JPH08196891A - 粒状品の製造方法 - Google Patents

粒状品の製造方法

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JPH08196891A
JPH08196891A JP1253095A JP1253095A JPH08196891A JP H08196891 A JPH08196891 A JP H08196891A JP 1253095 A JP1253095 A JP 1253095A JP 1253095 A JP1253095 A JP 1253095A JP H08196891 A JPH08196891 A JP H08196891A
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JP
Japan
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water
drying
soluble component
granular
producing
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JP1253095A
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English (en)
Inventor
Naoteru Ikeda
直輝 池田
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A G MEDICAL KK
Medical Kk AG
Original Assignee
A G MEDICAL KK
Medical Kk AG
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱により自己分解し易い成分を含む粒状品を
高効率で乾燥させると共に、該粒状品の中に含まれてい
る水溶性成分を該粒状品中に均一に混在させる。 【構成】 粉砕した重曹(NaHCO3)を水溶性成分
と共に加湿混練し、その混練品を造粒し、その造粒品を
乾燥して粒状品を得る。乾燥工程において、粒状品を回
転させながら、かつ、下方より乾燥空気を供給する。乾
燥棚201(図1(b))内の粒状物は、目皿16が偏
心回転され、下部(矢印B方向)より孔15a(図1
(a))を通して熱風が供給されることにより、矢印A
方向に回転しながら移動し、排出口17より下段の乾燥
棚202に移される。回転加熱されることにより、重曹
中の水溶性成分は、該重曹中に均一に分布される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒状品の製造方法に係
り、特に、水溶性成分を含有する粒状品の製造におい
て、粒状品内に前記水溶性成分を偏在させることなく均
一に分布させるようにした製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、重曹(NaHCO3)と水溶性
成分(例えば、NaCl)よりなる粒状重曹の一例を示
す概略拡大図で、このような粒状重曹は、主に薬品とし
て使用されるが、その他に、水溶性成分として公知の合
成香料、天然香料類、酵素(プロラアーゼ、リパーゼ
等)等を加えることにより入浴剤としても使用される。
このような粒状重曹を製造する場合、従来は、例えば、
図5(a)〜(e)に示すように、重曹(重曹97.
6%、NaCl2.4%)を秤量粉砕機1にかけて粉砕
し、加湿混練機2において、この粉砕品に純水を加
えて加湿混練を行い、次いで、この加湿混練品を押し出
し造粒機3にかけて造粒し、この造粒品を乾燥機4に
かけて乾燥し、その乾燥品を振動篩5にかけ、適粒品
,粗粒品,微粒品に分け、粗粒品は、解砕機6
にかけて粉砕し、再利用するようにしている。
【0003】図6は、上述のごとき造粒方法において、
造粒品を乾燥するための、従来の乾燥方法を説明するた
めの要部概略構成図(静置式箱型乾燥機)で、図中、1
0は造粒品(図4に示した造粒品)、11は該造粒品
10を入れるパレット、12は乾燥機で、図中の矢印
は、熱風の移動方向を示し、図示のように、造粒品10
に熱風を当てて乾燥させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記従来の乾
燥機(静置型)によると、造粒品10はパレット11上
に静止して搭載されており、乾燥用の熱風は、主とし
て、該パレット11の下側より造粒品10に与えられ、
水分は、隣接する造粒品を伝って上方のみへ蒸発するた
め、乾燥効率が悪い。又、表1の静置型の欄に示すよう
に、造粒品10内に混入されている水溶性成分が蒸発水
分と共に上方に移動してしまい、造粒品の下方では前記
水溶性成分が少なく、上方で多くなるという偏析現象が
生じ、前記水溶性成分が均一に混在している均質な造粒
品を得ることができない。
【0005】
【表1】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、(1)原料を粉砕する工程と、粉砕品を
水溶性成分と共に加湿混合する加湿混練工程と、混練品
を造粒する造粒工程と、造粒品を乾燥する乾燥工程とか
ら成り、前記乾燥工程において、前記造粒品を回転させ
ながら、かつ、下方より乾燥用空気を供給すること、更
には、(2)前記原料が重曹(NaHCO3)、前記水
溶性成分が塩化ナトリウム(NaCl)であること、或
いは、(3)前記原料が重曹、前記水溶性成分が硫酸ナ
トリウムであること、或いは、(4)前記原料が重曹、
前記水溶性成分が酵素であること、或いは、(5)前記
原料が重曹、前記水溶性成分がキトサンであること、或
いは、(6)前記原料が重曹、前記水溶性成分が酸であ
ること、更には、(7)前記原料が重曹、前記水溶性成
分が(2)乃至(7)に記載の水溶性成分を2種類以上
有すること、更には、(8)前記乾燥用空気の乾燥温度
を60〜140℃、乾燥機内における造粒品の滞留時間
を30〜180secとしたことを特徴としたものであ
る。
【0007】
【作用】造粒品の乾燥工程において、連続的に乾燥機内
へ供給される該造粒品に回転運動を加えながら、下方よ
り乾燥用空気を供給することにより、高効率で乾燥させ
ると共に、該造粒品の中に含まれている水溶性成分を該
造粒品中に均一に混在させる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明による乾燥工程における乾燥
原理を説明するための要部構成図で、図1(a)におい
て、15は振動板で、該振動板15には多数の通気孔1
5aが設けられており、この多孔振動板15の上に造粒
品を載せ、該振動板15を振動させながら下方より乾燥
用空気を供給する。振動板15には、障壁15bが設け
られており、振動板15を振動させた時、造粒品は振動
板15の上を回転しながら矢印A方向に移動し、その間
に、下方(矢印B方向)から供給される熱風(約80
℃)によって乾燥される。
【0009】図1(b)は、偏心回転式乾燥機の一例を
説明するための要部斜視図で、201,202は円筒形の
乾燥棚で、これら乾燥棚201,202…が、図2に示す
ように、例えば、4段(201,202,203,204
に重ねられ、造粒品は、上方の乾燥棚201から下方の
乾燥棚204へ順次移動され、その間に乾燥される。各
乾燥棚(201〜204)の底部には、図1(a)の場合
と同様、目皿16が設けられており、該目皿16には障
壁16aが放射方向に設けられ、該乾燥棚が偏心回転さ
れた時に、該目皿16上の造粒品は、矢印A方向に回転
しながら移動し、その間に、下方より供給される熱風
(矢印B)によって乾燥される。排出口17に達した造
粒品は、該排出口17を通して下段の乾燥棚に供給さ
れ、或いは、最下段の乾燥棚の場合には、顆粒品として
取り出される。
【0010】図2は、図1(b)に示した原理に基づい
て構成された乾燥機の一例を示す概略外観図で、図中、
201〜204は図1(b)に示した構造を有する乾燥棚
で、上部入口21より造粒品を供給し、乾燥棚201
204にて前述のようにして乾燥し、乾燥した造粒品1
を取り出し口22より取り出すもので、下部には乾燥棚
を偏心回転運動させるための動力部23が設けられてい
る。
【0011】而して、重曹(NaHCO3)を50℃以
上で加熱すると、下記のような化学反応が生じ、加熱温
度と加熱時間との積が大きいとソーダ灰(Na2CO3
が生じ、加熱温度が低くても加熱時間が長いとソーダ灰
が生じる。例えば、60℃で10分間加熱すると自己分
解してソーダ灰を生じるが、100℃でも1分30秒程
度であれば、自己分解しない。
【0012】
【化1】
【0013】そのため、従来技術においては、図5
(c)に示したように、乾燥機4にCO2ガスを供給し
てソーダ灰の発生を防止するようにしているが、上述の
ごとき振動型の乾燥機を用いると、乾燥時間が格段に速
い。例えば、静置型では、0.0468kg−水分/k
g−乾燥材料・hrに対し、振動型では、0.1765
kg−水分/kg−乾燥材料・hrで、約3.8倍の処
理能力を有しており、かつ、乾燥工程での連続化を可能
とし、生産性効率の改善につながる。加えて、CO2
スの供給が不要になるばかりでなく、ソーダ灰の発生も
少なくなり、重曹の自己分解が軽減され、乾燥工程での
粉化率が低下し、所望の粒径の粒状品を効率よく製造で
きる。
【0014】図3は、乾燥温度をパラメータとして、乾
燥時間とソーダ灰(Na2CO3)の発生率(%)との関
係を実験により求めた図で、ソーダ灰の発生率を2%以
下にしようとすると、乾燥温度60〜140℃、乾燥時
間(造粒品が乾燥機内に滞留している時間)は30〜1
80secの範囲となる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、均質な粒状品を製造することができる。ま
た、CO2ガスを使用することなく、従って、安価に、
しかも、粉化率が小さく、効率のよい粒状品製造方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による乾燥工程における乾燥原理を説
明するための要部構成図である。
【図2】 図1(b)に示した原理に基づいて構成され
た乾燥機の一例を示す概略外観図である。
【図3】 乾燥温度をパラメータとして、乾燥時間とソ
ーダ灰(Na2CO3)の発生率(%)との関係を実験に
より求めた図である。
【図4】 本発明が製造しようとしている粒状品の一例
を示す図である。
【図5】 図4に示した粒状品の製造方法の従来技術を
説明するための図である。
【図6】 従来の粒状品の乾燥方法の一例を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1…粉砕機、2…加湿混練機、3…造粒機、4…乾燥
機、5…振動篩、6…解砕機、10…造粒品、11…パ
レット、12…乾燥機、15…振動板、16…目皿、1
7…排出口、201〜204…乾燥棚、21…上部入口、
22…取り出し口、23…動力部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を粉砕する工程と、粉砕品を水溶性
    成分と共に加湿混合する加湿混練工程と、混練品を造粒
    する造粒工程と、造粒品を乾燥する乾燥工程とから成
    り、前記乾燥工程において、前記造粒品を回転させなが
    ら、かつ、下方より乾燥用空気を供給することを特徴と
    する粒状品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記原料が重曹(NaHCO3)、前記
    水溶性成分が塩化ナトリウム(NaCl)であることを
    特徴とする請求項1記載の粒状品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記原料が重曹、前記水溶性成分が硫酸
    ナトリウムであることを特徴とする請求項1記載の粒状
    品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記原料が重曹、前記水溶性成分が酵素
    であることを特徴とする請求項1記載の粒状品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記原料が重曹、前記水溶性成分がキト
    サンであることを特徴とする請求項1記載の粒状品の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記原料が重曹、前記水溶性成分が酸で
    あることを特徴とする請求項1記載の粒状品の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 前記原料が重曹、前記水溶性成分が請求
    項2乃至7に記載の水溶性成分を2種類以上有すること
    を特徴とする請求項1記載の粒状品の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記乾燥用空気の乾燥温度を60〜14
    0℃、乾燥機内における造粒品の滞留時間を30〜18
    0secとしたことを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の粒状品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042405A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Brunob Ii Bv 流動層反応器及びその関連方法
JP2014018733A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Sugiyama Juko Kk 振動式造粒装置
JP2014018732A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Sugiyama Juko Kk 振動式造粒装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042405A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Brunob Ii Bv 流動層反応器及びその関連方法
JP2014018733A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Sugiyama Juko Kk 振動式造粒装置
JP2014018732A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Sugiyama Juko Kk 振動式造粒装置

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