JP2941928B2 - ビスアゾ化合物 - Google Patents

ビスアゾ化合物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はビスアゾ化合物に関し、更に詳しくは有機光
導電体として有用なビスアゾ化合物に関する。
[従来の技術] 従来から、ある種のアゾ化合物が、電子写真用感光体
の一つの形態である積層型感光体の電荷発生層に用いら
れる電荷発生顔料として、有効であることが知られてい
る。ここでいう積層型感光体とは、導電性支持体上に、
光によって、電荷担体を生成する能力を有する電荷発生
顔料を、適切な方法、例えば真空蒸着、顔料溶液の塗布
あるいは樹脂溶液に顔料の微細粒子を分散した分散液の
塗布などにより薄層として電荷発生層を形成せしめ、そ
の上に電荷発生層で生成した電荷担体を効率よく注入さ
れ得て、しかもその移動を行うところの電荷搬送層(通
常この電荷搬送層は、電荷搬送物質と結着樹脂からな
る。)を形成せしめた感光体である。従来、この種の感
光体に使用されるアゾ化合物として、例えば、特開昭47
−37543号公報、及び、特開昭52−55643号公報などに記
載されているベンジジン系ビスアゾ化合物あるいは特開
昭52−8832号公報に記載されているスチルベン系ビスア
ゾ化合物などが知られている。
しかしながら、従来のアゾ化合物を用いた積層型の感
光体は一般に感度が低いため高速複写機用の感光体とし
ては不充分である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は電子写真感光体において有効な、特に
先に述べた積層型感光体において有用なビスアゾ化合物
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、下記式[I]で表わされるビスアゾ
化合物が提供される。
本発明の式[I]で表わされるビスアゾ化合物は前述
のように、積層型の電子写真感光体の電荷発生物質とし
て有用であるが、さらに、樹脂中に電荷発生物質と電荷
搬送物質とを分散させた単層型の感光層を有する電子写
真感光体における電荷発生物質として、また樹脂中に光
導電性物質を分散させた感光層を有する電子写真用感光
体における光導電性物質としても有用である。
本発明の式[I]で表わされるビスアゾ化合物は、下
記一般式[II]で表わされるジアゾニウム塩化合物と下
記式[III]又は[IV]で表わされるカップラーとを2
段階に順次反応させるか、あるいは最初のカップリング
反応によって得られる一般式[V]又は[VI]のジアゾ
ニウム塩化合物を単離したのち、更にそれぞれに対応す
るカップラーを反応させることによって得ることが出来
る。
[式中、Xはアニオン官能基を表わす] [式中、Xはアニオン官能基を表わす] 式[II]、[V]及び[VI]におけるXはアニオン官
能基を表わすが、たとえばテトラフルオロボレート、パ
ークロレート、ヨーデイド、クロライド、ブロマイド、
サルフェート、ヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフ
ルオロアンチモネート、パーヨーデイト、p−トルエン
スルホネート等が好ましい。
実際には上記の反応は、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)やジメチルスルホキシド(DMSO)などの有機溶
媒に、第1段階のカップリング反応に用いる式[III]
又は[IV]で表わされるカップラーを溶解しておき、こ
れに、一般式[II]で表わされるジアゾニウム塩化合物
を添加し、必要によって、酢酸ナトリウム水溶液や、有
機アミンのような塩基性物質を添加することにより、第
1段階のカップリング反応は終了する。この時の反応温
度としては、約−20℃ないし約40℃が好ましい。
第2段階のカップリング反応は、上記で得られた反応
混合物に、更に第1段階のカップリング反応で用いたカ
ップラーとは異る式[III]又は[IV]のカップラーを
更に添加し、第1段階のカップリング反応と同様に必要
によって、酢酸ナトリウム水溶液や有機アミンのような
塩基性物質を添加することにより完了させるか、あるい
は、第1段階のカップリング反応混合物を、必要によっ
て水やあるいは希塩酸などの酸性水溶液を添加(この際
には、充分な冷却を行い、反応によって生成している一
般式[V]又は[VI]のジアゾニウム塩化合物を分解さ
せない様にする必要がある。好ましくは10℃以下で処理
することが望ましい。)し、一般式[V]又は[VI]の
ジアゾニウム塩化合物を濾別して単離し、更にこのジア
ゾニウム塩化合物と、第1段階のカップリング反応で用
いたカップラーとは異る式[III]又は[IV]のカップ
ラーとを、第1段階のカップリング反応と同様に反応さ
せることによって、完了する。
いずれの方法によって行った反応混合物においても、
反応終了後、析出している結晶を濾取し、適切な方法に
より生成(例えば水あるいは/および有機溶剤による洗
浄、再結晶法など)することにより式[I]のビスアゾ
化合物の製造は完了する。
[実施例] 本発明のビスアゾ化合物は、上記の様に容易に製造す
ることが出来、また電子写真用感光体において有効な材
料であることを明らかにするために以下に実施例および
応用例を示すが、本発明はもとよりこれに限定されるも
のではない。
実施例1 2−ヒドロキシ−3−(2−クロロフェニル)カルバ
モイルナフタレン(式IV)0.74g(2.5ミリモル)をDMF1
00mlに溶解し、室温にて9−フルオレノン−2,7−ビス
ジアゾニウムビステトラフルオロボレート(式II、X:BF
4)1.02g(2.5ミリモル)を加えた。室温に10分間撹拌
したのち、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン
(式III)0.44g(2.5ミリモル)をDMF100mlに溶解した
溶液を加え、次いで10.5%酢酸ソーダ水溶液8mlを加え
て2時間室温にて撹拌した。生成している沈殿を濾別
し、80℃に加熱したDMF200mlで3回洗浄し、次に水200m
lで2回洗浄した。120℃で減圧下に乾燥して、式[I]
のビスアゾ化合物を得た。収率50%、融点270℃以上、
赤外線吸収スペクトル(KBr錠剤法)は第1図に示し
た。
元素分析値 計算値 実測値 C 68.23 68.01 H 3.72 3.62 N 13.93 13.63 実施例2 実施例1において、室温にて行った反応温度を10〜15
℃において行った以外は実施例1と全く同様にして製造
を行い、式[I]のビスアゾ化合物を得た。
実施例3 実施例1において、室温にて行った反応温度を0〜5
℃において行った以外は実施例1と全く同様にして製造
を行い、式[I]のビスアゾ化合物を得た。
実施例4 実施例1において、式[IV]のカップラーを先に反応
させ、次いで式[III]のカップラーを反応させたもの
を、最初に式[III]のカップラーを反応させたのち、
次いで式[IV]のカップラーを反応させた以外は実施例
1と全く同様にして製造を行い、式[I]のビスアゾ化
合物を得た。
応用例1 実施例1で得られた式[I]のビスアゾ化合物76重量
部、ポリエステル樹脂(東洋紡績社製バイロン200)の
テトラヒドロフラン溶液(固形分濃度2%)1260重量
部、及びテトラヒドロフラン3700重量部をボールミルに
てミリングし、得られた分散液をアルミニウム蒸着した
ポリエステルベース(導電性支持体)のアルミニウム面
上にドクターブレードを用いて塗布し、自然乾燥して、
厚さ約1μmの電荷発生層を形成した。
この電荷発生層上に、電荷搬送物質として4′−N,N
−ジフェニルアミノ−α−フェニルスチルベン2重量
部、ポリカーボネート樹脂(帝人社製パンライトK−13
00)2重量部及びテトラヒドロフラン16重量部を混合溶
解した溶液をドクターブレードを用いて塗布し、80℃で
2分間、ついで105℃で5分間乾燥して厚さ約20μmの
電荷搬送層を形成して積層型の感光体を作成した。
上記の様にして作成した積層型の感光体について、静
電複写紙試験装置((株)川口電機製作所製、SP428
型)を用いて、−6KVのコロナ放電を20秒間行って負に
帯電せしめた後、20秒間暗所に放置し、その時の表面電
位Vpo(V)を測定し、次いでタングステンランプによ
ってその表面が照度4.5ルックスになるように光を照射
し、光減衰によってVpoが1/2になるまでの時間(秒)を
求め、感光体の感度として、半減露光量E 1/2(ルック
ス・秒)を算出した。
本発明にかかわる感光体のVpoは−1176V、E 1/2は1.1
ルックス・秒であり、高感度な感光体であることが判
る。
[発明の効果] 以上の説明から判るように本発明のビスアゾ化合物は
容易に製造できる上、応用例からも明らかなように高速
度複写機用等として実用的な高感度の電子写真感光体、
特に積層型感光体において電荷発生顔料として用いられ
るビスアゾ化合物としてきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた本発明のビスアゾ化合物の
赤外吸収スペクトルを示す図。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[I]で表わされるビスアゾ化
    合物。
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