JP2541824Y2 - 引き出し装置 - Google Patents

引き出し装置

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JP2541824Y2
JP2541824Y2 JP1990124669U JP12466990U JP2541824Y2 JP 2541824 Y2 JP2541824 Y2 JP 2541824Y2 JP 1990124669 U JP1990124669 U JP 1990124669U JP 12466990 U JP12466990 U JP 12466990U JP 2541824 Y2 JP2541824 Y2 JP 2541824Y2
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frame
cup
holder plate
moving body
rear end
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JP1990124669U
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敏秀 君沢
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株式会社 ニフコ
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば自動車のインストルメントパネルな
どの本体側固定部に、カップホルダーや灰皿、小物入れ
などの移動体を引き出し可能に保持する引き出し装置に
関する。
[従来の技術] このような引き出し装置は、従来より色々と提案され
ており、例えば実開平2−21055号公報などで見ること
ができる。
この従来の構造において、インストルメントパネルな
どの本体側に固定されるフレーム(ハウジング)に案内
されて開位置と閉位置との間を移動するトレーは、巻ば
ねによって開位置方向へ常時付勢されており、この付勢
力に抗して閉位置に移動し、係止手段でこの状態を保持
して置くことができるようになっている。このうち、係
止手段はフレームの後壁とトレーとの間に配置され、巻
ばねは係止手段の前側でトレーの下側に這した状態で配
置されている。
[考案が解決しようとする課題] 上述したように、従来の構造においては巻ばねはトレ
ーの下側に這わして配置しているので、巻ばねの組付作
業が複雑になり、作業性が悪くコスト高になっている問
題点があった。また、巻ばね自体がかさばりることに加
えトレーの下側に這わしているので、トレーの高さ寸法
がその分大きくなり、高さ寸法を小さくしたい場合に
は、その分だけ不利になる。
なお、実開昭62−43036号公報には、引き出し装置の
内、前記巻ばねに代えて板ばねを用いてトレーを開位置
方向へ常に付勢するようにしたものが開示されている。
しかしながら、この板ばねは、一端がトレーを収納する
ハウジング用ガイド側に固定され、他端がピン介してハ
ウジング用ガイドに形成された湾曲状のスリットにスラ
イド自在に係合されるとともに、ピンとの間に介在され
たローラをトレーの後端面に当接することにより、スリ
ットの回動軌跡に沿って付勢力をトレーに与え閉位置か
ら全開位置まで押し出す構造であることから、板ばねと
して強い付勢力と全長が長くなり、揺動のためのスペー
スを大きく必要となる。また、トレーの開方向への押し
出し移動を緩和するための手段も必要となり、しかも、
前記スペース的な制約からトレーを閉位置に保持するた
めの係止手段をトレー後方にあって板ばねと並置できな
いという問題がある。
本考案は、上記実施例に鑑みてなされたものであり、
その目的は組立作業が簡単で、高さ寸法をより小さくす
ることができる構造にした引き出し装置を提供するこに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案に係る引き出し装置
は、本体側に固定されるハウジング用フレームと、前記
フレーム内に対し引き出した開位置と押し込めた閉位置
との間を移動する移動体と、前記移動体を前記開位置方
向に常時付勢しておく板ばねと、前記移動体を前記付勢
ばねの付勢力に抗して前記閉位置に保持しておく係止手
段とを備えた引き出し装置において、前記係止手段は、
前記移動体の後端面とこの後端面と対向する前記フレー
ムの後壁部側との間のスペース内にあって左右の片側に
設けられて、前記移動体の押し込め操作により移動体の
後端面側に設けられたピンと係脱可能である一方、前記
板ばねは、前記スペース内にあって前記係止手段と並置
されると共に、前記移動体の後端面及び前記フレームの
後壁部の何れか一方に一端が固定され、他方が自由端と
して他方側に延ばされており、前記開位置方向への付勢
力が前記移動体を前記閉位置から前記フレーム内の途中
まで押し出し可能であることを要旨としている。
[作用] この構成によれば、板ばねは移動体の後端面に取り付
けるので組付作業が簡単になり、コストを下げることが
できる。
また、板ばねは係止手段が配置される移動体の後端面
とフレーム側の後端面側とのスペース内に、係止手段と
並置した状態で取り付けるので、前後方向の長さ寸法は
係止手段の長さ寸法に吸収されて短くなる。しかも、板
ばねは移動体の後端面の高さ寸法に納めて配置されるの
で、この板ばねを設けることによる高さ寸法の増加を抑
えることができ、最小限の高さ寸法で作ることができ
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説
明する。
第1図および第13図は、本考案に係る引き出し装置の
一実施例を自動車の車内で飲物を入れた缶やコップが転
倒するのを防止するカップホルダーに適用して示すもの
である。
第1図乃至第13図において、このカップホルダー1
は、本体側であるインストルメントパネルに取り付けて
固定されるハウジング用フレーム2と、このフレーム2
上に前後方向へ摺動可能に保持された移動体としてのホ
ルダー板3などで構成されている。
さらに詳述すると、フレーム2は、底壁部4と、この
底壁部4の左右両側よりそれぞれ上方に向かって立設さ
れた側壁部5,6と、底壁部4の後端(自動車の進行方
向)より上方に向かって立設された後壁部7と、底壁部
4の前側で左右の側壁部5,6にわたって形成された天壁
部8とを有してなり、前面側にはホルダー板3を出し入
れするための開口9が設けてある。また、フレーム2の
後部において、底壁部4と、側壁部7および天壁部8の
一部は切り欠かれて開放された状態になっている。さら
に、側壁部5,6の互いに対向し合う内面には、各々前後
方向に伸びるガイド溝10が設けてある。
次に、ホルダー板3は、開口9より出し入れ可能な板
状に樹脂材で形成されている。また、このホルダー板3
の左右両側には、ガイド溝10に摺動可能に係合されるガ
イド壁11が設けてあり、このガイド壁11とガイド溝10と
の係合でホルダー板3がフレーム2に対して前後方向摺
動可能に保持されている。また、左右のガイド壁11,11
の間の寸法は、左右のガイド溝10における底面間の寸法
よりも若干小さく形成され、代わりに各ガイド壁11,11
に外側へ向かって膨出した突起部12(第3図,第7図,
第8図参照)が設けられており、この左右の突起部12,1
2間の先端寸法が左右のガイド溝10における底面間の寸
法よりも大きく設定されている。加えて、ガイド壁11に
は、突起部12と対応する位置に、上下に貫通するスリッ
ト13が前後方向に延びた状態で設けられており、このス
リット13の部分で突起部12の周辺部分が内側へ弾性変形
し易くなっている。そして、ホルダー板3をフレーム2
に取り付けるときには、スリット13の部分で弾性変形さ
せ、この変形で突起部12を内側へ逃がした状態にしてガ
イド壁11をガイド溝10内に挿入させる。また、挿入後
も、突起部12がガイド溝10の底面に反力で押し付けられ
た状態のまま保持され、この圧接力でフレーム2に対す
るホルダー板3の左右方向におけるガタ付きを取り去る
ことができるようにしている。
さらに、ホルダー板3の前端には、押し込み用の操作
板14が一体に設けられ、また後端には第3図に示すよう
に板ばね15を取り付けている。この板ばね15は、係止手
段となるところの後述する係止装置22が配置されている
ホルダー板3の後端面3aとこの後端面3aと対向している
フレーム2側の後壁部7との間もスペース内で、かつホ
ルダー板3の後端面3aと面対向された状態で配設されて
いる。そして、一端はホルダー板3の後端面3aにビスな
どで固定されるとともに、他端は後方に向いて自由に突
出し、その先端のカール部15aがフレーム2の後壁部7
の内面と当接可能に設けてある。また、板ばね15の高さ
ないしは幅寸法はホルダー板3の後端面3aの高さ寸法よ
りも小さく、この後端面3aの上下面の寸法間に収容され
ている。
加えて、ホルダー板3の中央には、それぞれカップ16
や缶などを挿入するためのカップ穴17が設けられてい
る。この各カップ穴17の一部は後方に向かって切り込ま
れ、この一部内に各々弾性部材18が取り付けてある。こ
の弾性部材18は、板ばね19と、当接部材20とで形成され
ている。このうち、板ばね19は、一枚の薄板ステンレス
鋼などをプレス成形してなり、柔らかな弾性力を得るた
めに、連続した3つの板ばね部19a,19b,19cで形成さ
れ、板ばね部19aをホルダー板3に固定し、この板ばね
部19cに当接部材20を取り付けている。そして、ホルダ
ー板3はカップ穴17内に大きく突出し、このカップ穴17
の内面と当接部材20との間に挿入されたカップ16の外径
寸法が、カップ穴17と当接部材20との間の寸法よりも大
きい場合に、板ばね19を撓わませて下方へ傾いて逃げる
ことができるようになっている。
また、ホルダー板3の下面側には、カップ受金具21が
設けられている。このカップ受金具21は、左右の両側腕
部21a,21aと、この左右両側21a,21aの一端間を連続して
いる連結部21bとを一体に有し、ばね性を有する鋼線材
で略コ字状に形成されている。そして、左右両側腕部21
a,21aの他端がホルダー板3の後端に固定され、かつ連
結部21bが各カップ穴17の下側を共通に横切った状態で
配置される。なお、この板ばね19は、左右両側腕部21a
の他端近傍部分21c(第3図および第4図参照)で斜め
下側に向かって折り曲げられた状態にされており、後述
するようにしてホルダー板3がフレーム2より引き出さ
れると、第4図および第5図に示すように連結部21bが
斜め下側に向かって突出されてカップ穴17の下側に配置
される。これに対して、フレーム2内に格納する場合
は、連結部21bを上側に持ち上げると、第4図中に2点
鎖線で示すようにホルダー板3と略密着した状態にする
ことができる。
一方、フレーム2とホルダー板3との間には、係止装
置22が設けられている。この係止装置22は、ホルダー板
3を閉位置に係止するためのものである。そして、この
係止装置22は、フレーム2の後部に、自由端を前側に向
けるとともに、後端部が軸23で旋回可能に枢支されてい
るカムレバー24を備えている。なお、このカムレバー24
は、自由端(前端)が斜面カム25になった鎌形前部片26
と、スリット27で隔てられた後部片28とで構成されてい
る。さらに、上記スリット27は、斜面カム25の後退側の
後に一端が開放し、他端は閉じて袋小路状になってい
る。加えて、鎌形前部片26の後縁にはスリット27の奥ま
で達していない凹部29が設けられており、後部片28には
上記凹部29の途中に浅く突入する突起30が設けてある。
また、鎌形前部片26は、スリット27の奥ないし凹部29と
隣接する位置から斜面カム25の途中に向かって底が次第
に浅くなり、斜面カム25のところには、底がカムレバー
24の上面と同レベルになる直線傾斜路31が設けられてい
る。
さらに、カムレバー24を旋回および傾動可能に枢着す
る軸23には、第10図に示すように、カムレバー24の下側
にコイルスプリング32が設けられ、このコイルスプリン
グ32により、カムレバー24の後端における突起33がスト
ッパー34に当接するまで、カムレバー24を第9図中で時
計回り方向へ回動するように付勢しているとともに、こ
のカムレバー24をフレーム2と略平行な水平状態に保
ち、この状態で直線傾斜路31が前後方向に向くように設
定している(第3図および第9図参照)。なお、上記コ
イルスプリング32は、一端をカムレバー24に掛け止め
し、他端はフレーム2に突設したストッパー34に掛け止
めしている。加えて、ホルダー板3の後部には、カムレ
バー24の前後方向に向いた直線傾斜路31を目指すピン35
が下向きに設けてある。
次に、第11図乃至第13図は、係止装置22の動作説明図
である。そこで、この第11図乃至第13図と共に、第1図
乃至第10図に示したカップホルダー1の動作を次に説明
する。
まず、第3図乃至第5図は、ホルダー板3が「開位
置」まで引き出されている状態を示している。また、こ
のときには、カップ受金具21の連結部21bが斜め下方に
突き出されている。そして、この状態でカップ16をカッ
プ穴17内に挿入する。このとき、カップ16の外径寸法が
第3図中の2点鎖線で示す大きさとすると、カップ穴17
内で、カップ16の下面が当接部材20に当接し、板ばね19
が撓みながら当接部材20が斜め下方に傾いてカップ16の
外面に当接する。一方、カップ16は、カップ受金具21の
連結部21b上で支えられる。同時に、カップ16の外面に
当接している当接部材20を介して、このカップ16が板ば
ね19の反力を受け、カップ16の全体が当接部材20と対向
しているカップ穴17の内面側に押されて圧接され、当接
部材20(弾性部材18)とカップ穴17の内面とで挟持され
る。すなわち、これはカップ16の外径寸法が当接部材20
の内面とカップ穴17の内面との間の寸法W(第3図参
照)よりも大きく、かつカップ穴17の内径寸法よりも小
さければ、この弾性部材18による圧接でカップ穴17とカ
ップ16との間における隙間がなくなる。これにより、車
両走行中におけるカップ穴17内でのカップ16の動きをな
くし、安定してカップ16を保持することができる。な
お、このカップ穴17内に挿入して置いたカップ16を取り
出す場合は、このカップ16を手で持って上に引くと、当
接部材20とカップ穴17の内面との間より簡単に取り出す
ことができる。また、カップ16を取り出した後は、板ば
ね19の復帰力により、当接部材20がホルダー板3と面一
になる位置まで持ち上がる。
次に、カップホルダー1の使用を終えて、ホルダー板
3をフレーム2内に格納する場合は、カップ16を取り外
し、かつカップ受金具21の連結部21b側を第4図中の二
点鎖線で示す位置まで持ち上げ、この状態でフレーム2
内に押す。すると、ガイド溝10とガイド壁11の係合案内
により、ホルダー板3がフレーム2内に押し込まれて行
く。そして、途中まで押し込まれると、板ばね15の先端
に形成されているカール部15aがフレーム2の後壁部7
に当接する。また、さらに押し込んで行くと、カール部
15aが後壁部7上を滑りながら、板ばね15が撓み、ホル
ダー板3の挿入が許容される。このホルダー板3の挿入
が進んで終端に近づくと、カムレバー24の傾斜カム25の
直線傾斜路31の端部が位置する部位に、係止装置22にお
けるピン35が当接する(第9図参照)。しかし、このと
きカムレバー24は水平になっているため、ピン35は直線
傾斜路31に入れず、さらにホルダー板3が押し込まれる
と、カムレバー24が押し退けられ、コイルスプリング32
の付勢力に抗して回動する(第11図参照)。そして、ピ
ン35が傾斜カム25の後退端を通り過ぎてスリット27の開
放部に達すると、カムレバー24はコイルスプリング32の
付勢力で元の方向に少し回動する。これにより、ピン35
がスリット27に浅く入り、カムレバー24の突起30がピン
35に当接する(第11図参照)。また、ピン35が傾斜カム
25の後端退を通り過ぎると、ホルダー板3の後端がフレ
ーム2上の規制壁36(第3図参照)に当接してそれ以
上、ホルダー板3が押し込めなくなる。そこで、ホルダ
ー板3の押し込み力を解くと、撓み圧縮されている板ば
ね15の反発力でホルダー板3が少し開位置の方向に戻さ
れる。同時に、カムレバー24の鎌形前部26の後縁にある
凹部29の奥側でピン35が係止される(第12図参照)。こ
れにより、ホルダー板3が「閉位置」にロックされ、操
作板14でフレーム2の開口9を閉じた状態になる。
また、再びカップホルダー1を使用するためにホルダ
ー板3を引き出すには、まず操作板14を押し、ホルダー
板3を板ばね15の戻し力に抗して押し込み、ピン35をカ
ムレバー24の鎌形前部片26の後縁にある凹部29から後に
脱出させる。すると、カムレバー24はコイルスプリング
32の付勢力で元の状態に旋回して戻り、突起33がストッ
パ34に当接するとともに、スリット27の奥がピン35に当
接する(第13図参照)。すると、ホルダー板3は、板ば
ね15の撓み反力で開位置に向かって付勢されているた
め、ピン35が前後方向に向いた直線傾斜路31に底が深い
端部から入る。そして、カムレバー24をコイルスプリン
グ32に抗して前下がりに傾け、直線傾斜路31中を前へ移
動して通り抜け、板ばね15の戻し力が無くなる「予備開
放位置」(第3図中に符号Nで示す位置)に戻される。
なお、ピン35が直線傾斜路31中を移動する間、前下がり
に傾けられたカムレバー24は、ピン35が直線傾斜路31を
通過するとコイルスプリング20の付勢力で元の水平位置
に戻る。次いで、予備開放位置まで引き出されたホルダ
ー板3を、使用者が手で持ってさらに引くと、開放位置
まで引き出されて第3図乃至第5図の状態となり、前述
したように使用することができる。さらに、使用後は同
様にしてフレーム2内にホルダー板3が収納される。
また、このカップホルダー1では、自動車の急ブレー
キ時、衝突などに生ずる慣性力で閉位置にあるホルダー
板3が押し込まれ、手で操作板14を押して操作したのと
同様に予備開放位置まで引き出されるのを防止するた
め、フレーム2にはカムレバー24の斜面カム25の後退端
の前方に慣性ストッパー37を前後方向に移動可能に設け
ている。そして、常時は、この慣性ストッパー37をコイ
ルスプリング38で前に押し、カムレバー24に作用しない
ようにしている。
その慣性ストッパー37は慣性力に敏感にキャッチする
ため、鉛などで前後方向に細長く成形し、フレーム2に
は左右に対向する倒L形のガイド39,39を立設して慣性
ストッパー37を前後方向に移動可能にガイドするととも
に、このガイド39,39の前端間に斜め後向きに持ち上が
る舌片40(第3図,第4図参照)を設け、コイルスプリ
ング38で前に押された慣性ストッパー27の前端を上記舌
片40で受け止めるようにする。
なお、慣性ストッパー37のすぐ後方にはカムレバー24
の動きを阻害しない位置にフレーム2から対向壁41を立
設し、この対向壁41に慣性ストッパー37に向かって突出
する前向きの短い突起42を立設している。そして、この
突起42にコイルスプリング38の一端部を嵌め、コイルス
プリング38の他端部を慣性ストッパー37の後面に上記突
起42と対向して開設した盲孔中に収容させている。
したがって、対向壁41の突起42にコイルスプリング38
の一端部を嵌めて取り付け、慣性ストッパー37は舌片40
を押下し、コイルスプリング38の他端部を盲孔中に収容
しながら左右の相対向した倒L形のガイド39,39の間
に、前端が舌片40の上を通り過ぎるまで差し込むだけで
容易に慣性ストッパー37とコイルスプリング38を組み込
むことができる。
そして、カムレバー24の鎌形前部片26の後縁にある凹
部29がピン35を係止し、ホルダー板3が閉位置にある時
に急ブレーキ、衝突などで慣性力が加わると、コイルス
プリング38に抗して慣性ストッパー37が後進し、その一
側部は第12図に破線で示したようにカムレバー24の斜面
カム25の後退端に摺接し、その慣性力でホルダー板3が
押し込まれ、ピン35が凹部29から後に脱出してもカムレ
バー24はコイルスプリング32の付勢力で第13図の元の状
態に戻れない。よって、ホルダー板3のピン35は直線傾
斜路31に入り得ないのでホルダー板3は開位置に移動し
ない。また、慣性力が作用しなくなるとホルダー板3は
板ばね15の付勢力で少し開位置側に移動してピン35をカ
ムレバー24の鎌形前部片26の凹部29に係止された閉位置
に戻り、慣性ストッパー37はコイルスプリング38で前に
押されてカムレバー24から離れる。したがって、手で閉
位置のホルダー板3を押し込み、支障なく開位置に移動
させることができる。
上述したように、このように構成したカップホルダー
では、付勢ばねとしての板ばね15は移動体としてのホル
ダー板3の後端側3aに取り付けているので、組付作業が
簡単になり、コストを下げることができる。
また、板ばね15は係止手段としての係止装置22が配置
されるホルダー板3の後端面3aとフレーム2側の後壁部
7との間のスペース内に、係止装置22と並置した状態で
取り付けられるので、前後方向の長さ寸法は係止装置22
の長さ寸法内に吸収されて短くなる。しかも、板ばね15
はホルダー板3の後端面3aの高さ寸法に納めて配置され
るので、板ばね15を設けることによる高さ寸法の増加を
抑えることができる。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論こ
の実施例の構造に限定されるものではなく、例えば、本
体側としては車体に限られず、また、カップホルダーの
他に、引き出し式の灰皿あるいは小物入れなどにも適用
できるものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る引き出し装置によ
れば、付勢ばねは移動体の後端面に取り付けるので組付
作業が簡単になり、コストを下げることができる。
また、付勢ばねは係止手段が配置される移動体の後端
面とフレーム側の後壁部側とのスペース内に、係止手段
と並置した状態で取り付けられるので、前後方向の長さ
寸法は係止手段の長さ寸法に吸収されて短くなる。しか
も、付勢ばねは移動体の後端面の高さ寸法に納めて配置
されるので、付勢ばねを設けることによる高さ寸法の増
加を抑え最小限の高さ寸法で作ることができ、コンパク
トな装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る引き出し装置を適用したカップホ
ルダーの正面図、第2図はその側面図、第3図は同じく
ホルダー板を引き出した状態でその一部を破断して示し
た上面図、第4図は第3図のI−I線に沿う縦断側面
図、第5図は同じくホルダー板を引き出した状態での正
面図、第6図はその使用状態を一部拡大して示す概略縦
断側面図、第7図は第3図のII−II線に沿う縦断側面
図、第8図はその要部拡大斜視図、第9図はその係止装
置の側面図、第10図,第11図,第12図,第13図はそれぞ
れ係止装置の動作説明図である。 1…カップホルダー(引き出し装置) 2…フレーム 3…ホルダー板(移動体) 3a…後端面 7…後壁部 15…板ばね 22…係止装置(係止手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体側に固定されるハウジング用フレーム
    と、前記フレーム内に対し引き出した開位置と押し込め
    た閉位置との間を移動する移動体と、前記移動体を前記
    開位置方向に常時付勢しておく板ばねと、前記移動体を
    前記付勢ばねの付勢力に抗して前記閉位置に保持してお
    く係止手段とを備えた引き出し装置において、 前記係止手段は、前記移動体の後端面とこの後端面と対
    向する前記フレームの後壁部側との間のスペース内にあ
    って左右の片側に設けられて、前記移動体の押し込め操
    作により移動体の後端面側に設けられたピンと係脱可能
    である一方、 前記板ばねは、前記スペース内にあって前記係止手段と
    並置されると共に、前記移動体の後端面及び前記フレー
    ムの後壁部の何れか一方に一端が固定され、他方が自由
    端として他方側に延ばされており、前記開位置方向への
    付勢力が前記移動体を前記閉位置から前記フレーム内の
    途中まで押し出し可能であることを特徴とする引き出し
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0410112Y2 (ja) * 1985-09-05 1992-03-12

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