JP2542338B2 - 動力ニッパ― - Google Patents
動力ニッパ―Info
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- JP2542338B2 JP2542338B2 JP6031871A JP3187194A JP2542338B2 JP 2542338 B2 JP2542338 B2 JP 2542338B2 JP 6031871 A JP6031871 A JP 6031871A JP 3187194 A JP3187194 A JP 3187194A JP 2542338 B2 JP2542338 B2 JP 2542338B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder body
- bracket
- pair
- blades
- split groove
- Prior art date
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- Scissors And Nippers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアーニッパー等の動
力ニッパーに関する。
力ニッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動力ニッパーは、図3に示すよう
に、駆動部を構成するシリンダ本体1が先端方向に延び
る延長部2を一体に備えており、例えば、アルミ合金の
ような軽合金等の金属により一体に成形されている。前
記延長部2は、シリンダ本体1から先端方向に次第に先
細状になるテーパ部3を有する基部2aと、該基部2a
から延びる先端部2bとを構成し、該延長部2に割溝4
を形成することにより二股状のブラケット5a、5bを
構成している。尚、割溝4は、延長部2の先端部2bを
二つ割りしており、テーパ部3を構成する基部2aには
至らない。
に、駆動部を構成するシリンダ本体1が先端方向に延び
る延長部2を一体に備えており、例えば、アルミ合金の
ような軽合金等の金属により一体に成形されている。前
記延長部2は、シリンダ本体1から先端方向に次第に先
細状になるテーパ部3を有する基部2aと、該基部2a
から延びる先端部2bとを構成し、該延長部2に割溝4
を形成することにより二股状のブラケット5a、5bを
構成している。尚、割溝4は、延長部2の先端部2bを
二つ割りしており、テーパ部3を構成する基部2aには
至らない。
【0003】焼入れされた強靱な鋏を構成する一対の刃
体6、6は、前記割溝4に介装されると共に、ブラケッ
ト5a、5bに架設されたボルト軸7により軸支され
る。刃体6、6の刃先は、一側面に被切断物8を切断す
るための切断面9aを形成すると共に、多側面に切断端
材の排出面9bを形成している。前記切断面9aは、一
対の刃体6、6にわたり同一平面を構成するフラット面
を形成し、前記排出面9bは、一対の刃体6、6の厚肉
周縁から刃縁に至りテーパ状に傾斜する凹面を形成す
る。
体6、6は、前記割溝4に介装されると共に、ブラケッ
ト5a、5bに架設されたボルト軸7により軸支され
る。刃体6、6の刃先は、一側面に被切断物8を切断す
るための切断面9aを形成すると共に、多側面に切断端
材の排出面9bを形成している。前記切断面9aは、一
対の刃体6、6にわたり同一平面を構成するフラット面
を形成し、前記排出面9bは、一対の刃体6、6の厚肉
周縁から刃縁に至りテーパ状に傾斜する凹面を形成す
る。
【0004】前記ボルト軸7は、ドライバー等の工具係
合部を備えた頭部10を一方のブラケット5bの凹部に
設置し、一対のブラケット5b、5a並びに一対の刃体
6、6を貫通して延びる軸部の挿出軸端11にナット1
2を螺着しており、該ナット12は他方のブラケット5
aの凹部に設置される。
合部を備えた頭部10を一方のブラケット5bの凹部に
設置し、一対のブラケット5b、5a並びに一対の刃体
6、6を貫通して延びる軸部の挿出軸端11にナット1
2を螺着しており、該ナット12は他方のブラケット5
aの凹部に設置される。
【0005】尚、前記刃体6、6の柄部(図示せず)
は、シリンダ本体1内に挿入され、シリンダ本体1内の
ピストンにより開閉駆動される。
は、シリンダ本体1内に挿入され、シリンダ本体1内の
ピストンにより開閉駆動される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような動力ニッパ
ーは、ロボットのアームに取付けられ、所定の待機位置
から被切断物8に向けて移動され、そこでシリンダ本体
1の駆動部をエアー等の流体圧により駆動し、刃体6、
6を開閉せしめることにより被切断物8を切断した後、
再度、待機位置に復帰される。
ーは、ロボットのアームに取付けられ、所定の待機位置
から被切断物8に向けて移動され、そこでシリンダ本体
1の駆動部をエアー等の流体圧により駆動し、刃体6、
6を開閉せしめることにより被切断物8を切断した後、
再度、待機位置に復帰される。
【0007】ところで、前記刃体6、6は、ブラケット
5a、5bの内側面に対してクリアランスを有し、刃体
の開閉駆動に際してブラケット5a、5bの内側面を摺
擦する。また、刃体6、6は、ボルト軸7に対してもク
リアランスを有し、刃体の開閉駆動に際してボルト軸7
の周面を摺擦する。このため、動力ニッパーを繰り返し
使用している間に、ブラケット5a、5bの内側面が摩
耗され、図3(B)に示すように、刃体6、6とブラケ
ット5a、5bの間に隙間S、Sを生じる。また、ボル
ト軸7の周面も摩耗され、刃体6、6とボルト軸7の間
に隙間を生じることになる。
5a、5bの内側面に対してクリアランスを有し、刃体
の開閉駆動に際してブラケット5a、5bの内側面を摺
擦する。また、刃体6、6は、ボルト軸7に対してもク
リアランスを有し、刃体の開閉駆動に際してボルト軸7
の周面を摺擦する。このため、動力ニッパーを繰り返し
使用している間に、ブラケット5a、5bの内側面が摩
耗され、図3(B)に示すように、刃体6、6とブラケ
ット5a、5bの間に隙間S、Sを生じる。また、ボル
ト軸7の周面も摩耗され、刃体6、6とボルト軸7の間
に隙間を生じることになる。
【0008】然しながら、前述のような刃体6、6とブ
ラケット5a、5bの間の隙間S、Sは、刃体6、6の
横方向のガタツキとして現れるから、ロボットのアーム
により動力ニッパーを切断位置に移動したとき、被切断
物8の切断予定面と刃体6、6の切断面9aとの間に誤
差Wを生じてしまい、所望の精度の下での切断を行うこ
とができなくなる。
ラケット5a、5bの間の隙間S、Sは、刃体6、6の
横方向のガタツキとして現れるから、ロボットのアーム
により動力ニッパーを切断位置に移動したとき、被切断
物8の切断予定面と刃体6、6の切断面9aとの間に誤
差Wを生じてしまい、所望の精度の下での切断を行うこ
とができなくなる。
【0009】更に、前記隙間S、Sによるガタツキと相
まって、ボルト軸7の摩耗が進行すると、シリンダ本体
1の中心軸線Cに対して、刃体6、6を左右偏位軸線
L、Rのように偏位せしめる傾斜方向のガタツキが現
れ、切れ味を損なうため、被切断物8の切断端面に所謂
返り等を生じ、品質的に満足できなくなる。
まって、ボルト軸7の摩耗が進行すると、シリンダ本体
1の中心軸線Cに対して、刃体6、6を左右偏位軸線
L、Rのように偏位せしめる傾斜方向のガタツキが現
れ、切れ味を損なうため、被切断物8の切断端面に所謂
返り等を生じ、品質的に満足できなくなる。
【0010】この点に関して、ボルト軸7をナット12
により締結することによりブラケット5a、5bを引き
寄せ、刃体6、6を挟着せしめることができれば、前記
ガタツキを修復することが可能であるが、動力ニッパー
は、前述のように、ブラケット5a、5bを含む延長部
2とシリンダ本体1とが軽合金等により一体に成形さ
れ、しかも、延長部2の基部2aがテーパ部3を介して
シリンダ本体1に向け肉厚に構成され、全体としてブラ
ケット5a、5bを剛強な剛体に構成しているため、ボ
ルト軸7を強く締結してもブラケット5a、5bにより
刃体6、6を挟着せしめることは不可能である。
により締結することによりブラケット5a、5bを引き
寄せ、刃体6、6を挟着せしめることができれば、前記
ガタツキを修復することが可能であるが、動力ニッパー
は、前述のように、ブラケット5a、5bを含む延長部
2とシリンダ本体1とが軽合金等により一体に成形さ
れ、しかも、延長部2の基部2aがテーパ部3を介して
シリンダ本体1に向け肉厚に構成され、全体としてブラ
ケット5a、5bを剛強な剛体に構成しているため、ボ
ルト軸7を強く締結してもブラケット5a、5bにより
刃体6、6を挟着せしめることは不可能である。
【0011】即ち、本発明者において、多くの市販の動
力ニッパーを精査したが、何れも、ボルト軸7を如何に
強く締結しても、ブラケット5a、5bを引き寄せるに
至る前に、ボルト軸7又はナット12がねじ切れを生じ
てしまい、前述のようなガタツキを解消することは不可
能であることを知見した。
力ニッパーを精査したが、何れも、ボルト軸7を如何に
強く締結しても、ブラケット5a、5bを引き寄せるに
至る前に、ボルト軸7又はナット12がねじ切れを生じ
てしまい、前述のようなガタツキを解消することは不可
能であることを知見した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決した動力ニッパーを提供するものであり、その第一の
手段として構成したところは、駆動部を構成するシリン
ダ本体の先端方向に次第に先細状になるテーパ部を含ん
で延びる延長部を一体に形成すると共に、該延長部に割
溝を介して二股状のブラケットを構成し、該割溝に介装
した一対の刃体をボルト軸によりブラケットに軸支して
成る動力ニッパーにおいて、前記割溝からシリンダ本体
に向けて延長部を切欠するノッチを設け、前記ボルト軸
を締結したときノッチを介してブラケットが弾性変形す
ることにより一対の刃体を挟着するように構成して成る
点にある。
決した動力ニッパーを提供するものであり、その第一の
手段として構成したところは、駆動部を構成するシリン
ダ本体の先端方向に次第に先細状になるテーパ部を含ん
で延びる延長部を一体に形成すると共に、該延長部に割
溝を介して二股状のブラケットを構成し、該割溝に介装
した一対の刃体をボルト軸によりブラケットに軸支して
成る動力ニッパーにおいて、前記割溝からシリンダ本体
に向けて延長部を切欠するノッチを設け、前記ボルト軸
を締結したときノッチを介してブラケットが弾性変形す
ることにより一対の刃体を挟着するように構成して成る
点にある。
【0013】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、駆動部を構成するシリンダ本体の先端方向に
次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部を一
体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股状の
ブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体をボ
ルト軸によりブラケットに軸支して成り、刃体の刃縁に
対して、一対の刃体が一側面に切断面を形成すると共
に、他側面に切断端材の排出面を形成して成る動力ニッ
パーにおいて、前記シリンダ本体の中心軸線よりも刃体
の排出面側に臨む一方のブラケットに近傍した位置で前
記割溝からシリンダ本体に向けて延長部を切欠するノッ
チを設け、前記ボルト軸を締結したときノッチを介して
一方のブラケットが弾性変形することにより他方のブラ
ケットとの間で一対の刃体を挟着するように構成して成
る点にある。
ところは、駆動部を構成するシリンダ本体の先端方向に
次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部を一
体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股状の
ブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体をボ
ルト軸によりブラケットに軸支して成り、刃体の刃縁に
対して、一対の刃体が一側面に切断面を形成すると共
に、他側面に切断端材の排出面を形成して成る動力ニッ
パーにおいて、前記シリンダ本体の中心軸線よりも刃体
の排出面側に臨む一方のブラケットに近傍した位置で前
記割溝からシリンダ本体に向けて延長部を切欠するノッ
チを設け、前記ボルト軸を締結したときノッチを介して
一方のブラケットが弾性変形することにより他方のブラ
ケットとの間で一対の刃体を挟着するように構成して成
る点にある。
【0014】更に、本発明が第三の手段として構成した
ところは、駆動部を構成するシリンダ本体の先端方向に
次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部を一
体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股状の
ブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体をボ
ルト軸によりブラケットに軸支して成り、刃体の刃縁に
対して、一対の刃体が一側面に切断面を形成すると共
に、他側面に切断端材の排出面を形成して成る動力ニッ
パーにおいて、前記シリンダ本体の中心軸線上に位置し
て前記割溝からシリンダ本体に向けて延長部を切欠する
ノッチを設け、前記ボルト軸を締結したときノッチを介
して一対のブラケットが弾性変形することにより一対の
刃体を挟着するように構成して成る点にある。
ところは、駆動部を構成するシリンダ本体の先端方向に
次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部を一
体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股状の
ブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体をボ
ルト軸によりブラケットに軸支して成り、刃体の刃縁に
対して、一対の刃体が一側面に切断面を形成すると共
に、他側面に切断端材の排出面を形成して成る動力ニッ
パーにおいて、前記シリンダ本体の中心軸線上に位置し
て前記割溝からシリンダ本体に向けて延長部を切欠する
ノッチを設け、前記ボルト軸を締結したときノッチを介
して一対のブラケットが弾性変形することにより一対の
刃体を挟着するように構成して成る点にある。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳述
する。
する。
【0016】図1は、本発明の第1実施例を示し、図2
は、本発明の第2実施例を示している。
は、本発明の第2実施例を示している。
【0017】第1実施例及び第2実施例の何れにおいて
も、動力ニッパーは、駆動部21を構成するシリンダ本
体22と、該シリンダ本体22の先端方向に延びる延長
部23とを、アルミ合金のような軽合金等の金属により
一体に成形している。前記シリンダ本体22は、図例の
場合、円筒状に形成されているが、角筒状に形成しても
良い。前記延長部23は、シリンダ本体22の周側部か
ら先端方向に次第に先細状になるテーパ部24を有する
基部23aと、該基部23aから延びる先端部23bと
を構成し、該延長部23に割溝25を形成することによ
り二股状のブラケット26a、26bを構成しており、
図示のように、シリンダ本体22の中心軸線Cに対し
て、左右対称形である。図例の場合、割溝25は、延長
部23の先端部23bを二つ割りしており、テーパ部2
4を構成する基部23aには至らないが、該基部23a
に及ぶように深く形成しても良い。
も、動力ニッパーは、駆動部21を構成するシリンダ本
体22と、該シリンダ本体22の先端方向に延びる延長
部23とを、アルミ合金のような軽合金等の金属により
一体に成形している。前記シリンダ本体22は、図例の
場合、円筒状に形成されているが、角筒状に形成しても
良い。前記延長部23は、シリンダ本体22の周側部か
ら先端方向に次第に先細状になるテーパ部24を有する
基部23aと、該基部23aから延びる先端部23bと
を構成し、該延長部23に割溝25を形成することによ
り二股状のブラケット26a、26bを構成しており、
図示のように、シリンダ本体22の中心軸線Cに対し
て、左右対称形である。図例の場合、割溝25は、延長
部23の先端部23bを二つ割りしており、テーパ部2
4を構成する基部23aには至らないが、該基部23a
に及ぶように深く形成しても良い。
【0018】一対の刃体27、27は、鋼を焼入れする
ことにより強靱な鋏を構成し、前記割溝25に介装さ
れ、ブラケット26a、26bに架設されたボルト軸2
8に回動自在に軸支されている。ブラケット26a、2
6bより先端方向に突出した刃体27、27の刃先は、
刃体27、27の刃縁に対して、一側面に被切断物29
を切断するための切断面30aを形成すると共に、多側
面に切断端材の排出面30bを形成している。前記切断
面30aは、刃縁から一対の刃体27、27の周縁に至
る面が同一平面上に構成されたフラット面を形成し、前
記排出面30bは、一対の刃体27、27の厚肉周縁か
ら刃縁に至りテーパ状に傾斜する凹面を形成する。
ことにより強靱な鋏を構成し、前記割溝25に介装さ
れ、ブラケット26a、26bに架設されたボルト軸2
8に回動自在に軸支されている。ブラケット26a、2
6bより先端方向に突出した刃体27、27の刃先は、
刃体27、27の刃縁に対して、一側面に被切断物29
を切断するための切断面30aを形成すると共に、多側
面に切断端材の排出面30bを形成している。前記切断
面30aは、刃縁から一対の刃体27、27の周縁に至
る面が同一平面上に構成されたフラット面を形成し、前
記排出面30bは、一対の刃体27、27の厚肉周縁か
ら刃縁に至りテーパ状に傾斜する凹面を形成する。
【0019】前記ボルト軸28は、一対の刃体27並び
にブラケット26a、26bを貫通して挿通せしめら
れ、ドライバー等の工具係合部を備えた頭部31を一方
のブラケット26bの凹部に設置し、軸部の挿出軸端3
2にナット33を螺着しており、該ナット33を他方の
ブラケット26aの凹部に設置している。
にブラケット26a、26bを貫通して挿通せしめら
れ、ドライバー等の工具係合部を備えた頭部31を一方
のブラケット26bの凹部に設置し、軸部の挿出軸端3
2にナット33を螺着しており、該ナット33を他方の
ブラケット26aの凹部に設置している。
【0020】尚、ボルト軸28は、刃体27、27の支
軸を構成する他、一対のブラケット26a、26bを締
着可能とする手段を構成するものであり、このため、図
例のようなナット33を用いる構成の他、他方のブラケ
ット26aの軸孔に雌ねじをタッピング形成することに
より、該雌ねじにボルト軸28の軸端を螺着せしめる構
成としても良い。
軸を構成する他、一対のブラケット26a、26bを締
着可能とする手段を構成するものであり、このため、図
例のようなナット33を用いる構成の他、他方のブラケ
ット26aの軸孔に雌ねじをタッピング形成することに
より、該雌ねじにボルト軸28の軸端を螺着せしめる構
成としても良い。
【0021】図示省略しているが、前記刃体17、27
の柄部は、シリンダ本体1内に挿入され、シリンダ本体
1内のピストンにより開閉駆動される。
の柄部は、シリンダ本体1内に挿入され、シリンダ本体
1内のピストンにより開閉駆動される。
【0022】以上の構成の下で、動力ニッパーは、ロボ
ットのアームに取付けられ、所定の待機位置から被切断
物29に向けて移動され、そこでシリンダ本体22の駆
動部21をエアー等の流体圧により駆動し、刃体27、
27を開閉せしめることにより被切断物29を切断した
後、再度、待機位置に復帰される。
ットのアームに取付けられ、所定の待機位置から被切断
物29に向けて移動され、そこでシリンダ本体22の駆
動部21をエアー等の流体圧により駆動し、刃体27、
27を開閉せしめることにより被切断物29を切断した
後、再度、待機位置に復帰される。
【0023】(第1実施例)図1に示す第1実施例は、
シリンダ本体22の中心軸線Cよりも排出面30bの側
に臨む一方のブラケット26bに近傍した位置におい
て、前記割溝25からシリンダ本体22に向けて延長部
23を切欠するノッチ34を形成している。このノッチ
34は、割溝25の両側、従って、図1の裏側に現れる
反対側にも形成されている。
シリンダ本体22の中心軸線Cよりも排出面30bの側
に臨む一方のブラケット26bに近傍した位置におい
て、前記割溝25からシリンダ本体22に向けて延長部
23を切欠するノッチ34を形成している。このノッチ
34は、割溝25の両側、従って、図1の裏側に現れる
反対側にも形成されている。
【0024】図例の場合、ノッチ34は、延長部23と
シリンダ本体22の境界部分で終り、奥端を円弧部35
に形成しているが、比較的短く延長部23の中途で終わ
る浅いものに形成しても良く、或いは、比較的長くシリ
ンダ本体22に食い込む深いものに形成しても良い。
シリンダ本体22の境界部分で終り、奥端を円弧部35
に形成しているが、比較的短く延長部23の中途で終わ
る浅いものに形成しても良く、或いは、比較的長くシリ
ンダ本体22に食い込む深いものに形成しても良い。
【0025】この第1実施例の構成によれば、動力ニッ
パーを繰り返し使用した後、ブラケット26a、26b
の内側面が摩耗したときは、ボルト軸28を締結するだ
けで、一対のブラケット26a、26bにより刃体2
7、27を挟着せしめることができ、従来のような隙間
S、S(図3)を生じることはない。即ち、ボルト軸2
8を締結すると、矢印Fで示すように、ノッチ35を介
して、一方のブラケット26bが弾性変形しつつ他方の
ブラケット26aの方向に引き寄せられる。このため、
刃体27、27は、ブラケット26a、26bにより挟
着され、従来のような横方向のガタツキを生じることが
ない。
パーを繰り返し使用した後、ブラケット26a、26b
の内側面が摩耗したときは、ボルト軸28を締結するだ
けで、一対のブラケット26a、26bにより刃体2
7、27を挟着せしめることができ、従来のような隙間
S、S(図3)を生じることはない。即ち、ボルト軸2
8を締結すると、矢印Fで示すように、ノッチ35を介
して、一方のブラケット26bが弾性変形しつつ他方の
ブラケット26aの方向に引き寄せられる。このため、
刃体27、27は、ブラケット26a、26bにより挟
着され、従来のような横方向のガタツキを生じることが
ない。
【0026】同様に、ボルト軸28の周面が摩耗した場
合でも、刃体27、27は、ブラケット26a、26b
により挟着されているので、従来のような傾斜方向のガ
タツキを生じることがない。
合でも、刃体27、27は、ブラケット26a、26b
により挟着されているので、従来のような傾斜方向のガ
タツキを生じることがない。
【0027】(第2実施例)図2に示す第2実施例は、
シリンダ本体22の中心軸線C上に位置して、前記割溝
25からシリンダ本体22に向けて延長部23を切欠す
るノッチ34を形成している。このノッチ34は、割溝
25の両側、従って、図2の裏側に現れる反対側にも形
成されている。
シリンダ本体22の中心軸線C上に位置して、前記割溝
25からシリンダ本体22に向けて延長部23を切欠す
るノッチ34を形成している。このノッチ34は、割溝
25の両側、従って、図2の裏側に現れる反対側にも形
成されている。
【0028】図例の場合、ノッチ34は、延長部23と
シリンダ本体22の境界部分で終り、奥端を円弧部35
に形成しているが、比較的短く延長部23の中途で終わ
る浅いものに形成しても良く、或いは、比較的長くシリ
ンダ本体22に食い込む深いものに形成しても良い。
シリンダ本体22の境界部分で終り、奥端を円弧部35
に形成しているが、比較的短く延長部23の中途で終わ
る浅いものに形成しても良く、或いは、比較的長くシリ
ンダ本体22に食い込む深いものに形成しても良い。
【0029】この第2実施例の構成によれば、動力ニッ
パーを繰り返し使用した後、ブラケット26a、26b
の内側面が摩耗したときは、ボルト軸28を締結するだ
けで、一対のブラケット26a、26bにより刃体2
7、27を挟着せしめることができ、従来のような隙間
S、S(図3)を生じることはない。即ち、ボルト軸2
8を締結すると、矢印F、Fで示すように、ノッチ35
を介して、一対のブラケット26a、26bが弾性変形
しつつ相互に引き寄せられる。このため、刃体27、2
7は、ブラケット26a、26bにより挟着され、従来
のような横方向のガタツキを生じることがない。
パーを繰り返し使用した後、ブラケット26a、26b
の内側面が摩耗したときは、ボルト軸28を締結するだ
けで、一対のブラケット26a、26bにより刃体2
7、27を挟着せしめることができ、従来のような隙間
S、S(図3)を生じることはない。即ち、ボルト軸2
8を締結すると、矢印F、Fで示すように、ノッチ35
を介して、一対のブラケット26a、26bが弾性変形
しつつ相互に引き寄せられる。このため、刃体27、2
7は、ブラケット26a、26bにより挟着され、従来
のような横方向のガタツキを生じることがない。
【0030】同様に、ボルト軸28の周面が摩耗した場
合でも、刃体27、27は、ブラケット26a、26b
により挟着されているので、従来のような傾斜方向のガ
タツキを生じることがない。
合でも、刃体27、27は、ブラケット26a、26b
により挟着されているので、従来のような傾斜方向のガ
タツキを生じることがない。
【0031】以上のように、第1実施例又は第2実施例
の何れにおいても、ロボットのアームにより動力ニッパ
ーを切断位置に移動したとき、被切断物29の切断予定
面と刃体27、27の切断面30aとの間の誤差0はほ
とんど零であり、所望の高精度の下での切断を行うこと
が可能である。しかも、切れ味が良好であり、被切断物
29の切断端面が美麗であり、高品質を維持できる。
の何れにおいても、ロボットのアームにより動力ニッパ
ーを切断位置に移動したとき、被切断物29の切断予定
面と刃体27、27の切断面30aとの間の誤差0はほ
とんど零であり、所望の高精度の下での切断を行うこと
が可能である。しかも、切れ味が良好であり、被切断物
29の切断端面が美麗であり、高品質を維持できる。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、ボル
ト軸28を締結したとき、ノッチ34を介してブラケッ
ト26a及び/又は26bが弾性変形することにより一
対の刃体27、27を挟着するので、動力ニッパーを繰
り返し使用することにより、ブラケットの内側面やボル
ト軸の周面が摩耗した場合でも、従来のような刃体のガ
タツキが現れることはなく、常に、ガタツキのない精度
の高い刃体27、27の開閉動作を保証することができ
る。
ト軸28を締結したとき、ノッチ34を介してブラケッ
ト26a及び/又は26bが弾性変形することにより一
対の刃体27、27を挟着するので、動力ニッパーを繰
り返し使用することにより、ブラケットの内側面やボル
ト軸の周面が摩耗した場合でも、従来のような刃体のガ
タツキが現れることはなく、常に、ガタツキのない精度
の高い刃体27、27の開閉動作を保証することができ
る。
【0033】その結果、ロボットのアームにより動力ニ
ッパーを切断位置に移動し停止せしめたとき、被切断物
29の切断予定面と刃体27、27の切断面30aとの
間に誤差を生じることがなく、被切断物29を所望の高
精度の下で切断することが可能であると共に、切れ味が
良好であり、被切断物29の切断端面を美麗とした高品
質での切断作業を行うことができる。
ッパーを切断位置に移動し停止せしめたとき、被切断物
29の切断予定面と刃体27、27の切断面30aとの
間に誤差を生じることがなく、被切断物29を所望の高
精度の下で切断することが可能であると共に、切れ味が
良好であり、被切断物29の切断端面を美麗とした高品
質での切断作業を行うことができる。
【0034】請求項2に記載の本発明によれば、ノッチ
34をシリンダ本体22の中心軸線Cよりも一方のブラ
ケット26bに近傍せしめた位置に形成しているので、
ボルト軸28を締結したとき、剛体化された他方のブラ
ケット26aを不動状態としたままで、一方のブラケッ
ト26bを比較的容易に弾性変形せしめながら引き寄せ
ることができる。そして、刃体27、27は、切断面3
0aの側において不動とされている他方のブラケット2
6aに押付けられ、反対側から一方のブラケット26b
により挟着されるので、切断面30aが傾斜偏位するこ
とはなく、常に刃縁を中心軸線Cと平行に位置せしめる
ことができるという効果がある。
34をシリンダ本体22の中心軸線Cよりも一方のブラ
ケット26bに近傍せしめた位置に形成しているので、
ボルト軸28を締結したとき、剛体化された他方のブラ
ケット26aを不動状態としたままで、一方のブラケッ
ト26bを比較的容易に弾性変形せしめながら引き寄せ
ることができる。そして、刃体27、27は、切断面3
0aの側において不動とされている他方のブラケット2
6aに押付けられ、反対側から一方のブラケット26b
により挟着されるので、切断面30aが傾斜偏位するこ
とはなく、常に刃縁を中心軸線Cと平行に位置せしめる
ことができるという効果がある。
【0035】請求項3に記載の本発明によれば、ノッチ
34をシリンダ本体22の中心軸線C上に位置して形成
せしめているので、ボルト軸28を締結したとき、一対
のブラケット26a、26bが共に弾性変形して相互に
引き寄せられつつ刃体27、27を両側から等しく挟着
する。このため、常に、刃体27、27をブラケット2
6a、26b間のセンターに位置せしめることができる
という効果がある。
34をシリンダ本体22の中心軸線C上に位置して形成
せしめているので、ボルト軸28を締結したとき、一対
のブラケット26a、26bが共に弾性変形して相互に
引き寄せられつつ刃体27、27を両側から等しく挟着
する。このため、常に、刃体27、27をブラケット2
6a、26b間のセンターに位置せしめることができる
という効果がある。
【図1】本発明の第1実施例を示す一部切欠断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の第2実施例を示す一部切欠断面図であ
る。
る。
【図3】従来の動力ニッパーを示しており、(A)は正
面図、(B)は一部切欠断面にて示す側面図である。
面図、(B)は一部切欠断面にて示す側面図である。
21 駆動部 22 シリンダ本体 23 延長部 23a 基部 23b 先端部 24 テーパ部 25 割溝 26a ブラケット 26b ブラケット 27 刃体 28 ボルト軸 29 被切断物 30a 切断面 30b 排出面 34 ノッチ
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動部を構成するシリンダ本体の先端方
向に次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部
を一体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股
状のブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体
をボルト軸によりブラケットに軸支して成る動力ニッパ
ーにおいて、前記割溝からシリンダ本体に向けて延長部
を切欠するノッチを設け、前記ボルト軸を締結したとき
ノッチを介してブラケットが弾性変形することにより一
対の刃体を挟着するように構成して成ることを特徴とす
る動力ニッパー。 - 【請求項2】 駆動部を構成するシリンダ本体の先端方
向に次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部
を一体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股
状のブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体
をボルト軸によりブラケットに軸支して成り、刃体の刃
縁に対して、一対の刃体が一側面に切断面を形成すると
共に、他側面に切断端材の排出面を形成して成る動力ニ
ッパーにおいて、前記シリンダ本体の中心軸線よりも刃
体の排出面側に臨む一方のブラケットに近傍した位置で
前記割溝からシリンダ本体に向けて延長部を切欠するノ
ッチを設け、前記ボルト軸を締結したときノッチを介し
て一方のブラケットが弾性変形することにより他方のブ
ラケットとの間で一対の刃体を挟着するように構成して
成ることを特徴とする動力ニッパー。 - 【請求項3】 駆動部を構成するシリンダ本体の先端方
向に次第に先細状になるテーパ部を含んで延びる延長部
を一体に形成すると共に、該延長部に割溝を介して二股
状のブラケットを構成し、該割溝に介装した一対の刃体
をボルト軸によりブラケットに軸支して成り、刃体の刃
縁に対して、一対の刃体が一側面に切断面を形成すると
共に、他側面に切断端材の排出面を形成して成る動力ニ
ッパーにおいて、前記シリンダ本体の中心軸線上に位置
して前記割溝からシリンダ本体に向けて延長部を切欠す
るノッチを設け、前記ボルト軸を締結したときノッチを
介して一対のブラケットが弾性変形することにより一対
の刃体を挟着するように構成して成ることを特徴とする
動力ニッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6031871A JP2542338B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 動力ニッパ― |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6031871A JP2542338B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 動力ニッパ― |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07213760A JPH07213760A (ja) | 1995-08-15 |
JP2542338B2 true JP2542338B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=12343109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6031871A Expired - Lifetime JP2542338B2 (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | 動力ニッパ― |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2542338B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP6031871A patent/JP2542338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07213760A (ja) | 1995-08-15 |
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