JP3474428B2 - 貯蔵庫の扉装置 - Google Patents

貯蔵庫の扉装置

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JP3474428B2
JP3474428B2 JP05560698A JP5560698A JP3474428B2 JP 3474428 B2 JP3474428 B2 JP 3474428B2 JP 05560698 A JP05560698 A JP 05560698A JP 5560698 A JP5560698 A JP 5560698A JP 3474428 B2 JP3474428 B2 JP 3474428B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるリフトヒ
ンジ機構を備えた貯蔵庫の扉装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】冷蔵庫の扉装置にリフトヒンジ機構を設
けたものは、例えば実開昭60−12180号公報等に
より公知である。リフトヒンジ機構を簡単に説明する
と、冷蔵庫本体の出入口の下縁側に支持プレートが突設
されて、そこに上向きにヒンジピンが立設され、出入口
を開閉する扉の下縁にヒンジピンを回転自由に挿通する
軸受孔が形成される。それとともに、ヒンジピンの回り
と軸受孔の孔縁とに、一対のカラーが設けられ、両カラ
ーの対向面に、互いにかみ合う凹凸形状をなすカム面が
形成された形状である。そして、両カラーの相対回転に
よって、扉が昇降しつつ開閉されるようになっている。
これは例えば、扉を上昇させた状態で閉鎖位置に向けて
回動し、閉鎖位置に達したところでカム面に倣って扉を
下降させることにより、扉に対して閉鎖方向の回動力を
付与し、扉の閉鎖動作を助勢して確実な閉鎖を実現する
こと等に機能する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】一方、冷蔵庫の扉で
は、扉の開放角度を規制することが必要となる場合があ
り、例えば扉の下縁にストッパを垂下状に取り付けると
ともに、出入口の下縁側に係止部を突設し、扉が所定角
度開放されたところでストッパを係止部に突き当てて開
放を規制するといった構造が採用されている。しかるに
上記のようなリフトヒンジ機構を備えたものでは、扉が
カム面の作用により上昇した状態でストッパが係止部に
突き当たることになるため、勢いストッパの垂下長を長
くせざるを得ない。このように垂下長が長くなると、そ
れだけストッパの強度についての格別な対策が必要にな
るという問題があった。本発明は上記のような事情に基
づいて完成されたものであって、その目的は、ストッパ
の強度問題を解決するところにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、本発明の貯蔵庫の扉装置は、貯蔵庫本
体の出入口の下縁には、この出入口を開閉する扉の下縁
がヒンジピンを軸受孔に挿通することで縦軸回りの回動
可能に支持されるとともに、前記ヒンジピンの回りと前
記軸受孔の孔縁とに、対向面にカム面の形成された一対
のカラーが備えられ、前記扉の閉鎖時に前記カム面の作
用によりこの扉を下降させることで閉扉方向の回動力を
助勢するようにしたものにおいて、前記扉の下縁には、
この扉が所定角度開放された場合に前記出入口の下縁に
設けられた係止部に当接するストッパが取り付けられる
一方、前記カム面には、前記ストッパが前記係止部に当
接するタイミングで前記扉を下降させる下降部位が設定
されている構成としたところに特徴を有する。 【0005】 【発明の作用及び効果】扉が上昇しつつ開放されて所定
角度回動されると、カム面の下降部位の機能により扉が
下降され、併せてストッパが係止部に当接して開放が規
制される。すなわち、扉が下降した状態でストッパが係
止部に当接される構造となっているから、ストッパの長
さが短く抑えられ、それだけストッパを高強度とするこ
とができる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図20に基づいて説明する。本実施形態では4ド
ア冷蔵庫を例示しており、図1に示すように、冷蔵庫本
体1は、前面の開口された断熱箱体から形成されてお
り、底面の四隅に設けられた脚2によって支持され、内
部が貯蔵室3とされている。前面の開口部5には十字形
をなす仕切枠6が設けられ、上下左右に合計4個の出入
口7が形成されており、各出入口7に、詳しくは後記す
るように観音開き式に扉8が装着されている。一方、冷
蔵庫本体1の上面には機械室10が設けられ、その中に
圧縮機12、凝縮器13等からなる冷凍ユニット11が
設置されて、貯蔵室3の天井部等に配された冷却器(図
示せず)と冷媒配管で接続され、周知の冷凍サイクルが
構成されている。そして、冷凍ユニット11の制御運転
により貯蔵室3内が略一定の冷却温度に維持されるとと
もに、扉8を開閉しつつ出入口7から貯蔵室3内に配さ
れた棚網15上に貯蔵物が出し入れされるようになって
いる。なお、図1では全体構造を分かりやすくするため
に、扉8が大きく開かれた状態に図示されているが、こ
の実施形態では、扉8は100度の開放角度に規制され
ている。 【0007】続いて、扉8の開閉支持構造について説明
する。扉8は、上記のように4枚配されているが、それ
らの支持構造は同様であるので、以下には、正面から見
た左上の扉8の支持部分を中心として説明する。扉8
は、左側縁の上端部と下端部とがそれぞれヒンジ機構1
6,17を介して支持されている。まず下側のヒンジ機
構17を説明すると、図2に示すような本体側のヒンジ
プレート18を備えている。このヒンジプレート18は
鋼板製であって、鉛直方向を向いた取付部19の下縁
に、水平方向を向いた支持部20が直角曲げして形成さ
れ、支持部20は外側(図2の左側)に向けて次第に幅
広に形成されている。取付部19の外側の端部には、円
形をなすネジの挿通孔21が1個形成されているととも
に、内側の端部寄りには、長孔状をなすネジの挿通孔2
2が2個並んで形成されている。 【0008】一方、支持部20の外側の端部寄りの位置
には、ヒンジピン27を取り付けるための2個の取付孔
24が、前後方向(取付部19と直交する方向)に所定
間隔を開けて開口されている。また、奥側の取付孔24
のさらに奥側でかつ外側にずれた位置には、カラー取付
用の差込孔25が形成されている。また、支持部20の
手前側の縁部における外側の端部には、段差状の係止部
26が形成されている。ヒンジピン27は、その一端側
にフランジ28と筒状のかしめ部29とが形成された形
状である。そして手前側の取付孔24に、ヒンジピン2
7のかしめ部29が上方から挿通されてフランジ28が
突き当てられ、下面側に突出したかしめ部29の端縁が
外側に広がるようにかしめられて、取付孔24の下側の
孔縁に係止されることで、ヒンジピン27が上向きに固
着されている。なお奥側の取付孔24には、ヒンジピン
27が下方から挿入されて同じくかしめられて下向きに
固着されている。この下向きのヒンジピン27は、左下
の扉8の上側のヒンジ機構の一部を構成する。 【0009】左上の扉8における上側のヒンジ機構16
では、上記と同様のヒンジプレート18が使用され、奥
側の取付孔24に対してのみヒンジピン27が下向きに
かしめ固着されている。なお、左下の扉8の下側のヒン
ジ機構部分では、同じヒンジプレート18の手前側の取
付孔24に上向きにヒンジピン27がかしめ固着されて
いる。また、右側の扉8のヒンジ機構を構成するヒンジ
プレートとしては、上記とは左右対称形状をなすヒンジ
プレート18A(図9参照)が備えられており、上記と
同様にしてヒンジピン27が立てられている。このよう
にヒンジプレート18,18Aが左右対称形状に形成さ
れていることで、例えば、左上の扉8における上側のヒ
ンジ機構16には、図3に示すように、ヒンジプレート
18Aを上下反転させた姿勢として、奥側の取付孔24
のみに下向きにヒンジピン27をかしめ固着して使用す
ることもできる。 【0010】ヒンジプレート18は、以下のようにして
本体1側に取り付けられる。まず、本体1の前面におけ
る左上の角の構造を図4及び図5によって説明する。本
体1の左の側壁側では、外箱30の前縁が内方に直角曲
げされて縦枠31が形成され、その先端がさらに奥方に
直角曲げされて屈曲部32が形成されている。一方、内
箱33の前縁が上記した屈曲部32との間に所定間隔を
開けて対応しており、その溝を覆うようにして化粧枠3
4が嵌められることで開口部5の左側面が形成されてい
る。縦枠31の屈曲部32における上端部の内側(図4
の右側)には、前面枠35が配されている。この前面枠
35は4つの縁辺に側板が立てられており、左側の側板
35Aが、縦枠31の屈曲部32と突き合わされてい
る。また、前面枠35の下側の側板35Bが、内箱33
の天井面の段差状に形成された前縁と所定間隔を開けて
対応しており、その溝を覆うようにして化粧枠36が嵌
められることで、開口部5の上側面が形成されている。
そして、天板37が上面の全面に被せられて、前面枠3
5の上側の側板35C等にネジ38で固定され、それら
の中空内に発泡樹脂からなる断熱材が発泡充填されるこ
とで上記した断熱箱体が形成されている。 【0011】本体1の左上の角には、ヒンジプレート1
8を取り付けるための一対の取付板40A,40Bが配
されている。これらの取付板40A,40Bは、一端に
連結部41が直角曲げされたL字形に形成され、縦枠3
1と前面枠35の裏面にそれぞれ当てられるようになっ
ている。縦枠31側の取付板40Aには1個のネジ孔4
2が、また前面枠35側の取付板40Bには2個のネジ
孔42がそれぞれ形成されている。また、両取付板40
A,40Bの連結部41には、それぞれ上下2個ずつの
リベット孔43が形成されている。上記した両取付板4
0A,40Bが、断熱材が充填される前において、縦枠
31と前面枠35の裏面に当てられ、それぞれの連結部
41が縦枠31の屈曲部32と前面枠35の左側板35
Aとを挟んだ状態で、リベット孔43を利用してリベッ
ト44により固定されている。 【0012】そしてヒンジプレート18の取付部19
が、取付板40A,40Bの配された部分の前面に当て
られ、取付部19の挿通孔21,22に通したネジ45
を取付板40A,40Bのネジ孔42に螺合して締め付
けることによって、支持部20が水平となった姿勢で取
り付けられている。なお、開口部5の他の3つの角で
も、ヒンジプレート18(18A)が、同様に配された
取付板40A,40Bを介して取り付けられ、仕切枠6
の左右の両端部と縦枠31とが交差する部分でも、ヒン
ジプレート18(18A)が同様に配された取付板40
A,40Bを介して取り付けられる。 【0013】このようにヒンジプレート18(18A)
は、縦枠31と前面枠35(仕切枠6)とにわたって配
された取付板40A,40Bのそれぞれにネジ45で固
定されているから、ヒンジプレート18(18A)に荷
重が加わった場合に、縦枠31側と、前面枠35(仕切
枠6)側とに分散され、もって強固な取付構造となる。
また、開口部5の角に取付板40A,40Bが配されて
いることで、角の部分でのよじれやねじれに対しても強
い構造となる。上記のようにヒンジプレート18が取り
付けられると、各扉8についての上側のヒンジピン27
と、下側のヒンジピン27との配置関係は、下側のヒン
ジピン27の方が上側のヒンジピン27よりも前方に突
出した状態となる(図18参照)。 【0014】ヒンジプレート18には、ピン側のヒンジ
カラー47(以下、ピン側カラーという)が取り付けら
れるようになっている。このピン側カラー47は、合成
樹脂材により、図6に示す平面形状に形成されている。
すなわち基端側が円弧状をなし、中心線Xを挟んだ両側
から接線状に次第に幅が広がり、先端側に向けて次第に
幅が狭くされた形状である。基端側の円の中心には、上
記したヒンジピン27を若干のクリアランスを持って挿
通する挿通孔48が開口されている。この挿通孔48の
表面側の回りには、平面環形のカム面50が形成されて
いる。このカム面50には、3つの凸部51が等角度間
隔で形成され、凸部51は40.5度の角度範囲にわた
っている。各凸部51の両側には、12度の角度範囲で
下り勾配の傾斜部53が形成され、隣り合う傾斜部53
の間の55.5度の角度範囲がそれぞれ凹部52となっ
ている。カム面50は、一つの凸部51が基端の中心に
位置して、中心線Xを挟んで左右対称とされている。 【0015】ここで各凸部51の表面には、それぞれグ
リースを貯めるための貯留穴55が穿設されている。こ
の貯留穴55は、凸部51の高さ分だけの深さを有して
形成されている。また挿通孔48の内周面には、上記し
た中心線Xと直交する中心線と交わる位置から少し先端
側にずれた位置に、一対のガタ止め突起57が形成され
ている。 【0016】ピン側カラー47の裏面側では、図7に示
すように、挿通孔48の孔縁に、ヒンジピン27のフラ
ンジ28が嵌合する嵌合凹部58が形成されているとと
もに、中央位置には、ヒンジピン27のかしめ部分を嵌
めて逃がす長孔状の逃がし凹部59が形成されている。
また先端側には、ヒンジプレート18の差込孔25に差
し込まれる差込片60が突設され、その先端の両側面に
は、差込孔25の孔縁に係止される鈎部61が形成され
ている。 【0017】そしてピン側カラー47は、図8に示すよ
うに、挿通孔48が上向きのヒンジピン27に挿通され
るとともに、差込片60が差込孔25に差し込まれ、先
端の鈎部61が差込孔25の裏側の孔縁に係止されるこ
とで抜け止め状態に取り付けられる。このとき、図9の
左側に示すように、ピン側カラー47は、その先端が少
し外側(左側)に振った姿勢で取り付けられる。一方、
右のヒンジ側については、同図の右側に示すように、ピ
ン側カラー47は、その先端が少し右側に振った姿勢で
ヒンジプレート18Aに取り付けられる。このように、
ピン側カラー47を左右で逆向きに振って取り付けるこ
とは以下の理由による。すなわち、左右では扉8の開き
方向が反対であるため、仮にピン側カラーを左右で同じ
取付姿勢で取り付けた場合は、左右の扉8の昇降タイミ
ングに合わせて別々のカム面を備える必要がある。すな
わち左右で専用のピン側カラーが必要となる。その点こ
の実施形態では、既述したようにピン側カラー47が、
挿通孔48の中心と差込片60とを結んだ中心線Xを挟
み、カム面50を含んで左右対称となるように形成され
ており、これを左右で取付姿勢を変えて装着することに
よって、左右において必要なカム面50の位置を設定し
ている。すなわち左側と右側とで、ピン側カラー47に
共通のものを使用できる。なお、左下と右下の扉8のヒ
ンジプレート18,18Aにも、同様にピン側カラー4
7が取り付けられる。また、挿通孔48がヒンジピン2
7に挿通される際、ガタ止め突起57を潰しつつ圧入さ
れ、これにより、ピン側カラー47が中心線Xとほぼ直
交する方向にがたつくことなくヒンジピン27に挿入さ
れ、ヒンジピン27の基端側の回りに、環形のカム面5
0が所定の回動姿勢で配されることになる。 【0018】扉8は断熱扉であって、大まかには図10
に示すように、底の浅い裏面開放の箱状をなす扉本体6
3の内部に、発泡ウレタン樹脂等の断熱材が発泡充填さ
れ、裏面に合成樹脂製の裏板64が張られるとともに、
裏板64の周縁に沿って、マグネットの内包されたパッ
キン65が配された構造となっている。このような扉8
の回動中心側となる側縁の上下両端部には、それぞれ軸
受側のヒンジカラー80(以下、孔側カラーという)が
装着されるようになっている。同じく、左上の扉8を中
心に説明する。 【0019】扉本体63の上面と下面には、図11に示
すように、その回動中心側の側縁に寄った位置に長円形
の嵌合孔67が開口され、その横にネジの挿通孔68が
2個並んで形成されている。この側縁の上下の隅の位置
に、扉側のヒンジプレート70が取り付けられるように
なっている。このヒンジプレート70は、同図に示すよ
うに、直角二等辺三角形状の基板71における互い直交
する縁辺から、側板72が直角曲げされた形状となって
いる。ヒンジプレート70の両側板72の隅に寄った位
置には、上記した扉本体63の嵌合孔67と整合する同
じく長円形の嵌合孔73が形成され、その横に扉本体6
3の挿通孔68と整合するネジ孔74が形成されてい
る。 【0020】そして、扉本体63の下側の隅の位置に上
記したヒンジプレート70が嵌められ、図12に示すよ
うに、扉本体63の下面に取付板75が当てられて、そ
こに形成された挿通孔76に通したネジ77を、扉本体
63の下面の挿通孔68を貫通してヒンジプレート70
のネジ孔74に螺合して締め付けることによって固定さ
れている。なお、下側の取付板75はL字形をなしてい
て、その垂下した部分が、前記した本体側のヒンジプレ
ート18の係止部26に突き当たるストッパ78となっ
ている。ヒンジプレート70が取り付けられると、扉本
体63とヒンジプレート70嵌合孔67,73同士が整
合して開口する。扉8の上側の隅の位置では、図11に
示すように、ヒンジプレート70が90度向きを変えて
嵌められ、扉本体63の上面に平板状の取付板75Aが
当てられて、取付板75Aと扉本体63の挿通孔76,
68から、ヒンジプレート70のネジ孔74に、複数本
の係止片79Aを備えたクリップ79を差し込むことに
よって固定される。なお、取付板75Aは省略してもよ
い。 【0021】上記した嵌合孔67,73内には、孔側カ
ラー80が取り付けられる。この孔側カラー80は、図
13及び図14に示すように、合成樹脂材によって平面
長円形のブロック状に形成され、表面の周縁にフランジ
81が形成されている。この孔側カラー80の表面に
は、上記したヒンジピン27を挿通可能とする行き止ま
り状の軸受孔82が2個並んで形成されている。両軸受
孔82の間隔は、ヒンジピン27の取付孔24の間隔と
同じである。 【0022】両軸受孔82の回りには、それぞれ平面環
形をなすカム面83が形成されている。両カム面83
は、ピン側カラー47と同じ角度領域において、凸部8
4、傾斜部86及び凹部85が周方向に繰り返して形成
されている。ただし、長さ方向の両端における中心線が
通る位置には、凹部85の中心が位置する設定となって
いる。なお図14に示すように、孔側カラー80の両側
面には、フランジ81の下面からその下の所定寸法にわ
たって、一対のリブ88が点対称位置に形成されてい
る。そして、図15に示すように、下側の嵌合孔67,
73には、孔側カラー80が軸受孔82を下に開口した
姿勢で挿入され、リブ88を押し潰しつつフランジ81
が扉本体63の下面に当たるまで圧入されて固定され
る。上側の嵌合孔67,73には、同様に孔側カラー8
0が軸受孔82を上方に開口した姿勢で押し込まれて固
定される。 【0023】このように孔側カラー80が装着されたの
ち、扉本体63内に発泡樹脂が充填される。このとき、
孔側カラー80の装着された扉本体63の隅部に、閉塞
体90が嵌められる。この閉塞体90は、発泡スチロー
ルによって予め形成されたものであって、図15及び図
16に示すように、上記の隅部の直交する両面に密着す
るブロック状をなし、かつ角に孔側カラー80を嵌めて
逃がす逃がし凹部91の形成された形状である。この閉
塞体90を嵌める意味は、孔側カラー80と嵌合孔6
7,73との間から発泡樹脂が洩れるのを防ぐためであ
る。この閉塞体90を用いない場合は、例えば孔側カラ
ー80の回りにパテ等を塗る必要があって面倒である
し、またパテを塗って固めてしまうと孔側カラー80を
交換することができない。その点、閉塞体90を採用し
た場合は、嵌め込むだけで簡単に装着できるし、孔側カ
ラー80の回りを覆っているだけであるから、孔側カラ
ー80の交換が必要な場合にも、比較的簡単に交換でき
る。 【0024】上記のように閉塞体90により孔側カラー
80を覆った状態で扉本体63内に発泡樹脂が発泡充填
され、そののち既述したように裏板64が張られ、裏板
64の周囲にパッキン65が装着される。また、扉本体
63の所定位置には取っ手93(図1参照)が取り付け
られて扉8が完成される。なお、完成された扉8を立て
掛けた場合、ストッパ78付きの取付板75を設けた側
を下にして立て掛ければ、ストッパ78が床面等に当た
ることで、それよりも引っ込んだ位置に装着された孔側
カラー80が保護される。 【0025】このように形成された扉8は、図17に示
すように上下のヒンジ機構16,17で支持される。な
お、この図17では扉8側の断熱材等が省略されてい
る。すなわち、下側のヒンジプレート18から上向きに
突設されたヒンジピン27に、扉8の下面の手前側(同
図の左側)の軸受孔82が嵌められ、また、扉8の上面
の奥側(同図の右側)の軸受孔82に上側のヒンジプレ
ート18から下向きに突設されたヒンジピン27が嵌め
られる。この際、各ヒンジピン27の回りにはグリスが
塗布される。このように扉8が装着されると、図18に
示すように、各扉8について、上側のヒンジピン27の
位置と、下側のヒンジピン27の位置とでは、下側の方
が所定量出っ張るように偏心した状態となる。また、扉
8の下面に設けられた孔側カラー80のカム面83と、
下側のヒンジプレート18に設けられたピン側カラー4
7のカム面50とが突き合わされるが、扉8が閉鎖され
た状態(図19(A))と、100度開放された状態
(図19(C))とで、それぞれの凸部51,84と凹
部52,85とがかみ合う設定となっている。 【0026】続いて、本実施形態の作用を説明する。例
えば、正面から見た左上の扉8を閉鎖状態から開放する
と、下側のヒンジ機構17における孔側カラー80のカ
ム面83が、ピン側カラー47のカム面50の上で、上
から見た時計回り方向に回転する。これはすなわち、上
側のカム面83が図19(A)の矢線方向に移動するこ
とになり、例えば上側の凸部84Bは、同図(B)に示
すように、傾斜部53から下側の凸部51Aの上に乗り
上げて、扉8は上昇しつつ開放される。所定角度開放さ
れると、上側の凸部84Bが下側の凸部51Aを越え
て、傾斜部53から隣りの凹部52C側に滑り落ち、1
00度開放したところで同図(C)に示すように、上側
の凸部84は下側の凹部52に嵌まり、同時に図20に
示すように取付板75に設けられたストッパ78が、ヒ
ンジプレート18の係止部26に突き当たることで、扉
8が100度の開放状態に保持される。このように鋼板
製の取付板75に形成されたストッパ78を、同じく鋼
板製のヒンジプレート18に形成された係止部26に突
き当てて扉8の開放動作を規制する構造としたので、カ
ラー47,80のカム面50,83に過大な負荷を掛け
ない。また、扉8が下降した状態でストッパ78を係止
部26に突き当てるようにしたから、ストッパ78の垂
下長が短くて済み、それだけストッパ78を高強度とす
ることができる。 【0027】係る開放状態から扉8を閉じると、上側の
カム面83が上から見た反時計回り方向に回転する。こ
の場合は、上側のカム面83が図19(C)の状態から
矢線方向に移動することになり、例えば凸部84Bは開
放時とは逆の経路を辿るようにして、同図(B)のよう
に傾斜部53から下側のカム面50の凸部51Aに乗り
上げ、扉8は上昇しつつ閉鎖される。この際仮に、閉鎖
力が除去されたとしても、上記したように、扉8におけ
る下側の支持位置が上側の支持位置よりも前方に突出し
て偏心していることで、扉8に対して閉鎖方向の回動力
が作用し、自動的に閉鎖される。 【0028】扉8が閉鎖位置まで回動した際は、上側の
カム面83の凸部84は、同図(A)に示すように、傾
斜部53の途中位置まで滑り落ちた状態にある。そのた
め、扉8にはさらに下降しつつ閉じようとする力が作用
し、その結果、扉8の裏面のパッキン65が出入口7の
開口縁に強固に押し付けられて、密閉状に確実に閉鎖さ
れる。 【0029】なお、ピン側カラー47は上記のように合
成樹脂材を成形して形成されているため、寸法精度が出
しにくい。そのため例えば、挿通孔48をヒンジピン2
7との間に若干のクリアランスを持つように形成せざる
を得ない。一方、扉8の開閉操作に伴い、上側のカム面
83の凸部84が下側のカム面50の凸部51に傾斜部
53から乗り降りする際、下側のピン側カラー47に
は、中心線Xとほぼ直角をなす方向の移動力が作用す
る。このとき、ヒンジピン27と挿通孔48との間にガ
タがあると、上記の移動力を受けるごとに挿通孔48の
内面がヒンジピン27に突き当たって異音を発すること
も懸念される。 【0030】その点この実施形態では、挿通孔48の内
面の中心線Xを挟んだほぼ両側に設けられたガタ止め突
起57が圧入されて、ピン側カラー47の移動力を受け
る方向のガタ止めがなされているので、上記のような異
音が発生することが防止される。また、上記のような突
起が挿通孔48の全周にわたって設けられていると、例
えば挿通孔48と差込片60の間の寸法が正確に出せな
かった場合に、差込片60を差込孔25に正規に差し込
めない場合も生じ得る。その点、中心線Xに沿った方向
には突起が設けられおらず、その方向にはピン側カラー
47の移動が許容されるので、寸法誤差を吸収して差込
片60を差込孔25に対して確実に差し込むことができ
る。 【0031】また扉8を開閉するごとに、上下のカム面
83,50同士が擦り合う構造であるため、特に凸部8
4,51の角部が摩耗しやすい。そのためヒンジピン2
7にはグリスが塗ってあるが、外部に開放された状態で
あるので早期に流出することも懸念される。その点本実
施形態では、下側のカム面50の凸部51に貯留穴55
が形成されてあるから、塗られたグリスの一部が貯留穴
55に貯められ、仮にヒンジピン27の回りのグリスが
流出したとしても、貯留穴55に貯められたグリスが適
宜にカム面50,83の間に染み出て、潤滑剤として機
能する。 【0032】以上説明したように本実施形態によれば、
扉8の開放動作を規制するに際して、鋼板製の取付板7
5に形成されたストッパ78を、同じく鋼板製のヒンジ
プレート18に形成された係止部26に突き当てる構造
としたので、カラー47,80のカム面50,83に過
大な負荷を掛けない。また、扉8が下降した状態でスト
ッパ78を係止部26に突き当てるようにしたから、ス
トッパ78の垂下長が短くて済み、それだけストッパ7
8を高強度とすることができる。 【0033】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)ヒンジ機構は、扉側にヒンジピンが、本体側に軸
受孔が設けられた構造であってもよい。 (2)本発明は、冷蔵庫以外にも、冷凍冷蔵庫、温蔵
庫、恒温高湿庫等のリフトヒンジ機構を備えた貯蔵庫の
扉装置全般に広く適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態に係る冷蔵庫の外観斜視
図 【図2】 本体側のヒンジプレートとヒンジピンを示す
斜視図 【図3】 ヒンジプレートの他の使用例を示す斜視図 【図4】 ヒンジプレートの取付構造を示す平断面図 【図5】 同縦断面図 【図6】 ピン側カラーの平面図 【図7】 その表裏反転させた斜視図 【図8】 ピン側カラーの取付構造を示す斜視図 【図9】 左右のピン側カラーの取付姿勢を示す平面図 【図10】 扉の分解斜視図 【図11】 扉の角部の分解斜視図 【図12】 扉側のヒンジプレートの取付構造を示す分
解斜視図 【図13】 孔側カラーの平面図 【図14】 同斜視図 【図15】 閉鎖体の装着構造を示す分解斜視図 【図16】 閉鎖体の裏から見た斜視図 【図17】 上下のヒンジ構造を示す分解斜視図 【図18】 扉の支持状態を示す断面図 【図19】 カム面の係合状態を示す展開した断面図 【図20】 ストッパの作動を示す平面図 【符号の説明】 1…冷蔵庫本体 5…開口部 7…出入口 8…扉 1
7…ヒンジ機構 18…ヒンジプレート 27…ヒンジ
ピン 47…ピン側カラー 50…カム面 51…凸部
52…凹部 70…ヒンジプレート 75…取付板
78…ストッパ80…孔側カラー 82…軸受孔 83
…カム面 84…凸部 85…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/02 306

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 貯蔵庫本体の出入口の下縁には、この出
    入口を開閉する扉の下縁がヒンジピンを軸受孔に挿通す
    ることで縦軸回りの回動可能に支持されるとともに、前
    記ヒンジピンの回りと前記軸受孔の孔縁とに、対向面に
    カム面の形成された一対のカラーが備えられ、前記扉の
    閉鎖時に前記カム面の作用によりこの扉を下降させるこ
    とで閉扉方向の回動力を助勢するようにしたものにおい
    て、 前記扉の下縁には、この扉が所定角度開放された場合に
    前記出入口の下縁に設けられた係止部に当接するストッ
    パが取り付けられる一方、前記カム面には、前記ストッ
    パが前記係止部に当接するタイミングで前記扉を下降さ
    せる下降部位が設定されていることを特徴とする貯蔵庫
    の扉装置。
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