JPH08202976A - シミュレーション機能を有する防災システム - Google Patents

シミュレーション機能を有する防災システム

Info

Publication number
JPH08202976A
JPH08202976A JP964395A JP964395A JPH08202976A JP H08202976 A JPH08202976 A JP H08202976A JP 964395 A JP964395 A JP 964395A JP 964395 A JP964395 A JP 964395A JP H08202976 A JPH08202976 A JP H08202976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulation
disaster prevention
signal
communication
fire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP964395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3210539B2 (ja
Inventor
Masamichi Kikuchi
正道 菊池
Naoya Matsuoka
直哉 松岡
Toru Kashiwagi
亨 柏木
Kumiko Ando
久美子 安藤
Toshi Kataoka
才 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hochiki Corp filed Critical Hochiki Corp
Priority to JP00964395A priority Critical patent/JP3210539B2/ja
Publication of JPH08202976A publication Critical patent/JPH08202976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3210539B2 publication Critical patent/JP3210539B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Fire Alarms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シミュレーション機能を有する防災システム
において、各装置間に通信障害が生じている場合や予め
設定された異常度を持つ防災情報信号が入力している場
合にはシミュレーションモードへの移行を禁止するよう
にする。 【構成】 防災受信機50との間の通信が所定時間の
間、正常にできず障害と判断している場合、または防
災受信機50から予め設定された異常度を持つ防災情報
信号が入力している場合にシミュレーションを開始させ
る操作が行われてもシミュレーションモードへの移行を
禁止する。また、シミュレーションユニット20との
間の通信が所定時間の間、正常にできず障害と判断して
いる場合にはシミュレーションを開始させる操作が行わ
れてもミュレーションモードへの移行を禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シミュレーション機能
を有する防災システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、煙感知器や熱感知器等の火災感知
器、防火戸、防火ダンパ、排煙ダンパ等の防排煙機器等
の端末機器の状態監視や制御を行なう防災システムに
は、CRT等のディスプレイを使用して防災情報の表示
を行なうと共にこのディスプレイ上に表示されるシンボ
ルマークや文字をマウスやライトペン等を使用してクリ
ック操作することにより各種機能の選択や実行を可能に
したものがある。近年、この種の防災システムはコンピ
ュータ化に伴ってその操作方法も複雑化してきており、
また、通常時は殆ど動作することがないことから操作方
法に習熟することが難しく、突然の非常時に対応が遅れ
るという恐れがあった。
【0003】そこで、火災等の異常時を想定して模擬訓
練を行なうことができる機能を持たせたものとして特開
平5−27665号公報に開示されたものがある。これ
は火災感知器や防排煙機器の代替回路を設けた操作訓練
用の中継器により防災受信機の操作訓練ができるように
したものであり、外部機器(以下イベント表示装置とい
う)からの操作入力に基づいたデータを入力すること
で、このデータと操作訓練用の状態監視のテーブルとに
基づいて得られる制御信号を操作訓練用の中継器へ出力
し、また、当該中継器の動作によりこれから出力される
応答信号を入力し、この応答信号と上記テーブルとに基
づいて得られるデータをイベント表示装置へ出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の防災システムにあっては、操作者によってシミュレ
ーションを開始させる指示があった場合に無条件にシミ
ュレーションモードへ移行するようになっているが、シ
ミュレーション開始時点で発生しているイベントに対し
て操作者が早急に認識しなければならないような事態が
生じた場合に操作者の対応が遅れたりすることがあり、
また、イベント表示装置と防災受信機との間の通信異常
等が生じていた場合にはイベントの発生に対して認識す
ることができなかったりして最悪な状況を招く恐れがあ
るという問題点があった。
【0005】そこで本発明は、シミュレーションを開始
させる指示があってもシミュレーションモードへの移行
が可能か否かを判断することができるシミュレーション
機能を有する防災システムを提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明によるシミュレーション機能を有する
防災システムは、火災感知器や防排煙機器等の端末機器
を接続し、該端末機器の状態監視や制御を行う防災受信
機と、該防災受信機に接続され双方向通信を行い、該防
災受信機から送られてくる防災情報をCRT等のディス
プレイ上に表示したり、手動入力操作等により防災受信
機へ制御信号を出力するイベント表示装置とを備えた防
災システムにおいて、前記イベント表示装置は、前記防
災情報を疑似的に作り出すことによって火災等の異常時
のシミュレーションを行うシミュレーション手段と、該
シミュレーション手段によるシミュレーション開始時
に、前記防災受信機との間の通信に障害が発生している
場合又は前記防災受信機から予め設定された異常度を持
つ防災情報信号が入力している場合にはシミュレーショ
ンモードへの移行を禁止する禁止手段とを有することを
特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として例えば請求項2
記載の発明のように、前記シミュレーション手段は、ユ
ニット化され前記イベント表示装置と接続されて双方向
通信によるやりとりによりシミュレーションを行い、前
記禁止手段は、前記シミュレーション手段との間の通信
に障害が発生している場合にシミュレーションモードへ
の移行を禁止するようにしても良い。
【0008】請求項3記載の発明によるシミュレーショ
ン機能を有する防災システムは、火災感知器や防排煙機
器等の端末機器を接続し、該端末機器の状態監視や制御
を通信により行う防災受信機を備えた防災システムにお
いて、前記防災受信機は、防災情報を疑似的に作り出す
ことによって火災等の異常時のシミュレーションを行う
シミュレーション手段と、該シミュレーション手段によ
るシミュレーション開始時に、前記端末機器との間の通
信に障害が発生している場合にはシミュレーションモー
ドへの移行を禁止する禁止手段を有することを特徴とす
る。
【0009】また、好ましい態様として例えば請求項4
記載の発明のように、前記シミュレーション手段は、ユ
ニット化され前記防災受信機と接続されて双方向通信に
よるやりとりによりシミュレーションを行い、前記禁止
手段は、前記シミュレーション手段との間の通信に障害
が発生している場合にはシミュレーションモードへの移
行を禁止するようにしても良い。
【0010】
【作用】本発明では、イベント表示装置側でシミュレー
ションを行う場合、シミュレーション開始時に、防災受
信機との間の通信に障害が発生している場合又は防災受
信機から予め設定された異常度を持つ防災情報信号が入
力している場合にはシミュレーションモードへの移行が
禁止される。この場合、シミュレーションモードへの移
行の禁止の具体例としては、シミュレーションを開始さ
せる操作を行ってもその起動指示を拒絶してシミュレー
ションモードへ移行しない。また、シミュレーションユ
ニットとの間の通信に障害が発生している場合にはシミ
ュレーションモードへの移行が禁止される。
【0011】一方、防災受信機側でシミュレーションを
行う場合には、端末機器との間の通信に障害が発生して
いる場合にはシミュレーションモードへの移行が禁止さ
れる。この場合、シミュレーションモードへの移行の禁
止の具体例としては、上記同様にシミュレーションを開
始させる操作を行ってもその起動指示を拒絶してシミュ
レーションモードへ移行しない。また、シミュレーショ
ンユニットとの間の通信に障害が発生している場合には
シミュレーションモードへの移行が禁止される。
【0012】したがって、シミュレーションを行なって
はいけない状況では、シミュレーションモードへの移行
が禁止されるので、防災管理者等の操作者は通信障害を
確認でき、また、シミュレーション開始時点で発生して
いるイベントに対して早急に認識しなければならないよ
うな事態が生じた場合に直ちに処置が可能である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。図1は本発明に係るシミュレーション機
能を備えた防災システムの一実施例の回路構成を示すブ
ロック図である。 A.防災システムの構成 (a)全体の構成 図1において、1〜6の各々は火災感知器であり、詳し
くは1、2の各々はオン/オフ型感知器、3は光電式ア
ナログ感知器、4は熱式アナログ感知器、5、6の各々
は光電式分離型アナログ煙感知器である。オン/オフ型
感知器1、2は中継器10を介して防災受信機50に接
続されており、光電式アナログ感知器3、熱式アナログ
感知器4及び光電式分離型アナログ煙感知器5、6の各
々は直接防災受信機50に接続されている。20、21
の各々は防火戸、防火ダンパ、排煙ダンパ等の防排煙機
器であり、中継器11を介して防災受信機50に接続さ
れている。30は地区ベルであり、中継器12を介して
防災受信機50に接続されている。なお、これらの端末
機器は図示の設置数に限るものでなく、例示として掲げ
たものである。したがって、これ以上の設置数であって
も良いのは勿論である。
【0014】防災受信機50はオン/オフ型感知器1、
2、防排煙機器20、21及び地区ベル30との間では
中継器10〜12を介して間接的に例えばポーリング/
セレクティング伝送方式により信号の受信を行なう。す
なわち、防災受信機50は中継器10〜12の各々に対
して所定周期毎に送信情報が有るか否かの問い合せを行
なう。これを受けた中継器10〜12の各々は送信情報
がなければ終了コードを送信し、あれば信号を送信す
る。
【0015】一方、光電式アナログ感知器3、熱式アナ
ログ感知器4及び光電式分離型アナログ煙感知器5、6
との間では中継器を介在することなく直接的にポーリン
グ/セレクティング伝送方式により信号の受信を行な
う。すなわち、防災受信機50は光電式アナログ感知器
3、熱式アナログ感知器4及び光電式分離型アナログ煙
感知器5、6の各々に対して直接的に問い合せを行な
う。これを受けた光電式アナログ感知器3、熱式アナロ
グ感知器4及び光電式分離型アナログ煙感知器5、6の
各々はアナログデータ等を送信する。この場合も上記同
様に送信情報が有るか否かの問い合せは所定周期毎に行
なわれる。防災受信機50は各種感知器1〜6及び中継
器10から出力される信号を入力することで、火災、断
線等の異常信号やアナログデータ等の防災情報信号を出
力し、また、防排煙機器20、21及び中継器10から
から出力される信号を入力することで起動確認信号や断
線信号等の防災情報信号を出力する。インタフェース6
0は防犯受信機や非常放送装置等の警報用装置からの接
点信号をイベント表示装置100へ入力するするために
使用される。
【0016】100はイベント表示装置であり、制御部
101と、CRT等のディスプレイ102と、キーボー
ド103及びマウス104と、プリンタ105とを有し
て構成され、防災受信機50との間でシリアル伝送方式
(例えばRS232C規格による伝送)による双方向通
信を行なう。防災受信機50とイベント表示装置100
との間の双方向通信は、防災受信機50を親、イベント
表示装置100を子としてポーリング/セレクティング
方式の伝送方式を行なっている。防災受信機50は、送
信すべき防災情報信号があるとセレクティングによりイ
ベント表示装置100に防災情報信号を出力する。ま
た、送信すべき制御信号等の信号がないかの呼び出しを
イベント表示装置100に対し例えば0.5秒毎に行な
い、イベント表示装置100はこの呼び出しを受けて、
送信すべき信号がないときは、送出すべき信号がないこ
とを示す終了コマンドを出力し、送信すべき信号がある
ときは、信号を出力する。イベント表示装置100は、
防災受信機50から出力される各種防災情報信号を入力
することで、これら防災情報信号に基づく表示をディス
プレイ102上に行なうと共に必要に応じて制御信号を
防災受信機50へ出力する。また、防災受信機50から
出力される各種防災情報信号をプリンタ105へ出力す
ると共に後述する外部記憶装置119(図2参照)に記
憶する。
【0017】ここで、防災受信機50へ出力する制御信
号としては、例えば防排煙機器を起動させる起動信号等
がある。この制御信号はディスプレイ102上に表示さ
れるシンボルマーク又は文字をマウス104でクリック
することにより出力される。例えば図3に示す建物内の
平面を示す平面図画面において、防排煙機器20又は防
排煙機器21のシンボルマークをクリックすると、起動
するかどうかの確認メニューが表示され、ここで起動を
選択すると、防排煙機器を起動させる起動信号が出力さ
れる。なお、図3に示す平面図画面はこれを指定するメ
ニューの選択によりディスプレイ102上に表示され
る。
【0018】また、イベント表示装置100は後述する
ようにシミュレーションモードへ移行する操作が行なわ
れると、防災受信機50との間で行なう双方向通信と同
様にシミュレーションユニット200との間でシリアル
伝送方式による双方向通信を行なう。イベント表示装置
100とシミュレーションユニット200との間の双方
向通信は、シミュレーションユニット200を親、イベ
ント表示装置100を子としてポーリング/セレクティ
ング方式の伝送方式を行っている。シミュレーションユ
ニット200は、送信すべき疑似的な各種防災情報信号
等の信号があるとセレクティングによりイベント表示装
置に出力する。また、送信すべき信号がないときは、ポ
ーリングによりイベント表示装置100に送信すべき制
御信号等の信号がないかの呼び出しを例えば0.5秒毎
に行い、イベント表示装置100はこの呼び出しを受け
て、送信すべき信号がないときは、送信すべき信号がな
いことを示す終了コマンドを出力し、送信すべき信号が
あるときは信号を出力する。イベント表示装置100は
シミュレーションユニット200から出力される疑似的
な各種防災情報信号を入力することで、これら防災情報
信号に基づく表示をディスプレイ102上に行なうと共
に必要に応じて制御信号をシミュレーションユニット2
00へ出力する。
【0019】また、イベント表示装置100はシミュレ
ーションユニット200から出力される各種防災情報信
号をプリンタ105へ出力すると共に後述する外部記憶
装置119に記憶する。シミュレーションユニット20
0へ出力する制御信号には例えば防排煙機器を起動させ
る起動信号等があり、ディスプレイ102上に表示され
るシンボルマーク又は文字をマウス104にてクリック
することにより出力される。例えば図3に示す建物内の
ある階の平面を示す平面図画面において、防排煙機器2
0又は防排煙機器21のシンボルマークをクリックし、
その時に表示される確認メニューで起動を選択すると、
防排煙機器20又は防排煙機器21を起動させる起動信
号が出力される。この場合、起動信号はシミュレーショ
ンユニット200へ出力されるため、実際には防排煙機
器20又は防排煙機器21は起動しない。
【0020】また、イベント表示装置100はシミュレ
ーション開始時に防災受信機50との間の通信に障害が
発生していると判断すると、シミュレーションを開始さ
せる操作が行われてもその起動指示を拒絶してシミュレ
ーションモードへは移行しない。また、防災受信機50
から予め設定された異常度を持つ防災情報信号が入力し
ていると判断すると、上記同様にシミュレーションを開
始させる操作が行われてもその起動指示を拒絶してシミ
ュレーションモードへは移行しない。イベント表示装置
100では予め異常度を持つ防災情報信号を設定するこ
とができ、例えば火災信号、断線信号等の通信障害信
号、所定レベル以上のアナログ値の信号が設定される。
【0021】また、イベント表示装置100はシミュレ
ーション中に防災受信機50との間の通信に障害が発生
したと判断すると、シミュレーションモードから通常の
監視モードへ移行する。また、シミュレーションユニッ
ト200との間の通信に障害が発生したと判断すると上
記同様にシミュレーションモードから通常の監視モード
へ移行する。また、シミュレーションユニット200と
の間の通信に障害が発生していると判断した場合には、
シミュレーションを開始させる操作が行われてもシミュ
レーションモードへは移行しない。通信障害発生の判断
は所定時間(例えば10秒)の間正常な通信ができなか
った場合に行われる。なお、正常な通信ができなかった
場合としてはポーリングによる呼び出しがない場合や、
セレクティングによる信号の送信はあったけれどもその
信号の内容が通常の通信状態ではありえない内容であっ
た場合等である。
【0022】また、イベント表示装置100は通信障害
と判断した場合にディスプレィ121上に通信障害を知
らせる表示を行う。この場合、防災受信機50との間で
通信障害があると判断すると、例えば「防災受信機との
間に通信障害があります」というメッセージを表示す
る。また、防災受信機50から予め設定された異常度を
持つ防災情報信号が入力していると判断した場合にはデ
ィスプレィ121上に異常度に対応した例えば火災等の
異常を知らせる表示を行う。この場合、例えば「火災等
の異常が発生しました」というメッセージを表示する。
また、シミュレーションユニット200との間で通信障
害が生じている場合には、ディスプレィ121上に通信
障害を知らせる表示を行う。この場合、例えば「シミュ
レーションユニットとの間に通信障害があります」とい
うメッセージを表示する。
【0023】また、イベント表示装置100はシミュレ
ーション中に通信障害と判断してシミュレーションモー
ドから通常の監視モードへ移行した際にもディスプレイ
102上に通信障害を知らせる表示を行なう。この場
合、防災受信機50との間で通信障害があると判断する
と、例えば「防災受信機との間に通信障害があります」
というメッセージを表示し、シミュレーションユニット
200との間で通信障害があると判断すると、例えば
「シミュレーションユニットとの間に通信障害がありま
す」というメッセージを表示する。
【0024】図1において、キーボード103は各種デ
ータの入力に使用され、マウス104は上述の如くディ
スプレイ102上に表示されるシンボルマーク又は文字
の選択に使用される。なお、マウス104の他にライト
ペン、タブレット又はトラックボール等のポインティン
グ入力装置の使用も勿論可能である。ディスプレイ10
2上には初期画面として図5に示すメニュー画面が表示
される。このメニュー画面において「一覧」及び「シミ
ュレーション」を除く各階を表わす各メニューを選択す
ると、例えば図3に示すような建物の各階における平面
図が表示される。また、「一覧」を選択すると、例えば
図4に示すような発生したイベントの内容と発生日時と
を示す記録一覧が表示される。また、「シミュレーショ
ン」を選択するとシミュレーションモードへ移行する。
【0025】図1において、シミュレーションユニット
200は、疑似的な火災等の異常情報や防排煙機器2
0、21の起動確認情報等の各種防災情報信号の出力、
イベント表示装置100での手動操作入力又は自動連動
制御により出力される制御信号等の各種信号の入力、及
びこれら入出力信号の時間管理を、実際の火災等の異常
が発生した場合の火災等の異常の発生位置、規模、拡大
状況及び防災管理者等の操作者の対処等を想定して設定
したシミュレーションパターンにしたがって火災等の異
常時のシミュレーションを行なうもので、実際に防災受
信機50から出力される防災情報信号と同等の防災情報
信号を出力する。この場合、シミュレーションパターン
は、防災管理者等の操作者の対処による操作入力又は自
動連動制御出力による入力、及びこの入力にまでにかか
る時間の管理により、火災等の異常の発生位置、規模、
拡大状況等が変化するパターンを有している。シミュレ
ーションパターンはフロッピーディスク又はメモリカー
ド等の携帯可能な情報媒体から供給されるようになって
いる。
【0026】(b)イベント表示装置100の制御部1
01の詳細な構成 図2はイベント表示装置100の制御部101とシミュ
レーションユニット200の詳細な構成を示すブロック
図である。この図において、110は制御部101の各
部を制御するCPU、111はCRT用インタフェース
であり、CPU110にて作成された画像情報をディス
プレイ102に表示可能な信号(RGB信号、垂直及び
水平同期信号)に変換して出力する。112はポインテ
ィング入力装置用インタフェースであり、マウス104
から出力される信号をCPU110が利用できる信号に
変換する。113はP型入力用インタフェースであり、
インタフェース60から入力される接点入力信号をCP
U110が利用できる信号に変換する。114はP型出
力用インタフェースであり、CPU110が作成した情
報を接点出力に変換する。
【0027】115は電源回路であり、外部より供給さ
れる電源をこのイベント表示装置100で必要とする電
圧に変換して出力する。116はクロック回路であり、
CPU110に現在の時刻情報を提供する。117はR
AMであり、CPU110の動作において使用される。
118はROMであり、CPU110を制御するための
基本プログラムを記憶する。119はハードディスクド
ライブ等の外部記憶装置であり、このイベント表示装置
100の動作を制御する制御プログラムの記憶の他、防
災受信機50から出力される防災情報信号と、インタフ
ェース60を介して入力された外部からの信号と、シミ
ュレーションユニット200から出力される疑似的な防
災情報信号と、これら防災情報信号の入力時刻等の各種
データの記憶に使用される。120はシリアル入出力回
路であり、防災受信機50を介して外部より供給される
防災情報信号を入力し、また、CPU110により作成
された制御信号を出力する。このシリアル入出力回路1
20の一つのポートに防災受信機50の入出力端が接続
される。
【0028】(c)イベント表示装置100の制御部1
01の制御内容 (イ)シリアル入出力回路120を介して供給される各
種防災情報信号を入力すると、これを解析し、その結果
に基づいて外部記憶装置119から必要な情報を取得し
てディスプレイ102上に所定のグラフィックやメッセ
ージを表示する。例えば、図3において火災感知器Sが
発報したとすると、この火災感知器Sから出力される信
号に対応する火災信号が防災受信機50から出力され
る。そして、この火災信号からイベントの発生した箇所
である第二会議室RM2を特定し、そしてこの第二会議室
M2の区画線に対応するディスプレイ102上のシンボ
ルマークを例えば赤色で点滅させると共に発報した火災
感知器Sに対応するシンボルマークを赤で点滅させる。
また、防排煙機器等の起動中信号を入力すると、該当す
る防排煙機器に対応するディスプレイ102上のシンボ
ルマークを例えば青色で点滅させる。その後、起動確認
信号を入力すると青色の点灯に変える。
【0029】(ロ)P型入力用インタフェース113を
介して外部より供給される各種信号を入力すると、上記
同様に解析結果に基づいて外部記憶装置119から必要
な情報を取得してディスプレイ102上に所定のグラフ
ィックやメッセージを表示する。 (ハ)マウス104の操作によりコマンド指定が行なわ
れると、その指定されたコマンドを解析し、その結果に
基づいて外部記憶装置119から必要な情報を取得して
ディスプレイ102上に所定のグラフィックやメッセー
ジを表示する。また、指定されたコマンドが制御信号を
出力するものであればこれを出力する。例えばマウス1
04の操作により防排煙機器を起動させるコマンドの指
定が行なわれた場合、防排煙起動信号を出力する。この
場合、通常の監視モードでは制御信号を防災受信機50
に供給し、シミュレーションモードではシミュレーショ
ンユニット200に供給する。
【0030】(ニ)シミュレーションユニット200と
の間でシリアル伝送方式による双方向通信を行ない、シ
ミュレーションユニット200から出力される各種防災
情報信号に基づいて発生したイベントを所定のグラフィ
ックやメッセージによりディスプレイ102上に表示す
る。この表示は上記(1)項と同様に行なわれる。 (ホ)防災受信機50との間の通信が所定時間(例えば
10秒)の間、正常にできなかった場合は通信に障害が
発生したと判断し、その後通信障害が復旧されるまでの
間はにシミュレーションを開始させるコマンドを入力し
てもその起動指示を拒絶してシミュレーションモードへ
は移行しない。 (ヘ)通信障害と判断した際にディスプレイ102上に
通信障害を知らせる表示を行なう。この場合、上述の如
く防災受信機50との間で通信障害があると判断する
と、例えば「防災受信機との間に通信障害があります」
というメッセージを表示する。
【0031】(ト)防災受信機50から予め設定された
異常度を持つ防災情報信号が入力していると判断する
と、その後その防災情報信号が入力している間はシミュ
レーションを開始させるコマンドを入力してもその起動
指示を拒絶してシミュレーションモードへは移行しな
い。 (チ)予め設定された異常度を持つ防災情報信号の入力
があるものと判断した際にディスプレイ102上に異常
度に対応した例えば火災等の異常が生じたことを知らせ
る表示を行なう。例えば「火災等の異常が発生しまし
た」というメッセージを表示する。
【0032】(リ)シミュレーション中に防災受信機5
0から防災情報信号の内、火災等の異常信号が出力され
ると、直ちにシミュレーションの実行を中止して通常の
監視モードへ移行する。 (ヌ)また、シミュレーション中に図示せぬ防犯受信
機、非常放送装置等からの異常信号を入力すると、直ち
にシミュレーションモードの実行を中止して通常の監視
モードへ移行する。 (ル)シミュレーション中に防災受信機50との間の通
信が所定時間(例えば10秒)の間、正常にできなかっ
た場合は通信に障害が発生したと判断すると、直ちにシ
ミュレーションを中止して通常の監視モードへ移行す
る。
【0033】(ヲ)また、シミュレーション中にシミュ
レーションユニット200との間の通信が所定時間(例
えば10秒)の間、正常にできなかった場合は通信に障
害が発生したと判断すると、直ちにシミュレーションを
中止して通常の監視モードへ移行する。 (ワ)シミュレーションユニット200との間の通信障
害が発生したと判断した場合、この状況が改善されるま
でシミュレーションを開始させるコマンドを入力しても
シミュレーションモードへは移行しない。 (カ)通信障害と判断した際にディスプレイ102上に
通信障害を知らせる表示を行なう。この場合、上述の如
く防災受信機50との間で通信障害があると判断する
と、例えば「防災受信機との間に通信障害があります」
というメッセージを表示し、シミュレーションユニット
200との間で通信障害があると判断すると、例えば
「シミュレーションユニットとの間に通信障害がありま
す」というメッセージを表示する。この通信障害を示す
表示は、通常の監視モード時でも、シミュレーションモ
ードから通常の監視モードへ移行した際でも表示され
る。
【0034】(d)シミュレーションユニット200の
詳細な構成 図2において、210は装置各部を制御するCPU、2
11は電源回路であり、このシミュレーションユニット
200で必要とする電圧に変換して出力する。212は
ROMであり、CPU210を制御するための基本プロ
グラムが記憶されている。213はRAMであり、CP
U210の動作において使用される。214はP型入力
用インタフェースであり、接点入力信号をCPU210
が利用できる信号に変換する。215はP型出力用イン
タフェースであり、CPU210にて作成された制御信
号を接点出力に変換する。
【0035】216はクロック回路であり、CPU21
0に現在の時刻情報を提供する。217は外部記憶装置
であり、上述したシミュレーションパターンの入力に使
用される。この場合、シミュレーションパターンは例え
ばフロッピーディスク又はメモリカード等の情報媒体に
より供給される。シミュレーションパターンは上述の如
く疑似的な火災等の異常信号や防排煙機器20、21の
起動確認信号等の各種防災情報信号の出力、イベント表
示装置100での手動操作入力又は自動連動制御により
出力される制御信号等の各種信号の入力、及びこれら入
出力信号の時間管理を実際の火災等の異常が発生した場
合の火災等の異常の発生位置、規模、拡大状況及び防災
管理者等の操作者の対処等を想定して設定したものであ
る。218はシリアル入出力回路であり、イベント表示
装置100等からの制御信号等を入力すると共にCPU
210により作成された疑似的な防災情報信号を出力す
る。
【0036】(e)シミュレーションユニット200の
制御内容 (イ)外部記憶装置217に記憶されているシミュレー
ションパターンの実行手順を解析し、その結果に基づい
てイベント表示装置100へ疑似的な防災情報信号を出
力する。 (ロ)イベント表示装置100から出力される制御信号
等の信号を解析し、この解析結果に基づいて、外部記憶
装置217又は外部記憶装置217からRAM213に
取り込んであるデータから必要な情報を取り出し、必要
に応じて適当な応答信号をイベント表示装置100へ出
力する。例えば上述の如くイベント表示装置100から
防排煙起動信号が出力された場合、防排煙起動中信号を
出力し、その2秒後に防排煙起動確認信号を出力する。
この場合、シミュレーションパターンの実行手順にある
防排煙機器が故障している内容があれば、イベント表示
装置100からその防排煙機器を起動させる起動信号が
供給されてもそれに対する応答信号の出力は行なわな
い。
【0037】B.防災システムの動作 以上の構成において、フローチャートを参照しながら動
作について説明する。この動作説明においては、まず、
イベント表示装置100の動作を説明し、次に、シミュ
レーションパターンの一例を挙げてこのパターンによる
イベント表示装置100の動作とシミュレーションユニ
ット200の動作について説明する。シミュレーション
パターンの一例の概略は以下で述べる。 (a)イベント表示装置100の動作 図6はイベント表示装置100の動作を示すフローチャ
ートである。 (イ)通常監視処理 まず、ステップS10で通常の監視処理を行なう。すな
わち、防災受信機50から出力される各種防災情報信号
の入力、防災受信機50へ制御信号の出力及びディスプ
レイ102の表示制御等を行なう。
【0038】(ロ)シミュレーション開始可能判別処理 通常監視処理を行なっている最中には、ステップS12
でシミュレーション開始可能判別処理を行っている。す
なわち、防災受信機50との間で通信障害があるか否
かの判定、防災受信機50から予め設定された異常度
を持つ防災情報信号が入力しているか否かの判定、シ
ミュレーションユニット200との間で通信障害が生じ
ているか否かの判定をそれぞれ行い、一つでも該当する
ものがあればシミュレーション開始不能を示すフラグを
立てる。ここで、図7に示すフローチャートを参照しな
がらシミュレーション開始可能判別処理について説明す
る。
【0039】まず、ステップS100でシミュレーショ
ンユニット200との間で通信障害が生じているか否か
を判定する。この判定において、シミュレーションユニ
ット200との間で通信障害が生じていると判断する
と、ステップS102に進み、シミュレーション開始不
許可フラグを立てる。このフラグを立てた後、ステップ
S104で例えば「シミュレーションユニットとの間に
通信障害があります」というメッセージ表示出力を行な
い、処理を抜ける。上記ステップS100の判定におい
て、シミュレーションユニット200との間で通信障害
が生じていないと判断すると、ステップS106に進
み、防災受信機50との間の通信状態を確認する。例え
ば所定時間(例えば10秒)内でポーリングによる呼び
出しがあったかを確認すると共にセレクティングにより
送信された信号の内容が正常であるかを確認する。通信
障害の確認後、ステップS108で通信状態に異常が無
いか否かの判定を行う。この判定において通信状態に異
常があると判断すると、ステップS102に進み、シミ
ュレーション開始不許可フラグを立てる。このフラグを
立てた後、ステップS104で例えば「防災受信機50
との間に通信障害があります」というメッセージ表示出
力を行ない、処理を抜ける。
【0040】上記ステップS108で通信状態に異常が
無いと判断すると、ステップS110に進み、既に発生
しているイベントの異常度を調べる。次いでステップS
112で予め設定された異常度を持つイベントの発生が
無いか否かの判定を行う。この判定において、予め設定
された異常度を持つイベントがあると判断すると、ステ
ップS102に進み、シミュレーション開始不許可フラ
グを立てる。このフラグを立てた後、ステップS104
でイベントに対応したメッセージ例えば「火災等の異常
が発生しました」というメッセージ表示出力を行ない、
処理を抜ける。一方、既に発生しているイベントの中で
予め設定された異常度を持つものが無いと判断すると、
そのまま処理を抜ける。以上がシミュレーション開始可
能判別処理である。
【0041】(ハ)シミュレーション開始コマンドの送
信処理 図6において、通常監視処理とシミュレーション開始可
能判別処理を行なっている最中には、ステップS14の
判定すなわちイベント表示装置100にて操作者により
シミュレーションを開始する操作が行なわれたか否かの
判定を行なっており、この判定においてシミュレーショ
ン開始入力があると判断すると、ステップS16に進
み、シミュレーション開始可能か否かの判定を行う。す
なわち、シミュレーション開始不許可フラグが立ってい
るか否かの判定を行う。この判定においてシミュレーシ
ョン開始不許可フラグが立っていると判断すると、ステ
ップS10に戻る。
【0042】ステップS16でシミュレーション開始可
能であると判断すると、すなわち、シミュレーション開
始不許可フラグが立っていないと判断すると、ステップ
S18に進み、シミュレーションユニット200に対し
てシミュレーションを開始させる開始コマンドの送信を
行なう。この場合、この開始コマンドにはシミュレーシ
ョンパターンを指定するパターン信号が含まれている。
【0043】(ニ)シミュレーションモードの設定処理 シミュレーション開始コマンドの送信を行なった後、ス
テップS20のシミュレーションモード設定入力が有る
か否かの判定を行なう。この判定はシミュレーションモ
ード設定入力が有るまで繰り返し行なわれ、シミュレー
ションモード設定入力が有ると判断するとステップS2
2に進み、シミュレーショモードの設定を行なう。すな
わち、シミュレーションユニット200からのシミュレ
ーションモード設定信号を受けてシミュレーションモー
ドの設定を行なう。シミュレーションモードの設定で
は、シミュレーション中であることを示す表示、防災受
信機50への制御信号の停止及び操作不能スイッチの設
定等が行なわれる。なお、操作不能スイッチの設定と
は、防災管理者等の操作者がシミュレーション中に操作
してはならないスイッチの操作入力を不能にする設定の
ことである。
【0044】(ホ)入力処理 シミュレーションモードの設定を行なった後、ステップ
S24でシミュレーションユニット200からの入力信
号が有るか否かの判定を行なう。この場合、シミュレー
ションユニット200からは、疑似的な火災、断線等の
異常信号やアナログデータ等の防災情報信号や起動確認
信号や断線信号等の防災情報信号が出力される。シミュ
レーションユニット200から防災情報信号が入力した
と判断するとステップS26に進み、供給された防災情
報信号の解析を行なう。
【0045】次いで、ステップS28に進み、解析結果
に基づいて表示又は出力を行なう。例えば入力した防災
情報信号が火災信号であれば、その火災信号を出力した
火災感知器を特定し、その火災感知器に対応するディス
プレイ102上のシンボルマークを点滅させる。例えば
図3に示す厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2
が発報したとすると、ディスプレイ102上の厨房の区
画線に対応するシンボルマークを赤色で点滅させると共
に発報したオン/オフ型感知器2に対応するシンボルマ
ークを赤で点滅させる。また、防排煙機器等の起動中信
号を入力した場合は、該当する防排煙機器に対応するデ
ィスプレイ102上のシンボルマークを例えば青色で点
滅させる。その後、起動確認信号を入力した時から青色
の点灯に変える。
【0046】ステップS28での表示又は出力処理を行
なった後、ステップS30でシミュレーション終了条件
が満たすか否かの判定を行なう。すなわち、次の条件の
いずれかを満たすか否かの判定を行なう。防災受信機
50から火災信号等の異常信号が出力された。防災受
信機、非常放送装置からの異常信号となる接点信号が出
力された。防災受信機50との間の通信が所定時間
(例えば10秒)の間正常にできず障害と判断された。
シミュレーションを終了する操作が行なわれた。シ
ミュレーションユニット200からシミュレーション終
了信号が出力された。シミュレーションユニット20
0との間の通信が所定時間(例えば10秒)の間、正常
にできず障害と判断された。これら〜のいずれか1
つでも成立すればステップS30からステップS32に
進み、いずれも成立しなければステップS24に戻る。
シミュレーション終了条件が成立しないものとしてステ
ップS24に戻ると、再度シミュレーションユニット2
00からの入力信号が有るか否かの判定を行なう。
【0047】この判定において、シミュレーションユニ
ット200からの入力信号が無いと判断すると、ステッ
プS34に進み、防災受信機50からの入力信号が有る
か否かの判定を行なう。この判定において、防災受信機
50からの入力信号が有ると判断するとステップS26
に進み、その入力信号の解析を行なう。この場合、例え
ば防災受信機50から入力した防災情報信号が火災信号
であれば、ステップS30でシミュレーション終了条件
と判定してステップS32に進むことになる。
【0048】ステップS34の判定において防災受信機
50からの入力信号が無いと判断すると、ステップS3
6に進み、接点入力が有るか否かの判定を行う。すなわ
ち、防犯受信機70や非常放送装置80等からの接点入
力信号が有ると判断するとステップS26に進み、その
接点入力信号の解析を行なう。この場合、例えば防犯受
信機70からの接点入力信号があれば、ステップS28
でその接点入力信号に対応した表示をディスプレイ10
2上に行なう。ステップS36の判定において接点入力
信号が無いと判断すると、ステップS38に進み、操作
入力が有るか否かの判定を行なう。すなわち、防排煙機
器を起動させたり、表示を変えたりする操作が行なわれ
たか否かの判定を行なう。この判定において操作入力が
有ると判断すると、ステップS26に進み、その操作入
力を解析し、制御信号であればステップS28で、その
制御信号の出力又は表示の変更等を行なう。例えば操作
入力が防排煙機器20を起動するものであれば防排煙起
動信号を出力する。一方、操作入力が無いと判断すると
ステップS30に進む。
【0049】このように、シミュレーションユニット2
00からの入力信号があった場合、防災受信機50から
の入力信号があった場合、又はイベント表示装置100
における操作入力があった場合にはその内容を解析し、
その結果に応じて所定の表示を行なったり、制御信号を
出力したりする。なお、防災受信機50から出力される
信号の中には異常を示さない信号があり、この信号が出
力された場合にはイベント表示装置100はシミュレー
ション中であってもそのままその信号に対応するシンボ
ルマークをディスプレイ102上に表示する。
【0050】(ヘ)シミュレーション終了処理 ステップS30の判定において、シミュレーション終了
条件が成立したと判断してステップS32に進むと、シ
ミュレーションユニット200に対してシミュレーショ
ンを終了する終了コマンドの送信を行なう。終了コマン
ドの送信を行なった後、ステップS40でシミュレーシ
ョンモードを終了し、通常の監視モードへ移行する処理
を行なう。この処理後、ステップS42に進み、シミュ
レーションの終了が異常による終了か否かの判定を行な
う。例えば、前述したシミュレーション終了条件の、
、、の場合は異常による終了と判断し、ステップ
S44に進む。これに対してシミュレーションの終了が
異常によるものでないと判断すると、何も処理をせずス
テップS10に戻る。シミュレーションの終了が異常に
よるものであると判断してステップS44に進むと、そ
の異常の内容をディスプレイ102上に表示する。例え
ば防災受信機50との間での通信障害であれば、例えば
「防災受信機との間に通信障害があります」というメッ
セージを表示する。また、シミュレーションユニット2
00との間での通信障害であれば、例えば「シミュレー
ションユニットとの間に通信障害があります」というメ
ッセージを表示する。この異常を知らせる表示を行なっ
た後、ステップS10に戻る。
【0051】(b)シミュレーションユニット200の
動作 図8及び図9はシミュレーションパターンの一例による
シミュレーションユニット200の動作を示すフローチ
ャートである。 (イ)シミュレーションパターンの内容 このシミュレーションパターンでは、まず、図3に示す
厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2が発報した
ものとして、このオン/オフ型感知器2が発報したこと
を示す火災信号を出力し、次いでこの火災信号に対して
操作者が180秒以内にオン/オフ型感知器2に最も近
い防排煙機器20を起動させる操作を行なったか否かを
判定し、その時間以内に防排煙機器20を操作したと判
断した場合は延焼を防げたとしてシミュレーションを終
了し、防排煙機器20を操作しなかったと判断した場合
は延焼を防げなかったため延焼が拡大し、その結果オン
/オフ型感知器2に近い順で各火災感知器(オン/オフ
型感知器1、光電式アナログ感知器3、……)が順に発
報していくものとして各火災感知器が発報したことを示
す火災信号を出力して行くという状況を想定したもので
ある。
【0052】(ロ)シミュレーションモード設定処理 まず、ステップS50でシミュレーション開始コマンド
が有るか否かの判定を行なう。この判定においてシミュ
レーション開始コマンドが無いと判断すると、このステ
ップS50の処理を繰り返し、シミュレーション開始コ
マンドが有ると判断するとステップS52に進み、シミ
ュレーション開始コマンドに含まれるパターン信号に対
応するシミュレーションパターンを外部記憶装置217
から読み出し、RAM213に取り込む。 (ハ)疑似的な火災信号の出力処理 次いで、ステップS54に進み、イベント表示装置10
0へシミュレーションモードを設定するシミュレーショ
ンモード設定信号を出力する。次いで、ステップS56
に進み、厨房に取り付けられたオン/オフ型感知器2が
発報したものとしてこのオン/オフ型感知器2が発報し
たことを示す火災信号をイベント表示装置100へ出力
する。
【0053】(ニ)防排煙起動中信号及び防排煙起動信
号の出力処理 次いで、ステップS58で180秒の時限タイマをクリ
アスタートさせ、そしてステップS60で180秒経過
したか否かの判定を行なう。この判定において180秒
経過していないと判断すると、ステップS62に進み、
防排煙起動信号が有るか否かの判定を行なう。言換えれ
ば、オン/オフ型感知器2が発報してから180秒以内
に操作者がこの状態において適切な対処を行なったか否
かの判定を行なう。この場合、操作者がイベント表示装
置100での防排煙機器20を起動させる操作を行なっ
たとすると、イベント表示装置100から防排煙起動信
号が出力される。
【0054】上記ステップS62の判定において、イベ
ント表示装置100から防排煙起動信号が出力されてい
ないと判断するとステップS60に戻り、防排煙起動信
号が出力されたと判断するとステップS64に進む。こ
の場合、オン/オフ型感知器2が発報してから180秒
以内に防排煙機器20を起動させる操作が行なわれてス
テップS64に進むと、イベント表示装置100へ防排
煙起動中信号を出力する。そして、ステップS66で2
秒間待機した後、ステップS68で防排煙機器20が起
動状態になったことを知らせる防排煙起動確認信号をイ
ベント表示装置100へ出力する。防排煙起動確認信号
を出力した後、後述するステップSn(nはステップ番
号)に進み、5秒間待機する。そして、5秒間待機した
後、ステップSn+1でシミュレーション終了信号をイ
ベント表示装置100へ出力し、処理を終了する。
【0055】(ホ)最初に発報させた火災感知器以降の
火災感知器に対応する疑似的な火災信号の出力処理 一方、オン/オフ型感知器2の発報から180秒以内に
操作者が防排煙機器20を起動する操作を行なわなかっ
た場合には、ステップS60からステップS70に進
み、オン/オフ型感知器2に最も近いオン/オフ型感知
器1が更に発報したものとして、このオン/オフ型感知
器1が発報したことを示す火災信号をイベント表示装置
100へ出力する。そして、ステップS72で5秒間待
機した後、ステップS74でオン/オフ型感知器2に次
に近い光電式アナログ感知器3が発報したものとして、
この光電式アナログ感知器3が発報したことを示す火災
信号をイベント表示装置100へ出力する。以後、5秒
間待機する毎にオン/オフ型感知器2に近い順で火災感
知器が発報したものとして、各々が発報したことを示す
火災信号をイベント表示装置100へ出力する。このよ
うに、最初の火災感知が発報してから180秒以内に防
排煙機器20を起動させる操作を行なわなかった場合に
は火災の延焼が拡大して行くことを示す処理が行なわれ
る。そして、所定の数の火災感知器を発報させた後、ス
テップSn+1に進み、シミュレーション終了信号をイ
ベント表示装置100へ出力し、処理を終了する。
【0056】(c)シミュレーションパターンの一例に
よるイベント表示装置100の動作 シミュレーションユニット200よりオン/オフ型感知
器2が発報したことを示す火災信号が供給されると、そ
の火災信号を解析した後、オン/オフ型感知器2に対応
するディスプレイ102上の厨房の区画線に対応するシ
ンボルマークを赤色で点滅させると共に発報したオン/
オフ型感知器2に対応するシンボルマークを赤で点滅さ
せる。そして、防排煙機器を起動させる操作入力がある
と判断すると、その入力を解析した後、該当する防排煙
機器を起動させるための起動信号を出力する。この起動
信号を出力した後、シミュレーションユニット200か
らの防排煙機器20の防排煙起動中信号が供給される
と、ディスプレイ102上に防排煙機器20に対応する
シンボルマークを青色で点滅させ、その後、起動確認信
号が供給されると入力を解析し、青色の点灯に切り換え
る。その後、シミュレーションユニット200からシミ
ュレーション終了信号が供給されると、シミュレーショ
ンを終了し、通常の監視モードへ移行する。
【0057】一方、防排煙機器を起動させる操作入力が
180秒以内に行われなかった場合、シミュレーション
ユニット200よりオン/オフ型感知器1が発報したこ
とを示す火災信号が供給されると、その火災信号を解析
した後、オン/オフ型感知器1に対応するディスプレイ
102上の食堂の区画線に対応するシンボルマークを赤
色で点滅させると共に発報したオン/オフ型感知器1に
対応するシンボルマークを赤で点滅させる。そして、シ
ミュレーションユニット200より光電式アナログ感知
器3が発報したことを示す火災信号が供給されると、そ
の火災信号を解析した後、光電式アナログ感知器3に対
応するディスプレイ102上の食堂の発報した光電式ア
ナログ感知器3に対応するシンボルマークを赤で点滅さ
せる。以後、シミュレーションユニット200より疑似
的な火災信号が供給される毎に、該当する火災感知器に
対応するディスプレイ102上の区画線に対応するシン
ボルマークを赤色で点滅させると共に発報した火災感知
器に対応するシンボルマークを赤で点滅させる。
【0058】このように本実施例では、防災受信機5
0との間の通信が所定時間の間、正常にできず障害と判
断した場合、又は、防災受信機50から予め設定され
た異常度を持つ防災情報信号が入力していると判断した
場合にシミュレーションを開始させる操作が行われても
シミュレーションモードへの移行を禁止すると共にディ
スプレイ102上に通信障害又は火災等の異常の発生を
知らせるメッセージの表示を行う。また、シミュレー
ションユニット20との間の通信が所定時間の間、正常
にできず障害と判断された場合には、シミュレーション
を開始させる操作が行われてもミュレーションモードへ
の移行を禁止すると共にディスプレイ102上に通信障
害を知らせるメッセージの表示を行う。したがって、防
災管理者等の操作者は通信障害を確認できるととも、シ
ミュレーション開始時点で発生しているイベントに対し
て早急に認識しなければならないような事態が生じた場
合に直ちに処置が可能であることから、実際に火災等の
異常が生じても早期に且つ的確に対処することができ
る。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限らず、本発
明の目的の範囲内で各種の実施態様が可能である。具体
的には、次のように実施しても良い。 (a)上記実施例では、通信障害が生じた場合にディス
プレイ102上にそれを知らせるメッセージを表示する
ようにしたが、イベント表示装置100に音声メッセー
ジの出力又は音響の出力を行なう報音手段を設け、この
報音手段を通信障害の時に動作させるようにしても良い
し、また、メッセージの表示と併せても良い。 (b)上記実施例では、シミュレーションユニット20
0との間の通信に障害が発生した場合、その後にシミュ
レーションを開始させるコマンドを入力してもシミュレ
ーションモードへの移行を禁止するようにしたが、シミ
ュレーションユニット200からの防災情報信号を無視
するようにしても良い。この場合もディスプレイ102
上に通信障害が生じたことを知らせるための表示を行う
ことにより、操作者は通信障害が生じてシミュレーショ
ンが開始されないことを知ることができる。
【0060】(c)上記実施例では、表示機能を含めた
全ての機能をイベント表示装置100にて行なうように
したが、全機能を防災受信機50に持たせてこの防災受
信機50にて機能の全てあるいは一部を行なうようにし
ても良い。これにより、防災受信機50とシミュレーシ
ョンユニット200との間でシミュレーションを行なう
ことができる。なお、この例を以下で説明する。
【0061】(d)上記実施例では、イベント表示装置
100とシミュレーションユニット200を別体にし、
通信回線を介してイベント表示装置100とシミュレー
ションユニット200との間でシミュレーションを行な
うようにしたが、その他、図10に示す各方式にしても
良い。すなわち、(1)に示す方式は、イベント表示装
置100とシミュレーションユニット200とを別体に
し、且つシミュレーションユニット200を防災受信機
50とイベント表示装置100との間に配置すると共に
通信回線を介してイベント表示装置100との間でシミ
ュレーションを行なうようにしたものである。この場
合、シミュレーションユニット200は切換手段300
を有し、その共通接点cがイベント表示装置100に接
続され、固定接点aが防災受信機50に接続され、固定
接点bが制御手段301に接続されている。シミュレー
ションを行なう場合は切換手段300の共通接点cを固
定接点b側に接続する。これにより、シミュレーション
ユニット200の記憶手段302に記憶されたシミュレ
ーションパターンにしたがってシミュレーションが行な
われる。
【0062】制御手段301は防災受信機50から出力
される防災情報信号を常時監視しており、シミュレーシ
ョン中に防災受信機50から火災等の異常信号が出力さ
れると、切換手段300の切り換え制御を行ない、共通
接点cを固定接点a側に接続する。この方式では、シミ
ュレーションモード中は切換手段300の共通接点cが
固定接点b側に接続された状態になるので、イベント表
示装置100から出力される制御信号が防災受信機50
に入力されることがない。したがって、シミュレーショ
ン中に制御信号が防災受信機50に行かないようにする
機能をイベント表示装置100に設ける必要がない。
【0063】また、制御手段301は、防災受信機50
との間の通信に通信障害が発生している場合には、シミ
ュレーションの開始を禁止すると共に通信障害を知らせ
る通信障害信号をイベント表示装置100へ出力する。
また、防災受信機50から予め設定された異常度を持つ
防災情報信号が入力している場合には火災等の異常が発
生したものと判断してシミュレーションの開始を禁止す
ると共に火災等の異常を知らせる異常信号をイベント表
示装置100へ出力する。
【0064】また、制御手段301は、シミュレーショ
ン中に防災受信機50との間の通信が所定時間の間、正
常にできなかった場合通信障害と判断して直ちにシミュ
レーションを中止し、通信障害を知らせる通信障害信号
をイベント表示装置100へ出力する。そして、通信障
害の報知を行なった後に切換手段300の切り換え制御
を行ない、共通接点cを固定接点a側に接続する。
【0065】イベント表示装置100は、制御手段30
1から通信障害を知らせる通信障害信号を入力すると、
防災受信機50とシミュレーションユニット200との
間で通信障害があると判断し、シミュレーションを開始
する操作が行われてもシミュレーションモードへの移行
を禁止すると共にディスプレイ102上に例えば「防災
受信機とシミュレーションユニットとの間に通信障害が
あります」というメッセージを表示する。また、イベン
ト表示装置100は、制御手段301から火災等の異常
が発生したことを知らせる異常信号を入力すると、火災
等の異常が発生したと判断し、シミュレーションを開始
する操作が行われてもシミュレーションモードへの移行
を禁止すると共にディスプレイ102上に例えば「火災
等の異常が発生しました」というメッセージを表示す
る。
【0066】また、イベント表示装置100は、シミュ
レーション中に制御手段301から通信障害を知らせる
通信障害信号を入力すると、ディスプレイ102上に防
災受信機50とシミュレーションユニット200との間
で通信障害があると判断し、直ちにシミュレーションモ
ードから通常の監視モードへ移行すると共に例えば「防
災受信機50とシミュレーションユニットとの間に通信
障害があります」というメッセージを表示する。また、
イベント表示装置100は、シミュレーション中にシミ
ュレーションユニット200との間の通信が所定時間、
正常にできなかった場合、直ちにシミュレーションモー
ドから通常の監視モードへ移行すると共に例えば、「シ
ミュレーションユニットとの間で通信障害があります」
というメッセージを表示する。
【0067】(2)の方式は、イベント表示装置100
にシミュレーションユニット200を内蔵したものであ
る。このようにすることで、使い勝手が良くなり、ま
た、シミュレーションユニット200とイベント表示装
置100との間を接続する通信回線が不要になり、さら
にイベント表示装置100と共通する部品を省略するこ
とができることから、コストダウンが図れる。また、内
蔵方式としては、シミュレーションユニット200をイ
ベント表示装置100に固定する方式と、着脱自在に内
蔵する方式とが考えられる。
【0068】また、この方式では、イベント表示装置1
00とシミュレーションユニット200との間の通信状
態を監視する必要がない。但し、コネクタを使用してシ
ミュレーションユニット200とイベント表示装置10
0とを接続する場合は接触不良等が生ずる可能性がある
ので、このような場合はイベント表示装置100とシミ
ュレーションユニット200との間の通信状態を監視す
るようにしても良い。
【0069】(3)の方式は、防災受信機50にシミュ
レーションユニット200を内蔵したものである。この
ようにすることで、上記(2)の方式と同様に使い勝手
が良くなり、また、シミュレーションユニット200と
防災受信機50との間を接続する通信回線が不要にな
り、さらに防災受信機50と共通する部品を省略するこ
とができることから、コストダウンが図れる。また、こ
の方式では、防災受信機50とシミュレーションユニッ
ト200との間の通信状態を監視する必要がない。但
し、上記同様にコネクタを使用してシミュレーションユ
ニット200と防災受信機50とを接続する場合は接触
不良等が生ずる可能性があるので、このような場合は防
災受信機50とシミュレーションユニット200との間
の通信状態を監視するようにしても良い。
【0070】(4)の方式は、防災受信機50と、シミ
ュレーションユニット200とを別体にし、通信回線を
介して防災受信機50とシミュレーションユニット20
0との間でシミュレーションを行なうようにしたもので
ある。この方式では、防災受信機50はシミュレーショ
ン中にシミュレーションユニット200との通信が所定
時間の間、正常にできなかった場合、通信障害と判断
し、直ちにシミュレーションモードから通常の監視モー
ドへ移行すると共に例えば、”シミュレーションユニッ
ト200との間で通信障害があります”というメッセー
ジを表示する制御手段を有する。
【0071】また、(3)、(4)の実施例の場合で
は、防災受信機50は、シミュレーション中に、火災感
知器、防排煙機器、中継器等の端末機器との間の通信に
障害が発生した場合には、直ちに、シミュレーションモ
ードから通常の監視モードへ移行すると共にディスプレ
イに、例えば”通信障害があります。光電式アナログ感
知器3”というメッセージを表示する制御手段を有す
る。また、防災受信機50は、火災感知器、防排煙機
器、中継器等の端末機器との間又はシミュレーションユ
ニット200との間に通信障害が発生している場合に
は、シミュレーションの開始を禁止すると共に通信障害
を知らせる表示を行なう。
【0072】(e)シミュレーションユニット200を
防災受信機50又はイベント表示装置100に内蔵する
以外に、このシミュレーションユニット200の機能を
ソフト的に持たせるようにしても良い。このようにする
と、ソフトウェアの追加で済むのでコストダウンが図れ
る。 (f)上記実施例では、火災感知器が発報した場合に、
防災管理者等の操作者の操作により、その火災感知器の
近傍の防排煙機器が起動する手動操作によるものであっ
たが、発報した火災感知器に対応する防排煙機器を起動
させるマトリックステーブルを設けて、火災感知器が発
報した際に自動的に対応する防排煙機器を起動させる自
動連動制御を用いても良い。
【0073】(g)上記実施例では、イベント表示装置
100でのマウス104の操作によるコマンドの入力に
よってシミュレーションを開始させるようにしたが、防
災受信機50でも同様に開始させても良い。また、シミ
ュレーションユニット200側にシミュレーション開始
スイッチ及びシミュレーション選択スイッチを備え、こ
れらのスイッチの操作により、このシミュレーションユ
ニット200からシミュレーションモード設定入力信号
を出力させ、この信号によりシミュレーションを開始さ
せるようにしても良い。この場合、イベント表示装置1
00は、シミュレーションユニット200から出力され
るシミュレーションモード設定入力信号を取り込むこと
でシミュレーションモードへ移行することは言うまでも
ない。 (h)上記実施例では、シミュレーションパターンの記
憶にフロッピーディスク又はメモリカードを用いたが、
その他、CDROM、MO(Magnetic Optical Dis
k)、ROM、EEPROM又はハードディスク等を用
いても良い。
【0074】(i)上記実施例のシミュレーショパター
ンは、最初の火災感知器からの発報から180秒以内に
その火災感知器の最も近くにある防排煙機器を動作させ
た場合に延焼を阻止できるようにし180秒以内に防排
煙機器を起動できなかった場合には延焼が拡大し、次々
に火災感知器が発報するといった簡単な例であったが、
その他、建物の構造や防災設備の内容あるいは顧客の要
望により様々なパターンが考えられる。したがって、様
々な内容のシミュレーションパターンを作成することに
より、防災管理者等の操作者は様々な状況に応じた経験
を積むことができ、火災等の異常時にどうような行動を
取れば災害を最小限に抑えることができるか、あるいは
より安全な方向へ持っていけるのかを体験を通して身に
付けることができる。また、防災管理者等の操作者は疑
似体験を通して火災発生時の自らの責任と、火災生時に
的確な行動が取れなかった場合の重大さを知ることがで
き、防災意識の向上につながる。
【0075】(j)上記実施例のシミュレーションパタ
ーンは、火災の場合を想定したものであったが、その
他、防犯等を想定したシミュレーションパターンであっ
ても良い。 (k)上記実施例では、防災受信機に接続される端末機
器は、火災報知設備に用いられるものであったが、防犯
設備に用いられる防犯センサなどや、消火設備に用いら
れる自動警報弁など防災システムに用いられるものであ
ればどのようなものであっても良い。 (l)上記実施例で、各装置間の通信はポーリング/セ
レクティング方式の伝送方式を使っていたが、他のの伝
送方式を使った場合も同様であることは言うまでもな
い。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、シミュレーションを行
なってはいけない状況ではシミュレーションの開始を禁
止するようにしたので、操作者は通信障害を確認できる
と共にシミュレーション開始時点で発生しているイベン
トに対して早急に認識しなければならないような事態が
生じた場合に直ちに処置が可能であることから、実際に
火災等の異常が生じても早期に且つ的確に対処すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシミュレーション機能を有する防
災システムの一実施例の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図2】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムの一部分の詳細な回路構成を示すブロック図で
ある。
【図3】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図4】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図5】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのディスプレイ上の表示例を示す図である。
【図6】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのイベント表示装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図7】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのイベント表示装置の動作の一部を示すフロー
チャートである。
【図8】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのシミュレーションユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】同実施例のシミュレーション機能を有する防災
システムのシミュレーションユニットの動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】本発明に係るシミュレーション機能を有する
防災システムの他の実施例の概略構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1〜6 火災感知器 10〜11 中継器 20、21 防排煙機器 30 地区ベル 50 防災受信機 60 インタフェース 100 イベント表示装置 101 制御部 102 ディスプレイ 103 キーボード 104 マウス 105 プリンタ 110 CPU 116 クロック回路 117 RAM 118 ROM 119 外部記憶装置 120 シリアル入出力回路 200 シミュレーションユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 久美子 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内 (72)発明者 片岡 才 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホー チキ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器を
    接続し、該端末機器の状態監視や制御を行う防災受信機
    と、 該防災受信機に接続され双方向通信を行い、該防災受信
    機から送られてくる防災情報をCRT等のディスプレイ
    上に表示したり、手動入力操作等により防災受信機へ制
    御信号を出力するイベント表示装置と、を備えた防災シ
    ステムにおいて、 前記イベント表示装置は、 前記防災情報を疑似的に作り出すことによって火災等の
    異常時のシミュレーションを行うシミュレーション手段
    と、 該シミュレーション手段によるシミュレーション開始時
    に、前記防災受信機との間の通信に障害が発生している
    場合又は前記防災受信機から予め設定された異常度を持
    つ防災情報信号が入力している場合にはシミュレーショ
    ンモードへの移行を禁止する禁止手段と、を有すること
    を特徴とするシミュレーション機能を有する防災システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記シミュレーション手段は、ユニット
    化され前記イベント表示装置と接続されて双方向通信に
    よるやりとりによりシミュレーションを行い、 前記禁止手段は、前記シミュレーション手段との間の通
    信に障害が発生している場合にシミュレーションモード
    への移行を禁止することを特徴とする請求項1記載のシ
    ミュレーション機能を有する防災システム。
  3. 【請求項3】 火災感知器や防排煙機器等の端末機器を
    接続し、該端末機器の状態監視や制御を通信により行う
    防災受信機を備えた防災システムにおいて、 前記防災受信機は、 防災情報を疑似的に作り出すことによって火災等の異常
    時のシミュレーションを行うシミュレーション手段と、 該シミュレーション手段によるシミュレーション開始時
    に、前記端末機器との間の通信に障害が発生している場
    合にはシミュレーションモードへの移行を禁止する禁止
    手段と、を有することを特徴とするシミュレーション機
    能を有する防災システム。
  4. 【請求項4】 前記シミュレーション手段は、ユニット
    化され前記防災受信機と接続されて双方向通信によるや
    りとりによりシミュレーションを行い、 前記禁止手段は、前記シミュレーション手段との間の通
    信に障害が発生している場合には、シミュレーションモ
    ードへの移行を禁止することを特徴とする請求項3記載
    のシミュレーション機能を有する防災システム。
JP00964395A 1995-01-25 1995-01-25 シミュレーション機能を有する防災システム Expired - Lifetime JP3210539B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00964395A JP3210539B2 (ja) 1995-01-25 1995-01-25 シミュレーション機能を有する防災システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00964395A JP3210539B2 (ja) 1995-01-25 1995-01-25 シミュレーション機能を有する防災システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08202976A true JPH08202976A (ja) 1996-08-09
JP3210539B2 JP3210539B2 (ja) 2001-09-17

Family

ID=11725910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00964395A Expired - Lifetime JP3210539B2 (ja) 1995-01-25 1995-01-25 シミュレーション機能を有する防災システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3210539B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000048272A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Matsushita Electric Works Ltd シミュレーション機能を有した自火報システム
JP2008250850A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nohmi Bosai Ltd 防災システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000048272A (ja) * 1998-07-28 2000-02-18 Matsushita Electric Works Ltd シミュレーション機能を有した自火報システム
JP2008250850A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Nohmi Bosai Ltd 防災システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3210539B2 (ja) 2001-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100750513B1 (ko) 소방관리용 p형 및 p형복합식 수신기
KR102088194B1 (ko) IoT 기반의 오디오 스트리밍을 통한 원격 재난현장의 재난알림 방송 시스템 및 그 방법
KR102315704B1 (ko) P형 복합식 수신기의 모니터링 시스템 및 방법
JP3661106B2 (ja) 火災報知設備
JP3210539B2 (ja) シミュレーション機能を有する防災システム
JP3231554B2 (ja) シミュレーション機能を有する防災システム
JPH11328557A (ja) 防災システム
JPH0844978A (ja) シミュレーション機能を有する防災システム
JP3732607B2 (ja) 防災監視制御用受信機
JP3308109B2 (ja) シミュレーション機能を有する防災システム
JPH0844283A (ja) シミュレーション機能を有する防災システム
JPH08115482A (ja) 防災システムの表示装置
JP3876582B2 (ja) 住宅情報盤
JP2910823B2 (ja) 防災システムのシミュレーション方法及びシミュレーション機能を有する防災システム
JP3750046B2 (ja) 防災システム表示装置
JPH10188177A (ja) 防災受信機の通信遠隔制御システム
JP3743854B2 (ja) 防災システム装置
JP2006004241A (ja) 火災表示装置
JP3140530B2 (ja) 火災報知設備
JP3682577B2 (ja) 広域自動火災報知システム
JP2003298772A (ja) 防災設備の支援システム
JP2001067561A (ja) 火災表示装置
JP3081017B2 (ja) 火災警報の設定方法
JP2733058B2 (ja) 火災報知設備
JP2002251679A (ja) 防災監視盤

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090713

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090713

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term