JP3094122B2 - 刃出代調節鉋 - Google Patents

刃出代調節鉋

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JP3094122B2
JP3094122B2 JP08359154A JP35915496A JP3094122B2 JP 3094122 B2 JP3094122 B2 JP 3094122B2 JP 08359154 A JP08359154 A JP 08359154A JP 35915496 A JP35915496 A JP 35915496A JP 3094122 B2 JP3094122 B2 JP 3094122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉋に関するもので
あり、さらに詳しくは、鉋刃の出代の調節を調節ネジに
より行う刃出代調節鉋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉋本体に対する鉋刃の出代の調節
は、鉋刃の出代を大きくとる場合は、木づちで鉋刃の頭
を叩いて鉋刃を出し、鉋刃の出代を小さくする場合は、
木づちで鉋刃を収納した鉋本体の前部(鉋刃の頭の方
向)を叩き、その反作用で鉋刃を後退させることにより
行っていた。しかし、この調節方法では、ある程度作業
に熟練した者でないと、鉋刃の出し入れが難しく、安定
した鉋刃の出代調節は困難である。
【0003】そこで、実開平5−29703号公報に開
示されているような、鉋刃の出代の調節を調節ネジによ
り行う刃出代調節鉋が提案されている。この刃出代調節
鉋の構成を以下に説明する。
【0004】図5に示すように、鉋本体Aの上面の前方
よりに凹部A1を穿設して、該凹部A1の一方に形成さ
れた刃案内斜面A2に、鉋刃Bを、この刃案内斜面A2
に沿って摺動可能に配置している。そして、前記凹部A
1上部に支持壁C1を設け、該支持壁C1の中央部に設
けた止めネジC2の一端にスプリングを係止し、該スプ
リングの他端を前記鉋刃B上面に立設した係止ピンB1
に係止して、このスプリングで前記鉋刃Bを常時上方に
引っ張るように作用させている。
【0005】一方、前記支持壁C1に螺合した2つの調
節ネジC3,C3を、ネジ込むことにより、該調節ネジ
C3,C3の先端部を前記支持壁C1より突出させて、
この調節ネジC3,C3を前記鉋刃Bの上端と当接さ
せ、前記調節ネジC3,C3を螺入又は螺出させること
により、前記鉋刃Bを上下動させて、前記鉋刃Bの刃先
の鉋本体A底面の刃口溝A3からの出代を調節してい
る。そして、前記鉋刃Bの出代を調節した後、前記鉋刃
Bを貫通した2個のネジD1,D1と、このネジ軸と螺
合するナット部D2,D2とからなる固定手段で、前記
鉋刃Bを鉋本体Aに固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の構成か
らなる刃出代調節鉋によれば、支持壁C1の左右に設け
た2本の調節ネジC3,C3を、それぞれ別々に操作し
て螺入又は螺出させて、鉋刃Bの鉋本体Aに対する上下
方向の位置を調節するため、前記左右に設けられた2本
の調節ネジC3,C3を同じ量だけ螺入又は螺出させな
いと、鉋刃Bの刃先を鉋本体Aの刃口溝A2から左右均
等に出し入れすることができない。ところが、前記左右
に設けられた2本の調節ネジC3,C3を同じ量だけ回
動して、鉋刃Bの刃先を左右均等に上下動させるのには
微妙な調節が必要であり、時間がかかるともに、困難性
も伴う。そのため、鉋刃Bの出代を調節する場合に、鉋
刃Bの刃先が鉋本体Aの刃口溝A2から左右均等に出ず
に、刃先が刃口溝A2から左右のいずれかに傾斜して出
るという問題が生じる。
【0007】本発明は以上のような問題に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的とするところは、鉋刃に調
節ネジと前記調節ネジを連動して回動させる操作軸及び
ガイド杆を備えた支持壁を取り付けて、前記鉋刃を、前
記調節ネジが鉋本体に設けたネジ孔に螺入し、また、前
記ガイド杆が鉋本体に設けたガイド挿入孔に挿入するよ
うに前記鉋本体に配置して、前記操作軸を回動させて前
記調節ネジを鉋本体に螺入又は螺出させる構成としたこ
とによって、刃先を刃口溝から容易に、左右均等に出し
入れすることのできる刃出代調節鉋を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の刃出代調節鉋は、上面から底面にかけて傾
斜して形成された刃案内斜面を一方に配した凹部を設
け、前記刃案内斜面に連なるように刃口溝を底面に開口
した鉋本体と、前記刃口溝に刃先を臨ませるようにして
前記刃案内斜面に配置された鉋刃と、該鉋刃の前記刃口
溝からの出代を調節する鉋刃出代調節機構と、前記鉋刃
を前記鉋本体に固定する固定手段とを備える刃出代調節
鉋において、前記刃出代調節機構は、前記鉋刃の裏面に
突設された支持壁と、該支持壁に挿通されるネジ軸の上
端にギヤを有する調節ネジと、前記支持壁に挿通され前
記ギヤと噛合う操作ギヤを有する操作軸と、前記ネジ軸
と平行して前記支持壁から突設されたガイド杆と、該ガ
イド杆を挿入すべく前記鉋本体に設けられたガイド挿入
孔とを備え、前記ネジ軸の下端が前記鉋本体に設けたネ
ジ孔に螺合するように、また、前記ガイド杆の先端が前
記鉋本体に設けたガイド挿入孔に挿入できるように、前
記鉋刃が前記鉋本体に配置されてなることを特徴とす
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】本発明にかかる刃出代調節鉋では、前記操
作ネジの回動により前記調節ネジが連動し回動して、前
記調節ネジは前記ネジ孔に螺入又は螺出する。これに伴
い、前記支持壁から突設されたガイド杆も前記ガイド挿
通孔に出入りする。そして、該ガイド杆は前記ネジ軸と
平行して突設されているので、前記鉋刃が前記刃案内斜
面に沿って上下方向に摺動するときは、前記鉋刃が前記
鉋本体に対して左右に振れることなく、左右均等に上下
方向に摺動することとなる。
【0014】すなわち、本発明にかかる刃出代調節鉋
は、前記操作軸を回動操作するだけで、前記鉋刃の刃先
の出代の調節を容易に、しかも、前記刃先が刃口溝から
左右のいずれかに傾斜して出ることなく、前記刃先を前
記刃口溝から常に左右均等に出し入れする行うことがで
きる。
【0015】そして、前記鉋刃の前記刃先の前記刃口溝
からの出代を調節した後に、固定手段により、前記鉋刃
を前記鉋本体に固定するのである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は、本発明の第一実施形態を示
す分解斜視図であり、鉋刃は裏返した状態で示してい
る。図2は、図1に示す鉋刃を鉋本体に配置した状態の
要部の側面断面図である。
【0017】図中1は、鉋本体であり、該鉋本体1は、
直方体状のアルミニウム合金等の軽合金から形成されて
いる。前記鉋本体1の上面の中央部よりやや前方寄りに
は、側面視略V字状の凹部11が穿設され、そのさらに
前方には前記凹部11と同様の形状であり、前記凹部1
1よりやや浅く穿設された受入部12が連設されてい
る。そして、鉋本体1の上面の中央部より後方寄りに
は、前記鉋本体1の重量を軽減するため、直方体状に凹
み15が設けられている。
【0018】凹部11は、前記鉋本体1の上面の前方寄
りから中央部寄りの底面にかけて傾斜するように穿設さ
れた刃案内斜面11aと、これに対向する対向斜面11
bと、これら斜面11a,11bの両側に設けられた垂
直壁11c,11dとを有しており、前記対向斜面11
bは前記刃案内斜面11aより急傾斜に形成されてい
る。
【0019】受入部12は、前記刃案内斜面11aと直
交するように連設する受入斜面12aと、これに対向す
る対向斜面12bと、これら斜面12a,12bの両側
に設けられた垂直壁12c,12dとを有している。
【0020】前記刃案内斜面11aの両側の垂直壁11
c,11dには、断面長方形状の鉋刃案内溝13,13
が、前記刃案内斜面11aの両側に沿って斜行して設け
られており、また、前記鉋本体1の底面には、前記刃案
内斜面11aと連なるように細溝状の刃口溝16が開口
されている。
【0021】図中2は、鉋刃であり、略長方形の板体か
らなり、上端は円弧状に形成され、下端には刃先が形成
されているが、本実施形態においては、図3(a)に示
すように、前記鉋刃2の刃先を鉋刃本体21と別体とし
て、交換可能とする替刃方式を採用している。
【0022】図中22は、前記鉋刃本体21とは別体と
した替刃であり、前記鉋刃本体21と略同幅の長径を有
する長方形状からなり、刃先側両隅に切欠を設けて、長
径方向に2個の丸穴22aを設けている。一方、前記鉋
刃本体21の下端には、前記替刃22の厚さと同等の凹
みからなる収納部21bを穿設し、この収納部21bに
前記替刃22を、前記鉋刃本体21の表面が面一となる
ように嵌め入れると共に、更に表面側に前記替刃22を
連結するための位置決め突起21cを2個突出形成して
いる。そして、図3(b)に示すように、前記突起21
cを前記丸穴22aに嵌め込んで、前記替刃22を前記
鉋刃本体21と着脱自在に連結させている。
【0023】以上のように構成された鉋刃2を、前記刃
案内斜面11aに沿って上下方向に摺動が可能なよう
に、前記鉋刃2の両側部を前記鉋刃案内溝13,13に
嵌め合い、図2に示すように、前記替刃22を前記刃口
溝16に臨ませるように前記鉋本体1に配置するのであ
る。
【0024】図3において、5は、添刃であり、図3
(c)に示すように、前記鉋刃本体21の略半分の長さ
の短辺と、前記鉋刃よりやや幅狭の長辺とからなる略長
方形状をしており、その上端両隅が切り欠かれて、中央
部に蝶ネジ52の軸径より径大の貫通孔5aが設けられ
ている。そして図3(d)に示すように、裏面方向に略
く字状に曲げられている。
【0025】そして、図2に示すように、前記添刃5
は、前記添刃5の下端で前記替刃22を前記鉋刃本体2
1に押圧して固定する作用を与えるように、前記添刃5
を、前記添刃5の裏面が前記鉋刃本体21の表面に対向
するとともに、前記添刃5の刃先が前記替刃22に当接
するように配置している。
【0026】そして、中央部にネジ孔51aを貫設した
押え板51を、前記添刃5の上面に被せて、該ネジ孔5
1aに蝶ネジ52を螺入させて、さらに前記添刃5の貫
通孔5aを通して、前記鉋刃本体21に設けた前記ネジ
穴21aに螺合させる。この蝶ネジ52の締め込みによ
り、前記押え板51が、前記添刃5を前記鉋刃本体21
に圧接するように押圧するので、前記添刃5の下端も、
前記替刃22を、前記鉋刃本体21に圧接するように押
圧して、これにより前記替刃22を前記鉋刃本体21に
固定している。
【0027】以上のように、添刃5を固定した鉋刃2が
配置された刃出代調節鉋において、刃出代調節機構3
は、前記鉋刃2の裏面、すなわち、前記鉋刃2を前記鉋
本体1に配置した場合に前記対向斜面12bと対向する
面に取り付けられている。
【0028】前記刃出代調節機構3は、図4に示すよう
に、金属製の板状体からなる支持壁31と、該支持壁3
1に取り付けた1本の調節ネジ32と、該調節ネジ32
を回動させるように前記支持壁31に支持された操作軸
33と、前記支持壁31の幅方向において前記調節ネジ
32と左右対称となる位置に、前記調節ネジ32のネジ
軸32bと平行して前記調節ネジ32の挿通方向に向か
って突出するように溶接又はネジ止め等の固定手段によ
って固定されている前記調節ネジ32と略同径の棒状の
ガイド杆340とから構成されている。
【0029】前記支持壁31は、前記鉋刃の幅よりやや
幅狭の長辺と、前記鉋刃の裏面と前記対向斜面12b間
の距離よりも短い短辺とからなる長方形状の板体からな
り、前記鉋刃2の裏面に、前記鉋刃の刃先と平行するよ
うに、溶接又はネジ止等の固定手段によって立設されて
いる。
【0030】前記支持壁31の壁面の幅方向における左
右一端部には、軸孔31aが貫通して設けられており、
そして、前記軸孔31aには、ネジ軸32bの上端にギ
ヤ32aを備える前記調節ネジ32が、前記支持壁31
に対して回動はするが軸方向への移動をしないように、
無潤滑軸受を介して前記支持壁31に挿通されて取り付
けられている。
【0031】そして、前記調節ネジ32と前記ガイド杆
340との間に、調節ネジ32を回動する操作軸33
を、前記支持壁31に取り付けている。この操作軸33
は、前記調節ネジのギヤ32aと噛合う操作ギヤ33a
を備えた軸部33bと、該軸部33bの下端に連続する
該軸部33bより小径の小径軸部33cと、前記軸部3
3bの上端に設けたノブ33dとを有しており、前記支
持壁31の前記軸孔31aの中間部に貫通された該軸孔
31aよりやや小径の小径軸孔31bに、前記小径軸部
33cを挿通して取り付けられており、また、前記操作
ギヤ33aが前記ギヤ32aと噛合うように、前記支持
壁31に取り付けられている。
【0032】なお、前記小径軸部33cには、この前記
支持壁31に貫通させたのちに、前記支持壁31から貫
通して突出した部分にピン又はリング等の抜け止め具
(図示せず)を設けてもよい。
【0033】前記受入斜面12aには、前記鉋刃2が前
記刃案内斜面11a上に配置された場合に前記ネジ軸3
2bの下端と対応する位置に、前記ネジ軸32bが螺入
するネジ孔12eが適当深さ穿設されている。そして、
前記刃出代調節機構3の前記ネジ軸32bを、前記ネジ
孔12eに螺合するのである。また、受入斜面12aに
は、鉋刃2が刃案内斜面11a上に配置された場合に前
記ガイド杆340の先端と対応する位置に、前記ガイド
杆340が挿通できるように、前記ガイド杆340より
やや大きい径のガイド挿通孔120eが適当深さ穿設さ
れている。
【0034】図中4は、前記鉋刃2を前記鉋本体1に固
定する固定手段であり、前記固定手段4は、ボルト孔4
1b,41bとボルト42,42とからなる。
【0035】前記ボルト孔41bは、前記垂直壁11
c,11dの上部に、前記刃案内斜面11aと平行する
一方の斜面41aを有する側面視略V字状の切欠41を
切欠いて、この斜面41aから前記刃案内溝13に直交
して貫通するように設けられており、一方、前記ボルト
孔41bに螺合する前記ボルト42は、締め込むときに
前記鉋刃2と干渉しないように、円柱形状をしており、
上端には六角レンチを嵌め込むための六角形の凹みが設
けられている。
【0036】以上の構成からなる刃出代調節鉋の動作を
説明すると、前記鉋本体1の上面に形成された前記案内
斜面11aに、前記鉋刃2の裏面が接面するように、前
記鉋刃2を前記鉋本体1に配置する。このとき、前記鉋
本体1の上面には前記受入部12が凹設されているの
で、前記鉋刃2の裏面に取り付けられた刃出代調節機構
3と前記鉋本体1とは干渉することがない。
【0037】そして、前記刃出代調節機構3の操作軸3
3のノブを摘んで前記操作軸33を回動すると、この操
作軸33に固定された前記操作ギヤ33aと、これに噛
合う前記ギヤ32aを介して、前記調節ネジ32が回動
する。そして、前記調節ネジ32のネジ軸32bは、前
記受入斜面12aに直交して穿設されているネジ孔12
eに螺合しているため、前記操作軸33の回動により、
前記調節ネジ32は、前記ネジ孔12eに螺入又は螺出
する。これに伴い、前記支持壁31から前記調節ネジ3
2の挿通方向に突設されたガイド杆340も前記ガイド
挿通孔120eに出入りする。そして、該ガイド杆34
0は、前記支持壁31の幅方向において前記調節ネジ3
2と左右対称となる位置に前記ネジ軸32bと平行して
突設されているので、前記鉋刃2が前記刃案内斜面11
aに沿って上下方向に摺動するときは、前記鉋刃2が前
記鉋本体1に対して左右に振れることなく、左右均等に
上下方向に摺動することとなる。
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】すなわち、1個の前記操作軸33を回動さ
せるだけで、前記刃先の前記刃口溝16からの出代調節
を常に左右均等に行うことができることとなる。
【0042】そして、前記鉋刃2の前記刃先の出代の調
節が終わったら、前記ボルト孔41bに螺合する前記ボ
ルト42を、六角レンチで締め込むと、前記ボルト42
の下端が、前記刃案内溝13から突出して、前記刃案内
溝13に嵌合している前記鉋刃2の両側を前記鉋本体1
側に押圧する。これにより前記鉋刃2を前記鉋本体1に
固定するのである。
【0043】以上の刃出代調節機構3において、例え
ば、前記操作ギヤ33aのギヤの歯数を前記調節ネジ3
2のギヤ32aの歯数の1/2とし、前記各調節ネジ3
2のピッチを0.6mmに形成すると、前記操作軸33
の一回転で、前記刃先が0.3mm出入りする減速機構
となり、鉋刃の出代調節に必要な微調節を行うことがで
きる。ただし、この操作ギヤ33a、ギヤ32aの歯数
及び調節ネジ32のピッチの組合せは一例であり、切削
する素材の性質、鉋刃の大きさ等の条件に応じて適宜変
更して、最適の組み合わせを採ればよい。
【0044】
【0045】さらに、本実施形態では、前記刃先を交換
可能とする替刃方式を採用しているので、刃こぼれ等に
よって鉋刃の交換が必要なときには、替刃のみ交換する
ことができ、刃出代調節機構が取り付けられた高価な鉋
刃全体を交換せずに、刃の交換を安価に行うことができ
る。しかし、前記鉋刃2の刃先を交換可能とする替刃方
式を採らずに、前記刃先を前記鉋刃2と一体的に形成し
てもよい。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】また、前記支持壁31に備えられる調節ネ
ジ32は一本だけで構成されているので、刃出代調節機
構3の構造は複数の調節ネジ32を備えるものより簡単
となり、さらに、複数の調節ネジ32・・を備えるもの
よりも前記鉋刃2の摺動が滑らかに行われる。
【0051】
【発明の効果】本発明にかかる刃出代調節鉋によると、
操作ネジの回動により前記調節ネジが連動し回動して、
前記調節ネジは前記ネジ孔に螺入又は螺出し、これに伴
い、前記ネジ軸と平行して前記調節ネジの挿通方向に突
設されたガイド杆も前記ガイド挿通孔に出入りするた
め、前記鉋刃が前記鉋本体に対して左右に振れることな
く、左右均等に上下方向に摺動することとなる。また、
前記調節ネジが一本であるため、刃出代調節機構の構造
が簡単となり、前記鉋刃の摺動も滑らかに行われる。
【0052】すなわち、前記操作軸を回動させるだけ
で、前記刃先を前記刃口溝から常に左右均等に出し入れ
することができ、前記刃先の出代の調節を、前記刃先が
刃口溝から左右のいずれかに傾斜して出ることなく、容
易に行うことができる。
【0053】また、前記支持壁に、前記貫通されたネジ
軸と平行するように前記支持壁に突設されたガイド杆と
を備え、前記ガイド杆の先端が挿入できるように前記鉋
本体にガイド挿入孔を設けた場合は、前記操作ネジの回
動により前記調節ネジが連動し回動して、前記調節ネジ
は前記ネジ孔に螺入又は螺出し、これに伴い、前記ネジ
軸と平行して前記調節ネジの挿通方向に突設されたガイ
ド杆も前記ガイド挿通孔に出入りする。従って、前記支
持壁に挿通する調節ネジを一本とした場合においても、
前記ガイド杆のガイド挿通孔に対する出入りにより、前
記鉋刃が前記鉋本体に対して左右に振れることなく、左
右均等に上下方向に摺動することとなる。また、前記調
節ネジを一本とした場合は、刃出代調節機構の構造が簡
単となり、前記鉋刃の摺動も滑らかに行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1の要部の側面断面図である。
【図3】(a)は図1の鉋刃を示す平面図、(b)は
(a)の要部拡大側面図、(c)は図2の添刃の平面
図、(d)は(c)の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示す鉋刃の裏面図であ
る。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 鉋本体 11 凹部 11a 刃案内斜面 12e ネジ孔 120e ガイド挿通孔 16 刃口溝 2 鉋刃 3 刃出代調節機構 31 支持壁 31a 軸孔 32 調節ネジ 32a ギヤ 32b ネジ軸 33 操作軸 33a 操作ギヤ 340 ガイド杆 4 固定手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面から底面にかけて傾斜して形成され
    た刃案内斜面を一方に配した凹部を設け、前記刃案内斜
    面に連なるように刃口溝を底面に開口した鉋本体と、前
    記刃口溝に刃先を臨ませるようにして前記刃案内斜面に
    配置された鉋刃と、該鉋刃の前記刃口溝からの出代を調
    節する鉋刃出代調節機構と、前記鉋刃を前記鉋本体に固
    定する固定手段とを備える刃出代調節鉋において、 前記刃出代調節機構は、前記鉋刃の裏面に突設された支
    持壁と、該支持壁に挿通されるネジ軸の上端にギヤを有
    する調節ネジと、前記支持壁に挿通され前記ギヤと噛合
    う操作ギヤを有する操作軸と、前記ネジ軸と平行して前
    記支持壁から突設されたガイド杆と、該ガイド杆を挿入
    すべく前記鉋本体に設けられたガイド挿入孔とを備え、
    前記ネジ軸の下端が前記鉋本体に設けたネジ孔に螺合す
    るように、また、前記ガイド杆の先端が前記鉋本体に設
    けたガイド挿入孔に挿入できるように、前記鉋刃が前記
    鉋本体に配置されてなることを特徴とする刃出代調節
    鉋。
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