JPH08196893A - 粒状品の製造方法 - Google Patents

粒状品の製造方法

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JPH08196893A
JPH08196893A JP7012762A JP1276295A JPH08196893A JP H08196893 A JPH08196893 A JP H08196893A JP 7012762 A JP7012762 A JP 7012762A JP 1276295 A JP1276295 A JP 1276295A JP H08196893 A JPH08196893 A JP H08196893A
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JP
Japan
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water
soluble component
product
article
granular
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JP7012762A
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English (en)
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Naoteru Ikeda
直輝 池田
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A G MEDICAL KK
Medical Kk AG
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A G MEDICAL KK
Medical Kk AG
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 造粒品の乾燥時に発生する微粉の量、つま
り、粉化率を低減させると共に、粒状品の熱による自己
分解を抑制しつつ、高効率で乾燥させる。 【構成】a)原料を粉砕する工程と、 b−1)粉砕品だけを加湿混練する工程と、 もしくは、 b−2)粉砕品を粉砕水溶性成分と共に加湿混練する工
程と、 c)加湿混練品を造粒する工程と、 d)造粒品を乾燥する乾燥工程と から成る粒状品の製造方法である。前記造粒工程におい
て前記重曹を粒度分布(D90)20μm〜50μmの範
囲にて粉砕し、かつ、前記水溶性成分の粒径(D90)が
20μm〜50μmの範囲にて又は、前記水溶性成分の
配合量が10%以下の場合、加湿時に溶解させてしまい
造粒する。すると、粉化率5%以下で顆粒製品を製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状品の製造方法に係
り、特に、乾燥時における微粉の量つまり粉化率を低減
させるようにした製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、重曹(NaHCO3)と前記水
溶性成分よりなる粒状重曹の一例を示す概略拡大図で、
このような粒状重曹は、薬品として使用される。このよ
うな粒状重曹を製造する場合、従来は、図4(a)〜
(e)に示すように、重曹もしくは、重曹及び前記水溶
性成分を秤量・粉砕機1にかけて秤量・粉砕し、加湿
混練機2において、この粉砕品に純水を加えて加湿
混練を行い、次いで、この加湿混練品を押し出し造粒機
3にかけて造粒し、この造粒品を乾燥機4にかけて乾
燥し、その乾燥品(顆粒品)を振動篩5にかけ、適粒
品,粗粒品,微粒品に分け、粗粒品は、解砕機
6にかけて解砕し、再利用するようにしている。
【0003】図5は、図4に示した造粒機3の一例を説
明するための要部概略構成図で、図中、3Aは横押し出
し造粒機を示し、10は加湿混練機2によって加湿混練
された加湿混練品が供給される加湿混練品供給口、11
はストレートスクリュー、12はエクストラション(排
出)スクリュー、13はストップスクリュー、14はス
クリーン、15はスクリューケース、16はオイルレス
ケース、17はギヤボックスで、該造粒機3Aは、通
常、横押し出し造粒機といわれるもので、周知のよう
に、供給口10より供給された混練品を、スクリュー1
1によって押してスクリーン14より、スクリュー11
の軸に対して横方向に造粒品18(図4における造粒品
)として押し出すものである。
【0004】図6は、上述のごとき横押し出し造粒機を
改良した先端押し出し造粒機の一例を説明するための要
部概略構成図で、図中、3Bは先端押し出し造粒機を示
し、20は加湿混練品の供給口、21はスクリュー、2
2はスクリューケース、23は押し出し羽根、24はド
ーム・ダイ(スクリーン)、25はドーム・ダイ押え、
26はスイング・クランプで、この造粒機は、供給口2
0より供給された加湿混練品を、スクリュー21の先端
に設けられた押し羽根23により、ドーム・ダイ24を
通して該スクリュー21の軸方向に押し出して造粒品2
7(図4に示した造粒品)を作るものである。而し
て、この先端押し出し造粒機によると、図5に示した横
押し出し造粒機に比して発熱が少なく、そのため、造粒
品27の径を非常に小さくしても造粒状態が良好であ
り、しかも、単位スクリーン面積当りの処理能力も大き
く、生産性が向上する。
【0005】図7は、上述のごとき造粒方法において、
造粒品を乾燥するための、静置式乾燥方法を説明するた
めの要部概略構成図で、図中、4Aは乾燥機を示し、3
0は造粒品(図5又は6に示した造粒品18又は2
7)、31は該造粒品30を入れるパレット、32は乾
燥機で、図中の矢印は、熱風の移動方向を示し、図示の
ように、造粒品30に熱風を当てて乾燥させている。
【0006】しかし、上記静置型の乾燥機によると、造
粒品30はパレット31上に静止して搭載されているた
め、乾燥中に接している顆粒同志が固まってしまうとい
う固結現象が生じ、篩分け工程での適粒品の収量が減
少し、固結した顆粒品の解砕時に発生する微粒品が増
加してしまう。
【0007】図8は、偏心回転式(振動式)乾燥機の一
例を説明するための要部斜視図で、401,402は円筒
形の乾燥棚で、これら乾燥棚401,402…が、図9に
示すように、例えば、4段(401,402,403,4
4)に重ねられ、造粒品は、上方の乾燥棚401から下
方の乾燥棚404へ順次移動され、その間に乾燥され
る。各乾燥棚(401〜404)の底部には、多数の孔4
1aを有する目皿41が設けられており、該目皿41に
は障壁41bが放射方向に設けられ、該乾燥棚が偏心回
転された時に、該目皿41上の造粒品は、矢印A方向に
回転しながら移動し、その間に、下方より供給される熱
風(矢印B)によって乾燥される。排出口42に達した
造粒品は、該排出口42を通して下段の乾燥棚に供給さ
れ、或いは、最下段の乾燥棚の場合には、顆粒品として
取り出される。
【0008】図9は、図8に示した原理に基づいて構成
された乾燥機の一例を示す概略外観図で、図中、4Bは
偏心回転式の乾燥機を示し、401〜404は図8に示し
た構造を有する乾燥棚で、上部入口43より造粒品を供
給し、乾燥棚401〜404にて前述のようにして乾燥
し、乾燥した造粒品を取り出し口44より取り出すもの
で、下部には乾燥棚を偏心回転運動させるための動力部
45が設けられている。
【0009】而して、重曹(NaHCO3)を50℃以
上で加熱すると、下記のような化学反応が生じ、加熱温
度と加熱時間との積が大きいとソーダ灰(Na2CO3
が生じ、加熱温度が低くても加熱時間が長いとソーダ灰
が生じる。例えば、60℃で10分間加熱すると自己分
解してソーダ灰を生じるが、100℃でも1分30秒程
度であれば、自己分解しない。
【0010】
【化1】
【0011】そのため、従来の技術においては、図4
(c)に示したように、乾燥機4にCO2ガスを供給し
てソーダ灰の発生を防止するようにしているが、上述の
ごとき振動型の乾燥機を用いると、乾燥時間が格段に速
く、例えば、静置型では、0.0468kg−水分/k
g−乾燥材料・hrに対して、該振動型では、0.17
65kg−水分/kg−乾燥材料・hrと約3.8倍の
処理能力を有しており、かつ乾燥工程での連続化を可能
とし、生産性効率の改善にもつながる。加えて、CO2
ガスの供給が不要になるばかりでなく、ソーダ灰の発生
も少なくなり、重曹の自己分解が軽減され、乾燥工程で
の粉化率が低下し、所望の粒径の粒状品を効率よく製造
できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、粒状重
曹の製造には、種々の改良が加えられ、比較的小径の粒
状重曹まで効率よく製造できるようになったが、造粒機
によって造粒した造粒品を乾燥機(特に、図9に示した
偏心回転型乾燥機)にて乾燥して顆粒品を得る際、この
顆粒品と共に微粉が発生し、これが製造効率を悪くして
いる。本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたも
ので、特に、造粒品を乾燥する乾燥時に発生する微粉の
量、つまり、粉化率を低減させることを目的としてなさ
れたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)粒状品の製造方法は、以下のa)
〜d)の4工程から成り、 a)原料を粉砕する工程 b−1)粉砕品だけを加湿混練する工程 もしくは、 b−2)粉砕品を粉砕水溶性成分と共に加湿混練する工
程 c)加湿混練品を造粒する工程 d)造粒品を乾燥する乾燥工程 前記原料を、粒度分布(D90)20μm〜50μmの範
囲にて粉砕すること、更には、(2)前記原料が重曹
(NaHCO3)、前記水溶性成分が硫酸曹達(Na2
4)、又は酵素、又はキトサン、又は酸であること、
更には、(3)前記水溶性成分が1種又は2種以上であ
ること、更には、(4)前記水溶性成分の粒径(D90
が20μm〜50μmの範囲であること、更には、
(5)前記水溶性成分の配合量が10%以下の場合、加
湿時に該水溶性成分を溶解させてしまうこと、更には、
(6)造粒時における前記加湿混練品の含有水分量が1
5〜17wt%であることを特徴としたものである。
【0014】
【作用】粉砕重曹を加湿混練した混練品を造粒機にて造
粒するに際し、粉砕重曹の粒度分布(D90)20μm〜
50μmの範囲とし、もって、乾燥時における微粉の
量、つまり、粉化率を低減させる。
【0015】
【実施例】本発明は、上述のごとき粒状重曹の製造にお
いて、乾燥時に、顆粒と共に発生する微粉の量、つま
り、粉化率をより低減させるべく最適の条件を探求して
なされたもので、以下に記載するごとき実験によって最
適条件を発見したものである。ただし、造粒機は、図6
に示した先端押し出し式造粒機、乾燥機は、図9に示し
た偏心回転式の乾燥機を用いた。
【0016】まず、粉化率が粒度分布及び加湿量に関係
するであろうと推定して、加湿量を一定にして、各粒度
について粉化率を求めた。図1は、添加水分量を16%
とし、各粒度について粉化率を求めたものである。この
実験によると、粒度分布30μm〜40μm(D90)の
範囲において粉化率が5%以下と低く、この範囲の製粒
が非常に効率的であることが分る。
【0017】次に、所定の粒径に対して、添加水分量を
変えて粉化率を求めた。図2は、粒径を43μm
(D90)、39μm(D90)について、添加水分量に対
する粉化率を求めたもので、添加水分量16%付近にお
いて、粒径39μmの場合には、粉化率が5%以下と低
く、添加水分量がそれより低いと粉化率が高くなり、高
いと、造粒時にソーメン状となってしまい、造粒ができ
なかった。また、粒径43μmのものでは、添加水分量
をいかに変えても、粉化率を5%以下にすることはでき
なかった。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、粒状重曹の製造において、造粒時、粉砕重曹
の粒度分布(D90)を20μm〜50μmの範囲にする
こと、かつ、造粒時の含有水分量を15〜17wt%の
範囲にすることにより、粉化率を最も低減することがで
き、粒状重曹の製造効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 添加水分量をパラメータとして、各粒度につ
いて粉化率を求めた実験結果を示す図である。
【図2】 粒径をパラメータとして、添加水分量に対す
る粉化率を実験によって求めた結果を示す図である。
【図3】 本発明が適用される粒状品の一例を示す図で
ある。
【図4】 粒状品の製造方法の一例を説明するための図
である。
【図5】 横押し出し式造粒機の一例を説明するための
要部概略構成図である。
【図6】 先端押し出し式造粒機の一例を説明するため
の要部概略構成図である。
【図7】 静置式乾燥機の一例を説明するための概略構
成図である。
【図8】 振動式乾燥機の動作原理を説明するための要
部概略構成図である。
【図9】 振動式乾燥機の外観を示す図である。
【符号の説明】
1…粉砕機、2…加湿混練機、3,3A,3B…造粒
機、4,4A,4B…乾燥機、5…振動篩、6…解砕
機、10…加湿混練品供給口、11…ストレートスクリ
ュー、12…エクストラクションスクリュー、14…ス
クリーン、18…造粒品、20…加湿混練品供給口、2
1…スクリュー、23…押し出し羽根、24…ドーム・
ダイ、27…造粒品、30…造粒品、31…パレット、
32…乾燥機、401〜404…乾燥棚、41…目皿、4
2…排出口、43…造粒品供給口、44…顆粒取り出し
口、45…動力台。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)原料を粉砕する工程と、 b−1)粉砕品だけを加湿混練する工程と、 もしくは、 b−2)粉砕品を粉砕水溶性成分と共に加湿混練する工
    程と、 c)加湿混練品を造粒する工程と、 d)造粒品を乾燥する乾燥工程と から成り、前記原料を、粒度分布(D90)20μm〜5
    0μmの範囲にて粉砕することを特徴とする粒状品の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記原料が重曹(NaHCO3)、前記
    水溶性成分が硫酸曹達(Na2SO4)、又は酵素、又は
    キトサン、又は酸であることを特徴とする請求項1記載
    の粒状品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記水溶性成分が1種又は2種以上であ
    ることを特徴とする請求項1記載の粒状品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記水溶性成分の粒径(D90)が20μ
    m〜50μmの範囲であることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の粒状品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記水溶性成分の配合量が10%以下の
    場合、加湿時に該水溶性成分を溶解させてしまうことを
    特徴とする請求項2又は3に記載の粒状品の製造方法。
  6. 【請求項6】 造粒時における前記加湿混練品の含有水
    分量が15〜17wt%であることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の粒状品の製造方法。
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