JPH08209007A - ビスアゾ化合物及びその製造用の中間体 - Google Patents

ビスアゾ化合物及びその製造用の中間体

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JPH08209007A
JPH08209007A JP13518695A JP13518695A JPH08209007A JP H08209007 A JPH08209007 A JP H08209007A JP 13518695 A JP13518695 A JP 13518695A JP 13518695 A JP13518695 A JP 13518695A JP H08209007 A JPH08209007 A JP H08209007A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子写真感光体に有用な新規ビスアゾ化合物
及びそれを製造するための中間体である2−ヒドロキシ
−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物を提供す
る。 【構成】 下記一般式で表されるビスアゾ化合物。 【化1】 (式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は置換もしくは無
置換のアリール基を表し、各々同一でも異なっていても
よい。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−
CH=CH−を表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビスアゾ化合物に関し、
及びそれを製造するための中間体である2−ヒドロキシ
−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物に関す
る。更に詳しくは有機光導体として有用なビスアゾ化合
物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ある種のアゾ化合物が電子写
真感光体の一つの形態である積層型感光体の電荷発生層
に用いられる電荷発生顔料として、有効であることが知
られている。ここでいう積層型感光体とは導電性支持体
上に、光によって電荷担体を生成する能力を有する電荷
発生顔料を適切な方法、例えば真空蒸着、顔料溶液の塗
布、あるいは樹脂溶液に顔料の微細粒子を分散した分散
液の塗布などにより薄層として電荷発生層を形成し、そ
の上に電荷発生層で生成した電荷担体が効率良く注入さ
れ、しかもその移動を行うところの電荷輸送層(通常こ
の電荷輸送層は電荷輸送物質と結着樹脂からなる)を形
成せしめた感光体である。従来、この種の感光体に使用
されるアゾ化合物として、例えば特開昭47−3754
3号公報、及び特開昭52−55643号公報などに記
載されているベンジジン系ビスアゾ化合物。あるいは特
開昭52−8832号公報に記載されているスチルベン
系ビスアゾ化合物などが知られている。しかしながら従
来のアゾ化合物を用いた積層型の感光体は一般に感度が
低いため高速複写機用の感光体としては不十分である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は電子写
真感光体において有効な、特に先に述べた積層型感光体
において有用なビスアゾ化合物及びそれを製造するため
の中間体である2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモ
イルナフタレン化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、新規な2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモ
イルナフタレン化合物を合成し、これを中間体として新
規なビスアゾ化合物を合成し、このものによって上記課
題が達成されることを見出し、本発明に至った。即ち、
本発明によれば下記一般式I〜IVで表されるビスアゾ化
合物が提供され、及びそれを製造するための中間体であ
る一般式V及びVIで表される2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルカルバモイルナフタレン化合物が提供される。
【0005】
【化7】
【0006】(式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は置
換もしくは無置換のアリール基を表し、各々同一でも異
なっていてもよい。Rはエチレン基−CH2CH2−又は
ビニレン基−CH=CH−を表わす。)
【0007】
【化8】
【0008】(式中、R1は水素原子もしくはアルキル
基を表す。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン
基−CH=CH−を表わす。)
【0009】
【化9】
【0010】(式中、Ar1,Ar2は置換もしくは無置
換のアリール基を表し、各々同一でも異なっていてもよ
く、R2は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基もしくはジアルキルアミノ基を表
し、Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−C
H=CH−を表わす。nは水素原子以外の時に1〜3の
整数を表し、nが複数の場合R2はそれぞれ同一でも異
なっていてもよい)
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R1は水素原子もしくはアルキル
基を表す。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン
基−CH=CH−を表わす。)
【0013】
【化11】
【0014】(式中、Ar1,Ar2は置換もしくは無置
換のアリール基を表し、各々同一でも異なっていてもよ
い。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−C
H=CH−を表わす。)
【0015】
【化12】
【0016】(式中、R1は水素原子もしくはアルキル
基を表す。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン
基−CH=CH−を表わす。) 説明の順序が逆になるが、本発明の一般式Vで表される
2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイルナフタレン
化合物は、下記一般式VIIで表されるアニリン化合物
と、下記式VIIIで表される2−ヒドロキシ−3−ナフト
エ酸とを反応させることによって得ることができる。
【0017】
【化13】
【0018】(式中、Ar1,Ar2は置換もしくは無置
換のアリール基を表し、各々同一でも異なっていてもよ
い。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−C
H=CH−を表わす。)
【0019】
【化14】
【0020】実際には前記一般式Vで表される2−ヒド
ロキシ−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の
製造は、ベンゼン、トルエン、ジオキサンなどの有機溶
媒に、前記式VIIIで表される2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸を溶解もしくは分散しておき、これに五塩化リ
ン、三塩化リン、塩化チオニルなどのハロゲン化剤を添
加することにより酸ハロゲン化物とし、これを単離する
か、もしくはそのまま前記一般式VIIで表されるアニリ
ン化合物と反応させることにより得ることができる。本
発明の前記一般式I,II,IIIおよびIVで表されるビス
アゾ化合物は前述のように、積層型の電子写真感光体の
電荷発生物質として有用であるが、更に樹脂中に電荷発
生物質と電荷輸送物質とを分散させた単層型の感光層を
有する電子写真感光体における電荷発生物質として、
又、樹脂中に光導電性物質を分散させた感光層を有する
電子写真用感光体における光導電性物質としても有用で
ある。本発明の一般式Iで表されるビスアゾ化合物は、
下記一般式IXで表されるビス(ジアゾニウム塩)化合物
と、前記一般式Vで表される2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルカルバモイルナフタレン化合物とを反応させること
によって得ることができる。
【0021】
【化15】
【0022】(式中、Xはアニオン官能基を表す。) また、本発明の一般式IIIで表されるビスアゾ化合物
は、前記一般式IXで表されるビス(ジアゾニウム塩)化
合物と前記一般式Vまたは下記一般式Xで表される2−
ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合
物とを2段階に順次反応させるか、あるいは最初のカッ
プリング反応によって得られる下記一般式XIまたはXII
のジアゾニウム塩化合物を単離した後、更にそれぞれに
対応する2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイルナ
フタレン化合物を反応させることによって得ることがで
きる。
【0023】
【化16】
【0024】(式中、R2は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基もしくはジアルキ
ルアミノ基を表し、nは水素以外のときに整数を表し、
nが複数の場合R2はそれぞれ同一でも異なっていても
よい。)
【0025】
【化17】
【0026】(式中、Ar1,Ar2は置換もしくは無置
換のアリール基を表し、各々同一でも異なっていてもよ
く、Xはアニオン官能基を表す。Rはエチレン基−CH
2CH2−又はビニレン基−CH=CH−を表わす。)
【0027】
【化18】
【0028】(式中、R2は水素原子、アルキル基、ア
ルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基もしくはジアルキ
ルアミノ基を表し、nは水素以外のときに整数を表し、
nが複数の場合R2はそれぞれ同一でも異なっていても
よく、Xはアニオン官能基をあらわす) 実際には上記一般式Iで表されるビスアゾ化合物の製造
は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)やジメチ
ルスルホキシド(DMSO)などの有機溶媒に、前記一
般式Vで表される2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバ
モイルナフタレン化合物を溶解しておき、これに前記一
般式IXで表されるビス(ジアゾニウム塩)化合物を添加
し、酢酸ナトリウム水溶液や有機アミンのような塩基性
物質を添加することによりカップリング反応を終了させ
る。この時の反応温度としては約−20℃から約40℃
が好ましい。また前記一般式IIIで表されるビスアゾ化
合物はN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)やジメ
チルスルホキシド(DMSO)などの有機溶媒に、第1
段階のカップリング反応に用いる前記一般式VまたはX
で表される2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイル
ナフタレン化合物を溶解しておき、これに一般式IXで表
されるビス(ジアゾニウム塩)化合物を添加し、必要に
よって酢酸ナトリウム水溶液や有機アミンのような塩基
性物質を添加することにより、第1段階のカップリング
反応は終了する。
【0029】この時の反応温度としては約−20℃から
約40℃が好ましい。第2段階のカップリング反応は、
上記で得られた反応混合物に、更に第1段階のカップリ
ング反応で用いたものとは異なる前記一般式VまたはX
の2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイルナフタレ
ン化合物を更に添加し、第1段階のカップリング反応と
同様に必要によって、酢酸ナトリウム水溶液や有機アミ
ンのような塩基性物質を添加することにより完了させる
か、あるいは第1段階のカップリング反応混合物を必要
によって水やあるいは希塩酸などの酸性水溶液を添加
(この際には十分な冷却を行い、反応によって生成して
いる前記一般式XIまたはXIIのジアゾニウム塩化合物を
分解させないようにする必要がある。好ましくは10℃
以下で処理することが望ましい)し、一般式XIまたはXI
Iのジアゾニウム塩化合物を濾別して単離し、更にこの
ジアゾニウム塩化合物と、第1段階のカップリング反応
で用いたものとは異なる一般式VまたはXの2−ヒドロ
キシ−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物と
を、第1段階のカップリング反応と同様に反応させるこ
とによって完了する。いずれの方法によって行った反応
混合物においても、反応終了後析出している結晶を濾取
し、適切な方法により精製(例えば水及び/あるいは有
機溶剤による洗浄、再結晶法など)することにより前記
一般式IIIのビスアゾ化合物の製造は完了する。
【0030】前記一般式I,II,III,IV,V,VI,VI
I,IX,X,XIおよびXIIにおけるR1,R2,Ar1,A
2,Ar3及びAr4あるいはそれらの置換基の具体例
としては、アルキル基としてメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基などが、アルコキシ基としてメトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などが、ハ
ロゲン原子としてフッ素、塩素、臭素、ヨウ素がアリー
ル基としてフェニル基、ビフェニリル基、ナフチル基、
アントリル基、ピレニル基などが、Rとしてエチレン基
−CH2CH2−又はビニレン基−CH=CH−を挙げる
ことができる。また、前記一般式IX,XI及びXIIにおけ
【0031】
【数1】
【0032】はアニオン官能基を表すが、例えばテトラ
フルオロボレート、パークロレート、ヨーデイド、クロ
ライド、ブロマイド、サルフェート、ヘキサフルオロホ
スフェート、ヘキサフルオロアンチモネート、パーヨー
デイド、p−トルエンスルホネート等が好ましい。
【0033】
【実施例】本発明の2−ヒドロキシ−3−フェニルカル
バモイルナフタレン化合物及びそれを中間体として製造
されるビスアゾ化合物は、上記の説明に従って容易に製
造することができる。また本発明のビスアゾ化合物が電
子写真用感光体において有効な材料であることを明らか
にするために以下に実施例及び応用例を示すが、本発明
はもとよりこれに限定されるものではない。 実施例1 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸2.34g(12.4
mmol)、4−(3−アミノフェネチル)−4’,
4''−ジメチルトリフェニルアミン4.88g(12.
4mmol)を1,4−ジオキサン30mlに溶解し、
室温にて三塩化リン0.85g(6.2mmol)を
1,4−ジオキサン5mlにて希釈した溶液を10分間
かけ滴下し、3時間還流撹拌した。内容物を室温までに
放冷し、これを氷水に開け炭酸ナトリウムにて中和を行
った。生成している沈殿を濾別し、これを水洗、ついで
メタノール洗浄後、減圧加熱乾燥することにより薄茶色
の粗結晶6.70g(収率95.7%)を得た。更にこ
れをシリカゲルカラムクロマト処理〔溶離液:トルエン
/酢酸エチル=5/1(体積比)〕し、ついで酢酸エチ
ル/エタノール混合溶媒にて再結晶することにより、無
色結晶の下記式1で表される目的物の2−ヒドロキシ−
3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物4.20g
(収率60.0%)を得た。融点は181.0〜18
2.0℃であった。この2−ヒドロキシ−3−フェニル
カルバモイルナフタレン化合物の赤外吸収スペクトル
(KBr錠剤法)を図1に示す。
【0034】
【化19】
【0035】実施例2 実施例1と同様な条件で他の2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルカルバモイルナフタレン化合物2を得た。得られた
化合物の収率、融点、元素分析を表1に示す。また得ら
れた化合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を
図2に示す。
【0036】
【化20】
【0037】
【表1】
【0038】実施例3 2−ヒドロキシ−3−〔3−(4−ジ−p−トリルアミ
ノフェネチル)フェニル〕カルバモイルナフタレン3.
38g(6mmol)をDMF240mlに溶解し、室
温にて9−フルオレノン−2,7−ビスジアゾニウムビ
ステトラフルオロボレート1.22g(3mmol)を
加えた。次いで酢酸ナトリウム三水和物1.63g(1
2mmol)を水9mlに溶解させたものを20分間か
け滴下し、2時間室温にて撹拌した。生成している沈殿
を濾別し、80℃に加熱したDMF250mlで3回洗
浄し、次に水250mlで2回洗浄した。120℃で減
圧下に乾燥して、下記式3のビスアゾ化合物2.78g
(収率68.3%)を得た。融点は280℃以上であっ
た。このビスアゾ化合物の赤外吸収スペクトル(KBr
錠剤法)を図3に示す。
【0039】
【化21】
【0040】実施例4 2−ヒドロキシ−3−(2−クロロフェニル)カルバモ
イルナフタレン0.89g(3mmol)をDMF12
0mlに溶解し、室温にて9−フルオレノン−2,7−
ビスジアゾニウムビステトラフルオロボレート1.22
g(3mmol)を加えた。室温にて10分間撹拌した
後、2−ヒドロキシ−3−〔3−(4−ジ−p−トリル
アミノフェネチル)フェニル〕カルバモイルナフタレン
1.69g(3mmol)およびDMF120mlを加
え、次いで酢酸ナトリウム三水和物1.63g(12m
mol)を水9mlに溶解させたものを20分間かけ滴
下し、2時間室温にて撹拌した。生成している沈殿を濾
別し、80℃に加熱したDMF240mlで3回洗浄
し、次に水240mlで2回洗浄した。120℃で減圧
下に乾燥して、下記式4で表されるビスアゾ化合物2.
03g(収率61.9%)を得た。融点は280℃以上
であった。このビスアゾ化合物の赤外吸収スペクトル
(KBr錠剤法)を図4に示す。
【0041】
【化22】
【0042】実施例5,6 実施例3もしくは4と同様な条件で、他のビスアゾ化合
物5及び6を得た。得られた化合物の融点、元素分析値
を表1に示す。また得られたビスアゾ化合物のそれぞれ
の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図5,図6
に示す。
【0043】
【化23】
【0044】実施例7 実施例1と同様な条件で他の2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルカルバモイルナフタレン化合物7を得た。得られた
化合物の収率融点、元素分析を表1に示す。また得られ
た化合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図
7に示す。
【0045】
【化24】
【0046】実施例8,9 実施例3もしくは4と同様な条件で他のビスアゾ化合物
8及び9を得た。得られた化合物の融点、元素分析値を
表1に示す。また得られたビスアゾ化合物のそれぞれの
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図8及び9に
示す。
【0047】
【化25】
【0048】実施例10,11 実施例3もしくは4と同様な条件で他のビスアゾ化合物
10及び11を得た。得られた化合物の融点、元素分析
値を表2に示す。また得られたビスアゾ化合物のそれぞ
れの赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図10,
11に示す。
【0049】
【化26】
【0050】
【表2】
【0051】実施例12 実施例1と同様な条件で他の2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルカルバモイルナフタレン化合物を得た。得られた化
合物の融点、元素分析値を表3に示す。また得られた化
合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図12
に示す。
【0052】
【化27】
【0053】
【表3】
【0054】実施例13〜16 実施例3もしくは4と同様な条件で他のビスアゾ化合物
13〜16を得た。得られた化合物の融点、元素分析値
を表4に示す。また得られたビスアゾ化合物のそれぞれ
の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図13〜1
6に示す。
【0055】
【化28】
【0056】
【表4】
【0057】実施例17,18 実施例1と同様な条件で他の2−ヒドロキシ−3−フェ
ニルカルバモイルナフタレン化合物を得た。得られた化
合物の融点、元素分析値を表5に示す。また得られた化
合物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)を図1
7,18に示す。
【0058】
【化29】
【0059】
【表5】
【0060】応用例1 実施例3で得られた前式3のビスアゾ化合物7.5重量
部及びポリエステル樹脂(東洋紡績社製バイロン20
0)のテトラヒドロフラン溶液(固形分濃度0.5重量
%)500重量部をボールミル中で粉砕混合し、得られ
た分散液をアルミニウム蒸着したポリエステルベース
(導電性支持体)のアルミニウム面上にドクターブレー
ドを用いて塗布し、自然乾燥して、厚さ約1μmの電荷
発生層を形成した。この電荷発生層上に電荷輸送物質と
して1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン
1重量部、ポリカーボネート樹脂(帝人社製パンライト
K−1300)1重量部及びテトラヒドロフラン8重量
部を混合溶解した溶液をドクターブレードを用いて塗布
し、80℃で2分間、次いで120℃で5分間乾燥して
厚さ約20μmの電荷輸送層を形成して積層型の感光体
を作成した。上記のようにして作製した積層型の感光体
について、静電複写紙試験装置〔(株)川口電気製作所
製SP428型)を用いて、−6KVのロナ放電を20
秒間行って負に帯電せしめた後、20秒間暗所に放置
し、その時の表面電位Vpo(V)を測定し、次いでタン
グステンランプによってその表面が照度4.5luxに
なるように光を照射し、光減衰によってVpoが1/2に
なるまでの時間(sec)を求め、感光体の感度として
半減露光量E1/2(lux・sec)を算出した。Vpo
は−1086(V)、E1/2は1.11(lux・se
c)であり、高感度な感光体であることがわかる。
【0061】応用例2 実施例4で得られた前式4で表されるビスアゾ化合物を
用い、電荷輸送物質として4’−ジフェニルアミノ−α
−フェニルスチルベンに変えた以外は、応用例1と同様
にして感光体を作成し、測定を行った。Vpoは−112
2(V)、E1/2は0.91(lux・sec)であり
高感度な感光体であることがわかる。
【0062】
【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明の
2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイルナフタレン
化合物並びにビスアゾ化合物は容易に製造できる。又、
応用例からも明らかなように本発明のビスアゾ化合物は
高速度複写機などに実用的な高感度電子写真感光体にお
ける電荷発生物質として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた本発明の2−ヒドロキシ−
3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の赤外吸収
スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図2】実施例2で得られた本発明の2−ヒドロキシ−
3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の赤外吸収
スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図3】実施例3で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図4】実施例4で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図5】実施例5で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図6】実施例6で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図7】実施例7で得られた本発明の2−ヒドロキシ−
3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の赤外吸収
スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図8】実施例8で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図9】実施例9で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図10】実施例10で得られた本発明のビスアゾ化合
物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図11】実施例11で得られた本発明のビスアゾ化合
物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図12】実施例12で得られた本発明の2−ヒドロキ
シ−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の赤外
吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図13】実施例13で得られた本発明のビスアゾ化合
物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図14】実施例14で得られた本発明のビスアゾ化合
物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図15】実施例15で得られた本発明のビスアゾ化合
物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図16】実施例16で得られた本発明のビスアゾ化合
物の赤外吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図17】実施例17で得られた本発明の2−ヒドロキ
シ−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の赤外
吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。
【図18】実施例18で得られた本発明の2−ヒドロキ
シ−3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物の赤外
吸収スペクトル図(KBr錠剤法)である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式Iで表されるビスアゾ化合
    物。 【化1】 (式中、Ar1,Ar2,Ar3,Ar4は置換もしくは無
    置換のアリール基を表し、各々同一でも異なっていても
    よい。Rはエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−
    CH=CH−を表わす。)
  2. 【請求項2】 下記一般式IIで表されるビスアゾ化合
    物。 【化2】 (式中、R1は水素原子もしくはアルキル基を表す。R
    はエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−CH=C
    H−を表わす。)
  3. 【請求項3】 下記一般式IIIで表されるビスアゾ化合
    物。 【化3】 (式中、Ar1,Ar2は置換もしくは無置換のアリール
    基を表し、各々同一でも異なっていてもよく、R2は水
    素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、ニ
    トロ基もしくはジアルキルアミノ基を表し、Rはエチレ
    ン基−CH2CH2−又はビニレン基−CH=CH−を表
    わす。nは水素原子以外の時に1〜3の整数を表し、n
    が複数の場合R2はそれぞれ同一でも異なっていてもよ
    い)
  4. 【請求項4】 下記一般式IVで表されるビスアゾ化合
    物。 【化4】 (式中、R1は水素原子もしくはアルキル基を表す。R
    はエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−CH=C
    H−を表わす。)
  5. 【請求項5】 下記一般式Vで表される2−ヒドロキシ
    −3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物。 【化5】 (式中、Ar1,Ar2は置換もしくは無置換のアリール
    基を表し、各々同一でも異なっていてもよい。Rはエチ
    レン基−CH2CH2−又はビニレン基−CH=CH−を
    表わす。)
  6. 【請求項6】 下記一般式VIで表される2−ヒドロキシ
    −3−フェニルカルバモイルナフタレン化合物。 【化6】 (式中、R1は水素原子もしくはアルキル基を表す。R
    はエチレン基−CH2CH2−又はビニレン基−CH=C
    H−を表わす。)
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