JPH08208592A - 2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを製造する方法 - Google Patents
2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを製造する方法Info
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- JPH08208592A JPH08208592A JP30645195A JP30645195A JPH08208592A JP H08208592 A JPH08208592 A JP H08208592A JP 30645195 A JP30645195 A JP 30645195A JP 30645195 A JP30645195 A JP 30645195A JP H08208592 A JPH08208592 A JP H08208592A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 医薬品の中間体として有用な2,2−ジアル
キル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを
有害なクロルシアンを副生することなく容易に製造する
方法。 【構成】 2,2−ジアルキル−3−ブロモプロピルア
セテ−トを非プロトン極性溶媒中、3級アミンの存在
下、反応系中に硫黄を添加するか又は添加することな
く、中間体R′SH及びR′SSR′を合成し、ついで
酸性水溶液中において塩素によつて、塩素化反応を行わ
せて2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスル
フォニルクロリドを製造する方法。 【効果】 本発明は中間体としてR′SH又はR′SS
R′の合成が容易になり、更に従来法において中間体と
してR′SCNを経由しないため有害なクロルシアンが
副生することが無く、容易に目的物質を合成することが
可能になった。
キル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを
有害なクロルシアンを副生することなく容易に製造する
方法。 【構成】 2,2−ジアルキル−3−ブロモプロピルア
セテ−トを非プロトン極性溶媒中、3級アミンの存在
下、反応系中に硫黄を添加するか又は添加することな
く、中間体R′SH及びR′SSR′を合成し、ついで
酸性水溶液中において塩素によつて、塩素化反応を行わ
せて2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスル
フォニルクロリドを製造する方法。 【効果】 本発明は中間体としてR′SH又はR′SS
R′の合成が容易になり、更に従来法において中間体と
してR′SCNを経由しないため有害なクロルシアンが
副生することが無く、容易に目的物質を合成することが
可能になった。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は著しく有害なクロルシア
ンを副生することなく、常圧でR′SH及びR′SS
R′を合成し、医薬の中間体として有用な2,2−ジア
ルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリド
を製造する方法に関するものである。
ンを副生することなく、常圧でR′SH及びR′SS
R′を合成し、医薬の中間体として有用な2,2−ジア
ルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリド
を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般にハロゲン化アルキルからス
ルフォニルクロリドを合成するには下記反応式(1),(2)
に示すようにメルカプタン又はジスルフィドを経由する
方法が知られている。
ルフォニルクロリドを合成するには下記反応式(1),(2)
に示すようにメルカプタン又はジスルフィドを経由する
方法が知られている。
【0003】 RSH+3Cl2 +2H2 O──→RSO2 Cl+5HCl (1) RSSR+5Cl2 +4H2 O──→2RSO2 Cl+8HCl (2) (ここにRはアルキル基を示す。)
【0004】更に一般的にメルカプタンを合成するには
ハロゲン化アルキルに硫化水素アルカリを作用させる方
法がある。 RX + MSH ──→RSH + MX (3) (ここにXはハロゲン、Mはアルカリ金属又はアンモニ
ウムを示す。)
ハロゲン化アルキルに硫化水素アルカリを作用させる方
法がある。 RX + MSH ──→RSH + MX (3) (ここにXはハロゲン、Mはアルカリ金属又はアンモニ
ウムを示す。)
【0005】更に下記反応式(4),(5) に示すブンテ塩又
は(6),(7) に示すチウロニウム塩を経由する方法もあ
る。
は(6),(7) に示すチウロニウム塩を経由する方法もあ
る。
【0006】 RS2 O3 Na+H2 O──→RSH+NaHSO4 (5) 2RSC(=NH)NH2 ・HX+2NaOH──→ 2RSH+2NaX+2H2 O+H2 NC(=NH)NHCN (7)
【0007】しかしながら本発明の出発物質として使用
される2,2−ジアルキル−3−ブロモプロピルアセテ
−トは反応式(3) ではアセチル基の加水分解により、反
応式(4),(6) ではアルキル基の立体障害によりR′SH
又はR′SSR′を生成し難い。従来は同様の反応を行
うには硫黄導入の原料として下記反応式(8),(9) に示す
ようにロダン塩を使用してR′SCNを合成し、水系で
塩素化を行い、スルフォニルクロリドを合成していた
(特開平3−223287)。
される2,2−ジアルキル−3−ブロモプロピルアセテ
−トは反応式(3) ではアセチル基の加水分解により、反
応式(4),(6) ではアルキル基の立体障害によりR′SH
又はR′SSR′を生成し難い。従来は同様の反応を行
うには硫黄導入の原料として下記反応式(8),(9) に示す
ようにロダン塩を使用してR′SCNを合成し、水系で
塩素化を行い、スルフォニルクロリドを合成していた
(特開平3−223287)。
【0008】 R′Br+KSCN──→R′SCN+KBr (8) R′SCN+3Cl2 +2H2 O──→ R′SO2 Cl+4HCl+ClCN (9) RはC1 〜C4 のアルキル基である。)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の2,2−ジ
アルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリ
ドの合成方法は反応式(8) の反応において、高温、長時
間を要すること、反応式(9) の反応においては著しく有
害なクロルシアン(ClCN)を副生するという問題点
があつた。本発明は上記従来の方法の問題点を解決し
て、更に従来法で使用されるR′SHが不快な強臭物質
であるため、これの生成をできるだけ抑制しながら安全
且つ容易に2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパ
ンスルフォニルクロリドを合成することを目的とするも
のである。
アルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリ
ドの合成方法は反応式(8) の反応において、高温、長時
間を要すること、反応式(9) の反応においては著しく有
害なクロルシアン(ClCN)を副生するという問題点
があつた。本発明は上記従来の方法の問題点を解決し
て、更に従来法で使用されるR′SHが不快な強臭物質
であるため、これの生成をできるだけ抑制しながら安全
且つ容易に2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパ
ンスルフォニルクロリドを合成することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は2,2−ジアル
キル−3−ブロモプロピルアセテ−ト(R′Br)を非
プロトン極性溶媒中で3級アミンの存在下硫化水素を常
圧又は加圧下で反応させる。上記反応中に硫黄を添加す
るか又は添加せずに中間体2,2−ジアルキル−3−メ
ルカプトプロピルアセテ−ト(R′SH)及びビス−
2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロピルジスルフ
イド(R′SSR′)を合成し、更に生成したR′SH
及びR′SSR′を酸性水溶液中において塩素によつて
塩素化反応を行わせて、2,2−ジアルキル−3−アセ
トキシプロパンスルフォニルクロリドを合成する方法に
関するものである。
キル−3−ブロモプロピルアセテ−ト(R′Br)を非
プロトン極性溶媒中で3級アミンの存在下硫化水素を常
圧又は加圧下で反応させる。上記反応中に硫黄を添加す
るか又は添加せずに中間体2,2−ジアルキル−3−メ
ルカプトプロピルアセテ−ト(R′SH)及びビス−
2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロピルジスルフ
イド(R′SSR′)を合成し、更に生成したR′SH
及びR′SSR′を酸性水溶液中において塩素によつて
塩素化反応を行わせて、2,2−ジアルキル−3−アセ
トキシプロパンスルフォニルクロリドを合成する方法に
関するものである。
【0011】本発明に使用される非プロトン極性溶媒と
して代表的なものは、例えばジメチルフォルムアミド
(以下DMFという)、ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロリドンである。3級アミンとしてはトリエチル
アミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、4−ジ
メチルアミノピリジンであり、3級アミンはすべて本発
明においては同様に脱HBr剤として有効に使用され
る。3級アミンの量としては、ハロゲン化アルキルに対
し、約1〜3倍モル、好ましくは1〜1.5倍モルであ
る。またアルキル基としてはC1 〜C4 のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル基が有効に使用される。また硫黄
を添加する場合、その量はハロゲン化アルキルに対して
約0.1〜3倍モル、好ましくは0.3〜2.0倍モル
が好適である。ハロゲン化アルキルの濃度は、硫黄を添
加しない場合は3〜50W/V%、好ましくは5〜20
W/V%、硫黄を添加する場合は、10〜50W/V
%、好ましくは20〜40W/V%である。本反応温度
は、硫黄を添加しない場合は約60〜120℃、好まし
くは80〜110℃、硫黄を添加する場合は、約60〜
120℃、好ましくは70〜90℃である。またその反
応時間は反応温度によって異なるが、例えば硫黄を添加
しない場合は約10時間以上であり、硫黄を添加する場
合は約3時間で反応は終了する。
して代表的なものは、例えばジメチルフォルムアミド
(以下DMFという)、ジメチルアセトアミド、N−メ
チルピロリドンである。3級アミンとしてはトリエチル
アミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、4−ジ
メチルアミノピリジンであり、3級アミンはすべて本発
明においては同様に脱HBr剤として有効に使用され
る。3級アミンの量としては、ハロゲン化アルキルに対
し、約1〜3倍モル、好ましくは1〜1.5倍モルであ
る。またアルキル基としてはC1 〜C4 のメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル基が有効に使用される。また硫黄
を添加する場合、その量はハロゲン化アルキルに対して
約0.1〜3倍モル、好ましくは0.3〜2.0倍モル
が好適である。ハロゲン化アルキルの濃度は、硫黄を添
加しない場合は3〜50W/V%、好ましくは5〜20
W/V%、硫黄を添加する場合は、10〜50W/V
%、好ましくは20〜40W/V%である。本反応温度
は、硫黄を添加しない場合は約60〜120℃、好まし
くは80〜110℃、硫黄を添加する場合は、約60〜
120℃、好ましくは70〜90℃である。またその反
応時間は反応温度によって異なるが、例えば硫黄を添加
しない場合は約10時間以上であり、硫黄を添加する場
合は約3時間で反応は終了する。
【0012】上記本発明の方法を反応式で示すと下記の
通りである。 R′Br+H2 S+R3 N──→R′SH+R3 NHBr (10) 2R′SH+S──→R′SSR′+H2 S (11) R′SH+3Cl2 +2H2 O→R′SO2 Cl+5HCl (12) R′SSR′+5Cl2 +4H2 O→2R′SO2 Cl+8HCl (13)
通りである。 R′Br+H2 S+R3 N──→R′SH+R3 NHBr (10) 2R′SH+S──→R′SSR′+H2 S (11) R′SH+3Cl2 +2H2 O→R′SO2 Cl+5HCl (12) R′SSR′+5Cl2 +4H2 O→2R′SO2 Cl+8HCl (13)
【0013】上記のように本発明のR′SH又はR′S
SR′は、例えばDMFのような非プロトン極性溶媒中
で3級アミンを触媒としてH2 Sを常圧又は加圧下にお
いてハロゲン化アルキルと反応させるのであるが、この
反応においては一部R′SSR′も生成する。反応系中
に硫黄を添加することによつて反応速度を上昇せしめ、
常圧でもR′SH又はR′SSR′の合成が可能であ
る。更に生成するR′SHは不快な強臭物質であるた
め、本発明においては硫黄を添加することによつてR′
SHからR′SSR′を生成せしめ不快な強臭物質の生
成量を極力少なくするとともにR′SO2 Clの合成に
酸化工程の一部を省略することができる利点もある。
SR′は、例えばDMFのような非プロトン極性溶媒中
で3級アミンを触媒としてH2 Sを常圧又は加圧下にお
いてハロゲン化アルキルと反応させるのであるが、この
反応においては一部R′SSR′も生成する。反応系中
に硫黄を添加することによつて反応速度を上昇せしめ、
常圧でもR′SH又はR′SSR′の合成が可能であ
る。更に生成するR′SHは不快な強臭物質であるた
め、本発明においては硫黄を添加することによつてR′
SHからR′SSR′を生成せしめ不快な強臭物質の生
成量を極力少なくするとともにR′SO2 Clの合成に
酸化工程の一部を省略することができる利点もある。
【0014】
【実施例1】DMF320ml中にトリエチルアミン2
4.2gを添加して、室温約25℃で飽和になるまで硫
化水素を吹込んだ。この溶液に2,2−ジエチル−3−
ブロモプロピルアセテ−ト(BEAと略称する)47.
4gを添加して、オ−トクレ−ブ中、100℃で10時
間反応した。冷却後塩化メチル200ml、水200ml中
に移して生成物を抽出した。更に水層を塩化メチル70
mlで抽出し、上記と合わせて水500mlで洗浄し、更に
飽和食塩水50mlで洗浄後、エバポレ−タ−で濃縮し
た。得られた2,2−ジエチル−3−アセトキシプロピ
ルメルカプタンは36.8gで、ガスクロマトグラフイ
−によつて純度を測定した結果、純度は90%であつ
た。DMFの代わりにジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドンを使用しても同様の結果が得られた。また
2,2−ジメチル−3−ブロモプロピルアセテ−ト(D
MA)又は2,2−ジプロピル−3−ブロモプロピルア
セテ−ト(DPA)又は2,2−ジブチル−3−ブロモ
プロピルアセテ−ト(DBA)を使用しても同様の反応
によつてR′SH又はR′SSR′が得られた。上記の
濃縮された液に水200ml、酢酸60mlを添加し、10
℃以下で塩素51gを吹込んだ。反応液を塩化メチレン
200mlで抽出し、ついで塩化メチレン層を5%重亜硫
酸ナトリウム20ml、飽和食塩水40mlで洗浄し、エ
バポレ−タ−で濃縮して2,2−ジエチル−3−アセト
キシプロパンスルフォニルクロリドを得た。収量48
g、ガスクロマトグラフイ−による純度を測定した結果
66%であつた。
4.2gを添加して、室温約25℃で飽和になるまで硫
化水素を吹込んだ。この溶液に2,2−ジエチル−3−
ブロモプロピルアセテ−ト(BEAと略称する)47.
4gを添加して、オ−トクレ−ブ中、100℃で10時
間反応した。冷却後塩化メチル200ml、水200ml中
に移して生成物を抽出した。更に水層を塩化メチル70
mlで抽出し、上記と合わせて水500mlで洗浄し、更に
飽和食塩水50mlで洗浄後、エバポレ−タ−で濃縮し
た。得られた2,2−ジエチル−3−アセトキシプロピ
ルメルカプタンは36.8gで、ガスクロマトグラフイ
−によつて純度を測定した結果、純度は90%であつ
た。DMFの代わりにジメチルアセトアミド、N−メチ
ルピロリドンを使用しても同様の結果が得られた。また
2,2−ジメチル−3−ブロモプロピルアセテ−ト(D
MA)又は2,2−ジプロピル−3−ブロモプロピルア
セテ−ト(DPA)又は2,2−ジブチル−3−ブロモ
プロピルアセテ−ト(DBA)を使用しても同様の反応
によつてR′SH又はR′SSR′が得られた。上記の
濃縮された液に水200ml、酢酸60mlを添加し、10
℃以下で塩素51gを吹込んだ。反応液を塩化メチレン
200mlで抽出し、ついで塩化メチレン層を5%重亜硫
酸ナトリウム20ml、飽和食塩水40mlで洗浄し、エ
バポレ−タ−で濃縮して2,2−ジエチル−3−アセト
キシプロパンスルフォニルクロリドを得た。収量48
g、ガスクロマトグラフイ−による純度を測定した結果
66%であつた。
【0015】
【実施例2】DMF40g、BEA23.7g、トリエ
チルアミン12.1g、硫黄1.6gを添加した溶液に
80℃で硫化水素を反応器から出ないように吹込んだ。
反応は2時間で終了した。実施例1と同様に処理して2
1.4gの目的物を得た。このもののガスクロマトグラ
フイ−による分析結果はR′SH55%、R′SSR′
35%であつた。ついで塩素18gを使用して塩素化反
応を行つた。その結果2,2−ジエチル−3−アセトキ
シプロパンスルフォニルクロリドの収量は24.5gで
ガスクロマトグラフイ−による純度は74.3%であつ
た。
チルアミン12.1g、硫黄1.6gを添加した溶液に
80℃で硫化水素を反応器から出ないように吹込んだ。
反応は2時間で終了した。実施例1と同様に処理して2
1.4gの目的物を得た。このもののガスクロマトグラ
フイ−による分析結果はR′SH55%、R′SSR′
35%であつた。ついで塩素18gを使用して塩素化反
応を行つた。その結果2,2−ジエチル−3−アセトキ
シプロパンスルフォニルクロリドの収量は24.5gで
ガスクロマトグラフイ−による純度は74.3%であつ
た。
【0016】
【実施例3】DMF35g、DMA20.9g、トリエ
チルアミン12.1g、硫黄1.6gを添加した溶液に
80℃で硫化水素を反応器から出ないようにして吹込ん
だ。反応は2.5時間で終了した。実施例1と同様に処
理して17.6gの目的物を得た。このもののガスクロ
マトグラフイ−による分析結果はR′SH.61%、
R′SSR′31%であつた。塩素18gを使用して塩
素化反応を行つた。その結果2,2−ジメチル−3−ア
セトキシプロパンスルフォニルクロリドの収量は22.
0gでガスクロマトグラフイ−による純度は75.1%
であつた。
チルアミン12.1g、硫黄1.6gを添加した溶液に
80℃で硫化水素を反応器から出ないようにして吹込ん
だ。反応は2.5時間で終了した。実施例1と同様に処
理して17.6gの目的物を得た。このもののガスクロ
マトグラフイ−による分析結果はR′SH.61%、
R′SSR′31%であつた。塩素18gを使用して塩
素化反応を行つた。その結果2,2−ジメチル−3−ア
セトキシプロパンスルフォニルクロリドの収量は22.
0gでガスクロマトグラフイ−による純度は75.1%
であつた。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によつて従来法では合成が
困難であつた医薬の中間体として有用な2,2−ジアル
キル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドの
合成において、中間体としてのR′SH又はR′SS
R′の合成が容易になり、更に従来法で中間物質として
使用されたR′SCNを経由しないため、著しく有害な
クロルシアンの副生することがなく、容易に2,2−ジ
アルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリ
ドを合成することが可能になつた。
困難であつた医薬の中間体として有用な2,2−ジアル
キル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドの
合成において、中間体としてのR′SH又はR′SS
R′の合成が容易になり、更に従来法で中間物質として
使用されたR′SCNを経由しないため、著しく有害な
クロルシアンの副生することがなく、容易に2,2−ジ
アルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリ
ドを合成することが可能になつた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 織田 亮三 兵庫県高砂市曽根町2900番地 東洋化成工 業株式会社化成品研究所内 (72)発明者 吉田 幸吉 大阪府吹田市山田南50A−201
Claims (1)
- 【請求項1】 2,2−ジアルキル−3−ブロモプロピ
ルアセテ−トを非プロトン極性溶媒中、3級アミンの存
在下、硫化水素と反応させ、上記反応系中に硫黄を添加
するか又は添加せずして、中間体2,2−ジアルキル−
3−メルカプトプロピルアセテ−ト(R′SH)及びビ
ス−2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロピル−ジ
スルフィド(R′SSR′)を合成し、ついで酸性水溶
液中において塩素によつて塩素化反応を行わせて2,2
−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルク
ロリドを製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30645195A JP3638357B2 (ja) | 1994-11-01 | 1995-10-30 | 2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを製造する方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-293836 | 1994-11-01 | ||
JP29383694 | 1994-11-01 | ||
JP30645195A JP3638357B2 (ja) | 1994-11-01 | 1995-10-30 | 2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを製造する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08208592A true JPH08208592A (ja) | 1996-08-13 |
JP3638357B2 JP3638357B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=26559577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30645195A Expired - Fee Related JP3638357B2 (ja) | 1994-11-01 | 1995-10-30 | 2,2−ジアルキル−3−アセトキシプロパンスルフォニルクロリドを製造する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3638357B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005531626A (ja) * | 2002-06-28 | 2005-10-20 | ロディア・シミ | ヒドロフルオロメチレンスルホニル基を含む誘導体の合成方法 |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP30645195A patent/JP3638357B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005531626A (ja) * | 2002-06-28 | 2005-10-20 | ロディア・シミ | ヒドロフルオロメチレンスルホニル基を含む誘導体の合成方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3638357B2 (ja) | 2005-04-13 |
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