JPH0724515Y2 - スライドヒンジ取付用治具 - Google Patents

スライドヒンジ取付用治具

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JPH0724515Y2
JPH0724515Y2 JP682593U JP682593U JPH0724515Y2 JP H0724515 Y2 JPH0724515 Y2 JP H0724515Y2 JP 682593 U JP682593 U JP 682593U JP 682593 U JP682593 U JP 682593U JP H0724515 Y2 JPH0724515 Y2 JP H0724515Y2
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JP
Japan
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door
slide hinge
hole
cup
side member
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JP682593U
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JPH0665590U (ja
Inventor
義人 佐々木
Original Assignee
株式会社太田製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はスライドヒンジ取付用
治具に関するもので、家具建具等の内壁に一方の金具を
固定し、扉の内側面に他方の金具を固定し、両方の金具
が相対的に回動可能に連結されることにより、扉が回動
して開閉可能に軸支されるようにしたスライドヒンジを
取り付けるための治具に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、家具用ヒンジに多く採用されてい
るスライドヒンジは、ヒンジ構成を分離可能な扉側部材
と筺体側部材とに分け、予め筺体側部材を家具建具など
の筺体の内壁に、また扉側部材を扉の内側面にそれぞれ
取付け、現場において筺体を固定した後、扉側部材を筺
体側部材にワンタッチで嵌着係合させてヒンジを完成す
るという、取付作業の簡便・迅速かつ容易性を図ったも
のである。
【0003】すなわち、例えば図11に示したように、
扉14に穿設した穴14aに嵌合するカップ嵌合部39
と、そのカップ嵌合部39と段差を有して一体形成され
た長方形で板状の固定部40と、その固定部40に冠す
る可動部41及び可動部41を一側へ移動可能に付勢す
る棒ばね(図示略)とからなる扉側部材38と、筺体2
5に木ねじ57で固定されるベースプレート56と、そ
のベースプレート56にねじ53,53にて連結される
アーム51と、アーム51とカップ15とを揺動可能に
両端部にそれぞれ軸着するリンク16,17とからなる
筺体側部材54とで構成されるスライドヒンジである
(実願平3−81978号参照)。
【0004】そこで、カップ15をカップ嵌合部39の
真上から嵌合すべく下降させ、カップ15がカップ嵌合
部39に嵌合されると、カップ15の円底部が可動部4
1を図示しない棒ばねの力に抗して外側に押す。これに
よって、可動部41の切欠部50の内周縁がカップ15
の外周に接触しながら外側へ移動し、カップ15はカッ
プ嵌合部39に挿入される。
【0005】そして、カップ15がカップ嵌合部39内
に完全に挿入されると、可動部41が棒ばねの力で元の
状態に復帰し、切欠部50の内奥縁がカップ15の上縁
を押えるとともに、可動部41の側端部裏面がカップ1
5の基部55,55に当接し、扉側部材38は筺体側部
材54に嵌着して固定され、扉14は筺体25に回動可
能に連結されるというものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、扉側部
材38を扉14に適正に取り付けてないと、筺体側部材
54との整合性が悪く、アーム51が扉14の端辺に対
して直交することなく傾斜するために、リンク16,1
7とカップ15の軸着部の軸及びリンク16,17とア
ーム51の軸着部の軸20,21にこじりを生じ、扉1
4のスムーズな開閉ができず、スライドヒンジとして適
正な作用を奏さないばかりか、扉14の取り付け状態の
見栄えが低下する。
【0007】すなわち、扉14に扉側部材38を固定す
る作業は、通常、扉14の裏面にカップ嵌合部39を嵌
合する穴14aが扉14の端辺14bから所定の離間
(3〜6mm)した位置D(図12参照)に予め穿設さ
れており、その穴14aにカップ嵌合部39を嵌め込
み、カップ嵌合部39の固定部40の両端部に穿設した
ねじ孔に可動部41の両端部に穿設したねじ孔43,4
3を介してねじ44,44を挿通することにより扉14
に固定するのである。
【0008】しかし、その取付作業の際、カップ嵌合部
39が円形状であり、かつ、穴14aも円形であって、
カップ嵌合部39が回転し易いため、図12(A)に示
すように、可動部41の側端部41a,41bが、扉1
4の端辺14bに対して平行にならず、したがって、カ
ップ嵌合部39の中心線Cが扉14の端辺14bと直交
しない状態で取付固定されることがある。
【0009】なお、このことは、図12(B)に示すよ
うに、スライドヒンジの扉側部材38に、前記筺体側部
材54が一体に組み付けられていて、取付部41cと一
体に形成したカップ15にリンク16,17を介してア
ーム51が直接連結され、分解できない構造のものにあ
っても同じである。また、前記筺体側部材54のベース
プレート56を筺体25に取付固定する場合についても
同じことである。
【0010】そこで、この考案は簡便迅速かつ容易に、
スライドヒンジの扉側部材と筺体側部材の両方を扉又は
筺体に適正に取り付けるための治具を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この考案にかかるスライ
ドヒンジ取付用治具は、スライドヒンジの一部を嵌め込
む嵌合孔を開設した上板に、スライドヒンジの一部を固
定する扉の端辺に当接可能な定規部を形成した下板を平
行移動可能に係合し、前記下板に前記嵌合孔よりも大き
い切欠部を開設するとともに軸を突設し、該軸が貫通す
る長円孔を前記上板に開設し、該長円孔に嵌合するカム
部を設けたツマミを前記軸に回動自在に軸支してなるこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】扉の穴に嵌め込んだスライドヒンジの一部を、
スライドヒンジ取付用治具の嵌合孔に嵌め込み、ツマミ
を回動操作すると、カム部が回動してそれが当接する長
円孔に対する変位により、下板が上板に対して相対的に
平行移動し、下板の定規部が扉の端辺に当接する。
【0013】したがって、スライドヒンジの一部は下板
とともに扉の穴を中心として回動し、スライドヒンジの
一部の中心線は扉の端辺と直交する状態に規制されるか
ら、下板の定規部が扉の端辺に平行に当接した状態でツ
マミの回動操作を止め、スライドヒンジの一部を木ねじ
で扉に取付固定すれば、適正な取付けができる。
【0014】
【実施例】以下、この考案の実施例を図に基づき説明す
る。図1から図4に示すように、スライドヒンジ取付用
治具1は、方形の上板2に前記スライドヒンジの可動部
41(扉側部材38)を嵌め込む略方形の嵌合孔3を開
設し、前記扉14の端辺14bに当接する定規部4を設
けた下板5を回動可能なツマミ6で上板2から進退可能
に構成してなる。
【0015】すなわち、上板2は下板5を進退可能に挿
入する間隙部7(図2及び図3)を形成し、嵌合孔3側
の端辺にガイド溝8を形成するとともに、嵌合孔3と平
行な長円孔9を開設した合成樹脂等の成形体である。1
0は上板2を型成形するための型抜き穴である。なお、
上板2は嵌合孔3と長円孔9を穿設した方形の板金と
し、かつ、その左右両側部に下板5を規制する立ち曲げ
部を断面L型に形成した単純なものでもよい。
【0016】嵌合孔3はスライドヒンジの前記可動部4
1を隙間無く嵌合する形状であって、図示においては、
その可動部41が長方形であるから長方形の透孔として
開設しているが、その透孔には少なくとも定規部4と平
行な当たり面30を有することが肝要であり、当たり面
30を形成する限りにおいては、必ずしも可動部41を
隙間無く嵌合する形状でなくともよい。
【0017】そして、下板5は前端部に直線状の定規部
4を直角に曲げ形成してその内面側に嵌合孔3よりも大
きい方形の切欠部11を開設するとともに、後端部にリ
ベット固定用孔12を設けてなる。この下板5の切欠部
11の左右両側に形成された細幅の部分5a,5aは前
記上板2のガイド溝8,8に案内されて摺動する。
【0018】また、ツマミ6は上板2の長円孔9を貫通
して下板5のリベット固定用孔12に端部を挿入し、そ
の端部を下板5とかしめ結合するリベット13で回転可
能に下板5に固定されるものである。そして、図5に示
すように、ツマミ6の下面にカム部6aが形成され、こ
のカム部6aは上板2の長円孔9に嵌合する。
【0019】なお、図6に他の例を示す。この例はスラ
イドヒンジ1aが扉側部材と筺体側部材とのように分解
することができず一体に組付け構成されている場合にお
けるスライドヒンジ取付用治具(図12B参照)であ
る。すなわち、スライドヒンジ1aはアーム51aにリ
ンク16,17を介してカップ15が連結され、穴14
aに嵌合するカップ15には透孔43を穿設した取付部
41cが一体形成されている。そこで、このスライドヒ
ンジ取付用治具1は、上板2aにスライドヒンジ1aの
アーム51aを挟む間隙部3aを嵌合孔3に連続して形
成したものであり、その他の構成は前記実施例と同じに
構成されている。
【0020】さらに、前記実施例ではスライドヒンジに
おける扉側部材38の適正な取り付けを目的として構成
したが、前記筺体側部材54のベースプレート56(図
11参照)についても適用できる。すなわち、図7に示
すように、ベースプレート56の中心線Cが筺体25の
側端部25aに直交する適正な位置で簡便迅速且つ容易
に取付固定できるように、上板2bにスライドヒンジの
ベースプレート56を嵌め込むための嵌合孔3bを形成
したものであり、その他の構成は前記実施例と同じであ
る。
【0021】なお、前記実施例において嵌合孔3,3b
は、可動部41(扉側部材38)又はベースプレート5
6を隙間なく嵌合する形状にしたが、定規部4と平行な
当たり面30のみを有してスライドヒンジの前記可動部
41(扉側部材38)又はベースプレート56の平面形
状よりも大きく開設してもよい。
【0022】次に上記実施例の作用について説明する
と、図8に示すように、扉14の穴14aに前記扉側部
材38の固定部40と可動部41を組み付けたカップ嵌
合部39を嵌め込み、その穴14aの左右両側に可動部
41が載置して静止すると、その可動部41に上方から
スライドヒンジ取付用治具1の嵌合孔3を嵌め、スライ
ドヒンジ取付用治具1を扉14上に載置する。この段階
では、図9中仮想線で示すように、ツマミ6を操作して
定規部4を最大限突出させた状態とし、定規部4は扉1
4の端辺14bから前側に突出して間隙Sを有し、定規
部4は端辺14bと当接していない。
【0023】ついで、ツマミ6を左右いずれかに回転さ
せると、カム部6aが長円孔9により変位させられ、上
板2の下で下板5を前後方向へ移動させる。すなわち、
図10に示すように、上板2を固定してツマミ6を矢示
方向へ90度右へ回転させると、カム部6aが長円孔9
の直線部内周縁9aに当接して定規部4が上板2側へ移
動し、この逆にツマミ6を回すと定規部4は上板2から
突出する。
【0024】定規部4が上板2側へ移動すると、扉14
の端辺14bからの間隙Sが少なくなり、嵌合孔3に嵌
め込まれたカップ嵌合部39を中心として可動部41の
回転角度が小さくなっていき、いずれ扉14の端辺14
bからの間隙Sが無くなり、可動部41の回転もできな
くなる。
【0025】かくして上板2と下板5の定規部4とが扉
側部材38を回転移動できない状態に規制し、さらに、
上板2の嵌合孔3の形状と下板5の定規部4とは平行に
形成されているため、可動部41の側端部41a,41
bが扉14の端辺14bと平行になった状態、換言すれ
ば、扉側部材38の中心線Cが端辺14bと直交する状
態において、可動部41の孔に前記木ねじ44,44を
螺入して扉側部材38を扉14に固定し、この固定作業
が終わるとスライドヒンジ取付用治具1を扉14の上方
へ移動させて取り外し、他の新しいカップの取付作業に
用いる。
【0026】なお、前記筺体側部材54のベースプレー
ト56を筺体25に取り付ける作業については、筺体2
5に前記穴14aがないのであるが、実質的に前記操作
と同じにしてベースプレート56を、図7に示すスライ
ドヒンジ取付用治具の嵌合孔3b内に固定した状態で木
ねじ57にて筺体25に取付固定できる。
【0027】さらに、嵌合孔3が定規部4と平行な当た
り面30のみを有してスライドヒンジの前記可動部41
(扉側部材38)を隙間無く嵌合する形状でなく大きい
場合には、扉14の穴14aにカップ嵌合部39を嵌め
込み、その穴14aの左右両側に前記可動部41が載置
して静止すると、その可動部41に上方からスライドヒ
ンジ取付用治具1の嵌合孔3を嵌め、スライドヒンジ取
付用治具1を扉14上に載置する。この段階では、前記
図9と同じく、定規部4は扉14の端辺14bから前側
に突出して所定の間隙Sを有する。
【0028】ついで、定規部4を扉14の端辺14bに
ぴったりと手で押し当て、動かないようにしてツマミ6
を左右いずれかに回転させると、カム部6aが長円孔9
を変位させて、下板5の上で上板2を前後方向へ移動さ
せる。上板2が定規部4側へ押し出されると、嵌合孔3
に嵌め込まれた可動部41はそれに伴って前側へ移動す
ることにより、前記実施例同様に可動部41がカップ嵌
合部39を中心として可動部41を回転することによ
り、側端部41a,41bが扉14の端辺14bと平行
に規制されるのである。
【0029】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、スライ
ドヒンジの取付作業において、スライドヒンジの一部の
固定位置を適正に矯正して位置決めすることができるか
ら、スライドヒンジの扉側部材及び筺体側部材が正確に
位置決めされて取付固定でき、したがって、例えば、カ
ップの中心線が扉の端辺と直交し、スライドヒンジのア
ームがスムーズに回動できるとともに、スライドヒンジ
が適正に取付固定されるから扉が傾くこともなく、見栄
えが向上するとともに、取付作業が簡便迅速かつ容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図1のB−B断面図。
【図4】図1の分解斜視図。
【図5】図4の構成部品裏面図。
【図6】他の例を示す斜視図。
【図7】他の例を示す平面図。
【図8】作用説明図。
【図9】作用説明図。
【図10】作用説明図。
【図11】スライドヒンジを示す斜視図。
【図12】(A),(B)はスライドヒンジの取付固定
状態を示す平面図。
【符号の説明】
1…スライドヒンジ取付用治具 2…上板 3…嵌合孔 4…定規部 5…下板 6…ツマミ 6a…カム部 9…長円孔 11…切欠部 13…リベット(軸) 14…扉 14b…端辺 15…カップ 38…扉側部材(スライドヒンジの一部) 56…ベースプレート(スライドヒンジの一部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドヒンジの一部を嵌め込む嵌合孔
    を開設した上板に、スライドヒンジの一部を固定する扉
    又は筺体の端辺に当接可能な定規部を形成した下板を平
    行移動可能に係合し、前記下板に前記嵌合孔よりも大き
    い切欠部を開設するとともに軸を突設し、該軸が貫通す
    る長円孔を前記上板に開設し、該長円孔に嵌合するカム
    部を設けたツマミを前記軸に回動自在に軸支してなるこ
    とを特徴とするスライドヒンジ取付用治具。
JP682593U 1993-02-24 1993-02-24 スライドヒンジ取付用治具 Expired - Lifetime JPH0724515Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP682593U JPH0724515Y2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 スライドヒンジ取付用治具

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JP682593U JPH0724515Y2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 スライドヒンジ取付用治具

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Publication Number Publication Date
JPH0665590U JPH0665590U (ja) 1994-09-16
JPH0724515Y2 true JPH0724515Y2 (ja) 1995-06-05

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ID=11649001

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JP682593U Expired - Lifetime JPH0724515Y2 (ja) 1993-02-24 1993-02-24 スライドヒンジ取付用治具

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JPH0665590U (ja) 1994-09-16

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