JP2847195B2 - ビスアゾ化合物およびその製造方法 - Google Patents

ビスアゾ化合物およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用〕 本発明はアゾ化合物およびその製造方法に関し、更に
詳しくは有機光導電体として有用なアゾ化合物およびそ
の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来から、ある種のアゾ化合物が、電子写真用感光体
の一つの形態である積層型感光体の電荷発生層に用いら
れる電荷発生層材料として、有効であることが知られて
いる。ここでいう積層型感光体とは、導電性支持体上に
光によって、電荷担体を生成する能力を有する電荷発生
顔料を、適切な方法、例えば真空蒸着、顔料溶液の塗布
あるいは樹脂溶液に顔料に微細粒子を分散した分散液の
塗布などにより薄層として電荷発生層を形成せしめ、そ
の上に電荷発生層で生成した電荷担体を効率よく注入さ
れ得て、しかもその移動を行うところの電荷搬送層(通
常この電荷搬送層は、電荷搬送物質の結着樹脂からな
る。)を形成せしめた感光体である。従来、この種の感
光体に使用されるアゾ化合物として、例えば、特開昭47
−37543号公報、及び特開昭52−55643号公報などに記載
されているベンジジン系ビスアゾ化合物あるいは特開昭
52−8832号公報に記載されているスチルベン系ビスアゾ
化合物などが知られている。
しかしながら、従来のアゾ化合物を用いた積層型の感
光体は一般に感度が低いため高速複写機用の感光体とし
ては不充分である。一方、近年レーザープリンター用感
光体の要求も高まっており、特に半導体レーザーに対応
可能な感光体の開発が望まれているが、上述の感光体は
この目的に対し、感度が低く、実用に供しえないのが実
状である。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、電子写真感光体およびレーザープリ
ンター用感光体において有効な、特に先に述べた積層型
の感光体に於いて有用なアゾ化合物およびその製造方法
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、第1発明として、下記一般式〔I〕
で表わされるアゾ化合物が提供され、また第2発明とし
て、下記一般式〔II〕で表わされる2−ヒドロキシ−3
−カルバモイルベンゾ〔a〕カルバゾール誘導体と下記
一般式〔III〕で表わされるジアゾニウム塩化合物を反
応させて下記一般式〔I〕で表わされるアゾ化合物の製
造方法が提供される。
(式中、R1およびR2は水素、置換または無置換のアルキ
ル基、置換また無置換のアリール基、複素環残基を表わ
す。またR1およびR2は共同で環を形成していても良い。
R3は、置換または無置換のアルキル基、置換または無置
換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキルスルホ
ニル基、置換または無置換のアルキルメルカプト基、ハ
ロゲン原子、置換または無置換のアリール基を表わし、
nは1〜4の整数を表わす。nが2〜4の場合、R3は同
一または異なったもののいずれでもよい。) (式中、R1およびR2は水素、置換または無置換のアルキ
ル基、置換または無置換のアリール基、複素環残基を表
わす。またR1およびR2は共同で環を形成していても良
い。R3は、置換または無置換のアルキル基、置換または
無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアルキルス
ルホニル基、置換または無置換のアルキルメルカプト
基、ハロゲン原子、置換または無置換のアリール基で表
わし、nは1〜4の整数を表わす。nが2〜4の場合、
R3は同一または異なったものまいずれでもよい。) (式中、Xはアニオン官能基を表わす。) 次に、本発明のビスアゾ化合物の具体例を示すが、本
発明はこれらの具体例によって制限されるものではな
い。なお、化合物No.1〜40は比較参考例である。
本発明の一般式(I)で表わされるビスアゾ化合物
は、一般式(II)で表わされる2−ヒドロキシ−3−カ
ルボモイルベンゾ〔a〕カルバゾール誘導体に、一般式
〔III〕で表わされるジアゾニウム塩化合物とをカップ
リング反応させることによって得ることが出来る。実際
には、この反応は、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)や、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの有機
溶媒にジアゾニウム塩化合物およびカップラーを混合溶
解しておき、これを約−10℃ないし40℃にて酢酸ナトリ
ウム水溶液などのアルカリ水溶液を滴下することにより
行なわれる。この反応はおよそ5分ないし3時間で完結
する。反応終了後、析出している結晶を濾取し適切な方
法により精製(例えば、水あるいは/および有機溶剤に
よる洗浄、再結晶法など)することにより上記ビスアゾ
化合物の製造は完了する。
本発明のビスアゾ化合物は常温において有色の結晶で
ある。
〔実施例〕
本発明のビソアゾ化合物は、上記の様に容易に製造す
ることが出来、また電子写真およびレーザープリンター
用感光体において有効な材料であることを明らかにする
ために、以下に実施例および応用例を示すが本発明はも
とよりこれに限定されるものではない。
実施例1 9,10−フェナントレンキノン−2,7−ビス(ジアゾニ
ウム)ビス(テトラフルオロボレート)0.54g(0.00125
モル)及び2−ヒドロキシ−3−フェニルカルバモイル
−8−クロロベンゾ〔a〕カルバゾール0.97g(0.0025
モル)を冷却したN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)75
mlに溶解し、これに酢酸ナトリウム0.41gを水3.5mlに溶
解した溶液を5〜10℃の温度で約5分間にわたり滴下し
た。滴下終了後、冷却をやめ、更に室温で約2時間撹拌
し、生成した沈殿を濾取し、80℃に加熱したDMF100mlで
3回洗浄し、次に水100mlで2回洗浄した。80℃で2mmHg
の減圧下に乾燥して、化合物No.41のビスアゾ顔料を得
た。収率及び分析結果を表1に示した。
実施例2〜3 実施例1で用いたカップリング成分である2−ヒドロ
キシ−3−フェニルカルバモイル−8−クロロベンゾ
〔a〕カルバゾールのかわりに、表1に示した化合物N
o.のビスアゾ顔料に対応するカップリング成分を用いた
以外は実施例1と全く同様にして、表1に示したビスア
ゾ顔料を得た。
応用例 実施例1で得られた化合物No.41のビスアゾ顔料76重
量部、ポリエステル樹脂(東洋紡績社製バイロン200)
のテトラヒドロフラン溶液(固形分濃度2%)1260重量
部、及びテトラヒドロフラン3700重量部をアルミニウム
蒸着したポリエステルベース(導電性支持体)のアルミ
ニウム面上にドクターブレードを用いて塗布し、自然乾
燥して、厚さ約1μmの電荷発生層を形成した。
この電荷発生層に、電荷搬送物質としてα−フェニル
−4′−N,N−ジフェニルアミノスチルベン2重量部、
ポリカーボネート樹脂(帝人社製パンライトK−1300)
2重量部及びテトラヒドロフラン16重量部を混合溶解し
た溶液をドクターブレードを用いて塗布し、80℃で2分
間、ついで105℃で5分間乾燥して厚さ約20μmの電荷
搬送層を形成して積層型の感光体を作成した。
この感光体について、次に示す手順により、その700n
mにおける感度を測定した。
まず、感光体を暗所でコロナ放電によりその表面電位
を−600ボルト以上に帯電し、その表面電位を−600ボル
トになるまで暗減衰させ、表面電位が−600ボルトにな
ったときにモノクロメーターを用いて分光した感光体面
での強度が1μW/cm2の700nmの単色光を感光体に照射
し、その表面電位が−300Vに減衰するまでの時間(秒)
を求め、半減露光量(μW・sec/cm2)を算出したとこ
ろ0.25μJ/cm2と高感度であった。
このことから明らかなように、本発明のビスアゾ化合
物を含む電子写真感光体は、きわめて高感度であること
が判る。
〔効果〕
以上の説明から判るように本発明のビスアゾ顔料は容
易に製造できる上、応用例からも明らかなように高度複
写機用、レーザープリンター用等として実用的な高感度
な電子写真感光体用の電荷発生顔料としてきわめて有用
である。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は夫々実施例1〜3で作成した本発明に係る
ビスアゾ化合物の赤外線吸収スペクトルである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)で表されるビスアゾ化合物。 (式中、R1およびR2は水素、置換または無置換のアルキ
    ル基、置換また無置換のアリール基、複素環残基を表わ
    す。またR1およびR2は共同で環を形成していても良い。
    R3は置換または無置換のアルキル基、置換または無置換
    のアルコキシ基、置換または無置換のアルキルスルホニ
    ル基、置換または無置換のアルキルメルカプト基、ハロ
    ゲン原子、置換または無置換のアリール基を表わし、n
    は1〜4の整数を表わす。nが2〜4の場合、R3は同一
    または異なったもののいずれでもよい。)
  2. 【請求項2】一般式〔II〕で表わされる2−ヒドロキシ
    −3−カルバモイルベンゾ〔a〕カルバゾール誘導体と
    一般式〔III〕で表わされるジアゾニウム塩化合物とを
    反応させることを特徴とする前記一般式〔I〕で表わさ
    れるビスアゾ化合物の製造方法。 (式中、R1およびR2は水素、置換または無置換のアルキ
    ル基、置換また無置換のアリール基、複素環残基を表わ
    す。またR1およびR2は共同で環を形成していても良い。
    R3は置換または無置換のアルキル基、置換または無置換
    のアルコキシ基、置換または無置換のアルキルスルホニ
    ル基、置換または無置換のアルキルメルカプト基、ハロ
    ゲン原子、置換または無置換のアリール基を表わし、n
    は1〜4の整数を表わす。nが2〜4の場合、R3は同一
    または異なったもののいずれでもよい。) (式中、Xはアニオン官能基を表わす。)
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