JPH081965Y2 - 引き出し装置 - Google Patents
引き出し装置Info
- Publication number
- JPH081965Y2 JPH081965Y2 JP1990037976U JP3797690U JPH081965Y2 JP H081965 Y2 JPH081965 Y2 JP H081965Y2 JP 1990037976 U JP1990037976 U JP 1990037976U JP 3797690 U JP3797690 U JP 3797690U JP H081965 Y2 JPH081965 Y2 JP H081965Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slider
- tray
- guide groove
- housing
- rib
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Passenger Equipment (AREA)
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車のインストルメントパネルな
どの固定部材に、灰皿や小物入れなどの収容体としての
トレーを引き出し可能に保持する引き出し装置に関す
る。
どの固定部材に、灰皿や小物入れなどの収容体としての
トレーを引き出し可能に保持する引き出し装置に関す
る。
[従来の技術] このような引き出し装置は、従来より色々と提案され
ており、例えば実開平2-21055号公報などで見ることが
できる。
ており、例えば実開平2-21055号公報などで見ることが
できる。
この構造は、底壁と左右の側壁を有して前面が開口さ
れたハウジングと、このハウジングの底壁上に前後方向
に摺動可能に配設されたスライダーと、このスライダー
の前側に枢軸ピンで上下方向に回動可能に連結され前記
スライダーと一体に摺動して前記ハウジングの開口した
前面から外側に突出可能なトレーと、前記ハウジングの
左右の側壁に各々形成された誘導溝とを備え、前記誘導
溝にピンを介してそれぞれ係合された前記トレーと前記
スライダーを結合し前後方向に誘導し、かつ後側から前
側へ向かう終端近傍で前記トレーを前記スライダーに対
して回転させて前記トレーの前側を下向きに誘導するよ
うに構成してなるものである。
れたハウジングと、このハウジングの底壁上に前後方向
に摺動可能に配設されたスライダーと、このスライダー
の前側に枢軸ピンで上下方向に回動可能に連結され前記
スライダーと一体に摺動して前記ハウジングの開口した
前面から外側に突出可能なトレーと、前記ハウジングの
左右の側壁に各々形成された誘導溝とを備え、前記誘導
溝にピンを介してそれぞれ係合された前記トレーと前記
スライダーを結合し前後方向に誘導し、かつ後側から前
側へ向かう終端近傍で前記トレーを前記スライダーに対
して回転させて前記トレーの前側を下向きに誘導するよ
うに構成してなるものである。
また、トレーとスライダーを引き出すには、ハウジン
グの底壁とスライダーとの間に介装した定圧バネの巻縮
力を利用し、トレーとスライダーをハウジング内に押し
込んで格納したときにはラッチ部材で格納状態にロック
され、ラッチ部材のロックを外すと定圧バネの巻縮力で
トレーとスライダーが前進されて引き出されるようにな
っている。
グの底壁とスライダーとの間に介装した定圧バネの巻縮
力を利用し、トレーとスライダーをハウジング内に押し
込んで格納したときにはラッチ部材で格納状態にロック
され、ラッチ部材のロックを外すと定圧バネの巻縮力で
トレーとスライダーが前進されて引き出されるようにな
っている。
そして、この引き出し装置では、ハウジングの前側を
少し上向きに傾けて設置されるようになっており、トレ
ーが格納状態から前側へ途中まで引き出される間は、ト
レーとスライダーとが斜め上に向かって一体に移動し、
終端近くになるとトレーがスライダーに対して下向きに
回転し、水平になるように構成されている。
少し上向きに傾けて設置されるようになっており、トレ
ーが格納状態から前側へ途中まで引き出される間は、ト
レーとスライダーとが斜め上に向かって一体に移動し、
終端近くになるとトレーがスライダーに対して下向きに
回転し、水平になるように構成されている。
また、この構造において、ハウジングに対して左右方
向にスライダーがガタ付くのを抑える位置規制は、ハウ
ジングの側面とスライダーとの間に配設されたガイドロ
ーラによって行っているが、トレーとスライダーとの間
に生ずるガタ付きを規制する手段は特に設けられていな
い。すなわち、この従来構造では、スライダーとトレー
に共通に挿入係合されている枢軸ピンによるはめ合いに
頼っている。
向にスライダーがガタ付くのを抑える位置規制は、ハウ
ジングの側面とスライダーとの間に配設されたガイドロ
ーラによって行っているが、トレーとスライダーとの間
に生ずるガタ付きを規制する手段は特に設けられていな
い。すなわち、この従来構造では、スライダーとトレー
に共通に挿入係合されている枢軸ピンによるはめ合いに
頼っている。
[考案が解決しようとする課題] このため、ハウジングに対するトレーおよびスライダ
ーの左右方向におけるガタ付きが十分に抑えられない。
そして、トレーとスライダーの引き出しを定圧バネの巻
縮力で行っているものでは、このガタ付きによって途中
でハウジングの内面などにトレーとスライダーが引っ掛
かり、スムースな移動が得られない場合などもある。ま
た、この引っ掛かりをなくして移動させるためには、定
圧バネの巻縮力を大きくすることも考えられる。しかし
ながら、巻縮力を余り大きくすると格納時における押込
力を大きく必要とし、操作性および操作感触が悪くなる
などの問題点があった。
ーの左右方向におけるガタ付きが十分に抑えられない。
そして、トレーとスライダーの引き出しを定圧バネの巻
縮力で行っているものでは、このガタ付きによって途中
でハウジングの内面などにトレーとスライダーが引っ掛
かり、スムースな移動が得られない場合などもある。ま
た、この引っ掛かりをなくして移動させるためには、定
圧バネの巻縮力を大きくすることも考えられる。しかし
ながら、巻縮力を余り大きくすると格納時における押込
力を大きく必要とし、操作性および操作感触が悪くなる
などの問題点があった。
さらに、自動車に装着されている場合では、走行中に
振動で異音が発生し不快感を与える問題点などがあっ
た。加えて、このガタ付きによる異音を取り除くのに、
特殊な部品を介装したりしなければならないなどがあ
り、コスト高になっている問題点もあった。
振動で異音が発生し不快感を与える問題点などがあっ
た。加えて、このガタ付きによる異音を取り除くのに、
特殊な部品を介装したりしなければならないなどがあ
り、コスト高になっている問題点もあった。
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的は簡単な構造でハウジングに対するトレーおよ
びスライダーの左右方向におけるガタ付きを確実に抑え
てスムースな引き出し・格納操作が行えるとともに、走
行時における異音などをなくすことができる構造にした
引き出し装置を提供することにある。
その目的は簡単な構造でハウジングに対するトレーおよ
びスライダーの左右方向におけるガタ付きを確実に抑え
てスムースな引き出し・格納操作が行えるとともに、走
行時における異音などをなくすことができる構造にした
引き出し装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、底壁と左右の側壁
を有して前面が開口されたハウジングと、前記ハウジン
グの底壁上に前後方向に摺動可能に配設されたスライダ
ーと、前記スライダーの前側に枢軸ピンで上下方向に回
動可能に連結され前記スライダーと一体に摺動して前記
ハウジングの開口した前面から外側に突出可能なトレー
と、前記ハウジングの左右の側壁に各々形成された誘導
溝とを備え、前記誘導溝にピンを介してそれぞれ係合さ
れた前記トレーと前記スライダーとを前後方向に誘導
し、かつ後側から前側へ向かう終端近傍で前記トレーを
前記スライダーに対して回転させて前記トレーの前側を
下向きに誘導するようにしてなる引き出し装置におい
て、前記ハウジングの底壁および前記スライダーの一方
に第1のガイド溝手段を前後方向に形成するとともに、
他方に前記第1のガイド溝手段と対応させて第1のリブ
手段を形成し、前記第1のガイド溝手段と前記第1のリ
ブ手段とを互いに擦り合わせ可能に密着係合させて前記
スライダーの前記底壁に対する前後方向の摺動を案内す
る第1の規制手段と、前記トレーの前面壁および前記ス
ライダーの一方に第2のガイド溝手段を上下方向に形成
するとともに、他方に前記第2のガイド溝手段と対応さ
せて第2のリブ手段を形成し、前記第2のガイド溝手段
と前記第2のリブ手段とを互いに擦り合わせ可能に密着
係合させて前記トレーの前記スライダーに対する上下方
向の回動を案内する第2の規制手段とを設けたものであ
る。
を有して前面が開口されたハウジングと、前記ハウジン
グの底壁上に前後方向に摺動可能に配設されたスライダ
ーと、前記スライダーの前側に枢軸ピンで上下方向に回
動可能に連結され前記スライダーと一体に摺動して前記
ハウジングの開口した前面から外側に突出可能なトレー
と、前記ハウジングの左右の側壁に各々形成された誘導
溝とを備え、前記誘導溝にピンを介してそれぞれ係合さ
れた前記トレーと前記スライダーとを前後方向に誘導
し、かつ後側から前側へ向かう終端近傍で前記トレーを
前記スライダーに対して回転させて前記トレーの前側を
下向きに誘導するようにしてなる引き出し装置におい
て、前記ハウジングの底壁および前記スライダーの一方
に第1のガイド溝手段を前後方向に形成するとともに、
他方に前記第1のガイド溝手段と対応させて第1のリブ
手段を形成し、前記第1のガイド溝手段と前記第1のリ
ブ手段とを互いに擦り合わせ可能に密着係合させて前記
スライダーの前記底壁に対する前後方向の摺動を案内す
る第1の規制手段と、前記トレーの前面壁および前記ス
ライダーの一方に第2のガイド溝手段を上下方向に形成
するとともに、他方に前記第2のガイド溝手段と対応さ
せて第2のリブ手段を形成し、前記第2のガイド溝手段
と前記第2のリブ手段とを互いに擦り合わせ可能に密着
係合させて前記トレーの前記スライダーに対する上下方
向の回動を案内する第2の規制手段とを設けたものであ
る。
[作用] この構成によれば、第1の規制手段において、第1の
ガイド溝手段と第1のリブ手段とが擦り合わせ可能に密
着係合されているので、この密着係合でハウジングに対
するスライダーの左右方向のガタ付きが抑えられる。一
方、スライダーとトレーとの間は、第2の規制手段にお
いて、第2のガイド溝手段と第2のリブ手段とが擦り合
わせ可能に密着係合されているので、この密着係合によ
って左右方向のガタ付きが抑えられる。
ガイド溝手段と第1のリブ手段とが擦り合わせ可能に密
着係合されているので、この密着係合でハウジングに対
するスライダーの左右方向のガタ付きが抑えられる。一
方、スライダーとトレーとの間は、第2の規制手段にお
いて、第2のガイド溝手段と第2のリブ手段とが擦り合
わせ可能に密着係合されているので、この密着係合によ
って左右方向のガタ付きが抑えられる。
したがって、ハウジングに対するスライダーの左右方
向におけるガタ付きは第1の規制手段によって規制さ
れ、同じくスライダーとトレーとの間における左右方向
のガタ付きは第2の規制手段を介して規制されることに
なる。すなわち、第1,第2の規制手段の規制をそれぞれ
介してハウジングとトレーとスライダーとの3者の一体
化が図れ、この間における左右方向のガタ付きをなくす
ことができる。
向におけるガタ付きは第1の規制手段によって規制さ
れ、同じくスライダーとトレーとの間における左右方向
のガタ付きは第2の規制手段を介して規制されることに
なる。すなわち、第1,第2の規制手段の規制をそれぞれ
介してハウジングとトレーとスライダーとの3者の一体
化が図れ、この間における左右方向のガタ付きをなくす
ことができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。
明する。
第1乃至第6図は、本考案に係る引き出し装置の一実
施例を示すものである。
施例を示すものである。
図において、この引き出し装置は、大きくはハウジン
グ1と、スライダー2と、トレー3などで構成されてい
る。
グ1と、スライダー2と、トレー3などで構成されてい
る。
さらに詳述すると、ハウジング1は、底壁4と、この
底壁4の後部より一体に立設された後壁5と、左右両側
壁6と、天壁7とを有して前面が開口された箱状に形成
されている。そして、天壁7が金属板製の他は、全てプ
ラスチックの成形品となっている。このうち、底壁4の
略中央部分には、後端側から前端側にわたって連続して
第1のガイド溝8が設けられている。なお、この第1の
ガイド溝8は後述する第1のガイド溝手段と第3のガイ
ド溝手段を兼ねるものである。一方、左右の側壁6の内
面には、左右で相対向した状態で、係合溝9と誘導溝10
とが底壁4と略平行な状態で後端側から前端側にわたっ
て連続して設けられている。また、誘導溝10は、第1の
部分10aと第2の部分10bと第3の部分10cとを一体に有
してなり、第1の部分10aは底壁4と平行に形成され、
第2の部分10bは第1の部分10aの前端近傍より斜め上向
に分岐され、第3の部分10cは上下にラッパ状に開いた
状態になっている。さらに、第2の部分10bが分岐され
た部分11よりも前端側における第1の部分10aの溝は他
の部分よりも浅く形成されている。
底壁4の後部より一体に立設された後壁5と、左右両側
壁6と、天壁7とを有して前面が開口された箱状に形成
されている。そして、天壁7が金属板製の他は、全てプ
ラスチックの成形品となっている。このうち、底壁4の
略中央部分には、後端側から前端側にわたって連続して
第1のガイド溝8が設けられている。なお、この第1の
ガイド溝8は後述する第1のガイド溝手段と第3のガイ
ド溝手段を兼ねるものである。一方、左右の側壁6の内
面には、左右で相対向した状態で、係合溝9と誘導溝10
とが底壁4と略平行な状態で後端側から前端側にわたっ
て連続して設けられている。また、誘導溝10は、第1の
部分10aと第2の部分10bと第3の部分10cとを一体に有
してなり、第1の部分10aは底壁4と平行に形成され、
第2の部分10bは第1の部分10aの前端近傍より斜め上向
に分岐され、第3の部分10cは上下にラッパ状に開いた
状態になっている。さらに、第2の部分10bが分岐され
た部分11よりも前端側における第1の部分10aの溝は他
の部分よりも浅く形成されている。
スライダー2は、プラスチック成形品で、左右方向に
細長いブロック状に形成され、左右の側壁6間に略密着
した状態で、かつ摺動可能に配設される。また、下面に
は、第1のリブ手段となる第1のリブ12が一体に形成さ
れている。この第1のリブ12は、第1のガイド溝8に密
着嵌合され、スライダー2が前後方向に移動するとき第
1のガイド溝8と擦り合わせされながら摺動し、この密
着嵌合で底壁4に対する左右方向の移動を規制するよう
になっている。すなわち、この第1のリブ12を第1のリ
ブ手段とするとともに第1のガイド溝8を第1のガイド
溝手段として、第1の規制手段13が構成されている。
細長いブロック状に形成され、左右の側壁6間に略密着
した状態で、かつ摺動可能に配設される。また、下面に
は、第1のリブ手段となる第1のリブ12が一体に形成さ
れている。この第1のリブ12は、第1のガイド溝8に密
着嵌合され、スライダー2が前後方向に移動するとき第
1のガイド溝8と擦り合わせされながら摺動し、この密
着嵌合で底壁4に対する左右方向の移動を規制するよう
になっている。すなわち、この第1のリブ12を第1のリ
ブ手段とするとともに第1のガイド溝8を第1のガイド
溝手段として、第1の規制手段13が構成されている。
さらに、スライダー2の前端側の中央部分には、上下
および前面側に開放した開放凹部14が設けられている。
また、この開放凹部14の奥壁中央部分には、第2のガイ
ド溝手段となるところの、下まで達しないスリット状の
第2のガイド溝15が形成されている。一方、スライダー
2の左右両側面には、側壁6の係合溝9に係合される一
対のガイドピン16が前後方向に離れて一体に設けられて
いる。加えて、この左右両側面の下端側は内側にくぼま
され、このくぼみによって空間17が形成されているとと
もに、この空間17と開放凹部14とに連通するようにして
貫通穴18が設けられている。
および前面側に開放した開放凹部14が設けられている。
また、この開放凹部14の奥壁中央部分には、第2のガイ
ド溝手段となるところの、下まで達しないスリット状の
第2のガイド溝15が形成されている。一方、スライダー
2の左右両側面には、側壁6の係合溝9に係合される一
対のガイドピン16が前後方向に離れて一体に設けられて
いる。加えて、この左右両側面の下端側は内側にくぼま
され、このくぼみによって空間17が形成されているとと
もに、この空間17と開放凹部14とに連通するようにして
貫通穴18が設けられている。
次に、トレー3は、プラスチック成形品で、上面が開
口された皿状に形成されている。また、トレー3の後部
3aは底を上げ底にするとともに、後壁3bの左右両側には
それぞれ後側へ延ばされた延長腕19が一体に設けられて
おり、この各延長腕19がスライダー2の空間17内に挿入
配置できるようになっている。そして、この各延長腕19
の先端側と基端側にそれぞれ貫通穴20,21が設けられて
いる。このうち、貫通穴20には、内側から外側に向かっ
て延長腕19の側面から突き出す係合ピン23が挿入され
る。これに対して、貫通穴21には、貫通穴18と対応配置
された状態で開放凹部14側から貫通穴18を通って延長腕
19の側面から突き出す状態で枢軸ピン22が挿入され、こ
の枢軸ピン22による係合によってトレー3とスライダー
2とが互いに上下方向に連結される。また、トレー3の
後部3aには、開放凹部14内に配置される突出部24が設け
られており、さらにこの突出部24より後側に向かって突
き出された第2のリブ25が第2のガイド溝15に対応した
状態で一体に形成されている。この第2のリブ25は第2
のリブ手段となるもので、同じく第2のガイド溝手段と
なるところの第2のガイド溝15に密着嵌合されている。
そして、トレー3がスライダー2に対して上下方向に移
動するときには、第2のガイド溝15と擦り合わされなが
ら摺動し、この密着嵌合でスライダー2に対する左右方
向のガタ付きを規制できるようになっている。すなわ
ち、この第2のリブ手段としている第2のリブ25と、第
2のガイド溝手段としている第2のガイド溝15とで、第
2の規制手段26が構成されている。
口された皿状に形成されている。また、トレー3の後部
3aは底を上げ底にするとともに、後壁3bの左右両側には
それぞれ後側へ延ばされた延長腕19が一体に設けられて
おり、この各延長腕19がスライダー2の空間17内に挿入
配置できるようになっている。そして、この各延長腕19
の先端側と基端側にそれぞれ貫通穴20,21が設けられて
いる。このうち、貫通穴20には、内側から外側に向かっ
て延長腕19の側面から突き出す係合ピン23が挿入され
る。これに対して、貫通穴21には、貫通穴18と対応配置
された状態で開放凹部14側から貫通穴18を通って延長腕
19の側面から突き出す状態で枢軸ピン22が挿入され、こ
の枢軸ピン22による係合によってトレー3とスライダー
2とが互いに上下方向に連結される。また、トレー3の
後部3aには、開放凹部14内に配置される突出部24が設け
られており、さらにこの突出部24より後側に向かって突
き出された第2のリブ25が第2のガイド溝15に対応した
状態で一体に形成されている。この第2のリブ25は第2
のリブ手段となるもので、同じく第2のガイド溝手段と
なるところの第2のガイド溝15に密着嵌合されている。
そして、トレー3がスライダー2に対して上下方向に移
動するときには、第2のガイド溝15と擦り合わされなが
ら摺動し、この密着嵌合でスライダー2に対する左右方
向のガタ付きを規制できるようになっている。すなわ
ち、この第2のリブ手段としている第2のリブ25と、第
2のガイド溝手段としている第2のガイド溝15とで、第
2の規制手段26が構成されている。
加えて、トレー3の底部中央部分には、下側に向かっ
て突き出された第3のリブ27が第1のガイド溝8の前端
側部分に対応した状態で一体に形成されている。また、
この第3のリブ27は第3のリブ手段となるものであり、
第1のガイド溝8の前端側部分を第3のガイド溝手段と
して、この第1のガイド溝8に密着嵌合されている。そ
して、トレー3がハウジング1に対して前後方向に移動
するときには、第1のガイド溝8と擦り合わせながら摺
動し、この密着嵌合でハウジング1に対する左右方向の
移動が規制されるようになっている。すなわち、この第
3のリブ27と第1のガイド溝8とで、第3の規制手段28
が構成されている。なお、この実施例ではトレー3の略
前後端にわたって連続して第3のリブ27を形成している
が、これは一部だけに形成しても差し支えないものであ
る。
て突き出された第3のリブ27が第1のガイド溝8の前端
側部分に対応した状態で一体に形成されている。また、
この第3のリブ27は第3のリブ手段となるものであり、
第1のガイド溝8の前端側部分を第3のガイド溝手段と
して、この第1のガイド溝8に密着嵌合されている。そ
して、トレー3がハウジング1に対して前後方向に移動
するときには、第1のガイド溝8と擦り合わせながら摺
動し、この密着嵌合でハウジング1に対する左右方向の
移動が規制されるようになっている。すなわち、この第
3のリブ27と第1のガイド溝8とで、第3の規制手段28
が構成されている。なお、この実施例ではトレー3の略
前後端にわたって連続して第3のリブ27を形成している
が、これは一部だけに形成しても差し支えないものであ
る。
そして、このように構成された引き出し装置では、第
2のリブ25と第2のガイド溝15を密着嵌合させ、さらに
トレー3とスライダー2との間を枢軸ピン22で連結して
一体化した状態において、ハウジング1内にセットされ
る。この場合、スライダー2の第1のリブ12を第1のガ
イド溝8内に密着嵌合させるとともに、スライダー2の
ガイドピン16を係合溝9に係合させ、かつ枢軸ピン22の
突出先端と係合ピン23の突出先端を誘導溝10内にそれぞ
れ係合させ、さらにトレー3の第3のリブ27を第1のガ
イド溝8内に密着嵌合させて配置する。なお、ここでは
誘導溝10に対する枢軸ピン22および係合ピン23の係合量
は、係合ピン23の方が延長腕19の側面より大きく突出し
ているので多く係合されている。そして、この係合量の
違いにより、部分11においては、枢軸ピン22は第3の部
分10c側へ移動できるが、係合ピン23は部分10cと当接さ
れて第3の部分10c側へは移動できずに第2の部分10b側
へ移動されるようになっている。
2のリブ25と第2のガイド溝15を密着嵌合させ、さらに
トレー3とスライダー2との間を枢軸ピン22で連結して
一体化した状態において、ハウジング1内にセットされ
る。この場合、スライダー2の第1のリブ12を第1のガ
イド溝8内に密着嵌合させるとともに、スライダー2の
ガイドピン16を係合溝9に係合させ、かつ枢軸ピン22の
突出先端と係合ピン23の突出先端を誘導溝10内にそれぞ
れ係合させ、さらにトレー3の第3のリブ27を第1のガ
イド溝8内に密着嵌合させて配置する。なお、ここでは
誘導溝10に対する枢軸ピン22および係合ピン23の係合量
は、係合ピン23の方が延長腕19の側面より大きく突出し
ているので多く係合されている。そして、この係合量の
違いにより、部分11においては、枢軸ピン22は第3の部
分10c側へ移動できるが、係合ピン23は部分10cと当接さ
れて第3の部分10c側へは移動できずに第2の部分10b側
へ移動されるようになっている。
また、この引き出し装置において、トレー3とスライ
ダー2の引き出しは、ゼンマイバネなどの弾力を利用し
て行えるようになっている。すなわち、この実施例で
は、スライダー2の片側下部に、このスライダー2の下
面に開放している収納部30を設けているとともに、この
収納部30内の対向した左右の内面側にスリット31(第6
図参照)を形成している。そして、ゼンマイ式の定圧バ
ネ32をスプール33に巻き取り、このスプール33の左右各
端面の中央から突出する軸をスリット31に下側から入れ
てバネ毎スプール33を収納部30に収容し、スプール33よ
り引き出した定圧バネ32の先端を収納部30の下面から底
壁4に沿った状態で前側へ導き、この定圧バネ32の先端
に取り付けたフック34を底壁4の前縁に引っ掛けること
により、この定圧バネ32の巻縮力でスライダー2を移動
させてトレー3を引き出すようになっている。なお、こ
の場合、必要によっては回転ダンパーなどが取り付けら
れて制動され、静かにスライダー2およびトレー3が前
進するような手段が設けられる。
ダー2の引き出しは、ゼンマイバネなどの弾力を利用し
て行えるようになっている。すなわち、この実施例で
は、スライダー2の片側下部に、このスライダー2の下
面に開放している収納部30を設けているとともに、この
収納部30内の対向した左右の内面側にスリット31(第6
図参照)を形成している。そして、ゼンマイ式の定圧バ
ネ32をスプール33に巻き取り、このスプール33の左右各
端面の中央から突出する軸をスリット31に下側から入れ
てバネ毎スプール33を収納部30に収容し、スプール33よ
り引き出した定圧バネ32の先端を収納部30の下面から底
壁4に沿った状態で前側へ導き、この定圧バネ32の先端
に取り付けたフック34を底壁4の前縁に引っ掛けること
により、この定圧バネ32の巻縮力でスライダー2を移動
させてトレー3を引き出すようになっている。なお、こ
の場合、必要によっては回転ダンパーなどが取り付けら
れて制動され、静かにスライダー2およびトレー3が前
進するような手段が設けられる。
さらに、この構造では、スライダー2に後向きに爪片
35(第4図参照)を設けるとともに、ハウジング1の後
壁5にトレー3とスライダー2とを押し込んで格納した
ときに爪片35により押し込まれて爪片35を咬える浮き出
しラッチ36を取り付け、定圧バネ32が格納状態のトレー
3とスライダー2とを巻縮力で前進させようとするのを
浮き出しラッチ36で格納状態で保持できるようになって
いる。なお、ここでの浮き出しラッチ36は、ハートカム
や回転カムの技術を利用している。すなわち、爪片30で
押し込まれながら爪片35を咬えて上記カムにより押し込
まれた状態に保留されるキャッチ36aを備え、再び爪片3
5を押し込むとキャッチ36aの保留が解かれて、この爪片
35を釈放するようにしており、これは実開昭61-163870
号公報、実開昭63-12578号公報などで知られる公知の技
術を転用したものである。
35(第4図参照)を設けるとともに、ハウジング1の後
壁5にトレー3とスライダー2とを押し込んで格納した
ときに爪片35により押し込まれて爪片35を咬える浮き出
しラッチ36を取り付け、定圧バネ32が格納状態のトレー
3とスライダー2とを巻縮力で前進させようとするのを
浮き出しラッチ36で格納状態で保持できるようになって
いる。なお、ここでの浮き出しラッチ36は、ハートカム
や回転カムの技術を利用している。すなわち、爪片30で
押し込まれながら爪片35を咬えて上記カムにより押し込
まれた状態に保留されるキャッチ36aを備え、再び爪片3
5を押し込むとキャッチ36aの保留が解かれて、この爪片
35を釈放するようにしており、これは実開昭61-163870
号公報、実開昭63-12578号公報などで知られる公知の技
術を転用したものである。
また、このように構成された引き出し装置は、ハウジ
ング1を前側に傾けて不図示の自動車のインストルメン
トパネルに固定される。そして、スライダー2およびト
レー3がハウジング1内に格納されているときは、爪片
35が浮き出しラッチ36に咬えられて保持され、第2図に
示すようにハウジング1内で、スライダー2およびトレ
ー3はハウジング1と同角度傾いて配置される。
ング1を前側に傾けて不図示の自動車のインストルメン
トパネルに固定される。そして、スライダー2およびト
レー3がハウジング1内に格納されているときは、爪片
35が浮き出しラッチ36に咬えられて保持され、第2図に
示すようにハウジング1内で、スライダー2およびトレ
ー3はハウジング1と同角度傾いて配置される。
これに対して、格納状態にあるトレー3を引き出すに
は、トレー3の前面3cを押し込む。すると、トレー3と
スライダー2とが一体に後側へ一旦後退し、爪片35が浮
き出しラッチ36のキャッチ36aを押し込み、ラッチ36に
よる爪片35の係留を釈放させる。これにより、スライダ
ー2とトレー3は定圧バネ32の巻縮力により、且つ不図
示の回転ダンパーで制動されて緩やかに前進を始める。
そして、トレー4の左右の延長腕19における後端の係合
ピン23が誘導溝10の部分11に到達してトレー3の大半が
外に出るまで斜め上に進む。
は、トレー3の前面3cを押し込む。すると、トレー3と
スライダー2とが一体に後側へ一旦後退し、爪片35が浮
き出しラッチ36のキャッチ36aを押し込み、ラッチ36に
よる爪片35の係留を釈放させる。これにより、スライダ
ー2とトレー3は定圧バネ32の巻縮力により、且つ不図
示の回転ダンパーで制動されて緩やかに前進を始める。
そして、トレー4の左右の延長腕19における後端の係合
ピン23が誘導溝10の部分11に到達してトレー3の大半が
外に出るまで斜め上に進む。
また、トレー3の係合ピン23が部分11に到達すると、
係合ピン23が第2の部分10bに侵入して行く。すると、
トレー3は、誘導溝10の第3の部分10c側へ真っすぐ斜
め上向きに進もうとする枢軸ピン22を支点にして斜め下
向きに回動してほぼ水平となり、第3図に示すように水
平姿勢でハウジング1の外に全体が出る。これに対し
て、スライダー2は、ハウジング1の内部に斜め上向き
の姿勢で残り、枢軸ピン22,係合ピン23,ガイドピン16の
一部あるいは全部が係合溝9,誘導溝10の前端に当接し、
トレー3がそれ以上ハウジング1の外に出るのが阻止さ
れる。
係合ピン23が第2の部分10bに侵入して行く。すると、
トレー3は、誘導溝10の第3の部分10c側へ真っすぐ斜
め上向きに進もうとする枢軸ピン22を支点にして斜め下
向きに回動してほぼ水平となり、第3図に示すように水
平姿勢でハウジング1の外に全体が出る。これに対し
て、スライダー2は、ハウジング1の内部に斜め上向き
の姿勢で残り、枢軸ピン22,係合ピン23,ガイドピン16の
一部あるいは全部が係合溝9,誘導溝10の前端に当接し、
トレー3がそれ以上ハウジング1の外に出るのが阻止さ
れる。
そして、このようにトレー3の全体がハウジング1よ
り出た状態にすると、トレー3内に小物などを出し入れ
することができる。また、第3図中に一点鎖線で示すよ
うに、トレー3内にカップホルダー29などを装着してい
る場合には、飲料水などが入ったカップ30や缶を載せて
おくと、振動しても倒れないように支持できる。なお、
このカップホルダー29は、例えば実開平2-21055号公報
などで見ることができるように、ハウジング1に対して
スライド式に設け、必要なときにだけ引き出して使用で
きるようにしても良いものである。
り出た状態にすると、トレー3内に小物などを出し入れ
することができる。また、第3図中に一点鎖線で示すよ
うに、トレー3内にカップホルダー29などを装着してい
る場合には、飲料水などが入ったカップ30や缶を載せて
おくと、振動しても倒れないように支持できる。なお、
このカップホルダー29は、例えば実開平2-21055号公報
などで見ることができるように、ハウジング1に対して
スライド式に設け、必要なときにだけ引き出して使用で
きるようにしても良いものである。
次に、このようにして引き出したトレー3をハウジン
グ1内に押し込んで行くと、トレー3と一体に後退する
スライダー2の爪片35は格納状態になる少し手前で前進
位置のキャッチ36aが爪片35を咬える。また、格納状態
を少し過ぎてそれ以上ハウジング1中にトレー3を押し
込むことができなくなったときにトレー3から手を離す
と、キャッチ36aが爪片35を咬えたまま停止し、これに
より再び第2図に示した状態に格納することができる。
グ1内に押し込んで行くと、トレー3と一体に後退する
スライダー2の爪片35は格納状態になる少し手前で前進
位置のキャッチ36aが爪片35を咬える。また、格納状態
を少し過ぎてそれ以上ハウジング1中にトレー3を押し
込むことができなくなったときにトレー3から手を離す
と、キャッチ36aが爪片35を咬えたまま停止し、これに
より再び第2図に示した状態に格納することができる。
そして、この実施例による引き出し構造では、底壁4
とスライダー2との間において、第1のガイド溝8と第
1のリブ12とが常に密着嵌合した状態にしており、スラ
イダー2が底壁4に対して摺動するときには第1のガイ
ド溝8と第1のリブ12とが互いに擦り合わせ係合される
ので、この係合によりハウジング1とスライダー2との
間の左右方向のガタ付きが常に抑えられる。加えて、ス
ライダー2とトレー3との間において、第2のガイド溝
15と第2のリブ25とが常に密着嵌合されており、スライ
ダー2に対してトレー3が回動するときも第2のガイド
溝15と第2のリブ25とが互いに擦り合わせ係合されるの
で、この係合によりスライダー2とトレー3との間の左
右方向のガタ付きが常に抑えられることになる。さら
に、第3の規制手段28において、第1のガイド溝8と第
3のリブ27とが常に密着嵌合されており、トレー3が底
壁4に対して摺動するときには第1のガイド溝8と第3
のリブ27とが互いに擦り合わせ係合されるので、この係
合によりハウジング1とトレー3との間の左右方向のガ
タ付きが常に抑えられる。すなわち、ハウジング1に対
するスライダー2とトレー3の左右方向におけるガタ付
きは第1の規制手段13と第3の規制手段28によってそれ
ぞれ規制され、同じくスライダー2とトレー3との間に
おける左右方向のガタ付きは第2の規制手段26を介して
規制されることになるので、ハウジング1とトレー3と
スライダー2との一体化が図れ、この各間において発生
しようとする左右方向のガタ付きは第1,第2,第3の各規
制手段13,26,28によって確実に抑えられる。これによ
り、スムースな引き出し・格納操作が行えるとともに走
行時に異音の発生などのない引き出し装置が得られる。
とスライダー2との間において、第1のガイド溝8と第
1のリブ12とが常に密着嵌合した状態にしており、スラ
イダー2が底壁4に対して摺動するときには第1のガイ
ド溝8と第1のリブ12とが互いに擦り合わせ係合される
ので、この係合によりハウジング1とスライダー2との
間の左右方向のガタ付きが常に抑えられる。加えて、ス
ライダー2とトレー3との間において、第2のガイド溝
15と第2のリブ25とが常に密着嵌合されており、スライ
ダー2に対してトレー3が回動するときも第2のガイド
溝15と第2のリブ25とが互いに擦り合わせ係合されるの
で、この係合によりスライダー2とトレー3との間の左
右方向のガタ付きが常に抑えられることになる。さら
に、第3の規制手段28において、第1のガイド溝8と第
3のリブ27とが常に密着嵌合されており、トレー3が底
壁4に対して摺動するときには第1のガイド溝8と第3
のリブ27とが互いに擦り合わせ係合されるので、この係
合によりハウジング1とトレー3との間の左右方向のガ
タ付きが常に抑えられる。すなわち、ハウジング1に対
するスライダー2とトレー3の左右方向におけるガタ付
きは第1の規制手段13と第3の規制手段28によってそれ
ぞれ規制され、同じくスライダー2とトレー3との間に
おける左右方向のガタ付きは第2の規制手段26を介して
規制されることになるので、ハウジング1とトレー3と
スライダー2との一体化が図れ、この各間において発生
しようとする左右方向のガタ付きは第1,第2,第3の各規
制手段13,26,28によって確実に抑えられる。これによ
り、スムースな引き出し・格納操作が行えるとともに走
行時に異音の発生などのない引き出し装置が得られる。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論こ
の実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要
旨を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し
支えないものである。例えば、上記実施例では第1,第2,
第3の規制手段13,26,28の、3つの規制手段を用いてハ
ウジング1に対するステイダー2とトレー3のガタ付き
を規制するようにした構造を開示したが、第1,第2の規
制手段13,26を設けていれば、第3の規制手段28は必ず
しも設けなくても差し支えないものである。
の実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要
旨を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し
支えないものである。例えば、上記実施例では第1,第2,
第3の規制手段13,26,28の、3つの規制手段を用いてハ
ウジング1に対するステイダー2とトレー3のガタ付き
を規制するようにした構造を開示したが、第1,第2の規
制手段13,26を設けていれば、第3の規制手段28は必ず
しも設けなくても差し支えないものである。
また、第1のガイド溝手段と第3のガイド溝手段を第
1のガイド溝8で兼ねるようにした構造を開示したが、
別々のガイド溝を設けるようにしても良いものである。
1のガイド溝8で兼ねるようにした構造を開示したが、
別々のガイド溝を設けるようにしても良いものである。
さらに、各規制手段13,26,28を構成しているガイド溝
8,15とリブ12,25,27とにおいて、ガイド溝8をスライダ
ー2とトレー3側に設けるとともにリブ12,27をハウジ
ング1の底壁4側に設けても良く、ガイド溝15をトレー
3側に設けるとともにリブ25をスライダー2側に設けて
も良いものである。
8,15とリブ12,25,27とにおいて、ガイド溝8をスライダ
ー2とトレー3側に設けるとともにリブ12,27をハウジ
ング1の底壁4側に設けても良く、ガイド溝15をトレー
3側に設けるとともにリブ25をスライダー2側に設けて
も良いものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る引き出し装置によ
れば、ハウジングに対するスライダーの左右方向におけ
るガタ付きは第1の規制手段によって規制され、スライ
ダーに対するトレーの左右方向におけるガタ付きは第2
の規制手段を介して規制される。すなわち、第1の規制
手段と第2の規制手段を介してハウジングと、トレー
と、スライダーとの、3者の一体化が図れ、これらの間
におけるガタ付きが確実に抑えられる。
れば、ハウジングに対するスライダーの左右方向におけ
るガタ付きは第1の規制手段によって規制され、スライ
ダーに対するトレーの左右方向におけるガタ付きは第2
の規制手段を介して規制される。すなわち、第1の規制
手段と第2の規制手段を介してハウジングと、トレー
と、スライダーとの、3者の一体化が図れ、これらの間
におけるガタ付きが確実に抑えられる。
これにより、移動がスムースで、かつガタ付きによる
異音の発生などのない引き出し装置が得られ、実用性が
向上する。
異音の発生などのない引き出し装置が得られ、実用性が
向上する。
また、スムースな開閉操作が行えることにより、定圧
バネなどを使用して開閉させる場合には、小さな定圧バ
ネを使用することが可能になる。
バネなどを使用して開閉させる場合には、小さな定圧バ
ネを使用することが可能になる。
第1図は本考案に係る引き出し装置をトレーを格納した
状態で一半分側を上面側から見るとともに他半分側を下
面側から見て示し、かつハウジングは断面で示した平面
図、第2図は第1図のA−A線での縦断側面図、第3図
は同上引き出し装置をトレーを引き出した状態で第1の
II-II線に沿って示した縦断側面図、第4図は同上引き
出し装置の要部分解斜視図、第5図はハウジングの縦断
側面図、第6図は第2図のB−B線での一部拡大断面図
である。 1……ハウジング 2……スライダー 3……トレー 4……底壁 6……側壁 8……第1のガイド溝(第1および第3のガイド溝手
段) 10……誘導溝 12……第1のリブ(第1のリブ手段) 13……第1の規制手段 15……第2のガイド溝(第2のガイド溝手段) 22……枢軸ピン 25……第2のリブ(第2のリブ手段) 26……第2の規制手段 27……第3のリブ(第3のリブ手段) 28……第3の規制手段
状態で一半分側を上面側から見るとともに他半分側を下
面側から見て示し、かつハウジングは断面で示した平面
図、第2図は第1図のA−A線での縦断側面図、第3図
は同上引き出し装置をトレーを引き出した状態で第1の
II-II線に沿って示した縦断側面図、第4図は同上引き
出し装置の要部分解斜視図、第5図はハウジングの縦断
側面図、第6図は第2図のB−B線での一部拡大断面図
である。 1……ハウジング 2……スライダー 3……トレー 4……底壁 6……側壁 8……第1のガイド溝(第1および第3のガイド溝手
段) 10……誘導溝 12……第1のリブ(第1のリブ手段) 13……第1の規制手段 15……第2のガイド溝(第2のガイド溝手段) 22……枢軸ピン 25……第2のリブ(第2のリブ手段) 26……第2の規制手段 27……第3のリブ(第3のリブ手段) 28……第3の規制手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−199141(JP,A) 実願 昭63−99098号(実開 平2− 21055号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U) 実願 昭58−179822号(実開 昭60− 87732号)の願書に添付した明細書及び図 面の内容を撮影したマイクロフィルム(J P,U)
Claims (1)
- 【請求項1】底壁と左右の側壁を有して前面が開口され
たハウジングと、前記ハウジングの底壁上に前後方向に
摺動可能に配設されたスライダーと、前記スライダーの
前側に枢軸ピンで上下方向に回動可能に連結され前記ス
ライダーと一体に摺動して前記ハウジングの開口した前
面から外側に突出可能なトレーと、前記ハウジングの左
右の側壁に各々形成された誘導溝とを備え、前記誘導溝
にピンを介してそれぞれ係合された前記トレーと前記ス
ライダーとを前後方向に誘導し、かつ後側から前側へ向
かう終端近傍で前記トレーを前記スライダーに対して回
転させて前記トレーの前側を下向きに誘導するようにし
てなる引き出し装置において、 前記ハウジングの底壁および前記スライダーの一方に第
1のガイド溝手段を前後方向に形成するとともに、他方
に前記第1のガイド溝手段と対応させて第1のリブ手段
を形成し、前記第1のガイド溝手段と前記第1のリブ手
段とを互いに擦り合わせ可能に密着係合させて前記スラ
イダーの前記底壁に対する前後方向の摺動を案内する第
1の規制手段と、 前記トレーの前面壁および前記スライダーの一方に第2
のガイド溝手段を上下方向に形成するとともに、他方に
前記第2のガイド溝手段と対応させて第2のリブ手段を
形成し、前記第2のガイド溝手段と前記第2のリブ手段
とを互いに擦り合わせ可能に密着係合させて前記トレー
の前記スライダーに対する上下方向の回動を案内する第
2の規制手段とを設けたことを特徴とする引き出し装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990037976U JPH081965Y2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 引き出し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990037976U JPH081965Y2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 引き出し装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03128533U JPH03128533U (ja) | 1991-12-25 |
JPH081965Y2 true JPH081965Y2 (ja) | 1996-01-24 |
Family
ID=31545572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990037976U Expired - Fee Related JPH081965Y2 (ja) | 1990-04-09 | 1990-04-09 | 引き出し装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH081965Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6163400B2 (ja) * | 2013-09-24 | 2017-07-12 | 本田技研工業株式会社 | 車両のトレー構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6087732U (ja) * | 1983-11-21 | 1985-06-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両用灰皿装置 |
JPS63199141A (ja) * | 1987-02-12 | 1988-08-17 | Honda Motor Co Ltd | 車輌用収納体の突出し装置 |
JPH0448987Y2 (ja) * | 1988-07-28 | 1992-11-18 |
-
1990
- 1990-04-09 JP JP1990037976U patent/JPH081965Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03128533U (ja) | 1991-12-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |