JP2770878B2 - 天然繊維様構造加工糸 - Google Patents

天然繊維様構造加工糸

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエステル構造仮撚加工糸に関するもので
あつて、さらに詳しくは、捲縮弾性率が小さく、熱水収
縮率が大きく、潜在自発伸長能力を有するポリエステル
マルチフイラメント糸条に関するものである。
(従来の技術) 従来のポリエステル構造加工糸が狙いとするところ
は、捲縮と糸長差(側糸と芯糸の長さの差)を付与し、
繊維間の空間や見掛太さ、嵩高を狙つたものである。そ
してそれらの大なることに優位性を見いだそうとしたも
のである。具体的に仮撚(延伸同時仮撚を含む)工程で
示すと、高仮撚数の加工を施し高捲縮と大きな糸長差と
を得て、それらが高性能で、かつ強固堅牢であるために
高温(ポリエステルの結晶化温度)以上の仮撚セツト温
度が用いられている。この意図は、織物内の変形空間や
変形量の増大および強化にある。換言するとウール織物
が保有する変形量および空間の多さを“まね”ようとし
たものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこの考え方は、非常に偏在したものであ
つて織物としての基本事象を欠くものである。その最大
のものは織物としてのしなやかさおよびまろやかさの概
念を欠くものである。ウールを始め天然物は全て膨潤−
脱膨潤機構をもつていて、織物仕上加工工程で水を介し
(膨潤−脱膨潤)織物中の歪を抜き、繊維間や糸条間に
ゆとりをもたせている。これに対し、従来のポリエステ
ル構造加工糸糸条では自らの高捲縮で強固な嵩張りによ
つて織物中で繊維そして糸条が激しくぶつかることとな
る。この現象が従来糸条織物を硬直させる主因をなし、
天然物に見られるしなやかさおよびまるみのある風合が
得られない原因でもある。加えて示すならば、従来糸条
はふくらみ挙動および風合にも短絡した考え方をなして
いる。すなわち天然物にみられるふくらみ風合は、変形
初期、歪のないところから出発し外力に多様に対応し反
発変形するのに対し、従来のポリエステル構造加工糸か
らなる織物は単に変形量の多さのみを追求したもので挙
動そのものの追求がなされていない。例えば従来のポリ
エステル構造糸は激しくぶつかり合つていて、変形初期
から歪がある硬い状態をなしている。
本発明は、前述の如く従来の構造糸がもつ欠陥を単に
排除するに止まるものでなく、積極的に天然物が有する
しなやかさやまるみを帯びた風合を取り込れることを目
的とするものである。またこれらを解決するにあたつ
て、本発明は従来の構造糸のめざす方向に答を見いだそ
うとするものではなく、発想を全く異にした答を見いだ
したものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は、2種以上のフィラメントで構成され、仮撚
時の撚セット温度を110〜150℃として製造されたポリエ
ステル仮撚構造加工糸であって、少なくとも2種類のフ
ィラメント間において糸長差を有し、捲縮弾性率が0.1
〜10%、98℃熱水収縮率が4.0〜20%であり、かつ該熱
水収縮後180℃の乾熱処理における自発伸長率が0.1〜10
%であることを特徴とするポリエステル構造加工糸であ
る。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず第1図は、本発明になる2層構造仮撚加工糸の一
例を示す模式図である。図中、(1)は芯糸、(2)は
側糸である。芯糸は側糸に比べ捲縮は甘く、糸条のほぼ
中心部に多く位置する。側糸は芯糸に比べ捲縮がシヤー
プで、長さを大(糸長差)にして糸条外層に多く位置し
易い。本発明は糸条構造と共に存在する糸条物性に最大
の特徴がある。それは、従来糸条に比べ、捲縮弾性率が
非常に小さいことが熱水収縮が大きいことであり、従来
糸条が目差す方向とは全く逆の方向にある。具体的に数
値で示すと、従来のポリエステル加工糸は捲縮弾性率が
50〜60%、98℃熱水収縮率が0.5〜3%であるのに対
し、本発明の糸条は、それぞれ約0.1〜10%、4〜20%
である。さらに加えて、本発明の特筆すべき物性は潜在
的に自発伸長能力を有することである。具体的に示すと
熱水処理後の糸条が伸びること、すなわち自発的に長さ
が増大する能力で、一般に大きければ大きいほど好都合
である。本発明においては0〜10%程度が用いられる。
熱水収縮率が20%を越える場合は織物仕上加工により
織物は詰まつたものとなり硬くなる。逆に4%未満の場
合には、織りウエーブが大きくならず織物伸縮性が乏し
くなる。好ましくは6.0〜14%である。また捲縮弾性率
に関しては、10%を越える場合には従来の加工糸織物と
同様の性能となり、本発明の特色が得られず、逆に0.1
%未満の場合には側糸の変化がなく構造糸の特性が得ら
れない。好ましくは0.5〜8%である。そして自発伸長
率に関しては、0%未満では織組織が詰まつたものとな
り柔軟性が損なわれる。逆に10%を越える場合にはプレ
セット工程で弛みすぎてしわを防ぐことが困難となる。
好ましくは0.1〜8%である。
本発明の糸条を用いてなる織物は特異なる糸構造と物
性があいまつて仕上加工工程で特異的にふるまい、上記
課題を満すのである。第2図(A)〜(C)は本発明の
糸条を用いてなる織物の断面を示す模式図で、それぞれ
織物仕上工程における生機、リラツクス(フリーの熱水
処理)、プレセツト工程の状態変化を示す。また(8)
は経糸、そして(4)は緯糸を示す。経糸が緯糸と交錯
して波打つ形状(以下織ウエーブと呼ぶ)は生機段階で
は小さく、リラツクス工程で大となる。これは本発明の
糸条は熱水収縮率が大きく織物の長さや巾が寄り合つて
くる現象である。この工程で従来糸条は高結晶化高捲
縮、仮撚加工が施されてるため非常に嵩張ることとな
る。つまり経糸と緯糸の交錯により制限された空間の中
でその嵩を増大しようとして個々の繊維、個々の糸条は
他を排除せんとして激しくつつぱり合うことになる。こ
の現象は、捲縮弾性率が大きいほどまた熱水収縮率が小
さいほど、さらに高結晶繊維であればあるほど大であ
る。すなわち従来糸条が目指したものである。本発明の
糸条は、捲縮は有するが嵩張る性質の小さい捲縮弾性率
の小さい糸条である。換言すると捲縮や糸長差空間は保
有するが、繊維および糸条間の押し合いへし合いの少な
い性質の糸条である。加えて本発明の特徴である熱収縮
は、捲縮の嵩張る力を抑え込み、繊維間および糸条間の
押し合いへし合いを極端に小さくするのである。かくし
て織ウエーブが大きくなつたことと合まつて繊維や糸条
は動き易くなり、自由度が高められるのである。
さらに本発明の決定的事象は次のプレセツト工程にあ
る。この工程は、前工程までに生成した“シワ”を除去
し、織物の長さや巾を整える工程で、寸法を規制して乾
熱処理を施す工程である。この工程で糸条が嵩張る性質
や縮む性質をもつていると増々繊維相互および糸条相互
の押し合いへし合いは増大する。また“シワ”を除くた
めにある程度引張つて処理され、通常は織組織の偏平化
が起る。従来糸条は高度に結晶化を伴なつていて、嵩張
る力と組織の偏平化で硬くなる。本発明の糸条は、この
とき自発伸長し、個々の繊維そして個々の糸条がゆるむ
方向に作用する。すなわち織ウエーブを損うことなく糸
条や繊維が動き易くなる。つまり自由度を増す方向に作
用するのである。したがつて天然繊維織物の膨潤−脱膨
潤機構と等価の現象が生じて歪の抜けた、個々の繊維お
よび個々の糸条が自由度をもつた織物となる。そして天
然織物が有するしなやかさおよびまろやかさを得るので
ある。さらに詳しくは上記糸条物性と共に加工工程にお
いてはリラツクス工程が充分に行われていればいるほど
より高度にしなやかさおよびまろやかさを得ることがで
きる。例えば高温高圧リラツクスとかタンブラ式に布を
よくもみながら処理するとかである。
なお、捲縮弾性率、98℃熱水収縮率及び自発伸長率は
下記の如くにして測定される。
(1) 捲縮弾性率(K) 糸条を90回巻いた周長1メートルのカセを作り、0.00
1g/d荷重下で90℃の熱水に30分浸漬する。荷重を取除い
て室温で自然乾燥する。次に0.001g/d荷重下のカセの長
さl1を測定し、つづいて0.1g/d荷重下のカセの長さl2
測定する。捲縮弾性率は次式で与えられる。
(2) 98℃熱水収縮率(S) 糸条を90回巻いた周長1メートルのカセを作る。0.1g
/dの荷重下のカセの長さl0を測定する。0.0005g/dの荷
重下で98℃の熱水に30分浸漬する。荷重を取除いて室温
で自然乾燥する。つづいて0.1g/dの荷重下のカセの長さ
l3を測定する。98℃熱水収縮率は次式で与えられる。
(3) 自発伸長率(B) 糸条を長さ1メートルに採り1mg/dの荷重を吊し、98
℃熱水で30分処理し室温で自然乾燥させる。つづいて5m
g/dの荷重を吊し、糸長(l4)測定し、さらに同荷重下
で180℃3分乾熱処理を施し、同荷重下の長さ(l5)を
測定する。このとき自発伸長率(B)は次式で与えられ
る。
次に本発明の糸条を製造する方法について示す。第3
図は本発明糸条の製造装置の一例を模式的に示す図であ
る。図中、は側糸となる供給原糸、は芯糸となる供
給原糸、R1は供給ローラ、Hはヒータ、Sは仮撚ユニッ
ト、R2はデリベリローラ、は2層模造加工糸である。
側糸及び芯糸となる供給原糸およびは一般に破断伸
度の異なる(側糸のそれが大)組合せの未延伸糸条が用
いられることが多い。2つの供給原糸は供給ローラ
(R1)へ導かれて合糸される。つづいて仮撚ヒータ
(H)、仮撚ユニット(S)、デリベリローラ(R2)と
導かれて、延伸同時仮撚加工が施され、2層構造加工糸
が得られる。従来の仮撚加工糸や構造加工糸では、仮撚
セツト温度(仮撚ヒータ温度)はポリエステルの結晶化
温度(180℃)以上であり、その結果高結晶性で高捲縮
性の糸条が造られていた。本発明の物性を得るために
は、供給原糸の物性と共に仮撚(延伸同時仮撚加工含
む)条件が大切である。要するに低結晶性原糸を低結晶
化延伸と仮撚が施されることが大切である。低結晶化仮
撚糸であることにより捲縮弾性率は小さく、低結晶化延
伸のために熱水収縮率は大きい。また低結晶化延伸と仮
撚が施されているために熱収縮後の糸条が自発伸長能力
を有する。具体的な仮撚加工条件を示すと、仮撚セツト
温度を160℃以下、好ましくは150℃以下、またポリエス
テルの2次転位温度(約80℃前后)以上にして延伸同時
仮撚加工または延伸と仮撚加工することが適切である。
2次転位温度以下の延伸同時仮撚は熱水収縮が極端に大
きくなつて織物仕上加工で硬くなる。上記物性をバラン
スよく持合わせるには上記条件が優れている。
また本発明の糸条を得るには延伸と仮撚を分けて施す
ことも出来る。具体的に示すと第3図の芯糸供給原糸に
延伸糸条を用いて仮撚加工を施す場合である。この場合
重要なことは同延伸糸が低結晶性でかつ熱収縮の大きな
糸条であることである。具体的に示すと、延伸速度にも
関与して定まるが、通常延伸温度として170℃以下を用
いて延伸された糸条が適する。この場合、2次転位温度
以下で延伸された糸条であつてもさしつかえなく、次の
仮撚工程で2次転位温度以上に加熱されることで上記物
性を有することができる。さらに詳細には、比較的高速
度の紡糸捲取速度を用いた未延伸糸条、例えば1200〜55
00m/min、好ましくは1900〜3500m/minから得られる延伸
糸条の仮撚加工が上記物性、特に自発伸長能力が大であ
る。さらにこの延伸糸条と組合せて用いられる未延伸糸
条は高速紡糸糸条約2500m/min以上の紡糸捲取速度で得
た糸条が適切である。何故ならば低速紡糸の未延伸糸条
からは側糸の熱収縮が大きくなり過ぎるからである。
なお仮撚数については、本発明では特に限定されるも
のではなく、仮撚数が小さい所では絹様化糸条が得ら
れ、仮撚数が高いところでは梳毛化糸条が得られる。詳
しくは仮撚数(T/M)とすると、前者は約(1200〜220
0)×(150/Dr)1/2(T/M)、後者は約(1800〜2700)
×(150/Dr)1/2(T/M)が適切である。但し、Drは構造
糸繊度である。
第3図は、本発明の糸条の製造方法の説明のため便宜
上模式的に示したものであつて、本発明はこれに限定さ
れるものではない。具体的に示すと、たとえば供給原糸
は側糸と芯糸の2種に限定されるものではなく、側糸、
中間糸および芯糸と3種以上からなつていてもよく、即
ち目的物は3層以上の構造糸であつてもよく、実質的な
糸長差と上記物性を満すものであればよい。また供給原
糸が破断伸度の異なるポリマーを同一口金紡糸した糸条
であつてもさしつかえない。さらに第3図の供給ローラ
(R1)の前に今1つのローラ(R0)を設け、R0とR1の間
で流体処理してもよく、またデリベリローラ(R2)後に
今1つのローラ(R3)を設け、R2とR3間で流体処理を施
してもさしつかえない。すなわち、側糸および芯糸等の
構造糸を構成するフイラメントが、長さ方向に連続的ま
たは部分的に入り組んだりあるいは絡んだり等の形態を
保有するものであつてもよい。むしろこのような形態を
有するものが撚糸、製織工程等で糸条の取扱性が向上し
て有益である。流体処理としては、俗に言うインターレ
ース処理やタスラン処理が含まれる。
なお熱収縮挙動に関して側糸と芯糸は異つていてもさ
しつかえなく、全体として上記構造と物性を満すもので
あれば本発明においてさしつかえない。
本発明は、前述したようにポリエステル糸条に関する
ものであるが、ここで言うポリエステルとは、ポリエチ
レンテレフタレート、またはエチレンテレフタレート単
位を主たる繰返し単位とするポリエステルポリマーを意
味する。
さらに本発明の詳細を実施例により説明する。
実施例、比較例 第1表に示す供給原糸を用い、第3図に示す製造装置
を用いてポリエステル構造加工糸を製造した。その際の
製造条件は第1表に示す通りである。得られた構造糸の
性能、織物評価を第1表に示す。
註1)織 物 評 価 ;実施例1,2は撚糸650T/Mを掛
けて平織物とした。仕上加工工程は通常のポリエステル
工程を用いた。
比較例1,2及び実施例3は撚糸470T/Mを施して2/2ツイ
ル織物とした。仕上加工工程は通常のポリエステル工程
を用いた。
註2)インターレース加工 ;実施例2,3及び比較例2
は延伸同時仮撚加工に先立つてインターレース加工を施
し、側糸及び芯糸に混織交絡を付与したものである。P
はインターレースノズル供給空気圧力である(単位:kg/
cm2)。
これら実施例1〜3および比較例1,2について以下に
詳細に説明する。
実施例1:側糸と芯糸に破断伸度の異なるポリエチレンテ
レフタレート未延伸マルチフイラメントを用い、低仮撚
セツト温度、低仮撚数による低結晶化、延伸同時仮撚加
工を施したものである。得られた糸条は捲縮と糸長差を
有する糸条形態と共にその物性は低捲縮弾性率、高熱水
収縮率であると共に自発伸長も1.8%であつた。また織
物として風合およびタッチを調べたところ、ソフトであ
るという単一言葉では表現しきれない丸みおよびまろや
かさ、さらにしなやかさを有する織物を得た。そして真
に絹織物が呈する風合であつた。
実施例2:実施例1と同様であるが、延伸同時仮撚に先立
つてインターレース加工を施し、側糸と芯糸の間の混繊
交絡を付与し、撚糸製織時の取扱い性も向上したもので
ある。得られた糸条形態および物性は表の如くであり、
その織物の風合は実施例1と同様に真に絹織物のまるみ
としなやかさを有していた。
比較例1:従来の加工糸の場合であつて、仮撚セツト温度
も195℃と高結晶化条件であり、高捲縮糸条である。そ
の織物は捲縮が織物加工工程ではじけ嵩張つて繊維間そ
して糸条間で非常につつぱりあつた織物で、その表面は
硬く、柔軟性に欠けていた。
比較例2:高結晶化および高捲縮仮撚が施された従来の構
造加工糸である。糸長差を有することで比較例1よりは
ソフトであるが、織物の丸みおよびしなやかさは全く感
じられない織物であつた。
実施例3:実施例2と同様に低結晶化および低仮撚数の延
伸同時仮撚加工が施されたものである。この場合も実施
例2と同様に丸みを有する風合およびしなやかさをもつ
ていた。捲縮弾性率および単繊維度が実施例1に比べ若
干高く、天然繊維織物で示すと、高級梳毛糸風合の織物
であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例である2層構造仮撚加工糸の側面
を示す模式図である。第2図は本発明の糸条を用いた織
物の生機(A)、リラツクス(B)、およびプレセツト
(C)工程における状態変化を模式的に示す断面図であ
る。 そして第3図は、本発明の構造糸の製造装置の一例を示
す模式図である。
フロントページの続き (72)発明者 徳永 勲 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社ク ラレ内 (72)発明者 四衢 晋 愛媛県西条市朔日市892番地 株式会社 クラレ内 (56)参考文献 特開 昭63−145445(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種以上のフィラメントで構成され、仮撚
    時の撚セット温度を110〜150℃として製造されたポリエ
    ステル仮撚構造加工糸であって、少なくとも2種類のフ
    ィラメント間において糸長差を有し、捲縮弾性率が0.1
    〜10%、98℃熱水収縮率が4.0〜20%であり、かつ該熱
    水収縮後180℃の乾熱処理における自発伸長率が0.1〜10
    %であることを特徴とするポリエステル構造加工糸。
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