JP4881649B2 - 扉の支持構造 - Google Patents

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この発明は、冷蔵ショーケース等の本体をなす箱体に設けられる開口部を閉成する扉を、箱体に対し回動可能に保持する支持構造に関するものである。
食品や飲料品等の物品を冷蔵または冷凍して保存する貯蔵庫としては、例えばショッピングセンタやコンビニエンスストア等に設置されている冷蔵ショーケースがある。図13に例示する冷蔵ショーケース11は、内箱13と外箱14とに画成される空間部分に断熱材15を発泡充填して本体としての断熱箱体12が形成され、この断熱箱体12の内部には、物品を収納するための収納室16が画成される。また、断熱箱体12の前面には、収納室16に連通する略矩形状の開口部12aが開設され、この開口部12aはスイング扉20により開閉可能に閉成される(図14(a)参照)。スイング扉20は、断熱箱体12における開口部12aを挟む上下に離間配置した一対のヒンジ25,26により、その一側部(右側)が断熱箱体12に対し回動可能に保持される。
前記冷蔵ショーケース11では、スイング扉20を開放した際に、他の設置機器等との干渉を防止するために、スイング扉20を所定の開放角度で開放規制するストッパ機構が設けられる。ストッパ機構としては、図14に例示するように、断熱箱体12の上面とスイング扉20の上面との間に架設した平板状のストッパ部材27により、スイング扉20の開放角度を規制する構成がある。このストッパ部材27は、一端をスイング扉20の上面に回動可能に連結すると共に、長辺に沿って開設した長孔27aを介して、ネジ28を断熱箱体12の上面に設けたネジ孔12bに螺合することで、一端を長孔27aに沿って断熱箱体12に対し移動可能に保持される。そして、ストッパ部材27は、スイング扉20の開放に伴って全体として移動して、長孔27aにおける他端側にネジ28が係合することで、スイング扉20の開放を規制している。
前記断熱箱体12の上面には、複数のネジ孔12b,12bが左右方向に離間して設けられ、ネジ孔12bを適宜選択してストッパ部材27の長孔27aに挿通したネジ28を螺合することで、異なる開放角度でスイング扉20を開放規制し得るようになっている。すなわち、上ヒンジ26から遠い側のネジ孔12bに長孔27aを介してネジ28を螺合してストッパ部材27の他端を保持することで、スイング扉20が第1の開放角度(例えば85°程度)で開放規制される(図14(b)参照)。一方、上ヒンジ26に近い側のネジ孔12bに長孔27aを介してネジ28を螺合してストッパ部材27の他端を保持することで、スイング扉20が、第1の開放角度より広い第2の開放角度(例えば100°程度)で開放規制される(図14(c)参照)。
別のストッパ機構としては、扉の上部を回動可能に支持する丁番における丁番軸の先端をL字状に折曲すると共に、丁番軸の周りに設けた複数の扉開角度調整用穴の一つにボルト状の角度調整用軸を螺合し、丁番軸の先端と角度調整用軸とが当接することで、扉の開放を規制する構成も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭63−104984号公報
前述したストッパ機構の何れも、工具なしでは着脱できないネジやボルト等の締結部材を利用する構成であるから、スイング扉20の開放角度の変更作業に際して、工具を用いて締結部材を取外して別のネジ孔等に再度螺合する必要が有り、手間がかかる難点がある。また、ストッパ機構は、収納室の内部から物品を出入れするために最低限必要な90°前後の開放角度で、通常はスイング扉20を開放規制するように設定される。図14(c)に示すように、スイング扉20を90°前後の開放角度で開放規制した場合、スイング扉20におけるヒンジ25,26側の側縁が開口部12aの前側に位置するから、開口部12aの左右幅と略同一に設定した棚部材18の出入れに際して、スイング扉20と干渉することがあり、棚部材18の設置位置の変更を行ない難い。しかし、断熱箱体12の外形寸法やヒンジ25,26とスイング扉20との関係等を変更することは困難であるから、これに対処するには開口部12aの左右幅を小さくしたり、または棚部材18の左右幅を小さくすることが考えられるが、その場合は物品の収納空間や載置スペースが小さくなる不都合がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る扉の支持構造に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、扉の開放角度を簡単に変更し得る扉の支持構造を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の扉の支持構造は、
開口部が開設された箱体に上下に離間配置されて、該開口部を閉成する扉を、回動可能で、かつ第1状態から上方に第1寸法以上移動可能に保持する一対のヒンジ部材と、
前記扉の下部に突設され、該扉の第1状態において下端が、前記下ヒンジ部材における扉の下面と対向する支持面から下側へ前記第1寸法より小さい第2寸法で位置する下ストッパと、
前記下ヒンジ部材の前側に前記支持面と同一または下方に設けられ、第1状態の前記扉を閉成位置から開放した際に前記下ストッパが当接して該扉を第1開放角度で保持する下係止部とを備え、
前記扉を第1状態から上方に第2寸法以上変位させて、前記下ストッパの下端を前記支持面の上方に臨ませた第2状態において、該扉の前記第1開放角度を越える回動を許容するよう構成し
前記扉を第2状態で第1開放角度を越えて回動した際に、前記下ストッパは前記下ヒンジ部材の支持面で支持されることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、扉を第1開放角度で開放規制し得ると共に、扉を上方に移動するだけで、第1開放角度より大きく扉を開放することができる。すなわち、扉の開放角度の変更作業について、工具を要せず手作業で簡単に行なうことができる。また、扉の第2状態において扉を第1開放角度を越えて回動する際に、下ストッパが下ヒンジ部材の支持面で支持される構成であるから、使用者が扉を支える必要はなく、使用者の負担を軽減し得る。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の扉の支持構造において、
前記扉の上面に上ストッパが突設されると共に、前記上ヒンジ部材には、第2状態の前記扉を閉成位置から開放した際に前記上ストッパが当接して該扉を前記第1開放角度より大きい第2開放開度で保持する上係止部が設けられている。
請求項2に係る発明によれば、扉を第1開放角度より大きく開放した際に、第2開放角度で扉を開放規制することができ、扉の過度な回動を規制して扉、箱体またはヒンジ部材にかかる負担を軽減し得る。
本発明に係る扉の支持構造によれば、扉を第1開放角度で開放規制し得ると共に、扉を上方に移動するだけで、第1開放角度より大きく扉を開放することができる。すなわち、扉の開放角度の変更作業について、工具を要せず手作業で簡単に行なうことができる。
次に、本発明に係る扉の支持構造につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、扉の支持構造を、冷蔵ショーケースの本体部分をなす断熱箱体の開口部を閉成するスイング扉に対し適用する場合について説明し、説明の便宜上、図13および14に示した冷蔵ショーケース11の構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。また、各部材の説明に際して、断熱箱体12における開口部12aを開設した側を前側として、前後方向を指称する。
図1に示すように、冷蔵ショーケース10は、内箱13と外箱14の間にウレタン等の断熱材15を充填してなる断熱箱体(箱体)12の内部に、食品や飲料品等の物品を収納する収納室16が画成される。断熱箱体12には、前側に開放して物品の出入れ口となる開口部12aが収納室16に連通して開設される。また、内箱13の両側壁面には、対になった棚受(図示せず)が上下方向に離間して複数設けられて、収納室16に収納する物品の載置部分となる棚部材18が、対向する棚受で支持される(図4〜図7参照)。棚部材18は、載置スペースを大きく確保するために開口部12aの幅寸法と略同一に設定され、上下の棚受の何れかを選択して棚部材18を設置することで、載置する物品に応じて収納室16における上下の設置位置を変えることができる。なお、断熱箱体12の下方には、機械室を内部画成したキャビネットが設けられ、機械室には圧縮機や凝縮器および凝縮器用ファン等からなる冷却装置(何れも図示せず)が収納されて、冷却装置を運転することで収納室16を冷却するよう構成される。
前記開口部12aは、断熱箱体12の上下に離間配置した一対のヒンジ部材30,40に回動可能に支持されたスイング扉20で閉成され、このスイング扉20を断熱箱体12から離間する方向へ回動して開口部12aを開放することで、収納室16に対し物品の出入れが行なわれる。実施例では、断熱箱体12の右側(一側)において開口部12aを挟む下部および上部に対応して、下ヒンジ部材30と上ヒンジ部材40とが夫々配設されて、スイング扉20における右側の上下端部が対応のヒンジ部材30,40で軸支されるようになっている(図1参照)。このように、スイング扉20は、その右側縁(一側縁)を中心として回動する右開きに設定され(図4〜図7参照)、上下のヒンジ部材30,40により上下方向に第1寸法S1以上(実施例では第1寸法S1に設定)移動可能に保持されている。そして、スイング扉20は、第1寸法S1だけ上方に移動させると、下ヒンジ部材30による下部の軸支状態が解除され、この状態において下方に移動させると、上ヒンジ部材40による軸支状態が解除されて、断熱箱体12から取外しが可能となっている。なお、スイング扉20としては、収納室16に収納された物品を外部より透かして見ることができるように、例えばスイング扉20の外周縁を構成する枠材に複層ガラスが嵌め込まれたガラス扉が採用される。また、スイング扉20は、断熱箱体12の前面に臨む面(後面)の外周縁に沿って連設したパッキン21を備え、スイング扉20の閉成時に、パッキン21を断熱箱体12の前面に当接させて、開口部12aを密閉するようになっている(図2または図3参照)。
実施例のスイング扉20の支持構造は、断熱箱体12の上下に離間配置した一対のヒンジ部材30,40とスイング扉20の上下に設けた軸受20a,20bからなるヒンジ機構だけではなく、スイング扉20を所要の開放角度で開放規制するストッパ機構を備えている。ストッパ機構は、スイング扉20に設けられるストッパ22,23と、対応のストッパ22,23が当接する係止部38,48とからなり、実施例のスイング扉20では、その上下に夫々設けられている。そしてスイング扉20は、下側のストッパ機構により第1状態において第1開放角度α1で開放規制されると共に(図4または図5参照)、該スイング扉20の第2状態において上側のストッパ機構により、第1開放角度α1より大きい第2開放角度α2で開放規制されるよう構成されている(図6または図7参照)。なお、スイング扉20の第1状態とは、スイング扉20が第1寸法S1だけ上方に移動可能に上下のヒンジ部材30,40で保持されて、通常の使用態様で用いられる状態を云い(図8または図9参照)、第2状態とは、第1状態にあったスイング扉20を第1寸法S1より小さい第2寸法S2以上で上方に移動させて第1開放角度α1より大きな開放が許容される状態を云う(図10参照)。
前記下ヒンジ部材30は、取付片32と下支持片(支持面)34との接続部分が略90°で屈曲する側面視略L字状に形成した部材であって、下支持片34が上側に位置する状態で取付片32を断熱箱体12の前面に当接させてネジ等の締結部材(図示せず)により固着されている。下支持片34は、スイング扉20の下面に対向して水平に延在すると共に、平面視(図3,5,7,12参照)において右側が前側に突出する略L字形状に形成されて、当該突出部分における上面に、ボス35とこのボス35の中心から同軸的に突出する下支持軸36とが設けられている。この下支持軸36は、ボス35からの突出寸法が、前述した第1寸法S1より短く設定されると共に、下ストッパ22に関する第2寸法S2より長く設定される。そして、下ヒンジ部材30は、スイング扉20に設けられて下方に開放する下軸受20aに下支持軸36を挿入して、スイング扉20の下部を回動可能に保持するようになっており、第1状態では、スイング扉20の下面がボス35上に載置される(図8(b)または図9(b)参照)。このように、下軸受20aと下支持軸36とからなる下側のヒンジ機構は、スイング扉20を第1状態から第2寸法S2だけ上方に移動した第2状態では下軸受20aと下支持軸36との軸支状態は維持されたままであって(図10(b)参照)、スイング扉20を第1状態から第1寸法S1だけ上方に移動させると、両者20a,36の軸支状態が解除される。
前記下係止部38は、下ヒンジ部材30の前側であって、下支持片34におけるスイング扉20の下面に対向する上面と同一または下方に設けられ、第2状態のスイング扉20における下ストッパ22の回動軌跡上に位置しないようになっている。ここで実施例では、下ヒンジ部材30において、スイング扉20の閉成位置からの開放方向にあって、スイング扉20の第1状態においての下ストッパ22の回動軌跡上に位置している下支持片34における突出部分の前面が下係止部38として機能するようになっている。そして、スイング扉20の第1状態において、スイング扉20の開放によって下ストッパ22が下係止部38に当接して、スイング扉20を第1開放角度α1で保持するよう構成される(図5参照)。すなわち、スイング扉20の開放角度は、下ストッパ22の配設位置と下係止部38の位置等の関係から両者が当接する位置が決まり、実施例の第1開放角度α1は100°程度に設定されている。一方、第2状態においては、下ストッパ22の下端22aが下支持片34の上方に位置して、スイング扉20の第1開放角度α1以上の開放を許容するよう構成され、このとき下ストッパ22の下端22aを下支持片34で載置支持して、スイング扉20の下部を保持するようになっている(図10(b)参照)。そして、スイング扉20の閉成位置においては、下支持片34におけるL字の凹み部分(下係止部38より後方に凹む部分)に下ストッパ22が位置して、下ヒンジ部材30と下ストッパ22とが干渉しないようになっている(図3または図12参照)。
前記上ヒンジ部材40は、平板状の部材であって、その前部を断熱箱体12aの前側に突出した状態で断熱箱体12の上面にネジ等の締結部材で固着されて、その断熱箱体12から突出した部分がスイング扉20の上面に臨む上支持片44となっている。この上支持片44は、左右方向の中央部を前側に突出した突出部分と、左右の両側部の凹んだ肩部分とからなる平面視凸形状に形成されて、この突出部分の下面に上支持軸46が突設されている(図11参照)。この上支持軸46は、上支持片44からの突出寸法が、第1寸法S1より長く設定される。そして、上ヒンジ部材40は、スイング扉20に設けた上方に開放する上軸受20bに上支持軸46を挿入して、スイング扉20の上部を回動可能に保持するようになっており、第1状態では、スイング扉20の上面と上支持片44の下面とが第1寸法S1以上離間するよう構成される(図8(a)参照)。また、上軸受20bは、第1状態において、更に第1寸法S1以上の上支持軸46の突入を許容する深さで形成される。このように、上軸受20bと上支持軸46とからなる上側のヒンジ機構は、スイング扉20における上方への移動を第1寸法S1だけ許容するよう構成されて、下側のヒンジ機構の軸支状態を解除したもとで、スイング扉20を下方に移動することで、両者20a,36の軸支状態が解除される。
前記上ヒンジ部材40では、スイング扉20の閉成位置からの開放方向にあって、上ストッパ23の回動軌跡上に位置している上支持片44における右肩部分の前面が上係止部48として機能するようになっている。上係止部48は、スイング扉20の第2状態において、スイング扉20の開放によって回動する上ストッパ23が当接して、スイング扉20を第2開放角度α2で保持するよう構成される(図6参照)。すなわち、スイング扉20の第2開放角度α2は、上ストッパ23の配設位置と上係止部48の位置等の関係から両者が当接する位置が決まり、実施例の第2開放角度α2は180°程度に設定されている。また、スイング扉20の閉成位置においては、上支持片44における左肩部前側の凹み部分に上ストッパ23が位置して、上ヒンジ部材40と上ストッパ23とが干渉しなようになっている(図11参照)。
前記下側のストッパ機構は、スイング扉20の下面に突設した下ストッパ22と、下ヒンジ部材30の前側に設けた下係止部38とから構成され、前述した如く下係止部38が下ヒンジ部材30に一体形成されている(図11参照)。下ストッパ22は、側面視において略L字状を呈するアングル部材であって、スイング扉20の右下部に設けた下軸受20aの左側(他側)に近接する位置に配設されている。また、下ストッパ22は、その下端22aが、スイング扉20の第1状態において、下ヒンジ部材30におけるスイング扉20の下面に臨む下支持片34の上面から前記第1寸法S1より小さい第2寸法S2で突出した位置となるように設定される(図8参照)。すなわち、下ストッパ22は、スイング扉20を第2寸法S2だけ上方に移動すると、その下端22aが下ヒンジ部材30の下支持片34より上方に位置して、スイング扉20の開放に際して、下支持片34の上側を通過して下ヒンジ部材30に設けた下係止部38と当接しないようになっている(図7または図10参照)。
前記上側のストッパ機構は、スイング扉20の上面に突設した上ストッパ23と、上ヒンジ部材40の前側に設けられた上係止部48とから構成され、前述した如く上係止部48が上ヒンジ部材40に一体形成されている(図12参照)。上ストッパ23は、側面視において略L字状を呈するアングル部材であって、スイング扉20の右上部に設けた上軸受20bの左側(他側)に近接する位置に配設されている。また、上ストッパ23の上端23aは、スイング扉20の第1状態において、上ヒンジ部材40におけるスイング扉20の上面に臨む上支持片(支持面)44から上側に突出するように設定される。すなわち、上ストッパ23は、スイング扉20の開放に際して、上ヒンジ部材40の前側に設けた上係止部48と当接するようになっている(図6または図10参照)。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るスイング扉の支持構造の作用について説明する。冷蔵ショーケース10は、通常の使用態様では、収納室16の物品を出入れする際に充分な開口スペースを確保しつつ、開放したスイング扉20について他の機器等と干渉を回避し得る第1開放角度α1で開放規制する第1状態で使用される。閉成したスイング扉20を、使用者が左側に設けられた把手を前側に引くことで、スイング扉20が右側の上下のヒンジ機構を支点として回動し、開口部12aが開放されて収納室16の物品の出入れが許容される。この際、スイング扉20は、下ストッパ22が下係止部38に当接することで、第1開放角度α1で開放規制されるから(図5または図9(b)参照)、冷蔵ショーケース10の周辺に設置した他の機器にスイング扉20が衝突するのを防止し得ると共に、スイング扉20が大きく開くことによるヒンジ機構への負荷を軽減し得る。
前記スイング扉20は、第2寸法S2だけ上方に移動して下ストッパ22を下支持片34の上方に退避させることで、下ストッパ22と下係止部38とが当接せず、第1開放角度α1より大きな開放角度まで開放することができる。このとき、スイング扉20は、下ストッパ22を下支持片34の上面で支持した状態で回動し得るから、使用者が第1開放角度α1を越えてスイング扉20を開放する際に、スイング扉20を常に第2状態となるように持ち上げる必要はなく、使用者の負担を軽減し得る。また、下支持軸36および下軸受20aの軸支状態と、上支持軸46および上軸受20bの軸支状態とが維持されたままであるから、スイング扉20を円滑に回動し得る。そして、上ストッパ23が上係止部48に当接することで、スイング扉20が第2開放角度α2で開放規制される(図6または図10(a)参照)。スイング扉20は、第1開放角度α1より大きく開放しても第2開放角度α2で開放規制されるから、スイング扉20と断熱箱体12とが衝突することを避けることができ、スイング扉20が大きく開くことによるヒンジ機構への負荷を軽減し得る。
このように、実施例のスイング扉20の支持構造では、スイング扉20の開放角度を変更する際に、スイング扉20を上方に移動させるだけであって、ストッパ機構においてネジ等の締結部材の締結位置を変更すること等の工具を必要とする段取り替えを要しない。すなわち、簡単な作業でスイング扉20の開放角度を変更することができるから、収納する物品の大きさに合わせて所望の開口幅を確保して、冷蔵ショーケース10の使い勝手を向上し得る。また、下ヒンジ部材30に下係止部38を一体形成すると共に、上ヒンジ部材40に上係止部48を一体形成することで、部品点数を減らすことができ、コストの低減を図り得る。
ここで前記断熱箱体12の幅寸法と、前記スイング扉20の幅寸法および厚さと、スイング扉20の軸支位置との関係から、断熱箱体12に対するスイング扉20の取付け位置が設定される。すなわち、スイング扉20を軸支する支持軸36,46は、断熱箱体12における右側壁の前側において、開口部12a側に偏倚した位置に配置するのが最適であり、この場合、スイング扉20を90°程度(例えば第1開放角度α1)開いた状態では、支持軸36,46からスイング扉20の側縁角隅部までの距離と、支持軸36,46からスイング扉20の右側面までの距離を比較した場合に、前者の距離が短いため、スイング扉20の右側縁が開口部12aの前側に臨むこととなる(図4,図5,図9参照)。これに対し、スイング扉20を180°程度(第2開放角度α2)まで大きく開いた状態では、スイング扉20の右側縁は、開口部12aの前側に位置することなく、開口部12aから外方に退避した断熱箱体12における右側壁の前側に位置する(図6,図7,図10参照)。従って、冷蔵ショーケース10では、スイング扉20を第2開放角度α2程度まで開放することで、開口部12aの幅寸法程度に設定した棚部材18を、スイング扉20に邪魔されることなく出入れすることができる。仮に、スイング扉20の開放角度が変更し難い構成であれば、断熱箱体12の外形寸法を変えることができないので、開口部12aの幅寸法または棚部材18を小さくすることになるが、実施例のスイング扉20の支持構造であれば、簡単にスイング扉20の開放角度を変更することが可能であるから、断熱箱体12の収納空間や棚部材18の載置スペースの縮小を招くことはない。
(変更例)
実施例の構成は、以下のように変更することも可能である。
(1)実施例では、上下のヒンジ部材に支持軸を設け、これに対応する軸受をスイング扉に設けたが、これに限定されず、支持軸をスイング扉に設けると共に軸受をヒンジ部材に設ける構成であってもよい。
(2)実施例では、スイング扉の右側を上下のヒンジ機構で保持する構成であるが、スイング扉の左側を保持する構成であってもよい。
(3)実施例では、上下の係止部を対応のヒンジ部材と一体形成したが、ヒンジ部材と別体に形成してもよい。
(4)実施例では、冷蔵ショーケースの断熱箱体に実施例に係る扉の支持構造を用いてスイング扉を設ける場合について説明したが、扉を設ける対象としては、冷蔵庫、冷凍庫、保管庫等の各種箱体に適用することが可能である。
本発明の好適な実施例に係るスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースを示す正面図である。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの平面図であって、スイング扉の閉成位置を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの平断面図であって、スイング扉の閉成位置を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの平面図であって、スイング扉が第1開放角度で開放規制された状態を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの平断面図であって、スイング扉が第1開放角度で開放規制された状態を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの平面図であって、スイング扉が第2開放角度で開放規制された状態を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの平断面図であって、スイング扉が第2開放角度で開放規制された状態を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの要部を、スイング扉の閉成位置で示す正面図であって、(a)は上ヒンジ部材近傍を示し、(b)は下ヒンジ部材近傍を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの要部を、スイング扉が第1開放角度で開放規制された状態で示す正面図であって、(a)は上ヒンジ部材近傍を示し、(b)は下ヒンジ部材近傍を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの要部を、スイング扉が第2開放角度で開放規制された状態で示す正面図であって、(a)は上ヒンジ部材近傍を示し、(b)は下ヒンジ部材近傍を示す。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの上ヒンジ部材近傍を拡大して示す概略斜視図である。 実施例のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースの下ヒンジ部材近傍を拡大して示す概略斜視図である。 従来のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースを示す正面図である。 従来のスイング扉の支持構造を備えた冷蔵ショーケースを示す平面図であって、(a)はスイング扉の閉成状態であり、(b)はスイング扉の開放状態を示し、(c)はスイング扉の開放角度を変更した状態を示す。
符号の説明
12 断熱箱体(箱体),12a 開口部,20 スイング扉(扉),
22 下ストッパ,22a 下端,23 上ストッパ,30 下ヒンジ部材(ヒンジ部材),
34 下支持片(支持面),38 下係止部,40 上ヒンジ部材(ヒンジ部材),
48 上係止部,S1 第1寸法,S2 第2寸法,α1 第1開放角度,
α2 第2開放開度

Claims (2)

  1. 開口部(12a)が開設された箱体(12)に上下に離間配置されて、該開口部(12a)を閉成する扉(20)を、回動可能で、かつ第1状態から上方に第1寸法(S1)以上移動可能に保持する一対のヒンジ部材(30,40)と、
    前記扉(20)の下部に突設され、該扉(20)の第1状態において下端(22a)が、前記下ヒンジ部材(30)における扉(20)の下面と対向する支持面(34)から下側へ前記第1寸法(S1)より小さい第2寸法(S2)で位置する下ストッパ(22)と、
    前記下ヒンジ部材(30)の前側に前記支持面(34)と同一または下方に設けられ、第1状態の前記扉(20)を閉成位置から開放した際に前記下ストッパ(22)が当接して該扉(20)を第1開放角度(α1)で保持する下係止部(38)とを備え、
    前記扉(20)を第1状態から上方に第2寸法(S2)以上変位させて、前記下ストッパ(22)の下端(22a)を前記支持面(34)の上方に臨ませた第2状態において、該扉(20)の前記第1開放角度(α1)を越える回動を許容するよう構成し
    前記扉(20)を第2状態で第1開放角度(α1)を越えて回動した際に、前記下ストッパ(22)は前記下ヒンジ部材(30)の支持面(34)で支持される
    ことを特徴とする扉の支持構造。
  2. 前記扉(20)の上面に上ストッパ(23)が突設されると共に、前記上ヒンジ部材(40)には、第2状態の前記扉(20)を開放した際に前記上ストッパ(23)が当接して該扉(20)を前記第1開放角度(α1)より大きい第2開放開度(α2)で保持する上係止部(48)が設けられている請求項1記載の扉の支持構造。
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