JPH08199715A - 断熱壁及びその施工方法 - Google Patents

断熱壁及びその施工方法

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JPH08199715A
JPH08199715A JP2998395A JP2998395A JPH08199715A JP H08199715 A JPH08199715 A JP H08199715A JP 2998395 A JP2998395 A JP 2998395A JP 2998395 A JP2998395 A JP 2998395A JP H08199715 A JPH08199715 A JP H08199715A
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lath
wall
wall body
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mortar
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JP2998395A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Kawai
保 河合
Yukio Fukazawa
幸雄 深沢
Nozomi Haraguchi
望 原口
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発泡樹脂板とラス網とを熱溶着により一体化
し、このラス張り構造壁体のみで自立性を確保して立設
し、型枠の支えなしでモルタル又はコンクリートを打設
できるようにして施工性を向上させる。発泡樹脂板とラ
ス網との結合強度が発泡樹脂自体の破壊強度を超えると
きでも、ラス網周辺で発泡樹脂板が破壊しないようにす
る。 【構成】 モルタル製又はコンクリート製の壁本体の少
なくとも一側に、発泡樹脂板の少なくとも一側面にラス
網を熱溶着してなるラス張り構造壁体を、外側にラス網
が位置するように配し、このラス網を係止してラス張り
構造壁体を貫通する係止部材の先端を上記壁本体に埋設
した。係止部材が、先端が分岐して広がるアンカー、コ
字形のステップル、又は棒状部材を交差させて固定し且
つ棒状部材の各先端が同一方向にL字形に折れ曲がって
なる立体釘である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建築物の断熱壁に係り、
特に発泡樹脂板にラス網を一体化してなるラス張り構造
壁体を利用して設けた断熱壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、寒冷地における建築物の基礎とし
て、コンクリート製基礎の側面に発泡樹脂板を接合し、
この発泡樹脂板の断熱性により床下空間の保温性を向上
させたものが知られている。その施工方法としては、コ
ンクリート製基礎の打設後に発泡樹脂板を別途に接着等
により取り付ける方法があるが、更に作業性を向上させ
た方法としては、コンパネと呼ばれる型枠の内側に発泡
樹脂板をセットし、その内側に基礎用のコンクリートを
流し込み、コンクリートが固まった後に型枠を取り払う
ことにより、コンクリート製基礎の打設と同時にコンク
リートへの親和性等により発泡樹脂板を接着する方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この基礎打設
と同時に発泡樹脂板の接着を行う方法によっても、発泡
樹脂板を支持するための型枠が必要であり、この型枠の
組み上げ及び取り外しにかかる手間を少なくしたいとい
う要望があった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、発泡樹脂板と
ラス網とを熱溶着により一体化し、このラス張り構造壁
体のみで自立性を確保して立設し、型枠の支えなしでモ
ルタル又はコンクリートを打設できるようにして施工性
を向上させることにあり、さらに、発泡樹脂板とラス網
との結合強度が発泡樹脂自体の破壊強度を超えるときで
も、ラス網周辺で発泡樹脂板が破壊しないようにするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の断熱壁は、モルタル製又はコンクリート
製の壁本体の少なくとも一側に、発泡樹脂板の少なくと
も一側面にラス網を熱溶着してなるラス張り構造壁体
を、外側にラス網が位置するように配し、このラス網を
係止してラス張り構造壁体を貫通する係止部材の先端を
上記壁本体に埋設した構成である。
【0006】請求項2の断熱壁は、請求項1記載の構成
において、発泡樹脂板の少なくとも一側面にラス網を熱
溶着してなるラス張り構造壁体に代えて、ラス網の一側
面に補強部材を固定してなるラス体と、熱溶融により形
成され且つ補強部材が嵌入する凹陥部を少なくとも一側
面に有する発泡樹脂板とからなるラス張り構造壁体を備
えた構成である。
【0007】請求項3の断熱壁は、請求項1又は2記載
の構成において、壁本体の両側面に、ラス張り構造壁体
を、外側にラス網が位置するように配し、このラス網を
係止してラス張り構造壁体を貫通する係止部材の先端を
上記壁本体に埋設した構成である。
【0008】請求項4の断熱壁は、請求項1ないし3記
載の構成において、係止部材が、先端が分岐して広がる
アンカー、コ字形のステップル、又は棒状部材を交差さ
せて固定し且つ棒状部材の各先端が同一方向にL字形に
折れ曲がってなる立体釘である構成である。
【0009】請求項5の断熱壁の施工方法は、請求項1
乃至請求項4の断熱壁を対象にし、ラス張り構造壁体を
立設し、このラス張り構造壁体を型枠として、当該ラス
張り構造壁体の外側にラス網が位置するように内側にモ
ルタル又はコンクリートを打設し、このモルタルもしく
はコンクリートの打設前又はモルタルもしくはコンクリ
ートが未固化のときにラス張り構造壁体に係止部材を打
ち込む構成である。
【0010】
【作用】請求項1では、発泡樹脂板により断熱性が発揮
され、壁内外の温度差が維持される。また、発泡樹脂板
とラス網とが熱溶着により強固に一体化しているので、
このラス張り構造壁体のみで自立性が確保され、従って
型枠の支えなしでモルタル又はコンクリートが打設で
き、それだけ施工性が向上する。さらに、発泡樹脂板と
ラス網との結合強度が発泡樹脂自体の破壊強度を超える
ときに、例えばラス網に当該ラス網が剥がれる方向に外
力が加わっても、ラス網が係止部材を介して壁本体に係
止されているので、ラス網周辺で発泡樹脂板が破壊する
ことがない。また、ラス網にモルタル又はコンクリート
を付着したときには、ラス網の目にモルタル又はコンク
リートが食い込むから、付着力が向上する。
【0011】請求項2の断熱壁の作用も請求項1と同様
である。その場合、凹陥部が複数あるときには凹陥部の
側壁と補強部材との摩擦力等が相互に作用する共ぎき作
用によって補強部材の保持強度が更に高くなる。また凹
陥部の開口付近が三次発泡により狭まっているから補強
部材が凹陥部に強固に保持される(ここで、発泡樹脂板
は、例えば予備発泡した粒子を二次発泡させることによ
り製造されるが、三次発泡とは上記二次発泡に続く発泡
を指すものである)。また、ラス網にモルタル又はコン
クリートを付着したときには、ラス網と発泡樹脂板との
隙間へモルタル又はコンクリートが入ってラス網を抱き
込むようにして固まるから、付着力が向上する。
【0012】請求項3では、壁本体両側のラス張り構造
壁体において、上記各作用が発揮される。
【0013】請求項4では、アンカー、ステップル又は
立体釘の先端がコンクリートに埋設し、アンカーのとき
には、分岐して広がる先端が戻り機能を発揮する。
【0014】請求項5では、ラス張り構造壁体の立設、
係止部材の打ち込み、及びモルタルもしくはコンクリー
トの打設で作業が完了する。
【0015】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1及び図2は、
本発明に係る断熱壁の第1実施例を示し、寒冷地におけ
る建築物の基礎などに適用されるものである。同図にお
いて、Aは鉄筋コンクリート製の壁本体(Sは鉄筋)、
BB,BBは壁本体Aの両側に立設するラス張り構造壁
体であって、各ラス張り構造壁体BBは、発泡樹脂板1
0の両側面にラス網20,30をそれぞれ熱溶着してな
るものであり、内側のラス網30の目に壁本体Aのコン
クリートが食い込んでいる。また、50は係止部材とし
てのコ字形のステップルであって、ラス張り構造壁体B
Bの外側のラス網20を係止してラス張り構造壁体BB
を貫通し、その先端を上記壁本体Aに埋設している。そ
して、一方のラス張り構造壁体BBにおける、外側のラ
ス網20には、モルタルmが付着している。このモルタ
ルmを付着するか否かは任意であり、このことは他方の
ラス張り構造壁体BBについても同様である。
【0016】ここで、上記ラス張り構造壁体BBについ
て詳述する。図3ないし図5に示すように、発泡樹脂板
10の両側面にラス網20,30が直に配置され、各ラ
ス網20,30の各片面が、ほぼ全面にわたって発泡樹
脂板10に熱溶着している。すなわち、各ラス網20,
30は厚さ方向において一部が発泡樹脂板10に入り込
んで熱溶着しており、残りは外部に露出したままであ
る。上記発泡樹脂板10の表面には、各ラス網20,3
0の熱溶着時に溶融して固まったスキン層13が形成さ
れている。上記各ラス網20,30には防錆処理又は防
水処理を施してもよい。具体的には、例えばコールター
ルなどのタール系材料又は接着剤等を塗布し、或いは樹
脂材料をコーティングすることである。
【0017】上記発泡樹脂板10は、例えばサブロク
(縦1800mm,横900mm)程度の大きさで50
mm程度の厚さのものであるが、これは一例であってそ
れ以外の寸法であってもよい。また材質は例えば発泡ポ
リプロピレン、発泡ポリエチレンなどに代表される発泡
ポリオレフィンのほか、発泡スチロール、発泡ウレタ
ン、発泡塩化ビニールなどが使用できるが、発泡樹脂製
の板であれば材質は問わない。
【0018】一方、ラス網20,30は、図3ないし図
5に示した平ラスのほか、要所要所が凹陥した、こぶラ
ス、波うった形状の波形ラス、成形時に一部を平板のま
ま残してリブとして立ち上げたリブラスなどである。こ
れら、こぶラス、波形ラス及びリブラスの場合、そのほ
ぼ全面で発泡樹脂板10に熱溶着させてもよいが、凹陥
した部分のみ熱溶着させてもよく、そのときには発泡樹
脂板10とラス網20,30との間に隙間が形成される
ことになる。なお、第1実施例では各ラス網20,30
の片面がほぼ全面にわたって発泡樹脂板10に熱溶着し
ているとしたが、必ずしも全面で発泡樹脂板に熱溶着し
ている必要はなく、例えば上記こぶラスのようにラス網
の要所要所に任意形状の凸部を多数形成し、この凸部の
みを発泡樹脂板に熱溶着してもよいし、逆に発泡樹脂板
の要所要所に凸部を多数形成し、ラス網を発泡樹脂板の
凸部においてのみ熱溶着してもよく、このようにすれ
ば、熱溶着している部位の周辺を除いてラス網と発泡樹
脂板との間に隙間が形成される。さらに、ラス網20,
30はワイヤラスでもよい。
【0019】上記第1実施例の断熱壁の施工方法を、図
6及び図7に基づいて説明する。まず、図6に示すよう
に基礎上に配筋すると共に、この鉄筋Sを挟んで両側に
ラス張り構造壁体BB,BBを立設し、セパレータと称
される連結部材や支保等を利用して両ラス張り構造壁体
BB,BBを相互に固定する。そして、両ラス張り構造
壁体BB,BBの外側からステップル50,50・・・
を打ち込んで、その先端を内側のラス網30よりも内側
に出す。次いで、図7に示すように、両ラス張り構造壁
体BB,BBの間にコンクリートを打設して壁本体Aを
形成する。そして、コンクリートの固化後に連結部材及
び支保等を外し、その後に必要に応じてラス張り構造壁
体BBの外側のラス網20にモルタルmを付着し、これ
で外壁が完成する。なお、ステップル50,50・・・
の打ち込み作業は、上述したようにコンクリートの打設
前であってもよいし、打設後においてコンクリートが未
固化のときであってもよい。要は、コンクリートを破壊
することなく、これに埋設できる方法であればよい。
【0020】次に、上記ラス張り構造壁体BBの製造方
法を説明する。まず、ラス網20を発泡樹脂板10の溶
融温度を超える温度まで加熱して予熱を行う。この予熱
温度は、例えば発泡樹脂板10が発泡ポリスチレンの場
合には摂氏80度以上であればよいが、好ましくは摂氏
100度ないし210度、より好ましくは摂氏120度
ないし200度程度であり、発泡樹脂板10への押し込
み時間や押し込み圧力との関係で適宜選択できる。次い
で、ラス網20を加熱したままで発泡樹脂板10に押し
つけ、ラス網20の一部を発泡樹脂板10に熱溶着させ
る。その後に発泡樹脂板10及びラス網20を強制冷却
又は自然冷却し、次に必要に応じてラス網20にタール
系材料又は接着剤等を塗布することにより防錆処理又は
防水処理を施して一方の側面の処理を終わる。他方の側
面にラス網20を熱溶着する方法も上記同様に行われ、
この工程が終了すると、製造が完了する。製造方法はこ
れに限られるものではなく、熱風炉中でラス網20を加
熱したり、発泡樹脂板10にラス網20を押圧したり、
発泡樹脂板10を押圧したり種々変更できることは勿論
である。上記製造方法によれば、ラス張り構造壁体BB
の生産効率を高めることができる。
【0021】従って、上記第1実施例においては、ラス
張り構造壁体BBの発泡樹脂板10により断熱性が発揮
され、壁内外の温度差が維持される。また、発泡樹脂板
10と各ラス網20,30とが熱溶着により強固に一体
化しているので、このラス張り構造壁体BBのみで自立
性が確保され、従って別途にコンパネ等の型枠を使用せ
ずにコンクリートが打設でき、それだけ施工性が向上す
る。さらに、発泡樹脂板10とラス網20との結合強度
が発泡樹脂自体の破壊強度を超えるときに、例えば作業
者が外側のラス網20を掴んで引くなどして、当該ラス
網20が剥がれる方向に外力が加わったとしても、ラス
網20がステップル50を介して壁本体Aに係止されて
いるので、ラス網20の周辺で発泡樹脂板10が引きち
ぎられて破壊するようなことがない。また、内側のラス
網30に壁本体Aのコンクリートが食い込むので、ラス
張り構造壁体BBと壁本体Aとの結合力が高くなる。そ
して、ラス網20にモルタルmを付着したときには、ラ
ス網20の目にモルタルmが食い込むから、モルタルm
の付着力が向上する。
【0022】さらに、上記構成のラス張り構造壁体BB
は、発泡樹脂板10に対し、直径2〜4mm程度の鋼線
で組まれてなる格子状金網などよりも遥かに薄いラス網
20,30が付く構成であるから、壁の厚みを薄くする
ことができる。また上記格子状金網などよりも目の細か
いラス網20,30を使用するから、モルタルmがほぼ
均一な厚さで付着し、仕上げ作業が不要になって施工が
楽である。さらに格子状金網付き発泡樹脂板(発泡樹脂
板の両側面に間隔をおいて格子状金網を位置させ、発泡
樹脂板を貫通する多数の梁状金網材によって上記2枚の
格子状金網を溶接固定したもの)等に比べれば製造コス
トが安い。さらに、スキン層13の有する高い引き裂き
強度により、ラス張り構造壁体BBの強度が向上し、こ
れによっても自立性が高くなると共に、防水機能が発揮
され、また、その表面の凹凸がモルタルmの付着を促進
する。しかもラス網20,30に防錆処理又は防水処理
が施したときには、ラス網20に長期にわたって錆が発
生せず、或いは水をはじき、壁の耐久性が向上する。ま
た、ラス網と発泡樹脂板との間に隙間が形成されたとき
には、この隙間へモルタルmが入ってラス網を抱き込む
ようにして固まり、これによって壁強度が向上し、また
モルタルmを厚く形成できる。
【0023】図8は第2実施例を示す。第1実施例で
は、発泡樹脂板10の両側にラス網20,30を熱溶着
したラス張り構造壁体BBを使用したが、第2実施例で
は発泡樹脂板10の片側にのみラス網20を熱溶着した
ラス張り構造壁体Bを使用している。すなわち、壁本体
Aの両側に、上記ラス張り構造壁体B,Bを、それぞれ
外側にラス網20が位置するように配すると共に、各ラ
ス網20を係止してラス張り構造壁体Bを貫通するステ
ップル50の先端を上記壁本体Aに埋設した構成であ
る。断熱壁の施工方法、ラス張り構造壁体Bの製造方法
は第1実施例と同様である。また、その作用及び効果で
あるが、上記第1実施例のような内側のラス網30がな
いので、ラス張り構造壁体BBと壁本体Aとの結合は、
発泡樹脂板10のコンクリートへの親和力及びステップ
ル50の係止強度に依存することになり、その分、第1
実施例よりは結合力が劣るが、その他の作用及び効果は
第1実施例とほぼ同様である。
【0024】図9は第3実施例を示す。以上の実施例で
は係止部材として、コ字形のステップル50を使用した
が、第3実施例では、先端が分岐して広がるアンカー6
0を係止部材としている。このアンカー60は、頭部6
1と、この頭部61から延びて先端が分岐している脚6
2とを有し、この先端は拘束力が作用しない状態では図
9に示すように互いに離れるように広がり、またリング
部材等で強制的に揃えることも可能であり、揃えたとき
には全体として通常の釘のような形態となるよう構成さ
れている。第3実施例では、アンカー60が、その頭部
61でラス網20を係止し、脚62がラス張り構造壁体
BBを貫通して、その先端が壁本体Aの中で広がって埋
設されている。その施工方法においては、第1実施例の
ステップル50の場合と同様に、両ラス張り構造壁体B
B,BBの外側からアンカー60を打ち込んで、その先
端を内側のラス網30よりも内側に出させる作業を行
う。この第3実施例の作用及び効果は、第1実施例とほ
ぼ同様であるが、アンカー60の分岐して広がる先端が
戻り機能を発揮するから、その分、ラス網20の壁本体
Aへの係止強度が強化される。
【0025】図10は、第4実施例において係止部材と
して使用する立体釘70を示す。この立体釘70は、棒
状部材71,71を交差させて溶接等で固定し且つ棒状
部材71,71の各先端71a,71a・・を同一方向
にL字形に折れ曲げてなるものである。第4実施例で
は、立体釘70が、その棒状部材71,71の交差部で
ラス網20を係止し、各先端71a,71a・・がラス
張り構造壁体BBを貫通して壁本体Aの中で埋設されて
いる。その施工方法においては、第1実施例のステップ
ル50の場合と同様に、両ラス張り構造壁体BB,BB
の外側から立体釘70を打ち込んで、その先端を内側の
ラス網30よりも内側に出す作業を行う。この第4実施
例の作用及び効果は、第1実施例とほぼ同様である。
【0026】図11は、第5実施例において係止部材と
して使用する戻り機能付きのステップルを示す。このス
テップル80は、基本構造が金属製、樹脂製などの板材
をコ字形に成形したものであり、その点で上記第1実施
例のステップル50と同様であるが、各脚の一部分にコ
字状の切れ目を入れて切片81,82を形成し、この切
片81,82をその切れ目の入っていない辺を支点にし
て外側に折曲げて起こしたものである。第5実施例の施
工方法は、第1実施例とほぼ同様であるが、ステップル
80を打ち込むと、切片81,82がその可撓性により
各脚内に収まってほぼ面一になり、このためにステップ
ル80はラス張り構造壁体及びコンクリートの中にスム
ーズに入っていくが、一旦、打ち込まれると、切片8
1,82が広がり、戻り機能を発揮して抜けないように
なる。その他の基本的な作用及び効果は第1実施例と同
様である。
【0027】図12は、第6実施例において係止部材と
して使用する戻り機能付きのステップルを示す。このス
テップル90も、基本構造が金属製、樹脂製などの板材
をコ字形に成形したものであり、その点で上記第1実施
例のステップル50と同様であるが、各脚の一部分にL
字状の切れ目を入れて切片91,92を形成し、この切
片91,92をその切れ目の入っていない辺の周囲部分
において折曲げて側方に引き出したものである。第6実
施例の施工方法は、第1実施例とほぼ同様であるが、ス
テップル90を打ち込むと、切片91,92がその可撓
性により各脚内に収まってほぼ面一になり、このために
ステップル90はラス張り構造壁体及びコンクリートの
中にスムーズに入っていくが、一旦、打ち込まれると、
切片91,92が広がり、戻り機能を発揮して抜けない
ようになる。その他の基本的な作用及び効果は第1実施
例と同様である。
【0028】なお、第1実施例及び第3実施例では、両
側面にラス網を熱溶着したラス張り構造壁体(以下、両
面ラス張り構造壁体という)を壁本体Aの両側に配し、
第2実施例では、一側面にラス網を熱溶着したラス張り
構造壁体(以下、片面ラス張り構造壁体という)を壁本
体Aの両側に配して、各ラス網を係止して両ラス又は片
ラスを貫通する係止部材の先端を上記壁本体に埋設し
た。しかし、本発明は、両面ラス張り構造壁体又は片面
ラス張り構造壁体を壁本体Aの片側にのみ、外側にラス
網が位置するように配すると共に、各ラス網を係止して
両面ラス張り構造壁体又は片面ラス張り構造壁体を貫通
する係止部材の先端を上記壁本体に埋設する一方、壁本
体Aの他側には従来のコンパネを配する構成をも含むも
のである。その場合、いずれも係止部材は、上記アンカ
ー60、ステップル50,80,90、立体釘70のい
ずれであってもよいのは勿論である。また、ラス網にモ
ルタルを付着した例を示したが、更にその上にタイルを
貼ってもよい。さらに、壁本体Aは鉄筋コンクリート製
に限らず、少なくともモルタル製又はコンクリート製で
あればよい。
【0029】次に、各実施例に利用されるラス張り構造
壁体の変形例を示す。これらの変形例の特徴は、ラス網
又はラス体(後述)の構成、そしてラス張り構造壁体の
少なくとも一側面における上記ラス網等の取り付け構造
にある。説明を簡単にするため、片面ラス張り構造壁体
Bのみの変形例で説明し、両面ラス張り構造壁体BBの
説明は、これに倣うものとして省略する。
【0030】まず、片面ラス張り構造壁体Bの第1の変
形例を図13に示す。この変形例では、ラス網全体が波
状に形成されている。すなわち、図14及び図15に示
すようにラス網20’は薄い鋼板に多数のスリットを入
れてスリット間を斜めに起こしてなる鎧戸状であって、
さらに全体として波状に湾曲形成されている。そして、
発泡樹脂板10’の当該側面にラス網20’が配置さ
れ、このラス網20’の折れ曲がり部分のみが発泡樹脂
板10’に熱溶着している。上記第1の変形例のラス張
り構造壁体Bの製造方法は先の実施例の場合と同様であ
る。
【0031】片面ラス張り構造壁体Bの第2の変形例を
図16及び図17に示す。この変形例では、ラス網12
1の一側面に補強部材122を複数固定してラス体12
0とし、このラス体120の補強部材122がほぼ全面
で、発泡樹脂板110において熱溶融により形成された
複数の凹陥部112にそれぞれ嵌入している構成であ
る。ラス網121は、第1の変形例で示したもの20’
でもよい。また補強部材122は鋼線よりなり、一端が
ラス網121に溶接され且つ他端がL字形に折曲形成さ
れて凹陥部112に嵌入している。この凹陥部112
は、その開口形状が上記補強部材122の発泡樹脂板1
10への投影形状にほぼ一致し且つ深さは補強部材12
2が途中まで入る程度に形成されている。
【0032】第2の変形例のラス張り構造壁体Bの製造
方法は先の実施例の場合とほぼ同様であるが、予熱する
対象がラス網20に代えてラス体120になる点が異な
る。この場合、熱せられたラス体120を発泡樹脂板1
10に押し付けると、補助部材122が発泡樹脂板11
0を溶かして侵入していき、凹陥部112を形成すると
共に図17に示すように凹陥部112の開口付近が三次
発泡により狭まる。その後に全体を冷却して製造を完了
する。この場合、ラス体120の発泡樹脂板110への
押しつけは、ラス網121と発泡樹脂板110との間に
所定の隙間が残る程度で止めるようにする。
【0033】第2の変形例のラス張り構造壁体Bの作
用、効果は第1実施例のときとほぼ同様であるが、さら
に、凹陥部112及び補強部材122がそれぞれ複数あ
るから、凹陥部112の側壁と補強部材122との摩擦
力等が相互に作用し合う共ぎき作用によって補強部材1
22の保持強度が更に高くなる。すなわち、ラス体12
0を発泡樹脂板110から剥そうとしても、少なくとも
一部の凹陥部112の側壁と補強部材122との摩擦力
等のために「こじた状態」になってラス体120が剥れ
ない。加えて凹陥部112の開口付近が三次発泡により
狭まっているから補強部材122が凹陥部112に強固
に保持される。さらに補強部材122を介してラス網1
21と発泡樹脂板110との間に隙間が形成されるか
ら、この隙間へモルタルmが入ってラス網121を抱き
込むようにして固まり、これによって壁強度が向上し、
またモルタルmを厚く形成できる。
【0034】なお、上記第2の変形例の場合、図18に
示すように凹陥部112に接着剤等113を充填して凹
陥部112を完全に塞ぐようにしてもよく、その場合に
はラス体120及び発泡樹脂板110が更に強く一体化
されるからラス張り構造壁体Bの剛性が向上する。その
場合の製造方法であるが、例えば補強部材122に接着
剤等を塗ってからラス体120を加熱し、このラス体1
20を加熱したままで発泡樹脂板110に押しつければ
よい。
【0035】片面ラス張り構造壁体Bの第3の変形例を
図19に示す。この変形例では、補強部材をトラス構造
体222とし、ラス網221の一側面にこの補強部材2
22を固定してラス体220とし、このラス体220の
補強部材222が、発泡樹脂板210において熱溶融に
より形成された凹陥部212に嵌入している構成であ
る。すなわち、この補強部材222は、図20に示すよ
うに鋼線で組まれた2枚の格子状金網222a,222
bを間隔をおいて配置し、これらを梁状金網材222c
により連結したものである。上記梁状金網材222c
は、各格子状金網222a,222bの相対向する縦筋
を連結するものが互いに平行になり、且つ横筋の軸方向
に沿っては隣合うものが互いに交差するように配置され
ており、この構成によって補強部材全体として強度を高
くするようにしている。そして、ラス網221が一方の
格子状金網222bに溶接により固定されている。ラス
網221は、第1の変形例で示したもの20’でもよ
い。上記凹陥部212は、開口形状が上記格子状金網2
22aの発泡樹脂板210への投影形状にほぼ一致し且
つ深さは梁状金網材222cが途中まで入る程度に形成
されている。第3の変形例のラス張り構造壁体Bの製造
方法は第2の変形例と同様であり、ラス体220の発泡
樹脂板210への押しつけは、ラス網221と発泡樹脂
板210との間に所定の隙間が残る程度で止めるように
する。
【0036】第3の変形例のラス張り構造壁体Bの作
用、効果は第2の変形例の場合とほぼ同様であるが、補
強部材222がトラス構造体であるから、その剛性によ
りラス張り構造壁体の剛性が更に向上する。なお、上記
第2の変形例と同様に凹陥部212に接着剤等を充填し
てもよい。
【0037】先の第2の変形例では鋼線で補強部材12
2を構成したが、格子状金網を補強部材としてもよい。
それを更に変形させたものが図21に示す第4の変形例
のラス張り構造壁体Bである。すなわち、図22に示す
ように格子状金網を補強部材322とし、ラス網321
の一側面にこの補強部材322を固定してラス体320
とし、このラス体320の補強部材322が、発泡樹脂
板310において熱溶融により形成された凹陥部312
に嵌入している構成である。ここで、ラス網321は要
所要所に凸部321aが形成され、この凸部321aが
補強部材322に溶接等で固定されている。ラス網32
1は、第1の変形例で示したもの20’でもよい。上記
凹陥部312は、開口形状が上記補強部材322の発泡
樹脂板310への投影形状にほぼ一致し且つ深さは補強
部材322の厚みと一致する程度に形成されている。第
4の変形例のラス張り構造壁体Bの製造方法は第2の変
形例と同様であり、ラス体320の発泡樹脂板310へ
の押しつけは、ラス網321と発泡樹脂板310との間
に所定の隙間が残る程度で止めるようにする。
【0038】第4の変形例のラス張り構造壁体Bの作
用、効果は第2の変形例とほぼ同様であるが、補強部材
322が格子状金網であるから、その剛性によりラス張
り構造壁体の剛性が更に向上する。なお、上記第2の変
形例と同様に凹陥部312に接着剤等を充填してもよ
い。
【0039】なお、上記第2ないし第4の変形例では加
熱したラス体を発泡樹脂板に押し付けてラス張り構造壁
体を製造したが、ラス体の補強部材と同様な形状の治具
を別途に用意し、この治具を加熱して発泡樹脂板に押し
付けて凹陥部を形成し、その後に治具を発泡樹脂板から
引き離し、次いで凹陥部にラス体の補強部材を嵌入して
ラス張り構造壁体を製造するようにしてもよい。或い
は、発泡樹脂板の成形時に凹陥部を同時成形し、次いで
凹陥部にラス体の補強部材を嵌入してラス張り構造壁体
を製造するようにしてもよい。
【0040】片面ラス張り構造壁体Bの第5の変形例を
図23に示す。この変形例では、図24に示すように、
ラス網421の上に更にラス網422を溶接等で固定
し、この複合ラス網420を発泡樹脂板410に熱溶着
している。第5の変形例のラス張り構造壁体Bの製造方
法は第2の変形例と同様である。またラス張り構造壁体
Bの作用、効果は第2の変形例とほぼ同様であるが、ラ
ス網が2枚固定されているから、その剛性によりラス張
り構造壁体Bの剛性が更に向上する。
【0041】以上のいずれの実施例においても、ラス網
及び補強部材の材質は鋼である必要はなく、アルミ合金
など他の金属で形成してもよい。さらに、樹脂であって
もよい。その場合、ラス網及び補強部材は発泡樹脂板よ
りも溶融温度が高い材質である必要がある。また、各変
形例において発泡樹脂板の他側面にもラス網又はラス体
を熱溶着すれば、両面ラス張り構造壁体BBを作ること
ができる。
【0042】また、上記各実施例ではラス網又はラス体
に防錆処理又は防水処理を施したが、このような処理は
必ずしも必要ない。そして、これを施すときも、製造方
法において最後の工程で施したが、ラス網又はラス体に
予め防錆処理又は防水処理を施しておいてから発泡樹脂
板に熱溶着するようにしてもよい。さらに製造方法にお
いてラス網又はラス体の予熱工程はラス網又はラス体の
加熱をスムーズに行う上で好ましいが、必須の工程では
ない。同様に最後に全体を強制冷却する工程は製造効率
を上げる点で好ましいが、これも必須の工程ではない。
【0043】さらに上記断熱壁の実施例及びラス張り構
造壁体の変形例では、平面状のラス張り構造壁体を前提
にして説明したが、本発明の断熱壁は、コーナー部(例
えば出隅構造或いは入隅構造など)に用いるような断面
L字形のラス張り構造壁体を使用しても施工することが
できる。
【0044】なお、各実施例では、発泡樹脂板の一側面
にラス網又はラス体を直に配置したが、直ではなく、発
泡樹脂板の側面にコーティングを施したりシートを張っ
たりした上からラス網又はラス体を熱溶着するようにし
てもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の断熱壁
によれば、発泡樹脂板の断熱性により壁内外の温度差を
維持できると共に、ラス張り構造壁体の自立性により型
枠の支えなしでモルタル又はコンクリートを打設でき、
施工性を大幅に向上できる。さらに、ラス網に当該ラス
網が剥がれる方向に外力が加わっても、ラス網が係止部
材によりモルタル又はコンクリートに係止されるから、
ラス網周辺で発泡樹脂板が破壊することを防止できる。
また、ラス網にモルタル又はコンクリートを付着したと
きには、モルタル又はコンクリートを良好に付着でき
る。
【0046】請求項2の断熱壁によれば、いわゆる共ぎ
き作用及び三次発泡による凹陥部開口付近の狭まりによ
り補強部材の保持強度が高くなり、またラス網と発泡樹
脂板との隙間へモルタル又はコンクリートが入ってラス
網を抱き込むようにして固まるから、モルタル又はコン
クリートを良好に付着できる。
【0047】請求項3の断熱壁によれば、壁本体両側に
ラス張り構造壁体が付くから、断熱性を高めることがで
きると共に、ラス張り構造壁体の自立性により型枠の支
えなしでモルタル又はコンクリートを打設でき、施工性
を向上できる。また、壁本体の両側において、ラス網周
辺で発泡樹脂板が破壊することを防止できる。また、壁
本体の両側でラス網にモルタル又はコンクリートを付着
することもでき、そのときには、モルタル又はコンクリ
ートを良好に付着できる。
【0048】請求項4の断熱壁によれば、簡単な打ち込
み作業により係止部材をモルタル又はコンクリートに埋
設でき、またアンカーのときには、先端の戻り機能によ
り埋設強度を高めることができる。
【0049】請求項5の施工方法によれば、ラス張り構
造壁体の立設、係止部材の打ち込み、及びモルタルもし
くはコンクリートの打設で作業が完了するので、作業が
簡単に済み、施工性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の断熱壁の縦断側面図、
【図2】図1の要部拡大図、
【図3】第1実施例で使用したラス張り構造壁体の斜視
図、
【図4】同じくラス張り構造壁体の拡大平面図、
【図5】図4のV−V線断面における拡大端面図、
【図6】第1実施例の断熱壁の第1施工段階を示す縦断
面側面図、
【図7】第2施工段階を示す図6相当図、
【図8】第2実施例における図2相当図、
【図9】第3実施例における図2相当図、
【図10】第4実施例に用いた係止部材の斜視図、
【図11】第5実施例に用いた係止部材の斜視図、
【図12】第6実施例に用いた係止部材の斜視図、
【図13】ラス張り構造壁体の第1の変形例を示す縦断
側面図、
【図14】そのラス網の拡大側面図、
【図15】同じくラス網の拡大平面図、
【図16】ラス張り構造壁体の第2の変形例を示す縦断
側面図、
【図17】その補強部材を先端側からみた拡大断面図、
【図18】接着剤を使用したときの図17相当図、
【図19】ラス張り構造壁体の第3の変形例を示す縦断
側面図、
【図20】そのラス網及び補強部材を分離して示す拡大
組立斜視図、
【図21】ラス張り構造壁体の第4の変形例を示す縦断
側面図、
【図22】そのラス網及び補強部材を分離して示す拡大
組立斜視図、
【図23】ラス張り構造壁体の第5の変形例を示す縦断
側面図、
【図24】その複合ラス網を分離して示す拡大組立斜視
図である。
【符号の説明】
BB ラス張り構造壁体 B ラス張り構造壁体 A 基礎 m モルタル 10 発泡樹脂板 20 ラス網 30 ラス網 50 ステップル(係止部材) 60 アンカー(係止部材) 70 立体釘(係止部材) 10’ 発泡樹脂板 20’ ラス網 110 発泡樹脂板 112 凹陥部 120 ラス体 121 ラス網 122 補強部材 210 発泡樹脂板 212 凹陥部 220 ラス体 221 ラス網 222 補強部材 310 発泡樹脂板 312 凹陥部 320 ラス体 321 ラス網 322 補強部材 410 発泡樹脂板 420 ラス網

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モルタル製又はコンクリート製の壁本体の
    少なくとも一側に、発泡樹脂板の少なくとも一側面にラ
    ス網を熱溶着してなるラス張り構造壁体を、外側にラス
    網が位置するように配し、このラス網を係止してラス張
    り構造壁体を貫通する係止部材の先端を上記壁本体に埋
    設したことを特徴とする断熱壁。
  2. 【請求項2】請求項1記載の断熱壁において、発泡樹脂
    板の少なくとも一側面にラス網を熱溶着してなるラス張
    り構造壁体に代えて、ラス網の一側面に補強部材を固定
    してなるラス体と、熱溶融により形成され且つ補強部材
    が嵌入する凹陥部を少なくとも一側面に有する発泡樹脂
    板とからなるラス張り構造壁体を備えた断熱壁。
  3. 【請求項3】壁本体の両側面に、ラス張り構造壁体を、
    外側にラス網が位置するように配し、このラス網を係止
    してラス張り構造壁体を貫通する係止部材の先端を上記
    壁本体に埋設した請求項1又は2記載の断熱壁。
  4. 【請求項4】係止部材が、先端が分岐して広がるアンカ
    ー、コ字形のステップル、または棒状部材を交差させて
    固定し且つ棒状部材の各先端が同一方向にL字形に折れ
    曲がってなる立体釘である請求項1ないし請求項3のう
    ちいずれか1項に記載の断熱壁。
  5. 【請求項5】ラス張り構造壁体を立設し、このラス張り
    構造壁体を型枠として、当該ラス張り構造壁体の外側に
    ラス網が位置するように内側にモルタル又はコンクリー
    トを打設し、このモルタルもしくはコンクリートの打設
    前又はモルタルもしくはコンクリートが未固化のときに
    ラス張り構造壁体に係止部材を打ち込む請求項1ないし
    請求項4のうちいずれか1項に記載の断熱壁の施工方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008156874A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Dow Kakoh Kk 断熱壁構造及びその施工方法
CN108756027A (zh) * 2018-06-28 2018-11-06 美好建筑装配科技有限公司 一种夹心保温叠合剪力墙及其施工工艺

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