JPH08210011A - 扉用ヒンジ - Google Patents
扉用ヒンジInfo
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- JPH08210011A JPH08210011A JP28663095A JP28663095A JPH08210011A JP H08210011 A JPH08210011 A JP H08210011A JP 28663095 A JP28663095 A JP 28663095A JP 28663095 A JP28663095 A JP 28663095A JP H08210011 A JPH08210011 A JP H08210011A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 扉の取付位置を扉の前後(厚さ)方向に微調
整できるようにした扉用ヒンジを提供する。 【構成】 本扉用ヒンジは、扉にネジ止めする羽根板1
を、調整板10、裏板20、表板30および調整カム4
0から構成する。調整板10には、調整カム40のカム
本体41が回動する作動穴15と、幅方向の長穴16と
を穿設する。裏板20は調整板10の裏面側に摺動可能
に接合する。調整カム40はカム本体41の裏側と表側
に回動軸42,43を偏心して突設したものである。裏
板20には裏側の回動軸42を支持する軸受25と、固
定ネジ50を螺合するネジ孔26とを穿設する。表板3
0は調整板10の表面側に摺動可能に接合する凹部38
を凹設し、調整カム40の表側の回動軸43を露出させ
る調整穴36と、固定ネジ50を挿入する締付穴37と
を穿設する。
整できるようにした扉用ヒンジを提供する。 【構成】 本扉用ヒンジは、扉にネジ止めする羽根板1
を、調整板10、裏板20、表板30および調整カム4
0から構成する。調整板10には、調整カム40のカム
本体41が回動する作動穴15と、幅方向の長穴16と
を穿設する。裏板20は調整板10の裏面側に摺動可能
に接合する。調整カム40はカム本体41の裏側と表側
に回動軸42,43を偏心して突設したものである。裏
板20には裏側の回動軸42を支持する軸受25と、固
定ネジ50を螺合するネジ孔26とを穿設する。表板3
0は調整板10の表面側に摺動可能に接合する凹部38
を凹設し、調整カム40の表側の回動軸43を露出させ
る調整穴36と、固定ネジ50を挿入する締付穴37と
を穿設する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扉を扉枠に蝶着する扉
用ヒンジに関し、詳しくは扉の取付位置を微調整できる
ようにした扉用ヒンジに関する。
用ヒンジに関し、詳しくは扉の取付位置を微調整できる
ようにした扉用ヒンジに関する。
【0002】
【従来の技術】扉用ヒンジは一般的に一対の羽根板によ
って、扉を扉枠に蝶着するものである。両方の羽根板の
基端縁には、たとえば羽根板の半分の長さの管部が交互
に形成され、両方の管部に軸芯が挿通されることによっ
て、一対の羽根板が回動自在に一体化される。一方の羽
根板が扉枠にネジ止めされ、他方の羽根板が扉にネジ止
めされた後、両方の羽根板の管部が連続した状態で、両
方の管部に軸芯が挿通されることによって、扉が扉枠に
蝶着される。
って、扉を扉枠に蝶着するものである。両方の羽根板の
基端縁には、たとえば羽根板の半分の長さの管部が交互
に形成され、両方の管部に軸芯が挿通されることによっ
て、一対の羽根板が回動自在に一体化される。一方の羽
根板が扉枠にネジ止めされ、他方の羽根板が扉にネジ止
めされた後、両方の羽根板の管部が連続した状態で、両
方の管部に軸芯が挿通されることによって、扉が扉枠に
蝶着される。
【0003】ところが、扉枠は現場作業で製作され、扉
は既製品を使用することが多いため、理想的な状態で扉
が扉枠に蝶着されることが殆どなく、現場で手直し作業
が行われることが多い。このため、扉の装着位置を上下
(扉の長さ)方向あるいは左右(扉の幅)方向に調整可
能にした蝶番が実開昭62−16672号公報や特開平
3−187486号公報などに開示されている。
は既製品を使用することが多いため、理想的な状態で扉
が扉枠に蝶着されることが殆どなく、現場で手直し作業
が行われることが多い。このため、扉の装着位置を上下
(扉の長さ)方向あるいは左右(扉の幅)方向に調整可
能にした蝶番が実開昭62−16672号公報や特開平
3−187486号公報などに開示されている。
【0004】実開昭62−16672号公報に開示され
た蝶番は、座板に取り付けられた一方の羽根板と座板と
の間隙を、調整ネジ部材の螺進量によって調整し、扉の
左右方向の調整を行い、さらに上下軸受部の上下端に取
り付けられた止ネジによって、軸ピンを上下させ、他方
の羽根板を上下させることによって、扉の上下方向の調
整を行うものである。
た蝶番は、座板に取り付けられた一方の羽根板と座板と
の間隙を、調整ネジ部材の螺進量によって調整し、扉の
左右方向の調整を行い、さらに上下軸受部の上下端に取
り付けられた止ネジによって、軸ピンを上下させ、他方
の羽根板を上下させることによって、扉の上下方向の調
整を行うものである。
【0005】特開平3−187486号公報に開示され
た蝶番は、上下方向の中央に突壁を設けた調整ベースに
一方の羽根板を取り付け、この羽根板の傾きを調整する
ことによって、扉の左右方向の調整を行い、さらにヒン
ジ軸に嵌着された雌ネジ体を上下させて、他方の羽根板
を上下させることによって、扉の上下方向の調整を行う
ものである。
た蝶番は、上下方向の中央に突壁を設けた調整ベースに
一方の羽根板を取り付け、この羽根板の傾きを調整する
ことによって、扉の左右方向の調整を行い、さらにヒン
ジ軸に嵌着された雌ネジ体を上下させて、他方の羽根板
を上下させることによって、扉の上下方向の調整を行う
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】扉の装着位置を調整す
ることができるようにした従来の蝶番は、上下方向ある
いは左右方向にしか調整することができない。したがっ
て、従来の蝶番では前後(扉の厚さ)方向に取付位置を
調整することができないといった不具合があった。
ることができるようにした従来の蝶番は、上下方向ある
いは左右方向にしか調整することができない。したがっ
て、従来の蝶番では前後(扉の厚さ)方向に取付位置を
調整することができないといった不具合があった。
【0007】そこで、本発明は扉の取付位置を前後方向
に微調整することができるようにした扉用ヒンジを提供
することを目的とする。
に微調整することができるようにした扉用ヒンジを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の手段は、2以上の羽根板が揺動可能に結合され
た扉用ヒンジにおいて、該羽根板の少なくとも一方は、
幅方向にのみ摺動可能な調整板と、該調整板と摺動可能
に接合される裏板および表板と、係合部を設けた調整カ
ムを備え、前記調整板には調整カムが配置される作動穴
が穿設され、裏板または表板の少なくとも一方には調整
カムの偏心した位置に突設した回動軸を支持する軸受が
設けられ、表板には調整カムの係合部を露出して調整カ
ムを回動させる調整穴が穿設され、調整板と裏板とは固
定手段によって一体化されることを特徴とする扉用ヒン
ジである。
の第1の手段は、2以上の羽根板が揺動可能に結合され
た扉用ヒンジにおいて、該羽根板の少なくとも一方は、
幅方向にのみ摺動可能な調整板と、該調整板と摺動可能
に接合される裏板および表板と、係合部を設けた調整カ
ムを備え、前記調整板には調整カムが配置される作動穴
が穿設され、裏板または表板の少なくとも一方には調整
カムの偏心した位置に突設した回動軸を支持する軸受が
設けられ、表板には調整カムの係合部を露出して調整カ
ムを回動させる調整穴が穿設され、調整板と裏板とは固
定手段によって一体化されることを特徴とする扉用ヒン
ジである。
【0009】尚、表板に軸受用の穴を設ける場合には、
表板に設ける調節穴を軸受用の穴と共用することができ
る。また調整板の裏板に対する固定は、調整板を表板に
ねじ等で固定し、さらに表板を裏板に固定することによ
り構成することもできる。
表板に設ける調節穴を軸受用の穴と共用することができ
る。また調整板の裏板に対する固定は、調整板を表板に
ねじ等で固定し、さらに表板を裏板に固定することによ
り構成することもできる。
【0010】上記目的を達成するための第2の手段は、
表板あるいは裏板の少なくとも一方の内面に、調整板
を、幅方向にのみ摺動可能な嵌合状態で配置する凹部を
形成したことを特徴とする上記第1の手段に記載の扉用
ヒンジである。
表板あるいは裏板の少なくとも一方の内面に、調整板
を、幅方向にのみ摺動可能な嵌合状態で配置する凹部を
形成したことを特徴とする上記第1の手段に記載の扉用
ヒンジである。
【0011】上記目的を達成するための第3の手段は、
上記第1または第2の手段に記載の固定手段は、調整板
と裏板とを一体化するための固定ネジを螺合するネジ穴
を裏板に形成し、前記固定ネジが貫通する長穴を調整板
の上下両側に幅方向に長く穿設し、前記固定ネジを挿通
する締付穴を表板に穿設したものとしたことを特徴とす
る扉用ヒンジである。
上記第1または第2の手段に記載の固定手段は、調整板
と裏板とを一体化するための固定ネジを螺合するネジ穴
を裏板に形成し、前記固定ネジが貫通する長穴を調整板
の上下両側に幅方向に長く穿設し、前記固定ネジを挿通
する締付穴を表板に穿設したものとしたことを特徴とす
る扉用ヒンジである。
【0012】上記目的を達成するための第4の手段は、
上記第1乃至第3の手段のいずれか一つに記載の扉用ヒ
ンジであって、表板の外周に、裏板の周縁と接合する折
曲部を形成したことを特徴とする扉用ヒンジである。
上記第1乃至第3の手段のいずれか一つに記載の扉用ヒ
ンジであって、表板の外周に、裏板の周縁と接合する折
曲部を形成したことを特徴とする扉用ヒンジである。
【0013】上記目的を達成するための第5の手段は、
上記第1乃至第4の手段のいずれか一つに記載の扉用ヒ
ンジであって、表板に一対のピンを裏板の方へ突設し、
前記ピンを貫通する一対の小穴を裏板に穿設したことを
特徴とする扉用ヒンジである。
上記第1乃至第4の手段のいずれか一つに記載の扉用ヒ
ンジであって、表板に一対のピンを裏板の方へ突設し、
前記ピンを貫通する一対の小穴を裏板に穿設したことを
特徴とする扉用ヒンジである。
【0014】上記目的を達成するための第6の手段は、
2以上の羽根板が揺動可能に結合された扉用ヒンジにお
いて、該羽根板の少なくとも一方は、調整板と、固定部
材と、調整カムを備え、調整板は、固定部材によって幅
方向にガイドされ、調整カムは固定部材と調整板の双方
と係合し、調整カムを回動することにより調整板が幅方
向に移動することを特徴とする扉用ヒンジである。
2以上の羽根板が揺動可能に結合された扉用ヒンジにお
いて、該羽根板の少なくとも一方は、調整板と、固定部
材と、調整カムを備え、調整板は、固定部材によって幅
方向にガイドされ、調整カムは固定部材と調整板の双方
と係合し、調整カムを回動することにより調整板が幅方
向に移動することを特徴とする扉用ヒンジである。
【0015】上記目的を達成するための第7の手段は、
上記第6の手段に記載の扉用ヒンジであって、固定部材
は、調整板の表側あるいは裏側の少なくとも一方に配さ
れていることを特徴とする扉用ヒンジである。
上記第6の手段に記載の扉用ヒンジであって、固定部材
は、調整板の表側あるいは裏側の少なくとも一方に配さ
れていることを特徴とする扉用ヒンジである。
【0016】上記目的を達成するための第8の手段は、
上記第6又は第7の手段に記載の扉用ヒンジであって、
固調整カムには係合部が設けられ、該係合部にはネジ回
し等の回転道具が係合されることを特徴とする扉用ヒン
ジである。
上記第6又は第7の手段に記載の扉用ヒンジであって、
固調整カムには係合部が設けられ、該係合部にはネジ回
し等の回転道具が係合されることを特徴とする扉用ヒン
ジである。
【0017】上記目的を達成するための第9の手段は、
上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉用ヒ
ンジであって、調整カムは円盤部と係合突起を持ち、該
係合突起は円盤部に対して偏心位置にあり、固定部材又
は調整板の一方には、調整カムの円盤部が装着されて移
動しつつ回動する長穴を有し、固定部材又は調整板の他
方には調整カムの係合突起を回動可能に支持する穴が設
けられていることを特徴とする扉用ヒンジである。
上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉用ヒ
ンジであって、調整カムは円盤部と係合突起を持ち、該
係合突起は円盤部に対して偏心位置にあり、固定部材又
は調整板の一方には、調整カムの円盤部が装着されて移
動しつつ回動する長穴を有し、固定部材又は調整板の他
方には調整カムの係合突起を回動可能に支持する穴が設
けられていることを特徴とする扉用ヒンジである。
【0018】上記目的を達成するための第10の手段
は、上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉
用ヒンジであって、調整カムは円盤部と係合突起を持
ち、該係合突起は円盤部に対して偏心位置にあり、固定
部材には、調整カムの円盤部が装着されて回動する穴が
設けられ、調整板には調整カムの係合突起が摺動する長
穴が設けられていることを特徴とする特徴とする請求項
6乃至8のいずれか一つに記載の扉用ヒンジである。
は、上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉
用ヒンジであって、調整カムは円盤部と係合突起を持
ち、該係合突起は円盤部に対して偏心位置にあり、固定
部材には、調整カムの円盤部が装着されて回動する穴が
設けられ、調整板には調整カムの係合突起が摺動する長
穴が設けられていることを特徴とする特徴とする請求項
6乃至8のいずれか一つに記載の扉用ヒンジである。
【0019】上記目的を達成するための第11の手段
は、上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉
用ヒンジであって、調整カムは平板部と該平板部の表面
および裏面に設けられた係合突起を持ち、両係合突起は
互いに偏心位置にあり、固定部材には、調整カムの一方
の係合突起を支持する穴が設けられ、調整板には調整カ
ムの係合突起が摺動する長穴が設けられていることを特
徴とする特徴とする請求項6乃至8のいずれか一つに記
載の扉用ヒンジである。
は、上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉
用ヒンジであって、調整カムは平板部と該平板部の表面
および裏面に設けられた係合突起を持ち、両係合突起は
互いに偏心位置にあり、固定部材には、調整カムの一方
の係合突起を支持する穴が設けられ、調整板には調整カ
ムの係合突起が摺動する長穴が設けられていることを特
徴とする特徴とする請求項6乃至8のいずれか一つに記
載の扉用ヒンジである。
【0020】上記目的を達成するための第12の手段
は、上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉
用ヒンジであって、調整カムは円盤部と該円盤部の表面
および裏面に該円盤部に対して偏心した係合突起を持
ち、固定部材には前記円盤部が装着されて移動しつつ回
動する長穴と、一方の係合突起が摺動する長穴を有し、
調整板には調整カムの係合突起が摺動する長穴が設けら
れていることを特徴とする特徴とする請求項6乃至8の
いずれか一つに記載の扉用ヒンジである。
は、上記第6乃至第8の手段のいずれか一つに記載の扉
用ヒンジであって、調整カムは円盤部と該円盤部の表面
および裏面に該円盤部に対して偏心した係合突起を持
ち、固定部材には前記円盤部が装着されて移動しつつ回
動する長穴と、一方の係合突起が摺動する長穴を有し、
調整板には調整カムの係合突起が摺動する長穴が設けら
れていることを特徴とする特徴とする請求項6乃至8の
いずれか一つに記載の扉用ヒンジである。
【0021】上記目的を達成するための第13の手段
は、上記第6乃至第13の手段のいずれか一つに記載の
扉用ヒンジであって、調整カムは係合突起に代わって穴
を持ち、固定部材には穴に代わってピンが形成され、調
整カムの穴にピンが係合していることを特徴とする請求
項9乃至12のいずれか一つに記載の扉用ヒンジであ
る。
は、上記第6乃至第13の手段のいずれか一つに記載の
扉用ヒンジであって、調整カムは係合突起に代わって穴
を持ち、固定部材には穴に代わってピンが形成され、調
整カムの穴にピンが係合していることを特徴とする請求
項9乃至12のいずれか一つに記載の扉用ヒンジであ
る。
【0022】
【作用】上記第1の手段によれば、調整カムの回動軸
は、裏板または表板の少なくとも一方に穿設した軸受に
よって支持され、かつ調整カムの偏心した位置に突設さ
れているため、調整カムは偏心した回動軸を中心に作動
穴内で回動する。調整カムは表板に穿設した調整穴から
露出している回動軸の係合部にドライバーなどの先端部
を差込み回動させる。調整カムが作動穴内で回動する
と、調整カムの側面が作動穴の側面を押圧する。作動穴
を穿設した調整板は幅方向にのみ移動できるため、調整
板と摺動可能に接合している裏板と表板とは幅方向に移
動する。したがって、裏板と表板とにネジ止めされた扉
は、その取付位置が前後(扉の厚さ)方向に微調整され
る。固定手段によって移動した裏板と調整板とを一体化
する。
は、裏板または表板の少なくとも一方に穿設した軸受に
よって支持され、かつ調整カムの偏心した位置に突設さ
れているため、調整カムは偏心した回動軸を中心に作動
穴内で回動する。調整カムは表板に穿設した調整穴から
露出している回動軸の係合部にドライバーなどの先端部
を差込み回動させる。調整カムが作動穴内で回動する
と、調整カムの側面が作動穴の側面を押圧する。作動穴
を穿設した調整板は幅方向にのみ移動できるため、調整
板と摺動可能に接合している裏板と表板とは幅方向に移
動する。したがって、裏板と表板とにネジ止めされた扉
は、その取付位置が前後(扉の厚さ)方向に微調整され
る。固定手段によって移動した裏板と調整板とを一体化
する。
【0023】上記第2の手段によれば、表板あるいは裏
板の少なくとも一方の内面に形成された凹部内に、調整
板が幅方向にのみ摺動することができるように嵌合状態
で配置されるため、調整カムを回動すると、調整板を嵌
合した状態の裏板と表板は幅方向に移動する。
板の少なくとも一方の内面に形成された凹部内に、調整
板が幅方向にのみ摺動することができるように嵌合状態
で配置されるため、調整カムを回動すると、調整板を嵌
合した状態の裏板と表板は幅方向に移動する。
【0024】上記第3の手段によれば、固定ネジを緩め
た状態で、調整カムを回動すると、裏板と表板は幅方向
に移動する。固定ネジは調整板の長穴を挿通している
が、長穴は幅方向に穿設されているため、裏板と表板は
幅方向に移動することができる。所定の位置に微調整さ
れた後、締付穴から固定ネジを締めつけることによっ
て、固定ネジの頭部が調整板を押圧し、調整板と裏板と
は一体化され、強固に固定される。
た状態で、調整カムを回動すると、裏板と表板は幅方向
に移動する。固定ネジは調整板の長穴を挿通している
が、長穴は幅方向に穿設されているため、裏板と表板は
幅方向に移動することができる。所定の位置に微調整さ
れた後、締付穴から固定ネジを締めつけることによっ
て、固定ネジの頭部が調整板を押圧し、調整板と裏板と
は一体化され、強固に固定される。
【0025】上記第4の手段によれば、調整板が表板と
裏板とによって完全にカバーされた状態で、表板と裏板
とは完全に嵌合一体化する。
裏板とによって完全にカバーされた状態で、表板と裏板
とは完全に嵌合一体化する。
【0026】上記第5の手段によれば、表板を裏板に嵌
合すると、表板に突設したピンが裏板の小穴を貫通す
る。ピンの先端部がカシメられて押しつぶされると、表
板と裏板とは分離不能に一体化する。
合すると、表板に突設したピンが裏板の小穴を貫通す
る。ピンの先端部がカシメられて押しつぶされると、表
板と裏板とは分離不能に一体化する。
【0027】また上記第6の手段によれば、扉用ヒンジ
は調整板と固定部材を有し、調整板は固定部材によって
幅方向にガイドされる。そして本手段の扉用ヒンジは、
調整カムを備え、この調整カムは調整板と固定部材の双
方と係合する。従って調整カムを回動することにより、
調整板は幅方向に移動し、取り付け位置が微調整され
る。
は調整板と固定部材を有し、調整板は固定部材によって
幅方向にガイドされる。そして本手段の扉用ヒンジは、
調整カムを備え、この調整カムは調整板と固定部材の双
方と係合する。従って調整カムを回動することにより、
調整板は幅方向に移動し、取り付け位置が微調整され
る。
【0028】上記第8の手段によると、調整カムには係
合部が設けられ、この係合部にはネジ回し等が係合され
る。そのため本手段の扉用ヒンジでは、調整カムに直接
ネジ回し等を押し当てて、幅方向の微調整を行うことが
できる。
合部が設けられ、この係合部にはネジ回し等が係合され
る。そのため本手段の扉用ヒンジでは、調整カムに直接
ネジ回し等を押し当てて、幅方向の微調整を行うことが
できる。
【0029】上記第9の扉用ヒンジでは、固定部材又は
調整板の一方に長孔を有し、固定部材又は調整板の他方
には穴が設けられている。そして調整カムの円盤部は長
孔に配され、係合突起は穴によって支持される。本手段
の扉用ヒンジでは、調整カムが回転した際の幅方向以外
の移動成分は、円盤部又は係合突起が長孔内を長手方向
に移動することにより吸収される。そのため調整カムを
回動させると、調整板は幅方向に移動する。
調整板の一方に長孔を有し、固定部材又は調整板の他方
には穴が設けられている。そして調整カムの円盤部は長
孔に配され、係合突起は穴によって支持される。本手段
の扉用ヒンジでは、調整カムが回転した際の幅方向以外
の移動成分は、円盤部又は係合突起が長孔内を長手方向
に移動することにより吸収される。そのため調整カムを
回動させると、調整板は幅方向に移動する。
【0030】上記第10の手段の扉用ヒンジでは、調整
カムは固定部材の穴内で回動する。従って調整カムの係
合突起は、調整カムの回動に伴って円弧軌跡を描いて回
動する。ここで本手段の扉用ヒンジでは、係合突起は調
整板の長孔内に配されているので、前記した円弧軌跡の
内、上下方向の成分はこの長孔によって吸収される。従
って調整板は幅方向に移動する。
カムは固定部材の穴内で回動する。従って調整カムの係
合突起は、調整カムの回動に伴って円弧軌跡を描いて回
動する。ここで本手段の扉用ヒンジでは、係合突起は調
整板の長孔内に配されているので、前記した円弧軌跡の
内、上下方向の成分はこの長孔によって吸収される。従
って調整板は幅方向に移動する。
【0031】上記第11の手段の扉用ヒンジは、調整カ
ムにクランク的作用を持つものに置き換えたものいあ
る。本手段では、調整カムは2つの係合突起を持ち、こ
れらは互いに偏心位置にある。従って調整カムの回動に
より、調整板側の係合突起は、円弧軌跡を描いて回動す
る。ここで本手段の扉用ヒンジでは、係合突起は調整板
の長孔内に配されているので、前記した円弧軌跡の内、
上下方向の成分はこの長孔によって吸収される。従って
調整板は幅方向に移動する。
ムにクランク的作用を持つものに置き換えたものいあ
る。本手段では、調整カムは2つの係合突起を持ち、こ
れらは互いに偏心位置にある。従って調整カムの回動に
より、調整板側の係合突起は、円弧軌跡を描いて回動す
る。ここで本手段の扉用ヒンジでは、係合突起は調整板
の長孔内に配されているので、前記した円弧軌跡の内、
上下方向の成分はこの長孔によって吸収される。従って
調整板は幅方向に移動する。
【0032】上記12の手段によると、固定部材に長孔
を有し、調整カムの円盤部はこの長孔に配される。また
係合突起は固定部材と調整板の長孔に配される。そして
本手段の扉用ヒンジでは、調整カムが回転した際の幅方
向以外の移動成分は、円盤部又は係合突起が長孔内を長
手方向に移動し、係合突起がそれぞれの長孔内を長手方
向に移動することにより吸収される。そのため調整カム
を回動させると、調整板は幅方向に移動する。
を有し、調整カムの円盤部はこの長孔に配される。また
係合突起は固定部材と調整板の長孔に配される。そして
本手段の扉用ヒンジでは、調整カムが回転した際の幅方
向以外の移動成分は、円盤部又は係合突起が長孔内を長
手方向に移動し、係合突起がそれぞれの長孔内を長手方
向に移動することにより吸収される。そのため調整カム
を回動させると、調整板は幅方向に移動する。
【0033】
【実施例】本発明に係る第1の実施例を図1ないし図4
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
係る扉用ヒンジを下側から見たときの分解斜視図であ
る。図2は、本発明の第1の実施例に係る扉用ヒンジの
正面図である。図3は、図2のA−A線拡大断面図であ
る。図4は、表板の斜視図である。
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例に
係る扉用ヒンジを下側から見たときの分解斜視図であ
る。図2は、本発明の第1の実施例に係る扉用ヒンジの
正面図である。図3は、図2のA−A線拡大断面図であ
る。図4は、表板の斜視図である。
【0034】本実施例に係る扉用ヒンジは、例えば、扉
枠(図示せず)側に従来と同様の一般的な羽根板60を
ネジ止めし、扉(図示せず)側に本発明の特徴である羽
根板1をネジ止めするものである。扉側に固定する羽根
板は、調整板10、裏板20、表板30そして調整カム
40を組み合わせて構成する。
枠(図示せず)側に従来と同様の一般的な羽根板60を
ネジ止めし、扉(図示せず)側に本発明の特徴である羽
根板1をネジ止めするものである。扉側に固定する羽根
板は、調整板10、裏板20、表板30そして調整カム
40を組み合わせて構成する。
【0035】調整板10は扉枠側に固定する羽根板60
と同じ長さの基端部11と、基端部11の中央から延出
する中間部12および遊端部13より構成される。基端
部11の上半分には管部14が形成され、管部14内に
軸方向に移動する軸芯2が挿通される。遊端部13の中
央には、長さ(縦)方向に長い長円形の作動穴15が穿
設される。この作動穴15内に後述する調整カム40の
カム本体41が回動自在に収納される。作動穴15を挟
んで遊端部13の上下両側には、固定手段50を構成す
る長穴16,16が幅(横)方向に長く穿設される。調
整板10は取付位置が微調整された後、固定手段50に
よって裏板20に強固に固定される。
と同じ長さの基端部11と、基端部11の中央から延出
する中間部12および遊端部13より構成される。基端
部11の上半分には管部14が形成され、管部14内に
軸方向に移動する軸芯2が挿通される。遊端部13の中
央には、長さ(縦)方向に長い長円形の作動穴15が穿
設される。この作動穴15内に後述する調整カム40の
カム本体41が回動自在に収納される。作動穴15を挟
んで遊端部13の上下両側には、固定手段50を構成す
る長穴16,16が幅(横)方向に長く穿設される。調
整板10は取付位置が微調整された後、固定手段50に
よって裏板20に強固に固定される。
【0036】裏板20は調整板10の裏面に摺動可能に
接合されるものである。裏板20の上下部21,22は
調整板10から食み出し、この食み出している上下部2
1,22の中央に小穴23,23が上下の2箇所に穿設
され、この小穴23,23の両側に取付穴24,24,
24,24が四隅の4箇所に穿設される。裏板20の中
心には、調整カム40の裏側に突設した回動軸42を嵌
挿する軸受25が穿設される。この軸受25の上下両側
には、調整板10の長穴16,16と連通し、固定手段
50を構成するネジ穴26,26が2箇所に形成され
る。
接合されるものである。裏板20の上下部21,22は
調整板10から食み出し、この食み出している上下部2
1,22の中央に小穴23,23が上下の2箇所に穿設
され、この小穴23,23の両側に取付穴24,24,
24,24が四隅の4箇所に穿設される。裏板20の中
心には、調整カム40の裏側に突設した回動軸42を嵌
挿する軸受25が穿設される。この軸受25の上下両側
には、調整板10の長穴16,16と連通し、固定手段
50を構成するネジ穴26,26が2箇所に形成され
る。
【0037】調整板10の表面側には、厚板状の表板3
0が摺動自在に接合される。表板30の外周には裏板2
0の周縁と接合する折曲部31が調整板の方へ形成され
る。ただし、図4に示すように、調整板10の中間部1
2と接合する部分には折曲部31を形成せず、表板30
が調整板10に対して幅方向に摺動できるようにする。
表板30の上下部は調整板10から食み出し、裏板20
の上下部21,22と接合する厚肉部32,33が形成
され、この厚肉部32,33の間には調整板10を嵌合
状態で配置する凹部38が凹設される。
0が摺動自在に接合される。表板30の外周には裏板2
0の周縁と接合する折曲部31が調整板の方へ形成され
る。ただし、図4に示すように、調整板10の中間部1
2と接合する部分には折曲部31を形成せず、表板30
が調整板10に対して幅方向に摺動できるようにする。
表板30の上下部は調整板10から食み出し、裏板20
の上下部21,22と接合する厚肉部32,33が形成
され、この厚肉部32,33の間には調整板10を嵌合
状態で配置する凹部38が凹設される。
【0038】厚肉部32,33の中央には、図3に示す
ように、ピン34,34が突設される。このピン34,
34は裏板20に穿設した小穴23,23から突出する
長さとする。さらにピン34,34の両側の厚肉部3
2,33には、図1に示すように、裏板20の取付穴2
4,24,24,24と連通する取付穴35,35,3
5,35が4箇所に穿設される。
ように、ピン34,34が突設される。このピン34,
34は裏板20に穿設した小穴23,23から突出する
長さとする。さらにピン34,34の両側の厚肉部3
2,33には、図1に示すように、裏板20の取付穴2
4,24,24,24と連通する取付穴35,35,3
5,35が4箇所に穿設される。
【0039】表板30の中間に凹設した凹部38は調整
板10を嵌合状態で配置するため、凹部38の上下の壁
面と調整板10の上下の端面とが接合し、表板30は偏
向することなく幅方向に摺動する。逆に表板30の中心
には調整カム40の表側に突設した回動軸43を挿入す
る調整穴36が穿設される。調整穴36の裏側は、後述
する偏平なドーナツ盤状のスラスト部材45を嵌合する
窪部が凹設される。調整穴36の上下両側には裏板20
のネジ穴26,26と螺合する固定ネジ51の頭部52
を露出させる締付穴37,37が2箇所に穿設される。
締付穴37,37は固定ネジ51とともに固定手段50
を構成し、締付穴37,37から固定ネジ51を締めつ
ける。
板10を嵌合状態で配置するため、凹部38の上下の壁
面と調整板10の上下の端面とが接合し、表板30は偏
向することなく幅方向に摺動する。逆に表板30の中心
には調整カム40の表側に突設した回動軸43を挿入す
る調整穴36が穿設される。調整穴36の裏側は、後述
する偏平なドーナツ盤状のスラスト部材45を嵌合する
窪部が凹設される。調整穴36の上下両側には裏板20
のネジ穴26,26と螺合する固定ネジ51の頭部52
を露出させる締付穴37,37が2箇所に穿設される。
締付穴37,37は固定ネジ51とともに固定手段50
を構成し、締付穴37,37から固定ネジ51を締めつ
ける。
【0040】調整板10に穿設した作動穴15内で回動
する調整カム40は、円盤状のカム本体41と、カム本
体41の裏面に偏心して突設した回動軸42と、カム本
体41の表面に偏心して突設した回動軸(係合突起)4
3とから構成される。カム本体41の厚さは作動穴15
の深さと同じであり、カム本体41の直径は作動穴15
の短径よりも若干短く、カム本体41が作動穴15内で
回動できるようにする。裏側に突設した回動軸42と表
側に突設した回動軸43とは同軸かつ同径であり、側面
の接線はカム本体41の側面の接線と連続する。裏側に
突設した回動軸42の端面は、図3に示すように、裏板
20の露出面と同一面とする。ただし、裏側に突設した
回動軸42を短くし、裏板20の軸受25を貫通穴では
なく、窪みとすることもできる。表側に突設した回動軸
43の端面は、ドライバーの先端部と嵌合する溝や六角
レンチと嵌合する六角穴のような係合部44が形成さ
れ、表板30の露出面と同一面またはやや窪んだ状態に
なるようにする。
する調整カム40は、円盤状のカム本体41と、カム本
体41の裏面に偏心して突設した回動軸42と、カム本
体41の表面に偏心して突設した回動軸(係合突起)4
3とから構成される。カム本体41の厚さは作動穴15
の深さと同じであり、カム本体41の直径は作動穴15
の短径よりも若干短く、カム本体41が作動穴15内で
回動できるようにする。裏側に突設した回動軸42と表
側に突設した回動軸43とは同軸かつ同径であり、側面
の接線はカム本体41の側面の接線と連続する。裏側に
突設した回動軸42の端面は、図3に示すように、裏板
20の露出面と同一面とする。ただし、裏側に突設した
回動軸42を短くし、裏板20の軸受25を貫通穴では
なく、窪みとすることもできる。表側に突設した回動軸
43の端面は、ドライバーの先端部と嵌合する溝や六角
レンチと嵌合する六角穴のような係合部44が形成さ
れ、表板30の露出面と同一面またはやや窪んだ状態に
なるようにする。
【0041】表側に突設した回動軸43の係合部44に
ドライバーなどの先端部を差込み、ドライバーを回動す
ることによって、調整カム40が裏側に突設した回動軸
42および表側に突設した回動軸43を中心に回動す
る。調整カム40が回動すると、カム本体41の側面が
調整穴36の側面を押圧し、図2の仮想線に示すよう
に、裏板20は幅方向に移動する。カム本体41と裏板
20の接合面との間には、貫通穴を穿設したスラスト部
材45を介在させ、カム本体41が円滑に回動できるよ
うにする。
ドライバーなどの先端部を差込み、ドライバーを回動す
ることによって、調整カム40が裏側に突設した回動軸
42および表側に突設した回動軸43を中心に回動す
る。調整カム40が回動すると、カム本体41の側面が
調整穴36の側面を押圧し、図2の仮想線に示すよう
に、裏板20は幅方向に移動する。カム本体41と裏板
20の接合面との間には、貫通穴を穿設したスラスト部
材45を介在させ、カム本体41が円滑に回動できるよ
うにする。
【0042】羽根板1を構成する調整板10、裏板2
0、表板30および調整カム40は以上のように構成さ
れ、次にこの羽根板1を組み立てる方法について説明す
る。まず、調整カム40の裏側に突設した回動軸42を
裏板20の軸受25に挿入して、カム本体41を作動穴
15内に収納し、カム本体41の上面にスラスト部材4
5を重ねた状態で、表板30の凹部38内に調整板10
を嵌合状態で配置する。すると、カム本体41の表側に
突設した回動軸43が表板30の調整穴36内に挿入さ
れるとともに、表板30のピン34,34が裏板20の
小穴23,23を貫通し、ピン34,34の先端部が小
穴23,23から突出する。この突出したピン34,3
4の先端部をカシメて押し潰すと、裏板20と表板30
とが調整板10を挟んだ状態で一体化される。したがっ
て、ピン34,34が押し潰される量を考慮して、小穴
23,23の露出面は皿穴状にしておくことが望まし
い。
0、表板30および調整カム40は以上のように構成さ
れ、次にこの羽根板1を組み立てる方法について説明す
る。まず、調整カム40の裏側に突設した回動軸42を
裏板20の軸受25に挿入して、カム本体41を作動穴
15内に収納し、カム本体41の上面にスラスト部材4
5を重ねた状態で、表板30の凹部38内に調整板10
を嵌合状態で配置する。すると、カム本体41の表側に
突設した回動軸43が表板30の調整穴36内に挿入さ
れるとともに、表板30のピン34,34が裏板20の
小穴23,23を貫通し、ピン34,34の先端部が小
穴23,23から突出する。この突出したピン34,3
4の先端部をカシメて押し潰すと、裏板20と表板30
とが調整板10を挟んだ状態で一体化される。したがっ
て、ピン34,34が押し潰される量を考慮して、小穴
23,23の露出面は皿穴状にしておくことが望まし
い。
【0043】このような状態で固定ネジ51を表板30
の締付穴37,37から調整板10の長穴16,16を
貫通し、裏板20のネジ穴26,26に固定ネジ51,
51を螺合する。ただし、固定ネジ51,51は緩めた
状態で裏板20のネジ穴26,26に螺合し、裏板20
と表板30との間で調整板10が幅方向に移動できるよ
うにする。調整板10は、調整カム40だけでなく、長
穴16,16を貫通した固定ネジ51,51によって、
裏板20と表板30との間から抜け出ないようにされ
る。このようにして組み立てられた羽根板1が出荷され
ることにより、現場での作業が低減される。
の締付穴37,37から調整板10の長穴16,16を
貫通し、裏板20のネジ穴26,26に固定ネジ51,
51を螺合する。ただし、固定ネジ51,51は緩めた
状態で裏板20のネジ穴26,26に螺合し、裏板20
と表板30との間で調整板10が幅方向に移動できるよ
うにする。調整板10は、調整カム40だけでなく、長
穴16,16を貫通した固定ネジ51,51によって、
裏板20と表板30との間から抜け出ないようにされ
る。このようにして組み立てられた羽根板1が出荷され
ることにより、現場での作業が低減される。
【0044】組み立てられた羽根板1は取付ネジ(図示
せず)によって扉にネジ止めされる。取付ネジが表板3
0の取付穴35,35…から裏板20の取付穴24,2
4…を貫通して、羽根板1は扉にネジ止めされる。扉は
中実であるため、扉が重くても取付ネジを扉の奥までね
じ込むことによって、扉は羽根板1に固定される。
せず)によって扉にネジ止めされる。取付ネジが表板3
0の取付穴35,35…から裏板20の取付穴24,2
4…を貫通して、羽根板1は扉にネジ止めされる。扉は
中実であるため、扉が重くても取付ネジを扉の奥までね
じ込むことによって、扉は羽根板1に固定される。
【0045】他方、扉枠に固着する羽根板60は基端部
61の下半分に軸芯2の先端部を挿通する管部62が形
成され、遊端部63の5箇所に取付穴64,64…が千
鳥状に穿設され、裏面側から皿穴65,65が2箇所に
穿設されるものである。皿穴65,65と扉枠との間に
丸ネジ(図示せず)を介在し、丸ネジの螺進量によっ
て、この羽根板60と扉枠との傾斜角度を調整する。取
付穴64,64…から取付ネジ(図示せず)を貫通し、
羽根板60を扉枠にネジ止めする。
61の下半分に軸芯2の先端部を挿通する管部62が形
成され、遊端部63の5箇所に取付穴64,64…が千
鳥状に穿設され、裏面側から皿穴65,65が2箇所に
穿設されるものである。皿穴65,65と扉枠との間に
丸ネジ(図示せず)を介在し、丸ネジの螺進量によっ
て、この羽根板60と扉枠との傾斜角度を調整する。取
付穴64,64…から取付ネジ(図示せず)を貫通し、
羽根板60を扉枠にネジ止めする。
【0046】扉枠に取り付けられた羽根板60の管部6
2と、扉に取り付けられた羽根板1の管部14とを上下
に連続させ、軸芯2を両管部62,14に挿通すると、
扉が扉枠に蝶着される。そして、表板30の調整穴36
から露出している回動軸43の係合部44にドライバー
などの先端部を差込み、調整カム40のカム本体41を
調整穴36内で回動させる。すると、カム本体41の側
面が調整板10の作動穴15の側面を押圧する。調整板
10は表板30の凹部38に嵌合状態で配置されてお
り、基端部11が管部14によって扉枠に蝶着されてい
るため、作動穴15の側面を押圧した反作用の力によっ
て、一体の裏板20と表板30とが幅方向、すなわち扉
の厚さ方向に移動する。
2と、扉に取り付けられた羽根板1の管部14とを上下
に連続させ、軸芯2を両管部62,14に挿通すると、
扉が扉枠に蝶着される。そして、表板30の調整穴36
から露出している回動軸43の係合部44にドライバー
などの先端部を差込み、調整カム40のカム本体41を
調整穴36内で回動させる。すると、カム本体41の側
面が調整板10の作動穴15の側面を押圧する。調整板
10は表板30の凹部38に嵌合状態で配置されてお
り、基端部11が管部14によって扉枠に蝶着されてい
るため、作動穴15の側面を押圧した反作用の力によっ
て、一体の裏板20と表板30とが幅方向、すなわち扉
の厚さ方向に移動する。
【0047】すると、裏板20と表板30とにネジ止め
された扉は管部14,62から若干、離隔または近接
し、扉の取付位置が微調整される。扉の取付位置が微調
整された後、固定ネジ51によって調整板10を裏板2
0にきつく固定すると取付作業が終了する。
された扉は管部14,62から若干、離隔または近接
し、扉の取付位置が微調整される。扉の取付位置が微調
整された後、固定ネジ51によって調整板10を裏板2
0にきつく固定すると取付作業が終了する。
【0048】なお、本発明は上記実施例に限定すること
なく、本発明の要旨内において設計変更することができ
る。例えば、上記実施例においては一方の羽根板にのみ
調整板、裏板、表板、調整カムなどを備えた場合につい
て説明したが、両方の羽根板に調整板などを備えること
もできる。また、上記実施例においては、調整板を嵌合
状態で配置する凹部を表板に凹設した場合について説明
したが、凹部は裏板に凹設することもできる。また本実
施例では、裏板と表板の双方を有する構成を説明した
が、裏板と表板の双方を有することは必須ではなく、裏
板だけ、或いは表板だけを有するものであっても構わな
い。ただし調整板を幅方向にガイドする構成は必須であ
り、もし裏板だけを有する構成を採用する場合には、調
整板10を嵌合状態で配置する凹部38等のガイド手段
を裏板に形成する必要がある。
なく、本発明の要旨内において設計変更することができ
る。例えば、上記実施例においては一方の羽根板にのみ
調整板、裏板、表板、調整カムなどを備えた場合につい
て説明したが、両方の羽根板に調整板などを備えること
もできる。また、上記実施例においては、調整板を嵌合
状態で配置する凹部を表板に凹設した場合について説明
したが、凹部は裏板に凹設することもできる。また本実
施例では、裏板と表板の双方を有する構成を説明した
が、裏板と表板の双方を有することは必須ではなく、裏
板だけ、或いは表板だけを有するものであっても構わな
い。ただし調整板を幅方向にガイドする構成は必須であ
り、もし裏板だけを有する構成を採用する場合には、調
整板10を嵌合状態で配置する凹部38等のガイド手段
を裏板に形成する必要がある。
【0049】次に本発明の変形実施例について、図5乃
至図7を参照しつつ説明する。以下に説明する実施例
は、いずれも裏板だけを有し、該裏板をもって固定部材
の機能を発揮させる構成である。以下の実施例におい
て、先の実施例と同一の作用を果たす部位には先の実施
例と同一の番号を付して、重複した説明を略する。また
図6、7の実施例の説明においては、図5の実施例と同
一の作用を果たす部位には先の実施例と同一の番号を付
して、重複した説明を略する。図5は、本発明の第2実
施例に係る扉用ヒンジの裏板と調整板および調整カムの
分解斜視図である。図6は、本発明の第3実施例に係る
扉用ヒンジの裏板と調整板および調整カムの分解斜視図
である。図7は、本発明の第4実施例に係る扉用ヒンジ
の裏板と調整板および調整カムの分解斜視図である。
至図7を参照しつつ説明する。以下に説明する実施例
は、いずれも裏板だけを有し、該裏板をもって固定部材
の機能を発揮させる構成である。以下の実施例におい
て、先の実施例と同一の作用を果たす部位には先の実施
例と同一の番号を付して、重複した説明を略する。また
図6、7の実施例の説明においては、図5の実施例と同
一の作用を果たす部位には先の実施例と同一の番号を付
して、重複した説明を略する。図5は、本発明の第2実
施例に係る扉用ヒンジの裏板と調整板および調整カムの
分解斜視図である。図6は、本発明の第3実施例に係る
扉用ヒンジの裏板と調整板および調整カムの分解斜視図
である。図7は、本発明の第4実施例に係る扉用ヒンジ
の裏板と調整板および調整カムの分解斜視図である。
【0050】図5に示した扉用ヒンジは、先の実施例の
作動穴15と軸穴25の位置関係を置き換えたものであ
る。すなわち先の実施例では、長孔たる作動穴15を
調整板10に設け、丸穴たる軸穴25を裏板20に設け
た。これに対して、本実施例は、長孔70を裏板71に
設け、丸穴72を調整板73に設けたものである。本実
施例では、長孔70の形状は先の実施例と同一であり、
また方向が上下に長く設けられている点も同一である
が、本長孔70は窪み状の穴であり裏板71を貫通しな
い。また裏板71には、上下にガイド部75が設けら
れ、調整板73は、このガイド部75の間に配されて幅
方向にのみ移動可能である。
作動穴15と軸穴25の位置関係を置き換えたものであ
る。すなわち先の実施例では、長孔たる作動穴15を
調整板10に設け、丸穴たる軸穴25を裏板20に設け
た。これに対して、本実施例は、長孔70を裏板71に
設け、丸穴72を調整板73に設けたものである。本実
施例では、長孔70の形状は先の実施例と同一であり、
また方向が上下に長く設けられている点も同一である
が、本長孔70は窪み状の穴であり裏板71を貫通しな
い。また裏板71には、上下にガイド部75が設けら
れ、調整板73は、このガイド部75の間に配されて幅
方向にのみ移動可能である。
【0051】調整カム77は、円盤状の本体部78の表
面だけに係合突起79が設けられている。係合突起79
は、円盤状の本体部78に対して偏心した位置にあり、
その先端には係合部44が形成されている。調整カム7
7の裏面は平坦であって、回動軸等は無い。
面だけに係合突起79が設けられている。係合突起79
は、円盤状の本体部78に対して偏心した位置にあり、
その先端には係合部44が形成されている。調整カム7
7の裏面は平坦であって、回動軸等は無い。
【0052】本実施例の扉用ヒンジは、長孔70内に調
整カム77の本体部78が配され、係合突起79は調整
板73の穴72によって支持される。また調整板73は
長孔16に図示しないネジが挿通され、該ネジによって
裏板71に取り付けられる。
整カム77の本体部78が配され、係合突起79は調整
板73の穴72によって支持される。また調整板73は
長孔16に図示しないネジが挿通され、該ネジによって
裏板71に取り付けられる。
【0053】本実施例の扉用ヒンジにおいて、係合突起
79の係合部44にネジ回しを当てて、調整カム77を
回動させると、調整カム77は回転し、係合突起79は
回動する。しかしながら係合突起79は、調整板73の
丸穴72内にあり、かつ調整板73には上下方向の自由
度は無い。一方、調整カム77は裏板71の長孔70内
にあり、上下方向の自由度をもっている。従って調整カ
ム77の回動に伴って発生する係合突起79の上下方向
の移動成分は、調整カム77自身が上下方向に移動する
ことによって吸収される。
79の係合部44にネジ回しを当てて、調整カム77を
回動させると、調整カム77は回転し、係合突起79は
回動する。しかしながら係合突起79は、調整板73の
丸穴72内にあり、かつ調整板73には上下方向の自由
度は無い。一方、調整カム77は裏板71の長孔70内
にあり、上下方向の自由度をもっている。従って調整カ
ム77の回動に伴って発生する係合突起79の上下方向
の移動成分は、調整カム77自身が上下方向に移動する
ことによって吸収される。
【0054】また調整カム77の回動によって幅方向の
成分も発生する。幅方向への成分については、調整カム
77が幅方向への平行移動ができないので、係合突起7
9を介して調整板73に負荷される。従って調整板73
は調整カム77の回動に伴って幅方向に移動する。
成分も発生する。幅方向への成分については、調整カム
77が幅方向への平行移動ができないので、係合突起7
9を介して調整板73に負荷される。従って調整板73
は調整カム77の回動に伴って幅方向に移動する。
【0055】図6の実施例は、第1の実施例と同様に調
整板80に長孔81を設けて調整カム86の回動に伴う
垂直成分を吸収するものであるが、第1の実施例は長孔
によって本体部を支持したのに対して、本実施例は長孔
81によって係合突起79を支持した点が異なる。すな
わち本実施例では、裏板82に丸穴83が設けられてい
る。また丸穴83の中心にはさらに貫通穴84が設けら
れている。調整カム86は裏面の中心に回動軸となる係
合突起85を持ち、表面の偏心位置にも係合突起79を
持つ。そして調整カム86の円盤状の本体部77は丸穴
83内に配され、裏面の係合突起79は裏板82の丸穴
83に、表面の係合突起79は調整板80の長孔81に
支持されている。
整板80に長孔81を設けて調整カム86の回動に伴う
垂直成分を吸収するものであるが、第1の実施例は長孔
によって本体部を支持したのに対して、本実施例は長孔
81によって係合突起79を支持した点が異なる。すな
わち本実施例では、裏板82に丸穴83が設けられてい
る。また丸穴83の中心にはさらに貫通穴84が設けら
れている。調整カム86は裏面の中心に回動軸となる係
合突起85を持ち、表面の偏心位置にも係合突起79を
持つ。そして調整カム86の円盤状の本体部77は丸穴
83内に配され、裏面の係合突起79は裏板82の丸穴
83に、表面の係合突起79は調整板80の長孔81に
支持されている。
【0056】本実施例の扉用ヒンジでは、係合部44に
ネジ回しを当てて、調整カム86を回動させると、調整
カム86の係合突起79は回転する。本実施例では、調
整カム86は丸穴83内にあり、上下方向にも幅方向に
も自由度は無い。一方、調整カム86の係合突起79
は、調整板80の長孔81内にあるので、係合突起79
の上下方向成分は、長孔81によって吸収される。結局
調整カム86の幅方向への成分だけが係合突起79を介
して調整板80に負荷される。従って調整板80は調整
カム86の回動に伴って幅方向に移動する。なお、本実
施例において、調整カムの裏面の係合突起85および裏
板82の貫通した穴84は、無くても良い。また逆に、
調整カムの裏面の係合突起85を設ける場合には、円盤
状の本体部77は必要無く、当該部分の形状は任意であ
る。本体部77に他の形状の平板を採用する場合には、
丸穴83内はその形状が回転可能な大きさにする必要が
ある。
ネジ回しを当てて、調整カム86を回動させると、調整
カム86の係合突起79は回転する。本実施例では、調
整カム86は丸穴83内にあり、上下方向にも幅方向に
も自由度は無い。一方、調整カム86の係合突起79
は、調整板80の長孔81内にあるので、係合突起79
の上下方向成分は、長孔81によって吸収される。結局
調整カム86の幅方向への成分だけが係合突起79を介
して調整板80に負荷される。従って調整板80は調整
カム86の回動に伴って幅方向に移動する。なお、本実
施例において、調整カムの裏面の係合突起85および裏
板82の貫通した穴84は、無くても良い。また逆に、
調整カムの裏面の係合突起85を設ける場合には、円盤
状の本体部77は必要無く、当該部分の形状は任意であ
る。本体部77に他の形状の平板を採用する場合には、
丸穴83内はその形状が回転可能な大きさにする必要が
ある。
【0057】図7の実施例は、裏板87に設けた長孔8
8の向きを幅方向に配した場合の構成を示すものであ
る。本実施例では、長孔88は先のそれと異なり、幅方
向に延びている。長孔88内には、上下方向に長孔89
が設けられている。調整カム90は、本体部77の裏表
に係合突起79、92が設けられている。係合突起7
9、92はいずれも本体部77に対して偏心しており、
また係合突起79、92同士も偏心位置にある。そして
調整カム90の本体部77は、長孔88内にあり、裏面
の係合突起92は裏板87の長孔89内に配され、表側
の係合突起79は、調整板80の長孔81内に配されて
いる。
8の向きを幅方向に配した場合の構成を示すものであ
る。本実施例では、長孔88は先のそれと異なり、幅方
向に延びている。長孔88内には、上下方向に長孔89
が設けられている。調整カム90は、本体部77の裏表
に係合突起79、92が設けられている。係合突起7
9、92はいずれも本体部77に対して偏心しており、
また係合突起79、92同士も偏心位置にある。そして
調整カム90の本体部77は、長孔88内にあり、裏面
の係合突起92は裏板87の長孔89内に配され、表側
の係合突起79は、調整板80の長孔81内に配されて
いる。
【0058】本実施例の扉用ヒンジでは、係合部44に
ネジ回しを当てて、調整カム90を回動させると、本体
部77は上下方向の自由度を持たないので上下方向には
その位置で回転する。また幅方向には、ある程度の自由
度をもつものの、裏側の係合突起92と長孔89の係合
により、規制を受ける。したがって調整カム90の表側
の係合突起79は、調整カム90の回動によって上下方
向と幅方向の成分をもって振れ回る。ここで表側の係合
突起79は、長孔81内にあるので、係合突起79の上
下方向成分は、長孔81によって吸収される。結局調整
カム90の幅方向への成分だけが係合突起79を介して
調整板80に負荷される。従って調整板80は調整カム
90の回動に伴って幅方向に移動する。
ネジ回しを当てて、調整カム90を回動させると、本体
部77は上下方向の自由度を持たないので上下方向には
その位置で回転する。また幅方向には、ある程度の自由
度をもつものの、裏側の係合突起92と長孔89の係合
により、規制を受ける。したがって調整カム90の表側
の係合突起79は、調整カム90の回動によって上下方
向と幅方向の成分をもって振れ回る。ここで表側の係合
突起79は、長孔81内にあるので、係合突起79の上
下方向成分は、長孔81によって吸収される。結局調整
カム90の幅方向への成分だけが係合突起79を介して
調整板80に負荷される。従って調整板80は調整カム
90の回動に伴って幅方向に移動する。
【0059】以上説明した実施例において、調整カムの
裏面に設けられた係合突起は、これに代わって軸穴であ
っても良い。また係合突起を支持する穴は、係合突起を
穴に置き換える場合には突起が利用できる。さらに係合
突起に代わって穴を利用する場合には、先の実施例で係
合突起が挿入される長孔は突条状の突起をもって置き換
えることができる。
裏面に設けられた係合突起は、これに代わって軸穴であ
っても良い。また係合突起を支持する穴は、係合突起を
穴に置き換える場合には突起が利用できる。さらに係合
突起に代わって穴を利用する場合には、先の実施例で係
合突起が挿入される長孔は突条状の突起をもって置き換
えることができる。
【0060】
【発明の効果】請求項1乃至12の発明によれば、扉の
前後方向の装着位置の調整が容易になり、多種多様の扉
厚の扉に対して、扉用ヒンジを取り付ける作業性が向上
する。
前後方向の装着位置の調整が容易になり、多種多様の扉
厚の扉に対して、扉用ヒンジを取り付ける作業性が向上
する。
【0061】特に請求項1に記載の発明によれば、裏板
と表板との間で調整板が移動できるようにしたことによ
り、扉の前後方向の装着位置の調整が容易になり、多種
多様の扉厚の扉に対して、扉用ヒンジを取り付ける作業
性が向上する。
と表板との間で調整板が移動できるようにしたことによ
り、扉の前後方向の装着位置の調整が容易になり、多種
多様の扉厚の扉に対して、扉用ヒンジを取り付ける作業
性が向上する。
【0062】請求項2に記載の発明によれば、調整板は
凹部に嵌合状態で配置されるため、裏板と表板とが確実
に幅方向にのみ移動し、扉の取付位置の微調整を容易か
つ確実に行うことができる。
凹部に嵌合状態で配置されるため、裏板と表板とが確実
に幅方向にのみ移動し、扉の取付位置の微調整を容易か
つ確実に行うことができる。
【0063】請求項3に記載の発明によれば、固定手段
は、固定ネジが調整板の長穴を貫通し、その固定ネジが
裏板に形成したネジ穴と螺合するものであるから、調整
板は完全に裏板に固定され、羽根板に取り付けられた扉
は微調整された位置を確実に維持することができる。
は、固定ネジが調整板の長穴を貫通し、その固定ネジが
裏板に形成したネジ穴と螺合するものであるから、調整
板は完全に裏板に固定され、羽根板に取り付けられた扉
は微調整された位置を確実に維持することができる。
【0064】請求項4に記載の発明によれば、裏板と表
板とが取付ネジだけでなく、表板に形成した折曲部によ
っても裏板は保持されるため、表板と裏板との接合力が
向上し、製品の信頼性を高めることができる。
板とが取付ネジだけでなく、表板に形成した折曲部によ
っても裏板は保持されるため、表板と裏板との接合力が
向上し、製品の信頼性を高めることができる。
【0065】請求項5に記載の発明によれば、裏板に穿
設した小穴を表板に突設したピンが貫通し、ピンの先端
部がカシメられることによって、裏板と表板とは分離不
能に一体化するため、裏板と表板とを一体化した状態で
出荷することが可能となる。したがって、扉用ヒンジの
取付現場で、裏板と表板とを一体化する手間を省くこと
ができるため、扉用ヒンジの取付作業の効率を向上させ
ることができる。
設した小穴を表板に突設したピンが貫通し、ピンの先端
部がカシメられることによって、裏板と表板とは分離不
能に一体化するため、裏板と表板とを一体化した状態で
出荷することが可能となる。したがって、扉用ヒンジの
取付現場で、裏板と表板とを一体化する手間を省くこと
ができるため、扉用ヒンジの取付作業の効率を向上させ
ることができる。
【0066】
【図1】本発明の第1の実施例に係る扉用ヒンジを下側
から見たときの分解斜視図である。
から見たときの分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る扉用ヒンジの正面
図である。
図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】表板の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る扉用ヒンジの裏板と
調整板および調整カムの分解斜視図である。
調整板および調整カムの分解斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る扉用ヒンジの裏板と
調整板および調整カムの分解斜視図である。
調整板および調整カムの分解斜視図である。
【図7】本発明の第4実施例に係る扉用ヒンジの裏板と
調整板および調整カムの分解斜視図である。
調整板および調整カムの分解斜視図である。
1 羽根板 10 調整板 13 遊端部 15 作動穴 16 長穴 20 裏板 23 小穴 25 軸受 26 ネジ穴 30 表板 31 折曲部 34 ピン 36 調整穴 37 締付穴 38 凹部 40 調整カム 41 カム本体 42 回動軸 43 回動軸 44 係合部 50 固定手段 70 長孔 71 裏板 72 丸穴 73 調整板 75 ガイド部 77 調整カム 78 本体部 79 係合部 80 調整板 81 長孔 82 裏板 83 丸穴 92 係合突起
Claims (13)
- 【請求項1】 2以上の羽根板が揺動可能に結合された
扉用ヒンジにおいて、該羽根板の少なくとも一方は、幅
方向にのみ摺動可能な調整板と、該調整板と摺動可能に
接合される裏板および表板と、係合部を設けた調整カム
を備え、前記調整板には調整カムが配置される作動穴が
穿設され、裏板または表板の少なくとも一方には調整カ
ムの偏心した位置に突設した回動軸を支持する軸受が設
けられ、表板には調整カムの係合部を露出して調整カム
を回動させる調整穴が穿設され、調整板と裏板とは固定
手段によって一体化されることを特徴とする扉用ヒン
ジ。 - 【請求項2】 表板あるいは裏板の少なくとも一方の内
面に、調整板を、幅方向にのみ摺動可能な嵌合状態で配
置する凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載
の扉用ヒンジ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の固定手段は、
調整板と裏板とを一体化するための固定ネジを螺合する
ネジ穴を裏板に形成し、前記固定ネジが貫通する長穴を
調整板の上下両側に幅方向に長く穿設し、前記固定ネジ
を挿通する締付穴を表板に穿設したものとしたことを特
徴とする扉用ヒンジ。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
扉用ヒンジであって、表板の外周に、裏板の周縁と接合
する折曲部を形成したことを特徴とする扉用ヒンジ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
扉用ヒンジであって、表板に一対のピンを裏板の方へ突
設し、前記ピンを貫通する一対の小穴を裏板に穿設した
ことを特徴とする扉用ヒンジ。 - 【請求項6】 2以上の羽根板が揺動可能に結合された
扉用ヒンジにおいて、該羽根板の少なくとも一方は、調
整板と、固定部材と、調整カムを備え、調整板は、固定
部材によって幅方向にガイドされ、調整カムは固定部材
と調整板の双方と係合し、調整カムを回動することによ
り調整板が幅方向に移動することを特徴とする扉用ヒン
ジ。 - 【請求項7】 固定部材は、調整板の表側あるいは裏側
の少なくとも一方に配されていることを特徴とする請求
項6記載の扉用ヒンジ。 - 【請求項8】 調整カムには係合部が設けられ、該係合
部にはネジ回し等の回転道具が係合されることを特徴と
する請求項6又は7記載の扉用ヒンジ。 - 【請求項9】 調整カムは円盤部と係合突起を持ち、該
係合突起は円盤部に対して偏心位置にあり、固定部材又
は調整板の一方には、調整カムの円盤部が装着されて移
動しつつ回動する長穴を有し、固定部材又は調整板の他
方には調整カムの係合突起を回動可能に支持する穴が設
けられていることを特徴とする請求項6乃至8のいずれ
か一つに記載の扉用ヒンジ。 - 【請求項10】 調整カムは円盤部と軸部を持ち、該係
合突起は円盤部に対して偏心位置にあり、固定部材に
は、調整カムの円盤部が装着されて回動する穴が設けら
れ、調整板には調整カムの係合突起が摺動する長穴が設
けられていることを特徴とする特徴とする請求項6乃至
8のいずれか一つに記載の扉用ヒンジ。 - 【請求項11】 調整カムは平板部と該平板部の表面お
よび裏面に設けられた係合突起を持ち、両係合突起は互
いに偏心位置にあり、固定部材には、調整カムの一方の
係合突起を支持する穴が設けられ、調整板には調整カム
の係合突起が摺動する長穴が設けられていることを特徴
とする特徴とする請求項6乃至8のいずれか一つに記載
の扉用ヒンジ。 - 【請求項12】 調整カムは円盤部と該円盤部の表面お
よび裏面に該円盤部に対して偏心した係合突起を持ち、
固定部材には前記円盤部が装着されて移動しつつ回動す
る長穴と、一方の係合突起が摺動する長穴を有し、調整
板には調整カムの係合突起が摺動する長穴が設けられて
いることを特徴とする特徴とする請求項6乃至8のいず
れか一つに記載の扉用ヒンジ。 - 【請求項13】 調整カムは係合突起に代わって穴を持
ち、固定部材には穴に代わって突起が形成され、調整カ
ムの穴に突起が係合していることを特徴とする請求項9
乃至13のいずれか一つに記載の扉用ヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28663095A JP3346691B2 (ja) | 1994-10-05 | 1995-10-05 | 扉用ヒンジ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-268265 | 1994-10-05 | ||
JP26826594 | 1994-10-05 | ||
JP28663095A JP3346691B2 (ja) | 1994-10-05 | 1995-10-05 | 扉用ヒンジ |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001359008A Division JP3669955B2 (ja) | 1994-10-05 | 2001-11-26 | 扉用ヒンジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08210011A true JPH08210011A (ja) | 1996-08-13 |
JP3346691B2 JP3346691B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=26548241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28663095A Ceased JP3346691B2 (ja) | 1994-10-05 | 1995-10-05 | 扉用ヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346691B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6715180B2 (en) * | 2001-08-31 | 2004-04-06 | Grass Gmbh | Cabinet hinge with depth adjustment |
JP2012097407A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Sanyo Electric Co Ltd | ヒンジ装置及びそれを用いた超低温フリーザ |
US8448325B2 (en) | 2007-04-19 | 2013-05-28 | Electrolux Home Products Corporation N.V. | Drawer dishwasher installation kit assembly |
JP2017193931A (ja) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | 株式会社キンデックス建材 | 扉の取付構造 |
CN110145194A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-08-20 | 营口汇丰铝业有限公司 | 一种新型折页固定结构 |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP28663095A patent/JP3346691B2/ja not_active Ceased
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6715180B2 (en) * | 2001-08-31 | 2004-04-06 | Grass Gmbh | Cabinet hinge with depth adjustment |
US8448325B2 (en) | 2007-04-19 | 2013-05-28 | Electrolux Home Products Corporation N.V. | Drawer dishwasher installation kit assembly |
JP2012097407A (ja) * | 2010-10-29 | 2012-05-24 | Sanyo Electric Co Ltd | ヒンジ装置及びそれを用いた超低温フリーザ |
JP2017193931A (ja) * | 2016-04-22 | 2017-10-26 | 株式会社キンデックス建材 | 扉の取付構造 |
CN110145194A (zh) * | 2019-05-28 | 2019-08-20 | 营口汇丰铝业有限公司 | 一种新型折页固定结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3346691B2 (ja) | 2002-11-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RVOP | Cancellation by post-grant opposition |