JPH0618541U - 塗床材用プラスチック複合タイル - Google Patents

塗床材用プラスチック複合タイル

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JPH0618541U
JPH0618541U JP6311292U JP6311292U JPH0618541U JP H0618541 U JPH0618541 U JP H0618541U JP 6311292 U JP6311292 U JP 6311292U JP 6311292 U JP6311292 U JP 6311292U JP H0618541 U JPH0618541 U JP H0618541U
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JP
Japan
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tile
floor
plastic
sheet
present
Prior art date
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Application number
JP6311292U
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English (en)
Inventor
正慶 鈴木
厚二 奈須
利政 大崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 熱可塑性合成樹脂発泡体層1の上面にプラス
チックシ−ト2を一体に接合して成る複合タイルの全表
面に、歩行スリップ防止性突起パタ−ン4が形成され、
該タイルの全周縁に、そのタイルの厚さより薄い縁取り
部5が一体に設けられた塗床材用プラスチック複合タイ
ル。 【効果】 本考案の塗床材用プラスチック複合タイル
は、軽量で安価に提供されるばかでなく、その縁取り部
を接合状に敷き詰めてコンクリ−ト床面へ接着,敷設す
る作業が極めて容易であり、その上面に塗床材を塗布し
て仕上げられた床材は、長期安定な遮音性,防水性及び
歩行者のスリップ防止性が得られ、歩行者及び居住者に
利益が保証されるので、その実用的価値は絶大である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンクリ−ト構築物、特に住棟などの開放廊下や階段室周り及びベ ランダなどの床面に敷設される塗床材用プラスチックタイルに関し、更に詳しく は、樹脂発泡体層とプラスチックシ−トとを接合して成る遮音性,防水性及び歩 行スリップ防止性の優れた外部塗床材用プラスチック複合タイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンクリ−ト住棟などの開放廊下、階段室周りやベランダ等は、人の歩 行音が響き、また経年的にひび割れを生じて水洩れ現象が避けられないので、そ れらの不都合を軽減し、あるいあは解消するための各種のプラスチック床材等が 提案され実用されている。しかし、プラスチック床材はスリップし易く、特に、 雨等で塗れた床では、歩行者がスリップし転倒する危険性が大きく、その滑り防 止対策として塗床材に珪砂,ウレタンチップやゴム粉等を添加配合する提案がな されているが、満足し得る効果は得られていない。このように遮音性と防水性及 びスリップ防止性のすべての性能を満足し得る実用性の優れた床材はまだ知られ ていない。
【0003】 本考案者らは、さきに熱可塑性樹脂発泡体シ−トの上面に単繊維束又はそれら の撚り糸や編み糸を網目状に形成したシ−トを接合一体化した塗床材用複合シ− トを開発し提案した(特願平2-319300号)。このシ−トは、上記のような要求を 満たすものであるが、特に、敷設施工において接合させるシ−ト間の網目状突条 パタ−ンがずれ易く、そのずれた網目突条の切り口部分が長期使用の間に剥がれ て補修をしなければならないという欠陥があった。このように、上記提案のシ− トは、接合部の網目模様のずれが生じるので、このずれをできるだけ抑制するた めの敷設操作が厄介で、その模様合わせ施工性に問題があり、更にシ−トの単位 面積当たりの製作費が比較的高いという実用上の難点もある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案の課題は、優れた遮音性と防水性を有し、歩行者のスリップの 危険が大幅に軽減ないし解消され、更に長期間の使用で剥がれる恐れのない接着 剤施工用プラスチックタイル床材を提供することにある。また、本考案の他の課 題は、製造及びその敷設作業が容易で、長期にわたって前記諸性能が安定に確保 された実用的に極めて望ましい軽量プラスチックタイルを安価に提供することに ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本考案は、熱可塑性合成樹脂発泡体層の上面にプラスチックシ−ト を一体に接合して成る複合タイルであって、該タイルの全表面に歩行スリップ防 止性突起パタ−ンが形成されると共に、該タイルの全周縁に、そのタイルの厚さ より薄い縁取り部が張出し状に一体に設けられた塗床材用プラスチック複合タイ ルを要旨とするものである。
【0006】 上記構成を有する本考案の塗床材用プラスチック複合タイル(以下、単にタイ ルと略称することがある)は、コンクリ−ト床面用の塗床材、例えば、ポリウレ タン系樹脂,エポキシ系樹脂,ポリエステル系樹脂,アクリル系樹脂等の塗床材 の施工に好適に使用される床材であって、軽量な合成樹脂発泡体シ−ト層を下層 とし、その上面に、該発泡体の柔軟性に対応して屈曲し得るプラスチックシ−ト 上層を積層状に貼着一体化して成る複合軽量タイルである。本考案のタイルは、 その表面に全体にわたってスリップ防止性、あるいは転倒防止性の突起パタ−ン が形成されると共にその周縁に突条等の突起パタ−ンの実質的にない縁取り部を 一体に設けたことが特徴的である。
【0007】 本考案のタイルは、長尺シ−ト状物ではなく、例えば、一辺の長さが45cm, 60cm,75cmあるいは90cm等の正方形やそれらの組合せ辺の矩形を単位とす る敷詰めて塗床材仕上げされるタイル床材である。本考案の単位タイルは、その 縁取り部をカットすることなく隣接タイル辺縁の縁取り部と相互接合させてコン クリ−ト床面に接着剤で敷詰め敷設されるものである。この単位タイルは、通常 の廊下等の幅にあわせて好適に選択使用される。このように接着剤で床に敷き詰 められたタイルの表面には、最後に塗床材が塗布されて仕上げられ、各タイルの 表面に形成されたスリップ防止用突起パタ−ンは塗床材層によってそのままの突 起パタ−ンとして確保される。
【0008】 本考案のタイルの発泡体層の形成に用いられる熱可塑性合成樹脂は、適度の弾 性を有し、耐候性ないし耐経時劣化性の良好な樹脂が好適に使用される。実用的 に好ましい樹脂としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン 等のポリオレフィン、ポリ酢酸ビニル,軟質ポリ塩化ビニル及びポリウレタン等 が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、二種以上の組合せ組成物を用い ることもできる。実用性を考慮すればポリエチレンが好ましい。また、それらの 発泡体の製造は、通常知られた発泡体形成手段、例えば、機械的起泡,発泡剤に よる方法が好都合に採用され、主として独立起泡から成る発泡シ−トに形成され る。それらの発泡シ−トは、実用的には、通常、2〜15倍程度の発泡度及び2〜 10mm程度の厚さで提供される。
【0009】 上記発泡体層の上面に接合一体化されるプラスチックシ−ト上層は、下層の発 泡体の弾力的変形に追随し得る柔軟性ないし弾性を有するプラスチック類であっ て、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,PVC,EVA,サ −モプラスチックエラストマ−,ポリウレタン及び合成ゴム等が例示される。そ の中では難燃性の軟質PVCが特に望ましい。このシ−トは、その素材樹脂の種 類及び下層発泡体層によって異なるが、通常、0.1〜1.5mmの厚さのものが好まし く用いられる。実用的厚さは、0.3〜1mmである。
【0010】 本考案のタイルの表面に形成されるスリップ防止用突起パタ−ンは、歩行者に 不快感を与えることがなくスリップの危険性が防止できるならば、その形状,突 出高さ,突起の連続や不連続等になんらの制限はない。その突条は、例えば、四 角形,五角形や六角形等の角形網目状、あるいは胴部が接合したひょうたん形状 が前後左右に連続した曲線状の連続突条パタ−ンや個々に独立状の水玉やリング 状その他の見栄えのよい突出模様等であってもよい。
【0011】 本考案のタイルは、滑り防止性が付与された適度の突条が表面に形成された床 タイルであって、その突起パタ−ンの突出高さは、例えば、1〜3mm程度、望ま しくは2mm前後である。また、角形網目状やリング条突条の場合には、辺の長さ やリング径等は、例えば、1〜3cm程度、またそれら突条の幅は、通常、2〜3 mm程度が歩行感及びスリップ防止等に好適である。素材の物理的強度や硬さによ って多少異なるが、突条線幅があまり狭かったり突条が僅かではスリップ防止効 果が低下し、また突条が高すぎると歩行によって破壊され易くなるので好ましく ない。また、水玉状の突起は、例えば、直径が10〜30mm程度が実用的で、その形 状は円のほか楕円でも多角形でもよい。
【0012】 本考案のタイルは、例えば、長尺の下層の発泡体シ−トとその上面に接合する プラスチックシ−トとを予め作成し、これを接着剤を用いて接着させるか、ある いは熱溶着により接合させ、次いで、その接合シ−トを所定温度に加熱された所 定の突条エンボスと縁取り部形成用の成形型を備えたロ−ルに供給して成形し、 所定の大きさにカットして連続的に製造される。合成樹脂発泡体シ−トとプラス チックシ−トの接着性を高めるために、両素材成分と親和性の良好な素材の織布 ,不織布その他適切な樹脂フィルム等を介在させることができる。
【0013】 このように形成された塗床材用プラスチックタイルは、突起パタ−ンが実質的 に発泡体によって形成されるから、その突起部は特に強度が高められているわけ ではないので、タイル全体が実質的に同じ柔軟弾力性及び強度を有し、歩行によ ってその突起部や他の部分が傷つけられることは実質的にない。また、本考案の 軽量複合タイルの縁取り部は、接合状接着に不揃いとなる突条等の突起パタ−ン のない、また塗床材の塗布によって高い密封性を安定に得るためにタイル本体よ り薄く低い層に形成される。その厚さは、実用的には、タイルの厚さに対応させ て、例えば0.5〜3mmの範囲から選択される。また、その縁取り部の望ましい張 出し幅は、例えば、5〜10mm程度である。
【0014】 このように縁取り部が周囲に一体に形成された本考案の塗床材用プラスチック 複合タイルは、隣接するタイルの縁取り部を接合状に敷き詰めて接着剤でコンク リ−ト床に敷設固定される。しかし、そのタイル接合部には僅かな間隙が形成さ れるので、敷詰められたタイル全表面に塗布される仕上げ用の流動性塗床材は、 その間隙に流入して空隙を充てんすると共にコンクリ−ト床に達して固着し、接 合タイルを相互に密に連結して高い密封防水性のタイル・シ−トを形成させると 共に、そのアンカ−効果によって該シ−トは床面に強固に接着される。このアン カ−効果は、相対的に薄く形成される縁取り部によって、一層固められる。
【0015】 本考案の塗床材用プラスチック複合タイルのコンクリ−ト床への結合を一層強 固にするために、例えば、2〜15mm程度の径の小さな貫通孔をタイルに全面にほ ゞ均一に穿けることができる。その数は孔の大きさ及び床剤としての見栄えとも 関連するが、通常、100〜1000個程度が好適に採用される。タイルの表面に塗布 される未硬化の流動性の塗床材は、上記間隙と同様に、この孔を流下し、充てん すると共に、下側のコンクリ−ト床面に達して塗床材表層を該床面に結合させる ので、これによっても優れたアンカ−効果が得られ、塗床材は床面に対して安定 に固定される。この貫通孔は、タイルを接着剤によりコンクリ−ト面に接着させ る場合に、エア抜きに好都合に利用される。
【0016】 本考案のタイルは、タイル周縁の縁取り部を残したまゝ相互に密接状に接着剤 を用いてコンクリ−ト床面に敷詰められる。従って、本考案のタイルは、縁取り 部を含んで所定の大きさの形状に作成される。通常、廊下やベランダの幅は、い くつかの規格で作られるから、そのいくつかに対応する辺長のタイルを準備すれ ばよいから、工業的に極めて有利である。本考案のタイルは、突起パタ−ンのな い縁取り部を接合するから、タイル本体の突起パタ−ンの柄合わせをする必要が なく敷設操作が極めて容易であり、また縁取り部を部分カットして敷詰め幅の調 節に利用することができる。
【0017】
【作用】
本考案のタイルは、製作が容易で安価に提供されるばかりでなく、タイルの全 表面に形成された歩行スリップ防止性突起パタ−ンが、歩行者のスリップを効果 的に防止し、また低められた縁取り部は剥がれる恐れがなく、安定な塗床材を提 供する。更に、本考案のタイルは、その接着施工において、タイル本体の表面部 に形成された突起パタ−ンの模様を合わせる必要がないので、縁取り部を接合状 に敷き詰めてコンクリ−ト床面に接着剤施工する敷設作業が従来のパタ−ン合わ せを要するものに比べて遥かに容易である。
【0018】
【実施例】
次に、本考案のタイルを添付図面により、更に詳細に説明する。 図1は、本考案の塗床材用プラスチック複合タイルの一例の模式的部分拡大断 面図である。 図において、ポリエチレン発泡体層1の上面に軟質塩化ビニルシ−ト2が接着 剤3で一体に接合された複合タイルの全表面に、網目状の歩行スリップ防止性突 起パタ−ン4が形成され、該タイルの全周縁には、そのタイルの厚さより薄い縁 取り部5が張り出し形成されている。
【0019】
【考案の効果】
本考案の塗床材用プラスチック複合タイルは、軽量で安価に提供されるばかで なく、コンクリ−ト床面への接着剤による敷設作業が極めて容易であり、塗床材 を塗布して仕上げされた床材は、遮音性,防水性及び歩行者のスリップ防止性に 優れるから居住者の利益が守られ、実用的に極めて望ましい。また、縁取り部を 設けることにより、使用の間に剥がれる恐れが実質的にないので、長期にわたっ て安定な床材が提供され、その優れた経済性と共に、工業的及び実用的価値は絶 大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の塗床材用プラスチック複合タイルの一
例の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ポリエチレン発泡体層 2 軟質塩化ビニルシ−ト 3 接着剤 4 突起パタ−ン 5 縁取り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 奈須 厚二 兵庫県西宮市大森町6番13号 (72)考案者 大崎 利政 埼玉県蓮田市笹山591番地の2

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂発泡体層の上面にプラス
    チックシ−トを一体に接合して成る複合タイルであっ
    て、該タイルの全表面に歩行スリップ防止性突起パタ−
    ンが形成されると共に、該タイルの全周縁に、そのタイ
    ル厚さより薄い縁取り部が一体に設けられた塗床材用プ
    ラスチック複合タイル。
  2. 【請求項2】熱可塑性合成樹脂発泡体層が厚さ2〜10mm
    のポリエチレン発泡体であって、上面のプラスチックシ
    −トが軟質塩化ビニル系樹脂シ−トである請求項1に記
    載の複合タイル。
  3. 【請求項3】上記タイルの全面に小さな径の貫通孔がほ
    ゞ均一に穿けられた請求項1に記載の複合タイル。
JP6311292U 1992-08-17 1992-08-17 塗床材用プラスチック複合タイル Pending JPH0618541U (ja)

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JP6311292U JPH0618541U (ja) 1992-08-17 1992-08-17 塗床材用プラスチック複合タイル

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JP (1) JPH0618541U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108809A (ja) * 2014-12-05 2016-06-20 株式会社ダイニチ 防水施工パネルおよび防水施工方法
JP2019151016A (ja) * 2018-03-02 2019-09-12 積水化学工業株式会社 化粧パネル及びその製造方法

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