JP3155117B2 - コーナー用ストアフロント - Google Patents

コーナー用ストアフロント

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JP3155117B2
JP3155117B2 JP07386193A JP7386193A JP3155117B2 JP 3155117 B2 JP3155117 B2 JP 3155117B2 JP 07386193 A JP07386193 A JP 07386193A JP 7386193 A JP7386193 A JP 7386193A JP 3155117 B2 JP3155117 B2 JP 3155117B2
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立山アルミニウム工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、店舗の表まわりに設け
られるストアフロント(店舗用サッシ)に係り、特に複
数の枠体がコーナー方立を介して連窓されるコーナー用
のストアフロントに関する。
【0002】
【従来の技術】店舗の表まわりに設けられるストアフロ
ントは、アルミ合金やステンレスの枠体にガラスが嵌込
まれた構造であり、この他にドアや引き戸等が設けられ
るものもある。
【0003】また、従来のストアフロントにおいては、
建物の躯体に取付けられる枠体の上枠と左右の縦枠とに
はガラスの呑込み部が設けられ、これらの呑込み部内に
ガラスの周縁がシーリング材を介して支持されており、
枠体の下枠にはガラスを外側から押える押え縁が設けら
れた構造となっている。
【0004】このような従来のストアフロント、なかで
も、連窓の場合は、現場において建物の躯体に各枠体を
連窓に組付けるようになっている。これは、コーナー方
立を介して連結されたコーナー用のストアフロントの場
合でも同様の構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ストアフロントは部品点数が多いため、現場で組立てを
行うに際し施工時間が増大してしまう不都合があり、ま
た、多数の部材を組立てるので、気密性が一様となりに
くく、施工後の品質が均一とならないというおそれがあ
り、施工後の外観性を低下させるというおそれがあっ
た。特に、複数の枠体がコーナー方立を介して連結され
るコーナー用のストアフロント場合は上述した問題が生
じやすい。
【0006】そこで、本発明は、部材の点数を減少させ
ることにより、現場での施工時間がかからず、施工後の
品質が均一となり、施工後の外観性を向上することがで
きるコーナー用ストアフロントを提供することを目的と
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の複合システムの
ストアフロントは、複数の枠体がコーナー方立を介して
連窓される半外付けタイプのストアフロントであって、
複数の枠体とこれらの枠体間に設けられたコーナー方立
と各枠体に嵌込まれたガラスとからなり、前記各枠体が
左右の縦枠と上枠と下枠とにより形成され、少なくとも
上枠と左右の縦枠の横断面は同形に形成され、前記各枠
体に一体成形された又は組み合わせてなる中空部が、枠
外周面から内方に突出し且つ建物の躯体の取付け面の内
側のみならず該取付け面よりも外側に張り出して設けら
れ、前記枠体の、前記コーナー方立を介して連結される
縦枠を除き、少なくとも縦枠と上枠に前記躯体に取付け
る躯体取付け片を有し、前記躯体取付け片は、前記ガラ
スの呑込み部の中心より室外方向にずれた位置に設けら
れており、前記枠体の縦枠と上枠と下枠とコーナー方立
の両端面が長手方向に対して直角に切断され、前記各枠
体の上枠と下枠の両端面が前記左右の縦枠に当接して結
合され、前記枠体の4つの枠のうち、少なくとも3つの
枠に前記ガラスの呑込み部を有し、この呑込み部は、前
記3つの枠の内面より陥没した溝状に形成され、前記各
枠体の縦枠の内面が内外方向に平坦に形成され、前記各
枠体の下枠にのみ、外側から前記ガラスを押える押え縁
が装着され、連結された枠体の一方の縦枠の中空部の端
部開口、または、コーナー方立及びこのコーナー方立を
介して連結される他方の縦枠の中空部の端部開口を遮蔽
するキャップが、前記端部開口の少なくとも上部に取付
けられ 前記躯体取付け片を建物躯体外側から止着し
コーナー用ストアフロントである。
【0008】
【作用】コーナー方立を介して連結されるストアフロン
トを建物に組み付ける場合には、まず、工場において、
各枠体の左右の縦枠、上枠、下枠、コーナー方立を所要
の長さに、またガラスを所要の大きさに形成する。そし
て現場において、各枠体の左右の縦枠と上枠の呑込み部
にシーリング材を介してガラスを固定しながら、縦枠の
端面と上枠及び下枠の中空部が面一となるように、左右
の縦枠に上枠と下枠の両端面を当接して、ネジにより左
右の縦枠に上枠と下枠とを取付け、下枠にシーリング材
を介して外側から押え縁を装着してガラスが嵌め込まれ
た各枠体が形成される。次に、複数の枠体の互いに連結
される縦枠をコーナー方立を介して連結し、左右の縦枠
に上下の中空部の端部開口にキャップを装着し、また、
コーナー方立及びこれにより連結された縦枠の中空部の
端部開口にキャップを装着する。そして、連結されたこ
れらの各枠体を躯体の外側から、躯体取付け片及び立上
り片を躯体に取付けることにより、コーナー用のストア
フロントが構成される。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。尚、本実施例では、3つの単窓のストアフロ
ントを連結してコーナー用の連窓を構成する場合につい
て説明する。
【0010】図1〜図5は本実施例のコーナー用のスト
アフロント11を示しており、これらの図中、1は建物
の躯体、13はストアフロント11の各枠体、15は各
枠体11の左右の縦枠、17は上枠、19は下枠、21
はガラス、23はシーリング材、コーナー方立33を示
している。
【0011】本実施例のストアフロント11は、2つの
枠体13と各枠体13に嵌込まれたガラス21と2つの
枠体13を連結するコーナー方立33により構成され、
各枠体13が建物の躯体1の外面よりやや外側に張り出
して取付けられる半外付けタイプであり、躯体1と外装
材2とに亘って設けられている。
【0012】上記各々の枠体13は、左右の縦枠15と
上枠17と下枠19とからなり、基本的には、左右の縦
枠15と上枠17と下枠19のそれぞれに前記躯体1の
取付け面よりも外側に張り出す中空部25を備えてい
る。すなわち、上記2つの枠体13の縦枠15のうち、
後述のコーナー方立33により連結される縦枠15では
コーナー方立33により中空部25aが形成される。更
に、各々の枠体13のうち、互いに連結される縦枠15
を除いて、左右端の縦枠15、上枠17、下枠19には
それぞれ躯体1の外面に取付ける躯体取付け片27を備
えている。すなわち、互いに連結される縦枠15を除
き、各枠体13の少なくとも左右の縦枠15と上枠17
には躯体1に取付ける躯体取付け片27を有している。
【0013】また、各枠体13の全ての縦枠15、上枠
17の内側にはガラス21の呑込み部29を備えてお
り、したがって、互いに連結される縦枠15にもガラス
21の呑込み部29を備えている。すなわち、各枠体1
3の4つの枠のうち、少なくとも3つの枠に上記ガラス
21の呑込み部29を有している。
【0014】更に、各々枠体13の全ての縦枠15の内
面は内外方向で平坦に形成されている。また、上記下枠
19は、外側からガラス21を押える押え縁31が装着
される外押え縁タイプに構成されている。そして、各枠
体13の縦枠15、上枠17、下枠19はアルミ材の押
出し成形により形成されている。
【0015】また、各々枠体13の縦枠15、上枠1
7、下枠19、コーナー方立33は、両端面が長手方向
に対して直角に切断され、上枠17と下枠19との両端
面を左右の縦枠15の側面に当接させ、予め設けられた
穴35を通じてネジ37により結合されており、上下枠
19が両縦枠15の間に設けられるたて通しタイプに構
成されている。尚、コーナー方立33は縦枠15と同長
に形成されている。
【0016】更に、図中左端の枠体13の他方の縦枠1
5と、図中右端の枠体13の他方の縦枠15とは、コー
ナー方立33により連結されている。尚、本実施例で
は、90゜コーナー方立33を用いている。そして、双
方の縦枠15はコーナー方立33に端部周縁部を突き合
わせて連結され、このコーナー方立33との間には中空
部25aが形成される。
【0017】また、上記連結されない各縦枠15の中空
部の上下開口や、互いに連結された縦枠15の中空部の
上下開口及びコーナー方立33の上下開口には、キャッ
プ39またはコーナーキャップ41が設けられている。
これらのキャップ39と41は、縦枠15の上部開口ま
たは縦枠15の中空部の上下開口及びコーナー方立33
の上下開口を閉塞できる面積にそれぞれ形成された閉塞
板39a、41aを備え、閉塞板39a、41aには、
開口内に装着されてこの閉塞板39a、41aを開口に
固定する嵌合片39b、41bや嵌合突起39cが突設
されている。更に、閉塞板39a、41aには、上記上
枠17及び下枠19の躯体取付け片27に倣って面一に
なるように、立上り片39d、41dが取付けられ、各
キャップ39、41の周囲の隙間はコーキング材により
充填される構造となっている。
【0018】このようなストアフロント11は、工場
で、各枠体13毎に、左右の縦枠15、上枠17、下枠
19、コーナー方立33を所要の長さに、またガラス2
1を所要の大きさに形成し、図3及び図4に示すよう
に、現場において、左右の縦枠15と上枠17の呑込み
部29にシーリング材23を介してガラス21を固定し
ながら、縦枠15の端部と上枠17及び下枠19の中空
部25の表面が面一となるように、左右の縦枠15に上
枠17と下枠19の両端面を当接して、ネジ37により
左右の縦枠15に上枠17と下枠19とを取付け、下枠
19にシーリング材23を介して外側から押え縁31を
装着してガラス21が固定され、各枠体13が形成され
る。
【0019】次に、枠体13同士の縦枠15を直角に突
き合わせてコーナー方立33により連結して2つの枠体
13が一体に連結される。更に、左右端の縦枠15の中
空部の上下開口にキャップ39を装着し、連結部の縦枠
15の中空部の上下開口及びコーナー方立33の上下の
開口部にキャップ41を装着しストアフロント11の枠
体13が形成される。そして、この枠体13を躯体1の
外側から、躯体取付け片27及び立上り片39d、41
dを釘やボルト等により躯体1に取付けることにより、
コーナーシステムのストアフロント11が装着され、各
キャップ39、41の周囲の隙間はコーキング材により
充填される。
【0020】したがって、本実施例のストアフロントに
よれば、端部が直角に切断されて接合されているので、
部品点数が少ないことと相俟って、各枠体の組立てや連
窓の組付けが容易となり、現場での施工時間が減少す
る。更に、縦枠の中空部やコーナー方立の開口がキャッ
プにより閉塞されるとともに躯体取付け片や立上り片を
備えているので、組付け後の気密性が一様となり、施工
後の品質を均一にすることが可能となり、施工後の外観
性が向上する。
【0021】次に、本実施例のストアフロントの適用例
を図6及び図7、図8及び図9、図10及び図11に基
づいて説明する。
【0022】図6及び図7では、木造の躯体1にストア
フロント11を収めた場合を示している。すなわち、木
造の躯体1の外面に縦枠15、上枠17の躯体取付け片
27及び立上り片39d、41dが添え木4を介して取
付けられ、下枠19の躯体取付け片27及び立上り片3
9d、41dが直接に木造の躯体1の外面に取付けられ
ている。躯体1の外面には外装材2が装着され、躯体1
の内面には添え木4を介して内装材3が装着されてい
る。尚、図中、6、7、8はストアフロント11の内側
に設けられた天板、地板、側板を示し、9はコーキング
材を示す。
【0023】また、図8及び図9では、鉄骨の躯体1に
ストアフロント11を収めた場合を示しており、鉄骨の
躯体1の外面に縦枠15、上枠17の躯体取付け片27
及び立上り片39d、41dが添え木4を介して取付け
られ、下枠19の躯体取付け片27及び立上り片39
d、41dが直接に鉄骨の躯体1の外面に取付けられた
ものである。
【0024】図10及び図11では、周囲がタイル張り
されたコンクリートの躯体1に、この躯体1の外面と同
面となるようにストアフロント11を収めた場合を示し
ている。すなわち、コンクリートの躯体1の内周面から
内側面に固着されたL型材10Aに、縦枠15、上枠1
7及び下枠19の外周面に取付けられた背板10Bとア
ンカー10Cを介して取付けられたものである。
【0025】尚、本実施例では、2つの単窓の枠体をコ
ーナー方立を介して連結した場合について説明したが、
これに限らず、3つ以上のストアフロントを用いて連窓
も同様に構成することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各々の枠体の左右の縦枠、上枠、下枠が、端部が直角に
切断されて接合され、また、枠体がネジ等により組立て
及び組付けが可能であるので、部品点数が少ないことと
相俟って、現場での作業が容易となり、現場での施工時
間が減少する。更に、各枠体に設けられる中空部が建物
の躯体の取付け面よりも外側に張り出して設けられるの
で、剛性と外部からの見栄えが向上する。しかも、縦枠
の中空部やコーナー部の開口がキャップにより閉塞され
るとともに躯体取付け片や立上り片を備えているので、
組付け後の気密性が一様となり、施工後の品質を均一に
することが可能となり、施工後の外観性を向上させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係り、ストアフロントの分
解斜視図である。
【図2】枠体の縦断面図である。
【図3】ストアフロントの横断面図である。
【図4】縦枠とキャップを示す分解斜視図である。
【図5】コーナー部のキャップを示す斜視図である。
【図6】ストアフロントの適応例を示しストアフロント
の縦断面図である。
【図7】ストアフロントの適応例を示しストアフロント
の横断面図である。
【図8】ストアフロントの他の適応例を示しストアフロ
ントの縦断面図である。
【図9】ストアフロントの他の適応例を示しストアフロ
ントの横断面図である。
【図10】ストアフロントのその他の適応例を示しスト
アフロントの縦断面図である。
【図11】ストアフロントのその他の適応例を示しスト
アフロントの横断面図である。
【符号の説明】
1 躯体 11 ストアフロント 13 枠体 15 縦枠 17 上枠 19 下枠 21 ガラス 25、25a 中空部 27 躯体取付け片 29 呑込み部 31 押え縁 39、41 キャップ 39d、41d 立上り片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 1/04 - 1/60

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の枠体がコーナー方立を介して連窓
    される半外付けタイプのストアフロントであって、 複
    数の枠体とこれらの枠体間に設けられたコーナー方立と
    各枠体に嵌込まれたガラスとからなり、 前記各枠体が
    左右の縦枠と上枠と下枠とにより形成され、 少なくとも上枠と左右の縦枠の横断面は同形に形成さ
    れ、 前記各枠体に一体成形された又は組み合わせてな
    る中空部が、枠外周面から内方に突出し且つ建物の躯体
    の取付け面の内側のみならず該取付け面よりも外側に張
    り出して設けられ、 前記枠体の、前記コーナー方立を介して連結される縦枠
    を除き、少なくとも縦枠と上枠に前記躯体に取付ける躯
    体取付け片を有し、前記躯体取付け片は、前記ガラスの呑込み部の中心より
    室外方向にずれた位置に設けられており、 前記枠体の縦枠と上枠と下枠とコーナー方立の両端面が
    長手方向に対して直角に切断され、 前記各枠体の上枠と下枠の両端面が前記左右の縦枠に当
    接して結合され、 前記枠体の4つの枠のうち、少なくとも3つの枠に前記
    ガラスの呑込み部を有し、 この呑込み部は、前記3つの枠の内面より陥没した溝状
    に形成され、 前記各枠体の縦枠の内面が内外方向に平坦に形成され、 前記各枠体の下枠にのみ、外側から前記ガラスを押える
    押え縁が装着され、 連結された枠体の一方の縦枠の中空部の端部開口、また
    は、コーナー方立及びこのコーナー方立を介して連結さ
    れる他方の縦枠の中空部の端部開口を遮蔽するキャップ
    が、前記端部開口の少なくとも上部に取付けられ 前記躯体取付け片を建物躯体外側から止着すること を特
    徴とするコーナー用ストアフロント。
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