JPH08194408A - 画像形成装置およびプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置およびプロセスカートリッジ

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JPH08194408A
JPH08194408A JP7006064A JP606495A JPH08194408A JP H08194408 A JPH08194408 A JP H08194408A JP 7006064 A JP7006064 A JP 7006064A JP 606495 A JP606495 A JP 606495A JP H08194408 A JPH08194408 A JP H08194408A
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JP
Japan
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protective layer
film thickness
photosensitive drum
electrodes
image forming
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JP7006064A
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English (en)
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Kazue Sakurai
和重 櫻井
Koichi Suwa
貢一 諏訪
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】感光ドラム表面の保護層の膜厚を精度よく検出
して、感光ドラムの寿命警告を的確に報知する。 【構成】感光ドラム1表面の保護層1dに、一対の電極
2a、2bを、距離L隔てて当接させる。両電極2a、
2b間に電源9によって電圧を印加したときに流れる電
流は、保護層1dの膜厚によって変化する。電流検知回
路5によって、両電極2a、2b間の電流を検出するこ
とにより、保護層1dの膜厚を正確に検出する。その検
出結果により、保護層1dの膜厚が規定値に達したとき
は、寿命警告報知回路6によって、ユーザーに寿命を報
知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、レーザビーム
プリンタ等の画像形成装置およびプロセスカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機等の画像形成装置の像
担持体として導電性基体上に感光層を設けたドラム状の
電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)が広く使
用されている。この感光ドラムは、その表面に接触配置
されたクリーニング部材(例えばクリーニングブレー
ド)や帯電部材(例えば帯電ブレード)等の機械的摺察
によって感光層が徐々に摩耗していく。そして層厚が所
定値以下になると、所望の性能を発揮することができな
くなり、寿命に達する。特に、広く用いられている有機
感光体(OPC感光体)は硬度が低いため、摩耗しやす
く寿命が短かった。
【0003】このため、特開昭53−37430号公
報、特開昭53−42826号公報等に提案されている
ように、感光ドラム表面に摩耗しにくい保護層を設ける
ことにより、感光ドラムの耐久性を向上させる研究が行
われている。この保護層においては、電子写真プロセス
を繰り返すことによって残留電位が上昇してしまうこと
を抑える目的で、保護層中に導電性粒子を添加するもの
が知られている。
【0004】保護層を設けることにより、感光ドラム表
面の摩耗が抑えられるため、感光ドラムの長寿命化を実
現することができる。また、保護層を持たない通常の感
光ドラムでは、耐久性の確保のためには摩耗を見込んで
感光層の膜厚をある程度厚く設定しなければならなかっ
たが、表面に保護層を設けることによって感光層の薄膜
化が実現でき、生産コストを低減することができる利点
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような保
護層と薄膜の感光層を組み合わせた感光ドラムは、保護
層が摩耗してなくなると感光層もすぐに摩耗、劣化して
正常な画像がプリントできなくなる。これは、例えば、
電荷発生層の下側に電荷輸送層を有するタイプの積層型
感光体の場合では、電荷発生層は通常、電荷輸送層より
も薄く形成されるために特に顕著となる。したがって、
保護層の膜厚を検知して、膜厚が一定値以下となった場
合にユーザーに感光ドラムの寿命が間近であることを知
らせる手段が必要となる。
【0006】従来の感光ドラム保護層の膜厚検知方式と
しては、感光ドラムの総回転数をカウントして一定の回
転数に達したときに警告を出す方式や、帯電装置から感
光ドラム表面への流れ込み電流と保護層の膜厚変化との
相関関係を利用して、流れ込み電流が基準値に達したと
きに警告をだす方式(特開平4−57068号公報な
ど)等が用いられていた。
【0007】しかし、従来の膜厚検知方式には以下のよ
うな欠点があった。
【0008】前者の、感光ドラムの回転数をカウントし
て一定の回転数に達したときに警告を出す方式は、感光
ドラム保護層の膜厚変化を直接的に検出する構成ではな
いため、正確な寿命検知を行うことができなった。
【0009】また、後者の、帯電装置から感光ドラム表
面への流れ込み電流を検出し、基準値に達したときに警
告を出す方式では、本発明のように感光ドラム表面の保
護層の膜厚を検知したい場合には、保護層自身の膜厚が
感光ドラム全体の厚みに比べて薄いために測定誤差が大
きく、正確な検知を行うことはできなかった。
【0010】そこで、本発明は、電子写真感光体の保護
層の膜厚を正確に検出し、その結果に基づいて潜像担持
体の寿命警告を報知したり、画像形成条件を変更したり
するようにした画像形成装置およびプロセスカートリッ
ジを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたものであって、導電性粒子を含む保護層を
感光層表面に有する電子写真感光体と、前記保護層の膜
厚を検出する膜厚検出手段と、前記保護層の膜厚が規定
値に達したときに前記電子写真感光体の寿命警告を報知
する寿命警告報知手段とを備え、前記膜厚検知手段が、
前記保護層表面に当接させた一対の電極と、該電極間に
流れる電流を検出する電流検出手段とを有することを特
徴とする。
【0012】この場合、前記膜厚検出手段による前記保
護層の膜厚の検出結果に基づいて、画像形成条件を変化
させる制御手段を有するようにしてもよい。
【0013】次に、帯電装置、現像装置、およびクリー
ニング装置のうちの少なくとも1つと、導電性粒子を含
む保護層を感光層表面に有する電子写真感光体とをカー
トリッジ容器に一体的に組み込んで構成し、画像形成装
置本体に対して着脱自在に装着するプロセスカートリッ
ジにおいて、前記保護層表面に当接する一対の電極と、
該電極とともに膜厚検出手段を構成し、前記電極間に流
れる電流を検出する電流検出手段と、前記保護層の膜厚
が規定値に達したときに前記電子写真感光体の寿命警告
を報知する寿命警告報知手段とのうちの、少なくとも前
記一対の電極を有することを特徴とする。
【0014】
【作用】以上構成に基づき、保護層に一対の電極を当接
させて、これらの電極間に電圧を印加した場合、導電性
金属粒子を含む保護層は、その体積抵抗が通常の感光層
に比べて低いため、初期における膜厚が厚い状態では多
くの電流が流れる。摺察による保護層の摩耗が進んで行
くにつれ、保護層の膜厚が薄くなるため、電極間のみか
けの抵抗が高くなり、流れる電流は減少していく。そし
て、摩耗により保護層1dがほとんど削れてしまうと、
電流もほとんど流れなくなる。このため、電流値を検出
することにより、保護層の膜厚を簡単かつ容易に検知す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明の実施例につい
て説明する。 〈実施例1〉図10は、電子写真方式を利用した一般的
な画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。
【0016】同図中、1は静電潜像担持体としてドラム
状に形成した電子写真感光体(感光ドラム)、101は
感光ドラム1を一様に帯電させるための帯電装置、10
2は画像情報に応じた露光を行って感光ドラム1表面に
静電潜像を形成する露光装置、103は感光ドラム1上
に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像
を形成する現像装置であり、現像剤担持体である現像ス
リーブ104と、現像剤規制部材である現像ブレード1
05と、現像剤(トナー)106の貯蔵を行うホッパー
107とを備えている。
【0017】10は感光ドラム1上のトナー画像が転写
される紙等の記録材、108は記録材10の給紙を行う
ための給紙ローラ、11は感光ドラム1上に形成された
トナー画像を供給された記録材10上に転写するための
転写装置、109は記録材10上に転写されたトナー画
像を定着するための定着装置、110は記録材10に転
写されなかったトナー(残留トナー)106を感光ドラ
ム1から除去するためのクリーニング装置で、感光ドラ
ム1に当接するクリーニングブレード111と廃トナー
容器112とを備えている。
【0018】本発明は上述のような画像形成装置におい
て、導電性粒子を含む保護層を表面に有する感光ドラム
1を使用して、感光ドラム1表面の抵抗を測定すること
によって保護層の膜厚を検知することを特徴とする。
【0019】次に、図4を参照して本発明で使用する感
光ドラム1の構成について説明する。図4は感光ドラム
1の一端面側の縦断面モデル図である。感光ドラム1は
導電性支持体1aの上に電荷発生層1b、電荷輸送層1
c、保護層1dの順に積層した構成となっている。
【0020】本発明で用いる導電性支持体1aは、導電
性を有するものであればどのようなものでも良く、例え
ばアルミニウム、クロム、ニッケル、ステンレス、銅、
亜鉛などの金属をドラムまたはシート状に成形したも
の、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィ
ルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジ
ウム、酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着した
もの、あるいは導電性物質を単独または適当なバインダ
ー樹脂とともに塗布して導電層を設けた金属、プラスチ
ックフィルム、紙などが挙げられる。
【0021】電荷発生層1bは、例えば、スーダンレッ
ド、ダイアンブルーなどのアゾ顔料、ピレンキノン、ア
ントアントロンなどのキノン顔料、キノシアン顔料、ペ
リレン顔料、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔
料、アズレニウム塩顔料、銅フタロシアニン、チタニル
フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料などの電荷発
生材料をポリビニルブチラール、ポリスチレン、ポリ酢
酸ビニル、アクリル樹脂、酢酸酪酸セルロース、エチル
セルロースなどの結着性樹脂に分散させて、この分散液
を塗工することによって形成することができる。このよ
うな電荷発生層1bの膜厚は5μm以下、好ましくは
0.05〜2μmである。
【0022】電荷輸送層1cは、主鎖または側鎖にビフ
ェニレン、アントラセン、ピレン、フェナントレンなど
の構造を有する多環芳香族化合物、インドール、カルバ
ゾール、オキサギアゾール、ピラリゾンなどの含窒素環
化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物などの電荷
輸送物質を成膜性を有する樹脂に溶解させた塗工液を用
いて形成される。このような成膜性を有する樹脂として
は、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリメタクリル酸エステル、などが挙げられる。電荷輸
送層1cの厚さは5〜40μm、好ましくは10〜30
μmである。電荷輸送材料は単独で使用してもよく、ま
た、他の電荷輸送材料と混合して用いても充分な効果が
得られる。
【0023】保護層1dに使用される導電性粒子として
は、金属微粉や金属酸化物粒子が使用されるが、透明度
の点から金属酸化物がより好ましい。本発明で用いる導
電性粒子としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、
酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズ
をドープした酸化インジウム、アンチモンをドープした
酸化スズ、アチモンをドープした酸化ジルコニウム等の
微粒子を用いることができる。これら金属酸化物は一種
類もしくは二種類以上混合して用いる。二種類以上混合
した場合には、固溶体の形をとってもよい。これらの導
電性粒子の粒径は、光散乱を防止するという意味から
0.3μm以下が好ましく、特には0.1μm以下が好
ましい。
【0024】保護層1d用の樹脂としては、例えばポリ
エステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリ
ル、エポキシ、シリコーン、アルキド、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体等が挙げられる。また、アクリロイル
基を1分子中に3個以上もった光硬化型アクリル系モノ
マー中に導電性粒子を分散させ、これを感光ドラム1の
感光層上に塗布、光硬化させることによって保護層1d
を形成してもよい。
【0025】保護層1dの電気抵抗としては、繰り返し
使用における残留電位から決定される最高値と電荷の横
流れによって画像ボケが生じる最低値によって決定さ
れ、1×1010〜1×1015Ω・cm程度の範囲が好まし
い。
【0026】また、耐刷性の向上などの目的で、保護層
1dにテフロン等の潤滑性粒子を添加してもよい。保護
層1dの膜厚としては0.2〜10μmの範囲が好まし
く、より好ましくは0.5〜6μmである。
【0027】次に、図1を参照して本発明の保護層1d
の膜厚検出手段について説明する。図1は本発明の膜厚
検出手段の概略構成図である。
【0028】膜厚検出手段113は基本的には一対の電
極2a、2bと電流検出回路(電流検出手段)5とを備
えた構成となっている。一対の電極2a、2bは、電極
ホルダー3上に所定の幅Lを隔てて支持され、電極ホル
ダー3が圧接用バネ4によって付勢されることによっ
て、感光ドラム1の表面に所定の当接圧で当接される。
電流検出回路5は、電極2a、2b間に電源9によって
電圧を印加した場合に流れる電流値を測定する。この電
流検出回路5によって検出された電流値が一定値以下と
なった場合に寿命警告報知回路(寿命警告報知回路)6
によって、ユーザーに感光ドラム1の寿命警告が報知さ
れる。
【0029】感光ドラム1の寿命警告は、画像形成装置
本体(不図示)の液晶等の表示部にメッセージを表示し
たり、警告ランプやLED等を点灯させたりすることに
よりユーザーに報知する。
【0030】本発明で使用される一対の電極2a、2b
は適当な導電性を持つ物質であれば特に制約は受けず、
金属や導電性を付与したプラスチックなどの広範な物質
の中から選択することができる。また、電極2a、2b
の形状は、感光ドラム1表面に安定して当接できる形状
であり、かつ、所定幅Lが一定に保たれるような形状で
あるならば、特に制約は受けない。電極2a、2b間に
は直流電圧を印加するが、印加電圧は感光ドラム1への
ダメージやリークの問題を発生させない範囲で100〜
1000V程度が好ましい。
【0031】次に、図2を参照して、保護層1dの膜厚
検出手段113の設定位置について説明する。ここで、
113は膜厚検出手段、101は帯電装置、103は現
像装置、11は転写装置、110はクリーニング装置で
ある。膜厚検出手段113はトナーによる汚れを防止す
るために、図2に示したようにクリーニング装置110
と帯電装置101との間で感光ドラム1表面に当接する
ように配置されることが望ましい。
【0032】次に、図3を参照して、本発明における保
護層1dの膜厚検知の原理を簡単に説明する。図3は画
像形成装置における、プリント枚数と電極2a、2b間
で検出された電流値との関係を示したグラフである。本
発明で使用する導電性金属粒子を含む保護層1dはその
体積抵抗が1×1010〜1×1015Ω・cmと通常の感光
層に比べて低いため、初期における膜厚が厚い状態では
多くの電流が流れる。摺察による保護層1dの摩耗が進
んで行くにつれ、保護層1dの膜厚が薄くなるため、電
極2a、2b間のみかけの抵抗が高くなり、流れる電流
は減少していく。摩耗により保護層1dがほとんど削れ
てしまうと、電流もほとんど流れなくなる。このため、
電流値を検出することにより、保護層1dの膜厚を簡単
かつ容易に検知することができる。感光ドラム1を寿命
と判定する時期、つまり、保護層1dの膜厚の最低値
は、保護層1dの組成等によって変化するが、電極2
a、2b間に流れる電流が初期の電流値の1/10〜1
/100程度になったときに設定することが好ましい。
【0033】次に、本発明のさらに具体的な態様を説明
する。
【0034】本実施例における感光ドラム1としては3
0φ×260mmのアルミニウムシリンダーを支持体
(導電性支持体)1aとし、共重合ナイロン4部及びタ
イプ8ナイロン4部をメタノール50部、n−ブタノー
ル50部に溶解し、上述の支持体1a上に浸漬塗布し
て、0.6μmの下引き層を形成した。次に、銅フタロ
シアニン顔料10部とポリビニルブチラール樹脂10部
をシクロヘキサノン120部とともにサンドミル装置で
10時間分散した。分散液にメチルエチルケント30部
を加えて上述の下引き層に塗布して、厚さ0.15μm
の電荷発生層1bを形成した。
【0035】次に、重量平均分子量12万のポリカーボ
ネート樹脂10部をヒドラゾン化合物10部とともにモ
ノクロルベンゼン80部に溶解し、上述の電荷発生層1
b上に塗布して10μm厚の電荷輸送層1cを形成し
た。次に、光硬化型アクリル系モノマー10部に平均粒
径0.03μmの酸化スズ微粒子20部とテフロン粒子
10部を分散させ電荷輸送層1c上に厚さ3.0μmの
膜を形成した後に紫外線を照射して樹脂を硬化させ、保
護層1dを形成した。
【0036】この感光ドラム1の表面抵抗を測定するた
めに1mm幅に隔てたステンレス製の一対の電極2a、
2bを当接圧10gで当接させて500Vの電圧を印加
した。また、初期に流れる電流の1/50となった時点
で感光ドラム1の寿命警告を報知するように寿命警告報
知回路6を設定した。この感光ドラム1を図10の画像
形成装置にセットして実際の画出し耐久を行ったとこ
ろ、A4サイズの紙(記録材)10を20000枚プリ
ントした時点で寿命警告が報知された。このときの保護
層1dの膜厚を測定すると0.5μm以下であった。さ
らに画出しを続けると、22000枚プリントした時点
で、感光ドラム1表面の摺察キズによる画像不良が発生
した。このように感光ドラム1の表面抵抗を測定するこ
とにより、正確な寿命検知を行うことができた。このこ
とにより、ユーザーに対して正確なタイミングで感光ド
ラム1の寿命警告を報知することができ、感光ドラム1
の寿命による不良画像の発生を未然に防止できるととも
に、感光ドラム1がまだ充分に使用できるにもかかわら
ず寿命を報知してしまうこともなくなった。 〈実施例2〉図5を参照して本発明の実施例2の説明を
行う。図5は実施例2を感光ドラムの長手方向に直角な
方向から見た概略図である。本実施例は保護層1dの膜
厚検出手段113を2組使用して、ひとつはクリーニン
グブレード111の摺察を受ける部分の保護層1d表面
の抵抗を測定し、他のひとつは摺察を受けない部分の抵
抗を測定する。そしてそれぞれの抵抗の比を検出するこ
とによって保護層1dの膜厚を検知することを特徴とす
る。
【0037】図5において、感光ドラム1、膜厚検出手
段113、電流検出回路5は基本的に実施例1と同様の
構成であるので詳細な説明は省略する。膜厚検出手段1
13と電流検出回路5とはそれぞれ2組ずつ用意され、
ひとつはクリーニングブレード111の摺察を受ける部
分の感光ドラム1表面に配設され、もうひとつは摺察を
受けない部分の感光ドラム1表面に配設される。クリー
ニングブレード111の摺察を受けない部分の感光ドラ
ム1表面の保護層1dはほとんど削られないため、電流
値はほぼ一定であるが、摺察を受ける部分では保護層1
dは徐々に削られていくために電流値は減少していく。
【0038】それぞれの検出された電流値は抵抗比検出
回路7に送られ比の値が一定値以上となった場合に寿命
警告報知回路6によってユーザーに感光ドラム1の寿命
警告が報知される。
【0039】一般的に導電性粒子を分散した保護層1d
の抵抗は、粒子に吸着される水分等の影響により、環境
によって多少変化する。したがって本実施例2のように
摺察による削れが発生しない部分の表面抵抗と、摺察に
より削られていく部分の表面抵抗とを同時に比較するこ
とにより、環境変化による保護層1d自体の抵抗変化の
影響を受けずに、より正確な寿命検知が可能となる。 〈実施例3〉図6を参照して実施例3の説明を行う。本
実施例は実施例1および実施例2で説明した膜厚検出手
段113の結果にしたがって、画像形成のプロセス条件
(画像形成条件)を変化させることを特徴とする。
【0040】図6に示した画像形成装置においては、感
光ドラム1に実施例1で説明した保護層1dを有する感
光ドラム1を用い、感光ドラム1表面には実施例1また
は実施例2で説明した膜厚検出手段113が配設されて
いる。膜厚検出手段113には実施例1または実施例2
と同様に電流検出回路5が接続され、電流検出回路5に
は検出結果に従ってプロセス条件を変化させる制御回路
(制御装置)8が接続されている。その他については実
施例1で説明した画像形成装置と同様なため説明は省略
する。
【0041】本出願人らによると、感光ドラム1表面に
保護層1dを設けた場合、保護層1dの組成によっては
感光ドラム1の感光層に光が達する前に散乱の影響を受
けてしまい、保護層1dの膜厚によって感光ドラム1に
形成される静電潜像が若干変化してしまうという傾向が
あることがわかった。このような静電潜像の変化は保護
層1dの初期膜厚が比較的厚い場合には、画出し初期の
画像と、画出しを繰り返して保護層1dが摩耗した時点
での画像とで画質の変化となって現れてしまう。したが
って、本実施例のように、保護層1dの膜厚の検知結果
に従ってプロセス条件を変化させることにより、安定し
た画像の供給が可能となる。
【0042】以下に本実施例の具体的な態様について説
明する。
【0043】感光ドラム1、膜厚検出手段113、検知
回路5は実施例1で説明したものと同じであるため、説
明は省略する。制御回路8は電流検知回路5の信号に従
ってレーザの発光光量を変化させる。
【0044】まず、図6の画像形成装置において、感光
ドラム1の明部電位VL の初期設定電位を−150Vと
して、レーザ光量の制御を行わずに一定の光量のままで
画出しを行った場合の保護層1dの膜厚の削れ量とVL
の関係を図7に示す。図からわかるように、VL の値は
保護層1dの膜厚の削れ量の増加に伴ってほぼ直線的に
減少し、保護層1dの摩耗による削れで寿命と判定され
た時点でのVL の値は−100V程度であった。また、
初期画像と感光ドラム1の寿命時の画像とを比較する
と、初期画像に比べて感光ドラム寿命時の画像はライン
画像がやや太めになっており、小さな文字画像の解像度
が悪化していた。
【0045】次に、寿命となった感光ドラム1を用いて
レーザ光量とVL の関係を測定すると、レーザ光量を初
期設定値から約30%減少させることによりVL は初期
設定の−150Vとなり、このレーザ光量で画出しを行
うと初期画像とほぼ同等の太さのライン画像が得られ
た。
【0046】したがって、膜厚検出手段113によって
検出された膜厚に従ってレーザ光量を減少させれば、保
護層1dの膜厚によらずVL 値は一定となり耐久によっ
て変化しない安定した画像を供給することができる。
【0047】具体的には本実施例においては制御回路8
によってレーザの発光光量を以下のように制御した。
【0048】(発光光量)=(初期光量)×{0.7+
0.3×(検知電流値)/(初期電流値)} このような制御を行って、図6の画像形成装置において
実際の画出し試験を行った場合のプリント枚数とVL
関係を図8に示す。図からわかるようにVL の値はプリ
ント枚数に依らず、感光ドラム寿命までほぼ一定の値を
示している。また、実際の画像においても、感光ドラム
寿命まで画質の変化はほとんど見られず、安定した画像
を供給することができた。
【0049】なお、本実施例ではプロセス条件として、
レーザの発光光量を変化させてVLが一定となるような
制御を行っているが、VL とのコントラストを一定とす
る思想で現像バイアス条件など他のプロセス条件を変更
させても同様な効果が得られる。 〈実施例4〉本実施例は、少なくとも導電性粒子を含む
保護層を有する感光ドラムと、感光ドラムに作用するプ
ロセス手段としての帯電装置、現像装置、現像剤、クリ
ーニング装置、クリーニングされた現像剤を収納する廃
トナー容器及び本発明の表面抵抗測定手段のうちのいず
れかを有するプロセスカートリッジを、前述の実施例1
ないし実施例3のいずれかの画像形成装置本体に対して
着脱可能としたことを特徴とする。
【0050】図9を参照して本実施例のプロセスカート
リッジの一例について説明する。図9において、1は静
電潜像担持体としての感光ドラムであり、矢印R1方向
に回転駆動される。感光ドラム1の構成については実施
例1で説明したものと同じである。101は帯電装置で
ある帯電ローラ、104は現像スリーブ、107は現像
剤(トナー)の収容容器、114は現像剤の攪拌棒であ
り、現像剤を現像スリーブ方向へ送り出す役目をしてい
る。105は現像スリーブ104上に現像剤を均一な厚
みにコートするための現像ブレードである。
【0051】111はクリーニングブレード、112は
クリーニングブレードで回収された現像剤を収納する廃
トナー容器である。
【0052】118はプロセスカートリッジのドラムシ
ャッターであり、実線で示した閉じ状態から二点鎖線で
示した開き状態に開閉自在である。
【0053】117は露光用の窓であり、画像形成装置
本体側のレーザスキャナ(不図示)からの出力レーザ光
116が、この露光窓117を通過してプロセスカート
リッジ内に入射して、回転している感光ドラム1が走査
露光される。113は実施例1で説明した保護層1dの
膜厚検出手段である。なお、115は収容容器107に
収容された現像剤である。
【0054】本実施例で使用されるカートリッジの形態
は上述のような感光ドラム1とクリーニング装置と帯電
装置と現像装置とを有する一体型カートリッジの形態だ
けでなく、例えば、感光ドラム1とクリーニング装置の
みを一体に形成したもの等も使用することができる。ま
た、膜厚検出手段113は本体側に配置されて、カート
リッジ挿入時に感光ドラム1表面に当接するような形態
であってもよい。
【0055】このようなプロセスカートリッジ構成とす
ることにより、感光ドラム1の寿命警告が報知された場
合でも簡単に感光ドラム1の交換を行うことができ、メ
ンテナンスを容易に行うことができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によると、保護層に一対の電極を当接させて、これ
らの電極間に電圧を印加した場合、導電性金属粒子を含
む保護層は、その体積抵抗が通常の感光層に比べて低い
ため、初期における膜厚が厚い状態では多くの電流が流
れる。摺察による保護層の摩耗が進んで行くにつれ、保
護層の膜厚が薄くなるため、電極間のみかけの抵抗が高
くなり、流れる電流は減少していく。そして、摩耗によ
り保護層がほとんど削れてしまうと、電流もほとんど流
れなくなる。したがって、電流検出手段によって、上述
の電流値を検出することにより、保護層の膜厚を簡単か
つ容易に検出することができる。
【0057】この保護層の膜厚の検出結果に基づいて、
保護層の膜厚が規定値に達したときに寿命警告報知手段
によって、寿命警告を報知するようにすれば、電子写真
感光体の寿命による不良画像の発生を未然に防止するこ
とができるとともに、電子写真感光体がまだ十分使用可
能であるにもかかわらず寿命警告が報知されてしまうお
それがなくなる。さらに、保護層の膜厚の検出結果に基
づいて、制御手段により画像形成条件を変化させるとき
は、保護層の膜厚にかかわらず、常に、良好な画像を形
成することができる。
【0058】上述の膜厚の検出をプロセスカートリッジ
に適用するときは、プロセスカートリッジの交換時期の
適正化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の膜厚検出手段の構成を示す図。
【図2】実施例1の画像形成装置の要部の構成を示す
図。
【図3】プリント枚数と検出電流値との関係を示す図。
【図4】実施例1の感光ドラムの縦断面を示すモデル
図。
【図5】実施例2の膜厚検出手段の構成を示す図。
【図6】実施例3の膜厚検出手段および画像形成装置の
構成を示す図。
【図7】実施例3における、保護層の削れ量と明部電位
との関係を示す図。
【図8】実施例3における、プリント枚数と明部電位と
の関係を示す図。
【図9】実施例4のプロセスカートリッジの構成を示す
縦断面図。
【図10】電子写真方式を利用した一般的な画像形成装
置の概略構成を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 電子写真感光体(感光ドラム) 1a 導電性支持体 1b 電荷発生層 1c 電荷輸送層 1d 保護層 2a、2b 電極 3 電極ホルダー 4 圧接用バネ 5 電流検出手段(電流検出回路) 6 寿命警告報知手段(寿命警告報知回路) 7 抵抗比検出回路 8 制御手段(プロセス条件制御回路) 113 膜厚検出手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性粒子を含む保護層を感光層表面に
    有する電子写真感光体と、 前記保護層の膜厚を検出する膜厚検出手段と、 前記保護層の膜厚が規定値に達したときに前記電子写真
    感光体の寿命警告を報知する寿命警告報知手段とを備
    え、 前記膜厚検知手段が、 前記保護層表面に当接させた一対の電極と、 該電極間に流れる電流を検出する電流検出手段とを有す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記膜厚検出手段による前記保護層の膜
    厚の検出結果に基づいて、画像形成条件を変化させる制
    御手段を有する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 帯電装置、現像装置、およびクリーニン
    グ装置のうちの少なくとも1つと、導電性粒子を含む保
    護層を感光層表面に有する電子写真感光体とをカートリ
    ッジ容器に一体的に組み込んで構成し、画像形成装置本
    体に対して着脱自在に装着するプロセスカートリッジに
    おいて、 前記保護層表面に当接する一対の電極と、 該電極とともに膜厚検出手段を構成し、前記電極間に流
    れる電流を検出する電流検出手段と、 前記保護層の膜厚が規定値に達したときに前記電子写真
    感光体の寿命警告を報知する寿命警告報知手段とのうち
    の、 少なくとも前記一対の電極を有する、 ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
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