JPH08248587A - ハロゲン化銀感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料の処理方法

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JPH08248587A
JPH08248587A JP5383495A JP5383495A JPH08248587A JP H08248587 A JPH08248587 A JP H08248587A JP 5383495 A JP5383495 A JP 5383495A JP 5383495 A JP5383495 A JP 5383495A JP H08248587 A JPH08248587 A JP H08248587A
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JP
Japan
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monobath
silver halide
processing
bath
developing
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JP5383495A
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English (en)
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Hideo Seiyama
日出男 清山
Tamotsu Iwata
保 岩田
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ハロゲン化銀感光材料の現像、定着を同時に行
う一浴処理に於いて生じるかぶりを他の写真特性に影響
しない様に防止するような処理液を提供することであ
る。本発明のもう一つの目的は、一浴処理に於て最高濃
度を一浴でない通常処理と同程度のレベルを得ることで
ある。 【構成】現像−定着を単一浴で同時に行う一浴処理に於
いて、化2で表される化合物の少なくとも一種類を含む
一浴現像定着液でハロゲン化銀感光材料を処理する事を
特徴とする処理方法。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハロゲン化銀感光材料
の処理方法に関するものである。詳しくは、ハロゲン化
銀感光材料の現像、定着処理を単一浴で同時に行う一浴
処理に於いて発生するかぶりを防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀感光材料は、露光により像
を形成した後、画像を得るためには現像処理工程が必須
であり、この処理工程にはハロゲン化銀感光材料の種類
によりその処理方法、処理剤が異なる。例えば黒白写真
感光材料における代表的処理工程としては、現像、定
着、水洗、乾燥であり、この他に漂白、安定化等の工程
が必要な場合もある。これらの処理のうち、現像と定着
を一つの処理液で行ういわゆる一浴処理と呼ばれる方法
がある。
【0003】上記の一浴現像定着処理においては、現像
と定着を一浴で行うことにより、現像処理装置における
処理槽の削減および処理液の種類を減らせられるという
長所がある。一方、欠点としてかぶり濃度が高くなり、
感度が低くなるという問題があった。また、一浴処理に
於ては感光したハロゲン化銀も溶解するために最高濃度
が大きく低下するという問題があった。
【0004】上記問題を解決するために特開平2−10
3042では、スリット型現像層に入口付近では現像剤
成分の多い処理液を補充し、出口付近では定着剤成分の
多い処理液を補充する方法が開示されている。この方法
では入口付近で現像が優先的に進行し、次に定着が優先
的に進行するために最高濃度や感度を下げずにかぶりを
防ぐことが出来る。しかしながら、この方法では少なく
とも2種類の処理液を供給する必要があり、実質的に現
像定着を1浴でできることで使用する処理液の種類を減
らせるという一浴現像定着処理の長所を生かすことがで
きなくなっている。
【0005】又、特開昭62−29964、特開昭62
−250445、特開昭62−62357、特開昭61
−91658、特開昭60−136743、特開昭60
−52849、に記載されている白黒現像液等のかぶり
防止剤や、一般的にかぶり防止剤として良く知られてい
るベンゾトリアゾールや5−メチルベンゾトリアゾー
ル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール等で
は、一浴処理ではかぶり防止効果がほとんど無かった
り、弱かったり、あるいはかぶり防止効果はあるが感度
を低下させたり、最高濃度の低下を助長する等の写真特
性を変えてしまったりするという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ハロ
ゲン化銀感光材料の現像、定着を同時に行う一浴処理に
於いて生じるかぶりを他の写真特性に影響しない様に防
止するような処理方法を提供することである。本発明の
もう一つの目的は、一浴処理に於て得られる最高濃度を
一浴でない通常処理と同程度のレベルまで上げることで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記化2で示されるような化合物の少なくとも一種類を含
む一浴処理液でハロゲン化銀感光材料を処理する事を特
徴とする処理方法によって達成された。
【0008】
【化2】
【0009】式中Xは化合物の水溶性を高める水溶性基
で、−COOM、−SO3M、 −OM等を表し、Mは水
素原子またはアルカリ金属原子を表す。また、nは1ま
たは2を表す。
【0010】以下に化2で示される化合物の具体例を示
【0011】
【化3】
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】
【化9】
【0018】
【化10】
【0019】本発明に用いられるかぶり防止剤は一浴現
像定着液の使用液中1リットル当り0.1mg〜5000
mg、好ましくは10mg〜500mg含有することが好まし
い。
【0020】本発明に用いられるハロゲン化銀感光材料
は黒白写真材料(例えば、医療用または工業用X線写真
材料、リス型写真材料などの写真製版用感光材料、マイ
クロ写真材料、X線用マイクロ反転写真材料、電算写植
用ペーパー、一般撮影用ネガ写真材料、印画紙など)が
ある。
【0021】本発明に於いて1浴現像定着処理液は一般
に写真用現像主薬として知られている現像主薬を用いる
事ができる。例えば白黒現像液としてはジヒドロキシベ
ンゼン類(例えばハイドロキノン、クロロハイドロキノ
ン、ブロモハイドロキノン、イソプロピルハイドロキノ
ン、メチルハイドロキノン、2,3-ジクロロハイドロキノ
ン、2,5-ジメチルハイドロキノン、ハイドロキノンモノ
スルホン酸カリウム、ハイドロキノンモノスルホン酸ナ
トリウムなど)、3-ピラゾリドン類(例えば、1-フェニ
ル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-3-ピラゾリ
ドン、 1-フェニル-4,4-ジメチル-3-ピラゾリドン、1-
フェニル-4-エチル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-5-メ
チル-3-ピラゾリドン、1-フェニル-4-メチル-4-ヒドロ
キシメチル-3-ピラゾリドン、 1-フェニル-4,4-ジヒド
ロキシメチル-3-ピラゾリドンなど)、アミノフェノー
ル類(例えばo-アミノフェノール、p-アミノフェノー
ル、N-メチルーo-アミノフェノール、N-メチルーp-アミノ
フェノール、2,4-ジアミノフェノールなど)、 1ーアリ
ールー3ーアミノピラゾリドン類(例えば1ー(p-ヒドロキ
シフェニル)ー3ーアミノピラゾリドン、1ー(p-メチルア
ミノフェニル)ー3ーアミノピラゾリドン、1ー(p-アミノー
m-メチルフェニル)ー3ーアミノピラゾリドンなど)等あ
るいはこれらの混合物がある。本発明に使用する白黒現
像液に用いる現像主薬には良好な性能を得易い点でジヒ
ドロキシベンゼン類と1- フェニル-3-ピラゾリドン類の
組合せが最も好ましい。この他にp-アミノフェノール系
現像主薬を含んでもよい。
【0022】この他にL.F.Mason Photographic Process
ing Chemistry(Focal Press刊.1966年)の226〜229
頁、特開昭48ー64933号等に記載のものを用いてもよい。
【0023】これらの現像主薬は通常0.1〜80g/l、好ま
しくは0.2〜50g/l程度用いられる。
【0024】本発明の一浴現像定着液に用いる亜硫酸塩
の保恒剤としては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、
亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、重亜硫酸ナトリ
ウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホルムアルデヒド重亜硫
酸ナトリウム等がある。重亜硫酸塩は0.2モル/リットル以上特
に0.4モル/リットル以上が好ましい。また、上限は2.5モル/リットル
までとするのが好ましい。
【0025】本発明に用いる一浴現像定着液のpHは9〜1
3までの範囲のものが好ましい。 更に好ましくはpH10〜
12までの範囲である。pHの調整の為に用いるアルカリ剤
には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸
カリウムのようなpH調整剤を含む。
【0026】特開昭61ー28708号(ホウ酸塩)、特開昭60
ー93439号(例えばサッカロース、アセトオキシム、5ース
ルホサリチル酸)、リン酸塩、炭酸塩などの緩衝剤を用
いてもよい
【0027】上記成分以外に用いられる添加剤として
は、臭化ナトリウム、ヨウ化カリウムのような現像抑制
剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルセ
ロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノ
ールのような有機溶剤を含んでもよく、更に必要に応じ
て色調剤、消泡剤、硬水軟化剤、 特開昭56ー106244号記
載のアミノ化合物などを含んでもよい。
【0028】本発明の現像液には特開昭56ー106244号に
記載のアルカノールアミンなどのアミン化合物を用いる
ことが出来る。
【0029】本発明に於ける一浴現像定着液はハロゲン
化銀に対して定着作用のある化合物、すなわち定着剤を
含み、定着剤としてはチオ硫酸アンモニウム、チオ硫酸
ナトリウム、ハロゲン化アンモニウム、チオ尿素、チオ
エーテル等が挙げられる。
【0030】本発明に於ける一浴現像処理液は定着促進
剤としては例えば特公昭45ー35754号、特開昭58ー122535
号、同58ー122536号記載のチオ尿素誘導体、分子内に三
重結合を有したアルコール、 米国特許4,126,459号記載
のチオエーテル等が挙げられ、好ましく使用される。
【0031】本発明に用いられる現像、定着一浴処理の
処理条件は、液温が25℃〜40℃、好ましくは35℃
〜40℃、処理時間は20秒〜180秒、好ましくは3
5秒〜75秒である。
【0032】
【実施例】以下に実施例を掲げ本発明を詳細に説明する
が、これだけに限定されるわけではない。
【0033】実施例 一浴現像定着液 水 600ml 亜硫酸ナトリウム 40g 炭酸ナトリウム 20g ジエチレングリコール 10ml ハイドロキノン 15g 1-フェニルー4ーヒドロキシメチルー 4ーメチルー3-ピラゾリドン 0.7g NaBr 1.5g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 1g チオ硫酸ナトリウム 60g 水を加えて1Lとした後、KOHでpHを10.50
(25℃)に合わせた。これを比較例1とする。
【0034】上記比較例1の現像処理液に1リットルあ
たりベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾトリアゾー
ル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾールをそれ
ぞれ50mg、100mg、200mg添加したものを、比較
例2〜10とする。さらに上記比較例1の現像液に化
4、化7、化8、化10で示される化合物を1リットル
当たり各々50mg、100mg、200mg添加した現像液
を本発明1〜12とする。
【0035】市販の明室用フィルム感材(DCL−EH
F商品名(三菱製紙(株)製))を明室用反転プリンタ
ーP617(大日本スクリーン(株)製)でステップウ
ェッジを通して露光し、この感材を比較例1〜10及び
実施例1〜12の処理液を1リットルのビーカーに入
れ、マグネチックスターラーで撹拌しながら35℃に保
温して置き、露光したDCL−EHFを1分間浸漬し、
水洗した。二浴処理として、現像液として一浴現像定着
液の処方よりチオ硫酸ナトリウムを抜いたものを1リッ
トル、定着液として三菱製紙(株)製のCF711を1
リットルを作成し、それぞれ35℃にしておき、マグネ
チックスターラーでかくはんしながら現像液に30秒、
定着液に30秒浸漬し水洗した。これを比較例11とす
る。
【0036】上記の比較例1〜11の写真特性は表1の
ように、および本発明1〜12の写真特性は表2のよう
になった。最高濃度、最低濃度及び感度の測定はマクベ
ス濃度計TR927を用いて行った。表1、表2におい
て感度は比較例1で透過濃度3.0を得るに要した露光
量の逆数を100として相対値で示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表1及び表2からわかるように、比較例で
添加している化合物は、添加によって感度が下がった
り、 Dminが余り下がらないのに対し本発明の添加剤が
入った処理液では感度が変わらないままDminを下げる
ことが出来、かつDmaxを効果的に上げることができ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ハロゲン化銀感光材料
用の現像定着一浴処理液に於て、感度を落とすことなく
かぶりを抑制し、更に最高濃度を高めることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像−定着を単一浴で同時に行う一浴処
    理に於いて、化1で表される化合物の少なくとも一種類
    を含む一浴現像定着液でハロゲン化銀感光材料を処理す
    る事を特徴とする処理方法。 【化1】 式中Xは水溶性基で、nは1または2を表す。
JP5383495A 1995-03-14 1995-03-14 ハロゲン化銀感光材料の処理方法 Pending JPH08248587A (ja)

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