JP2003316121A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
プロセスカートリッジ及び画像形成装置Info
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Abstract
スカートリッジ、画像形成装置の像担持体1の小径化を
図ること。特にφ25以下の像担持体1を用いた場合に粉
末塗布型直接注入帯電の帯電性を向上すること。 【解決手段】回転可能な像担持体1と、像担持体とニッ
プ部nを形成し、像担持体1と速度差を持って回転可能な
帯電部材2と、有し、導電粒子mがニップ部nに介在する
画像形成装置、該画像形成装置本体に着脱可能なプロセ
スカートリッジにおいて、像担持体1の直径をLD(mm)、
帯電部材2の直径をLC(mm)とすると、LD≦25(mm)かつLD
×LC≧350であること。像担持体1の回転方向における
ニップ部nの長さN(mm)と帯電部材2の像担持体1に対する
侵入量δ(mm)とが、N≧6.0δ+1.35であること。帯電部
材2は、多孔体表面を有する弾性体2bを備え、帯電部材2
の表面粗さRa(mm)と帯電部材2の像担持体1に対する侵入
量δ(mm)とが、Ra≦δである。
Description
ジ及び画像形成装置に関する。
電粒子を用いた接触帯電装置であるプロセスカートリッ
ジ及び電子写真複写機・プリンタなどの画像形成装置に
関する。
形成装置においては、像担持体としての電子写真感光体
と、前記電子写真感光体に作用するプロセス手段として
の帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち少なく
とも1つと、を一体的にプロセスカートリッジ化して、
このプロセスカートリッジを電子写真画像形成装置本体
に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用され
ている。
装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー
自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させ
ることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方
式は、電子写真画像形成装置において広く用いられてい
る。
ナレスシステム) 転写方式の画像形成装置においては、転写後の像担持体
に残存する転写残りの現像剤(転写残トナー)はクリー
ニング装置(クリーナ)によって像担持体面から除去さ
れて廃トナーとなるが、この廃トナーは環境保護の面か
らも出ないことが望ましい。
持体上の転写残トナーを現像装置によって「現像同時ク
リーニング」で像担持体上から除去し、現像装置に回収
・再用する装置構成にしたトナーリサイクルプロセス
(トナーリサイクルシステム、クリーナレスシステム)
の画像形成装置も出現している。
像担持体上に残留したトナーを次工程以降の現像時、即
ち、電子写真方式においては引き続き像担持体を帯電
し、露光して潜像を形成し、この潜像を現像する時にか
ぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と像担
持体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vb
ack)によって回収する方法である。
置に回収されて次工程以後に再用されるため、廃トナー
をなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくす
ることができる。又、クリーナレスであることでスペー
ス面での利点も大きく、画像形成装置、或いはプロセス
カートリッジを大幅に小型化することができるようにな
る。
ナーを接触帯電部材に一度取り込み、再利用できる状態
(本来のトナーの電荷量)にして像担持体を介して現像
装置に戻すことにより、再度現像に使う、或いは、不要
なら回収する。これにより、トナーリサイクルが可能と
なっている。ここで用いる帯電装置には、像担持体を帯
電することのほかに、転写残トナーの回収及びトナーの
再帯電が必要になる。
性の導電粒子を存在させた状態で、直接注入帯電により
像担持体帯電させる帯電装置(粉末塗布型直接注入帯電
装置)と、それを利用したトナーリサイクルプロセス
(クリーナレスシステム)の画像形成装置が提案されて
いる。
は、静電潜像の現像時に、トナーと共に適当量が像担持
体に移行する。像担持体上のトナー像は、転写ニップ部
において転写バイアスの影響で転写材側に引かれて積極
的に転移するが、像担持体上の導電粒子は、導電性であ
ることで転写材側に積極的には転移せず、実質的に像担
持体上に付着保持されて残留する。そして、転写材への
トナー像の転写後の像担持体の表面に残存する導電粒子
は、転写残トナーとともに像担持体の回転によって帯電
ニップ部にそのまま持ち運ばれる。
が存在した状態で像担持体の接触帯電が行われる。
としての帯電ローラの像担持体への緻密な接触性と接触
抵抗を維持できるため、帯電ローラによる像担持体の直
接注入帯電を行わせることができる。つまり、帯電ロー
ラが導電粒子を介して密に像担持体に接触して、又、帯
電ニップ部に存在する導電粒子が像担持体の表面を隙間
なく摺擦することで、放電現象を用いない安定且つ安全
な直接注入帯電によって高い帯電効率が得られ、帯電ロ
ーラに印加した電圧とほぼ同等の電位を像担持体に与え
ることができる。
像担持体の表面に残留する転写残トナーは、クリーナで
除去されることなく、像担持体の回転に伴い帯電ニップ
部を経由して現像部に至り、現像装置により現像同時ク
リーニング(回収)される。像担持体の回転により帯電
ニップ部に到達し、帯電ローラに付着・混入した転写残
トナーは、帯電ローラから徐々に像担持体上に吐き出さ
れ、像担持体の表面の移動と共に現像部に至り、現像装
置により現像同時クリーニング(回収)される。
うな粉末塗布型直接注入帯電装置を用いたプロセスカー
トリッジ、画像形成装置の更なる改善に関わり、その目
的は、像担持体の小径化を図ることである。特にφ25
以下の像担持体を用いた場合に粉末塗布型直接注入帯電
の帯電性を向上することである。別の目的は、粉末塗布
型直接注入帯電の帯電部材のセットの低減を図ることで
ある。
徴とする、(1)回転可能な像担持体と、前記像担持体
とニップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って回
転可能な帯電部材と、有し、導電粒子が前記ニップ部に
介在する、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカー
トリッジにおいて、前記像担持体の直径をLD(m
m)、帯電部材の直径をLC(mm)とすると、 LD≦25(mm) かつ LD×LC≧350 であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
記ニップ部の長さN(mm)と前記帯電部材の前記像担
持体に対する侵入量δ(mm)とが、 N≧6.0δ+1.35 であることを特徴とする(1)に記載のプロセスカート
リッジ。
る弾性体を備え、前記帯電部材の表面粗さRa(mm)
と前記帯電部材の前記像担持体に対する侵入量δ(m
m)とが、 Ra≦δ であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセ
スカートリッジ。
前記帯電部材の直径LC(mm)とが LC≦LD であることを特徴とする(1)又は(2)又は(3)に
記載のプロセスカートリッジ。
m)と、前記像担持体の回転方向における前記ニップ部
の長さN(mm)と、前記帯電部材の前記像担持体に対
する侵入量δ(mm)とが 0.01≦δ/t≦0.03N−0.02 1≦N≦4 であることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに
記載のプロセスカートリッジ。
供給手段を有し、この供給手段が前記像担持体に形成さ
れた静電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像剤
はトナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現像手
段は前記像担持体に残留するトナーを回収可能であるこ
とを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載のプ
ロセスカートリッジ。
体とニップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って
回転可能な帯電部材と、を有し、導電粒子が前記ニップ
部に介在する画像形成装置において、前記像担持体の直
径をLD(mm)、帯電部材の直径をLC(mm)とす
ると、 LD≦25(mm) かつ LD×LC≧350 であることを特徴とする画像形成装置。
記ニップ部の長さN(mm)と、前記帯電部材の前記像
担持体に対する侵入量δ(mm)とが、 N≧6.0δ+1.35 であることを特徴とする(7)に記載の画像形成装置。
る弾性体を備え、前記帯電部材の表面粗さRa(mm)
と前記帯電部材の前記像担持体に対する侵入量δ(m
m)とが、 Ra≦δ であることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形
成装置。
m)、前記帯電部材の直径LC(mm)とが LC≦LD であることを特徴とする(7)又は(8)又は(9)に
記載の画像形成装置。
m)と、前記像担持体の回転方向における前記ニップ部
の長さN(mm)と前記帯電部材の前記像担持体に対す
る侵入量δ(mm))とが 0.01≦δ/t≦0.03N−0.02 1≦N≦4 であることを特徴とする(7)乃至(10)のいずれか
に記載の画像形成装置。
る供給手段を有し、この供給手段が前記像担持体に形成
された静電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像
剤はトナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現像
手段は前記像担持体に残留するトナーを回収可能である
ことを特徴とする(7)乃至(11)のいずれかに記載
の画像形成装置。
材により前記像担持体を帯電させ、像露光装置により前
記像担持体の像担持面を像露光して静電像を形成し、前
記像担持体上の静電像を前記現像手段により現像剤で現
像し、その後前記像担持体上の現像剤像を被転写体へ転
写する各工程を含む作像プロセスにより画像を形成し、
転写工程後の前記像担持体表面に残留する現像剤を少な
くとも前記帯電部材に一時担持し、再び像担持体表面に
転移させて前記現像手段に回収可能であることを特徴と
する(12)に記載の画像形成装置。
のプロセスカートリッジが画像形成装置の本体に着脱可
能であることを特徴とする(13)に記載の画像形成装
置。
トリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説
明する。
装置100の概略構成模型図である。この画像形成装置
100は、転写式電子写真プロセスを利用した、直接注
入帯電方式、トナーリサイクルプロセス(クリーナレス
システム)のレーザビームプリンタである。
φ24mmの回転ドラム型の負極性OPC感光体(ネガ
感光体;以下、「感光ドラム」と呼ぶ。)1を有する。
感光ドラム1は図中矢印の時計方向に周速度86mm/
sec(=プロセススピードPS、印字速度)の一定速
度をもって回転駆動される。感光ドラム1についてはさ
らに別項で詳述する。
型(粉末塗布型)の接触帯電部材である帯電ローラ2
と、この帯電ローラ2に対する帯電バイアス印加電源S
1とを備える帯電装置2Aを有している。
aの外周に同心一体にローラ状に形成したゴム或いは発
泡体の弾性・中抵抗層(以下、「弾性層」と呼ぶ。)2
bからなり、更に、弾性層2bの外周面に導電粒子mを
担持させて構成される。本実施例では、ローラ外径φ1
8mm、芯金径φ6mmである。この帯電ローラ2は感
光ドラム1に所定の侵入量をもって押圧当接させて、所
定幅の帯電接触部(帯電ニップ部)nを形成させてい
る。帯電ローラ2に担持させた導電粒子mが、帯電ニッ
プ部nにおいて感光ドラム1の表面に接触する。帯電ロ
ーラ2の当接条件については、さらに別項で詳述する。
矢印の時計方向に回転駆動され、帯電ニップ部nにおい
て感光ドラム1の回転方向と逆方向(カウンター)で回
転することで、導電粒子mを介して感光ドラム1の表面
に対して速度差をもって接触する。本実施例では、感光
ドラム1と帯電ローラ2とは、帯電ニップ部nにおい
て、互いに逆方向に等速(周速度)で回転駆動される。
本実施例では、帯電ローラ2と感光ドラム1とを、感光
ドラム1の周速度を100%として、帯電ローラ2を8
0%の周速度にて回転駆動している。周速度について
は、さらに別項で詳述する。
電ローラ2の芯金2aに帯電バイアス印加電源S1から
所定の帯電バイアス電圧が印加される。これにより、感
光ドラム1の周面が直接注入帯電方式で、所定の極性・
電位に一様に接触帯電処理される。本実施例では帯電ロ
ーラ2の芯金2aに帯電バイアス印加電源S1から−6
10Vの帯電バイアスを印加して、感光ドラム1の表面
にその印加帯電バイアスとほぼ同じ帯電電位(−600
V)を得た。
電粒子mは、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電と
ともに感光ドラム1の表面に付着して持ち去られる。そ
して、一部は転写材Pに転写される。従って、それを補
うために帯電ローラ2に対する導電粒子の供給手段を必
要とする。後述するように、本実施例では、現像装置4
が導電粒子mの供給手段として機能する。
装置(光学系)として、レーザダイオード、ポリゴンミ
ラーなどを備えるレーザビームスキャナ3を有する。こ
のレーザビームスキャナ3は、目的の画像情報の時系列
電気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレー
ザ光Lを出力し、このレーザ光Lで感光ドラム1の一様
帯電面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム
1の表面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成さ
れる。
次いで現像装置4によって現像される。本実施例では、
現像装置4は、負帯電性の一成分磁性現像剤(ネガトナ
ー)を用いた反転現像装置である。現像装置4の現像容
器(現像装置本体)4e内には、詳しくは後述するよう
に、現像剤としてのトナーtと導電粒子mとの混合剤t
+mを収容させてある。
ネットロール4bを内包させた、非磁性回転現像スリー
ブで構成される現像ローラ4aを有する。現像容器4e
内に備える混合剤t+m内のトナーtは、現像ローラ4
a上を搬送される過程において、現像剤層厚規制部材で
ある現像ブレード4cで層厚規制及び電荷付与を受け
る。又、現像装置4は、現像容器4e内の混合剤t+m
の循環を行い、順次現像ローラ4aの周辺に混合剤t+
mを搬送する攪拌部材4dを有する。
は、現像ローラ4aの回転により、感光ドラム1と現像
ローラ4aとの対向部である現像部位(現像領域)aに
搬送される。又、現像ローラ4aには現像バイアス印加
電源S2より現像バイアス電圧が印加される。本実施例
では、現像バイアス電圧は、DC電圧とAC電圧の重畳
電圧とした。これにより、感光ドラム1に形成された静
電潜像がトナーtにより反転現像される。
導電性粒子mを供給する電位の関係を示す。例えば現像
ローラ4aに現像バイアスとして直流電圧Vdc=−4
00Vに交流電圧1.2kVを重畳印加した場合、トナ
ーtから離脱した導電性粒子mでポジ性のものは、非画
像部(露光暗部)電位VD(−700V)に対し、交流
電圧のVminにより900V(|Vmin−VD|=
|200−(−700)|)のコントラストをもって現
像ローラ4aから感光ドラム1へ飛翔する。
るものもあり、感光ドラム1上の画像部(露光明部)電
位VLに対し、交流電圧のVmaxにより900V(|
VL−Vmax|=|−100−(−1000)|)の
コントラストをもって現像ローラ4aから感光ドラム1
へ飛翔する。このようにして、現像ローラ4a上から感
光ドラム1へ導電性粒子mの供給を行う。
(トナー)tは、結着樹脂、磁性体粒子、電荷制御剤を
混合し、混練、粉砕、分級の各工程を経て作製し、更に
帯電粒子mや流動化剤などを外添剤として添加して作製
したものである。トナーの平均粒径(D4)は、本実施
例では7μmであった。
t100重量部に対して2重量部添加(外添)した。導
電粒子については、後述する。
いで接触転写手段としての中抵抗の転写ローラ6により
被記録材としての転写材Pに転写される。転写ローラ6
は、感光ドラム1に所定の押圧力で圧接させて転写ニッ
プ部bを形成させてある。この転写ニップ部bに給紙部
(図示せず)から所定のタイミングで転写材Pが給紙さ
れ、且つ、転写ローラ6に転写バイアス印加電源S3か
ら所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光ド
ラム1に形成されたトナー像が転写ニップ部bに給紙さ
れた転写材Pの表面に順次に転写されていく。
6bに中抵抗発砲層6aを形成した、ローラ抵抗値5×
108Ωのものであり、+2.0kVの電圧を芯金6b
に印加して転写を行った。転写ニップ部bに導入された
転写材Pは、この転写ニップ部bを挟持搬送されて、そ
の表面側に感光ドラム1の表面に形成担持されているト
ナー像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
からトナー像の転写を受けた転写材Pは、感光ドラム1
の表面から分離されて、本実施例では熱定着方式とされ
る定着装置7に導入され、トナー像の定着を受けて画像
形成物(プリント、コピー)として装置外へ排出され
る。
により帯電され、繰り返して画像形成に用いられる。
トナーtに添加してあり、感光ドラム1上の静電潜像の
現像時にトナーtと共に感光ドラム1の表面に付着し、
感光ドラム1の回転で帯電ニップ部nに持ち運ばれる。
つまり、導電粒子mは、感光ドラム1を介して帯電ロー
ラ2に供給される。
ナーリサイクルプロセスを採用しており、画像転写後の
感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナーtは専用
のクリーニング装置(クリーナ)で除去されることな
く、感光ドラム1の回転に伴い帯電ニップ部nに持ち運
ばれて、帯電ニップ部nにおいて感光ドラム1の回転に
対してカウンター回転する帯電ローラ2に一時的に回収
される。そして、このトナーtは、帯電ローラ2の外周
を周回するにつれて、反転したトナー電荷が正規化(本
実施例では負極性に)され、順次に感光ドラム1に吐き
出される。そして、このトナーtは、感光ドラム1の回
転に伴って現像部位aに至り、現像装置4により現像同
時クリーニングにて回収・再利用される。つまり、次工
程以降の現像時、即ち、引き続き感光ドラム1を帯電ロ
ーラ2によって帯電し、露光して潜像を形成し、この潜
像を現像する時に、かぶり取りバイアス(現像装置に印
加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるか
ぶり取り電位差Vback)によって回収する。本実施
例のように反転現像方式の場合では、この現像同時クリ
ーニングは、感光ドラム1の暗部電位から現像ローラ4
aにトナーを回収する電界と、現像ローラ4aから感光
ドラム1の明部電位へトナーを付着させる電界の作用で
なされる。
ドラムの層構成の模式図である。図3の(a)は電荷注
入層15付きの感光ドラム1a、(b)は電荷注入層の
ない感光ドラム1bの層構成の模式図である。
1bは、アルミドラム基体(Alドラム基体)11上
に、下引き層12、電荷発生層13、電荷輸送層14の
順に重ねて塗工された一般的な有機感光体ドラムであ
る。
ラム1aは、上記の(b)に示す感光ドラム1bに、更
に電荷注入層15を塗布することにより、帯電性能を向
上したものである。
化型のフェノール樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)
としてのSnO2超微粒子15a(径が約0.03μ
m)、重合開始剤などを混合分散し、塗工後、光硬化法
により膜形成したものである。
剤も内包させることにより、感光ドラム1の表面の表面
エネルギーを抑えて、導電粒子mの付着を全般的に抑え
る効果がある。その表面エネルギーは、水の接触角で表
すと、好ましくは85度以上、更に好ましくは90度以
上とする。
なファクターとなる。直接注入帯電方式においては、像
担持体側の抵抗を下げることで、1つの注入ポイント
(接触ポイント)あたり、帯電できる像担持体表面の面
積が広くなると考えられる。従って、帯電ローラ2が同
じ接触状態であっても、像担持体表面の抵抗が低い場
合、効率よく電荷の授受が可能となる。一方、像担持体
としては、静電潜像を一定時間保持する必要があるた
め、電荷注入層15の体積抵抗値としては1×109〜
1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
る。
は、導電粒子mを高密度に担持する必要から、ある程度
の粗さが要求される。平均粗さRaにして、1μm〜5
00μmが好ましい。さらに、粒子の保持量を最適にし
て、ドラム表面に緻密に接触させて帯電均一性を安定化
するには、15μm〜150μmが最適である。本実施
例では、帯電ローラ2の表面の平均粗さRaは50μm
であった。
と、導電粒子mを担持するための表面積が不足するとと
もに、絶縁物(例えばトナー)などが帯電ローラ2の表
面に付着した場合にその周辺が感光ドラム1に接触でき
なくなり、帯電性能が低下する。又、粒子の保持能力に
ついて考慮した場合、用いる導電粒子mの粒径より大き
な粗さを持つことが好ましい。
も大きいと、帯電ローラ2の表面の凹凸が、像担持体表
面内の帯電均一性を低下させることになる。
社製表面形状測定顕微鏡VF−7500、VF7510
を用い、対物レンズ250倍から1250倍を用いた。
そして、非接触にて帯電ローラ2の表面の形状及びRa
の測定を行った。
とするため、接触帯電部材の表層を高抵抗にする必要が
なく、帯電ローラ2を単層で構成することができる。
囲であることが好ましい。104Ωよりも小さい場合
は、ピンホールリークによる電源の電圧降下を生じ易く
なる。一方、107Ωよりも大きい場合は、帯電に必要
な電流が確保できなくなり、帯電電圧が低下する。
抗は、106Ωであった。
ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IRなどに抵抗
調整のためのカーボンブラックや金属酸化物などの導電
性物質を分散したゴム材があげられる。導電性物質を分
散せずにイオン導電性の材料を用いて抵抗調整をするこ
とも可能である。その後必要に応じて表面の粗さ調整、
研磨などによる成型を行う。又、機能分離した複数層に
よる構成も可能である。
としては、多孔体構造が好ましい。前述の表面粗さをロ
ーラの成型と同時に得られるという点で製造的にも有利
である。発泡体のセル径としては、1〜500μmが適
切である。更には、30〜300μmが望ましい。発泡
成形した後に、その表面を研磨することにより多孔体表
面を露出させ、前述の粗さを持った表面構造を作製する
ことができる。本実施例では、セル径150μmであっ
た。
40mmの芯金2aに、多孔体表面を有する層厚6mm
の弾性層2bを形成し、外径18mm、肉厚6mmの弾
性層2bの長手長さ220mmの帯電ローラ2を作製し
た。
として機能することが重要である。本実施例において
は、帯電ローラ2の弾性層2bの弾性特性を調整して達
成している。アスカーC硬度で15度〜50度が好まし
い範囲である。本実施例では、15〜40度が適切な当
接圧でニップを確保するのに好ましかった。
と必要な侵入量が得られず、像担持体との間に帯電ニッ
プ部nを確保できないため、帯電性能が低下する。
いために、像担持体との接触圧にムラを生じ、帯電ムラ
を生じる。或いは、長期放置による帯電ローラ2の永久
ひずみによる帯電不良を生じる。
ものである。(a)は側面図、(b)は途中部分省略の
正面図である。
芯金2aをそれぞれフォーク状軸受2dに回転自由に軸
受させて感光ドラム1に並行に配列するとともに、両側
のフォーク状軸受2dをそれぞれ加圧ばね2eにより感
光ドラム方向に加圧することで、感光ドラム1に圧接し
た状態に保持させている。
は、感光ドラム、帯電ローラの径を固定すると、加圧ば
ねの圧力と帯電ローラの硬度との関係から決まり、所定
幅の帯電接触部nが形成される。本実施例では、ばね加
圧力4.9〜9.8N(500〜1000gf)、帯電
ローラの単位長手長当りf=2.2×10-2〜4.4×
10-2N/mm(2.25〜4.5g/mm)の圧力が
好適であった。帯電ローラの硬度が15〜40゜の場合
に、ニップ巾約2〜4mmに設定できた。
図示の装置側板に設けたガイド溝に嵌め込まれていて、
感光ドラム1方向にスライド移動自由である。Gは帯電
ローラ2の芯金2aの一端側に固着したドライブギヤで
あり、このドライブギヤGに不図示の駆動系から回転力
が伝達されて帯電ローラ2の回転駆動がなされる。
cm、平均粒径が2μmの導電性酸化亜鉛を用いた。こ
の導電粒子mは、本実施例では現像装置4内に収容され
る。
物などの導電性無機粒子や、有機物との混合物、或い
は、これらに表面処理を施したものなど、各種導電粒子
が使用可能である。例えば、アルミナ粉、酸化錫をドー
プした酸化チタン粒子を好適に用いうる。
授受を行うために、比抵抗として1012Ω・cm以下が
必要であり、好ましくは1010Ω・cm以下が望まし
い。又、導電粒子mの抵抗は、現像時の現像バイアスの
リークを考えると、比抵抗で10-1Ω・cm以上とされ
る。
して求めた。即ち、底面積2.26cm2の円筒内に凡
そ0.5gの導電粒子mを入れ、上下電極に147N
(15kgf)の加圧を行うと同時に、100Vの電圧
を印加して抵抗値を計測し、その後正規化して比抵抗を
算出した。
装置を越える高い帯電効率と、帯電均一性を得るため
に、10μm以下が望ましい。ここで、粒子が凝集体を
構成している場合の粒径は、その凝集体としての平均粒
径として定義した。粒径の測定には、電子顕微鏡による
観察から100個以上抽出し、水平方向最大延長をもっ
て体積粒径分布を算出し、その50%平均粒径をもって
決定した。
かりでなく、二次粒子の凝集した状態で存在することも
何ら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体と
して導電粒子mとしての機能が実現できればその形態は
重要ではない。
に用いる場合に潜像露光の妨げにならないように、白色
又は透明に近いことが望ましい。又、導電粒子mが感光
ドラム1上から転写材Pに一部転写されてしまうことを
考えると、カラー画像形成では、無色或いは白色のもの
が望ましい。更に、画像露光時に導電粒子mによる光散
乱を防止するためにも、その粒径は構成画素サイズ以
下、更にはトナーtの粒径以下であることが望ましい。
られるものとして10nmが限界と考えられる。つま
り、導電粒子mの粒径は、10nm〜10μmの範囲が
好ましい。更に転写材P上のカブリ特性を考慮すると、
0.1〜5μmが特に好ましい範囲である。
結果、一般的な導電粒子mである粒径0.01μmの酸
化亜鉛粒子を用いた場合、現像不良やカブリの点では若
干不利であるが、帯電性能としては十分な性能を示し
た。一方、粒径10μmを越える酸化亜鉛粒子を用いた
場合、粒径が大きいことから接触密度の点で不利であり
帯電性能も不十分(不良)となった。更に、粒径30μ
mの酸化亜鉛粒子を用いた場合、粒径が大きく帯電ロー
ラ2に付着する力が弱いため脱落する粒子も多く、現像
不良やカブリを生じた。
より帯電性能は向上するが、導電粒子mの感光ドラム1
への脱落は顕著になる。帯電ローラ2上に導電粒子mを
保持し得る力は弱い付着力であるので、多くの粒子を供
給しても、粒子を拘束することは困難であり、感光ドラ
ム1に脱落して、その後の現像工程や転写材P上への転
写工程において、画像不良の影響を与える。従って、理
想的には、帯電ローラ2の表層に一層、均一に塗布する
ことが望ましい。しかし、実際には担持量を調整するこ
とにより、帯電性を確保するとともに、付着する粒子を
弊害のないレベルで減らすことが可能となる。
面の平均粗さRaにより適切に保つ必要がある。つま
り、担持量を平均粗さRaで除した値(以下、単に「担
持量/Ra」という。)が1mg/cm2/μm以下、
更に好ましくは0.3mg/cm2/μm以下であるよ
うにする。
3mg/cm2で、Raは50μmであり、担持量/R
aは0.06mg/cm2/μmであった。
及び抵抗の測定を行った。超音波洗浄機内にエタノール
と水(1:2)によりなる洗浄液を調合し、その中に帯
電ローラ2を浸し洗浄を行った。帯電ローラ2の表面を
光学顕微鏡などで確認しながら、又必要に応じて帯電ロ
ーラ2の表面をブレードなどにより摺擦しながら洗浄を
繰り返し行うことにより、帯電ローラ2上の付着物を除
去することができる。
かに上澄みと分離できる場合は、上澄みを除去する。そ
の後、105℃で充分乾燥して帯電ローラ2の担持物を
抽出した。
ーラ8の表面積(帯電ローラ8の長手長さ及び外径から
算出される)から、単位面積当たりの担持量として求め
る。
するために、導電粒子mの被覆率を調整することが更に
重要となる。例えば導電粒子mとして導電性酸化亜鉛を
用いる場合導電粒子mは白色であるため、トナーの色
(本実施例では磁性トナーの黒色)と区別可能である。
顕微鏡での観察において、白色を呈している領域を面積
率として求める。被覆率が0.1以下の場合は、帯電ロ
ーラ2の周速度を高めても帯電性能としては不十分であ
ることから、導電粒子mの被覆率を0.2〜1の範囲に
保つことが重要となる。
トナーtへの添加量の調整により行うことができる。
い状態で顕微鏡観察し、導電粒子mに覆われている面積
を計測した。具体的には、帯電バイアスを印加しない状
態で感光ドラム1及び帯電ローラ2の回転を停止し、感
光ドラム1及び帯電ローラ2の表面をビデオマイクロス
コープ(OLYMPUS製OVM1000N)及びデジ
タルスチルレコーダ(DELTS製SR−3100)で
撮影した。帯電ローラ2については、帯電ローラ2を感
光ドラム1に当接するのと同じ条件でスライドガラスに
当接させ、スライドガラスの背面からビデオマイクロス
コープにてその接触面を1000倍の対物レンズで撮影
した。その後、事前に計測した導電粒子mの色或いは輝
度をもって、粒子で被覆されている領域を分離し、面積
率を求めて被覆率とした。又、色による判別が困難な場
合は、帯電ローラ2の最表面の物質を蛍光X線分析装置
SYSTEM3080(理学電機工業(株)製)により
行った。先ず、初期状態において導電粒子mに覆われた
帯電ローラ2と感光ドラム1との間に、ポリエステルテ
ープ(ニチバン製No.550(#25))の粘着面を
帯電ローラ2に向けてはさみ、感光ドラム1と帯電ロー
ラ2を従動回転させて、帯電ローラ2と感光ドラム1と
の帯電ニップ部nを一度通過させる。このとき、テープ
面には、帯電ローラ2の最表面の粒子を一層サンプリン
グすることになる。一方、印字テストを終えた帯電ロー
ラ2についても同様にサンプリングを行う。導電粒子m
中に含まれる特定の元素について、含有量を定量するこ
とにより、被覆率を求めることができる。つまり、導電
粒子mのみを担持した帯電ローラ2のテープ試料を1と
して、印字テスト後の試料の割合を算出し、被覆率を求
めることが可能となる。
いて 次に、本発明における帯電ローラ、ドラム径と帯電性に
ついてについて説明する。本発明では、侵入量に対する
ニップの関係が所定以上取れる様な帯電ローラ径、ドラ
ム径の関係を規定する。
めに、ドラムを小径化することである。ドラムの直径L
D(mm)とすると、 LD≦25(mm) とする。
径LC(mm)とは、 LC≦LD の方が現像、露光、転写の配置の自由度を広くする点で
好ましい。
帯電機構においては、接触帯電部材の像担持体への接触
性が帯電性に影響し、接触帯電部材の像担持体への接触
均一性、緻密性を高めることと、接触機会を大きくする
ために帯電部材の周速比を大きくすることが帯電均一性
の向上には良い。なお、接触帯電部材への導電粒子の担
持量、被覆率は、予め設定した適正な範囲にあるように
維持する必要がある。また、直接注入帯電の帯電性は感
光ドラム1の周速度と帯電ローラ2の周速度との比に関
係し、周速比を大きくすることが接触機会を大きくする
ことから好ましい。直接注入帯電の帯電性は当接ニップ
巾と周速比との積と相関する。
緻密性を高めることには、ニップを大きくすることが有
利である。ニップは、帯電ローラの径、ドラムの径と帯
電ローラの侵入量と関係し、帯電ローラ、ドラムの径は
大きい方が侵入量が小さくてもニップを大きく取るのに
有利である。
ラ硬度とに関係し、当接圧が大きい方向、ローラ硬度は
低い方がニップは大きくなる。ただし、当接圧を大きく
すると、帯電ローラ駆動トルクが大きくなること、ロー
ラ硬度を低くするとニップの均一性が悪化したり、セッ
ト性が悪化する方向になる。
く取ることがローラ表面を機密に接触させるためには好
ましい。帯電ローラの表面粗さRa(mm)と像担持体
に対する侵入量δ(mm)とが、 Ra≦δ の関係にするのが好ましい。
m)=0.05なので、像担持体に対する侵入量δ(m
m)は0.05以上必要になる。
くして、ニップを2mm以上に設定するのが好ましい。
入量、ニップの関係 図5は帯電接触部nにおける、ニップ幅N、ドラム半径
Rd、ローラ半径Rrおよび侵入量δの関係を表す。
ドラム中心Oと帯電ローラ中心Orを結ぶ法線方向をY
軸とする。一方、感光ドラム中心Oを含むY軸と直角の
線をX軸とする。更に、接触部nの両端Na、Nbの座
標を(Xn,Yn)とすると、 Xn2+Yn2=Rd2 Xn2+(Yn−Rr−Rd+δ)2=Rr2 であらわされる。
量δとニップ巾N=2×│Xn│を求めた。
た。侵入量を実測する方法は、まず、帯電ローラの外
径、芯金径を測定する。次に帯電ローラをドラムに組ん
だ状態で、芯金とドラム表面のギャップをレーザ測長器
で測定する。それらの値から侵入量を求めた。
入量δとニップ巾Nとの関係を求めることができる。ド
ラム径を小さくする場合、侵入量を抑えてニップを確保
するには帯電ローラ径を大きくする必要があるが、その
必要な関係を調べた。
帯電ローラ径φ10,14,20としたときの侵入量と
ニップの関係を示す。N≧6.0δ+1.35とする
と、δ約0.1でニップ2mm確保できること、ニップ
4mm確保する場合でも侵入量δは0.45mmに抑え
ることができることから、ニップの安定確保に効果が大
きい。ニップ巾は1〜4mm、更に好ましくは2〜4m
mの範囲が最適であることから、δ0.1以上の場合に
N≧6.0δ+1.35を満たすことは非常に好まし
い。
ーラ径φ14以上とするとこの関係を満たす。
計算で求めたものを図7に示す。この関係を関数近似す
るのは難しいが、ドラム径15〜25mmの範囲では反
比例の関係LD×LC≧350で、およその近似ができ
る。
も、ドラム径と帯電ローラ径との関係をLD×LC≧3
50に設定すれば、帯電ローラの侵入量δを抑えながら
帯電ニップを確保することができる。
ているので、セット変形して帯電不良になる可能性があ
る。
成を検討した内容を述べる。帯電ローラ径をパラメータ
として、侵入量とニップとの関係を調べた結果を図8に
示す。
る方が、ニップに対して侵入量を小さくできることがわ
かる。
に、ニップとローラの肉厚t(mm)/侵入量δとの関
係にしたものを図9に示す。図9には、次の条件での結
果を示す。
できる。肉厚を大きくすると、さらにδ/tを小さくす
ることができる。δ/tが小さいほど当接状態が解放さ
れたときの戻り性が良くなる。
下に1ヶ月放置した。その後、画出しを行い、ローラ当
接部に帯電ローラ当接部の帯電不良の発生を調べた。
キャナを使用し画像記録を行った。この評価において、
中間調画像とは主走査方向の1ラインを記録し、その後
2ラインを非記録とする横模様パターンと1ドットを桂
馬配置パターンとの2つのパターンをサンプリングし
た。
いるので、セットが悪い場合、濃度が濃くなるあるいは
白地に黒点状の帯電不良として画像に現れる。
ところ、図9に示す点線以下(δ/t≦0.03N−
0.02)のものについてはOKだった。
m)とした時、ニップN(mm)と侵入量δ(mm)/
ローラ肉厚t(mm)とが 0.01≦δ/t≦0.03N−0.02 1≦N≦4 である領域は画像に出ないことがわかった。
件である。この条件を満たすためにローラ肉厚として
は、4mm以上が好ましい。
触している部分では、ニップ全域で帯電すると考えられ
るので、ニップが大きいとローラの変形に対しても有利
である。ローラ径を大きくすることでδ/tを小さくす
ることができる。肉厚を大きくすると、さらにδ/tを
小さくすることができる。δ/tが小さいほど当接状態
が解放されたときの戻り性が良くなることで、セットに
対する効果も大きい。
塗布型)による直接注入帯電機構を用いた像担持体の小
径化を図ることができる。特にφ25以下の像担持体を
用いた場合に直接注入帯電の帯電性を向上することがで
きる。別の効果は、直接注入帯電の帯電部材のセットの
低減を図ることができる。
トリッジが着脱可能とされる電子写真画像形成装置に具
現化した一実施例について説明する。
た電子写真画像形成装置の構成模式説明図、図11はプ
ロセスカートリッジの構成模式説明図である。
る電子写真画像形成装置100の基本構成は、図1を参
照して説明したものと同様であり、転写方式電子写真プ
ロセスを利用し、直接注入帯電方式、トナーリサイクル
プロセス(クリーナレスシステム)を採用している。
トリッジである。プロセスカートリッジBは、本例のも
のは、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、現像装置4と
を包含させてなり、画像形成装置本体Aに設けたプロセ
スカートリッジ装着手段10bに対して、プロセスカー
トリッジ両端部に設けられた不図示のガイド部を用いて
着脱可能に装着される。
理され、光学系3から感光ドラム1への画像情報光露光
LがプロセスカートリッジBの露光開口部10aを通し
てなされることで感光ドラム1に潜像が形成され、その
潜像が現像装置4により現像剤(トナー)で現像されて
トナー像が形成される。
て、記録媒体としての転写材Pを収容した給紙カセット
8aからピックアップローラ8b及びこれに圧接する圧
接部材8cで一枚ずつ分離給送すると共に、搬送手段8
eで搬送する。
を、転写手段としての転写ローラ6に電圧印加すること
によって転写材Pに転写し、その転写材Pを搬送手段8
fによって定着手段7へと搬送する。
7bを内蔵すると共に支持体7cによって回転可能に支
持された筒状シートで構成した定着回転体7dからな
り、通過する転写材Pに熱及び圧力を印加して転写トナ
ー像を定着する。そして、この転写材Pを排出ローラ対
8dで搬送し、反転搬送経路を通して排出部9へと排出
する。
カートリッジBは、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、
現像装置4とを包含させてなり、感光ドラム1及び帯電
ローラ2を保持するドラム枠体ユニットCと、現像装置
4を構成する現像ユニットDとを一体に組み立てること
によって構成される。
ドラム1を回転し、帯電手段である帯電ローラ2へ電圧
印加して感光ドラム1の表面を一様に帯電し、この帯電
した感光ドラム1に対して光学系3からの光像を露光開
口部10aを通して露光して潜像を形成し、潜像を現像
手段である現像装置4によって現像するように構成して
いる。
蓋部材10f2とで形成される現像容器4eの現像剤収
納部4e1内のトナー送り手段である、回転可能なトナ
ー送り部材(攪拌部材)4dにより、現像剤収納部4e
1の開口部10kを通じて現像室4e2へ送り出し、固
定磁石4bを内蔵した現像回転体(現像剤担持体)であ
る現像ローラ4aを回転させると共に、現像ブレード4
cによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ロー
ラ4aの表面に形成し、そのトナーを感光ドラム1上の
潜像に応じて感光ドラム1へ転移させることによってト
ナー像を形成して可視像化するものである。
の電圧を印加してトナー像を転写材Pに転写する、感光
ドラム1上に残留した転写残トナーは次工程以降の現像
時に現像装置4によって回収する。
式とされていることを除けば、本実施例において、像担
持体である感光ドラム1、帯電ローラ2の構成及び配
置、或いはトナーt、導電粒子mなどの詳細は、全て実
施例1に準じる。
は省略し、実施例1の全説明を援用する。
(粉末塗布型)をプロセスカートリッジ着脱式の画像形
成装置に適用することで、直接注入帯電機構での帯電性
能が更に向上し、しかも、クリーナレスシステムを採用
し、導電粒子mを現像装置から供給することで、プロセ
スカートリッジ及び装置本体を格段に小型化、低コスト
化することができる。
ムプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、電子写真複写機、ファクシミリ装置、ワー
ドプロセッサなど他の画像形成装置にも適用しうること
は勿論である。
静電記録誘電体である。
ンドレス状或いは有端のベルト型、シート状などであっ
てもよい。
ず、エンドレス状或いは有端のベルト型であってもよ
い。
気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像
法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可
能である。
給手段としての現像装置が現像と同時に像担持体である
像担持体を介して帯電部材に供給するとして説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。像担持体
を介して帯電部材に導電粒子を供給するための専用の供
給手段を、像担持体表面の移動方向において帯電部材よ
り上流側に設けてもよい。
る被転写体は、転写ドラム、転写ベルトなどの中間転写
体であってもよい。
像担持体の帯電手段として粒子帯電(粉末塗布型)によ
る直接注入帯電機構を用いたプロセスカートリッジ及び
画像形成装置において、像担持体の小径化を図ることが
できる。特にφ25以下の像担持体を用いた場合に直接
注入帯電の帯電性を向上することができる。別の効果
は、直接注入帯電の帯電部材のセットの低減を図ること
ができる。
構成を示す断面模式図である。
粒子の供給の電位関係説明図である。
説明する図である。
る。
図である。
る。
概略断面図である。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】回転可能な像担持体と、前記像担持体とニ
ップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って回転可
能な帯電部材と、有し、導電粒子が前記ニップ部に介在
する、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリ
ッジにおいて、 前記像担持体の直径をLD(mm)、帯電部材の直径を
LC(mm)とすると、 LD≦25(mm) かつ LD×LC≧350 であることを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 【請求項2】前記像担持体の回転方向における前記ニッ
プ部の長さN(mm)と前記帯電部材の前記像担持体に
対する侵入量δ(mm)とが、 N≧6.0δ+1.35 であることを特徴とする請求項1に記載のプロセスカー
トリッジ。 - 【請求項3】前記帯電部材は、多孔体表面を有する弾性
体を備え、前記帯電部材の表面粗さRa(mm)と前記
帯電部材の前記像担持体に対する侵入量δ(mm)と
が、 Ra≦δ であることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセ
スカートリッジ。 - 【請求項4】前記像担持体の直径LD(mm)と前記帯
電部材の直径LC(mm)とが LC≦LD であることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の
プロセスカートリッジ。 - 【請求項5】前記帯電部材の弾性体肉厚t(mm)と、
前記像担持体の回転方向における前記ニップ部の長さN
(mm)と、前記帯電部材の前記像担持体に対する侵入
量δ(mm)とが 0.01≦δ/t≦0.03N−0.02 1≦N≦4 であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項6】前記像担持体へ導電粒子を供給する供給手
段を有し、この供給手段が前記像担持体に形成された静
電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像剤はトナ
ーと前記導電粒子とを備え、 さらに、前記現像手段は前記像担持体に残留するトナー
を回収可能であることを特徴とする請求項1乃至5のい
ずれかに記載のプロセスカートリッジ。 - 【請求項7】回転可能な像担持体と、前記像担持体とニ
ップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って回転可
能な帯電部材と、を有し、導電粒子が前記ニップ部に介
在する画像形成装置において、 前記像担持体の直径をLD(mm)、帯電部材の直径を
LC(mm)とすると、 LD≦25(mm) かつ LD×LC≧350 であることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項8】前記像担持体の回転方向における前記ニッ
プ部の長さN(mm)と、前記帯電部材の前記像担持体
に対する侵入量δ(mm)とが、 N≧6.0δ+1.35 であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装
置。 - 【請求項9】前記帯電部材は、多孔体表面を有する弾性
体を備え、前記帯電部材の表面粗さRa(mm)と前記
帯電部材の前記像担持体に対する侵入量δ(mm)と
が、 Ra≦δ であることを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形
成装置。 - 【請求項10】前記像担持体の直径LD(mm)、前記
帯電部材の直径LC(mm)とが LC≦LD であることを特徴とする請求項7又は8又は9に記載の
画像形成装置。 - 【請求項11】前記帯電部材の弾性体肉厚t(mm)
と、前記像担持体の回転方向における前記ニップ部の長
さN(mm)と前記帯電部材の前記像担持体に対する侵
入量δ(mm))とが 0.01≦δ/t≦0.03N−0.02 1≦N≦4 であることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに
記載の画像形成装置。 - 【請求項12】前記像担持体へ導電粒子を供給する供給
手段を有し、この供給手段が前記像担持体に形成された
静電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像剤はト
ナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現像手段は
前記像担持体に残留するトナーを回収可能であることを
特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の画像形
成装置。 - 【請求項13】前記画像形成装置は、前記帯電部材によ
り前記像担持体を帯電させ、像露光装置により前記像担
持体の像担持面を像露光して静電像を形成し、前記像担
持体上の静電像を前記現像手段により現像剤で現像し、
その後前記像担持体上の現像剤像を被転写体へ転写する
各工程を含む作像プロセスにより画像を形成し、転写工
程後の前記像担持体表面に残留する現像剤を少なくとも
前記帯電部材に一時担持し、再び像担持体表面に転移さ
せて前記現像手段に回収可能であることを特徴とする請
求項12に記載の画像形成装置。 - 【請求項14】請求項1乃至6のいずれかのプロセスカ
ートリッジが画像形成装置の本体に着脱可能であること
を特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
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