JP2003316120A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JP2003316120A
JP2003316120A JP2002120298A JP2002120298A JP2003316120A JP 2003316120 A JP2003316120 A JP 2003316120A JP 2002120298 A JP2002120298 A JP 2002120298A JP 2002120298 A JP2002120298 A JP 2002120298A JP 2003316120 A JP2003316120 A JP 2003316120A
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charging
forming apparatus
conductive particles
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JP2002120298A
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English (en)
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Keiji Okano
啓司 岡野
Masahiro Yoshida
雅弘 吉田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】直接注入帯電機構・クリーナレスのドラム表面
クリーニング性が向上したプロセスプロセスカートリッ
ジ及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】回転可能な像担持体1と、像担持体1とニ
ップ部nを形成して接触し、速度差を持って回転可能な
帯電部材2を有し、導電粒子mが像担持体1に担持され
てニップ部nへ搬送される帯電装置とを有するプロセス
カートリッジにおいて、像担持体1の回転数に対する削
れ速度が1.5×10-2μm/103回転〜4.0×10- 2μm/103回転
の範囲に設定される。像担持体1の周速度をVd(mm/se
c)、帯電部材の周速度をVc(mm/sec)として、帯電部材と
像担持体との単位長手長当り当接圧f(g/mm)とした時、
f・|Vc- Vd|/ Vdが4.1〜8.1g/mmである。帯電部材2
は、像担持体1に対して単位長手長当りf=2.3〜4.5g/mm
の圧力で当接する。帯電部材2は、多孔体表面を有する
弾性体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロセスカートリッ
ジ及び画像形成装置に関する。
【0002】より具体的には、像担持体の帯電手段が導
電粒子を用いた接触帯電装置であるプロセスカートリッ
ジ及び電子写真複写機・プリンタなどの画像形成装置に
関するものである。
【0003】
【従来の技術】(A)プロセスカートリッジ従来、電子
写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置に
おいては、像担持体としての電子写真感光体と、前記電
子写真感光体に作用するプロセス手段としての帯電手
段、現像手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つ
と、を一体的にプロセスカートリッジ化して、このプロ
セスカートリッジを電子写真画像形成装置本体に着脱可
能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。
【0004】このプロセスカートリッジ方式によれば、
装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー
自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させ
ることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方
式は、電子写真画像形成装置において広く用いられてい
る。
【0005】(B)トナーリサイクルプロセス(クリー
ナレスシステム)転写方式の画像形成装置においては、
転写後の像担持体に残存する転写残りの現像剤(転写残
トナー)はクリーニング装置(クリーナ)によって像担
持体面から除去されて廃トナーとなるが、この廃トナー
は環境保護の面からも出ないことが望ましい。
【0006】そこで、クリーナをなくし、転写後の像担
持体上の転写残トナーを現像装置によって「現像同時ク
リーニング」で像担持体上から除去し、現像装置に回収
・再用する装置構成にしたトナーリサイクルプロセス
(トナーリサイクルシステム、クリーナレスシステム)
の画像形成装置も出現している。
【0007】「現像同時クリーニング」とは、転写後に
像担持体上に残留したトナーを次工程以降の現像時、即
ち、電子写真方式においては引き続き像担持体を帯電
し、露光して潜像を形成し、この潜像を現像する時にか
ぶり取りバイアス(現像装置に印加する直流電圧と像担
持体の表面電位間の電位差であるかぶり取り電位差Vb
ack)によって回収する方法である。
【0008】この方法によれば、転写残トナーは現像装
置に回収されて次工程以後に再用されるため、廃トナー
をなくし、メンテナンスに手を煩わせることも少なくす
ることができる。又、クリーナレスであることでスペー
ス面での利点も大きく、画像形成装置、或いはプロセス
カートリッジを大幅に小型化することができるようにな
る。
【0009】トナーリサイクルプロセスでは、転写残ト
ナーを接触帯電部材に一度取り込み、再利用できる状態
(本来のトナーの電荷量)にして像担持体を介して現像
装置に戻すことにより、再度現像に使う、或いは、不要
なら回収する。これにより、トナーリサイクルが可能と
なっている。ここで用いる帯電装置には、像担持体を帯
電することのほかに、転写残トナーの回収及びトナーの
再帯電が必要になる。
【0010】(C)粒子帯電(粉末塗布型)像担持体と
接触帯電部材とで形成する帯電接触部に非磁性の導電粒
子を存在させた状態で、直接注入帯電により像担持体帯
電させる帯電装置(粉末塗布型直接注入帯電装置)と、
それを利用したトナーリサイクルプロセス(クリーナレ
スシステム)の画像形成装置が提案されている。
【0011】現像装置の現像剤に含有させた導電粒子
は、静電潜像の現像時に、トナーと共に適当量が像担持
体に移行する。像担持体上のトナー像は、転写ニップ部
において転写バイアスの影響で転写材側に引かれて積極
的に転移するが、像担持体上の導電粒子は、導電性であ
ることで転写材側に積極的には転移せず、実質的に像担
持体上に付着保持されて残留する。そして、転写材への
トナー像の転写後の像担持体の表面に残存する導電粒子
は、転写残トナーとともに像担持体の回転によって帯電
ニップ部にそのまま持ち運ばれる。
【0012】このようにして、帯電ニップ部に導電粒子
が存在した状態で像担持体の接触帯電が行われる。
【0013】この導電粒子の存在により、接触帯電部材
としての帯電ローラの像担持体への緻密な接触性と接触
抵抗を維持できるため、帯電ローラによる像担持体の直
接注入帯電を行わせることができる。つまり、帯電ロー
ラが導電粒子を介して密に像担持体に接触して、又、帯
電ニップ部に存在する導電粒子が像担持体の表面を隙間
なく摺擦することで、放電現象を用いない安定且つ安全
な直接注入帯電によって高い帯電効率が得られ、帯電ロ
ーラに印加した電圧とほぼ同等の電位を像担持体に与え
ることができる。
【0014】また、転写材に対するトナー像の転写後の
像担持体の表面に残留する転写残トナーは、クリーナで
除去されることなく、像担持体の回転に伴い帯電ニップ
部を経由して現像部に至り、現像装置により現像同時ク
リーニング(回収)される。像担持体の回転により帯電
ニップ部に到達し、帯電ローラに付着・混入した転写残
トナーは、帯電ローラから徐々に像担持体上に吐き出さ
れ、像担持体の表面の移動と共に現像部に至り、現像装
置により現像同時クリーニング(回収)される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来、
上記したような粉末塗布型直接注入帯電装置を用いたク
リーナレス装置での像担持体のクリーニング性に関して
は、あまり配慮されていなかった。クリーナレスなの
で、像担持体表面を均一に摩耗させることは難しく、削
れが少なすぎると像担持体上に現像剤等が融着する場
合、像担持体表面にキズがついて画像に縦スジになる場
合もあった。
【0016】本発明の目的は、粉末塗布型直接注入帯電
装置を用いたクリーナレス装置での直接注入帯電機構に
よる帯電性能の安定化と像担持体のクリーニング性とを
両立するプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供
することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするプロセスカートリッジ及び画像形成装置であ
る。
【0018】(1)回転可能な像担持体と、前記像担持
体とニップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って
回転可能な帯電部材と、を有し、導電粒子が前記ニップ
部へ介在する、画像形成装置本体に着脱可能なプロセス
カートリッジにおいて、前記像担持体の回転数に対する
削れ速度が1.5×10-2μm/103回転〜4.0×
10-2μm/103回転の範囲に設定されることを特徴
とするプロセスカートリッジ。
【0019】(2)前記像担持体の周速度をVd(mm
/sec)、前記除電の周速度をVc(mm/sec)
として、前記帯電部材と前記像担持体との単位長手長当
り当接圧f(g/mm)とした時、f・|Vc−Vd|
/Vdが4.1〜8.1g/mmであることを特徴とす
る(1)に記載のプロセスカートリッジ。
【0020】(3)前記帯電部材は、前記像担持体に対
して単位長手長当りf=2.3〜4.5g/mmの圧力
で当接することを特徴とする(1)又は(2)に記載の
プロセスカートリッジ。
【0021】(4)前記帯電部材は、多孔体表面を有す
る弾性体を備えることを特徴とする(1)又は(2)又
は(3)に記載のプロセスカートリッジ。
【0022】(5)前記像担持体へ導電粒子を供給する
供給手段を備え、この供給手段が前記像担持体に形成さ
れた静電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像剤
は、トナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現像
手段は、前記像担持体に残留するトナーを回収可能であ
ることを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載
のプロセスカートリッジ。
【0023】(6)前記導電粒子は、粒径0.5〜4μ
mであることを特徴とする(1)乃至(5)のいずれか
に記載のプロセスカートリッジ。
【0024】(7)回転可能な像担持体と、前記像担持
体とニップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って
回転可能な帯電部材と、を有し、導電粒子が前記ニップ
部へ介在する画像形成装置において、前記像担持体の削
れ量が1.5×10-2μm/103回転〜4.0×10
-2μm/103回転の範囲に設定されることを特徴とす
る画像形成装置。
【0025】(8)前記像担持体の周速度をVd(mm
/sec)、前記帯電部材の周速度をVc(mm/se
c)として、前記帯電部材と前記像担持体との単位長手
長当り当接圧f(g/mm)とした時、f・|Vc−V
d|/Vdが4.1〜8.1g/mmであることを特徴
とする(7)に記載の画像形成装置。
【0026】(9)前記帯電部材は、前記像担持体に対
して単位長手長当りf=2.3〜4.5g/mmの圧力
で当接することを特徴とする(7)又は(8)に記載の
画像形成装置。
【0027】(10)前記帯電部材は、多孔体表面を有
する弾性体を備えることを特徴とする(7)又は(8)
又は(9)に記載の画像形成装置。
【0028】(11)前記像担持体へ導電粒子を供給す
る供給手段を備え、この供給手段が前記像担持体に形成
された静電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像
剤は、トナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現
像手段は、前記像担持体に残留するトナーを回収可能で
あることを特徴とする(7)乃至(10)のいずれかに
記載の画像形成装置。
【0029】(12)前記導電粒子は、粒径0.5〜4
μmであることを特徴とする(7)乃至(11)のいず
れかに記載の画像形成装置。
【0030】(13)前記画像形成装置は、前記帯電部
材により前記像担持体を帯電させ、像露光装置により前
記像担持体の像担持面を像露光して静電像を形成し、前
記像担持体上の静電像を前記現像手段により現像剤で現
像し、その後前記像担持体上の現像剤像を被転写体へ転
写する各工程を含む作像プロセスにより画像を形成し、
転写工程後の前記像担持体表面に残留する現像剤を少な
くとも前記帯電部材に一時担持し、再び像担持体表面に
転移させて前記現像手段に回収可能であることを特徴と
する(11)に記載の画像形成装置。
【0031】(14)前記現像手段に像担持体の電位に
対して現像剤が飛翔する方向の電界と、引き戻す方向の
電界とを交互に形成する交互電圧を印加可能であり、非
画像形成時に画像形成時に比して前記バイアスの交互電
界成分を変化させて印加させることを特徴とする(1
3)に記載の画像形成装置。
【0032】(15)前記(1)乃至(6)のいずれか
に記載のプロセスカートリッジは、画像形成装置の本体
に着脱可能であることを特徴とする(13)又は(1
4)の画像形成装置。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るプロセスカー
トリッジ及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説
明する。
【0034】図1は本発明に従う画像形成装置100の
概略構成模式図である。この画像形成装置100は、転
写式電子写真プロセスを利用した、直接注入帯電方式、
トナーリサイクルプロセス(クリーナレスシステム)の
レーザビームプリンタである。
【0035】(1)画像形成装置100の全体的な構成 画像形成装置100は、像担持体として、本実施例では
φ24mmの回転ドラム型の負極性OPC感光体(ネガ
感光体;以下、「感光ドラム」と呼ぶ。)1を有する。
感光ドラム1は図中矢印の時計方向に周速度86mm/
sec(=プロセススピードPS、印字速度)の一定速
度をもって回転駆動される。感光ドラム1についてはさ
らに別項で詳述する。
【0036】そして、画像形成装置100は、粒子帯電
型(粉末塗布型)の接触帯電部材である帯電ローラ2
と、この帯電ローラ2に対する帯電バイアス印加電源S
1とを備える帯電装置2Aを有している。
【0037】帯電ローラ2は、芯金2aと、この芯金2
aの外周に同心一体にローラ状に形成したゴム或いは発
泡体の弾性・中抵抗層(以下、「弾性層」と呼ぶ。)2
bからなり、更に、弾性層2bの外周面に導電粒子mを
担持させて構成される。本実施例では、ローラ外径φ1
8mm、芯金径φ6mmである。この帯電ローラ2は感
光ドラム1に所定の侵入量をもって押圧当接させて、所
定幅の帯電接触部(帯電ニップ部)nを形成させてい
る。帯電ローラ2に担持させた導電粒子mが、帯電ニッ
プ部nにおいて感光ドラム1の表面に接触する。帯電ロ
ーラの当接条件については、さらに別項で詳述する。
【0038】帯電ローラ2は、感光ドラム1と同じ図中
矢印の時計方向に回転駆動され、帯電ニップ部nにおい
て感光ドラム1の回転方向と逆方向(カウンター)で回
転することで、導電粒子mを介して感光ドラム1の表面
に対して速度差をもって接触する。本実施例では、感光
ドラム1と帯電ローラ2とは、帯電ニップ部nにおい
て、互いに逆方向に等速(周速度)で回転駆動される。
本実施例では、帯電ローラ2と感光ドラム1とを、感光
ドラム1の周速度を100%として、帯電ローラ2を8
0%の周速度にて回転駆動している。周速度について
は、さらに別項で詳述する。
【0039】画像形成装置100の画像形成時には、帯
電ローラ2の芯金2aに帯電バイアス印加電源S1から
所定の帯電バイアス電圧が印加される。これにより、感
光ドラム1の周面が直接注入帯電方式で、所定の極性・
電位に一様に接触帯電処理される。本実施例では帯電ロ
ーラ2の芯金2aに帯電バイアス印加電源S1から−6
10Vの帯電バイアスを印加して、感光ドラム1の表面
にその印加帯電バイアスとほぼ同じ帯電電位(−600
V)を得た。
【0040】帯電ローラ2の外周面に塗布されている導
電粒子mは、帯電ローラ2による感光ドラム1の帯電と
ともに感光ドラム1の表面に付着して持ち去られる。そ
して、一部は転写材Pに転写される。従って、それを補
うために帯電ローラ2に対する導電粒子の供給手段を必
要とする。後述するように、本実施例では、現像装置4
が導電粒子mの供給手段として機能する。
【0041】画像形成装置100は、像露光を行う露光
装置(光学系)として、レーザダイオード、ポリゴンミ
ラーなどを備えるレーザビームスキャナ2を有する。こ
のレーザビームスキャナ3は、目的の画像情報の時系列
電気ディジタル画素信号に対応して強度変調されたレー
ザ光Lを出力し、このレーザ光Lで感光ドラム1の一様
帯電面を走査露光する。この走査露光により感光ドラム
1の表面に目的の画像情報に対応した静電潜像が形成さ
れる。
【0042】感光ドラム1上に形成された静電潜像は、
次いで現像装置4によって現像される。本実施例では、
現像装置4は、負帯電性の一成分磁性現像剤(ネガトナ
ー)を用いた反転現像装置である。現像装置4の現像容
器(現像装置本体)4e内には、詳しくは後述するよう
に、現像剤としてのトナーtと導電粒子mとの混合剤t
+mを収容させてある。
【0043】現像装置4は、現像剤担持体として、マグ
ネットロール4bを内包させた、非磁性回転現像スリー
ブで構成される現像ローラ4aを有する。現像容器4e
内に備える混合剤t+m内のトナーtは、現像ローラ4
a上を搬送される過程において、現像剤層厚規制部材で
ある現像ブレード4eで層厚規制及び電荷付与を受け
る。又、現像装置4は、現像容器4e内の混合剤t+m
の循環を行い、順次現像ローラ4aの周辺に混合剤t+
mを搬送する攪拌部材4dを有する。
【0044】現像ローラ4aにコートされたトナーt
は、現像ローラ4aの回転により、感光ドラム1と現像
ローラ4aとの対向部である現像部位(現像領域)aに
搬送される。又、現像ローラ4aには現像バイアス印加
電源S2より現像バイアス電圧が印加される。本実施例
では、現像バイアス電圧は、DC電圧とAC電圧の重畳
電圧とした。これにより、感光ドラム1に形成された静
電潜像がトナーtにより反転現像される。
【0045】図2に現像ローラ4aから感光ドラム1に
導電性粒子mを供給する電位の関係を示す。例えば現像
ローラ4aに現像バイアスとして直流電圧Vdc=−4
00Vに交流電圧1.2kVを重畳印加した場合、トナ
ーTから離脱した導電性粒子mでポジ性のものは、非画
像部(露光暗部)電位VD(−700V)に対し、交流
電圧のVminにより900V(|Vmin−VD|=
|200−(−700)|)のコントラストをもって現
像ローラ4aから感光ドラム1へ飛翔する。
【0046】又、導電性粒子mでトナーTに付着してい
るものもあり、感光ドラム1上の画像部(露光明部)電
位VLに対し、交流電圧のVmaxにより900V(|
VL−Vmax|=|−100−(−1000)|)の
コントラストをもって現像ローラ4aから感光ドラム1
へ飛翔する。このようにして、現像ローラ4a上から感
光ドラム1へ導電性粒子mの供給を行う。
【0047】本発明では、非画像形成時にも現像バイア
スを印加する。これは、ドラム上の現像剤を非画像時に
も回収する目的と、導電粒子を感光ドラム1の表面を均
一に研磨する粒子としても使う目的を兼ねて行う。非画
像形成時には、ドラムの電位は長手方向に均一にできる
ので、導電性粒子mを長手方向に均一に供給できるメリ
ットがある。非画像時の現像バイアスは、画像形成時に
比して交流電圧を変化させ、Vppを大きくするあるい
は、duty比を変えて導電性粒子mの供給量を適正化
した。
【0048】ここで、現像剤である1成分磁性現像剤
(トナー)tは、結着樹脂、磁性体粒子、電荷制御剤を
混合し、混練、粉砕、分級の各工程を経て作製し、更に
帯電粒子mや流動化剤などを外添剤として添加して作製
したものである。トナーの平均粒径(D4)は、本実施
例では7μmであった。
【0049】又、本実施例では、導電粒子mは、トナー
t100重量部に対して2重量部添加(外添)した。導
電粒子については、後述する。
【0050】感光ドラム1に形成されたトナー像は、次
いで接触転写手段としての中抵抗の転写ローラ6により
被記録材としての転写材Pに転写される。転写ローラ6
は、感光ドラム1に所定の押圧力で圧接させて転写ニッ
プ部bを形成させてある。この転写ニップ部bに給紙部
(図示せず)から所定のタイミングで転写材Pが給紙さ
れ、且つ、転写ローラ6に転写バイアス印加電源S3か
ら所定の転写バイアス電圧が印加されることで、感光ド
ラム1に形成されたトナー像が転写ニップ部bに給紙さ
れた転写材Pの表面に順次に転写されていく。
【0051】本実施例で使用した転写ローラ6は、芯金
6aに中抵抗発砲層6bを形成した、ローラ抵抗値5×
108Ωのものであり、+2.0kVの電圧を芯金6a
に印加して転写を行った。転写ニップ部bに導入された
転写材Pは、この転写ニップ部bを挟持搬送されて、そ
の表面側に感光ドラム1の表面に形成担持されているト
ナー像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
【0052】転写ニップ部bに給紙されて感光ドラム1
からトナー像の転写を受けた転写材Pは、感光ドラム1
の表面から分離されて、本実施例では熱定着方式とされ
る定着装置7に導入され、トナー像の定着を受けて画像
形成物(プリント、コピー)として装置外へ排出され
る。
【0053】そして、感光ドラム1は再度帯電ローラ2
により帯電され、繰り返して画像形成に用いられる。
【0054】本実施例では、導電粒子mは現像装置4の
トナーtに添加してあり、感光ドラム1上の静電潜像の
現像時にトナーtと共に感光ドラム1の表面に付着し、
感光ドラム1の回転で帯電ニップ部nに持ち運ばれる。
つまり、導電粒子mは、感光ドラム1を介して帯電ロー
ラ2に供給される。
【0055】即ち、本実施例の画像形成装置100はト
ナーリサイクルプロセスを採用しており、画像転写後の
感光ドラム1の表面上に残留した転写残トナーtは専用
のクリーニング装置(クリーナ)で除去されることな
く、感光ドラム1の回転に伴い帯電ニップ部nに持ち運
ばれて、帯電ニップ部nにおいて感光ドラム1の回転に
対してカウンター回転する帯電ローラ2に一時的に回収
される。そして、このトナーtは、帯電ローラ2の外周
を周回するにつれて、反転したトナー電荷が正規化(本
実施例では負極性に)され、順次に感光ドラム1に吐き
出される。そして、このトナーtは、感光ドラム1の回
転に伴って現像部位aに至り、現像装置4により現像同
時クリーニングにて回収・再利用される。つまり、次工
程以降の現像時、即ち、引き続き感光ドラム1を帯電ロ
ーラ2によって帯電し、露光して潜像を形成し、この潜
像を現像する時に、かぶり取りバイアス(現像装置に印
加する直流電圧と感光体の表面電位間の電位差であるか
ぶり取り電位差Vback)によって回収する。本実施
例のように反転現像方式の場合では、この現像同時クリ
ーニングは、感光ドラム1の暗部電位から現像ローラ4
aにトナーを回収する電界と、現像ローラ4aから感光
ドラム1の明部電位へトナーを付着させる電界の作用で
なされる。
【0056】(2)感光ドラム1 感光ドラム1について更に詳しく説明する。図3は感光
ドラムの層構成の模式図である。図3の(a)は電荷注
入層15付きの感光ドラム1a、(b)は電荷注入層の
ない感光ドラム1bの層構成の模式図である。
【0057】(b)に示す電荷注入層のない感光ドラム
1bは、アルミドラム基体(Alドラム基体)11上
に、下引き層12、電荷発生層13、電荷輸送層14の
順に重ねて塗工された一般的な有機感光体ドラムであ
る。
【0058】(a)に示す電荷注入層15付きの感光ド
ラム1aは、上記の(b)に示す感光ドラム1bに、更
に電荷注入層15を塗布することにより、帯電性能を向
上したものである。
【0059】電荷注入層15は、バインダーとしての硬
化型のフェノール樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)
としてのSnO2超微粒子15a(径が約0.03μ
m)、重合開始剤などを混合分散し、塗工後、光硬化法
により膜形成したものである。
【0060】又、加えて4フッ化エチレン樹脂などの滑
剤も内包させることにより、感光ドラム1の表面の表面
エネルギーを抑えて、導電粒子mの付着を全般的に抑え
る効果がある。その表面エネルギーは、水の接触角で表
すと、好ましくは85度以上、更に好ましくは90度以
上とする。
【0061】又、帯電性能の観点から表層の抵抗は重要
なファクターとなる。直接注入帯電方式においては、像
担持体側の抵抗を下げることで、1つの注入ポイント
(接触ポイント)あたり、帯電できる像担持体表面の面
積が広くなると考えられる。従って、帯電ローラ2が同
じ接触状態であっても、像担持体表面の抵抗が低い場
合、効率よく電荷の授受が可能となる。一方、像担持体
としては、静電潜像を一定時間保持する必要があるた
め、電荷注入層15の体積抵抗値としては1×109
1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。
【0062】本発明では、ドラム表面のクリーニング性
の観点から表層の硬度特性を次の範囲のものを用いる。
電荷注入層の膜厚をd(μm)とした時、電荷注入層上
で測定した弾性変形率We(OCL)(%)と該感光層
上で測定した弾性変形率We(CTL)(%)の関係が
下記の近似式(1)を満たす場合に、帯電性とクリーニ
ング性とに良好な性能を示す。
【0063】 −0.71×d+We(CTL)≦We(OCL) ≦0.03×d3−0.89×d2+8.43×d+We(CTL) ・・・・・・式(1) 但し、We%=We/(We+Wr)×100 We:弾性変形の仕事量(nJ)、Wr:塑性変形の仕
事量(nJ) なお、測定環境は23℃/55%RHである。
【0064】ここで、弾性変形率We%は、ドイツ・フ
ィッシャー(株)社製硬度計(H100VP−HCU)
を用いて測定した。以後、これをフィッシャー硬度計と
呼ぶ。測定環境は、全て23℃/55%RHの環境下で
行った。フィッシャー硬度計は、従来のマイクロビッカ
ース法のように、圧子を試料表面に押し込み、除荷後の
残留くぼみを顕微鏡で測定し硬さを求める方法ではな
く、圧子に連続的に荷重をかけ、荷重下での押し込み深
さを直読し、連続的硬さを求める方法である。
【0065】図4に測定結果の一例を示す。弾性変形率
の測定は、次の様にして求められる。四角錐で先端の対
面角136゜のダイヤモンド圧子で荷重をかけ、膜に1
μmまで押し込み、その後、荷重を減少させて荷重が0
になるまでの押し込み深さと荷重を測定する。図4にお
いて、A→B→Cとなる。この時、弾性変形の仕事量W
e(nJ)は、図4中のC−B−D−Cで囲まれる面積
で表され、塑性変形の仕事量Wr(nJ)は、図4中の
A−B−C−Aで囲まれる面積で表される。本発明に記
載の弾性変形率We%は、下記式(2)で表される。
【0066】 We%=We/(We+Wr)×100 ・・・・式(2) 一般に、弾性とは外力によってひずみ(変形)を受けた
物体がそのひずみを元に戻そうとする性質であり、その
物体が弾性限界を超すか、又はその他の影響で外力を取
り去った後もひずみの一部として残るのが塑性変形分で
ある。つまり、弾性変形率We%の値が大きいほど弾性
変形分が大きく、We%の値が小さいほど塑性変形分が
大きいことを意味する。
【0067】式(1)に示す左辺{−0.71×d+W
e(CTL)}は、ある実施例の近似式であるが、電荷
注入層膜厚が1〜8μmまでほぼ直線で近似できたた
め、膜厚に対して一次式となっている。電荷注入層上で
の弾性変形率がこの左辺より大きい時は問題なく、小さ
い時は電荷注入層が感光層よりもかなり脆い膜であるこ
とより、キズが付き易くなる。右辺{0.03×d3
0.89×d2+8.43×d+We(CTL)}は、
ある実施例の近似式であるが、電荷注入層上での弾性変
形率We(OCL)(%)がこれを越えるまではほとん
ど問題なく、これを越える時は、高湿下における耐久に
よりカブリが生じる。
【0068】電荷注入層に用いられる導電性粒子として
は、金属、金属酸化物及びカーボンブラック等が挙げら
れる。金属としては、アルミニウム、亜鉛、銅、クロ
ム、ニッケル、銀及びステンレス等、又はこれらの金属
をプラスチックの粒子の表面に蒸着したもの等が挙げら
れる。金属酸化物としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマ
ス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタ
ンタルをドープした酸化スズ及びアンチモンをドープし
た酸化ジルコニウム等が挙げられる。これらは、単独で
用いることも2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。2種以上を組み合わせて用いる場合は、単に混合し
ても、固溶体や融着の形にしてもよい。導電性粒子に表
面処理を施しても良い。
【0069】導電性粒子の平均粒径は、電荷注入層の透
明性の点で0.3μm以下が好ましく、特には0.1μ
m以下が好ましい。
【0070】また、上述した導電性粒子の中でも透明性
の点で金属酸化物を用いることが特に好ましい。
【0071】潤滑性樹脂としては、フッ素原子含有樹脂
粒子、シリコーン粒子、または、シリカ粒子、アルミナ
粒子等であるが、本発明においては、フッ素原子含有樹
脂粒子が特に好ましい。本発明に用いられるフッ素原子
含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン、三フッ化塩
化エチレン樹脂、六フッ化エチレンプロピレン樹脂、フ
ッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩
化エチレン樹脂及びこれらの共重合体の中から1種ある
いは2種以上を適宜選択するのが好ましいが、特に、四
フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂が好まし
い。樹脂粒子の分子量や粒子の粒径は適宜選択すること
ができ、特に制限されるものではない。
【0072】導電性粒子に対するフッ素原子含有化合物
の割合は、粒子の粒径にも影響を受けるが、表面処理済
みの導電性粒子全質量に対し1〜65質量%が好まし
く、特には1〜50質量%が好ましい。
【0073】電荷注入層用の結着樹脂としては、表面硬
度が硬く、耐磨耗性に優れる点から硬化型樹脂がより好
ましい。硬化型樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン
樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂及びフェノール樹
脂等挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明においては、硬化型フェノール樹脂が好ましく、
より好ましくはレゾール型のフェノール樹脂である。
【0074】(3) 帯電ローラ2 本実施例にて用いる帯電ローラ2は、次の特性を有す
る。
【0075】3−1)表面構造及び粗さ特性 本実施例にて接触帯電部材として用いた帯電ローラ2
は、導電粒子mを高密度に担持する必要から、ある程度
の粗さが要求される。平均粗さRaにして、1μm〜5
00μmが好ましい。さらに、粒子の保持量を最適にし
て、ドラム表面に緻密に接触させて帯電均一性を安定化
するには、15μm〜150μmが最適である。本実施
例では、帯電ローラ2の表面の平均粗さRaは50μm
であった。
【0076】上記平均粗さRaが1μmよりも小さい
と、導電粒子mを担持するための表面積が不足するとと
もに、絶縁物(例えばトナー)などが帯電ローラ2の表
面に付着した場合にその周辺が感光ドラム1に接触でき
なくなり、帯電性能が低下する。又、粒子の保持能力に
ついて考慮した場合、用いる導電粒子mの粒径より大き
な粗さを持つことが好ましい。
【0077】逆に、上記平均粗さRaが500μmより
も大きいと、帯電ローラ2の表面の凹凸が、像担持体表
面内の帯電均一性を低下させることになる。
【0078】尚、平均粗さRaの測定には、キーエンス
社製表面形状測定顕微鏡VF−7500、VF7510
を用い、対物レンズ250倍から1250倍を用いた。
そして、非接触にて帯電ローラ2の表面の形状及びRa
の測定を行った。
【0079】3−2)抵抗特性 直接注入帯電方式においては、低電圧による帯電を可能
とするため、接触帯電部材の表層を高抵抗にする必要が
なく、帯電ローラ2を単層で構成することができる。
【0080】体積抵抗については、104〜107Ωの範
囲であることが好ましい。104Ωよりも小さい場合
は、ピンホールリークによる電源の電圧降下を生じ易く
なる。一方、107Ωよりも大きい場合は、帯電に必要
な電流が確保できなくなり、帯電電圧が低下する。
【0081】本実施例にて用いた帯電ローラ2の体積抵
抗は、106Ωであった。
【0082】3−3)帯電ローラの材質、構造、寸法 帯電ローラ2の弾性層2bの材質としては、EPDM、
ウレタン、NBR、シリコーンゴムや、IRなどに抵抗
調整のためのカーボンブラックや金属酸化物などの導電
性物質を分散したゴム材があげられる。導電性物質を分
散せずにイオン導電性の材料を用いて抵抗調整をするこ
とも可能である。その後必要に応じて表面の粗さ調整、
研磨などによる成型を行う。又、機能分離した複数層に
よる構成も可能である。
【0083】しかし、帯電ローラ2の弾性層2bの形態
としては、多孔体構造が好ましい。前述の表面粗さをロ
ーラの成型と同時に得られるという点で製造的にも有利
である。発泡体のセル径としては、1〜500μmが適
切である。更には、30〜300μmが望ましい。発泡
成形した後に、その表面を研磨することにより多孔体表
面を露出させ、前述の粗さを持った表面構造を作製する
ことができる。本実施例では、セル径150μmであっ
た。
【0084】そして、最終的に、径6mm、長手長さ2
40mmの芯金2aに、多孔体表面を有する層厚6mm
の弾性層2bを形成し、外径18mm、肉厚6mmの弾
性層2bの長手長さ220mmの帯電ローラ2を作製し
た。
【0085】3−4)その他のローラ特性 直接注入帯電方式において、接触帯電部材は柔軟な電極
として機能することが重要である。本実施例において
は、帯電ローラ2の弾性層2bの弾性特性を調整して達
成している。アスカーC硬度で15度〜50度が好まし
い範囲である。本実施例では、15〜40度が適切な当
接圧でニップを確保するのに好ましかった。
【0086】硬度が高すぎると、加圧力を大きくしない
と必要な侵入量が得られず、像担持体との間に帯電ニッ
プ部nを確保できないため、帯電性能が低下する。
【0087】一方、硬度が低すぎると、形状が安定しな
いために、像担持体との接触圧にムラを生じ、帯電ムラ
を生じる。或いは、長期放置による帯電ローラ2の永久
ひずみによる帯電不良を生じる。
【0088】3−5)ローラのドラムに対する当接構成 図5は帯電ローラ2と感光ドラム1の当接構成を示した
ものである。(a)は側面図、(b)は途中部分省略の
正面図である。
【0089】帯電ローラ2は、その芯金2aの両端部の
芯金2aをそれぞれフォーク状軸受2dに回転自由に軸
受させて感光ドラム1に並行に配列するとともに、両側
のフォーク状軸受2dをそれぞれ加圧ばね2eにより感
光ドラム方向に加圧することで、感光ドラム1に圧接し
た状態に保持させている。
【0090】帯電ローラ2の感光ドラム1ヘの侵入量
は、感光ドラム、帯電ローラの径を固定すると、加圧バ
ネの圧力と帯電ローラの硬度との関係から決まり、所定
幅の帯電接触部nが形成される。本実施例では、バネ加
圧力4.9〜9.8N(500〜1000gf)、帯電
ローラの単位長手長当りf=2.2×10-2×4.4×
10-2N/mm(2.3〜4.5g/mm)の圧力が好
適であった。帯電ローラの硬度が15〜40゜の場合
に、ニップ巾約2〜4mmに設定できた。
【0091】両端部のフォーク状軸受2dはそれぞれ不
図示の装置側板に設けたガイド溝に嵌め込まれていて、
感光ドラム1方向にスライド移動自由である。Gは帯電
ローラ2の芯金2aの一端側に固着したドライブギヤで
あり、このドライブギヤGに不図示の駆動系から回転力
が伝達されて帯電ローラ2の回転駆動がなされる(4)
導電粒子m本実施例では、導電粒子mとして、比抵抗が
106Ω・cm、平均粒径が2μmの導電性酸化亜鉛を
用いた。この導電粒子mは、本実施例では現像装置4内
に収容される。
【0092】導電粒子mの材料としては、他の金属酸化
物などの導電性無機粒子や、有機物との混合物、或い
は、これらに表面処理を施したものなど、各種導電粒子
が使用可能である。例えば、アルミナ粉、酸化錫をドー
プした酸化チタン粒子を好適に用いうる。
【0093】導電粒子mの抵抗は、粒子を介した電荷の
授受を行うために、比抵抗として1012Ω・cm以下が
必要であり、好ましくは1010Ω・cm以下が望まし
い。又、導電粒子mの抵抗は、現像時の現像バイアスの
リークを考えると、比抵抗で10-1Ω・cm以上とされ
る。
【0094】抵抗測定は、錠剤法により測定し、正規化
して求めた。即ち、底面積2.26cm2の円筒内に凡
そ0.5gの導電粒子mを入れ、上下電極に147N
(15kgf)の加圧を行うと同時に、100Vの電圧
を印加して抵抗値を計測し、その後正規化して比抵抗を
算出した。
【0095】又、導電粒子mの粒径は、磁気ブラシ帯電
装置を越える高い帯電効率と、帯電均一性を得るため
に、10μm以下が望ましい。ここで、粒子が凝集体を
構成している場合の粒径は、その凝集体としての平均粒
径として定義した。粒径の測定には、電子顕微鏡による
観察から100個以上抽出し、水平方向最大延長をもっ
て体積粒径分布を算出し、その50%平均粒径をもって
決定した。
【0096】導電粒子mは一次粒子の状態で存在するば
かりでなく、二次粒子の凝集した状態で存在することも
何ら問題はない。どのような凝集状態であれ、凝集体と
して導電粒子mとしての機能が実現できればその形態は
重要ではない。
【0097】導電粒子mは、特に、感光ドラム1の帯電
に用いる場合に潜像露光の妨げにならないように、白色
又は透明に近いことが望ましい。又、導電粒子mが感光
ドラム1上から転写材Pに一部転写されてしまうことを
考えると、カラー画像形成では、無色或いは白色のもの
が望ましい。更に、画像露光時に導電粒子mによる光散
乱を防止するためにも、その粒径は構成画素サイズ以
下、更にはトナーtの粒径以下であることが望ましい。
【0098】粒径の下限値としては粒子として安定に得
られるものとして10nmが限界と考えられる。つま
り、導電粒子mの粒径は、10nm〜10μmの範囲が
好ましい。更に転写材P上のカブリ特性を考慮すると、
0.1〜5μmが特に好ましい範囲である。
【0099】導電粒子mの粒径を種々変更して検討した
結果、一般的な導電粒子mである粒径0.01μmの酸
化亜鉛粒子を用いた場合、現像不良やカブリの点では若
干不利であるが、帯電性能としては十分な性能を示し
た。一方、粒径10μmを越える酸化亜鉛粒子を用いた
場合、粒径が大きいことから接触密度の点で不利であり
帯電性能も不十分(不良)となった。更に、粒径30μ
mの酸化亜鉛粒子を用いた場合、粒径が大きく帯電ロー
ラ2に付着する力が弱いため脱落する粒子も多く、現像
不良やカブリを生じた。
【0100】さらに、ドラムのクリーニング性の観点か
らは、粒径については、0.5μm〜4.0μmの範囲
がドラム表面を均一に研磨するのに適することがわかっ
た。粒径が小さいとドラムを研磨する性能が小さいため
にドラム表面のクリーニング性が低下する。粒径が大き
いとドラム表面が周方向に荒れて削れる場合があり、レ
ーザ露光を散乱して画像に縦スジとして見えることがあ
る。
【0101】また、材質については、酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸
化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチ
モンやタンタルをドープした酸化スズ及びアンチモンを
ドープした酸化ジルコニウム等の金属酸化物の導電性粒
子が好ましい。
【0102】(5)導電粒子担持量 粒子帯電における導電粒子mの粒径を小径化することに
より帯電性能は向上するが、導電粒子mの感光ドラム1
への脱落は顕著になる。帯電ローラ2上に導電粒子mを
保持し得る力は弱い付着力であるので、多くの粒子を供
給しても、粒子を拘束することは困難であり、感光ドラ
ム1に脱落して、その後の現像工程や転写材P上への転
写工程において、画像不良の影響を与える。従って、理
想的には、帯電ローラ2の表層に一層、均一に塗布する
ことが望ましい。しかし、実際には担持量を調整するこ
とにより、帯電性を確保するとともに、付着する粒子を
弊害のないレベルで減らすことが可能となる。
【0103】導電粒子mの担持量は、帯電ローラ2の表
面の平均粗さRaにより適切に保つ必要がある。つま
り、担持量を平均粗さRaで除した値(以下、単に「担
持量/Ra」という。)が1mg/cm2/μm以下、
更に好ましくは0.3mg/cm2/μm以下であるよ
うにする。
【0104】本実施例では、導電粒子mの担持量は凡そ
3mg/cm2で、Raは50μmであり、担持量/R
aは0.06mg/cm2/μmであった。
【0105】(6)粒子担持量及び抵抗測定 帯電ローラ2に担持している粒子を洗浄し、粒子の重量
及び抵抗の測定を行った。超音波洗浄機内にエタノール
と水(1:2)によりなる洗浄液を調合し、その中に帯
電ローラ2を浸し洗浄を行った。帯電ローラ2の表面を
光学顕微鏡などで確認しながら、又必要に応じて帯電ロ
ーラ2の表面をブレードなどにより摺擦しながら洗浄を
繰り返し行うことにより、帯電ローラ2上の付着物を除
去することができる。
【0106】得られた洗浄液は1〜2時間静置し、明ら
かに上澄みと分離できる場合は、上澄みを除去する。そ
の後、105℃で充分乾燥して帯電ローラ2の担持物を
抽出した。
【0107】粒子抵抗の測定は前述した錠剤法に従う。
【0108】担持量は、得られた粒子の総重量と帯電ロ
ーラ8の表面積(帯電ローラ8の長手長さ及び外径から
算出される)から、単位面積当たりの担持量として求め
る。
【0109】(7)導電粒子被覆率 更に、導電粒子mの帯電における実効的な存在量を把握
するために、導電粒子mの被覆率を調整することが更に
重要となる。例えば導電粒子mとして導電性酸化亜鉛を
用いる場合導電粒子mは白色であるため、トナーの色
(本実施例では磁性トナーの黒色)と区別可能である。
顕微鏡での観察において、白色を呈している領域を面積
率として求める。被覆率が0.1以下の場合は、帯電ロ
ーラ2の周速度を高めても帯電性能としては不十分であ
ることから、導電粒子mの被覆率を0.2〜1の範囲に
保つことが重要となる。
【0110】担持量の調整は、基本的には導電粒子mの
トナーtへの添加量の調整により行うことができる。
【0111】(8)被覆率の測定 被覆率の測定に関しては、帯電ローラ2の当接条件に近
い状態で顕微鏡観察し、導電粒子mに覆われている面積
を計測した。具体的には、帯電バイアスを印加しない状
態で感光ドラム1及び帯電ローラ2の回転を停止し、感
光ドラム1及び帯電ローラ2の表面をビデオマイクロス
コープ(OLYMPUS製OVM1000N)及びデジ
タルスチルレコーダ(DELTS製SR−3100)で
撮影した。帯電ローラ2については、帯電ローラ2を感
光ドラム1に当接するのと同じ条件でスライドガラスに
当接させ、スライドガラスの背面からビデオマイクロス
コープにてその接触面を1000倍の対物レンズで撮影
した。その後、事前に計測した導電粒子mの色或いは輝
度をもって、粒子で被覆されている領域を分離し、面積
率を求めて被覆率とした。又、色による判別が困難な場
合は、帯電ローラ2の最表面の物質を蛍光X線分析装置
SYSTEM3080(理学電機工業(株)製)により
行った。先ず、初期状態において導電粒子mに覆われた
帯電ローラ2と感光ドラム1との間に、ポリエステルテ
ープ(ニチバン製No.550(#25))の粘着面を
帯電ローラ2に向けてはさみ、感光ドラム1と帯電ロー
ラ2を従動回転させて、帯電ローラ2と感光ドラム1と
の帯電ニップ部nを一度通過させる。このとき、テープ
面には、帯電ローラ2の最表面の粒子を一層サンプリン
グすることになる。一方、印字テストを終えた帯電ロー
ラ2についても同様にサンプリングを行う。導電粒子m
中に含まれる特定の元素について、含有量を定量するこ
とにより、被覆率を求めることができる。つまり、導電
粒子mのみを担持した帯電ローラ2のテープ試料を1と
して、印字テスト後の試料の割合を算出し、被覆率を求
めることが可能となる。
【0112】(9)帯電性とドラムの表面のクリーニン
グ性 次に、本発明におけるドラムの表面のクリーニング性に
ついて説明する。本発明では、帯電ローラ2と感光ドラ
ム1の形成する帯電ニップ部nでの帯電ローラの当接圧
と感光ドラムと帯電ローラの周速比との関係を規定す
る。
【0113】9−1)帯電性について 前述のように、粒子帯電(粉末塗布型)による直接注入
帯電機構においては、接触帯電部材の像担持体への接触
性が帯電性に影響し、接触帯電部材の像担持体への接触
均一性、緻密性を高めることと、接触機会を大きくする
ために帯電部材の周速比を大きくすることが帯電均一性
の向上には良い。なお、接触帯電部材への導電粒子の担
持量、被覆率は、予め設定した適正な範囲にあるように
維持する必要がある。また、直接注入帯電の帯電性は感
光ドラム1の周速度と帯電ローラ2の周速度との比に関
係し、周速比を大きくすることが接触機会を大きくする
ことから好ましい。直接注入帯電の帯電性は当接ニップ
巾と周速比との積と相関する。
【0114】接触帯電部材の像担持体への接触均一性、
緻密性を高めることには、ニップを大きくすることが有
利である。ニップは、帯電ローラの径、ドラムの径と帯
電ローラの侵入量と関係し、帯電ローラ、ドラムの径は
大きい方が侵入量が小さくてもニップを大きく取るのに
有利である。また、侵入量は帯電ローラの当接圧とロー
ラ硬度とに関係し、当接圧が大きい方向、ローラ硬度は
低い方がニップは大きくなる。ただし、当接圧を大きく
すると、帯電ローラ駆動トルクが大きくなること、ロー
ラ硬度を低くするとニップの均一性が悪化したり、セッ
ト性が悪化する方向になる。
【0115】侵入量は、ローラ表面粗さRa以上に大き
く取ることがローラ表面を機密に接触させるためには好
ましい。
【0116】侵入量をローラ表面粗さRa以上に大きく
して、ニップを2mm以上に設定するのが好ましい。
【0117】9−2)ドラムの削れ性について 粒子帯電(粉末塗布型)による直接注入帯電機構を利用
したクリーナレスの画像形成装置において、ドラム表面
のクリーニングを導電性粒子を適切なものを使用して帯
電ローラ部で周速を設けて摩擦させてドラム表面を均一
に研磨することでクリーニングを行う。ここで、像担持
体としての感光ドラム表面を削るのは注入帯電のためで
ある。通常の像担持体表面を研磨するものとは意味が異
なる。
【0118】ドラム表面のクリーニング性が良好な範囲
とドラムの削れ速度とは相関がある。削れ速度が小さい
と、ドラム表面にトナー等が融着したり、画像流れが生
じる場合がでる。削れ速度が大きくても削れムラによっ
てレーザ露光がドラム表面で散乱して白スジ等がでる。
【0119】以下に、実施例で説明した構成の画像形成
装置を用いて、帯電性が良好な範囲で帯電ローラの当接
圧と周速比とをパラメータとしてドラム表面のクリーニ
ング性とドラム削れ量との関係を調べた実験結果を示
す。
【0120】(10)評価項目と方法 a)削れ量 23℃60%環境で、A4用紙で1枚間欠プリント(1
枚毎に休止を入れる)耐久を行った。印字パターンは6
00dpiの2dotライン/10mm間隔の格子とし
た。1000枚プリント毎にドラムの膜厚を測定した。
実験に使用した画像形成装置では、1000枚プリント
するのにドラムは1.25×104回転する。
【0121】ドラム回転数に対して削れ量は、ほぼリニ
アであり、測定の平均値を削れ量とした。
【0122】b)スジ 削れ量耐久を行ったときに、500枚毎に中間調画像を
出力して画像の縦スジを調べた。露光装置3として60
0dpiのレーザスキャナを使用し画像記録を行った。
この評価において、中間調画像とは主走査方向の1ライ
ンを記録し、その後2ラインを非記録とする横模様パタ
ーンと1ドットを桂馬配置パターンとの2つのパターン
をサンプリングした。
【0123】ここでは、反転現像系で画像記録を行って
いるので、ドラム表面に周方向に削れムラがあり、画像
露光が阻害された場合、縦白スジあるいは縦スジ状の濃
度薄として画像に現れる。
【0124】 ○:全くスジない △:うっすらとしたスジ(OKレベル) ×:はっきりしたスジ c)画像流れ 高温高湿環境下で連続プリントを行った。ドラム表面に
紙の填量等の物質が付着し、吸湿して低抵抗になるとド
ラム上の電荷が流れる現象であるが、文字画像の主に横
線部のにじみ、欠けで判断した。
【0125】 ○:全くない △:わずかににじんで見える ×:文字が欠落している
【0126】
【表1】 本発明者らの検討によると、ドラム表面のクリーニング
性とドラムの回転数に対する削れ速度とが相関する。ド
ラムの削れ速度が1.5×10-2μm/103回転〜
4.0×10-2μm/103回転の範囲に設定すると、
ドラム表面のクリーニング性が非常に良好であり、スジ
や流れが発生しないことがわかった。
【0127】また、ドラムの削れ速度は、帯電ローラの
当接圧と周速比との積と相関することがわかった。
【0128】図6に周速比|Vc−Vd|/Vd(ドラ
ムの周速度をVd(mm/sec)、帯電ローラの周速
度をVc(mm/sec))と、帯電部材と像担持体と
の単位長手長当り当接圧f(g/mm)との関係を示
す。
【0129】.f・|Vc−Vd|/Vdが4.1〜
8.1g/mmの範囲が良い。
【0130】.帯電ローラの当接圧は、単位長手長当
りf=2.3〜4.5g/mmの圧力が良い。f=2.
3g/mmより小さいと、帯電ニップが確保できなくて
長手方向で帯電ムラが生じる場合や、またドラムの削れ
に対しても長手ムラができる場合がある。f=4.5g
/mmより大きいと、帯電ローラの駆動トルクも大きく
なり、帯電ローラの回転駆動が微小に変動する場合もあ
り、やはりドラム表面の均一摩耗に悪影響が出る場合が
ある。以上のことから、当接圧と周速比の適正範囲は
とを満たす範囲が良い。
【0131】帯電ニップは、帯電ローラの当接圧とロー
ラ硬度と両者で変わるが、ドラムを摩耗させることに関
しては、ニップよりも当接圧と相関することがわかっ
た。導電性粒子を帯電ローラでドラムに押しつける圧が
影響する。
【0132】帯電ローラの周速は上記関係式から、当接
圧と組み合わせて設定することができる。|Vc−Vd
|/Vdを1.4〜2.0の範囲にすると、帯電ローラ
の当接圧が、f=3.0〜4.0g/mmの範囲にする
ことができて、さらに好ましい。
【0133】また、導電性粒子の粒径は前述したように
0.5〜4.0μmの範囲のものを用いると良いことが
わかった。さらに、本実施例のように、非画像形成時に
現像バイアスを印加して、ドラム上の現像剤を非画像時
にも回収し、導電粒子を感光ドラムの長手方向に均一に
供給するとドラム表面の均一摩耗に対して好ましい。
【0134】以上、本実施例によれば、粉末塗布型直接
注入帯電装置を用いたクリーナレス装置での直接注入帯
電機構による帯電性能の安定化と像担持体のクリーニン
グ性とを両立するプロセスカートリッジ及び画像形成装
置を提供ができる。
【0135】〈実施例2〉次に、本発明をプロセスカー
トリッジが着脱可能とされる電子写真画像形成装置に具
現化した一実施例について説明する。
【0136】図7は、プロセスカートリッジを装着した
電子写真画像形成装置の構成模式説明図、図8はプロセ
スカートリッジの構成模式説明図である。
【0137】図7に示すレーザビームプリンタとされる
電子写真画像形成装置100の基本構成は、図1を参照
して説明したものと同様であり、転写方式電子写真プロ
セスを利用し、直接注入帯電方式、トナーリサイクルプ
ロセス(クリーナレスシステム)を採用している。
【0138】Aは画像形成装置本体、Bはプロセスカー
トリッジである。プロセスカートリッジBは、本例のも
のは、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、現像装置4と
を包含させてなり、画像形成装置本体Aに設けたプロセ
スカートリッジ装着手段10bに対して、プロセスカー
トリッジ両端部に設けられた不図示のガイド部を用いて
着脱可能に装着される。
【0139】感光ドラム1は帯電ローラ2により帯電処
理され、光学系3から感光ドラム1への画像情報光露光
LがプロセスカートリッジBの露光開口部10aを通し
てなされることで感光ドラム1に潜像が形成され、その
潜像が現像装置4により現像剤(トナー)で現像されて
トナー像が形成される。
【0140】感光ドラム1へのトナー像の形成と同期し
て、記録媒体としての転写材Pを収容した給紙カセット
8aからピックアップローラ8b及びこれに圧接する圧
接部材8cで一枚ずつ分離給送すると共に、搬送手段8
eで搬送する。
【0141】そして、感光ドラム1に形成したトナー像
を、転写手段としての転写ローラ6に電圧印加すること
によって転写材Pに転写し、その転写材Pを搬送手段8
fによって定着手段7へと搬送する。
【0142】定着手段7は、駆動ローラ7aと、ヒータ
7bを内蔵すると共に支持体7cによって回転可能に支
持された筒状シートで構成した定着回転体7dからな
り、通過する転写材Pに熱及び圧力を印加して転写トナ
ー像を定着する。そして、この転写材Pを排出ローラ対
8dで搬送し、反転搬送経路を通して排出部9へと排出
する。
【0143】図8に示すように、本実施例のプロセスカ
ートリッジBは、感光ドラム1と、帯電ローラ2と、現
像装置4とを包含させてなり、感光ドラム1及び帯電ロ
ーラ2を保持するドラム枠体ユニットCと、現像装置4
を構成する現像ユニットDとを一体に組み立てることに
よって構成される。
【0144】感光層を有する電子写真感光体である感光
ドラム1を回転し、帯電手段である帯電ローラ2へ電圧
印加して感光ドラム1の表面を一様に帯電し、この帯電
した感光ドラム1に対して光学系3からの光像を露光開
口部10aを通して露光して潜像を形成し、潜像を現像
手段である現像装置4によって現像するように構成して
いる。
【0145】現像装置4は、トナー収納枠体10f1と
蓋部材10f2とで形成される現像容器4eの現像剤収
納部4e1内のトナー送り手段である、回転可能なトナ
ー送り部材(攪拌部材)4dにより、現像剤収納部4e
1の開口部10kを通じて現像室4e2へ送り出し、固
定磁石4bを内蔵した現像回転体(現像剤担持体)であ
る現像ローラ4aを回転させると共に、現像ブレード4
cによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ロー
ラ4aの表面に形成し、そのトナーを感光ドラム1上の
潜像に応じて感光ドラム1へ転移させることによってト
ナー像を形成して可視像化するものである。
【0146】そして、転写ローラ6にトナー像と逆極性
の電圧を印加してトナー像を転写材Pに転写する、感光
ドラム1上に残留した転写残トナーは次工程以降の現像
時に現像装置4によって回収する。
【0147】画像形成装置がプロセスカートリッジ着脱
式とされていることを除けば、本実施例において、像担
持体である感光ドラム1、帯電ローラ2の構成及び配
置、或いはトナーt、導電粒子mなどの詳細は、全て実
施例1に準じる。
【0148】従って、ここでは、これらの重複する説明
は省略し、実施例1の全説明を援用する。
【0149】本実施例によれば、本発明に従う粒子帯電
(粉末塗布型)をプロセスカートリッジ着脱式の画像形
成装置に適用することで、直接注入帯電機構での帯電性
能が更に向上し、しかも、クリーナレスシステムを採用
し、導電粒子mを現像装置から供給することで、プロセ
スカートリッジ及び装置本体を格段に小型化、低コスト
化することができる。
【0150】〈他の実施例〉 (1)上記実施例では、画像形成装置としてレーザビー
ムプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、電子写真複写機、ファクシミリ装置、ワー
ドプロセッサなど他の画像形成装置にも適用しうること
は勿論である。
【0151】(2)静電記録装置の場合には像担持体は
静電記録誘電体である。
【0152】(3)像担持体はドラム型に限られず、エ
ンドレス状或いは有端のベルト型、シート状などであっ
てもよい。
【0153】(4)接触帯電部材はローラ型に限られ
ず、エンドレス状或いは有端のベルト型であってもよ
い。
【0154】(5)現像方式としては、公知の2成分磁
気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像
法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可
能である。
【0155】(6)上記各実施例では、導電粒子は、供
給手段としての現像装置が現像と同時に像担持体である
像担持体を介して帯電部材に供給するとして説明した
が、本発明はこれに限定されるものではない。像担持体
を介して帯電部材に導電粒子を供給するための専用の供
給手段を、像担持体表面の移動方向において帯電部材よ
り上流側に設けてもよい。
【0156】(7)像担持体からトナー像の転写を受け
る被転写体は、転写ドラム、転写ベルトなどの中間転写
体であってもよい。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
粒子帯電(粉末塗布型)による直接注入帯電機構を用い
たクリーナレス装置で、ドラム表面のクリーニング性を
向上させることができる。又、本発明によれば、粒子帯
電(粉末塗布型)による直接注入帯電機構の帯電性を維
持し、良好な画像形成を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略
構成を示す断面模式図である。
【図2】 現像スリーブ側から感光ドラム側への導電性
粒子の供給の電位関係説明図である。
【図3】 感光ドラムの層構成模型図である。
【図4】 感光ドラムの硬度測定の一例を表す図であ
る。
【図5】 帯電ローラの当接を示す模式図である。
【図6】 帯電ローラの周速比と当接圧を示す図であ
る。
【図7】 本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概
略断面図である。
【図8】 プロセスカートリッジの概略断面図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム(像担持体、電子写真感光体) 2 帯電ローラ(帯電部材) 3 露光装置(光学系) 4 現像装置 6 転写ローラ(転写部材) 7 定着装置 100 画像形成装置 A 画像形成装置本体 B プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 502 G03G 15/08 502A 2H171 507 21/00 2H200 21/00 15/08 507B 21/18 507L 15/00 556 Fターム(参考) 2H005 AA08 CB07 DA09 EA05 2H027 EA01 EA05 EA09 EC20 ED02 ED03 ED09 ED27 EF09 2H073 AA03 AA09 BA03 BA06 BA43 CA02 CA14 2H077 AD00 DB08 DB12 DB14 EA13 GA03 2H134 GA01 GB02 HF13 KD11 KG01 KG03 KG07 KH01 LA00 2H171 FA02 FA11 FA13 FA14 FA17 GA15 GA19 JA23 JA27 JA29 JA31 QA02 QA08 QB03 QB09 QB15 QB32 QB42 QB50 QB53 QC23 TA07 WA06 WA10 2H200 FA02 FA08 FA20 GA23 GA46 GA57 GB14 GB37 HA03 HA28 HB12 HB45 HB46 HB47 HB48 MA04 MB01 MC01 NA02 PA11 PA14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能な像担持体と、前記像担持体とニ
    ップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って回転可
    能な帯電部材と、を有し、導電粒子が前記ニップ部へ介
    在する、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカート
    リッジにおいて、 前記像担持体の回転数に対する削れ速度が1.5×10
    -2μm/103回転〜4.0×10-2μm/103回転の
    範囲に設定されることを特徴とするプロセスカートリッ
    ジ。
  2. 【請求項2】前記像担持体の周速度をVd(mm/se
    c)、前記帯電部材の周速度をVc(mm/sec)と
    して、前記帯電部材と前記像担持体との単位長手長当り
    当接圧f(g/mm)とした時、f・|Vc−Vd|/
    Vdが4.1〜8.1g/mmであることを特徴とする
    請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】前記帯電部材は、前記像担持体に対して単
    位長手長当りf=2.3〜4.5g/mmの圧力で当接
    することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセス
    カートリッジ。
  4. 【請求項4】前記帯電部材は、多孔体表面を有する弾性
    体を備えることを特徴とする請求項1又は2又は3に記
    載のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】前記像担持体へ導電粒子を供給する供給手
    段を備え、この供給手段が前記像担持体に形成された静
    電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像剤は、ト
    ナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現像手段
    は、前記像担持体に残留するトナーを回収可能であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のプロ
    セスカートリッジ。
  6. 【請求項6】前記導電粒子は、粒径0.5〜4μmであ
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    プロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】回転可能な像担持体と、前記像担持体とニ
    ップ部を形成し、前記像担持体と速度差を持って回転可
    能な帯電部材と、を有し、導電粒子が前記ニップ部へ介
    在する画像形成装置において、 前記像担持体の削れ量が1.5×10-2μm/103
    転〜4.0×10-2μm/103回転の範囲に設定され
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】前記像担持体の周速度をVd(mm/se
    c)、前記帯電部材の周速度をVc(mm/sec)と
    して、前記帯電部材と前記像担持体との単位長手長当り
    当接圧f(g/mm)とした時、f・|Vc−Vd|/
    Vdが4.1〜8.1g/mmであることを特徴とする
    請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記帯電部材は、前記像担持体に対して単
    位長手長当りf=2.3〜4.5g/mmの圧力で当接
    することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像形成
    装置。
  10. 【請求項10】前記帯電部材は、多孔体表面を有する弾
    性体を備えることを特徴とする請求項7又は8又は9に
    記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記像担持体へ導電粒子を供給する供給
    手段を備え、この供給手段が前記像担持体に形成された
    静電像を現像剤で現像する現像手段であり、現像剤は、
    トナーと前記導電粒子とを備え、さらに、前記現像手段
    は、前記像担持体に残留するトナーを回収可能であるこ
    とを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】前記導電粒子は、粒径0.5〜4μmで
    あることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】前記画像形成装置は、前記帯電部材によ
    り前記像担持体を帯電させ、像露光装置により前記像担
    持体の像担持面を像露光して静電像を形成し、前記像担
    持体上の静電像を前記現像手段により現像剤で現像し、
    その後前記像担持体上の現像剤像を被転写体へ転写する
    各工程を含む作像プロセスにより画像を形成し、転写工
    程後の前記像担持体表面に残留する現像剤を少なくとも
    前記帯電部材に一時担持し、再び像担持体表面に転移さ
    せて前記現像手段に回収可能であることを特徴とする請
    求項11に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】前記現像手段に像担持体の電位に対して
    現像剤が飛翔する方向の電界と、引き戻す方向の電界と
    を交互に形成する交互電圧を印加可能であり、非画像形
    成時に画像形成時に比して前記バイアスの交互電界成分
    を変化させて印加させることを特徴とする請求項13に
    記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至6のいずれかに記載のプロ
    セスカートリッジは、画像形成装置の本体に着脱可能で
    あることを特徴とする請求項13又は14の画像形成装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313244A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2015031715A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 キヤノン株式会社 画像形成方法およびトナー

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