JPH0819304B2 - ゴム組成物 - Google Patents
ゴム組成物Info
- Publication number
- JPH0819304B2 JPH0819304B2 JP62122884A JP12288487A JPH0819304B2 JP H0819304 B2 JPH0819304 B2 JP H0819304B2 JP 62122884 A JP62122884 A JP 62122884A JP 12288487 A JP12288487 A JP 12288487A JP H0819304 B2 JPH0819304 B2 JP H0819304B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance
- butyl rubber
- water
- rubber
- rubber composition
- Prior art date
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ゴム組成物に関する。更に詳しくは、ハロ
ゲン化ブチルゴムが本来有する好ましい物性を実質的に
低下させることなく、活性酸素や活性塩素を含んだ水に
対する抵抗性を改善せしめたゴム組成物に関する。
ゲン化ブチルゴムが本来有する好ましい物性を実質的に
低下させることなく、活性酸素や活性塩素を含んだ水に
対する抵抗性を改善せしめたゴム組成物に関する。
ハロゲン化ブチルゴムの加硫成形品はガス透過性が小
さく、耐水性にすぐれた材料として、タイヤチューブ、
アキュムレーター用ブラダー、水道用ホース、水道用バ
ッキングなどを始め、多くの分野で用いられている。
さく、耐水性にすぐれた材料として、タイヤチューブ、
アキュムレーター用ブラダー、水道用ホース、水道用バ
ッキングなどを始め、多くの分野で用いられている。
しかしながら、水道用製品として使用される場合は、
殺菌剤として使用される塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸
ナトリウム、過酸化水素水などから発生する活性塩素や
活性酸素などにより、そこに用いられているカーボンブ
ラックのチョーキングや軟化劣化などという問題がみら
れる。
殺菌剤として使用される塩素、次亜塩素酸、次亜塩素酸
ナトリウム、過酸化水素水などから発生する活性塩素や
活性酸素などにより、そこに用いられているカーボンブ
ラックのチョーキングや軟化劣化などという問題がみら
れる。
こうした問題の改善の為に、現在はカーボンブラック
の種類の限定(特開昭60−23431号公報)やポリエチレ
ン、エチレン−プロピレンゴムなどをブレンドする方法
が用いられているが、ポリエチレンの場合はブチルゴム
又はハロゲン化ブチルゴムに対しては効果が小さく、エ
チレン−プロピレンゴムの場合は十分な加硫成形品が得
られなかったり、ガス透過性が大きくなることを免れ得
ない状況にある。
の種類の限定(特開昭60−23431号公報)やポリエチレ
ン、エチレン−プロピレンゴムなどをブレンドする方法
が用いられているが、ポリエチレンの場合はブチルゴム
又はハロゲン化ブチルゴムに対しては効果が小さく、エ
チレン−プロピレンゴムの場合は十分な加硫成形品が得
られなかったり、ガス透過性が大きくなることを免れ得
ない状況にある。
〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、ハロゲン化ブチルゴムが本来有する好
ましい物性であるガス透過性、耐水性などの特性を実質
的に低下させることなく、活性酸素、活性塩素を含む水
に対する抵抗性の改善されたゴム組成物を提供すること
を目的として鋭意検討を行った結果、ハロゲン化ブチル
ゴムにハロゲン化ポリエチレンをブレンドすることによ
りかかる課題が効果的に解決されることを見出した。
ましい物性であるガス透過性、耐水性などの特性を実質
的に低下させることなく、活性酸素、活性塩素を含む水
に対する抵抗性の改善されたゴム組成物を提供すること
を目的として鋭意検討を行った結果、ハロゲン化ブチル
ゴムにハロゲン化ポリエチレンをブレンドすることによ
りかかる課題が効果的に解決されることを見出した。
従って、本発明はゴム組成物に係り、このゴム組成物
は、ハロゲン化ブチルゴムとハロゲン化ポリエチレンを
含有してなる。
は、ハロゲン化ブチルゴムとハロゲン化ポリエチレンを
含有してなる。
ハロゲン化ブチルゴムとしての塩素化ブチルゴム及び
臭素化ブチルゴムは、一般市販品が用いられる。
臭素化ブチルゴムは、一般市販品が用いられる。
ハロゲン化ブチルゴムとハロゲン化ポリエチレンと
は、両者の合計量に対し、ハロゲン化ブチルムが約20〜
70重量%の割合で用いられ、これ以上の場合には活性塩
素や活性酸酸素を含んだ水に対する抵抗性が十分でな
く、これ以下の場合は耐水性が悪化する。なお、後記比
較例2〜3の結果に示されるように、ハロゲン化ブチル
ゴムに対して等量のブチルゴムを併用することはガス透
過係数を悪化させるが、それより少ない量、例えばハロ
ゲン化ブチルゴムに対して半分量以下程度のブチルゴム
を併用することは許容される。
は、両者の合計量に対し、ハロゲン化ブチルムが約20〜
70重量%の割合で用いられ、これ以上の場合には活性塩
素や活性酸酸素を含んだ水に対する抵抗性が十分でな
く、これ以下の場合は耐水性が悪化する。なお、後記比
較例2〜3の結果に示されるように、ハロゲン化ブチル
ゴムに対して等量のブチルゴムを併用することはガス透
過係数を悪化させるが、それより少ない量、例えばハロ
ゲン化ブチルゴムに対して半分量以下程度のブチルゴム
を併用することは許容される。
本発明のゴム組成物には、以上の各必須成分以外に、
イオウ、チオ尿素系加硫剤、メルカプトトリアジン系加
硫剤等を配合することで加硫が出来、また各種の充填
剤、補強剤、可塑剤、加工助剤、顔料、難燃剤等を必要
に応じて配合することが出来る。更に、受酸剤として機
能する金属酸化物に過硫促進剤を併用することで、比較
的低温での加硫も容易に行うことが出来る。
イオウ、チオ尿素系加硫剤、メルカプトトリアジン系加
硫剤等を配合することで加硫が出来、また各種の充填
剤、補強剤、可塑剤、加工助剤、顔料、難燃剤等を必要
に応じて配合することが出来る。更に、受酸剤として機
能する金属酸化物に過硫促進剤を併用することで、比較
的低温での加硫も容易に行うことが出来る。
組成物の調製は、任意の手段、例えばミキシングロー
ル、バンバリーミキサー、各種のニーダー類などを使用
して行われ、調製された組成物の加硫は、一般に約100
〜200℃の温度に約0.5〜120分程度加熱しながら、加圧
成形法、射出成形法などによって行なわれる。
ル、バンバリーミキサー、各種のニーダー類などを使用
して行われ、調製された組成物の加硫は、一般に約100
〜200℃の温度に約0.5〜120分程度加熱しながら、加圧
成形法、射出成形法などによって行なわれる。
本発明により、ハロゲン化ブチルゴムが本来有する好
ましい物性、例えば低ガス透過性などを実質的に低下さ
せることなく、活性酸素や活性塩素を含む水に対する抵
抗性を改善することが出来る。
ましい物性、例えば低ガス透過性などを実質的に低下さ
せることなく、活性酸素や活性塩素を含む水に対する抵
抗性を改善することが出来る。
次に実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜4、比較例1〜8 下記表中、処方欄記載の各配合物を60〜70℃のオープ
ンロールで混練し、シート化したものを金型に入れ180
℃、100kg/cm2、10分間の条件下で加圧成形した。得ら
れた加硫物について、耐水性、耐活性酸素性、耐活性塩
素性及びガス透過係数を求めた。耐水性は、JIS K6301
に準拠し、80℃の水に70時間浸漬後の体積変化率(%)
として比較した。耐活性酸素性もJIS K6301に準拠し、
過酸化水素を20%含有する80℃の水に70時間浸漬後の表
面状態をその軟化度合により比較した。更に、耐活性塩
素性も又JIS K6301に準拠し、塩素濃度3ppmの塩素水溶
液に80℃で70時間浸漬後の表面状態をその軟化度合によ
り比較した。ガス透過性はASTM D1434に準拠し、東洋精
機(株)製MODEL ASTM D1434 M−C3を使用して25℃で測
定した。
ンロールで混練し、シート化したものを金型に入れ180
℃、100kg/cm2、10分間の条件下で加圧成形した。得ら
れた加硫物について、耐水性、耐活性酸素性、耐活性塩
素性及びガス透過係数を求めた。耐水性は、JIS K6301
に準拠し、80℃の水に70時間浸漬後の体積変化率(%)
として比較した。耐活性酸素性もJIS K6301に準拠し、
過酸化水素を20%含有する80℃の水に70時間浸漬後の表
面状態をその軟化度合により比較した。更に、耐活性塩
素性も又JIS K6301に準拠し、塩素濃度3ppmの塩素水溶
液に80℃で70時間浸漬後の表面状態をその軟化度合によ
り比較した。ガス透過性はASTM D1434に準拠し、東洋精
機(株)製MODEL ASTM D1434 M−C3を使用して25℃で測
定した。
以上の実施例1〜4と比較例5の対比から、ハロゲン
化ブチルゴムに加えて塩素化ポリエチレンを配合するこ
とにより、耐活性酸素性及び耐活性塩素性が改善し、か
つ耐水性、ガス透過係数も良好であることが分る。一方
比較例6により、塩素化ポリエチレンのみでは、耐活性
酸素性及び耐活性塩素性は改善されるが、耐水性及びガ
ス透過係数の悪化が大きいことが分る。更に比較例7に
より、塩素化ポリエチレンに加えてエチレンプロピレン
ゴムを用いると、上記塩素化ポリエチレン単独の場合に
比し、耐水性は改善されるがガス透過係数が悪化するこ
とが分る。最後に、比較例8により、塩素化ブチルゴム
に加えて酸性度の強いカーボンブラックを使用しても、
耐活性酸素性及び耐活性塩素性は改善されないことが分
る。
化ブチルゴムに加えて塩素化ポリエチレンを配合するこ
とにより、耐活性酸素性及び耐活性塩素性が改善し、か
つ耐水性、ガス透過係数も良好であることが分る。一方
比較例6により、塩素化ポリエチレンのみでは、耐活性
酸素性及び耐活性塩素性は改善されるが、耐水性及びガ
ス透過係数の悪化が大きいことが分る。更に比較例7に
より、塩素化ポリエチレンに加えてエチレンプロピレン
ゴムを用いると、上記塩素化ポリエチレン単独の場合に
比し、耐水性は改善されるがガス透過係数が悪化するこ
とが分る。最後に、比較例8により、塩素化ブチルゴム
に加えて酸性度の強いカーボンブラックを使用しても、
耐活性酸素性及び耐活性塩素性は改善されないことが分
る。
Claims (1)
- 【請求項1】ハロゲン化ブチルゴム20〜70重量%および
ハロゲン化ポリエチレン80〜30重量%よりなるゴム組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62122884A JPH0819304B2 (ja) | 1987-05-19 | 1987-05-19 | ゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62122884A JPH0819304B2 (ja) | 1987-05-19 | 1987-05-19 | ゴム組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63286453A JPS63286453A (ja) | 1988-11-24 |
JPH0819304B2 true JPH0819304B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=14847020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62122884A Expired - Lifetime JPH0819304B2 (ja) | 1987-05-19 | 1987-05-19 | ゴム組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819304B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4910295B2 (ja) * | 2004-04-27 | 2012-04-04 | Nok株式会社 | アキュムレーターブラダ用ゴム組成物 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS524091A (en) * | 1975-06-30 | 1977-01-12 | Tokyo Ink Kk | Conductive mixture |
JPS52150459A (en) * | 1976-06-08 | 1977-12-14 | Bridgestone Corp | Heat-resistant rubber composition |
JPS60108442A (ja) * | 1983-11-16 | 1985-06-13 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | ゴム組成物 |
JPS612744A (ja) * | 1984-06-15 | 1986-01-08 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 加硫可能ハロゲン化ブチルゴム組成物 |
US4587302A (en) * | 1985-03-25 | 1986-05-06 | Hercules Incorporated | Butyl rubber and chlorinated rubber composition |
JPS6268838A (ja) * | 1985-09-19 | 1987-03-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 加硫ブラダ−用ゴム組成物 |
-
1987
- 1987-05-19 JP JP62122884A patent/JPH0819304B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63286453A (ja) | 1988-11-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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