JPH01275968A - リップシール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野Ｊ 本発明は、回転軸に摺接されるリップシールを備えたリ
ップシール装置に関し、より詳しくは少なくとも２枚の
リップシールを備えたリップシール装置に関する。

「従来の技術」 従来、複数枚のリップシールを備えたリップシール装置
が知られている。この種のリップシールは、通常、円筒
状のケースと、それぞれ外周部が上記ケースに取付けら
れ、かつ内周部が密封流体側に湾曲されて上記ケースを
貫通する回転軸の外周面に摺接された第１リップシール
と第２リップシールとを備えでおり、上記第１リップシ
ールを第２リップシールよりも密封流体側に配訝り、こ
の第１リップシールを漏洩した密封流体を上記第２リッ
プシールでシールするようにしている。

「発明が解決しようとする課題」 上記複数枚のリップシールを備えたリップシール装置は
、一般に単一のリップシールを備えたリップシール装置
よりも良好なシール性能を得ることができるが、使用条
件等によっては一層侵れたシール性能を要求されること
がある。

「課題を解決するための手段」 本発明はそのような事情に鑑み、上記複数枚のリップシ
ールを備えたリップシール装置において、上記第１リッ
プシールの回転軸とのシール面に、回転軸の円周方向に
連続した環状溝を設けたものである。

「作用」 上記構成によれば、上記第１９ツブシールと第２リップ
シールとによって単一のリップシールを備えたリップシ
ール装でよりも良好なシール゛ｉ能を得ることができる
ことは勿論、第１リップシールに設けた環状溝によって
よつ優れたシール゛ｉ能を得ることかできる。

すなわち、上記第１リップシールに環状溝を設けると、
該環状溝部分の肉厚が他の部分よりも薄くなるので、と
対流体側の圧力を受けてその部分が押圧変形され易くな
り、シール面のう′５環状溝の両側縁部か特に強く回転
軸の外周面に圧着されるようになる。そして上記環状溝
は円周方向に連続させであるので、その接触部分も円周
方向に連続するようになり、しかも１本の環状溝に対し
て２本の環状の接触部分が得られるのでその部分で２重
のシール作用が得られるようになる。

したかって本発明においては、上記第１リップシールに
形成した環状溝の両側締部による２重のシール作用と、
上記第２リップシールによるシール作用とが得られるの
で、単に第１リップシールと第２リップシールとを備え
るだけの従来装置に比較して、より優れたシール効果を
得ることが可能となる。

「実施例」 以下図示実施例について本発明を説明すると、第１図に
おいて、リップシール装置は基本的構成部品としてハウ
ジング１に固定した円筒状のケース２と、２枚の第１リ
ップシール３と第２リップシール４とを備えており、各
リップシール３．４の内周部分を半径方向から２対流体
側すなわち回転軸方向左方にそれぞれ湾曲させ、各先端
を上記ケース２を貫過する回転軸５の外周面に自己の弾
゛庄により摺接させて各摺投部をシールするようにして
いる。

図示実施例では、上記第１リップシール３と第２リップ
シール４とを同一の材質から、例えばＰＴＦＥにＩ　５
ｗｔ％のグラファイトを添加した材料から製造してあり
、かつ自然状態における第２リップシール４の内径Ｄ２
Ｖ第１リップシール３の内径Ｄ１よつも大きくして、第
２リップシール４の回転軸５への密着力を第１リップシ
ール３の密着力よりも小さく設定している。

また、第１リップシール３の回転軸５との摺接面に円周
方向の環状溝３ａを形成し、該環状溝３ａの両側縁部に
相対的に強く回転軸５に記者する接触部分を形成し、各
接触部分による２重のシール作用によって密封流体の漏
洩を良好に防止できるようにしている。

次に、上記円筒状のケース２は大径部２ａと小径部２ｂ
とを備えでおり、小径部２ｂの末端すなわち第１図の右
端を半径方向外方に折曲げてフランジ部２ｃ％形成する
と同時に、このフランジ部２ｃ、小径部２ｂ、および上
記大径部２ａと小径部２ｂ間の段部２ｄとによってケー
ス２の外周に環状溝６を形成しでいる。そしてこの環状
溝６内にシール部材７を嵌合して上記ハウジング１とケ
ース２との間ヲシールさせている。

また、上記大径部２ａの左端部を半径方向内側に折曲げ
てカシメ部２ｅｌ形成し、このカシメ部２ｅと上記段部
２ｄとによって回転軸方向に対向する係合端面２ｆ、２
９ヲ形成しでいる。そして上記係合端面２ｆ、２９間に
、カシメ部２ｅ側から順に、スペーサ８、上記第１リッ
プシール３、筒状スペーサ９および上記第２リップシー
ル４を介在させ、それらを上記係合端面２ｆ、２９で一
体的に連結させている。

上記スペーサ８は全屈から製造されて上記保合端面２ｆ
に当接する半径方向部分８ａと回転軸方向左方に延びる
筒状部８ｂとを備えており、この筒状部８ｂは、自然状
態においで上記ケース２のフランジ部２ｅよつも回転軸
方向外方に突出している菓１リップシール３の先端より
も、ざらに左方に突出している。したがって、該筒状部
８ｂによりリップシール装＝の組立時や搬送時に扼１リ
ップシール３の先端が破損されるのを防止することがで
きる。

また上記筒状スペーサ９は金属から構成され、筒状部９
ａと、この筒状部９ａの右端に形成した半径方向タト方
に延びるフランジ部９ｂと、上記筒状部９ａの左端に形
成した半径方向内方に延びるフランジ部９ｃとを備えて
おり、かつ上記筒状部９ａの外周面と上記ケース２の内
周面との間に形成した空隙１５内にシール部材１６を配
設している。

上記シール部材１６は、上記ケース２の内周面と筒状部
９ａの外周面との間で圧縮されるとともに、第１リップ
シール３の外周部端面とフランジ部９ｂとの間で圧縮さ
れてそれらの部分をシールし、それによってケース２と
スペーサ８との間隙、第１リップシール３とスペーサ８
との間隙、および第１リップシール３とケース２どの間
隙を洩れてくる密封流体をシールしている。

以上の構成によれば、と対流体は第１リップシール３と
シール部材１６とによってシールされ、特に第１リップ
シール３の内周部は充分なと着力で回転軸５に密着し、
かつその￥着シール面に円周方向に連続する環状溝３ａ
を形成しているので、その部分での漏洩を充分良好に阻
止することができる。

すなわち、上記第１リップシール３のシール面に環状溝
３ａを形成すると、その部分で第１リップシール３の肉
厚が薄くなってと耐流体側の圧力を受けた際にその部分
が変形され易くなる。その結果、上記環状溝３ａの両側
縁部分が相対的に強く回転軸５の外周面に圧＠されるよ
うになり、各側縁部分が円周方向に連続した線状ないし
は帯状に強く接触するようになる。したがって、１本の
環状溝３ａに対して２本の環状の禮触部分が得られるの
で、各接触部分によって２重のシール作用が得られるよ
うになる。

ざらに、上記第１リップシール３とシール部材１６とを
漏洩した僅かな密封流体は、次に第２リップシール４に
よってシールされるようになる。この際、第２リップシ
ール４は第１リップシール３の土着力よりも小さな土着
力で回転軸５に密着されているが、第１リップシール３
を越えた密封流体の圧力は低圧となるので、第２リップ
シール４の小さな土着力でもそのと対流体の漏洩を充分
良好に阻止することができる。

また上記第１リップシール３とシール部材１６とだ漏洩
した密封流体は、第２リップシール４と筒状スペーサ９
との間隙、および第２リップシール４とケース２との間
隙を介しても漏洩しようとするが、上述したように第１
リップシール３を越えたと対流体の圧力は低圧であるの
で、第２リップシール４と筒状スペーサ９とのと着面、
および第２リップシール４とケース２との密着面によっ
て、やはりその密封流体の漏洩を充分良好に阻止するこ
とができる。

このように、第２リップシール４の回転軸５への密着力
を、第１リップシール３の密着力よりも小ざ〈設定すれ
ば、蔦２リップシール４による充分なシール性能を確保
したままで、従来に比較して回転軸５０回転方向の摺動
抵抗を低減することができることは明らかであり、また
小さなと着力は相対的に第２リップシール４の耐久性を
向上させる。

第２図は本発明の他の実施例を示したもので、上記実施
例にダストシール１０ソ追加したものである。このダス
トシール１０は、ケース２の小径部２ｂの内周面から係
合端面２９の部分に加硫若しくは接着剤によって接着さ
れでおり、かつその内周面右端部に回転軸５の外周面に
摺接するダスト第２リップシールＩＯａ　％備えている
。

本実施例によれば、上記ダスト第２リップシールＩＯａ
によって大気中の塵埃が第２す・ンブシール４と回転軸
５との摺動面に侵入することを防止でき、またダストシ
ール１０の上記保合端面２９に沿う半径方向部分１０ｂ
によって、その部分を漏洩しようとする密封流体を確実
にシールすることができる。

なお、上記ダストシール１０は必ずしもケース２に接着
する必要はなく、例えば上記係合端面２９に沿う半径方
向部分１ａｂを小径部２ｂの内径よりも僅かに大きな径
で切断し、その切断部の内側のダストシールを小径部２
ｂ内に着脱自在に嵌着するようにしでもよい、この場合
、切断された半径方向部分１０ｂを省略することができ
ることは勿論である。

また、上記実施例では自然状態における第２リップシー
ル４の内径Ｄ２を第１リップシール３の内径り、よりも
大きくしで、第２リップシール４の回転軸５への密着力
を第１リップシール３の密着力よりも小さく設定してい
るが、第２リップシール４の材質ヲ第１リップシール３
の材質よりも柔らかな材質として、第２リップシール４
の密着力を第１リップシール３のと着力よりも小ざくす
ることも可能である。

「発明の効果」 以上のように、本発明によれば、第１リップシールに形
成した環状溝の両側締部による２重のシール作用と、第
２リップシールによるシール作用とを得ることができる
ので、従来装百に比較してより優れたシール効果を得る
ことができるという効果か得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図は他の
実施例を示す断面図である。 ２・・・ケース　　　３・・・第１リップシール３ａ・
・・環状溝　　　４・・・第２リップシール５・・・回
転軸

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 　円筒状のケースと、それぞれ外周部が上記ケースに取
   付けられ、かつ内周部が密封流体側に湾曲されて上記ケ
   ースを貫通する回転軸の外周面に摺接された第１リップ
   シールと第２リップシールとを備え、上記第１リップシ
   ールを第２リップシールよりも密封流体側に配置し、こ
   の第１リップシールを漏洩した密封流体を上記第２リッ
   プシールでシールするようにしたリップシール装置にお
   いて、 上記第１リップシールの回転軸とのシール面に、回転軸
   の円周方向に連続した環状溝を設けたことを特徴とする
   リップシール装置。