JPH08201994A - ハロゲン化銀感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料の処理方法

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JPH08201994A
JPH08201994A JP1242295A JP1242295A JPH08201994A JP H08201994 A JPH08201994 A JP H08201994A JP 1242295 A JP1242295 A JP 1242295A JP 1242295 A JP1242295 A JP 1242295A JP H08201994 A JPH08201994 A JP H08201994A
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JP
Japan
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surfactant
acid
processing
fixing
sodium
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JP1242295A
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Hideo Seiyama
日出男 清山
Tamotsu Iwata
保 岩田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】手アカ等でハロゲン化銀感光材料の表面が汚れ
た場合に於いても現像ムラや定着ムラ等の処理ムラの発
生しないような処理方法を提供することを目的とする。 【構成】アミノ酸系界面活性剤の少なくとも1種類を含
むことを特徴とする現像液または/及び定着液で処理す
ることを特徴とするハロゲン化銀感光材料の処理方法。
また、更にアニオン性界面活性剤またはフッ素系界面活
性剤の少なくとも1種類を含む現像液または/及び定着
液で処理することを特徴とするハロゲン化銀感光材料の
処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀感光材料
の処理方法に関するものである。詳しくは、ハロゲン化
銀感光材料用処理液の現像ムラや定着ムラ等、処理ムラ
の発生を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀感光材料は、露光により像
を形成した後、画像を得るためには現像処理工程が必須
であり、この処理工程にはハロゲン化銀感光材料の種類
によりその処理方法、処理剤が異なる。例えば黒白写真
感光材料における代表的処理工程としては、現像、定
着、水洗、乾燥であり、この他に漂白、安定化等の工程
が必要な場合もある。またこれらの処理のうち、現像と
定着を一つの処理液で行ういわゆる一浴処理と呼ばれる
方法もある。
【0003】近年これらの処理工程に用いられる処理液
は、経済性、環境への負荷の軽減を目的としてより少な
い液量で処理を行うことが求められている。さらに、作
業効率を向上させるために、より短時間での処理が求め
られている。
【0004】これらの要請を満たすためには、短時間の
内に感光材料の感光面に均一に処理液が供給されること
が要求される。さもないと処理が均一に行えなくなる。
例えば現像処理に於いて、乳剤面の一部が汚れ等によ
り、少しでも現像液をはじく傾向があると、そこへの現
像液の供給が遅くなり現像がそこだけ遅くなる。特に短
時間で処理したり、現像液の供給量を減らしたりする
と、この現像性の差は顕著に処理した感光材料に現れ、
現像ムラとなる。また定着処理に於いても同様の理由で
定着ムラが現れることになる。
【0005】この欠点を防ぐために界面活性剤を用いる
ことは良く知られている。しかしながら少量の処理液で
短時間の内に処理しようとするためには、処理液の濃度
を従来よりも濃厚にする必要がある。ところが濃厚液に
なるほど溶液中の塩類濃度が高くなるために、従来用い
ることの出来た界面活性剤が溶解しなくなる。例えばノ
ニオン系界面活性剤は現像液や定着液の濃厚液に界面活
性剤を添加した場合分離して、表面に浮遊したり沈澱し
たりする。又、イオン系界面活性剤をこれらの濃厚な処
理液に添加した場合は白濁、沈澱が発生する。このよう
な分離したり白濁したような処理液では処理ムラを防ぐ
ことが出来ず、逆に分離した界面活性剤や沈澱物が付着
するために処理ムラが悪化する。従って濃厚液でも容易
に溶解し、沈澱物の発生しないような界面活性剤が求め
られている。
【0006】ここで言う濃厚液とは全イオン濃度が0.
2モル/リットル以上のものを指し、特に0.25モル
/リットル以上では上記沈澱が顕著に現れる。
【0007】また上記要求を満たす濃厚液で溶解する活
性剤を使用した場合でも、十分に処理ムラを改善出来な
い場合がある。例えば処理する感光材料の処理液に対す
る濡れ性が悪かったり、手アカが多量に付着する場合な
どでは濃厚液に溶解する界面活性剤をいくら添加しても
処理ムラが改善できない場合がある。これを改善するた
めにはより効果的に表面張力を下げることの出来る界面
活性剤の使用が必要になる。例えばフッ素系界面活性剤
や、アニオン系界面活性剤は処理液の表面張力を飛躍的
に低下させることが出来るが、ハロゲン化銀感光材料用
処理液は電解質を多量に含む処理液であり、濃厚液にな
るほど溶解する事の出来る界面活性剤は限られる。例え
ばアニオン性界面活性剤やフッ素系界面活性剤は、濃厚
化した現像液や定着液等の処理液に微量添加すると白濁
し、添加量を増やすと白い沈澱が生ずる。このような場
合は、感光材料表面の濡れ性を改善するどころか、沈澱
が感光材料の表面に沈澱物が付着することによりかえっ
て処理ムラを助長してしまう。従って濃厚液でも容易に
アニオン性界面活性剤またはフッ素系界面活性剤を溶解
させるための方法が求められている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、手ア
カ等でハロゲン化銀感光材料の表面が汚れた場合に於い
ても現像ムラや定着ムラ等の処理ムラの発生しないよう
な処理方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は下記
処理方法によって達成された。アミノ酸系界面活性剤の
少なくとも1種類を含む現像液または/及び定着液で処
理することを特徴とするハロゲン化銀感光材料の処理方
法。アミノ酸系界面活性剤の少なくとも1種類とアニオ
ン性界面活性剤またはフッ素系界面活性剤の少なくとも
1種類を含む現像液または/及び定着液で処理すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。こ
こでアミノ酸系界面活性剤とは、化1で代表される化合
物である。
【0010】
【化1】
【0011】RはC10〜C21のアルキル基、ZはNH2
またはOM2、M1とM2は同じでも異なっていても良
く、水素原子またはNa+やK+のような金属カチオン、
またはトリエタノールアンモニウムイオンのような有機
塩基カチオンを表し、nは1または2である。
【0012】上記のアミノ酸系界面活性剤は、一般に知
られている種々のアミノ酸(例えばグリシン、グルタミ
ン酸、ヒスチジン等)から誘導体化されるものであり、
長鎖のアシル基を導入したN−アシルアミノ酸およびそ
の塩である。これらの合成法は、吉田吉之助:「有機合
成化学」33、672項(1975)等に記載されてい
る。例えば、長鎖のアシル基部分にヤシ油脂肪酸、ステ
アリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸等の脂肪酸残基が
用いられる。該アミノ酸系界面活性剤は、例えば味の素
(株)より「アミソフト」として、又ライオン(株)よ
り「リポミン」として市販されている。
【0013】本発明に用いられるアミノ酸系界面活性剤
はハロゲン化銀感光材料用処理液の使用液中1リットル
当り0.001〜20g、好ましくは0.01〜10g
含有することが好ましい。
【0014】本発明に於いて、アミノ酸系界面活性剤
は、濃厚処理液でも容易に溶解添加することができ、ま
た処理ムラ防止にも効果的に作用する。また更にアミノ
酸系界面活性剤は従来、白濁や沈澱が生じて添加する事
が出来なかったアニオン系界面活性剤やフッソ系界面活
性剤の添加を可能にした。
【0015】上記アミノ酸系界面活性剤は特開平5−2
78363に記載されているが、これは銀錯塩拡散転写
法を利用した平版印刷版用中和液であり、また使用の目
的が印刷版としてのインキ脱離性の改善にあり本発明と
主旨が全く異なっている。
【0016】本発明に用いられるアニオン性界面活性剤
はアルキル硫酸エステル塩類(例えばラウリル硫酸ナト
リウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル
硫酸アンモニウム、高級アルコール硫酸ナトリウムな
ど)、アルキルベンゼンスルホン酸塩類(ドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウムなど)、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルナフタレン
スルホン酸塩類、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アル
キルジアリルエーテルスルホン酸塩類、アルキルリン酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ナフ
タレンスルホン酸ホルマリン縮合物、芳香族スルホン酸
ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル及びア
ルキルアリルエーテル硫酸エステル塩、カルボン酸型高
分子界面活性剤などがあげられる。
【0017】又、本発明に用いられるフッ素系界面活性
剤にはパーフルオロアルキルカルボン酸塩や、パーフル
オロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルト
リメチルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルベタイ
ン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフル
オロアルキルエチレンオキサイド付加物などが好ましく
使用される。
【0018】本発明に用いられるアニオン性界面活性剤
またはフッ素系界面活性剤の添加量は、アミノ酸系界面
活性剤添加量に対して、通常1/2以下がよい。
【0019】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
は黒白写真材料(例えば、医療用または工業用X線写真
材料、リス型写真材料などの写真製版用感光材料、マイ
クロ写真材料、X線用マイクロ反転写真材料、電算写植
用ペーパー、一般撮影用ネガ写真材料、印画紙など)お
よびカラー写真材料がある。
【0020】また本発明のハロゲン化銀感光材料用処理
方法は、現像、定着、漂白定着、現像定着一浴処理など
があげられる。
【0021】以上に述べた写真感光材料は、本発明の現
像液にて現像されることが好ましい。現像液は以下の現
像主薬を含有する液である。白黒現像液としてはジヒド
ロキシベンゼン類(例えばハイドロキノン、クロロハイ
ドロキノン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハイ
ドロキノン、メチルハイドロキノン、2,3-ジクロロハイ
ドロキノン、2,5-ジメチルハイドロキノン、ハイドロキ
ノンモノスルホン酸カリウム、ハイドロキノンモノスル
ホン酸ナトリウムなど)、アスコルビン酸およびその誘
導体(例えばL-アスコルビン酸、D-アスコルビン酸、L-
エリスロアスコルビン酸、D-グルコアスコルビン酸、6-
デオキシ-L-アスコルビン酸、 L-ラムノアスコルビン
酸、D-グルコヘプトアスコルビン酸、 イミノ-L-エリス
ロアスコルビン酸、イミノ-D-グルコアスコルビン酸、
イミノ-6-デオキシ-L-アスコルビン酸、イミノ-D-グル
コヘプトアスコルビン酸、イソアスコルビン酸ナトリウ
ム、L-グリコアスコルビン酸、D-ガラクトアスコルビン
酸、 L-アラボアスコルビン酸、ソルボアスコルビン
酸、アスコルビン酸ナトリウムなど)、3-ピラゾリドン
類(例えば、1-フェニル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-
4-メチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4,4-ジメチル-3
-ピラゾリドン、 1-フェニル-4-エチル-3-ピラゾリド
ン、1-フェニル-5-メチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル
-4-メチル-4-ヒドロキシメチル-3-ピラゾリドン、 1-フ
ェニル-4,4-ジヒドロキシメチル-3-ピラゾリドンな
ど)、アミノフェノール類(例えばo-アミノフェノー
ル、p-アミノフェノール、N-メチル-o-アミノフェノー
ル、N-メチル-p-アミノフェノール、2,4-ジアミノフェ
ノールなど)、 1-アリール-3-アミノピラゾリドン類
(例えば1-(p-ヒドロキシフェニル)-3-アミノピラゾ
リドン、1-(p-メチルアミノフェニル)-3-アミノピラ
ゾリドン、1-(p-アミノ-m-メチルフェニル)-3-アミノ
ピラゾリドンなど)等あるいはこれらの混合物がある。
本発明に使用する白黒現像液に用いる現像主薬には良好
な性能を得易い点 でジヒドロキシベンゼン類と1-フェ
ニル-3-ピラゾリドン類の組合せが最も好ましい。この
他にp-アミノフェノール系現像主薬を含んでもよい。
【0022】さらに発色現像主薬としては公知の一級芳
香族アミン現像剤、例えばフェニレンジアミン類(例え
ば4-アミノ-N,N-ジエチルアニリン、3メチル-4-アミノ-
N,N-ジエチルアニリン、4-アミノ-N-エチル-N-β-ヒド
ロキシエチルアニリン、 3-メチル-4-アミノ-N-エチル-
N-β-ヒドロキシエチルアニリン、3-メチル-4-アミノ-N
-エチル-N-β-メタンスルホンアミドエチルアニリン、3
-メチル-4-アミノ-N-エチル-N-β-メトキシエチルアニ
リンなど)があげられる。
【0023】この他にL.F.Mason Photographic Process
ing Chemistry(Focal Press刊.1966年)の226〜229
頁、特開昭48-64933号等に記載のものを用いてもよい。
【0024】これらの現像主薬は通常0.1〜80g/l、好ま
しくは0.2〜50g/l程度用いられる。
【0025】本発明に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては
亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、
亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫
酸カリウム、ホルムアルデヒド重亜硫酸ナトリウム等が
ある。重亜硫酸塩は0.2モル/リットル以上特に0.4モル/リットル以上
が好ましい。また、上限は2.5モル/リットルまでとするのが好
ましい。
【0026】本発明に用いる現像液のpHは9〜13までの
範囲のものが好ましい。 更に好ましくはpH10〜12まで
の範囲である。pHの設定の為に用いるアルカリ剤には水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウ
ムのようなpH調整剤を含む。
【0027】特開昭61-28708号(ホウ酸塩)、特開昭60
-93439号(例えばサッカロース、アセトオキシム、5-ス
ルホサリチル酸)、リン酸塩、炭酸塩などの緩衝剤を用
いてもよい
【0028】上記成分以外に用いられる添加剤として
は、臭化ナトリウム、ヨウ化カリウムのような現像抑制
剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルセ
ロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノ
ールのような有機溶剤、 1-フェニル-5-メルカプトテト
ラゾール、 2-メルカプトベンツイミダゾール-5-スルホ
ン酸ナトリウム塩等のメルカプト系化合物、5-ニトロイ
ンダゾール等のインダゾール系化合物、5-メチルベンツ
トリアゾール等のベンツトリアゾール系化合物などのカ
ブリ防止剤を含んでもよく、 更に必要に応じて色調
剤、消泡剤、硬水軟化剤、特開昭56-106244号記載のア
ミノ化合物などを含んでもよい。
【0029】本発明に於いては現像液に銀汚れ防止剤、
例えば特開昭56-24347号に記載の化合物を用いることが
出来る。 本発明の現像液には特開昭56-106244号に記載
のアルカノールアミンなどのアミン化合物を用いること
が出来る。
【0030】更に上記現像液にチオ硫酸ナトリウム等チ
オ硫酸塩を5〜60g/l好ましくは15〜40g/l添加すること
で現像定着を一浴でできる一浴処理液とすることができ
る。
【0031】本発明で用いられる定着液はチオ硫酸塩を
含んでいてもよく、 pH3.8以上、好ましくは4.5〜5.5を
有することが好ましい。
【0032】定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ
硫酸アンモニウムがあるが、チオ硫酸イオンが必須成分
であり、定着速度の点からチオ硫酸アンモニウムが特に
好ましい。
【0033】定着剤の使用量は適宜変えることが出来、
一般には約0.1〜6モル/lであることが好ましい。
【0034】定着液には硬膜剤として作用する水溶性ア
ルミニウム塩を含んでよく、それらには、例えば塩化ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム、カリミョウバンなどが
ある。
【0035】キレート剤としては酒石酸、クエン酸ある
いはそれらの誘導体や、ニトリロ三酢酸、エチレンジア
ミン四酢酸などのアミノポリカルボン酸類及びこれらの
塩を単独で、あるいは2種以上併用することが出来る。
これらの化合物に定着液1リットルにつき0.005モル以上含む
ものが有効で、 特に0.01モル/l〜0.03モル/lが有効であ
る。
【0036】具体的には酒石酸、酒石酸カリウム、酒石
酸ナトリウム、酒石酸カリウムナトリウム、クエン酸、
クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸リチ
ウム、クエン酸アンモニウム、ニトリロ三酢酸、ニトリ
ロ三酢酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸、エチレ
ンジアミン四酢酸二ナトリウム塩、エチレンジアミン四
酢酸二カリウム塩などがある。
【0037】定着促進剤としては例えば特公昭45-35754
号、特開昭58-122535号、同58-122536号記載のチオ尿素
誘導体、分子内に三重結合を有したアルコール、米国特
許4,126,459号記載のチオエーテル等が挙げられ、好ま
しく使用される。
【0038】本発明に用いられる現像、定着処理条件
は、現像液に於いては液温が30℃〜40℃、好ましく
は35℃〜40℃、現像処理時間は10秒〜30秒、好
ましくは10秒〜20秒である。また定着液に於いて
は、液温が20℃〜35℃、好ましくは25℃〜35
℃、定着処理時間は10秒〜30秒、好ましくは10秒
〜20秒である。
【0039】
【実施例】以下に実施例を掲げ本発明を詳細に説明する
が、これだけに限定されるわけではない。
【0040】実施例1 現像液 水 600ml 亜硫酸カリウム 150g 炭酸カリウム 180g ジエチレングリコール 50ml 1-フェニル-4-ヒドロキシメチル- 4-メチル-3-ピラゾリドン 1.5g KBr 12g 1-フェニル-5-メルカプトテトラゾール 0.09g ベンゾトリアゾール 0.6g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 3g 水を加えて1Lとした後、KOHでpHを10.50(25℃)に合わせた。
【0041】ネオペレックスF−25(ドデシルベンゼ
ンスルホン酸:花王(株)製)、レオドールAO−10
(ソルビタンモノオレエート:花王(株)製)、エマノ
ーン3199(ポリエチレングリコールモノステアレー
ト:花王(株)製)、エマール20C(ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム:花王(株)製)
を1リットル当り1g上記現像液に添加した。これを比
較例1〜4、とする。又、ラウリル硫酸ナトリウム、ジ
オクチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、サーフロン
S132(パーフルオロアルキルベタイン:旭硝子
(株)製)を1リットル当り0.5g添加した。これを
比較例5〜8とする。
【0042】CT−12 (N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グ
ルタミン酸トリエタノールアミン)、LT−12(ラウ
ロイル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン)、 MS
−11(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウ
ム)、HS−11(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナ
トリウム)(全て味の素(株)製)を1リットル当り1
g上記現像液に添加した。これを本発明1〜4とする。
更に、本発明1、2に比較例5〜8に添加した化合物を
1リットル当り0.5g添加した。本発明1にこれらの
化合物を添加した現像液を本発明5〜8とし、本発明2
にこれらの化合物を添加した現像液を本発明9〜12と
した。
【0043】上記の比較例1〜4、及び本発明1〜4の
液状の観察結果は表1の様に、及び比較例5〜8、及び
本発明5〜12の液状の観察結果は表2の様になった。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】表1からわかるように、比較例は、界面活
性剤の添加によって現像液が白濁したり沈澱を引き起こ
すのに対して、本発明のアミノ酸系界面活性剤の入った
現像液は、全く変化がなかった。又、表2からわかるよ
うに、比較例は白濁したり、沈澱を引き起こすのに対し
て、本発明5〜12はアミノ酸系界面活性剤を添加した
系にアニオン系界面活性剤またはフッ素系界面活性剤を
添加しても全く変化がなかった。
【0047】実施例2 DCL−EHF(商品名(三菱製紙(株)製))を明室
用反転プリンターP617(大日本スクリーン(株)
製)で露光した後、この感材の感光面に両手の手の平を
密着させ、指紋を付着させた。この感材を実施例1の処
理液全て及び界面活性剤を添加しない現像液(比較例9
とする)、実施例1の本発明1で用いられているCT−
12を現像液1リットル当たり1.5g添加したもの
(本発明13とする)についてLD221(大日本スク
リーン(株)製(自動現像機))を用いて現像(38
℃、20秒)、定着処理(30℃、30秒)を行った。
定着液はCF711(商品名、三菱製紙(株))を用い
た。
【0048】上記の比較例1〜10、及び本発明の処理
後の状態について以下の基準で評価した結果は表3及び
表4の様になった。
【0049】A 全く指紋の後が残らない B 指紋が付着した部分にわずかに現像ムラがある C 指紋が付着した部分に現像ムラがはっきりと観察さ
れる D 全体に現像ムラがある
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】表3、表4からわかるように、比較例は、
現像ムラが発生するのに対して、本発明の現像液で処理
すると、指紋の付着した部分も現像ムラが改善され、さ
らにアミノ酸系界面活性剤とアニオン系界面活性剤また
はフッ素系界面活性剤を組み合わせることにより、アミ
ノ酸系界面活性剤単独で添加量を増やした場合よりも均
一な現像を行うことが出来た。
【0053】実施例3 定着液 水 600ml 酢酸 36g 亜硫酸ナトリウム 50g チオ硫酸アンモニウム 400g 酢酸ナトリウム 30g 酒石酸ナトリウム 10g 水を加えて1lに合わせた。
【0054】ネオペレックスF−25(ドデシルベンゼ
ンスルホン酸:花王(株)製)、レオドールAO−10
(ソルビタンモノオレエート:花王(株)製)、エマノ
ーン3199(ポリエチレングリコールモノステアレー
ト:花王(株)製)、エマール20C(ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル硫酸ナトリウム:花王(株)製)
を1リットル当り5g上記定着液に添加した。これを比
較例10〜13、とする。またにラウリル硫酸ナトリウ
ム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム、サー
フロンS132(パーフルオロアルキルベタイン:旭硝
子(株)製)を1リットル当り0.5g添加した。これ
を比較例14〜17とする。
【0055】CT−12 (N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-グ
ルタミン酸トリエタノールアミン)、LT−12(ラウ
ロイル-L-グルタミン酸トリエタノールアミン)、 MS
−11(N-ミリストイル-L-グルタミン酸ナトリウ
ム)、HS−11(N-ステアロイル-L-グルタミン酸ナ
トリウム)(全て味の素(株)製)を1リットル当り1
g上記現像液に添加した。これを本発明14〜17とす
る。更に、本発明14、15に比較例14〜17で添加
された化合物を1リットル当り0.5g添加した。本発
明14にこれらの化合物を添加した現像液を本発明18
〜21とし、本発明13にこれらの化合物を添加した現
像液を本発明22〜25とした。
【0056】上記の比較例10〜13、及び本発明14
〜17の液状の観察結果は表5の様に、及び比較例14
〜17、及び本発明18〜25の液状の観察結果は表6
の様になった。
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】表5からわかるように、比較例は、界面活
性剤の添加によって定着液が白濁したり沈澱を引き起こ
すのに対して、本発明のアミノ酸系界面活性剤の入った
定着液は、全く変化がなかった。又、表6からわかるよ
うに、比較例14〜17の定着液は白濁したり、沈澱を
引き起こすのに対して、本発明16、17はアミノ酸系
界面活性剤を添加した定着液にアニオン系界面活性剤ま
たは、フッ素系界面活性剤を添加しても全く変化がなか
った。
【0060】実施例4 DCL−EHF(商品名(三菱製紙(株)製))を明室
用反転プリンターP617(大日本スクリーン(株)
製)で露光した後、この感材の感光面に両手の手の平を
密着させ、指紋を付着させた。この感材に対する定着処
理を実施例3の比較例10〜17、界面活性剤を全く添
加しないもの(比較例18とする)、本発明18に添加
したアミノ酸系界面活性剤CT−12を定着液1リット
ル当たり1.5g添加したもの(本発明26とする)及
び本発明14〜25を4倍に希釈したものについて行っ
た。処理にはLD221(大日本スクリーン(株)製
(自動現像機))を用いて現像(38℃、20秒)、定
着処理(30℃、30秒)を行った。現像液はCD23
1(商品名、三菱製紙(株))を用いた。
【0061】上記の比較例10〜13、比較例18、及
び本発明14〜17の処理後の状態は表7の様に、比較
例14〜17、及び本発明18〜26の処理後の状態は
表8の様になった。
【0062】A 全く指紋の後が残らない B 指紋が付着した部分にわずかに定着ムラがある C 指紋が付着した部分に定着ムラがはっきりと観察さ
れる D 全体に定着ムラがある
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】表7、表8からわかるように、比較例は、
定着ムラが発生するのに対して、本発明の現像液で処理
すると、指紋の付着した部分も定着ムラが改善され、さ
らにアミノ酸系界面活性剤とアニオン系界面活性剤また
は、フッ素系界面活性剤を組み合わせることにより、ア
ミノ酸界面活性剤を多量に添加した場合よりも完全に定
着処理を行うことが出来た。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化銀感光材料
用処理液に於て、濃厚状態でも界面活性剤を添加するこ
とが出来、また、ハロゲン化銀感光材料に指紋等が付着
しても処理ムラを引き起こすことが無い。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ酸系界面活性剤の少なくとも1種
    類を含む現像液または/及び定着液で処理することを特
    徴とするハロゲン化銀感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 アミノ酸系界面活性剤の少なくとも1種
    類とアニオン性界面活性剤またはフッ素系界面活性剤の
    少なくとも1種類を含む現像液または/及び定着液で処
    理することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処
    理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002065210A3 (en) * 2001-02-09 2003-03-27 Applied Science Fiction Inc Digital film processing solutions and method of digital film processing
US6682881B2 (en) 2001-03-14 2004-01-27 Fuji Photo Film Co., Ltd. Antifoaming agent composition for a silver halide photographic processing solution and process for processing a silver halide photographic material using same

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