JPH08209881A - 階段用床材とその製造方法 - Google Patents

階段用床材とその製造方法

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JPH08209881A
JPH08209881A JP7036146A JP3614695A JPH08209881A JP H08209881 A JPH08209881 A JP H08209881A JP 7036146 A JP7036146 A JP 7036146A JP 3614695 A JP3614695 A JP 3614695A JP H08209881 A JPH08209881 A JP H08209881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stairs
floor material
vinyl chloride
sheet
chloride resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7036146A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinobu Satomi
昭宣 里見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takiron Co Ltd
Original Assignee
Takiron Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成ゴム製の階段用床材よりも優れた耐候性
を有し、鉄骨製階段やコンクリート製階段に強固に貼付
けられる階段用床材と、その簡単な製造方法を提供す
る。 【構成】 表面に凹凸模様1a,1b,1cを有する軟
質塩化ビニル樹脂シート1の前端縁1dを下方へ折曲げ
た階段用床材であって、折曲げ部1gを除く裏面全体に
ブチルゴム系粘着剤2と剥離紙3が積層され、折曲げ部
1gは肉厚が薄く高周波加熱により軟化、曲げ加工され
た構成とする。合成ゴムより耐候性に優れた軟質塩化ビ
ニル樹脂シートを基材シートとして耐候性を向上させ、
鉄やコンクリートに対する粘着力に優れたブチルゴム系
粘着剤2を裏面に積層して貼付強度を向上させる。この
階段用床材は、軟質塩化ビニル樹脂シート1の前端縁沿
いに薄肉部を形成し、薄肉部を除く裏面全体にブチルゴ
ム系粘着剤2と剥離紙3を積層した後、薄肉部を高周波
加熱により軟化させて前端縁1dを折曲げることにより
簡単に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消音性、耐滑り性、貼
付強度、耐候性等が良好な階段用床材と、その製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】マンション等の鉄骨製階段は昇降時の騒
音が大きいため、合成ゴム製の階段用床材を貼付けて騒
音の軽減を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成ゴ
ム製の階段用床材は、鉄骨製階段に対する接着性があま
り良くないため剥離しやすく、剥離すると歩行者がつま
ずいて転倒する心配があった。
【0004】また、合成ゴム製の階段用床材は耐候性が
悪いので、屋外に設けた鉄骨製階段に貼付けると、比較
的短期間のうちに劣化するという問題もあった。
【0005】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、従来の合成ゴム製の階段
用床材と同等以上の消音性、耐滑り性を有し、しかも耐
候性が従来の階段用床材より遥かに良く、鉄骨製階段や
コンクリート製階段に強固に貼付けることができる階段
用床材と、その簡単な製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の階段用床材は、表面に凸模様を有する軟質塩化ビニ
ル樹脂シートの前端縁を下方へ折曲げたものであって、
折曲げ部を除く裏面全体にはブチルゴム系粘着剤と剥離
紙が積層されており、折曲げ部は肉厚が薄く高周波加熱
により軟化、曲げ加工されていることを特徴とするもの
である。
【0007】そして、本発明の製造方法は、表面に凸模
様を有する軟質塩化ビニル樹脂シートの前端縁に沿って
薄肉部を形成し、薄肉部を除くシート裏面全体にブチル
ゴム系粘着剤と剥離紙を積層したのち、薄肉部を高周波
加熱により軟化させてシートの前端縁を下方へ折曲げる
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明の階段用床材は、軟質塩化ビニル樹脂シ
ートを基材とするものであるから、従来の合成ゴム製の
階段用床材に比べると耐候性が遥かに良好であり、しか
も、裏面に積層したブチルゴム系粘着剤が鉄やコンクリ
ートに対して優れた粘着力を有するため、剥離紙を剥が
して鉄骨製階段やコンクリート製階段に強固に貼付ける
ことができる。
【0009】また、軟質塩化ビニル樹脂シートは柔軟で
衝撃吸収性が良いため、従来の合成ゴム製の階段用床材
と同等以上の消音性を発揮し、且つ、表面の凸模様によ
って良好な耐滑り性を発揮する。
【0010】更に、軟質塩化ビニル樹脂シートは高周波
加熱が可能であるから、本発明の製造方法に従ってシー
トに形成した薄肉部を高周波加熱により軟化させ、シー
トの前端縁を下方へ折曲げることによって、本発明の階
段用床材を簡単且つ効率良く製造することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0012】図1は本発明の階段用床材の一実施例を示
す斜視図、図2は同実施例の断面図、図3は本発明の製
造方法の一実施例において軟質塩化ビニル樹脂シートの
薄肉部を高周波加熱しているところを示す概略説明図で
ある。
【0013】この階段用床材は、図1及び図2に示すよ
うに、滑止め用の凸模様1a,1b,1cを表面に形成
した軟質塩化ビニル樹脂シート1の前端縁1dを下方へ
折曲げたもので、該シート1は表面層1eと裏面層1f
を積層一体化した2層構造を有している。
【0014】シート1の折曲げ部1gは、折曲げる前に
図3に示すような断面V字状の切込み1hを裏面層1f
に形成して肉厚を薄くしており、後述するように高周波
加熱によって軟化、曲げ加工している。そして、この折
曲げ部1gを除くシート1の裏面全体に、ブチルゴム系
粘着剤2と剥離紙3を積層している。
【0015】シート1の厚さは2〜5mm程度とするの
が好ましく、2mmより薄くすると充分な消音性を発揮
し難くなる。また、凸模様1a,1b,1cの高さは
0.5〜2mm程度とするのが好ましく、0.5mmよ
り低くすると充分な耐滑り性(滑止め効果)を発揮し難
くなる。なお、この実施例では、帯状の凸模様1aと、
細かい方形の凸模様1bと、細かい×形の凸模様1cを
形成して、滑止め効果と外観の向上を図っているが、凸
模様はこれらの形状に限定されるものではなく、また全
ての凸模様を同一の形状としてもよい。
【0016】シート1の表面層1e及び裏面層1fは、
塩化ビニル樹脂に可塑剤、充填材、着色剤その他の添加
剤を配合したものであるが、ポリ酢酸ビニルやEVA等
の高周波加熱が可能なビニル系樹脂を混合してもよい。
このようなビニル系樹脂を混合すると、シートの物性が
改質され、柔軟性や衝撃吸収性等が良くなるので、消音
効果にプラスの作用をする利点がある。
【0017】一方、ブチルゴム系粘着剤2は、0.5〜
2mm程度の厚さに積層することが好ましい。0.5m
mより薄くすると貼付強度が不充分になる恐れがあり、
またブチルゴム系粘着剤による衝撃吸収も低下するの
で、消音効果にマイナスの作用をする恐れがある。
【0018】このような階段用床材は、以下に説明する
本発明の製造方法によって効率よく製造することができ
る。
【0019】まず、表面に凸模様1a,1b,1cを形
成した表面層1eと裏面層1fから成る2層構造の軟質
塩化ビニル樹脂シート1を準備し、該シート1の前端縁
1dに沿って図3に示すようなV字状の切込み1hを裏
面層1fに入れて薄肉部1iを形成する。
【0020】この薄肉部1iは0.5〜1.5mm程度
の厚みとすることが好ましく、0.5mmより薄くなる
と、前端縁1dが薄肉部1iに沿って破断する恐れがあ
り、逆に1.5mmより厚くなると、高周波加熱に要す
る時間が長くなるといった不都合を生じる。
【0021】薄肉部1iの形成手段としては、上記のよ
うな切込み1hによる手段を採用することが好ましい
が、軟質塩化ビニル樹脂シート1を造る際にプレスして
薄肉部を形成するようにしてもよい。
【0022】次いで、このシート1の薄肉部1iを除く
裏面全体にブチルゴム系粘着剤2と剥離紙3を積層す
る。積層手段としては、両面に剥離紙を重ねたブチルゴ
ム系の両面粘着テープを使用し、片面の剥離紙を剥がし
てシート裏面に貼付ける手段を採用することが好まし
い。
【0023】ブチルゴム系粘着剤2と剥離紙3の積層が
終わると、図3に示すようにシート1を裏返して高周波
加熱装置の基盤4に載せ、ストッパー5で位置決めした
状態で、電極金型6を上方から薄肉部1iに押付けて高
周波加熱により薄肉部1iを軟化させる。そして、シー
ト1を装置から取出してベンダー(曲げ加工機)に移
し、シート前端部1dを下方へ略直角に折曲げて冷風で
冷却すると、階段用床材が得られる。
【0024】高周波加熱装置としては、発振周波数が4
0MHz程度、最大出力が7KW程度のものが好適であ
り、電極金型6は1〜3mm幅のものを使用するのが適
当である。そして、電極金型6の加圧力を50〜400
kg程度、加熱時間を4〜5秒程度にセットして高周波
加熱することが望ましい。
【0025】本発明の製造方法は、上記のように軟質塩
化ビニル樹脂シート1の薄肉部1iを高周波加熱により
短時間で軟化させて曲げ加工できるため、効率良く本発
明の階段用床材を製造することができる。そして製造さ
れた本発明の階段用床材は、軟質塩化ビニル樹脂シート
1を基材とするものであるから、従来の合成ゴム製の階
段用床材に比べると耐候性が遥かに良好で、短期間のう
ちに劣化する心配がない。また、この軟質塩化ビニル樹
脂シート1は柔軟で衝撃吸収性が良いため、従来の合成
ゴム製の階段用床材と同等以上の消音効果を発揮するこ
とができ、表面の凸模様1a,1b,1cによって良好
な滑止め効果を発揮することができる。しかも、本発明
の階段用床材は、裏面のブチルゴム系粘着剤2が鉄やコ
ンクリートに対して優れた粘着力を有するため、剥離紙
3を剥がして鉄骨製階段やコンクリート製階段に強固に
貼付けることができ、剥離を生じる恐れが殆どないもの
である。従って、階段の昇降時に床材の剥離部分につま
づいて転倒する危険性も解消される。
【0026】尚、本発明の階段用床材を階段に貼付施工
する際には、階段用床材の周囲をエポキシ樹脂系接着剤
又はシーリング剤で縁取り接着することが望ましい。こ
のように縁取り接着すると、より確実に剥離を防止する
ことができ、水分の浸入も確実に阻止することができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の階段用床材は本発明の製造方法によって簡単且つ効率
良く製造することができ、しかも、耐候性が良いため屋
外の階段に貼付けても早期劣化を生じる心配がなく、ま
た、貼付強度が大きく剥離の恐れが殆どないため、階段
昇降時に床材の剥離部分につまづいて転倒する危険性を
解消することもできるといった顕著な効果を奏するもの
であり、消音効果や滑止め効果も従来の階段用床材と同
等以上である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の階段用床材の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】同実施例の断面図である。
【図3】本発明の製造方法の一実施例において軟質塩化
ビニル樹脂シートの薄肉部を高周波加熱しているところ
を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 軟質塩化ビニル樹脂シート 1a,1b,1c 凸模様 1d 前端縁 1e 表面層 1f 裏面層 1g 折曲げ部 1h 切込み 1i 薄肉部 2 ブチルゴム系粘着剤 3 剥離紙 4 高周波加熱装置の基盤 6 電極金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 7/10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に凸模様を有する軟質塩化ビニル樹脂
    シートの前端縁を下方へ折曲げた階段用床材であって、
    折曲げ部を除く裏面全体にはブチルゴム系粘着剤と剥離
    紙が積層されており、折曲げ部は肉厚が薄く高周波加熱
    により軟化、曲げ加工されていることを特徴とする階段
    用床材。
  2. 【請求項2】表面に凸模様を有する軟質塩化ビニル樹脂
    シートの前端縁に沿って薄肉部を形成し、薄肉部を除く
    シート裏面全体にブチルゴム系粘着剤と剥離紙を積層し
    たのち、薄肉部を高周波加熱により軟化させてシートの
    前端縁を下方へ折曲げることを特徴とする階段用床材の
    製造方法。
JP7036146A 1995-01-31 1995-01-31 階段用床材とその製造方法 Withdrawn JPH08209881A (ja)

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JP (1) JPH08209881A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007153599A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベアの床板
JP2013139535A (ja) * 2012-01-06 2013-07-18 Nitto Denko Corp 水生生物付着防止粘着テープ

Cited By (2)

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JP2007153599A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Mitsubishi Electric Corp 乗客コンベアの床板
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