JP2546064B2 - 強撚糸織物の製造法 - Google Patents

強撚糸織物の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ポリエステル繊維を使用して本絹風合の
弾発性と柔軟性とを備えた強撚糸織物を製造する方法に
関するものである。
(従来の技術) ポリエステル繊維のマルチフィラメント糸を使用して
強撚糸織物を製造する方法として、経糸および緯糸の少
なくとも一方に上記マルチフィラメント糸のS撚り強撚
糸とZ撚り強撚糸とを1本交互または2本交互に配列し
て平組織に製織し、熱水中で緩和処理を施してシボを発
現させ、次いで減量率20〜30%のアルカリ減量加工を施
して風合を柔軟にする方法が知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来は、強撚糸が使用される経糸また
は緯糸に強撚糸のみが配列されるので、風合が粗硬にな
り易く、また柔軟な風合を得るためにアルカリ減量率を
20〜30%に大きく設定していたので、織物を構成する経
糸および緯糸の「やせ」が大きくなって繊維組織がルー
ズになり、目寄りが発生し易く、かつ弾発性に乏しくな
るという問題があった。
この発明は、ポリエステル繊維を使用して弾発性およ
び柔軟性の双方に優れた強撚糸織物を製造しようとする
ものである。
(課題を解決するための手段) この発明に係る強撚糸織物の製造法は、ポリエステル
マルチフィラメント糸からなる強撚糸織物を製造する方
法において、経糸および緯糸の少なくとも一方に通常の
ポリエステルマルチフィラメント系からなるS撚り強撚
糸、Z撚り強撚糸および通常のポリエステルマルチフィ
ラメント糸と熱伸長性のポリエステルマルチフィラメン
ト糸との複合糸の合計3種の糸を1〜数本交互に配列し
て製織することを特徴とする。
この発明で使用する熱伸長性のポリエステルマルチフ
ィラメント糸は、延伸されたポリエステルマルチフィラ
メント糸をオーバーフィード率20〜70%、温度160〜240
℃で熱処理することによって製造される。そして、得ら
れた熱伸長性マルチフィラメント系は、通常の方法で製
造されたポリエステルマルチフィラメント糸と合糸また
混織して加撚したり、加撚の代わりに交絡したりして複
合される。この複合糸における熱伸長性ポリエステルフ
ィラメントの含有率は、15〜85重量%が好ましい。な
お、加撚の撚数は、200〜700回/mの甘撚りが好ましい。
一方、S撚り強撚糸およびZ撚り強撚糸は、通常のポ
リエステルマルチフィラメント糸にイタリー式撚糸機で
S方向またはZ方向の強撚を加え、しかるのち湿熱70〜
90℃で15〜90分間、または乾熱80〜150℃で50分間の撚
り止めセットを施すことにより製造される。なお、S方
向およびZ方向の強撚の撚り数は、ポリエステルマルチ
フィラメント糸の太さをDデニールとしたとき、 が好ましい。
従来の強撚糸織物は、S撚り強撚糸およびZ撚り強撚
糸を経糸および緯糸の少なくとも一方に1本交互、2本
交互等に配列して製織されるが、この発明では、これら
のS撚り強撚糸およびZ撚り強撚糸の間に上記の複合糸
を介在させる。配列の仕方は、任意に選択することがで
き、例えばS撚り強撚糸をSで、Z撚り強撚糸をZで、
また複合糸をFでそれぞれ表したとき、SZF、SFZF、SZF
F、SSFZZF、SFSFZFZF、SSFFZZFF等の順序で配列するこ
とができる。なお、経糸および緯糸の双方にS撚り強撚
糸およびZ撚り強撚糸を使用する場合は、経糸および緯
糸の一方のみに上記の複合糸を混在させることができ
る。
(作用) 上記の方法で製織された織物は、常法にしたがってワ
ッシャー、練り、幅出し、熱セット、減量加工および染
色加工を施して仕上げられ、熱水中の緩和処理によりシ
ボを発現する。このシボの大きさ(高さ、細かさ)は、
基本的には織物の設計でほぼ決まるが、ワッシャー条件
によって織物に潜在している解撚力をどの程度発現させ
るかが重要である。上記製織後の織物において、S撚り
強撚糸およびZ撚り強撚糸の配列中に通常のポリエステ
ルマルチフィラメント糸と熱伸長性のポリエステルマル
チフィラメント糸との複合糸が混在しているので、熱水
中の緩和処理により通常のポリエステルフィラメントが
熱収縮したとき、複合糸中の熱伸長性ポリエステルフィ
ラメントが伸びて織物表面にふくらみを形成し、これが
絹風の柔らかく、温かい手触りを与え、かつ弾発性を高
める。したがって、減量加工の際の減量率は、経糸およ
び緯糸の交錯点における繊維間圧力が軽減される程度の
5〜15%に低く抑えることができる。そして、減量率を
従来よりも低く抑えることにより、経糸および緯糸の過
度な「やせ」による目寄りの発生が防止される。
(実施例) 通常の熱収縮性を有するポリエステルマルチフィラメ
ント糸(30デニール/18フィラメント、熱水収縮率14
%、乾熱160℃における熱収縮率18%)と熱伸長性を有
するポリエステルマルチフィラメント糸(30デニール/1
8フィラメント、熱水収縮率−1%、乾熱160℃における
熱収縮率−6%)とを合糸し、300回/mの甘撚りを加え
て複合糸(60デニール/36フィラメント)を製造した。
また、通常のポリエステルマルチフィラメント糸(50デ
ニール/48フィラメント、熱収縮率6%、乾熱160℃にお
ける熱収縮率9%)をイタリー式撚糸機に供給し、10g
の撚糸張力の下で2700回/mの強撚を加え、次いで湿熱85
℃で40分の熱セットを施してS撚り強撚糸およびZ撚り
強撚糸を製造した。
上記のS撚り強撚糸、Z撚り強撚糸および複合糸Fを
経糸としてSFSFZFZFの順序で配列し、これを筬(密度:6
4羽/鯨寸)の1羽間に2本ずつ順に通し、経糸として
上記のS撚り強撚糸およびZ撚り強撚糸を2本ずつ交互
に打ち込んで平織物を製織した。次いで、常法にしたが
って緩和処理、アルカリ減量加工(減量率13%)および
染色加工を含む仕上げを行ったところ、従来品に比べて
弾発性に優れ、かつ柔軟な本絹風合のジョーゼットが得
られた。
(発明の効果) この発明は、ポリエステルマルチフィラメント糸を使
用して強撚糸織物を製造するに際し、S撚り強撚糸およ
びZ撚り強撚糸の配列中に通常のポリエステルマルチフ
ィラメント糸と熱伸長性のポリエステルマルチフィラメ
ント糸との複合糸を混在させる方法であるから、製織後
にシボ押し処理その他の熱処理を施すことにより、熱伸
長性のポリエステルフィラメントが伸長してふくらみを
形成し、これが従来にない優れた弾発性と、柔らかく、
温かい手触りを与える。したがって、通常行われるアル
カリ減量加工の減量率を従来よりも低く抑えて経糸およ
び緯糸の「やせ」を少なくすることができ、かつ目寄り
の発生がない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルマルチフィラメント糸からな
    る強撚糸織物を製造する方法において、経糸および緯糸
    の少なくとも一方に通常のポリエステルマルチフィラメ
    ント糸からなるS撚り強撚糸、Z撚り強撚糸および通常
    のポリエステルマルチフィラメント糸と熱伸長性のポリ
    エステルマルチフィラメント糸との複合糸の合計3種の
    糸を1〜数本交互に配列して製織することを特徴とする
    強撚糸織物の製造法。
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