JPH08209488A - 形状記憶合金線材を用いた織物類の製造方法 - Google Patents
形状記憶合金線材を用いた織物類の製造方法Info
- Publication number
- JPH08209488A JPH08209488A JP7013969A JP1396995A JPH08209488A JP H08209488 A JPH08209488 A JP H08209488A JP 7013969 A JP7013969 A JP 7013969A JP 1396995 A JP1396995 A JP 1396995A JP H08209488 A JPH08209488 A JP H08209488A
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- JP
- Japan
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- memory alloy
- shape memory
- woven
- woven fabrics
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 形状記憶合金線材をそれのみの単体、あるい
は他の金属線、更には通常の繊維糸材と共に織り込んで
マット用、その他の織物とするに当たっての作業性およ
び織物あるいは編物としての目揃い等の品質を向上させ
る。 【構成】 Mf点変態温度以上の温度に維持した状態の
形状記憶合金線材をタテ糸あるいはヨコ糸として織り込
むか、あるいは、編物とする。形状記憶合金線材に十分
な張力を掛けることができ、直線に張った状態で取扱う
ことができるので、目の揃った高品質の織物あるいは編
物とすることができる。
は他の金属線、更には通常の繊維糸材と共に織り込んで
マット用、その他の織物とするに当たっての作業性およ
び織物あるいは編物としての目揃い等の品質を向上させ
る。 【構成】 Mf点変態温度以上の温度に維持した状態の
形状記憶合金線材をタテ糸あるいはヨコ糸として織り込
むか、あるいは、編物とする。形状記憶合金線材に十分
な張力を掛けることができ、直線に張った状態で取扱う
ことができるので、目の揃った高品質の織物あるいは編
物とすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣服、ショーツ、マッ
ト等に用いる形状記憶合金線材を用いた織物、編物等の
類の製造に関する。
ト等に用いる形状記憶合金線材を用いた織物、編物等の
類の製造に関する。
【0002】本発明にいう形状記憶合金線材とは、その
断面形状が円形の繊維状のみを意味するものではなく、
断面が多角形あるいは偏平状のフィラメントのものも含
めて線材と呼ぶ。
断面形状が円形の繊維状のみを意味するものではなく、
断面が多角形あるいは偏平状のフィラメントのものも含
めて線材と呼ぶ。
【0003】
【従来の技術】形状記憶合金線の形状記憶と超弾性の特
性を利用して、下着、衣服の型くずれ防止等の用途に広
く用いられるようになり、また、他の用途として、形状
記憶合金線をタテ糸あるいはヨコ糸の少なくとも一方の
糸として織物状に織り込んだ床ずれ防止用のマットが特
開平4−241133号公報に開示されている。
性を利用して、下着、衣服の型くずれ防止等の用途に広
く用いられるようになり、また、他の用途として、形状
記憶合金線をタテ糸あるいはヨコ糸の少なくとも一方の
糸として織物状に織り込んだ床ずれ防止用のマットが特
開平4−241133号公報に開示されている。
【0004】ところが、形状記憶合金線は通常の糸や金
属線と異なり、温度によって線の柔軟性が変化するの
で、柔らかい状態では線にくせがつき真っ直ぐになら
ず、また、温度が変動すると一定の張力で織ることがで
きないので目が揃わない等の問題があり、通常の糸と比
べて織るのが難しい。
属線と異なり、温度によって線の柔軟性が変化するの
で、柔らかい状態では線にくせがつき真っ直ぐになら
ず、また、温度が変動すると一定の張力で織ることがで
きないので目が揃わない等の問題があり、通常の糸と比
べて織るのが難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、形状
記憶合金線材をそれのみの単体、あるいは他の金属線、
さらには通常の繊維糸材と共に織り込んでマット用、そ
の他の織物とするに当たっての作業性および織物あるい
は編み物としての目揃い等の品質を向上させるための手
段を提供することにある。
記憶合金線材をそれのみの単体、あるいは他の金属線、
さらには通常の繊維糸材と共に織り込んでマット用、そ
の他の織物とするに当たっての作業性および織物あるい
は編み物としての目揃い等の品質を向上させるための手
段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、そのMf点変
態温度以上の温度に維持した状態の形状記憶合金線材を
タテ糸あるいはヨコ糸として織り込むことによってその
目的を達成した。
態温度以上の温度に維持した状態の形状記憶合金線材を
タテ糸あるいはヨコ糸として織り込むことによってその
目的を達成した。
【0007】織り込みに際しての形状記憶合金線は、予
め所定の形状を記憶させておいてもよいし、織った後で
記憶処理を行うこともできる。予め記憶させる場合は、
通常の織物に使用される糸と組み合わせて織物とするこ
とができ、後で記憶処理を行う場合は、形状記憶合金線
材を単独で編むか、または形状記憶合金線と他の金属線
等の耐熱性の線を組み合わせて織り、その後熱処理をす
ればよい。
め所定の形状を記憶させておいてもよいし、織った後で
記憶処理を行うこともできる。予め記憶させる場合は、
通常の織物に使用される糸と組み合わせて織物とするこ
とができ、後で記憶処理を行う場合は、形状記憶合金線
材を単独で編むか、または形状記憶合金線と他の金属線
等の耐熱性の線を組み合わせて織り、その後熱処理をす
ればよい。
【0008】記憶処理済みの形状記憶合金線をMf点変
態温度以上に維持するためには、織機あるいは編み物機
そのものに格別の加熱装置を取り付ける代わりに、室温
をMf点以上に空調した条件下での織り込み作業をする
か、あるいは、Mf点以上に加熱した熱風を吹き付けれ
ばよい。
態温度以上に維持するためには、織機あるいは編み物機
そのものに格別の加熱装置を取り付ける代わりに、室温
をMf点以上に空調した条件下での織り込み作業をする
か、あるいは、Mf点以上に加熱した熱風を吹き付けれ
ばよい。
【0009】
【作用】Mf点以上では形状記憶合金線材に十分な張力
を掛けることができ、直線に張った状態で織り込むこと
ができるので、目の揃った高品質の織物あるいは編み物
とすることができる。
を掛けることができ、直線に張った状態で織り込むこと
ができるので、目の揃った高品質の織物あるいは編み物
とすることができる。
【0010】
【実施例】加熱手段として熱風ブロアを採用してTiN
i形状記憶合金線材を綿糸と合織した例について説明す
る。
i形状記憶合金線材を綿糸と合織した例について説明す
る。
【0011】実施例1 断面形状0.3×0.6mm、Mf点30℃のTiNi
形状記憶合金のフィラメントを用い、図1に示すように
半径rが15mmの半円が連続した形状に記憶処理した
フィラメントをヨコ糸とし、綿糸(20番双糸)をタテ
糸とし、ヨコ糸を熱風ブロアーにて50℃に加熱しなが
ら、ヨコ糸の凹凸の位置がそろうように交織した。交織
後波形形状の編み目が均一な布地を得ることができた。
形状記憶合金のフィラメントを用い、図1に示すように
半径rが15mmの半円が連続した形状に記憶処理した
フィラメントをヨコ糸とし、綿糸(20番双糸)をタテ
糸とし、ヨコ糸を熱風ブロアーにて50℃に加熱しなが
ら、ヨコ糸の凹凸の位置がそろうように交織した。交織
後波形形状の編み目が均一な布地を得ることができた。
【0012】比較例1 実施例1に用いたTiNi形状記憶合金材を加熱をせず
に実温25℃において同様の条件で波形形状に織り込ん
だ。この比較例の場合、ヨコ糸の約20%が表裏反転
し、また、凹凸の位置もずれたため、正常な波形となら
なかった。
に実温25℃において同様の条件で波形形状に織り込ん
だ。この比較例の場合、ヨコ糸の約20%が表裏反転
し、また、凹凸の位置もずれたため、正常な波形となら
なかった。
【0013】実施例2 70μm径、Mf点30℃のTiNi形状記憶合金線材
を用い、熱風ブロワーで50℃に加熱しながらメリヤス
編でφ90mmの円筒形に編んだ。これによって正しく
円筒形の編物とすることができた。
を用い、熱風ブロワーで50℃に加熱しながらメリヤス
編でφ90mmの円筒形に編んだ。これによって正しく
円筒形の編物とすることができた。
【0014】比較例2 実施例2の場合の加熱を行わず、他は同一条件で円筒形
に編んだ。しかしながら、編み目は均一にならず、ま
た、形状も歪な円筒形を呈した編み物が得られたに過ぎ
なかった。
に編んだ。しかしながら、編み目は均一にならず、ま
た、形状も歪な円筒形を呈した編み物が得られたに過ぎ
なかった。
【0015】
【発明の効果】本発明によって、形状記憶処理した合金
線を織り、または、その後の形状復活処理によって希望
の形状の織物や編物等を得ることができる。
線を織り、または、その後の形状復活処理によって希望
の形状の織物や編物等を得ることができる。
【図1】 本発明に用いた形状記憶合金線の記憶形状を
示す。
示す。
r 波形の半径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮下 征一 筑紫野市上古賀332番1号 福岡県工業技 術センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 形状記憶合金線材をタテ糸あるいはヨコ
糸の少なくとも一方の糸として用いた織物、または、形
状記憶合金線材を一部あるいは全てに用いた編物類の製
造に際して、この形状記憶合金線をそのMf点変態温度
以上の温度に加熱した状態で織り込むことを特徴とする
形状記憶合金線材を用いた織物および編物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013969A JPH08209488A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 形状記憶合金線材を用いた織物類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7013969A JPH08209488A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 形状記憶合金線材を用いた織物類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209488A true JPH08209488A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11848055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7013969A Withdrawn JPH08209488A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 形状記憶合金線材を用いた織物類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08209488A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2959247A1 (fr) * | 2010-04-26 | 2011-10-28 | Mdb Texinov Sa | Textile a memoire de forme et procede pour sa realisation |
DE102017007596A1 (de) | 2017-08-13 | 2019-02-14 | Solvo GmbH | Formgedächtnisaktuatoranordnung und Verfahren für deren Herstellung |
US11198924B2 (en) | 2004-10-28 | 2021-12-14 | Qinetiq Limited | Composite materials |
CN114030111A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-02-11 | 慈溪市东南复合材料有限公司 | 一种橡胶硫化工艺 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP7013969A patent/JPH08209488A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11198924B2 (en) | 2004-10-28 | 2021-12-14 | Qinetiq Limited | Composite materials |
FR2959247A1 (fr) * | 2010-04-26 | 2011-10-28 | Mdb Texinov Sa | Textile a memoire de forme et procede pour sa realisation |
WO2011135243A1 (fr) * | 2010-04-26 | 2011-11-03 | Mdb Texinov Sa | Textile a mémoire de forme et procède pour sa réalisation |
EP3015581A1 (fr) * | 2010-04-26 | 2016-05-04 | MDB Texinov SA | Textile a memoire de forme et procede pour sa realisation, ainsi que son utilisation |
DE102017007596A1 (de) | 2017-08-13 | 2019-02-14 | Solvo GmbH | Formgedächtnisaktuatoranordnung und Verfahren für deren Herstellung |
WO2019034205A1 (de) | 2017-08-13 | 2019-02-21 | Solvo GmbH | Formgedächtnisaktuatoranordnung und verfahren für deren herstellung |
DE102017007596B4 (de) | 2017-08-13 | 2019-12-19 | Chr. Mayr Gmbh + Co. Kg | Formgedächtnisaktuatoranordnung und Verfahren für deren Herstellung |
CN114030111A (zh) * | 2021-11-08 | 2022-02-11 | 慈溪市东南复合材料有限公司 | 一种橡胶硫化工艺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |