JPH0820136A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JPH0820136A
JPH0820136A JP17950994A JP17950994A JPH0820136A JP H0820136 A JPH0820136 A JP H0820136A JP 17950994 A JP17950994 A JP 17950994A JP 17950994 A JP17950994 A JP 17950994A JP H0820136 A JPH0820136 A JP H0820136A
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JP
Japan
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printing
power supply
thermal
data
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JP17950994A
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Inventor
Kenji Inami
憲治 稲見
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字文字サイズが大きい程印字速度を遅くす
ることで、電源部や駆動回路に設ける電子部品を大型化
することなく所定の印字濃度を保持すること。 【構成】 文字や記号等の文書のデータ及び印字文字サ
イズや書体等を含む印字フォーマットのデータが入力さ
れた後、印字キーが操作されると、入力された印字文字
サイズが読込まれ(S10)、印字速度テーブルのデー
タに基づいて、印字文字サイズに対応する印字速度デー
タが読み込まれ(S11)、この印字速度データに基づ
いて、駆動回路を通じて発熱素子が駆動されるととも
に、テープ送りモータが、その設定された印字速度とな
るように駆動制御される(S12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流電源で駆動される
サーマルプリンタに関し、特に印字文字サイズの大きさ
に応じて印字速度を変更するようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バッテリやACアダプタ(商業電
源を低圧の直流に変換する変換器)などを直流電源と
し、複数の発熱素子を列設させたサーマル印字ヘッドを
備えた簡易型のサーマルプリンタにおいては、パーソナ
ルコンピュータやワードプロセッサなどに接続され、こ
れらの電子機器から、文書データや画像データなどの印
字データを受信し、その印字データについて、印字可能
なビットイメージデータに展開する一方、そのビットイ
メージデータについて、サーマル印字ヘッドで印字し得
る1ドット列分のビットイメージデータ毎に、印字用紙
に順次印字するようになっている。
【0003】最近のサーマルプリンタにおいては、文書
データや画像データの解像度を向上させるとともに、大
きな文字サイズの文字も高速で印字し得るように、サー
マル印字ヘッドに、96個或いは128個もの多数の発
熱素子を1列状に設けたものが実用に供されている。と
ころで、これら多数の発熱素子を駆動する為の駆動回路
においては、多数の発熱素子に夫々直列接続されたトラ
ンジスタなどからなる複数のスイッチング素子が設けら
れるとともに、バッテリやACアダプタからの直流電圧
を昇圧回路で昇圧する一方、この昇圧された駆動電流を
共通の給電ラインを介してこれら多数の発熱素子に供給
され、更にこの給電ラインには、発熱素子への駆動電流
の供給を補足する為のコンデンサが並列接続されてい
る。
【0004】そして、この駆動回路においては、印字デ
ータに基づいた駆動信号が制御装置から供給されると、
この駆動信号に対応する複数のスイッチング素子が同時
にONされ、これらONされたスイッチング素子に接続
された複数の発熱素子に、電源部からの電流が供給され
るとともに、コンデンサに充電されていた電気が供給さ
れる。ここで、印字データの印字文字サイズが大きいと
きには、印字文字サイズが小さいときに比べて、サーマ
ル印字ヘッドの発熱駆動される発熱素子の数がより多
く、例えば、多数の発熱素子の殆ど全てが発熱駆動され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、バッ
テリやACアダプタなどを直流電源とし、96個或いは
128個もの多数の発熱素子を1列状に設けたサーマル
印字ヘッドを備えたサーマルプリンタにおいては、印字
文字サイズが大きい文書データの印字に際して、サーマ
ル印字ヘッドで印字する1ドット列毎に、多数の発熱素
子の殆どを同時に発熱駆動する場合でも、直流電源の電
圧降下を防止して、所定の印字濃度が得られるようにす
る為には、大きな駆動電流を必要とし、この大きな駆動
電流を供給する直流電源が大型化するとともに、充電用
のコンデンサや昇圧回路も大型化するという問題があ
る。
【0006】本発明の目的は、印字文字サイズの大きさ
が大きい程印字速度を遅くすることで、電源部や駆動回
路に設ける電子部品を大型化することなく、所定の印字
濃度を保持して印字し得るようなサーマルプリンタを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るサーマル
プリンタは、印字方向と直交状に複数の発熱素子を列設
した発熱素子群を有するサーマル印字ヘッドと、そのサ
ーマル印字ヘッドと印字媒体との何れか一方を他方に対
して相対的に移動駆動させる移動駆動手段と、複数の発
熱素子に夫々直列接続された複数のスイッチング素子と
複数の発熱素子に接続された給電部とを含む駆動回路
と、これら複数のスイッチング素子と移動駆動手段を制
御する印字制御手段とを備えたサーマルプリンタにおい
て、印字制御手段に設けられた印字速度制御手段であっ
て、外部から供給される印字文字サイズのデータに基づ
いて、印字文字サイズを判定し、この印字文字サイズの
大きさが大きい程印字速度が遅くなるように、移動駆動
手段を制御する印字速度制御手段を設けたものである。
【0008】ここで、前記駆動回路は、前記複数の発熱
素子と給電部とを接続する給電ラインと、この給電ライ
ンに並列接続されたコンデンサとをさらに含むように構
成してもよい(請求項1に従属の請求項2)。前記給電
部は、直流電源と、その直流電源の出力電圧を昇圧する
昇圧回路とからなるように構成してもよい(請求項2に
従属の請求項3)。
【0009】
【作用】請求項1に係るサーマルプリンタにおいては、
サーマル印字ヘッドには、印字方向と直交状に複数の発
熱素子を列設した発熱素子群を備え、駆動回路には、複
数の発熱素子に夫々直列接続された複数のスイッチング
素子と複数の発熱素子に接続された給電部とを含んでお
り、印字制御手段は、印字データに基づいて、これら複
数のスイッチング素子と移動駆動手段を制御するので、
給電部からの電流は、ONされた複数のスイッチング素
子に夫々直列接続された発熱素子が発熱駆動されるとと
もに、サーマル印字ヘッドと印字媒体とが相対的に移動
駆動されて、印字処理される。
【0010】このとき、電源部は、発熱駆動される発熱
素子の数に応じた駆動電流をこれら発熱素子に供給する
ことから、発熱駆動される発熱素子の数が多い程、その
駆動電圧の電圧降下が大きくなるが、印字制御手段に設
けられた印字速度制御手段は、外部から供給される印字
文字サイズのデータに基づいて、印字文字サイズを判定
し、この印字文字サイズの大きさが大きい程、つまり発
熱駆動される発熱素子の数が多い程、印字速度が遅くな
るように、移動駆動手段を制御するので、発熱駆動ピッ
チが長くなって、次の発熱駆動までの待機時間が延長さ
れることから、この延長された待機時間において、電源
部の駆動電圧が確実に回復できる。その結果、電源部
は、次の発熱駆動に際して、十分な電流を各発熱素子に
供給することができる。
【0011】このように、電源部は、発熱駆動される発
熱素子数に応じた駆動電流を供給する場合に、発熱駆動
される発熱素子の数が多い程、印字速度を遅くして、次
の発熱駆動までの待機時間が延長されることから、この
延長された待機時間において、電源部における電圧降下
が確実に回復でき、電源部から供給する駆動電流が小さ
くても、所定の印字濃度を維持して印字処理でき、電源
部を小型化することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、サーマル印字機構を備え、アル
ファベット文字や記号などの多数のキャラクタを印字テ
ープに印字可能なテープ印字装置に本発明を適用した場
合のものである。図1に示すように、テープ印字装置1
の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、
キーボード3の後方で本体フレーム2内にはサーマル印
字機構PMが配設され、またキーボード3の直ぐ後側に
は、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ
5が設けられている。キーボード3には、アルファベッ
トや数字や記号を入力する為の文字キー、スペースキ
ー、リターンキー、カーソル移動キー、印字を指令する
印字キー、電源をON/OFFする為の電源キーの他、
複数の機能キーが設けられている。
【0013】次に、サーマル印字機構PMについて、図
2に基いて簡単に説明すると、サーマル印字機構PMに
着脱自在に矩形状のテープカセットCSが装着されてお
り、このテープカセットCSには、ラミネートフィルム
テープ7が巻装されたテープスプール8と、印字リボン
9が巻装されたリボン供給スプール10と、この印字リ
ボン9を巻取る巻取りスプール11と、ラミネートフィ
ルムテープ7と同一幅を有する両面テープ12が剥離紙
を外側にして巻装された供給スプール13と、これらラ
ミネートフィルムテープ7と両面テープ12とを接合さ
せる接合ローラ14とが回転自在に設けられている。
【0014】前記ラミネートフィルムテープ7と印字リ
ボン9とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設
され、これらラミネートフィルムテープ7と印字リボン
9とをサーマルヘッド15に押圧するプラテンローラ1
6と、ラミネートフィルムテープ7と両面テープ12と
を接合ローラ14に押圧して印字テープ19を作成する
送りローラ17とは、本体フレーム2に回動自在に枢着
された支持体18に回転可能に枢支されている。このサ
ーマルヘッド15には、128個の発熱素子からなる発
熱素子群が上下方向に列設されている。
【0015】従って、テープ送りモータ45(図3参
照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ14と
巻取りスプール11とが所定回転方向に夫々同期して駆
動されながら、サーマルヘッド15の発熱素子群に通電
されたとき、ラミネートフィルムテープ7上には複数の
ドット列により文字や記号が印字され、しかもラミネー
トフィルムテープ7は両面テープ12を接合した状態で
印字テープ19としてテープ送り方向Aにテープ送りさ
れ、図1・図2に示すように、本体フレーム2の外部に
繰出される。尚、サーマル印字機構PMの詳細について
は、特開平2─106555号公報を参照。
【0016】ところで、前記テープカセットCSから繰
出される印字テープ19として、テープ幅を6mm、9m
m、12mm、18mm、24mmとする5種類が準備されて
おり、これらテープカセットCSの底壁部には、これら
5種類のテープ幅の何れかを指示する為に、3つの突出
片20〜22が組合せて設けられている。そして、この
テープカセットCSの下側を支持する本体フレーム2に
は、これら突出片20〜22の組合せから、装着された
テープカセットCSのテープ幅を検知し、テープ幅信号
を出力するカセットセンサ30(図3参照)が取付けら
れている。
【0017】次に、テープ印字装置1の制御系は、図3
のブロック図に示すように構成されている。制御装置C
の入出力インターフェース40には、キーボード3と、
カセットセンサ30と、液晶ディスプレイ(LCD)5
に表示データを出力する為のビデオRAM32を有する
ディスプレイコントローラ(LCDC)31と、警告用
ブザー33の為の駆動回路34と、サーマルヘッド15
を駆動する為の駆動回路36と、テープ送りモータ35
を駆動する為の駆動回路37とが夫々接続されている。
【0018】制御装置Cは、CPU42と、このCPU
42にデータバスなどのバス41を介して接続された入
出力インターフェース40、表示用CG(キャラクタジ
ェネレータ)ROM43、印字用CG(キャラクタジェ
ネレータ)ROM44、ROM45及びRAM46とか
ら構成されている。表示用CGROM43には、アルフ
ァベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関
して、表示用ドットパターンデータが、コードデータに
対応させて格納されている。
【0019】印字用CGROM44には、アルファベッ
ト文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関して、
印字用ドットパターンデータが、各書体毎に7種類(6
ポイント:16ドット、10ポイント:24ドット、1
3ポイント:32ドット、19ポイント:48ドット、
26ポイント:64ドット、38ポイント:96ドッ
ト)の印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格
納されている。
【0020】ROM45には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ31を制御する
表示駆動制御プログラム、印字データバッファの印字デ
ータを順次読出してサーマルヘッド15やテープ送りモ
ータ45を駆動する印字駆動制御プログラム、本願特有
の後述の印字処理制御の制御プログラムなどが格納され
ている。ここで、このROM45には、図4に示すよう
に、6種類の印字文字サイズ(ポイントサイズpt)
と、その印字文字サイズで印字するときの印字速度デー
タ(発熱駆動ピッチ時間データ)Pとを夫々対応させた
印字速度テーブルTBが格納されている。ここで、これ
ら6種類の印字速度データP1〜P6は、P1<P2<
P3<P4<P5<P6の関係になっている。
【0021】RAM60には、入力された文書のデータ
を格納するテキストメモリや、設定された印字文字サイ
ズや書体などの印字フォーマットを格納するフォーマッ
トメモリ、印字に供する印字データを記憶する印字デー
タバッファなどの他、CPU42の演算結果を一時的に
格納するワークメモリなど、各種のメモリが必要に応じ
て設けられている。
【0022】ところで、このテープ印字装置1には、複
数のバッテリを直列に接続して、バッテリケースBCに
収納して電源バッテリEが内蔵され、この電源バッテリ
Eの電力は、駆動回路36・37だけでなく、入出力イ
ンターフェース40や上述した複数の電子部品の各々に
供給され、テープ印字装置1は、この電源バッテリEで
駆動するように構成されている。更に、電源バッテリE
とサーマルヘッド15を駆動する駆動回路36とを接続
する給電ラインLには、電源バッテリEの電源電圧(例
えば、9V)を128個の発熱素子に供給する駆動電圧
(例えば、約18V)に昇圧する為の昇圧回路38が介
設されている。
【0023】次に、前記駆動回路36について、図5に
基づいて説明する。前述したように、サーマルヘッド1
5には、128個の発熱素子Hが列設され、各発熱素子
Hの他端部は接地されている。そして、128個のトラ
ンジスタ(スイッチング素子に相当する)Tの各々のエ
ミッタは、対応する発熱素子Hの一端部に夫々直列接続
され、これらトランジスタTのコレクタは共通の給電ラ
インLに接続され、これらトランジスタTのベースは、
入出力インターフェース40に夫々接続されている。こ
の給電ラインLには、ダイオードDが順方向に設けられ
るとともに、昇圧回路38が介設されている。更に、そ
の給電ラインLには、充電用のコンデンサCが並列接続
されている。
【0024】そして、この駆動回路36においては、入
出力インターフェース40から、印字データに対応する
駆動信号が供給されると、その駆動信号に対応する複数
のトランジスタTのベースがONされ、そのトランジス
タTが導通することから、昇圧回路38から供給される
駆動電流が、給電ラインLとその導通したトランジスタ
Tを経て、発熱素子Hに供給され、駆動信号に対応する
複数の発熱素子Hが発熱する。このとき、コンデンサC
に充電されていた電気も給電ラインLを介してその発熱
素子Hに供給される。
【0025】ところで、このように、駆動信号の入力毎
に、その入力信号に対応する複数の発熱素子Hに、電源
バッテリEの電源電圧が昇圧回路38で昇圧されて、駆
動電流として供給されたとき、発熱駆動される発熱素子
Hの全てに駆動電流を同時に供給することから、発熱駆
動される発熱素子Hの数が多い程、電源バッテリEの電
源電圧の電圧降下が大きくなる。また、コンデンサCに
充電されていた電気も大量に放電される。そして、入出
力インターフェース40からの駆動信号が供給されなく
なって、発熱素子Hへの電流供給が停止されたときに
は、昇圧回路38からの駆動電流が徐々にコンデンサC
に充電されるとともに、電源バッテリEの電圧降下も、
徐々に回復する。
【0026】次に、テープ印字装置1の制御装置Cで行
なわれる印字処理制御のルーチンについて、図6のフロ
ーチャートに基いて説明する。尚、図中符号Si(i=
10、11、12・・・・)は各ステップである。キー
ボード3から、文字や記号などの文書のデータが入力さ
れると、この入力された文書データがテキストメモリに
格納され、印字キーが操作されたときには、このテキス
トメモリに格納された文書のデータを印字する印字処理
制御が開始される。尚、この制御が開始されるときに
は、設定された印字文字サイズや書体などを含む印字フ
ォーマットは、フォーマットメモリに格納されているも
のとする。
【0027】この制御が開始されると、先ずフォーマッ
トメモリに格納されている印字文字サイズが読込まれ
(S10)、印字速度テーブルTBのデータに基づいて、
この印字文字サイズに対応する印字速度データPが読込
まれ(S11)、この印字速度データPに基づいて、駆動
回路36に設けられた複数のトランジスタTのうち、印
字データに対応する複数のトランジスタTが駆動され
て、これらのトランジスタTに直列接続された発熱素子
Hが発熱駆動されるとともに、テープ送りモータ45
が、その設定された印字速度となるように駆動制御され
て、印字処理が実行され(S12)、この制御を終了し
て、メインルーチンにリターンする。
【0028】次に、その駆動回路36により、複数の発
熱素子Hを発熱駆動するときの作用について、図3・図
5・図7〜図8に基づいて説明する。例えば、印字文字
サイズが19ptのときには、多くても、48個の発熱
素子Hが同時に発熱駆動される。即ち、印字速度テーブ
ルTBのデータに基づいて、図7に示すように、発熱駆
動ピッチ時間P4となるように、印字データに対応する
48個のトランジスタTに接続された発熱素子Hに、所
定時間tだけ同時に駆動電流が供給されて発熱駆動さ
れ、その発熱駆動開始からこの発熱駆動ピッチ時間P4
が経過したときに、次の発熱駆動が実行される。
【0029】一方、印字文字サイズが38ptのときに
は、多くても、96個の発熱素子Hが同時に発熱駆動さ
れる。即ち、図8に示すように、発熱駆動ピッチ時間が
P6となるように、印字データに対応するトランジスタ
Tに接続された96個の発熱素子Hに、所定時間tだけ
同時に駆動電流を供給して発熱駆動され、その発熱開始
からこの発熱駆動ピッチ時間P6が経過したときに、次
の発熱駆動が実行される。
【0030】即ち、電源バッテリEから、発熱駆動され
る発熱素子Hの数に応じた駆動電流をこれら発熱素子H
に供給することから、発熱駆動される発熱素子Hの数が
多い程、電源バッテリEの電源電圧の電圧降下が大きく
なるが、印字文字サイズの大きさが大きい程、つまり発
熱駆動される発熱素子Hの数が多い程、印字速度が遅く
なるように印字速度制御するので、発熱駆動ピッチ時間
が長くなって、次の発熱駆動までの待機時間が延長され
ることから、この延長された待機時間において、電源バ
ッテリEの電源降下を確実に回復できる。
【0031】その結果、電源バッテリEは、次の発熱駆
動に際して、十分な電流を各発熱素子Hに供給すること
ができる。これにより、電源バッテリEからの電流供給
が少なくても、この電圧降下の回復時間に対応させて印
字速度を遅く設定することで、所定の印字濃度を維持し
て印字処理でき、電源バッテリEを小型化することがで
きる。
【0032】更に、発熱駆動時には、前記給電ラインL
に設けたコンデンサCに充電された電気がその供給ライ
ンLを介して発熱駆動される発熱素子Hに供給される
が、印字速度が遅くなって延長された待機時間におい
て、このコンデンサCにも十分に充電することができ、
コンデンサCを小型化することができる。
【0033】ところで、前記印字処理制御を部分的に変
更して、サーマル印字機構PMに装着されたテープカセ
ットCSに収納された印字テープ19のテープ幅に応じ
て、印字速度を変更して印字処理するようにしてもよ
い。即ち、この印字処理制御について、図9のフローチ
ャートに基づいて説明すると、この制御が開始される
と、先ずカセットセンサ30から出力されるテープ幅信
号が読込まれ(S20)、このテープ幅信号に基づいて、
印字テープ19のテープ幅が、6〜12mmのときには
(S21:Yes )、印字速度テーブルTBのデータに基づ
いて、印字速度データP4が読込まれ(S22)、この印
字速度データP4に基づいて、駆動回路36に設けられ
た複数のトランジスタTのうち、印字データに対応する
複数のトランジスタTが駆動されて、これらのトランジ
スタTに直列接続された発熱素子Hが発熱駆動されると
ともに、テープ送りモータ45が、その設定された印字
速度となるように駆動制御されて、印字処理が実行され
(S12)、この制御を終了して、メインルーチンにリタ
ーンする。
【0034】しかし、印字テープ19のテープ幅が、6
〜12mm以外の、18〜24mmのときには(S21:N
o)、印字速度データP6が読込まれ(S23)、発熱素
子Hが発熱駆動されるとともに、テープ送りモータ45
が、その設定された印字速度となるように駆動制御され
て、印字処理が実行され(S12)、この制御を終了し
て、メインルーチンにリターンする。この場合にも、印
字テープ19のテープ幅が大きくて、印字文字サイズが
大きく設定されるときには、印字速度が遅くなるように
印字速度制御するので、前記実施例と同様の効果を得る
ことがてきる。
【0035】尚、前記電源バッテリEに代えて、ACア
ダプタなどを直流電源としてもよい。尚、本発明の技術
的思想の範囲内において、前記実施例の制御に関し、既
存の技術や当業者に自明の技術に基いて種々の変更を加
えることもあり得る。尚、サーマル印字機構や駆動回路
を備えた種々のサーマルプリンタに本発明を適用し得る
ことは勿論である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係るサーマルプリンタによれ
ば、サーマル印字ヘッドと、移動駆動手段と、駆動回路
と、印字制御手段とを備えるとともに、更に印字速度制
御手段を備えたので、電源部は、発熱駆動される発熱素
子の全てに駆動電流を同時に供給する場合に、発熱駆動
される発熱素子の数が多い程、その駆動電圧の低下度合
いが大きくなるが、発熱駆動される発熱素子の数が多い
程、印字速度を遅くして、次の発熱駆動までの待機時間
が延長されることから、この延長された待機時間におい
て、電源部の駆動電圧が確実に回復でき、電源部からの
駆動電流が小さくても、所定の印字濃度を維持して印字
処理でき、電源部を小型化することができる。
【0037】請求項2に係るサーマルプリンタによれ
ば、前記駆動回路は、複数の発熱素子と給電部とを接続
する給電ラインと、この給電ラインに並列接続されたコ
ンデンサとをさらに含むので、発熱駆動時には、このコ
ンデンサに充電された電流がその供給ラインを介して発
熱駆動される発熱素子に供給されるが、印字速度が遅く
なって延長された待機時間において、このコンデンサに
も十分に充電することができ、コンデンサを小型化する
ことができる。
【0038】請求項3に係るサーマルプリンタによれ
ば、前記給電部は、直流電源と、その直流電源の出力電
圧を昇圧する昇圧回路とからなるので、発熱駆動時に
は、発熱駆動される発熱素子の数が多い程、昇圧回路に
駆動電流を供給する直流電源の電圧降下が大きくなる
が、この電圧降下の回復時間に対応させて印字速度を遅
く設定することで、直流電源を小型化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置の平面図である。
【図2】テープカセットを装着したサーマル印字機構の
概略平面図である。
【図3】テープ印刷装置の制御系のブロック図である。
【図4】印字速度テーブルの設定内容を説明する図表で
ある。
【図5】サーマルヘッドの駆動回路の回路図である。
【図6】印字処理制御のルーチンの概略フローチャート
である。
【図7】印字文字サイズが19ptのときの印字速度を
説明する説明図である。
【図8】印字文字サイズが38ptのときの図7相当図
である。
【図9】変更態様に係る図6相当図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 15 サーマルヘッド 38 昇圧回路 42 CPU 45 ROM 46 RAM C コンデンサ E 電源バッテリ H 発熱素子 L 給電ライン T トランジスタ C 制御装置 PM サーマル印字機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字方向と直交状に複数の発熱素子を列
    設した発熱素子群を有するサーマル印字ヘッドと、その
    サーマル印字ヘッドと印字媒体との何れか一方を他方に
    対して相対的に移動駆動させる移動駆動手段と、前記複
    数の発熱素子に夫々直列接続された複数のスイッチング
    素子と複数の発熱素子に接続された給電部とを含む駆動
    回路と、これら複数のスイッチング素子と移動駆動手段
    を制御する印字制御手段とを備えたサーマルプリンタに
    おいて、 前記印字制御手段に設けられた印字速度制御手段であっ
    て、外部から供給される印字文字サイズのデータに基づ
    いて、印字文字サイズを判定し、この印字文字サイズの
    大きさが大きい程印字速度が遅くなるように、移動駆動
    手段を制御する印字速度制御手段を設けたことを特徴と
    するサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路は、前記複数の発熱素子と
    前記給電部とを接続する給電ラインと、この給電ライン
    に並列接続されたコンデンサとをさらに含むことを特徴
    とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記給電部は、直流電源と、その直流電
    源の出力電圧を昇圧する昇圧回路とからなることを特徴
    とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010221445A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Seiko Epson Corp 印刷装置およびテープ印刷装置
WO2010118549A1 (zh) * 2009-04-13 2010-10-21 青岛尤尼科技有限公司 打印机、打印幅面扩展方法及打印系统
JP2015221573A (ja) * 2015-07-08 2015-12-10 ブラザー工業株式会社 テープカセット

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