JP2004360180A - 家具扉の開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】扉の開閉動作において、その開閉動作軌跡の領域を極めて少ないものとし、家具の開口面積を最大限に使用することができ、且つ家具周囲の扉開閉面積を小さくして、省スペース化を実現することができる家具扉の開閉装置を提供すること。
【解決手段】ケーシングAと、前記ケーシングA内に回動中心部9を枢支連結部P1 とする主アームBと、前記ケーシングA内に副回動中心部13を枢支連結部P4 とする副アームCと、前記主アームBと前記副アームCとのそれぞれの回動自由端側に枢支連結部P2 ,P3 にて枢支連結される扉接合具Dとからなること。これらの枢支連結部P1 ,P2 ,P3 ,P4 が常時平行四辺形を構成しながら主アームBと副アームCとが回動すること。前記ケーシングAは家具本体27の床部27aと天井部27bとに装着され、前記扉接合具Dは扉に接合されてなること。
【選択図】 図2
【解決手段】ケーシングAと、前記ケーシングA内に回動中心部9を枢支連結部P1 とする主アームBと、前記ケーシングA内に副回動中心部13を枢支連結部P4 とする副アームCと、前記主アームBと前記副アームCとのそれぞれの回動自由端側に枢支連結部P2 ,P3 にて枢支連結される扉接合具Dとからなること。これらの枢支連結部P1 ,P2 ,P3 ,P4 が常時平行四辺形を構成しながら主アームBと副アームCとが回動すること。前記ケーシングAは家具本体27の床部27aと天井部27bとに装着され、前記扉接合具Dは扉に接合されてなること。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の開閉動作において、その開閉動作軌跡の領域を極めて少ないものとし、家具の開口面積を最大限に使用することができ、且つ家具周囲の扉開閉面積を小さくして、省スペース化を実現することができる家具扉の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家具扉における開閉機構には、種々のものが存在している。その開閉装置の最も一般的なものとして、ヒンジが存在している。また、家具扉の開閉をスムーズに行うために特許文献1に示すようなスライドヒンジも多く利用されている。これらのヒンジは、家具扉の1辺を回動中心とし、開閉動作を行うことができるものである。この種のものでは、家具扉の他側辺が回動自由端側となり、開閉するので、家具扉の横方向寸法が直接的に開閉領域となる。さらに、家具扉が完全なスライド構造を有するものとしたものが存在する。この場合には、家具扉の開閉に対して、家具扉は家具本体の前面に飛び出すことはないが、家具本体の横方向に家具扉が移動するので、ガイドレールが必要となる。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−128250号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記特許文献1では、上述したように、特許文献1等のヒンジ類を使用したものでは家具扉は、家具本体の前面に飛び出すようにして、開閉動作を行うものである。そのために、家具本体の前面には少なくとも家具扉の横方向の寸法に応じたスペースが絶対に必要である。しかし、家具は省スペース化の方向に進み、効率的な収納ができるようなものが望まれている。このようなことから、家具扉の開閉においても、たとえその周囲が狭くても、家具扉の開閉を楽に行うことができなくてはならない。このようなことから、従来の家具扉では、その扉の横方向の寸法が直接、開閉揺動にかかるスペースとなり、家具の前面には、比較的広い面積を開けておかなくてはならない。
【0005】
さらに、家具扉がスライドして開閉するものでは、家具の前面のスペースは少なくとも構わないが、その家具の横側には、扉のスライドスペースが必要であるし、また家具扉のためのスライドレールも特別に必要となるため、機構が複雑となるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、ケーシングと、前記ケーシング内に回動中心部を枢支連結部とする主アームと、前記ケーシング内に副回動中心部を枢支連結部とする副アームと、前記主アームと前記副アームとのそれぞれの回動自由端側に枢支連結部にて枢支連結される扉接合具とからなり、これらの枢支連結部が常時平行四辺形を構成しながら主アームと副アームとが回動するものとし、前記ケーシングは家具本体の床部と天井部とに装着され、前記扉接合具は扉に接合されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、家具扉の開閉スペースを最小限にすることができ、省スペース化を実現することができ、さらに家具扉の開閉が効率的に行うことができ、上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、図3乃至図5等に示すように、主にケーシングAと、主アームBと、副アームCとからなり、さらに家具扉28との接合には補助接合具D1 が構成部材に加わる。これらは、主に金属材から形成されている。そのケーシングAは、図3,図5(A)等に示すように、上下に2分割構造とされ、ベース部A1 とカバー部A2 とから構成される。そのベース部A1 は、ベース板1に主回動支持部2及び副回動支持部3が形成されている。該副回動支持部3は、穴形状に形成されたもので、後述する副アームCの枢支ピン13aが挿入される。
【0008】
前記ベース板1は、図4,図5(A)等に示すように、略長方形状に形成されたものであり、且つ後述する家具本体27に固着される部位であり、家具本体27に固定するために複数の固定貫通孔1a,1aが形成されている。また、ベース部A1 には、後述する仮固定手段Eのための押圧体20を装着するガイド部4が形成されている。まず、前記主回動支持部2は、主アームBの回動中心部9を支持する部位であり、支持軸部2aが前記ベース板1に対して垂直状に形成される。
【0009】
その支持軸部2aは、図6に示すように、円筒管状に形成され、カバー部A2 に連結するためのビス等の固着具が挿通する構造となっている。また、その支持軸部2aの周囲には、スラスト軸受が装着される円形状の膨出条又は溝条に形成された軸受配置部2bが設けられている。そのガイド部4は、前記ベース板1の内側の表面から膨出した部位であり、ベース部A1 とカバー部A2 とを接合するときに、ベース板1と後述するカバー部A2 のカバー板5との間に適宜の間隔が形成されるスペーサーとしての役目も兼用する。
【0010】
そのガイド部4には、図4乃至図6等に示すように、ガイド膨出部4aの内部に案内溝4b,調整溝4c,内螺子部4d及び仮固定強度調整溝4eが直線状に連続形成されている。これら案内溝4b,調整溝4c,内螺子部4d及び仮固定強度調整溝4eに、主アームBを仮固定する仮固定機構が設けられる。そのガイド部4の外側形状は、主アームB及び副アームCがケーシングA内部で回動するときに、良好な回動動作を行いやすいように好適な形状となっている。
【0011】
すなわち、図5,図7(A),(B)等に示すように前記主アームBが回動して開き状態となったときに、その主アームBが当接することによって該主アームBの回動範囲を適正に規制するストッパとしての役目をなすストッパ面部4fが形成されている。該ストッパ面部4fは、平坦な傾斜面に形成され主アームBのアーム部が面接触するものである。さらに、副アームCの装着箇所では、ガイド部4の外面は円弧凹み状に形成されており、前記副アームCのケーシングA側における回動軌跡よりも大きな半径を有し、副アームCの回動中心部付近が良好に回動することができるようになっている。
【0012】
そのカバー部A2 は、前記ベース部A1 と略同様な構成であり、前記主回動支持部2及び副回動支持部3と同等形状のカバー側主回動支持部2’及び副回動支持部3’が形成されている。さらに、カバー部A2 には前記ガイド部4と略同等形状のカバー側ガイド部4’が形成され、前記ガイド部4に形成されている案内溝4b,調整溝4c,内螺子部4d及び仮固定強度調整溝4eと同等形状の部位が形成されている。そして、前記ベース部A1 とカバー部A2 とを接合した状態で、ガイド部4とカバー側ガイド部4’とが当接し、仮固定手段Eの機構部が装着されるハウジングが構成され、且つ前記ベース板1とカバー板5にて前記主アームBの回動中心部9及び副アームCの副回動中心部13のそれぞれのスペースが確保されるものである。
【0013】
また、前記ガイド部4は、図4乃至図6等に示すように、前記ベース部A1 のベース板1の幅方向において左右対称形状に形成されている。そして、その両側箇所に副回動支持部3,3が形成されている。この構成は前記カバー部A2 においても同様である。これによって、主アームB及び副アームCは、ケーシングAの幅方向における左右何れの側にも装着可能となり、たとえば、ベース部A1 とカバー部A2 とを開いて内部に装着された主アームBと副アームCとを左右勝手反対となるように入れ替えることにより、家具扉28の開閉方向が左右何れの場合でも適用することができる。
【0014】
次に、主アームBは、主アーム部8,回動中心部9及び自由端部10から構成される。主アーム部8の長さは、家具扉28の横方向の寸法に応じて適宜に決定されるものである。その主アーム部8は、前記家具扉28の重量を支持するもので、比較的軸太であり、家具扉28の重量を十分に支持することができるようにすることが好適である。さらに、その主アーム部8の自由端部10側寄りの位置には、図3,図5(A)等に示すように、連結用突起部11が形成され、後述する連結柱23が連結される部位となっている。具体的には、その連結用突起部11には、連結台11aに突起11bが形成されたものである。その突起11bが前記連結柱23の軸端に形成された挿入穴に挿入されて連結される。
【0015】
その回動中心部9は、前記ケーシングAに形成された主回動支持部2に回動自在に装着される。回動中心部9は、図6に示すように、略円板状に形成されており、その中心部に回動貫通孔9aが形成されている。該回動貫通孔9aには、前記主回動支持部2の支持軸部2aが挿通して回動中心部9をケーシングA内に軸支するものである。その回動中心部9の所定箇所に仮固定手段Eを構成する被押圧面部9bが形成されている。該被押圧面部9bは、家具扉28が閉じ状態の時に仮固定手段Eの押圧体20の押圧部20bが押圧して、家具扉28の閉じ状態を維持するようにしたものである。
【0016】
その被押圧面部9bは、図6に示すように、平坦面状に形成されるもので、家具扉28が閉じ状態のときに、その被押圧面部9bに押圧体20の押圧部20bが押圧するものである。さらに被押圧面部9b以外の箇所で、前記押圧部20bと接触する部分には、略半円状に円板状突起条9cが形成されている。そして、家具扉28が開き方向に移動しても、図7(A),(B)に示すように、円板状突起条9cが押圧部20bの抵抗部位となり、家具扉28が振動,衝撃等により勝手に開くことを防止することができる。また、主アームBの自由端部10は、後述する扉接合具Dが装着される部位となる。この円板状突起条9cにより家具扉28の閉じ状態が安定した状態で維持される。
【0017】
その副アームCは、前記主アームBとともに回動動作を行うものであり、その回動動作時において、常時,主アームBと平行状態を維持するものである。その副アームCは、図4,図5等に示すように、副アーム部12,副回動中心部13及び副回動自由端14から構成される。その副アーム部12は、断面が略方形状に形成され、力学的強度が十分にあるように形成されている。そして、副アームCの副回動中心部13には、図6に示すように、枢支ピン13aが形成され、前記副回動中心部13に挿入される。また、副回動自由端14には、前記主アームBの自由端部10とともに扉接合具Dがそれぞれに枢支されている。
【0018】
ここで、前記主アームBとケーシングAとが回動中心部9を回動中心としており、この回動中心部を枢支連結部P1 と称する。また、前記副アームCとケーシングAとが副回動中心部13を回動中心としており、この回動中心部を枢支連結部P4 と称する。さらに、主アームBの自由端部10と後述する扉接合具Dとの連結箇所は、枢支連結部P2 と称する。さらに、前記副アームCの副回動自由端14と扉接合具Dとの連結箇所を枢支連結部P3 と称する。
【0019】
そして、その枢支連結部P1 ,P2 ,P3 とP4 とを結ぶ仮想線により構成される形状が常時平行四辺形を構成するようにしている(仮想線は図2,図4,図5等に実線にて記載)。その枢支連結部P1 ,P2 ,P3 とP4 とを結ぶ仮想線が常時,平行四辺形を構成しながら前記主アームB,副アームC及び扉接合具Dが移動するものであり、これによって、前記扉接合具Dの長手方向はケーシングAの長手方向に対して常時平行状態となり、ひいては家具扉28も家具本体27に対して平行状態で開閉することができる(図2参照)。
【0020】
その扉接合具Dは、図4,図5,図12及び図13(A)等に示すように、接合本体部15に前記主アームBとの主連結部15a及び副アームCとの副連結部15bが形成されている。また家具扉28を固定する間接部材である補助接合具D1 に固着するための固定用孔15cが形成されている。さらに接合本体部15には、図12(A),(B)に示すように、前後調整部16及び高さ調整部17等の前後・上下方向における家具扉28の位置調整手段が設けられている。
【0021】
その前後調整部16には、六角孔付き螺子等の前後調整螺子16aが装着され、該前後調整螺子16aを回転させて後述する補助接合具D1 との前後方向の距離を調整することができるようになっている〔図13(B)参照〕。また、高さ調整部17は、六角孔付き螺子等の高さ調整螺子17aが装着され、該高さ調整螺子17aを回転させて補助接合具D1 との扉接合具Dと補助接合具D1 との高さ方向を調整することができるようになっている〔図13(A)参照〕。
【0022】
次に仮固定手段Eは、図4乃至図6に示すように、押圧体20,弾性部材21及び調整部材22から構成される。その押圧体20は、筺体部20aと押圧部20bからなり、前記筺体部20aは、図6に示すように、その内部に弾性部材21の一部が収納される収納穴20a1 が形成されている。また弾性部材21は、通常、図6,図7に示すように、コイルスプリングが使用され、前記収納穴20a1 にコイルスプリングが長手方向に沿って収納される。
【0023】
また、調整部材22は、ボルトが使用され、さらに具体的には六角穴付きボルトが使用される。その調整部材22の頭部22bを適宜に回転させて螺子軸部22aを軸方向に移動させ、前記弾性部材21を押圧して、その弾性力を適宜調整することにより、押圧体20の前記主アームBの回動中心部9に対する押圧力を適宜調整することができるようにしたものである。このように前記押圧体20により主アームBの回動中心部9が押圧されることで、図7(A)に示すように、回動中心部9の平坦状の被押圧面部9bが押圧され、前記主アームBが閉じ状態或いは開き状態で仮固定される。
【0024】
その押圧体20の筺体部20aは、図4,図5等に示すように、前記案内溝4bに配置され、軸方向に摺動自在としている。また、弾性部材21は、調整溝4cに配置される。さらに、その調整部材22の螺子軸部22aは、前記ガイド部4の内螺子部4dに螺合され、頭部22bを回転させることにより、螺子軸部22aが軸方向に移動することができ前記弾性部材21を押圧して弾性力を適宜調整することができる。
【0025】
次に、補助接合具D1 は、図11(B),図13(A)に示すように、前記扉接合具Dと家具扉28との間に介在されて、扉接合具Dと家具扉28との接合位置を微調整させることができるようにしたものである。この補助接合具D1 は、図10(B)に示すように、補助本体部25と固定用孔26から形成され前記補助本体部25は、垂下部25aと水平部25bから形成され、前記垂下部25aに固定用孔26が形成されている。その垂下部25aが家具扉28の上下方向の端部箇所に前記固定用孔26にビス等の固着具29が挿入されて固着され、補助接合具D1が家具扉28に装着される〔図11(A)参照〕。
【0026】
そして、水平部25bには、2つの長孔25d,25dが形成されている。該長孔25d,25dには、前記扉接合具Dの接合本体部15の上面部に形成された係止突起部15d,15dが遊挿するものである。該係止突起部15dは、前記長孔25d内を前後左右に亘って相対的に移動することができる。また、水平部25bは、その接合本体部15の上部に載置される状態となり、家具扉28に固着された補助接合具D1 の水平部25bが扉接合具Dの上部に載置されることにより、家具扉28が扉接合具D上に載るような状態で一時的に支持され、据え付け作業における作業員の負担を減少させることができる。
【0027】
前記垂下部25aには、扉接合具Dとの接合が可能なように、2つの接合用固定部25c,25cが形成されている。該接合用固定部25cは、内螺子であり、図11(A),(B)に示すように、この接合用固定部25c,25cとビス等の固着具30を介して扉接合具Dと補助接合具D1 とが接合固定される。また、前記扉接合具Dに設けられた前記前後調整部16及び高さ調整部17により、接合本体部15と補助接合具D1 との上下,前後,左右の位置の微調整が行われる。具体的には、図12(A),図13(A)に示すように、接合本体部15の長手方向の両側箇所に前後調整部16,16が設けられている。
【0028】
そして、前後調整部16には、調整内螺子部16bに六角孔付き螺子等の前後調整螺子16aが装着され、該前後調整螺子16aを回転させて、該前後調整螺子16aを水平方向に移動させることにより、前記扉接合具Dに対して補助接合具D1 を前後方向に位置調整することができるようになっている〔図13(B)参照〕。また、高さ調整部17は、図12(B),図13(A)に示すように、前記接合本体部15の長手方向の略中央箇所に垂直方向に高さ調整内螺子部17bが形成され、該高さ調整内螺子部17bに沿って移動する六角孔付き螺子等の高さ調整螺子17aが装着されている。そして、該高さ調整螺子17aを回転させて補助接合具D1 を扉接合具Dに対して高さ方向を調整することができるようになっている〔図13(C)参照〕。
【0029】
図9は、本発明における開閉装置が家具本体27に装着される工程を示すものである。まず、図9(A)に示すように、家具本体27の床部27aと天井部27bとに装着される開閉具の両主アームB,B間に連結柱23が連結され、図9(B)に示すように、その上下両ケーシングA,Aが床部27aと天井部27bに固着される。図8は、本発明における家具扉28が開く過程であり、前記家具扉28が閉じた状態から完全に開いた状態に亘って家具本体27の開口面と常時平行であることを示している。
【0030】
また、図2では、本発明において家具扉28が開閉軌跡における家具本体27から前方に張り出す量Laは、通常の回転して開閉する扉dの張出量Lbよりも少なくすることができ、家具本体27の前方におけるスペースが比較的少なくとも家具扉28を開閉することができることを開示している。図14は、家具本体27がコーナーユニットタイプとしたもので、このようなコーナーユニットタイプの家具において、本発明の家具扉の開閉装置は最も適したものであり、家具本体27の開閉が行いやすいものである。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ケーシングAと、前記ケーシングA内に回動中心部9を枢支連結部P1 とする主アームBと、前記ケーシングA内に副回動中心部13を枢支連結部P4 とする副アームCと、前記主アームBと前記副アームCとのそれぞれの回動自由端10,14側に枢支連結部P2 ,P3 にて枢支連結される扉接合具Dとからなり、これらの枢支連結部P1 ,P2 ,P3 ,P4 が常時平行四辺形を構成しながら主アームBと副アームCとが回動するものとし、前記ケーシングAは家具本体27の床部27aと天井部27bとに装着され、前記扉接合具Dは扉に接合されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、家具扉28の開閉動作において、その開閉動作軌跡の領域を極めて小さいものとし、家具の開口面積を最大限に使用することができ、ひいては省スペース化を実現することができる等の効果を奏する。
【0032】
上記効果を詳述すると、前記ケーシングAと主アームBの回動中心部9における枢支連結部P1 と、前記ケーシングAと副アームCの副回動中心部13における枢支連結部P4 と、扉接合具Dと前記主アームBと副アームCとのそれぞれの枢支連結部P2 ,P3 の4個の枢支連結部P1 ,P2 ,P3 及びP4 が常時,平行四辺形を構成するようにして、前記主アームBと副アームCとが回動することものである。
【0033】
それゆえに、その家具扉28の開閉動作は、家具本体27の開口面に平行な状態であり、また、少ない開閉軌跡の領域となる。したがって、従来のスライドヒンジのように、家具本体27の前面に突出する分量が少なくでき、これによって、家具の前面箇所が狭くても、家具扉28の開閉を行うことができるものである。(図2,図8等参照)。また、家具扉28の開閉が主アームBと副アームCとの2本によって行われるので、家具扉28は、安定した開閉動作を得ることができる。
【0034】
請求項2の発明は、請求項1において、前記ケーシングA内には、前記主アームBが扉閉状態にて仮固定される仮固定手段Eを具備してなる家具扉28の開閉装置としたことにより、家具扉28を閉じた状態(又は開いた状態)を維持することができ、地震等による衝撃が発生しても、前記家具扉28が勝手に開くことを防止し、危険を未然に防止することができる。
【0035】
請求項3の発明は、請求項2において、前記仮固定手段Eは仮固定力を適宜調整自在とする調整部材22が具備されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、その家具扉28の閉じ状態の固定力を適宜調整することができる。これによって、使用する者が調整部材22を介して主アームBに対する押圧力を適宜に調整することで、家具扉28を開閉するときに所望の力で開閉が行えるようにすることができる。
【0036】
請求項4の発明は、請求項1又は2において、前記扉接合具Dには、補助接合具D1 が具備され、扉接合具Dと家具扉28とは前記補助接合具D1 を介して接合され、前記補助接合具D1 は前記扉接合具Dから上下及び前後方向における位置調整手段を設けてなる家具扉の開閉装置としたことにより、家具扉28の家具本体27への取付位置の微調整を容易且つ効率的な作業にて行うことができる。すなわち、前記扉接合具Dには位置調整手段(前後調整部16及び高さ調整部17)が備えられ、扉接合具Dに対して補助接合具D1 は前記位置調整手段により、前後方向及び高さ方向に微調整ができる。これによって、家具扉28を家具本体27に対して正確な位置に設置することができる。
【0037】
請求項5の発明は、請求項4において、前記補助接合具D1 には、前記扉接合具Dの上部に載置される水平部25bが形成されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、補助接合具D1 の水平部25bを扉接合具Dに載置することができ、重量のある家具扉であっても楽に装着作業を行うことができる。すなわち、水平部25bは、扉接合具Dの接合本体部15の上部に載置可能である。
【0038】
そして、家具扉28に固着された補助接合具D1 の水平部25bが扉接合具Dの上部に載置されることにより、家具扉28が扉接合具D上に載せられたような状態となり、家具扉28が一時的に支持され、作業員が家具扉28から手を離しながら、扉接合具Dと補助接合具D1 とを接合する作業ができ、据え付け作業における作業員の重量的な負担を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における家具本体において家具扉が開いた状態の斜視図
【図2】本発明の家具扉が開いた状態の縦断平面図
【図3】本発明における開閉具の閉じ状態の斜視図
【図4】本発明における開閉具のカバー部を外した状態の平面図
【図5】(A)は開閉具の主アーム及び副アームを開いた状態における状態の斜視図 (B)は開閉具のカバー部を外した状態で主アーム及び副アームを開いた状態における平面図
【図6】本発明における開閉具の分解斜視図
【図7】(A)は主アームと副アームとが閉じた状態の一部断面とした要部拡大平面図(B)は主アームと副アームとが開いた状態の一部断面とした要部拡大平面図
【図8】(A)は家具扉が閉じた状態の略示断面図
(B)は家具扉が開いている途中の略示断面図
(C)は家具扉の開きが完了した略示断面図
【図9】(A)は上下に位置する一対の開閉具と連結柱との分解斜視図
(B)は家具本体の床部と天井部に開閉具を装着した斜視図
【図10】(A)は家具扉に補助接合具を装着している状態の斜視図
(B)は補助接合具の斜視図
【図11】(A)は家具扉に装着した補助接合具に扉接合具を接合する状態の斜視図
(B)は補助接合具に扉接合具を接合した状態の斜視図
【図12】(A)は扉接合具の前後方向調整機構を示す斜視図
(B)は扉接合具の高さ調整機構を示す斜視図
【図13】(A)は扉接合具と補助接合具との接合構造を示す縦断平面図
(B)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
(C)は(A)のX2 −X2 矢視断面図
【図14】(A)は本発明において家具本体をコーナーユニットタイプとした略示斜視図
(B)は(A)の家具扉が閉じた状態の縦断略示平面図
【符号の説明】
A…ケーシング
B…主アーム
C…副アーム
D…扉接合具
D1 …補助接合具
E…仮固定手段
P1 …枢支連結部
P2 …枢支連結部
P3 …枢支連結部
P4 …枢支連結部
9…回動中心部
13…副回動中心部
22…調整部材
25b…水平部
27…家具本体
28…家具扉
【発明の属する技術分野】
本発明は、扉の開閉動作において、その開閉動作軌跡の領域を極めて少ないものとし、家具の開口面積を最大限に使用することができ、且つ家具周囲の扉開閉面積を小さくして、省スペース化を実現することができる家具扉の開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、家具扉における開閉機構には、種々のものが存在している。その開閉装置の最も一般的なものとして、ヒンジが存在している。また、家具扉の開閉をスムーズに行うために特許文献1に示すようなスライドヒンジも多く利用されている。これらのヒンジは、家具扉の1辺を回動中心とし、開閉動作を行うことができるものである。この種のものでは、家具扉の他側辺が回動自由端側となり、開閉するので、家具扉の横方向寸法が直接的に開閉領域となる。さらに、家具扉が完全なスライド構造を有するものとしたものが存在する。この場合には、家具扉の開閉に対して、家具扉は家具本体の前面に飛び出すことはないが、家具本体の横方向に家具扉が移動するので、ガイドレールが必要となる。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−128250号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記特許文献1では、上述したように、特許文献1等のヒンジ類を使用したものでは家具扉は、家具本体の前面に飛び出すようにして、開閉動作を行うものである。そのために、家具本体の前面には少なくとも家具扉の横方向の寸法に応じたスペースが絶対に必要である。しかし、家具は省スペース化の方向に進み、効率的な収納ができるようなものが望まれている。このようなことから、家具扉の開閉においても、たとえその周囲が狭くても、家具扉の開閉を楽に行うことができなくてはならない。このようなことから、従来の家具扉では、その扉の横方向の寸法が直接、開閉揺動にかかるスペースとなり、家具の前面には、比較的広い面積を開けておかなくてはならない。
【0005】
さらに、家具扉がスライドして開閉するものでは、家具の前面のスペースは少なくとも構わないが、その家具の横側には、扉のスライドスペースが必要であるし、また家具扉のためのスライドレールも特別に必要となるため、機構が複雑となるものであった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、本発明を、ケーシングと、前記ケーシング内に回動中心部を枢支連結部とする主アームと、前記ケーシング内に副回動中心部を枢支連結部とする副アームと、前記主アームと前記副アームとのそれぞれの回動自由端側に枢支連結部にて枢支連結される扉接合具とからなり、これらの枢支連結部が常時平行四辺形を構成しながら主アームと副アームとが回動するものとし、前記ケーシングは家具本体の床部と天井部とに装着され、前記扉接合具は扉に接合されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、家具扉の開閉スペースを最小限にすることができ、省スペース化を実現することができ、さらに家具扉の開閉が効率的に行うことができ、上記課題を解決したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、図3乃至図5等に示すように、主にケーシングAと、主アームBと、副アームCとからなり、さらに家具扉28との接合には補助接合具D1 が構成部材に加わる。これらは、主に金属材から形成されている。そのケーシングAは、図3,図5(A)等に示すように、上下に2分割構造とされ、ベース部A1 とカバー部A2 とから構成される。そのベース部A1 は、ベース板1に主回動支持部2及び副回動支持部3が形成されている。該副回動支持部3は、穴形状に形成されたもので、後述する副アームCの枢支ピン13aが挿入される。
【0008】
前記ベース板1は、図4,図5(A)等に示すように、略長方形状に形成されたものであり、且つ後述する家具本体27に固着される部位であり、家具本体27に固定するために複数の固定貫通孔1a,1aが形成されている。また、ベース部A1 には、後述する仮固定手段Eのための押圧体20を装着するガイド部4が形成されている。まず、前記主回動支持部2は、主アームBの回動中心部9を支持する部位であり、支持軸部2aが前記ベース板1に対して垂直状に形成される。
【0009】
その支持軸部2aは、図6に示すように、円筒管状に形成され、カバー部A2 に連結するためのビス等の固着具が挿通する構造となっている。また、その支持軸部2aの周囲には、スラスト軸受が装着される円形状の膨出条又は溝条に形成された軸受配置部2bが設けられている。そのガイド部4は、前記ベース板1の内側の表面から膨出した部位であり、ベース部A1 とカバー部A2 とを接合するときに、ベース板1と後述するカバー部A2 のカバー板5との間に適宜の間隔が形成されるスペーサーとしての役目も兼用する。
【0010】
そのガイド部4には、図4乃至図6等に示すように、ガイド膨出部4aの内部に案内溝4b,調整溝4c,内螺子部4d及び仮固定強度調整溝4eが直線状に連続形成されている。これら案内溝4b,調整溝4c,内螺子部4d及び仮固定強度調整溝4eに、主アームBを仮固定する仮固定機構が設けられる。そのガイド部4の外側形状は、主アームB及び副アームCがケーシングA内部で回動するときに、良好な回動動作を行いやすいように好適な形状となっている。
【0011】
すなわち、図5,図7(A),(B)等に示すように前記主アームBが回動して開き状態となったときに、その主アームBが当接することによって該主アームBの回動範囲を適正に規制するストッパとしての役目をなすストッパ面部4fが形成されている。該ストッパ面部4fは、平坦な傾斜面に形成され主アームBのアーム部が面接触するものである。さらに、副アームCの装着箇所では、ガイド部4の外面は円弧凹み状に形成されており、前記副アームCのケーシングA側における回動軌跡よりも大きな半径を有し、副アームCの回動中心部付近が良好に回動することができるようになっている。
【0012】
そのカバー部A2 は、前記ベース部A1 と略同様な構成であり、前記主回動支持部2及び副回動支持部3と同等形状のカバー側主回動支持部2’及び副回動支持部3’が形成されている。さらに、カバー部A2 には前記ガイド部4と略同等形状のカバー側ガイド部4’が形成され、前記ガイド部4に形成されている案内溝4b,調整溝4c,内螺子部4d及び仮固定強度調整溝4eと同等形状の部位が形成されている。そして、前記ベース部A1 とカバー部A2 とを接合した状態で、ガイド部4とカバー側ガイド部4’とが当接し、仮固定手段Eの機構部が装着されるハウジングが構成され、且つ前記ベース板1とカバー板5にて前記主アームBの回動中心部9及び副アームCの副回動中心部13のそれぞれのスペースが確保されるものである。
【0013】
また、前記ガイド部4は、図4乃至図6等に示すように、前記ベース部A1 のベース板1の幅方向において左右対称形状に形成されている。そして、その両側箇所に副回動支持部3,3が形成されている。この構成は前記カバー部A2 においても同様である。これによって、主アームB及び副アームCは、ケーシングAの幅方向における左右何れの側にも装着可能となり、たとえば、ベース部A1 とカバー部A2 とを開いて内部に装着された主アームBと副アームCとを左右勝手反対となるように入れ替えることにより、家具扉28の開閉方向が左右何れの場合でも適用することができる。
【0014】
次に、主アームBは、主アーム部8,回動中心部9及び自由端部10から構成される。主アーム部8の長さは、家具扉28の横方向の寸法に応じて適宜に決定されるものである。その主アーム部8は、前記家具扉28の重量を支持するもので、比較的軸太であり、家具扉28の重量を十分に支持することができるようにすることが好適である。さらに、その主アーム部8の自由端部10側寄りの位置には、図3,図5(A)等に示すように、連結用突起部11が形成され、後述する連結柱23が連結される部位となっている。具体的には、その連結用突起部11には、連結台11aに突起11bが形成されたものである。その突起11bが前記連結柱23の軸端に形成された挿入穴に挿入されて連結される。
【0015】
その回動中心部9は、前記ケーシングAに形成された主回動支持部2に回動自在に装着される。回動中心部9は、図6に示すように、略円板状に形成されており、その中心部に回動貫通孔9aが形成されている。該回動貫通孔9aには、前記主回動支持部2の支持軸部2aが挿通して回動中心部9をケーシングA内に軸支するものである。その回動中心部9の所定箇所に仮固定手段Eを構成する被押圧面部9bが形成されている。該被押圧面部9bは、家具扉28が閉じ状態の時に仮固定手段Eの押圧体20の押圧部20bが押圧して、家具扉28の閉じ状態を維持するようにしたものである。
【0016】
その被押圧面部9bは、図6に示すように、平坦面状に形成されるもので、家具扉28が閉じ状態のときに、その被押圧面部9bに押圧体20の押圧部20bが押圧するものである。さらに被押圧面部9b以外の箇所で、前記押圧部20bと接触する部分には、略半円状に円板状突起条9cが形成されている。そして、家具扉28が開き方向に移動しても、図7(A),(B)に示すように、円板状突起条9cが押圧部20bの抵抗部位となり、家具扉28が振動,衝撃等により勝手に開くことを防止することができる。また、主アームBの自由端部10は、後述する扉接合具Dが装着される部位となる。この円板状突起条9cにより家具扉28の閉じ状態が安定した状態で維持される。
【0017】
その副アームCは、前記主アームBとともに回動動作を行うものであり、その回動動作時において、常時,主アームBと平行状態を維持するものである。その副アームCは、図4,図5等に示すように、副アーム部12,副回動中心部13及び副回動自由端14から構成される。その副アーム部12は、断面が略方形状に形成され、力学的強度が十分にあるように形成されている。そして、副アームCの副回動中心部13には、図6に示すように、枢支ピン13aが形成され、前記副回動中心部13に挿入される。また、副回動自由端14には、前記主アームBの自由端部10とともに扉接合具Dがそれぞれに枢支されている。
【0018】
ここで、前記主アームBとケーシングAとが回動中心部9を回動中心としており、この回動中心部を枢支連結部P1 と称する。また、前記副アームCとケーシングAとが副回動中心部13を回動中心としており、この回動中心部を枢支連結部P4 と称する。さらに、主アームBの自由端部10と後述する扉接合具Dとの連結箇所は、枢支連結部P2 と称する。さらに、前記副アームCの副回動自由端14と扉接合具Dとの連結箇所を枢支連結部P3 と称する。
【0019】
そして、その枢支連結部P1 ,P2 ,P3 とP4 とを結ぶ仮想線により構成される形状が常時平行四辺形を構成するようにしている(仮想線は図2,図4,図5等に実線にて記載)。その枢支連結部P1 ,P2 ,P3 とP4 とを結ぶ仮想線が常時,平行四辺形を構成しながら前記主アームB,副アームC及び扉接合具Dが移動するものであり、これによって、前記扉接合具Dの長手方向はケーシングAの長手方向に対して常時平行状態となり、ひいては家具扉28も家具本体27に対して平行状態で開閉することができる(図2参照)。
【0020】
その扉接合具Dは、図4,図5,図12及び図13(A)等に示すように、接合本体部15に前記主アームBとの主連結部15a及び副アームCとの副連結部15bが形成されている。また家具扉28を固定する間接部材である補助接合具D1 に固着するための固定用孔15cが形成されている。さらに接合本体部15には、図12(A),(B)に示すように、前後調整部16及び高さ調整部17等の前後・上下方向における家具扉28の位置調整手段が設けられている。
【0021】
その前後調整部16には、六角孔付き螺子等の前後調整螺子16aが装着され、該前後調整螺子16aを回転させて後述する補助接合具D1 との前後方向の距離を調整することができるようになっている〔図13(B)参照〕。また、高さ調整部17は、六角孔付き螺子等の高さ調整螺子17aが装着され、該高さ調整螺子17aを回転させて補助接合具D1 との扉接合具Dと補助接合具D1 との高さ方向を調整することができるようになっている〔図13(A)参照〕。
【0022】
次に仮固定手段Eは、図4乃至図6に示すように、押圧体20,弾性部材21及び調整部材22から構成される。その押圧体20は、筺体部20aと押圧部20bからなり、前記筺体部20aは、図6に示すように、その内部に弾性部材21の一部が収納される収納穴20a1 が形成されている。また弾性部材21は、通常、図6,図7に示すように、コイルスプリングが使用され、前記収納穴20a1 にコイルスプリングが長手方向に沿って収納される。
【0023】
また、調整部材22は、ボルトが使用され、さらに具体的には六角穴付きボルトが使用される。その調整部材22の頭部22bを適宜に回転させて螺子軸部22aを軸方向に移動させ、前記弾性部材21を押圧して、その弾性力を適宜調整することにより、押圧体20の前記主アームBの回動中心部9に対する押圧力を適宜調整することができるようにしたものである。このように前記押圧体20により主アームBの回動中心部9が押圧されることで、図7(A)に示すように、回動中心部9の平坦状の被押圧面部9bが押圧され、前記主アームBが閉じ状態或いは開き状態で仮固定される。
【0024】
その押圧体20の筺体部20aは、図4,図5等に示すように、前記案内溝4bに配置され、軸方向に摺動自在としている。また、弾性部材21は、調整溝4cに配置される。さらに、その調整部材22の螺子軸部22aは、前記ガイド部4の内螺子部4dに螺合され、頭部22bを回転させることにより、螺子軸部22aが軸方向に移動することができ前記弾性部材21を押圧して弾性力を適宜調整することができる。
【0025】
次に、補助接合具D1 は、図11(B),図13(A)に示すように、前記扉接合具Dと家具扉28との間に介在されて、扉接合具Dと家具扉28との接合位置を微調整させることができるようにしたものである。この補助接合具D1 は、図10(B)に示すように、補助本体部25と固定用孔26から形成され前記補助本体部25は、垂下部25aと水平部25bから形成され、前記垂下部25aに固定用孔26が形成されている。その垂下部25aが家具扉28の上下方向の端部箇所に前記固定用孔26にビス等の固着具29が挿入されて固着され、補助接合具D1が家具扉28に装着される〔図11(A)参照〕。
【0026】
そして、水平部25bには、2つの長孔25d,25dが形成されている。該長孔25d,25dには、前記扉接合具Dの接合本体部15の上面部に形成された係止突起部15d,15dが遊挿するものである。該係止突起部15dは、前記長孔25d内を前後左右に亘って相対的に移動することができる。また、水平部25bは、その接合本体部15の上部に載置される状態となり、家具扉28に固着された補助接合具D1 の水平部25bが扉接合具Dの上部に載置されることにより、家具扉28が扉接合具D上に載るような状態で一時的に支持され、据え付け作業における作業員の負担を減少させることができる。
【0027】
前記垂下部25aには、扉接合具Dとの接合が可能なように、2つの接合用固定部25c,25cが形成されている。該接合用固定部25cは、内螺子であり、図11(A),(B)に示すように、この接合用固定部25c,25cとビス等の固着具30を介して扉接合具Dと補助接合具D1 とが接合固定される。また、前記扉接合具Dに設けられた前記前後調整部16及び高さ調整部17により、接合本体部15と補助接合具D1 との上下,前後,左右の位置の微調整が行われる。具体的には、図12(A),図13(A)に示すように、接合本体部15の長手方向の両側箇所に前後調整部16,16が設けられている。
【0028】
そして、前後調整部16には、調整内螺子部16bに六角孔付き螺子等の前後調整螺子16aが装着され、該前後調整螺子16aを回転させて、該前後調整螺子16aを水平方向に移動させることにより、前記扉接合具Dに対して補助接合具D1 を前後方向に位置調整することができるようになっている〔図13(B)参照〕。また、高さ調整部17は、図12(B),図13(A)に示すように、前記接合本体部15の長手方向の略中央箇所に垂直方向に高さ調整内螺子部17bが形成され、該高さ調整内螺子部17bに沿って移動する六角孔付き螺子等の高さ調整螺子17aが装着されている。そして、該高さ調整螺子17aを回転させて補助接合具D1 を扉接合具Dに対して高さ方向を調整することができるようになっている〔図13(C)参照〕。
【0029】
図9は、本発明における開閉装置が家具本体27に装着される工程を示すものである。まず、図9(A)に示すように、家具本体27の床部27aと天井部27bとに装着される開閉具の両主アームB,B間に連結柱23が連結され、図9(B)に示すように、その上下両ケーシングA,Aが床部27aと天井部27bに固着される。図8は、本発明における家具扉28が開く過程であり、前記家具扉28が閉じた状態から完全に開いた状態に亘って家具本体27の開口面と常時平行であることを示している。
【0030】
また、図2では、本発明において家具扉28が開閉軌跡における家具本体27から前方に張り出す量Laは、通常の回転して開閉する扉dの張出量Lbよりも少なくすることができ、家具本体27の前方におけるスペースが比較的少なくとも家具扉28を開閉することができることを開示している。図14は、家具本体27がコーナーユニットタイプとしたもので、このようなコーナーユニットタイプの家具において、本発明の家具扉の開閉装置は最も適したものであり、家具本体27の開閉が行いやすいものである。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ケーシングAと、前記ケーシングA内に回動中心部9を枢支連結部P1 とする主アームBと、前記ケーシングA内に副回動中心部13を枢支連結部P4 とする副アームCと、前記主アームBと前記副アームCとのそれぞれの回動自由端10,14側に枢支連結部P2 ,P3 にて枢支連結される扉接合具Dとからなり、これらの枢支連結部P1 ,P2 ,P3 ,P4 が常時平行四辺形を構成しながら主アームBと副アームCとが回動するものとし、前記ケーシングAは家具本体27の床部27aと天井部27bとに装着され、前記扉接合具Dは扉に接合されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、家具扉28の開閉動作において、その開閉動作軌跡の領域を極めて小さいものとし、家具の開口面積を最大限に使用することができ、ひいては省スペース化を実現することができる等の効果を奏する。
【0032】
上記効果を詳述すると、前記ケーシングAと主アームBの回動中心部9における枢支連結部P1 と、前記ケーシングAと副アームCの副回動中心部13における枢支連結部P4 と、扉接合具Dと前記主アームBと副アームCとのそれぞれの枢支連結部P2 ,P3 の4個の枢支連結部P1 ,P2 ,P3 及びP4 が常時,平行四辺形を構成するようにして、前記主アームBと副アームCとが回動することものである。
【0033】
それゆえに、その家具扉28の開閉動作は、家具本体27の開口面に平行な状態であり、また、少ない開閉軌跡の領域となる。したがって、従来のスライドヒンジのように、家具本体27の前面に突出する分量が少なくでき、これによって、家具の前面箇所が狭くても、家具扉28の開閉を行うことができるものである。(図2,図8等参照)。また、家具扉28の開閉が主アームBと副アームCとの2本によって行われるので、家具扉28は、安定した開閉動作を得ることができる。
【0034】
請求項2の発明は、請求項1において、前記ケーシングA内には、前記主アームBが扉閉状態にて仮固定される仮固定手段Eを具備してなる家具扉28の開閉装置としたことにより、家具扉28を閉じた状態(又は開いた状態)を維持することができ、地震等による衝撃が発生しても、前記家具扉28が勝手に開くことを防止し、危険を未然に防止することができる。
【0035】
請求項3の発明は、請求項2において、前記仮固定手段Eは仮固定力を適宜調整自在とする調整部材22が具備されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、その家具扉28の閉じ状態の固定力を適宜調整することができる。これによって、使用する者が調整部材22を介して主アームBに対する押圧力を適宜に調整することで、家具扉28を開閉するときに所望の力で開閉が行えるようにすることができる。
【0036】
請求項4の発明は、請求項1又は2において、前記扉接合具Dには、補助接合具D1 が具備され、扉接合具Dと家具扉28とは前記補助接合具D1 を介して接合され、前記補助接合具D1 は前記扉接合具Dから上下及び前後方向における位置調整手段を設けてなる家具扉の開閉装置としたことにより、家具扉28の家具本体27への取付位置の微調整を容易且つ効率的な作業にて行うことができる。すなわち、前記扉接合具Dには位置調整手段(前後調整部16及び高さ調整部17)が備えられ、扉接合具Dに対して補助接合具D1 は前記位置調整手段により、前後方向及び高さ方向に微調整ができる。これによって、家具扉28を家具本体27に対して正確な位置に設置することができる。
【0037】
請求項5の発明は、請求項4において、前記補助接合具D1 には、前記扉接合具Dの上部に載置される水平部25bが形成されてなる家具扉の開閉装置としたことにより、補助接合具D1 の水平部25bを扉接合具Dに載置することができ、重量のある家具扉であっても楽に装着作業を行うことができる。すなわち、水平部25bは、扉接合具Dの接合本体部15の上部に載置可能である。
【0038】
そして、家具扉28に固着された補助接合具D1 の水平部25bが扉接合具Dの上部に載置されることにより、家具扉28が扉接合具D上に載せられたような状態となり、家具扉28が一時的に支持され、作業員が家具扉28から手を離しながら、扉接合具Dと補助接合具D1 とを接合する作業ができ、据え付け作業における作業員の重量的な負担を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における家具本体において家具扉が開いた状態の斜視図
【図2】本発明の家具扉が開いた状態の縦断平面図
【図3】本発明における開閉具の閉じ状態の斜視図
【図4】本発明における開閉具のカバー部を外した状態の平面図
【図5】(A)は開閉具の主アーム及び副アームを開いた状態における状態の斜視図 (B)は開閉具のカバー部を外した状態で主アーム及び副アームを開いた状態における平面図
【図6】本発明における開閉具の分解斜視図
【図7】(A)は主アームと副アームとが閉じた状態の一部断面とした要部拡大平面図(B)は主アームと副アームとが開いた状態の一部断面とした要部拡大平面図
【図8】(A)は家具扉が閉じた状態の略示断面図
(B)は家具扉が開いている途中の略示断面図
(C)は家具扉の開きが完了した略示断面図
【図9】(A)は上下に位置する一対の開閉具と連結柱との分解斜視図
(B)は家具本体の床部と天井部に開閉具を装着した斜視図
【図10】(A)は家具扉に補助接合具を装着している状態の斜視図
(B)は補助接合具の斜視図
【図11】(A)は家具扉に装着した補助接合具に扉接合具を接合する状態の斜視図
(B)は補助接合具に扉接合具を接合した状態の斜視図
【図12】(A)は扉接合具の前後方向調整機構を示す斜視図
(B)は扉接合具の高さ調整機構を示す斜視図
【図13】(A)は扉接合具と補助接合具との接合構造を示す縦断平面図
(B)は(A)のX1 −X1 矢視断面図
(C)は(A)のX2 −X2 矢視断面図
【図14】(A)は本発明において家具本体をコーナーユニットタイプとした略示斜視図
(B)は(A)の家具扉が閉じた状態の縦断略示平面図
【符号の説明】
A…ケーシング
B…主アーム
C…副アーム
D…扉接合具
D1 …補助接合具
E…仮固定手段
P1 …枢支連結部
P2 …枢支連結部
P3 …枢支連結部
P4 …枢支連結部
9…回動中心部
13…副回動中心部
22…調整部材
25b…水平部
27…家具本体
28…家具扉
Claims (5)
- ケーシングと、前記ケーシング内に回動中心部を枢支連結部とする主アームと、前記ケーシング内に副回動中心部を枢支連結部とする副アームと、前記主アームと前記副アームとのそれぞれの回動自由端側に枢支連結部にて枢支連結される扉接合具とからなり、これらの枢支連結部が常時平行四辺形を構成しながら主アームと副アームとが回動するものとし、前記ケーシングは家具本体の床部と天井部とに装着され、前記扉接合具は扉に接合されてなることを特徴とする家具扉の開閉装置。
- 請求項1において、前記ケーシング内には、前記主アームが扉閉状態にて仮固定される仮固定手段を具備してなることを特徴とする家具扉の開閉装置。
- 請求項2において、前記仮固定手段は仮固定力を適宜調整自在とする調整部材が具備されてなることを特徴とする家具扉の開閉装置。
- 請求項1又は2において、前記扉接合具には、補助接合具が具備され、扉接合具と家具扉とは前記補助接合具を介して接合され、前記補助接合具は前記扉接合具から上下及び前後方向における位置調整手段を設けてなることを特徴とする家具扉の開閉装置。
- 請求項4において、前記補助接合具には、前記扉接合具の上部に載置される水平部が形成されてなることを特徴とする家具扉の開閉装置。
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