JP2909463B1 - 壁の開口部に枠体を固定する構造 - Google Patents

壁の開口部に枠体を固定する構造

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JP2909463B1
JP2909463B1 JP17058998A JP17058998A JP2909463B1 JP 2909463 B1 JP2909463 B1 JP 2909463B1 JP 17058998 A JP17058998 A JP 17058998A JP 17058998 A JP17058998 A JP 17058998A JP 2909463 B1 JP2909463 B1 JP 2909463B1
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栄二 高橋
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Abstract

【要約】 【課題】 枠体を簡単かつ容易に、しかも能率よく確実
に建物に固定する。必要に応じて、枠体を簡単に取り替
えできるようにする。 【解決手段】 壁の開口部に枠体を固定する構造は、壁
の開口部1と枠体2との間の取付隙間3に、隙間調整具
4を挟着している。取付隙間3は、ケーシング5で閉塞
されている。隙間調整具4は、取付隙間3を閉塞するケ
ーシング5を固定する固定部8と、固定部8に回転でき
るように設けられている調整ネジ9と、調整ネジ9を回
転して突出するように固定部8に連結されている突出部
10とを備える。取付隙間3に配設された隙間調整具4
は、調整ネジ9で突出部10を突出させて、取付隙間3
にあって、壁の開口部1と枠体2とを押圧している。枠
体2は、枠体2を貫通する止ネジ16を介して建物に固
定されている。取付隙間3を閉塞するケーシング5は、
連結ネジ7を介して隙間調整具4の固定部8に連結され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正確な方形状でな
い変形した壁の開口部に枠体を能率よく固定する構造に
関し、とくに、必要ならば枠体を簡単に取り替えできる
建物の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】壁の開口部が正確な方形状であると、枠
体を簡単に固定できる。しかしながら、壁の開口部は、
必ずしも両側面を正確な垂直面としていない。また、開
口部の上面も、正確な水平面となっていないことがあ
る。このような歪んだ開口部に、枠体を固定するため
に、枠体と開口部との間の取付隙間に、所定の間隔でク
サビを押し込んで接着している。クサビで、枠体を壁の
開口部に仮止めした状態で、枠体から建物に向かって、
枠体を貫通して止ネジをねじ込み、止ネジの先端を建物
にねじ込んで枠体を建物に固定している。その後、建物
と枠体の隙間を、ケーシングで閉塞している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにして、枠
体を建物に固定している従来の取付構造は、能率よく枠
体を建物に固定できない。クサビを接着して枠体を開口
部に仮止めするのに手間がかかるからである。
【0004】この欠点を解消する構造が開発されてい
る。たとえば、実開平9−13805号公報には、図1
に示すように、枠体2と、建物である柱22との対向面
に連結片23を固定し、この連結片23をねじ止めして
枠体2を建物に仮止めする。これに類似する構造は特開
平6−146722号公報にも記載される。さらに、特
開平8−177322号公報には、枠体と建物との間に
発泡ポリウレタン接着剤を充填して、枠体を建物に仮止
めする構造が記載される。
【0005】これ等の公報に記載される構造は、クサビ
に比較すると能率よく枠体を建物に仮止めできる。しか
しながら、図1に示すように連結片23を介して枠体2
を建物に仮止めする構造は、枠体2と建物の柱22の両
方に連結片23を固定する必要がある。しかも、建物と
枠体の連結片23は、互いに連結できる位置に固定する
必要がある。このため、連結片23を固定するのに手間
がかかる欠点がある。さらに、この構造は、枠体2を建
物に固定するとき、枠体2が建物から突出したり、また
は、枠体2が建物の平面と同じように、正確な垂直面に
固定できないことがある。連結片23を固定する前後位
置のずれが、枠体2を傾かせるからである。
【0006】発泡ポリウレタン接着剤を使用する方法
は、ポリウレタンの発泡圧で、枠体を開口部に押圧して
連結するので、枠体を壁の開口部に正確に仮止めできな
いことがある。ウレタンの発泡圧を制御するのが難しい
からである。
【0007】さらに、従来の枠体の取付構造は、ケーシ
ングを左右にバランスよく固定できない欠点もあった。
それは、ケーシングを枠体や建物に固定しているからで
ある。枠体や建物に固定されるケーシングは、固定され
る位置が一方に遍在して、バランスよく固定できない。
【0008】本発明は、このような欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、枠体を簡単かつ容易に、しかも能率よく確実に建物
に固定できる壁の開口部に枠体を固定する構造を提供す
ることにある。
【0009】さらにまた、本発明の他の大切な目的は、
必要ならば枠体を簡単に取り替えすることも可能である
壁の開口部に枠体を固定する構造を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の壁の開口部に枠
体を固定する構造は、壁の開口部1と枠体2との間の取
付隙間3に、隙間調整具4を挟着している。取付隙間3
は、ケーシング5が固定されて閉塞される。隙間調整具
4は、取付隙間3を閉塞するケーシング5が固定される
固定部8と、固定部8に回転できるように設けられてい
る調整ネジ9と、調整ネジ9を回転して突出されるよう
に固定部8に連結されてなる突出部10とを備える。
【0011】取付隙間3に配設された隙間調整具4は、
調整ネジ9で突出部10を突出させて、取付隙間3にあ
って、壁の開口部1と枠体2とを押圧している。枠体2
を貫通する止ネジ16を介して、枠体2は建物に固定さ
れている。さらに、ケーシング5は、取付隙間3を閉塞
するように、連結ネジ7を介して隙間調整具4の固定部
8に連結されている。
【0012】さらに、本発明の請求項2の壁の開口部に
枠体を固定する構造は、隙間調整具4の固定部8に、止
ネジ16を貫通させる貫通孔17を設けている。止ネジ
16を、枠体2と貫通孔17に貫通させて、建物に連結
して、枠体2を建物に固定している。また、本発明の請
求項3の壁の開口部に枠体を固定する構造は、枠体2
を、ドア枠、窓枠、収納ボックスの枠体のいずれかとし
ている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための壁の開口部に枠体を固定
する構造を例示するものであって、本発明は壁の開口部
に枠体を固定する構造を下記のものに特定しない。
【0014】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決す
るための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。
【0015】図2ないし図4示す壁の開口部に枠体を固
定する構造は、壁の開口部1と、この開口部1に配設さ
れて固定される枠体2との間にできる取付隙間3に、隙
間調整具4を挟着している。さらに、取付隙間3は、枠
体2を開口部1に取り付けた後に、両側にケーシング5
を固定して閉塞されている。
【0016】これらの図に示す壁の開口部1とは、ドア
や窓を取り付けるために、建物の壁等を貫通して設けら
れた開口部である。開口部1は、図5に示すように、枠
体2を取り付けできるように、垂直に配設される柱等の
構造材6と、その上下に水平に配設される構造材6とを
連結して、方形状に仕切られている。
【0017】枠体2は、ドアや窓に扉を配設するための
外枠で、縦枠と横枠を連結して方形状に成形されてい
る。壁の開口部1と枠体2は、枠体2が壁の開口部1に
配設された状態で、枠体2の外周と開口部1との間に隙
間調整具4を介在させる取付隙間3を設けている。した
がって、壁の開口部1と枠体2は、取付隙間3を設ける
ことができるような大きさに設計されている。
【0018】ケーシング5は、壁の開口部1と、枠体2
との間にできる取付隙間3を閉塞するための枠材で、木
材やプラスチック等で成形されている。ケーシング5
は、直線状の枠材を連結して、全体の形状を枠体2の外
周に沿う形状としている。ケーシング5は、図3と図4
に示すように、取付隙間3の両側に配設されて、この部
分を閉塞している。ケーシング5は、取付隙間3の幅よ
りも広い幅を有し、建物の内面と枠体2の正面、およ
び、建物の外面と枠体2の背面に密着して配設されて取
付隙間3を閉塞している。ケーシング5は、壁の開口部
1に枠体2を固定した後に、この位置に配設されて、連
結ネジ7がねじ込まれて隙間調整具4に固定される。ケ
ーシング5は、開口部1と枠体2の間の取付隙間3を閉
塞し、この部分の外観を良くしている。
【0019】隙間調整具4は、図5に示すように、開口
部1と枠体2の間の取付隙間3に一定の間隔で配設され
て枠体2の位置を調整する。隙間調整具4は、開口部1
に配設される枠体2に取り付けられて、取付隙間3に配
設される。ただ、隙間調整具は、必ずしも枠体に取り付
ける必要はない。固定部は、枠体ではなく開口部を形成
する柱等の構造材に取り付けることもできる。
【0020】隙間調整具4は、図4と図6に示すよう
に、取付隙間3の両側に固定されるケーシング5を固定
する固定部8と、固定部8に回転できるように設けられ
ている調整ネジ9と、調整ネジ9を回転して突出するよ
うに固定部8に連結されている突出部10とを備える。
【0021】固定部8は、金属製で、ネジ止めによって
枠体2に固定される。固定部8は、4隅にネジ孔11を
貫通して設けており、このネジ孔11を通して枠体2に
ネジ止めされる。ただ、枠体が金属製の場合は、溶着に
よって固定部を枠体の所定の位置に固定することもでき
る。
【0022】固定部8は、ケーシング5を固定する連結
ネジ7がねじ込まれるケーシング固定部8Aと、突出部
10の突出量を調整する突出量調整部8Bとを備える。
図に示す固定部8は、中央部にケーシング固定部8Aを
設け、その両側に突出量調整部8Bを配設している。た
だ、固定部は、中央部に突出量調整部を設け、その外側
にケーシング固定部を配設することも、ケーシング固定
部の上面に突出量調整部を配設することもできる。
【0023】ケーシング固定部8Aは、ケーシング5が
固定される側の面、図6において前面と背面とにスリッ
ト12を設けている。このスリット12は、取付隙間3
の両側にケーシング5を固定するときに、連結ネジ7が
ねじ込まれる部分である。したがって、スリット12の
間隔は、連結ネジ7の太さよりもやや小さく設計され、
スリット12の深さは、連結ネジ7をねじ込んでケーシ
ング5を固定できる十分な深さに設計される。さらに、
スリット12は、内面に微細な溝を設けたり、内面をす
りガラスのような粗い面として、連結ネジ7をねじ込み
やすくすることもできる。
【0024】突出量調整部8Bは、図6と図7に示すよ
うに、長方形の枠状に成形されて内部に空間を設けてい
る。この空間に突出部10を配設すると共に、この空間
を貫通して調整ネジ9を配設している。
【0025】突出部10は、直方体の金属片を切削して
所定の形状に成形したものである。突出部10は、先端
の下部を斜めに切断して、先端方向が薄くなる形状とし
ている。さらに、突出部10は、下面に溝10Aを設け
て、この溝10Aに調整ネジ9を収納できる構造として
いる。
【0026】突出部10は、固定部8に、傾動できるよ
うに連結されている。図に示す突出部10は、後端縁に
設けた連結凹部13と、固定部8に設けた連結凸部14
とを当接させて連結している。連結凹部13は、突出部
10の後端の上隅部を鋭角に切欠して設けている。連結
凸部14は、突出部10が配設される固定部8の上端縁
であって、連結凹部13に当接する部分を内側に突出さ
せて設けている。突出部10は、連結凸部14に連結凹
部13を位置させて、連結凹部13の後端縁を支点とし
て傾動できる構造となっている。ただ、突出部は、回転
軸を介して固定部に連結し、この回転軸を中心として傾
動させることもできる。
【0027】調整ネジ9は、スリット12を設けた2つ
の面を連結する状態で、固定部8を貫通して設けられて
いる。調整ネジ9は、ネジ棒の両端にネジ頭を連結して
いる。この構造の調整ネジ9は、隙間調整具4の両側か
ら調整ネジ9を回して調整できる特長がある。ただ、調
整ネジは、一端にネジ頭を設けて、他端を回転できるよ
うに固定部に連結して配設することもできる。この隙間
調整具は、調整ネジのネジ頭を固定部の同じ面に配設し
て便利に使用できる。
【0028】さらに、調整ネジ9のネジ棒には、突出部
10を昇降させるための移動ブロック15が配設されて
いる。移動ブロック15は、ネジ棒が貫通しており、突
出部10の下方に配設されている。移動ブロック15
は、ネジ棒が貫通する部分に雌ネジを設けている。この
移動ブロック15は、調整ネジ9を回転させるとネジ棒
に沿って移動する。移動ブロック15が図7の矢印で示
す方向に移動すると、移動ブロック15は突出部10の
下面を押し上げて、図の鎖線で示すように、突出部10
を固定部8から突出させる。さらに、移動ブロック15
は、突出部10の下面に当接する面を湾曲面として、突
出部10を滑らかに押し上げできる構造としている。
【0029】さらに、固定部8は、枠体2を建物に固定
するための止ネジ16を貫通させる貫通孔17を中央部
に設けている。枠体2は、図4に示すように、開口部1
に仮止めされた状態で、内側から止ネジ16がねじ込ま
れて建物に固定される。止ネジ16は、枠体2と貫通孔
17とを貫通して建物に連結されて、枠体2を建物に固
定する。したがって、貫通孔17は、止ネジ16が貫通
できる十分な大きさに開口される。さらに、貫通孔は、
図示しないが、楕円形あるいは長円形に開口して、止ネ
ジが位置ずれしてねじ込まれても、確実に固定部を貫通
できる構造とすることもできる。
【0030】以上の構造の隙間調整具4は、壁の開口部
1と枠体2との間にできる取付隙間3に配設できるよう
に、全体の高さを取付隙間3の間隔よりも小さく設計さ
れる。さらに、隙間調整具4は、突出部10を突出させ
た状態での高さが、取付隙間3の間隔よりも大きく、い
いかえると、開口部1の構造材6と枠体2とが突出部1
0に押圧される高さとなるように、突出部10の最大突
出量を設計している。隙間調整具4は、取付隙間3に配
設されて、調整ネジ9を回転させて突出部10を突出さ
せると、壁の開口部1と枠体2とを押圧して枠体2を正
確な位置に固定する。
【0031】さらに、本発明の壁の開口部に枠体を固定
する構造は、隙間調整具を図8と図9に示す構造とする
こともできる。これらの図に示す隙間調整具4は、ケー
シング固定部8Aの上面に一対の突出量調整部8Bを設
けている。突出量調整部8Bは、ケーシング固定部8A
の両端部に対向して設けられている。
【0032】図に示す突出量調整部8Bは、金属板18
をコ字状に折曲して成形されており、下端から外側に折
曲された連結片18Aを介してケーシング固定部8Aに
連結されている。突出量調整部8Bは、向かい合う金属
板18の間に、回転軸19を介して突出部10を回転で
きるように連結している。さらに、突出量調整部8B
は、突出部10の後端面に対向する位置に、金属板18
を貫通して調整ネジ9を配設している。突出部10の回
転軸19と調整ネジ9の軸は、上下に位置をずらせて配
設している。調整ネジ9で突出部10を押圧して回転さ
せるためである。調整ネジ9が金属板18を貫通する部
分には、ナット20が連結されており、調整ネジ9を回
して出し入れできる構造となっている。突出部10の後
端は湾曲されてカム面10Bを形成している。
【0033】この構造の隙間調整具4は、調整ネジ9を
回すと、図9の矢印で示すように、調整ネジ9が前進し
て、ネジ棒の先端が突出部10のカム面10Bを押圧す
る。突出部10は、後端が押圧されて回転軸19を中心
に回転し、図9の鎖線で示すように、先端を上昇させて
固定部8から突出する。このように、後端に湾曲された
カム面10Bを設ける構造は、調整ネジ9で、突出部1
0を滑らかに傾動できる特長がある。
【0034】さらに、隙間調整具は、図10と図11に
示す構造とすることもできる。これらの図に示す隙間調
整具4は、ケーシング固定部8Aの上面に一対の突出量
調整部8Bを並設している。この隙間調整具4は、突出
部10の後端部の側面に傾斜面10Cを設けて、この傾
斜面10Cを調整ネジ9の先端で押圧して突出部10の
先端を突出させる構造としている。
【0035】図に示す突出量調整部8Bは、金属板18
をコ字状に折曲して成形されており、向かい合う金属板
18の間に、回転軸19を介して突出部10を回転でき
るように連結している。突出部10は、後端部の側面
に、図11に示すように、上方に向かって薄くなるよう
に傾斜して傾斜面10Cを設けている。さらに、突出量
調整部8Bは、突出部10の後端部の傾斜面10Cに対
向する側面に、金属板18を貫通して調整ネジ9を配設
している。すなわち、調整ネジ9は、突出部10が傾動
する面に対して垂直に配設されている。調整ネジ9が金
属板18を貫通する部分には、ナット20が連結されて
おり、調整ネジ9を回して出し入れできるようにしてい
る。
【0036】この構造の隙間調整具4は、調整ネジ9を
回すと、調整ネジ9が前進して、ネジ棒の先端が突出部
10の傾斜面10Cを押圧する。突出部10は、傾斜面
10Cが押圧されて、回転軸19を中心に回転し、先端
を上昇させて固定部8から突出する。この構造の隙間調
整具4は、突出部10が傾動する面に対して垂直に調整
ネジ9を配設しているので、調整ネジ9の軸方向に対す
る固定部8の長さを短く、いいかえると幅を狭くして幅
の狭い枠体2に便利に使用できる特長がある。
【0037】本発明の壁の開口部に枠体を固定する構造
は、以下のようにして壁の開口部に枠体を固定する。 図5に示すように、枠体2の両側面と上面に、複数
個の隙間調整具4を所定の間隔で取り付けて、壁の開口
部1にはめ込む。隙間調整具4は、ネジ止によって、枠
体2の外周面に固定される。枠体が金属製の場合は、溶
着等によって隙間調整具を固定することもできる。
【0038】 隙間調整具4の調整ネジ9を回転させ
て、枠体2の水平、垂直を調整する。調整ネジ9を回転
させると、突出部10が突出して、壁の開口部1の構造
材6と枠体2とを押圧する。隙間調整具4は、取付隙間
3が狭い部分では突出部10の突出量を小さくし、取付
隙間3が広い部分では突出部10の突出量を大きくし
て、枠体2の縦枠が垂直に、横枠が水平になるように突
出部10の突出量を調整する。枠体2は、隙間調整具4
で正確な姿勢に保持されて、壁の開口部1に仮止めされ
る。
【0039】 図2の矢印で示すように、仮止めされ
た枠体2の内面から止ネジ16をねじ込む。止ネジ16
は、図4に示すように、枠体2と、隙間調整具4の固定
部8に設けた貫通孔17を貫通して建物の構造材6にね
じ込まれて、枠体2を開口部1に固定する。 図3に示すように、ケーシング5で取付隙間3を閉
塞する。ケーシング5は、取付隙間3の両側に配設され
ると共に、外側から連結ネジ7がねじ込まれて固定され
る。連結ネジ7は、隙間調整具4の固定部8にねじ込ま
れてケーシング5を正確な位置に配設する。
【0040】以上の実施例は、建物の壁等を貫通して設
けられた開口部に、ドアや窓等の枠体を固定する構造を
示している。ただ本発明は、壁の開口部に枠体を固定す
る構造を上記の実施例に特定しない。本発明は、たとえ
ば、図12に示すように、建物に開口して設けられた収
納スペース21に、収納ボックスや収納タンス等を配設
して、これ等の枠体2を開口部1に固定することもでき
る。
【0041】この図に示す枠体2は、隙間調整具4を介
して収納スペース21に固定されると共に、止ネジ16
で開口部1に固定されている。さらに、取付隙間3の前
面に、連結ネジ7を介してケーシング5を取り付けて外
観を良くしている。この構造も、開口部1の壁面が垂直
に仕上がっていなくても、収納ボックスを垂直に取り付
けできる特長がある。さらに、収納スペース21と枠体
2とを、正確に嵌合できるように精密に製作することな
く、収納ボックス等を簡単に製作できる特長がある。
【0042】以上の実施例は、両側の枠体を、隙間調整
具を介して壁の開口部に配設している。枠体の両側に隙
間調整具を設けて、枠体を壁の開口部に装着する構造
は、両側の枠体を正確に垂直な姿勢として、開口部に装
着できる。ただ、本発明の枠体を固定する構造は、図示
しないが、片側の枠体のみを隙間調整具を介して開口部
に装着することもできる。この構造は、片側の枠体を、
隙間調整具を介して開口部に装着して、他方の枠体を、
直接に、あるいは、スペーサー等を使用して開口部に装
着する。枠体の片側を、隙間調整具で開口部を装着する
構造は、ドア枠の場合には、ドアを連結する蝶番を固定
する枠体を、隙間調整具を介して開口部に装着する。蝶
番を固定する枠体を正確に垂直に固定できないと、ドア
をスムーズに開閉できなくなるからである。
【0043】
【発明の効果】本発明の壁の開口部に枠体を固定する構
造は、枠体を簡単かつ容易に、しかも能率よく確実に建
物に固定できる特長がある。それは、本発明の壁の開口
部に枠体を固定する構造が、壁の開口部と枠体との間の
取付隙間に隙間調整具を挟着しており、この隙間調整具
に、取付隙間を閉塞するケーシングを固定すると共に、
隙間調整具の調整ネジを回転して突出される突出部で壁
の開口部と枠体とを押圧して、枠体を固定しているから
である。このようにして固定された枠体は、簡単かつ容
易に、開口部の正確な位置に配設されると共に、枠体を
貫通する止ネジを介して、確実に建物に固定できる。し
たがって、本発明の構造は、枠体の前後左右のずれを極
減し、枠体を建物から突出させることなく、正確に垂直
面に固定できる特長がある。しかも、調整ネジを回転し
て突出部の突出量を調整できるので、固定位置を簡単に
微調整して能率よく固定できる特長も備える。
【0044】さらに、本発明の枠体を固定する構造は、
取付隙間を閉塞するケーシングを所定の位置に、バラン
スよく配設できる特長がある。それは、本発明の枠体を
固定する構造が、ケーシングを、従来のように建物や枠
体に固定することなく、連結ネジで隙間調整具の固定部
に連結しているからである。このため、ケーシングは、
固定される位置が一方に遍在することなく、バランスよ
く固定されて、外観を良くできる特長がある。
【0045】さらに、本発明の壁の開口部に枠体を固定
する構造は、必要に応じて、枠体を簡単に取り替えでき
る特長も備える。それは、本発明の構造が、隙間調整具
の突出部を突出させて開口部に固定すると共に、枠体や
ケーシングを、接着剤を使用することなく、ネジ止めし
て所定の位置に固定しているからである。このようにし
て固定される枠体は、連結ネジを緩めてケーシングを取
り外し、止ネジを緩めて、さらに、隙間調整具の調整ネ
ジを回転して開口部と枠体との押圧状態を解除して、枠
体を開口部から取り外すことができる。したがって、極
めて簡単に、しかも開口部等を傷つけることなく枠体を
取り外して、必要に応じて取り替えできる。
【0046】さらに、本発明の請求項2の壁の開口部に
枠体を固定する構造は、隙間調整具の固定部に、止ネジ
を貫通させる貫通孔を設けているので、止ネジを枠体と
貫通孔とに貫通させて、枠体を建物に固定できる特長が
ある。この構造は、隙間調整具を固定する位置に止ネジ
をねじ込むことができるので、止ネジを強固にねじ込ん
でも、枠体を変形させることなく、確実に枠体を固定で
きる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の枠体を固定する構造を示す断面図
【図2】本発明の実施例の壁の開口部に枠体を固定する
構造を示す正面図
【図3】図2に示す枠体を固定する構造のA−A線断面
【図4】図2に示す枠体を固定する構造のB−B線拡大
断面図
【図5】壁の開口部に枠体を挿入した状態を示す正面図
【図6】本発明の実施例の枠体を固定する構造に使用す
る隙間調整具の斜視図
【図7】図6に示す隙間調整具の断面図
【図8】隙間調整具の他の一例を示す斜視図
【図9】図8に示す隙間調整具の断面図
【図10】隙間調整具の他の一例を示す斜視図
【図11】図10に示す隙間調整具の断面図
【図12】本発明の他の実施例の壁の開口部に枠体を固
定する構造を示す断面図
【符号の説明】
1…開口部 2…枠体 3…取付隙間 4…隙間調整具 5…ケーシング 6…構造材 7…連結ネジ 8…固定部 8A…ケーシング固定部 8B
…突出量調整部 9…調整ネジ 10…突出部 10A…溝 10
B…カム面 10C…傾斜面 11…ネジ孔 12…スリット 13…連結凹部 14…連結凸部 15…移動ブロック 16…止ネジ 17…貫通孔 18…金属板 18A…連結片 19…回転軸 20…ナット 21…収納スペース 22…柱 23…連結片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁の開口部(1)と枠体(2)との間の取付隙
    間(3)に隙間調整具(4)を挟着しており、この取付隙間
    (3)が、ケーシング(5)で閉塞されてなる壁の開口部に枠
    体を固定する構造において、 隙間調整具(4)は、取付隙間(3)を閉塞するケーシング
    (5)が固定される固定部(8)と、固定部(8)に回転できる
    ように設けられている調整ネジ(9)と、調整ネジ(9)を回
    転して突出されるように固定部(8)に連結されてなる突
    出部(10)とを有し、 取付隙間(3)に配設された隙間調整具(4)が、調整ネジ
    (9)で突出部(10)を突出させて、取付隙間(3)にあって、
    壁の開口部(1)と枠体(2)とを押圧しており、枠体(2)を
    貫通する止ネジ(16)を介して枠体(2)が建物に固定され
    ており、さらに、ケーシング(5)が、取付隙間(3)を閉塞
    するように連結ネジ(7)を介して隙間調整具(4)の固定部
    (8)に連結されてなることを特徴とする壁の開口部に枠
    体を固定する構造。
  2. 【請求項2】 隙間調整具(4)の固定部(8)に、止ネジ(1
    6)を貫通させる貫通孔(17)を設けており、止ネジ(16)が
    枠体(2)と貫通孔(17)を貫通して、建物に連結されてな
    る請求項1に記載される壁の開口部に枠体を固定する構
    造。
  3. 【請求項3】 枠体(2)が、ドア枠、窓枠、収納ボック
    スの枠体のいずれかである請求項1に記載される壁の開
    口部に枠体を固定する構造。
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