JPH08200515A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JPH08200515A
JPH08200515A JP7027736A JP2773695A JPH08200515A JP H08200515 A JPH08200515 A JP H08200515A JP 7027736 A JP7027736 A JP 7027736A JP 2773695 A JP2773695 A JP 2773695A JP H08200515 A JPH08200515 A JP H08200515A
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JP
Japan
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seal
lip
rubber
flange portion
ring
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JP7027736A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Kiuchi
徹夫 木内
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールの耐久性の向上を図る。 【構成】 互いに同心的に相対回転自在に組み付けられ
るハウジング2と軸3間をシールするもので、前記軸3
に取付けられる大気側Aにフランジ部4を有する第1の
シール部材5と、前記ハウジング2に取付けられ、前記
第1のシール部材5に摺接するシールリップ部12を有
する第2のシール部材6と、前記第1のシール部材5の
フランジ部4と軸方向所定間隔を有して設けられる保護
部材7と、該保護部材7と前記第1のシール部材5のフ
ランジ部4との間に設けられる第3のシール部材8とを
備えた密封装置において、前記第3のシール部材8は、
樹脂製で、かつ別体で、前記フランジ部4と前記保護部
材7にそれぞれ摺接する構成であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば泥水等大気側の
ダスト条件が厳しいトラクター,田植機等の軸封部に用
いられる密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の泥水等大気側のダスト条
件が厳しいところで用いられる密封装置としては、例え
ば図3に示すようなものがある。すなわち、この密封装
置100は、互いに同心的に相対回転自在に組み付けら
れるハウジング101と軸102間をシールするもの
で、軸102に取付けられる大気側Aに径方向外向きの
フランジ部103を有する第1のシール部材であるスリ
ーブ部104と、ハウジング101に取付けられる第2
のシール部材であるオイルシール部105とをフランジ
部103と軸方向所定間隔を有して設けられる保護部材
としての保護板106を介して組立て一体化したもので
ある。
【0003】スリーブ部104はスリーブ内環107を
備えており、その大気側Aに径方向外向きのフランジ部
103を有している。
【0004】オイルシール部105は、オイルシール内
環108とシールリップ部109を備えている。
【0005】オイルシール内環108は、大気側Aに径
方向外向きの外向きフランジ部108Aを有し、密封流
体側Oに径方向内向きの内向きフランジ部108Bを有
する円筒状部材である。
【0006】そして、オイルシール内環108の内向き
フランジ部108Bの内端に、スリーブ内環107の円
筒部107Aの外周面に摺接するシールリップ部109
が設けられている。
【0007】このシールリップ部109は、内向きフラ
ンジ部108Bの内端から密封流体側Oに延びる断面楔
状の第1リップ110と、大気側Aに延びる断面楔状の
第2リップ111とから成っている。また、第1リップ
110と第2リップ111の外周には、それぞれスリー
ブ内環107の円筒部107Aの外周面に対して緊迫力
を付与するためのガータスプリング112,113が設
けられている。
【0008】そして、保護板106は、フランジ部10
3と軸方向所定間隔を有して、設けられるもので、保護
板106の外周部がオイルシール内環108の外向きフ
ランジ部108Aの大気側Aの端面に当接してカシメ部
108Dにてカシメられるものである。また、保護板1
06の内周部には、内周曲げ部106Aを有しており、
フランジ部103の大気側Aの端面に向って曲げられて
いる。
【0009】一方、スリーブ内環107の内周面及びフ
ランジ部103の大気側A端面には、ゴム状弾性体11
4が固定されている。フランジ部103の大気側Aのゴ
ム状弾性体114には、保護部材106とフランジ部1
03との間に設けられる第3のシール部材である舌状の
第1,第2ゴムリップ115,116が径方向所定間隔
を有して設けられている。この第1,第2ゴムリップ1
15,116は、保護板106側に延び、径方向内方に
傾き、保護板106の密封流体側Oの端面に摺接するよ
うに形成されている。
【0010】また、フランジ部103の根本部分近傍の
ゴム状弾性体114には、舌状のダストリップ117が
連続して設けられている。このダストリップ117は、
大気側Aに延び、径方向外方に傾き、保護板106の内
周曲げ部106Aの内周面に摺接するように形成されて
いる。
【0011】さらに、保護板106の内周曲げ部106
Aの端面に対向するゴム状弾性体114には、その端面
に向って突出するゴム突起118を有している。このゴ
ム突起118は、スリーブ部104と保護板106との
位置決め(スラスト方向の移動を防止)するためのもの
である。
【0012】上記構成の密封装置100にあっては、ス
リーブ部104に設けられたダストリップ117によ
り、大気側Aからの泥水等が内部に侵入するのを防止
し、さらに保護板106とフランジ部103間の第1,
第2ゴムリップ115,116によって泥水等が密封流
体側O内部に漏れるのを防止している。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合では、保護板106の内周曲げ部10
6AのR部106Bの曲げ状態(出来ばえ)、スラスト
方向の動きにより、ダストリップ117の先端が内周曲
げ部106Aの内周面から離れて、泥水等が内部に侵入
しやすい(図3(b)参照)。
【0014】また、図3(c)に示すようにダストリッ
プ117側から保護板106とフランジ部103間の空
間119に侵入した泥水により、第1,第2ゴムリップ
115,116が早期に摩耗して内部に泥が侵入しやす
い。
【0015】さらに、空間119に侵入した泥により、
第1ゴムリップ115の先端と保護板106の間に泥が
充満する。その泥が第1ゴムリップ115を押し上げる
とともにスリーブ部104の回転により、第1ゴムリッ
プ115の腰の部分に発生する引張り及び剪断応力によ
って、その近傍(図3(c)X矢視部)から第1,第2
ゴムリップ115,116が切断される不具合が発生す
る場合がある。
【0016】以上の内容から、シールの耐久性を低下さ
せている。
【0017】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
シールの耐久性の向上を図り得る密封装置を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、互いに同心的に相対回転自在に
組み付けられるハウジングと軸間をシールするもので、
前記軸に取付けられる大気側にフランジ部を有する第1
のシール部材と、前記ハウジングに取付けられ、前記第
1のシール部材に摺接するシールリップ部を有する第2
のシール部材と、前記第1のシール部材のフランジ部と
軸方向所定間隔を有して設けられる保護部材と、該保護
部材と前記第1のシール部材のフランジ部との間に設け
られる第3のシール部材とを備えた密封装置において、
前記第3のシール部材は、樹脂製で、かつ別体で、前記
フランジ部と前記保護部材にそれぞれ摺接する構成であ
ることを特徴とする。
【0019】
【作用】上記構成の密封装置にあっては、第1のシール
部材のフランジ部と保護部材との間に設けられる第3の
シール部材を樹脂製としたため、泥水等のダストに対
し、従来のゴム状弾性体製のものに比べて摩耗せず、耐
摩耗性が向上する。
【0020】また、仮にフランジ部と保護部材との間に
侵入した泥により第3のシール部材のリップが押し上げ
られてスリーブ部が回転しても、第3のシール部材は別
体であるため、リップの腰の部分には、従来のように引
張り及び剪断応力は作用しない。そのため、リップ部が
切断されるという不具合が生じることが無い。
【0021】以上のことから、シールの耐久性の向上を
図ることができる。
【0022】さらに、従来のように保護部材に設けられ
た内周曲げ部にダストリップを摺接する構成では無く、
フランジ部と保護部材との間に別体の第3のシール部材
を装着する構成としているので、保護部材のR部の出来
ばえ、スラスト方向の動きにより内部に泥水が侵入する
ということが無くなり、シール性が向上する。
【0023】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。本発明の一実施例に係る図1において、1は密封
装置本体を示しており、この実施例では従来例と同様に
泥水等大気側のダスト条件が厳しいところで用いられる
もので、互いに同心的に相対回転自在に組み付けられる
ハウジング2と軸3間をシールするものである。
【0024】密封装置1は、概略、軸3に取付けられる
大気側Aにフランジ部4を有する第1のシール部材であ
るスリーブ部5と、ハウジング2に取付けられる第2の
シール部材であるオイルシール部6と、フランジ部4と
軸方向所定間隔を有して設けられる保護部材としての保
護板7と、保護板7とフランジ部4との間に設けられる
第3のシール部材としての樹脂製のXリング8とを備え
ており、スリーブ部5とオイルシール部6とを保護板7
を介して組立て一体化したものである。
【0025】スリーブ部5はスリーブ内環9を備えてい
る。このスリーブ内環9は、大気側Aに径方向外向きの
上記したフランジ部4を有しており、その根本部分は大
気側Aに突出する(突出量は後述する外周曲げ部の先端
以下である)折曲部91を有している。
【0026】また、フランジ部4の外周部は、円筒部9
2とほぼ平行となるように所定長さを有して大気側Aに
曲げられた外周曲げ部93となっている。そして、円筒
部92の内周面及び折曲部91の大気側Aの端面に連続
して、それらの面の形状にほぼ沿った形状のゴム状弾性
体10が焼付固定されている。このゴム状弾性体10の
折曲部91の径方向外方の端面は大気側Aからフランジ
部4の大気側Aの端面に向って拡径となるテーパ面とな
っている。また円筒部92の内周面のゴム状弾性体10
は軸3の外周面との嵌合部となっている。
【0027】オイルシール部6は、オイルシール内環1
1とシールリップ部12とを備えている。
【0028】オイルシール内環11は、大気側Aに径方
向外向きの外向きフランジ部11Aを有し、密封流体側
Oに径方向内向きの内向きフランジ部11Bを有する円
筒状部材である。このオイルシール内環11の円筒部1
1Cの内,外周面及び内向きフランジ部11Aの密封流
体側Oの端面にゴム状弾性体13が一体的に焼付固定さ
れている。ゴム状弾性体13のオイルシール内環11の
円筒部11Cの内周面側は他の部分より厚肉となってい
る。また円筒部11Cの外周面側はハウジング2との嵌
合部となっている。
【0029】そして、オイルシール内環11の内向きフ
ランジ部11Bの内端に、スリーブ内環9の円筒部9A
の外周面に摺接するシールリップ部12が設けられてい
る。
【0030】このシールリップ部12は、内向きフラン
ジ部11Bの内端から密封流体側Oに延びる断面楔状の
第1リップ14と、大気側Aに延びる軸方向複数段の断
面楔状の第2リップ15とから成っている。また、第1
リップ14と第2リップ15の外周には、それぞれスリ
ーブ内環9の円筒部92の外周面に対して緊迫力を付与
するためのガータスプリング16,17が設けられてい
る。
【0031】保護板7は、円環状部材で、その外周部は
オイルシール部6のオイルシール内環11の外向きフラ
ンジ部11Aの大気側Aの端面に、ゴム状弾性体18を
介して当接され、カシメ部11Dにてカシメられるもの
である。そして、保護板7はオイルシール内環11の円
筒部11Cから大気側Aにフランジ部4に対して平行シ
フトして延びており、その内端はスリーブ内環9の折曲
部91の近傍に位置している。またゴム状弾性体18
は、薄肉で、保護板7の外周縁からスリーブ内環9の外
周曲げ部93の位置まで設けられている。その外周曲げ
部93の位置には、外周曲げ部93の端面に向って突出
するゴム突起18Aを有している。
【0032】そして、スリーブ部5とオイルシール部6
とが保護板7を介して一体的に組み付けられるのであ
る。スリーブ部5のスリーブ内環9の外周曲げ部93の
外周側にオイルシール部6のオイルシール内環11の円
筒部11Cが位置し、スリーブ内環9の円筒部92の外
周面にシールリップ部12の第1,第2リップ14,1
5の先端が摺動自在に密封接触するように互いに軸方向
(スラスト方向)に組み込み、保護板7の外周部をゴム
状弾性体18を介してオイルシール内環11の外向きフ
ランジ部11Aに当接させて、その外周部をカシメ部1
1Dにてカシメることにより密封装置1が組み立てられ
る。
【0033】その後、オイルシール部6はハウジング2
に、スリーブ部5は軸3に取付けられる。
【0034】上記組み込み時、ゴム状弾性体18のスリ
ーブ内環9の外周曲げ部93の部分にゴム突起18Aが
設けられ、またオイルシール部6のゴム状弾性体13の
厚肉部にフランジ部4の密封流体側Oの端面側に突出す
るゴム突起13Aが設けられていることから、保護板7
とスリーブ部5の位置決め(スラスト方向の移動防止)
及びスリーブ部5とオイルシール部6の位置決め(スラ
スト方向の移動防止)がなされる。
【0035】このように組み込まれることで、保護板
7,スリーブ内環9のフランジ部4及び外周曲げ部93
により軸方向所定間隔を有する空間19が形成される。
この空間19内にXリング8が装着されている。
【0036】尚、外周曲げ部93にて、Xリング8の径
方向の外方の移動を規制できるとともに、泥水等のダス
トの侵入を防止しているが、無い場合でもオイルシール
内環11の円筒部11Cにて径方向の外方の移動を規制
することができる。
【0037】このXリング8は、樹脂製(例えばPTF
E等)で、大気側Aの第1,第2リップ81,82が保
護板7の密封流体側Oの端面に、密封流体側Oの第3,
第4リップ83,84がフランジ部4の大気側Aの端面
にそれぞれ摺動自在に密封接触するようになっており、
保護板7とフランジ部4間をシールしている。
【0038】ここで、上記構成の密封装置1の作用につ
いて説明すると、大気側Aから空間19に入り込んでく
る泥水等のダストを、Xリング8、ゴム突起18A、ゴ
ム突起13A、第2リップ15にて、密封流体側Oの内
部に侵入するのを防止している。さらに、本実施例では
オイルシール内環11の内向きフランジ部11Bの大気
側Aの端面からフランジ部4の密封流体側Oの端面に向
って軸方向に延び、径方向外方に傾き、フランジ部4の
密封流体側Oの端面に摺動自在に密封接触するサイドリ
ップ20が設けられていることから、ダストの侵入の防
止をより高めることができる。
【0039】上記構成の密封装置にあっては、空間19
に設けられている第3のシール部材が樹脂製のXリング
8であるので、各リップ81〜84は、泥水に対し、従
来のゴム状弾性体製のものに比べて摩耗せず、耐摩耗性
が向上する。
【0040】また、仮に空間19に侵入した泥によりX
リング8の各リップ81〜84が押し上げられてスリー
ブ部5が回転しても、Xリング8は別体であるため、各
リップ81〜84の腰の部分には、従来のように引張り
及び剪断応力は作用しない。そのため、各リップ81〜
84が切断されるということは無い。
【0041】以上のことから、シールの耐久性の向上を
図ることができる。また、本実施例ではサイドリップ2
0が設けられているので、よりシールの耐久性の向上が
図れる。
【0042】さらに、従来のように保護板106に設け
られた内周曲げ部106Aにダストリップ117を摺接
する構成では無く、空間19にXリング8を装着する構
成としているので、保護板106のR部106Bの出来
ばえ、スラスト方向の動きにより内部に泥水が侵入する
ということは無い。
【0043】また、空間19の径方向内側は開口してお
り、その開口部に設けられているゴム状弾性体10は大
気側Aに向って縮径となるテーパ面を有しているので、
空間19内に泥水等のダストが侵入しても、スリーブ部
5が回転し、図1に示すように空間19が上側となるこ
とにより大気側Aに排出されることになる。つまり、泥
水が侵入しにくくなるので、シール性能の長寿命化を図
ることができる。
【0044】図2には、本発明の他の実施例が示されて
いる。上記実施例では第3のシール部材を単体の樹脂製
のXリング8を空間19に設けたが、この実施例では樹
脂製の部分とゴム状弾性体製の部分から構成されるもの
を設けたものである。
【0045】この第3のシール部材8Aは、概略、ゴム
状弾性体製のXリングの空間19の径方向内側のリップ
部を樹脂製の断面略矩形状部材としたものである。
【0046】即ち、断面略矩形状の樹脂部81AとXリ
ングの上半分の形状のゴム状弾性体部82Aとから成
り、樹脂部81Aが径方向内側で、ゴム状弾性体部82
Aが径方向外側となっている。
【0047】樹脂部81Aは、断面略矩形状で、その軸
方向両端面にそれぞれスリット81Bが設けられおり、
それら両端部の先端が、保護板7の密封流体側Oの端面
及びフランジ部4の大気側Aの端面に摺動自在に密封接
触するようになっている。
【0048】またゴム状弾性体部82Aは、Xリングの
上半分の形状で、大気側Aのリップ82Bが保護板7の
密封流体側Oの端面に、密封流体側Oのリップ82Cが
フランジ部4の大気側Aの端面に摺動自在に密封接触す
るようになっている。
【0049】このように構成された第3のシール部材8
Aが空間19内に装着されている。
【0050】そして、第3のシール部材8Aには樹脂部
81Aを有しているので、上記第1実施例の効果を奏す
るとともに、ゴム状弾性体部82Aを有していることか
ら樹脂製のものと比べて良好なスラスト方向の追随性が
得られる。
【0051】また、第3のシール部材8Aの樹脂部81
Aとゴム状弾性体部82Aは、別体でも一体でも良く、
また樹脂部81Aとゴム状弾性体部82Aの位置が径方
向逆であっても良い。
【0052】上記他の実施例において、その他の構成及
び作用については第1実施例と同一なので、図中同一の
符号を付して、その説明は省略する。
【0053】尚、上記各実施例では、少しでもトルクが
下げられるように、第3のシール部材としてXリング状
のものを例にとって説明したが、特にこの形状に限るも
のではなく、断面U字状シール部材,Oリング等でも良
く、要するに樹脂製の部分を有し、かつ別体で、フラン
ジ部と保護部材にそれぞれ摺接する構成となっていれば
良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
フランジ部と保護部材との間に設けられる第3のシール
部材が樹脂製であるので、泥水等のダストに対し、従来
のゴム状弾性体製のものに比べて摩耗せず、耐摩耗性の
向上を図ることができる。
【0055】また、仮にフランジ部と保護部材との間に
侵入した泥により第3のシール部材のリップが押し上げ
られてスリーブ部が回転しても、第3のシール部材は別
体であるので、リップの腰の部分には、従来のように引
張り及び剪断応力は作用しないため、リップ部が切断さ
れるという不具合が生じることは無い。
【0056】以上のことから、シールの耐久性の向上を
図ることができる。
【0057】さらに、従来のように保護部材に設けられ
た内周曲げ部にダストリップを摺接する構成では無く、
フランジ部と保護部材との間に別体の第3のシール部材
を装着する構成としているので、保護部材のR部の出来
ばえ、スラスト方向の動きにより内部に泥水が侵入する
ということが無くなる。これにより、大気側からのダス
トのシール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る密封装置の断面
図である。
【図2】図2は本発明の他の実施例に係る密封装置の要
部断面図である。
【図3】図3(a)は従来の密封装置の断面図であり、
同図(b)は同図(a)の密封装置のダストリップ部の
拡大断面図であり、同図(c)は同図(a)の密封装置
のダストリップ及びゴムリップ部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 密封装置 2 ハウジング 3 軸 4 フランジ部 5 スリーブ部(第1のシール部材) 6 オイルシール部(第2のシール部材) 7 保護板(保護部材) 8 Xリング(第3のシール部材) 8A 第3のシール部材 81 第1リップ 82 第2リップ 83 第3リップ 84 第4リップ 81A 樹脂部 81B スリット 82A ゴム状弾性体部 82B,82C リップ 9 スリーブ内環 91 折曲部 92 円筒部 93 外周曲げ部 10,13,18 ゴム状弾性体 11 オイルシール内環 11A 外向きフランジ部 11B 内向きフランジ部 11C 円筒部 11D カシメ部 12 シールリップ部 13A,18A ゴム突起 14 第1リップ 15 第2リップ 16,17 ガータスプリング 19 空間 20 サイドリップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に相対回転自在に組み付け
    られるハウジングと軸間をシールするもので、 前記軸に取付けられる大気側にフランジ部を有する第1
    のシール部材と、 前記ハウジングに取付けられ、前記第1のシール部材に
    摺接するシールリップ部を有する第2のシール部材と、 前記第1のシール部材のフランジ部と軸方向所定間隔を
    有して設けられる保護部材と、 該保護部材と前記第1のシール部材のフランジ部との間
    に設けられる第3のシール部材とを備えた密封装置にお
    いて、 前記第3のシール部材は、樹脂製で、かつ別体で、前記
    フランジ部と前記保護部材にそれぞれ摺接する構成であ
    ることを特徴とする密封装置。
JP7027736A 1995-01-25 1995-01-25 密封装置 Pending JPH08200515A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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