JPH08209486A - 難燃性パイル布帛 - Google Patents

難燃性パイル布帛

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JPH08209486A
JPH08209486A JP7009266A JP926695A JPH08209486A JP H08209486 A JPH08209486 A JP H08209486A JP 7009266 A JP7009266 A JP 7009266A JP 926695 A JP926695 A JP 926695A JP H08209486 A JPH08209486 A JP H08209486A
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JP
Japan
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fiber
weight
pile
flame
yarn
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Application number
JP7009266A
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English (en)
Inventor
Saburo Fukuda
三郎 福田
Toshihiro Kanbara
俊博 神原
Seiji Nakatsuji
清治 中辻
Seiji Shirasaka
清治 白坂
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Suminoe Textile Co Ltd
Original Assignee
Suminoe Textile Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 パイル糸が、ナイロン6・6繊維50〜90
重量%と、非溶融繊維50〜10重量%との混紡糸から
なり、地糸が、ポリエステル繊維50〜90重量%と、
非溶融繊維50〜10重量%との混紡糸からなり、バッ
キング層が、難燃剤を含む樹脂組成物からなる難燃性パ
イル布帛。 【効果】 車輌鉄道のシート表皮用モケット等のパイル
布帛において、十分な引張強度を有し、耐摩耗性に優
れ、さらに炭化促進型として良好な難燃特性を得ること
ができて、耐シガレット性に優れるとともに、軽量化を
図り得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば鉄道車輌の座
席シート用表皮材等に用いられる難燃性モケット、立毛
メリヤス、タフティングパイル布帛等の難燃性パイル布
帛に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車輌の座席シート用表皮材等のパイ
ル布帛としては、パイル糸としてポリアミド系やポリエ
ステル系の繊維を用い、地糸として木綿糸、麻糸、レー
ヨン糸を用い、バッキング剤として樹脂ラテックスを用
いたモケットが一般に広く実用化されている。
【0003】このようなモケットは、引張強度や耐摩耗
性等において優れた特性が要求されるのはもちろん、火
災に対する安全性の観点から難燃性のものが要望され
る。
【0004】この種の難燃性モケットは、パイル素材と
して、例えばナイロン6繊維を主体繊維とし、かつレー
ヨン、ウール、綿等の繊維との混紡糸を使用し、必要に
応じて糸段階もしくは原反段階において難燃薬剤処理等
を行う炭化促進型のものと、パイル素材として、難燃性
ポリエステル繊維や、難燃化されたレギュラーポリエス
テル繊維を主体繊維とする溶融ドリップ(drip)型
のものとに大別される。前者の炭化促進型モケットは、
燃焼により炭化層を形成してその炭化層を耐熱層として
難燃化を図るものであるのに対し、後者の溶融ドリップ
型モケットは、燃焼時に燃焼部分をドリップさせて燃焼
系外に除去することによって消火するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方近年になって、鉄
道車輌の益々の高速化に伴い、車輌の軽量化が求められ
ているが、その一環として、車輌シート用モケットにお
いても、製品目付(バッキング層を含む、以下同じ)が
450〜500g/m程度あるいはそれ以下の厳しい
軽量化が求められる状況に至っている。
【0006】このような状況下において、上記溶融ドリ
ップ型のモケットは、燃焼部分を溶融除去するものであ
るため、パイル密度を低下させても、あるいはバッキン
グ剤の塗布量を少なくしても、所期の難燃特性を維持で
き、軽量化に適しているといえる。ところが、溶融ドリ
ップ型モケットは、炎を近付けると溶融して簡単に穴が
開いてしまうので、例えば喫煙車輌の座席シート等に適
用すると、たばこの火等により、穴開きが生じて美観を
損ねるという問題、すなわち耐シガレット性に劣るとい
う問題があった。
【0007】これに対し、炭化促進型モケットは、炭化
により耐熱層を形成するものであるため、たばこの火等
によって穴開きが生じにくく、耐シガレット性に優れて
いるといえる。
【0008】しかしながら、ナイロン6繊維をパイル素
材の主体繊維とする上記従来の炭化促進型モケットは、
燃焼時に所望の難燃挙動を得るために、パイル密度を高
くする必要がある上、バッキング剤の塗布量を多くする
必要がある。このため、引張強度、耐摩耗性および難燃
性等において優れた特性を確保しつつ、今以上の軽量化
を図ることは、現状では不可能であった。
【0009】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、十分な引張強度を有し、耐摩耗性に優れ、さらに炭
化促進型として良好な難燃性を得ることができて、耐シ
ガレット性に優れるとともに、軽量化を図り得るモケッ
ト等の難燃性パイル布帛を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の事
情に鑑み、種々の検討を重ねた結果、パイル布帛の構成
材料として特定の材料を用いることにより、所望の難燃
性パイル布帛を形成し得ることを見出した。
【0011】すなわち本発明は、パイル層が設けられた
地組織の裏面にバッキング層が形成された難燃性パイル
布帛において、前記パイル層を構成するパイル糸が、ナ
イロン6・6繊維50〜90重量%と、非溶融繊維50
〜10重量%との混紡糸からなり、前記地組織を構成す
る地糸が、ポリエステル繊維50〜90重量%と、非溶
融繊維50〜10重量%との混紡糸からなり、前記バッ
キング層が、難燃剤を含む樹脂組成物からなるものを要
旨とする。
【0012】
【表1】 本発明において、パイル糸は、ナイロン6・6繊維と、
非溶融繊維との混紡糸により形成する必要がある。すな
わち、上表1に示すように、ナイロン6・6は、ナイロ
ン6等と比較すると、軟化点、溶融点、発火点のいずれ
をとっても高い値となっており、非常に耐熱性に優れて
いるものである。
【0013】このため、この耐熱性に優れたナイロン6
・6繊維をパイル糸の主体繊維として使用することによ
り、所望のパイル布帛の形成が可能となる。なお、ナイ
ロン6・6繊維以外のもの、例えばナイロン6繊維をパ
イル糸の主体繊維として使用すると、所望の難燃特性を
得るのに、パイル密度を高くしたり、あるいはバッキン
グ剤の塗布量を多くする必要が生じ、軽量化を図るのが
困難となり、好ましくない。
【0014】ナイロン6・6繊維の混紡比率は、50〜
90重量%に設定する必要があり、中でも下限値を60
重量%以上、上限値を80重量%以下に設定するのが好
ましく、さらには下限値を65重量%以上、上限値を7
5重量%以下に設定するのがより一層好ましい。すなわ
ち、ナイロン6・6繊維の混紡比率が低下すると、燃焼
時の火勢が強くなり、50重量%に満たないと、後に詳
述する燃焼試験において、火炎が規定以上の高さまであ
がり、燃焼試験をクリアできず、難燃性に問題が生じる
ので好ましくない。逆に、ナイロン6・6繊維の混紡比
率が多くなると、燃焼時に溶融しやすくなり、90重量
%を越えると、溶融による穴開き現象が生じやすくなっ
たり、あるいは十分な難燃性が得られないので好ましく
ない。
【0015】本発明のパイル糸に使用される非溶融繊維
は、特に限定されるものではないが、具体的には、ウー
ル繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、麻繊維等を例示
することができる。この中でも特に、耐摩耗性や、耐侯
性等を考慮すると、ウール繊維、レーヨン繊維を使用す
るのが望ましい。
【0016】パイル糸における非溶融繊維の混紡比率
は、上記ナイロン6・6繊維の混紡比率と対応関係にあ
るので、上記と同様な理由から、50〜10重量%に設
定する必要があり、中でも上限値を40重量%以下、下
限値を20重量%以上に設定するのが好ましく、さらに
は上限値を35重量%以下、下限値を25重量%以上に
設定するのがより一層好ましい。
【0017】なお本発明において、パイル糸は、編織能
率、布帛表面の風合等を考慮すると、上記混紡糸の20
番双糸(綿番手、以下同じ)、30番双糸により構成す
るのが好ましい。
【0018】本発明において地組織を構成する地糸は、
ポリエステル繊維と非溶融繊維との混紡糸により形成す
る必要がある。
【0019】ポリエステル繊維は、強力であり、地糸の
主体繊維とした際に、良好な寸法安定性を確保した上で
軽量化を図ることができる。なお、地糸の主体繊維とし
てポリエステル繊維以外のもの、例えばナイロン繊維等
を用いると、伸び率が高くなり、地組織としての寸法安
定性に欠け、また綿繊維等を使用すると、熱脆化しやす
くなり、十分な強度を得ることができず、好ましくな
い。
【0020】また、ポリエステル繊維の混紡比率は、5
0〜90重量%に設定する必要があり、中でも下限値を
60重量%以上、上限値を85重量%以下に設定するの
が好ましく、さらには下限値を65重量%以上、上限値
を80重量%以下に設定するのがより一層好ましい。す
なわち、ポリエステル繊維の混紡比率が低下するにした
がって、強力が低下していき、50重量%に満たない
と、強力が不十分となって、良好な寸法安定性等を確保
できず、好ましくない。逆に、ポリエステル繊維の混紡
比率が多くなると、熱安定性が低下していき、90重量
%を越えると、十分な難燃性が得られないので好ましく
ない。
【0021】本発明の地糸に使用される非溶融繊維は、
特に限定されるものではないが、上記と同様なものを例
示でき、耐侯性等を考慮すると、コットン繊維、レーヨ
ン繊維の使用が望まれる。
【0022】地糸における非溶融繊維の混紡比率は、上
記ポリエステル繊維の混紡比率と対応関係にあるので、
上記と同様な理由から、50〜10重量%に設定する必
要があり、中でも上限値を40重量%以下、下限値を1
5重量%以上に設定するのが好ましく、さらには上限値
を35重量%以下、下限値を20重量%以上に設定する
のがより一層好ましい。
【0023】なお本発明において、地糸は、引張強度等
の点を考慮すると、上記混紡糸の20番双糸、30番双
糸により構成するのが好ましい。
【0024】本発明において、バッキング剤として使用
される樹脂組成物の樹脂成分としては、スチレン・ブタ
ジエンゴム(SBR)や、アクリル系、ウレタン系、ポ
リ塩化ビニル、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EV
A)等の樹脂を好適に使用できる。中でも、十分な抜糸
強度を確保しつつ軽量化を図り得るものとして、アクリ
ル系樹脂ラテックス、特にアクリル酸エステル系樹脂ラ
テックスを使用するのが好ましい。
【0025】また、バッキング剤には、難燃化を助長す
るために難燃剤を含有させる必要がある。難燃剤の具体
例としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
等の金属酸化物のほか、炭酸カルシウム、硼砂、硼酸等
を挙げることができるが、中でも十分な難燃性を確保し
得るものとして、金属酸化物、特に水酸化アルミニウム
を使用するのが好ましい。
【0026】難燃剤のバッキング剤中の含有量は、バッ
キング剤の樹脂固形成分に対し、30〜60重量%に設
定するのが好ましく、中でも下限値を35重量%以上
に、上限値を55重量%以下に設定するのがより一層好
ましい。すなわち、難燃剤の含有量が上記の規定値に満
たないと、十分な難燃性を確保できなくなるので、好ま
しくない。逆に難燃剤の含有量が上記の規定値を越える
と、十分な抜糸強度を得ることができない等、バッキン
グ剤としての本来の機能を損なう恐れがあり、好ましく
ない。
【0027】また、本発明の難燃性パイル布帛は、軽量
化に適するものであるため、製品目付が700g/m
以下、好ましくは500g/m以下、さらに好ましく
は450g/m以下のものとして使用するのが良い。
もっとも、本発明のパイル布帛は、製品目付が700g
/mを越えるものとして使用してもよく、この場合で
も支障なく使用することができる。
【0028】なお、本発明においては、パイルに難燃剤
を付与する等、他の難燃処理と併用するようにしても良
い。
【0029】また、本発明の難燃性パイル布帛は、鉄道
車輌、バス等の座席シート用表皮等の難燃性モケットと
して好適に使用できるが、使用形態は特に限定されるも
のではない。さらに本発明は、モケットに限られず、例
えば立毛メリヤス、タフティングパイル布帛等としても
構成することができる。
【0030】
【実施例】以下、本発明に関連した実施例およびその効
果を導出するための比較例について詳細に説明する。な
お、以下の実施例1〜6および比較例1〜4は、パイル
素材のみを変化させてそれ以外の要素は固定しそれぞれ
モケットを作製した。さらに実施例7〜10および比較
例6〜8は、地糸素材のみを変化させてそれ以外の要素
は固定しそれぞれモケットを作製し、実施例11、12
および比較例9、10は、バッキング材料のみを変化さ
せてそれ以外の要素は固定しそれぞれモケットを作製し
た。また参考までに、比較例5においては溶融ドリップ
型のモケットを作製した。
【0031】<実施例1>
【表2】 上表2に示すように、ナイロン6・6繊維60重量%
と、ウール繊維40重量%とが混紡された30番双糸を
パイル糸とし、ポリエステル繊維65重量%と、レーヨ
ン繊維35重量%とが混紡された30番双糸を地糸とし
て、地組織(地糸密度60本/inch×42本/inch)上
にパイル層(パイル密度1260本/inch平方)が形成
されたモケット表地を作製した。そして、アクリル酸エ
ステル系樹脂ラテックスに水酸化アルミニウム粉末を樹
脂固形成分に対し40重量%含有させた樹脂組成物を、
上記モケット表地の裏面に、塗布量80g/m(固形
成分)で塗布してバッキング層を形成し、厚さ2.5m
m、製品目付(バッキング層を含む、以下同じ)480
g/mのモケット(パイル布帛)を作製した。
【0032】<実施例2〜3>パイル糸として、同表に
示す混紡率で、ナイロン6・6繊維と、ウール繊維とが
混紡されたものを使用した以外は、上記と同様にしてそ
れぞれモケットを作製した。
【0033】<実施例4〜6>パイル糸として、同表に
示す混紡率で、ナイロン6・6繊維と、レーヨン繊維と
が混紡されたものを使用した以外は、上記と同様にして
それぞれモケットを作製した。
【0034】<比較例1>パイル糸として、同表に示す
混紡率で、ナイロン6繊維と、ウール繊維とが混紡され
たものを使用した以外は、上記と同様にしてモケットを
作製した。
【0035】<比較例2>パイル糸として、同表に示す
混紡率で、ナイロン6繊維と、レーヨン繊維とが混紡さ
れたものを使用した以外は、上記と同様にしてモケット
を作製した。
【0036】<比較例3>パイル糸として、同表に示す
混紡率で、ナイロン6・6繊維と、ウール繊維とが混紡
されたものを使用した以外は、上記と同様にしてモケッ
トを作製した。
【0037】<比較例4>パイル糸として、同表に示す
ように、ナイロン6・6繊維100%の純ナイロン糸を
使用した以外は、上記と同様にしてモケットを作製し
た。
【0038】<比較例5>パイル糸として、同表に示す
ように、難燃性ポリエステル繊維100%の純ポリエス
テル糸を使用し、地糸として、難燃性ポリエステル繊維
100%の純ポリエステル糸を使用して、上記と同様に
モケット表地を作製した。そして、ポリウレタン系樹脂
組成物からなるバッキング剤(樹脂固形成分50重量
%、リン酸エステル(難燃剤)50重量%)を、上記モ
ケット表地の裏面に、塗布量60g/m(固形成分)
で塗布してバッキング層を形成し、厚さ2.5mm、製
品目付460g/mのモケット(パイル布帛)を作製
した。
【0039】<試験方法および評価方法>上記のように
作製された各モケットに対し、下記A〜Dに示す耐シガ
レット性試験法、燃焼性試験法、耐摩耗性試験法、引張
強度試験法に準拠して評価を行った。
【0040】A.耐シガレット性試験法 [A−1] 水平放置…水平面に配置したモケット表面
(パイル側)に火のついたたばこを置く。そして、たば
この火が消えた後、モケットの燃焼跡を目視により観察
し、炭化層の形成により穴開きが形成されなかったもの
を「OK」、溶融により穴開きが形成されたものを「N
G」として評価した。
【0041】[A−2] 落下放置…水平面に配置した
モケット表面に、火のついたたばこの先を切り落とす。
そして、切り落としたたばこの火が消えた後、モケット
の燃焼跡を目視により観察して上記と同様に評価した。
【0042】B.燃焼性試験法(運輸省鉄道車輌用材料
燃焼試験「A−A基準」に準拠) 図1に示すように、182mm×257mmのサイズに
切り取ったモケット(M)を、その表面(パイル側)を
斜め下方に向けて、45°に傾斜させた状態で保持し、
直径17.5mm、高さ7.1mmの鉄製アルコール容
器(1)を、その底の中心がモケット(M)の表面中心
の垂直下方25.4mm(1inch)のところにくるよう
に、コルク等の熱伝導率の低い材質の設置台(2)上に
載置する。そして、アルコール容器(1)内に0.5c
cの純エチルアルコールを注入して着火し、燃料が燃え
つきるまで放置して、以下の評価を行った。すなわち、
燃焼中に火炎(F)先端が、モケット(M)の上端位置
を越えず、かつ図2に示すように燃焼後においてモケッ
ト(M)上端縁まで炭化層(C)が形成されなかったも
のを「OK」、燃焼中に火炎(F)がモケット上端縁を
越えるか、または図3に示すように燃焼後においてモケ
ット上端縁まで炭化層(C)が形成されたものを「N
G」として評価した。なお、「OK」の評価でも図4に
示すように溶融により穴(H)が形成されたものは「O
K」の下に括弧付きで「DRIP」という文字を記し
た。
【0043】C.耐摩耗性試験法 JIS L1096の6.17.1のA−1法(平面
法)に準拠し、モケット表面を、押圧荷重908g、空
気圧281g/cmの押圧条件で、ペーパー(CC4
00)を5000回転させた後、目視により観察して、
以下の評価を行った。すなわち、多少変化が見られるが
ほとんど摩耗していないものを「6級」、変化が見ら
れ、多少摩耗しているが著しくないものを「5級」、摩
耗しているが地糸が見えないものを「4級」、パイルは
残っているが地糸が見えるものを「3級」、パイル糸は
摩耗によりほとんど残っていないが地糸は摩耗していな
いものを「2級」、著しく摩耗してモケットに穴開きが
生じたものを「1級」として評価した。なお、この試験
においては、4級以上が実用に耐え得るものとして合格
とする。
【0044】D.引張強度試験法 JIS L1096の6・12・1のA法(ストリップ
法)に準拠して、各モケットの引張強度(kgf/5c
m幅)をそれぞれ測定した。
【0045】<評価結果1>上記の各試験による評価結
果を上表2に併せて示す。同表から明らかなように、本
発明に関連した実施例1〜6のモケットは、軽量(製品
目付480g/m)であるにもかかわらず、十分な引
張強度を有し、さらに難燃性(燃焼性)、耐シガレット
性、および耐摩耗性のいずれも良好であった。
【0046】これに対し、パイル糸の構成が、本発明の
要旨を逸脱する比較例1〜4のモケットは、製品目付が
480g/m程度の軽量化を図ると、難燃性、耐シガ
レット性、耐摩耗性に支障を来すようになり、軽量化を
図るのは困難であるといえる。また比較例5のモケット
は、軽量化には適しているものの、耐シガレット性に関
して問題があるといえる。
【0047】
【表3】 <実施例7>上表3に示すように、地糸として、ポリエ
ステル繊維85重量%と、レーヨン繊維15重量%とが
混紡された30番双糸を使用した以外は、上記実施例2
と同様にしてモケット(パイル布帛)を作製した。
【0048】<実施例8>地糸として、同表に示す混紡
率で、ポリエステル繊維と、レーヨン繊維とが混紡され
たものを使用した以外は、上記と同様にしてモケットを
作製した。
【0049】<実施例9、10>地糸として、同表に示
す混紡率で、ポリエステル繊維と、コットン繊維とが混
紡されたものを使用した以外は、上記と同様にしてそれ
ぞれモケットを作製した。
【0050】<比較例6>地糸として、同表に示す混紡
率で、ポリエステル繊維と、レーヨン繊維とが混紡され
たものを使用した以外は、上記と同様にしてモケットを
作製した。
【0051】<比較例7>地糸として、同表に示す混紡
率で、ポリエステル繊維と、コットン繊維とが混紡され
たものを使用した以外は、上記と同様にしてモケットを
作製した。
【0052】<比較例8>地糸として、同表に示すよう
に、レーヨン繊維100%のレーヨン糸を使用した以外
は上記と同様にしてモケットを作製した。
【0053】<評価結果2>各モケットに対し、上記各
試験を行い、その結果を上表3に併せて示す。なお、同
表においては、耐シガレット性試験の評価は省略してい
るが、その評価結果は、実施例7〜10および比較例6
〜8のいずれも「OK」であった。さらに引張強度に関
し、測定値(kgf/5cm幅)の他に、その値に基づ
いて判断し、実用上強度が十分であるものには「O
K」、実用上強度が不十分であるものには「NG」とい
う評価を行った。
【0054】同表から明らかなように、本発明に関連し
た実施例のモケットは、軽量であるにもかかわらず、い
ずれの試験も良好な評価を得た。これに対し、地糸の構
成が、本発明の要旨を逸脱する比較例のモケットは、軽
量化を図ると、引張強度や難燃性の面で問題が生じた。
【0055】<実施例11>
【表4】 上表4に示すように、バッキング剤として、アクリル酸
エステル系樹脂ラテックスに水酸化アルミニウム粉末を
樹脂固形成分に対し30重量%含有させた樹脂組成物を
使用した以外は、上記実施例2と同様にしてモケットを
作製した。
【0056】<実施例12>同表に示すように、バッキ
ング剤として、アクリル酸エステル系樹脂ラテックスに
水酸化アルミニウム粉末を樹脂固形成分に対し50重量
%含有させた樹脂組成物を使用した以外は、上記と同様
にしてモケットを作製した。
【0057】<比較例9>同表に示すように、バッキン
グ剤として、アクリル酸エステル系樹脂ラテックスに水
酸化アルミニウム粉末を樹脂固形成分に対し67重量%
含有させた樹脂組成物を使用した以外は、上記と同様に
してモケットを作製した。
【0058】<比較例10>同表に示すように、バッキ
ング剤として、難燃剤が含有されないアクリル酸エステ
ル系樹脂ラテックスを使用した以外は、上記と同様にし
てモケットを作製した。
【0059】<評価結果3>各モケットに対し、上記各
試験を行い、その結果を上表4に併せて示す。なお、耐
シガレット試験の結果は、実施例11、12および比較
例9、10のいずれも「OK」であった。
【0060】同表から明らかなように、本発明に関連し
た実施例のモケットは、軽量であるにもかかわらず、い
ずれの試験も良好な評価を得た。これに対し、バッキン
グ材料が、本発明の要旨を逸脱する比較例のモケット
は、軽量化を図ると、難燃性や耐摩耗性の面で問題が生
じた。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明の難燃性パイル布
帛によれば、パイル糸が、ナイロン6・6繊維50〜9
0重量%と、非溶融繊維50〜10重量%との混紡糸か
らなり、地糸が、ポリエステル繊維50〜90重量%
と、非溶融繊維50〜10重量%との混紡糸からなり、
バッキング層が、難燃剤を含む樹脂組成物からなるもの
であるため、十分な引張強度を有し、耐摩耗性に優れ、
さらに特別な防炎加工等を施さない場合でも炭化促進型
として良好な難燃特性を得ることができて、耐シガレッ
ト性に優れるとともに、軽量化を図り得るという効果が
得られる。
【0062】本発明において、パイル糸の非溶融繊維と
して、レーヨン繊維およびウール繊維から選択される1
種または2種の繊維が使用されてなる構成を採用する場
合には、上記の効果を、確実に得ることができる。
【0063】さらに本発明において、難燃剤として、水
酸化アルミニウムが使用されてなる構成を採用する場
合、またはバッキング樹脂組成物の樹脂成分が、アクリ
ル酸エステル系樹脂ラテックスからなる構成を採用する
場合、上記の効果を、より確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例においてモケットを評価する
ために用いられた燃焼性試験法を説明するための概略斜
視図である。
【図2】上記の燃焼性試験後における実施例のモケット
を示す平面図である。
【図3】上記の燃焼性試験後における比較例のモケット
を示す平面図である。
【図4】上記の燃焼性試験後における他の比較例のモケ
ットを示す平面図である。
【符号の説明】
M…モケット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイル層が設けられた地組織の裏面にバ
    ッキング層が形成された難燃性パイル布帛において、 前記パイル層を構成するパイル糸が、ナイロン6・6繊
    維50〜90重量%と、非溶融繊維50〜10重量%と
    の混紡糸からなり、 前記地組織を構成する地糸が、ポリエステル繊維50〜
    90重量%と、非溶融繊維50〜10重量%との混紡糸
    からなり、 前記バッキング層が、難燃剤を含む樹脂組成物からなる
    ことを特徴とする難燃性パイル布帛。
  2. 【請求項2】 前記パイル糸の非溶融繊維として、レー
    ヨン繊維およびウール繊維から選択される1種または2
    種の繊維が使用されてなる請求項1記載の難燃性パイル
    布帛。
  3. 【請求項3】 前記難燃剤として、水酸化アルミニウム
    が使用されてなる請求項1または2記載の難燃性パイル
    布帛。
  4. 【請求項4】 前記樹脂組成物の樹脂成分が、アクリル
    酸エステル系樹脂ラテックスからなる請求項1ないし3
    のいずれかに記載の難燃性パイル布帛。
JP7009266A 1995-01-24 1995-01-24 難燃性パイル布帛 Pending JPH08209486A (ja)

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