JPH08205798A - 手掴みシートを設けたおにぎり包装部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 外装フィルムとこのほぼ中央付近に一部重なる内装フィ
ルムを配置し、外縁をシールした食品用包装材の外装フ
ィルムと食品の間にシート状部材を配置して摘み部を構
成する食品包装材。 【目的】 手で摘んで食する食品を食する場合、開封か
ら食べ終わるまで汚れた手が直接食品に触れることのな
い食品包装材を得ようとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、フィルム包装おにぎ
り等を食する場合、開封から食べ終わるまでの間汚れた
手が直接おにぎり等に触れることなく賞味できる手掴み
シートを設けたおにぎり包装部材に関するものである。

【０００２】

【従来技術】 全国に数万店あると言われる、スーパー
マーケットやコンビニエンスストアー、食料品店などで
売られている、フィルム包装されたおにぎり等の包装材
は従来図９に示す実開平５−８５２８８にある如く、外
装フィルムにこれのほぼ中央で一部が重なり合う一対の
内装フィルム及び前記外装フィルムの外縁をシールして
海苔等を収納可能な包装具体を構成し、かつ前記外装フ
ィルムのほぼ中央にカットテープを前記一対の内装フィ
ルムの重ね合わせた部分に添って設けてなる海苔巻きお
握り包装具に於いて、前記包装具体における前記カット
テープを中心としてほぼ対象位置に所定形状の切り欠き
を可能とする切り裂き手段を設けたことを特徴とする海
苔巻きお握り包装具で、開封のしかたに特徴を持たせた
ものである。

【０００３】図１０は実開平５−６０２９３を示すもの
で、透明な薄幕製の包装用袋内の中央部におにぎり用の
海苔が包装用袋の長さ方向への移動を防止された状態で
収容され、しかも、包装用袋の長さ方向両端部に透明な
部分を残した状態で収容されていることを特徴とするお
にぎり用の海苔包装構造で包装の内部を見ることを目的
として特徴を持たせたものである。

【０００４】実開平６−２２２８６は図１１に示し如
く、縦長の三角状に形成した袋体の先端部を切断し、且
つ先端上方部に表裏面を張り付ける細長帯状の張り付け
部を設け、さらに上下はしの開口を除く両縁部が容易に
剥離可能となる包装袋を設け、該包装袋の下端開口から
サンドイッチ等処望の食べ物を収納して適宜密封し、食
用時上端開口部から張り付け部を開封して下方向の表裏
面を剥がして収納物を取り出す、サンドイッチの包装形
態に関するのものである。

【０００５】何れの従来技術に於いても、包装の仕方や
内容物の確認、又包装した物の開封し安さについての技
術のみである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では海苔
巻きおにぎりを食する場合、開封と同時に海苔が御飯に
巻かれて便利ではあるが、素手で直接海苔を巻いた部分
を摘むか、又は、ませ御飯の場合は、直接御飯を摘んで
食することとなる。従って、常に清浄な手指で掴むこと
ができるとは限らず、例えば、車の運転時や、釣りをは
じめ、手を洗うことのできない状況下で衛生的に食する
ことが困難であるという衛生に関する課題があった。

【０００７】又、開封が容易でも、開封した海苔巻きお
にぎりを第三者に手渡すこともあり、その都度手の汚れ
を気にし、相手への配慮が必要で面倒であるなど、配慮
に関する課題があった。

【０００８】さらに、折角手軽に食せるよう包装されて
いても海苔巻きおにぎりが汚れた手では食せないため汚
れた手で袋を持って食せる菓子パン等が消費され、海苔
巻きおにぎりの購買意欲が減じ、売上が伸びないという
売上に関する課題があった。

【０００９】従って、取り扱い便利な海苔巻きおにぎり
を清潔且つ気軽に食べられ、且つ購買意欲を高め、これ
らの市場の拡大につながるフィルム包装おにぎりを提供
することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項１記載の発明は、外装フィ
ルムのほぼ中央で一部が重なり合うように一対の内装フ
ィルムを配置し、該一対の内装フィルム及び前記外装フ
ィルムの外縁をシールし海苔等を収納可能な、且つ開封
部を設けた包装材に於いて、前記海苔と、前記外装フィ
ルムの間にシート状部材を介して、前記海苔又はおにぎ
り等を手指で直接触れて摘むことのない手段を講じて汚
れた手でも衛生的におにぎり等が食せるように構成した
ことを特徴とする手掴みシート設けておにぎり包装部材
である。尚、おにぎり等を直接手指で触れて掴むことの
ない手段とは、前記開封部を中心に前記シート状部材を
配置して、開封の初期の段階から前記シート状部材を掴
むことができる状態を意味する。

【００１１】又請求項２記載の発明は、請求項１記載の
中で外装フィルムのほぼ中央部に開封部を設けたおにぎ
り等の包装フィルムに於いて、前記フィルムの内側方向
の面に前記開封部を中心に、シート状部材を配置した、
手掴みシートを設けたおにぎり包装部材である。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
面に基付いて作用と共に説明する。図１は本発明の第１
実施例を示す平面図で、外装フィルム１のほぼ中央で一
部が重なり合うように一対の内装フィルム２、２を配置
し、この外縁をシール３、し、海苔４等を収納可能な包
装部材において、海苔４と外装フィルム１の間にシート
状部材５を配置したもので、この時、開封部６を中心に
シート状部材５を配置するとよく、このシート状部材５
は、開封部６を開封した場合、ずれることなく確実に所
定の位置に配置されている大きさからなり図２、紙又は
合成樹脂フィルムその他自由に折り曲がり、又は若干の
折り目を付けた状態で、配置してもよい。

【００１３】従って、今本発明の手掴みシートを設けた
おにぎり包装部材を用いて海苔巻きおにぎりを食するに
は、開封部６を引き明けて外装フィルム１を開封した
後、外装フィルム１の両端を摘んで左右に引き離す。

【００１４】外装フィルム１が左右に引き離されるに従
って内部からシート状部材５の中央部付近が露出し、こ
のをシート状部材５を片手で摘みながら、他の手で外装
フィルム１を左右に取り除く。

【００１５】従って、海苔４等の面に直接手指等を触れ
ることなく海苔巻きおにぎり等を食することができるも
のであり、又、外装フィルム１を適宜引き離して海苔巻
きお握りを摘むため、シート状部材５がおにぎりの補強
的役割をする。このため、おにぎり等の中央部付近は具
を設けるたことにより、御飯の粘りが減少し割れやすく
なっている部分をおぎなう。包装部材（以下外装フィル
ム及び内装フィルムを合わせた呼び方を包装部材とい
う）からおにぎりを取り出した途端、おにぎりが割れて
落ちることを防止することができると共に、シト状部材
５の若干の腰によって、包装部材の復元力が増大し、袋
状の包装材の隅までしっかり伸びるから包装部材内の海
苔が切れて残ることが無くなる等の効果がある。外装フ
ィルム１と海苔４の間に配置したシート状部材５はおに
ぎりを掴むに必要且つ十分な大きさで構成されているか
ら極めて低価格であり、海苔巻きおにぎりの価格を押し
上げることなく販売拡大につながる等効果は大きい。

【００１６】図３は本発明の第２実施例を示す平面図
で、シート状部材５の角を除き、外装フィルム１に配置
し、内装フィルム２、２の外縁をシール３するに際し、
若干シール３の部分に掛かるか若しくはシール３の部分
の内幅にほぼ等しい程度の幅からなるシート部材５であ
って、シール３部分に接する距離はおにぎり７の厚みに
合わせてもよく、この実施例によれば、おにぎり等の包
装部材の製造工程及び、おにぎりを包装するまでの間、
外装フィルム１と海苔４等の間に配置したシート状部材
５がずれることを防止し、且つ、取り除いた角がおにぎ
り７等の片に添うように図４構成すると、若干厚めの素
材を用いてもシート状部材５を構成することができ、第
１実施例と同様の効果を得ることができると共に、見た
目も美しくなる等の効果がある。

【００１７】図５は第３実施例を示す平面図で図６はこ
の実施例のフィルム状のシート状部材を示す平面図で、
この実施例では、外装フィルム１と一対の内装フィルム
２の間に海苔等を収納可能な包装部材に於いて、外装フ
ィルム１の間の両端を外装フィルム１及び、内装フィル
ム２外縁と共にシール３してあり、フィルム状のシート
状部材５には、シート状部材５と、他の部分５Ｃに分割
するための若干の連結部５Ｄを残して切り裂いてある。

【００１８】従って、この実施例のフィルム状のシート
状部材５を配置した食品包装材を用いて、おにぎり等を
包装し今これを食するには、外装フィルム１の開封部６
を開封した後、外装フィルム１の両端を左右に引き離す
と、フィルム状のシート状部材５に設けた連結部５Ｄが
つぎつぎと切れてシート状部材５を構成し、他の部分５
Ｃは分離し外装フィルム１と共に取り除かれ、シート状
部材５のみを掴んだ状態になるから、そのまま食する場
合に於いても、又、人に手渡す場合においてもおにぎり
等の面または海苔の面に直接手指を触れることなく、お
にぎり等を賞味することができるもので、手渡しに際し
ても手の汚れ等を気にする事なく、手渡すことができ
る。

【００１９】図７は本発明の第４実施例を示す斜視図
で、外装フィルム１に開封部を設けたのみの包装材のほ
ぼ中央付近にシート状部材５を設けたもので、混ぜ御飯
等のおにぎりの場合海苔を用いないことがあり、この様
なときは、外装フィルム１の内側の面にート状部材５を
配設してもよく、この時シート状部材５はスポットＡ、
Ａ、Ａ、Ａ等の手段を用いて剥離しやすく設けてもよ
い。この実施例に於いてもおにぎり等を包装した状態に
於いて、開封部６を開封した後、外装フィルム１を左右
に引き離し、シート状部材５が露出した段階で、第１実
施例と同様の操作をすることにより第１実施例と同様の
作用効果を得ることができるものである。

【００２０】図８は本発朋の第５実施例をしめす平面図
で、外装フィルム１のほぼ中央で一部が重なり合うよう
に一対の内装フィルム２を配置し外縁をシール３し、海
苔４等を収納可能な包装材の外装フィルム１と海苔４の
間にシート状部材５を配設してあり、スポット等の手段
を用いて剥離しやすく設けてある。

【００２１】従って、この実施例を使用すれには、おに
ぎり等を包装した後、外装フィルム１を開封部６から開
封した後、外装フィルム１の両端を左右に引き離し、シ
ート状部材５が適宜露出した段階で、シート状部材５を
片手にて掴み、残る片手で外装フィルム１をつぎつぎと
取り除けばよく、スポット溶着Ａ、Ａ、Ａ、Ａ等で設け
てあるから極めて容易に剥離するため外装フィルム１を
取り除く場合何ら障害となることがないばかりか、第１
実施例と同様の効果を得ることができるものである。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明の手掴みシー
トを設けたおにぎり包装部材に於いては、常にシート状
部材が外装フィルムと食品である海苔の面、または外装
フィルムと御飯の面の間に介在するため外装フィルムを
開封しておにぎり等を取り出す過程から食べ終わるまで
の間、常にシート状部材を掴むことができるため手指と
おにぎり又は海苔等の間に介在し、食用に際しても、人
に手渡す際に於いても、手を洗うことのできない状況下
にあっても、安全に、且つ衛生的におにぎり等食するこ
とができる。購買意欲をそそり市場の拡大が期待でき、
また特に開封して人に手渡す場合において、持つ手の汚
れを気にする必要は全くなるなど効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す平面図である。

【図２】本発明の第１実施例のシート状部材を示すおに
ぎりの斜視図である。

【図３】本発明の第２実施例を示す平面図である。

【図４】本発明の第２実施例のシート状部材を示す斜視
図である。

【図５】本発明の第３実施例を示す平面図である。

【図６】本発明の第３実施例のフィルム状のシート状部
材を示す平面図である。

【図７】本発明の第４実施例を示す斜視図である。

【図８】本発明の第５実施例を示す平面図である。

【図９】従来技術、実開平５−８５２８８を示す平面図
である。

【図１０】従来技術、実開平５−６０２９３を示す斜視
図である。

【図１１】従来技術、実開平６−２２２８６を示す斜視
図である。

【符号の説明】

１ 外装フィルム ２ 一対の内装フィルム ３ シール ４ 海苔 ５ シート状部材 ６ 開封部 ５Ｃ その他の部分 ５Ｄ 連結部 Ａ スポット ７ おにぎり

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外装フィルムのほぼ中央で一部が重なり
   合うように一対の内装フィルムを配置し、該一対の内装
   フィルム及び前記外装フィルムの外縁をシールし海苔等
   を収納可能な、且つ開封部を設けた包装部材に於いて、
   前記海苔と、前記外装フィルムの間にシート状部材を介
   して、前記海苔又はおにぎり等を手指で直接触れて摘む
   ことのない手段を講じ汚れた手でも衛生的におにぎり等
   が食せるように構成したことを特徴とする手掴みシート
   えお設けたおにぎり包装部材。
2. 【請求項２】 外装フィルムのほぼ中央に開封部を設け
   たおにぎり等の包装フィルムに於いて、前記フィルムの
   内側方向の面に前記開封部を中心に、シート状部材を配
   置した請求項１記載の手掴みシートを設けておにぎり包
   装部材。