JPH08192880A - 噴射バルブおよびこのバルブを備えた噴射装置 - Google Patents

噴射バルブおよびこのバルブを備えた噴射装置

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JPH08192880A
JPH08192880A JP7253251A JP25325195A JPH08192880A JP H08192880 A JPH08192880 A JP H08192880A JP 7253251 A JP7253251 A JP 7253251A JP 25325195 A JP25325195 A JP 25325195A JP H08192880 A JPH08192880 A JP H08192880A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶媒が乾燥することによって噴射システム内
に残った乾燥残留物を除去できる噴射バルブを提供す
る。 【解決手段】 バルブ本体（４）に設けられた更なるガ
ス取り込み口（１４）と、休止位置で前記更なるガス取
り込み口を遮断し、チャンバー（５）を第一区分（Ａ）
と第二区分（Ｂ）とに分割する、ノズルステム部材に配
された可動環状シール（１５）と、バルブ（３）の本体
（４）の内側に一時的な連通の手段（Ｃ）とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧下で噴射ガ
ス、もしくは噴射ガスの混合物により生成物（製品）を
噴射するための噴射バルブ、およびこのバルブを備えた
噴射装置に関する。このバルブは、使用者に、微小滴、
粒子、フォームまたはムースの形態で生成物を噴射させ
る、液体、ペーストまたは粉末生成物の噴射装置を構成
するためのものである。特に、このバルブは、乾燥する
ことによって通常の噴射システムを遮断する危険がある
噴射組成物に適している。このバルブで噴射される組成
物では、例えば塗料、液状接着剤、ヘアラッカーおよび
ムース、シェービングフォーム等が挙げられる。
【０００２】
【従来の技術】欧州特許公開第０５８３３５０号公報
は、噴射される液体と噴射ガスを含むタンクと、窪み部
分で容器に固定された噴射バルブを備えた、噴射ガスに
よって噴射される液状生成物用の噴射装置を開示してい
る。このバルブは、液状生成物を吸い上げるディップチ
ューブを備えたチャンバーを形成する円筒状の本体を有
する。環状ストップ部を形成する、第一円筒部と第二円
筒部とを有するノズルステム部材が、この本体に摺動可
能に取り付けられており、このノズルステム部材には、
噴射スプレーヘッドが取り付けられている。軸方向の噴
射通路が、ノズルステム部材の第一円筒部内に、ノズル
ステム部材の外部がノズルステム部材の壁を貫通する開
口部を経てバルブ本体の内部に連通するように形成され
ている。ノズルステム部材は、本体と窪み部分との間に
配置された第一の静止シールの開口内で動くことがで
き、その静止シールの厚さは、開口部の横断面より大き
いものである。ノズルステム部材は、弾性復元手段によ
って、ストップがシールに当接し、開口部がシールの厚
み内にくる第一の休止位置に向けて付勢される。容器の
内部とチャンバーを連通させるために、バルブ本体に更
なるガス取り込み口が設けられており、その容器内で
は、噴射ガスが加圧され、液体と噴射ガスとの混合物が
チャンバー内に生成され、噴射スプレーノズルに運搬さ
れるような状態とされている。第二の可動環状シール
が、ノズルステム部材の第二円筒部の周りに配置され、
休止位置における更なるガス取り込み口を遮断する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この噴射装置は、噴射
される生成物が比較的液状であれば、充分な操作性を示
す。しかし、噴射される生成物が、ヘアラッカーもしく
は塗料等の、溶媒に溶けた物質を主成分とする組成物で
ある場合は、噴射操作後に一定量の生成物が、溶媒が蒸
発する噴射システム内に残ってしまう。数回の噴射操作
後に、結局はこの蒸発による乾燥残留物が、特にノズル
ステム部材または噴射スプレーノズルなどの噴射システ
ムを遮断してしまう。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、一定量の生成
物を噴射する操作の前後で、噴射システムを自動的に洗
浄することができるバルブを提供することによって上記
欠点を克服することを目的とする。洗浄は、噴射システ
ムに噴射ガスのジェットを送ることによってなされ、噴
射操作の前後で生成物の残留物を除去する。
【０００５】しかして、本発明は、加圧下で噴射ガスの
補助により生成物を噴射する噴射バルブに関するもの
で、生成物を取り込むための第一開口部を備えたチャン
バーを形成し、環状ストップ部を形成する第一円筒部と
第二円筒部とを備えたノズルステム部材が内部に摺動自
在に装着された本体と、バルブの本体の内部に連通させ
てノズルステム部材の外部を配置させるために第一円筒
部に設けられた噴射通路とを具備し、ノズルステム部材
は、バルブ本体の上部に取り付けられ、噴射通路の横断
面より大きい厚みを有する静止シールの開口部の内側を
移動可能とされ、かつ環状ストップ部が静止シールに当
接し、噴射通路が静止シールの厚みの内側に位置するよ
うな、第一の休止位置に、弾性復元手段によって付勢さ
れ、さらに、バルブの本体に設けられ、噴射ガスを供給
する更なるガス取り込み口とされた第二開口部と、休止
位置で第二開口部を遮断し、チャンバーを第一区分と第
二区分とに分割する、第二円筒部の周りに配された可動
環状シールとを備えた、加圧下で噴射ガスにより生成物
を噴射する噴射用のバルブにおいて、ノズルステム部材
が、第二の位置に部分的に押し下げられたときに、第一
区分とノズルステム部材の噴射通路を介して外部に噴射
ガスが通過すべく第二開口部と外部との間が連通され、
かつ第一区分と第二区分とが分割されるように、バルブ
本体の内部とノズルステム部材とが配置され、バルブの
本体の内側に一時的な連通の手段が設けられ、この手段
は、ノズルステム部材の第一及び第二の位置では非作動
で、第一区分と第二区分とを連通させ、生成物とガスと
の混合物を噴射するためにノズルステム部材が第三の位
置に最大に押し下げられたときに作動するものである。
【０００６】噴射される生成物は、液化できる炭化水素
およびクロロフルオロカーボン、窒素、二酸化炭素、圧
縮空気、もしくはこれらの気体の混合物の中から有利に
選択される噴射ガスの作用の下で、液体、ペーストもし
くは粉末生成物とすることができる。
【０００７】第一の取り込み口が、噴射される生成物に
浸されるディップチューブに接続されていると好まし
い。この取り込み口を、生成物を含む柔軟なポケットに
直接取り付けることも同様に可能である。
【０００８】本発明では、一時的な連通のための手段
が、ノズルステム部材が第三の位置にあるとき、すなわ
ちノズルステム部材が最大に押し下げられた位置にある
ときに第一区分と第二区分における可動環状シールの両
側に現れる、バルブの本体の内壁に設けられた少なくと
も一つの縦および／または円形の溝からなるものとする
ことができる。
【０００９】環状シールは、例えば弾性材料からなる固
着されたＯリングとすることができる。この環状シール
は、ノズルステム部材と一体に成形された円筒状のビー
ドでもよい。
【００１０】弾性復元手段は、コイルバネからなるもの
が好ましい。
【００１１】上記の構成から、一定量の生成物を噴射す
る操作の前後でバルブの噴射システムの洗浄を行うバル
ブが得られ、このシステムは、更なるガス取り込み口、
バルブの第一区分、ノズルステム部材の噴射通路および
バルブを作動して生成物を噴射するために有利に具備さ
れるプッシュボタンの管を有する。
【００１２】このバルブから得られる別の利点は、一定
量の生成物を噴射した後では、更なる噴射ガス取り込み
口と取り込み開口部との間の連通がないことである。こ
の噴射ガスは、第二区分もしくはディップチューブまた
は生成物を含むポケットに侵入することができず、これ
は従来の更なるガス取り込みバルブには見られない。従
来のバルブでは、生成物の噴射操作の前に充分な量のガ
スが噴射され、特に生成物の噴射が頻繁に阻害される場
合には、タンクを完全に空にするのに不利となる。特
に、選択された噴射ガスが圧縮空気等の非液化ガスであ
る場合には、噴射ガスの浪費が問題となる。実際に、非
液化ガスを用いた生成物の噴射では、高価な装備となる
が、タンクを完全に空にするのに充分な大量の体積のガ
スを貯蔵する大容積の容器を使用するか、圧縮ガス再充
填システムを使用することを必要とすることが知られて
いる。しかして、本発明のバルブは、ガスの消費を減少
させるので、タンクが完全に空になる前に圧縮ガスで交
換する必要無しに、少ない体積の容器を備えることを可
能にする。
【００１３】本発明は、加圧下で噴射ガスにより生成物
を噴射する噴射装置に関し、噴射スプレーノズルが設け
られ、作動用プッシュボタンを備えたバルブを保持する
窪んだ固定部によって閉じられた生成物のタンクを備
え、このバルブが、第一開口部を介して生成物と連通す
るチャンバーを形成し、環状ストップ部を形成する第一
円筒部と第二円筒部とを備えたノズルステム部材が摺動
自在に装着された本体と、バルブの本体の内部に連通さ
せてノズルステム部材の外部を配置させるために第一円
筒部に設けられた噴射通路とを具備し、ノズルステム部
材は、バルブ本体の上部に取り付けられ、噴射通路の横
断面より大きい厚みを有する静止シールの開口部の内側
を移動可能とされ、かつ環状ストップ部が静止シールに
当接し、噴射通路が静止シールの厚みの内側に位置する
ような、第一の休止位置に、弾性復元手段によって付勢
され、さらに噴射ガスが入れられたタンクの内部とチャ
ンバーを連通させるために、バルブの本体に設けられた
更なるガス取り込み口となる第二開口部と、休止位置で
第二開口部を遮断し、チャンバーを第一区分と第二区分
とに分割する、第二円筒部の周りに配された可動環状シ
ールとを備えた、加圧下で噴射ガスにより生成物を噴射
する噴射装置において、ノズルステム部材が、第二の位
置に部分的に押し下げられたときに、第一区分とノズル
ステム部材の噴射通路を介して外部に噴射ガスが通過す
べく第二開口部と外部との間が連通され、かつ第一区分
と第二区分とが分割されるように、バルブ本体の内部と
ノズルステム部材とが配置され、バルブの本体の内側に
一時的な連通の手段が設けられ、この手段は、ノズルス
テム部材の第一及び第二の位置では非作動で、第一区分
と第二区分とを連通させ、生成物とガスとの混合物を噴
射するためにノズルステム部材が第三の位置に最大に押
し下げられたときに作動する噴射装置である。
【００１４】噴射容器が、ノズルステム部材が第三の位
置にあるときに、第一区分と第二区分における可動環状
シールの両側に現れる、バルブの本体の内壁に設けられ
た少なくとも一つの縦および／または円形の溝からなる
一時的な連通のための手段を含むバルブを備えたもので
あることが好ましい。
【００１５】弾性復元手段が、有利には金属性のコイル
バネからなるものが好ましい。
【００１６】静止シールが、バルブのチャンバーと窪ん
だ固定部との間のバルブ本体の上部に取り付けられるこ
とが好ましい。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明は、上記説明以外にも、添
付図面を参照して記載した実施例についてのより完全に
記載したいくつかの他の構成からなるが、これらは本発
明を限定するものではない。
【００１８】添付図面１ないし３では、参照番号１は、
窪み部２によって上部が覆われた容器を示すために使用
されている。
【００１９】図１において、本発明に係る噴射容器１
は、図示されていないが、下方に底部を備え、上方が窪
み部分２で覆われた円筒状ケース２０からなる。容器１
は、特に液体状の、液体、ペーストまたは粉末状の噴射
される生成物、および特に圧縮空気等の、液化ガスおよ
び／または圧縮ガス等の噴射ガスもしくはガスの混合物
で満たされている。この生成物は、ヘアラッカー、塗
料、フォーミング組成物等である。
【００２０】容器１の上には、全体的に円筒形をした本
体４を有する噴射バルブ３、およびバルブを操作する部
材として作用するノズルステム部材７が載っている。バ
ルブ本体は、その上部に、円筒状のスカート３ｂが施さ
れた円形プレート３ａを備えており、この円形プレート
の内側に、ワッシャーの形態の第一の静止弾性シール１
２が設けられている。バルブ本体４は、端部３ｃを備え
て、チャンバー５を形成している。この端部は、生成物
中に浸されるディップチューブ１６が施された生成物の
取り込み開口部６を備えている。このディップチューブ
は、バルブ本体４に接続された柔軟なポケット（図示せ
ず）に液体が含まれていれば必要ではない。この場合、
端部３ａは、ポケットを取り付けるための手段を備える
ものが好ましい。この端部３ａは、バルブ本体４の一部
を形成しても、バルブ本体４にスナップ止めまたは接着
された別の部分を構成してもよい。
【００２１】静止シール１２を固定する、例えば金属性
の、窪んだ固定部２が、くびわ加工または拡大ローリン
グによって、バルブ本体のスカート３ｂに固定されてい
る。窪み部分２の横になった壁は、中央の円形開口部２
ａを備えている。ノズルステム部材７は、環状ストップ
部１０を形成する２つの同軸の円筒部８および９を有す
る。円筒部８は、窪み部の開口部２ａよりわずかに小さ
い直径を備え、突出端８ａが噴射スプレーノズル１８に
至るひじ状の出口通路１９を備えたプッシュボタン１７
に取り付けられるように、静止シール１２および開口部
２ａを貫通している。さらに、ノズルステム部材７の円
筒部８には、円筒部８の壁を貫通する半径方向部分１１
ｂに連結した隠れた軸方向部分１１ａを有する噴射通路
１１が設けられている。バルブが休止位置にあるときに
は、この半径方向部分１１ｂは、静止シール１２の厚み
内に位置し、これによって遮断される。
【００２２】ノズルステム部材７の円筒部９は、バルブ
本体のチャンバー５内に臨み、その外径はバルブ本体４
の内壁より小さい。この円筒部９には、シールされた状
態で、ノズルステム部材７がバルブ本体４を摺動でき、
チャンバー５を二つの区分ＡおよびＢに分割できるよう
に、第二の可動環状シール１５が取り付けられている。
円筒部９は、円筒部９とバルブ本体４の底部３ｃとの間
に配置されたコイルバネ１３に弾性的に当接させられた
底部９ａを有している。
【００２３】第二の可動環状シール１５は、好ましくは
弾性材料からなるＯリングである。しかしながら、ノズ
ルステム部材７の円筒部９の周囲に、例えば弾性物質か
らなる適切な物質をさらに射出成形することによりこの
シールを形成することができる。
【００２４】バルブ本体４の壁に、小さい開口部１４が
形成され、タンク内部の上方をバルブのチャンバー５と
連通させることができる。この開口部１４は、ノズルス
テム部材７が休止位置にあるときに、第二のシール１５
が開口部１４を遮断できるように配置されている。
【００２５】バルブ本体４は、少なくとも一つの縦およ
び／または円形の溝３１を備え、溝の役割についてはバ
ルブの操作の記載の中で後述することにして、溝の長さ
は第二のシール１５の厚みより大きく、更なるガス取り
込み口１４が縦溝３１の延長上にある場合には、溝はこ
の取り込み口１４より低い位置に配置され、この縦溝３
１がある角度だけ開口部１４に対してずれていれば、せ
いぜい開口部１４と同じ高さに配置される。
【００２６】本発明に係る噴射容器１の操作は、以下の
通りである。休止位置では、バルブ３が閉じられてお
り、更なるガス取り込み口１４が、第二の可動シール１
５によって塞がれ、通路１１ｂが第一のシール１２によ
って閉ざされている。また、第二の可動シール１５は、
区分Ｂの液体が、区分Ａに侵入できないように液密的に
区分ＡとＢを分離する（図１）。
【００２７】ある量の生成物を噴射する際には、使用者
がプッシュボタン１７を押して、ノズルステム部材７を
下方に動かす。このノズルステム部材７は、区分ＡとＢ
を分離しながらも、第二の可動シール１５が更なるガス
取り込み口１４を解放した、図２に示された中間の位置
を占める。この位置では、ノズルステム部材の通路１１
ｂが第一のシール１２の下に位置し、一定量のガスが開
口部１４を通り、区分Ａ、通路１１ｂ、隠れた通路１１
およびプッシュボタン１７のひじ型通路１９を経て、噴
射スプレーノズル１８から逃げる。
【００２８】噴射段階に相当する最後の工程では、ノズ
ルステム部材７は、図３に示す位置を占める。第二の可
動シール１５は、それぞれの区分ＡおよびＢにおいて可
動シール１５の両側に現れる縦溝３１と並ぶ。タンク２
０に含まれる液体は、噴射ガスが作用して、区分Ｂか
ら、噴射ガスと液体との混合物が作られる区分Ａに侵入
することができる。この混合物は、噴射スプレーノズル
１８に運ばれる。
【００２９】使用者が、休止位置に至る前に噴射操作を
止めたときは、ノズルステム部材７が、図２に示す上述
した中間位置を経る。これは、更なるガス取り込み口１
４と噴射スプレーノズル１８との間の噴射システムに見
られる、全ての生成物を追い出すことのできる、ガスの
みの噴射を引き起こす。従って、噴射システム内で生成
物が乾燥する危険性、および得られた乾燥残留物で生成
物が遮断される危険性が、顕著に減少する。
【００３０】図４は、図１のバルブの変形例を示してお
り、図１のＯリング１５が、成形の際にノズルステム部
材７と一体に形成された円筒状ビード１５ａの形態のシ
ールによって置き換えられたものである。このビード１
５ａは、ノズルステム部材７の円筒部９の周囲に、例え
ば弾性物質等の適切な物質を射出成形することによって
得られる。このバルブの操作方法は、図１ないし３に係
るバルブについて記載した方法と同じである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 休止位置にある本発明の噴射バルブを備えた
噴射容器の部分断面図である。
【図２】 洗浄の位置にある図１のバルブの断面図であ
る。
【図３】 噴射の位置にある図１のバルブの断面図であ
る。
【図４】 図１の噴射装置の変形例であって、単一の部
材として形成されたシールとノズルステム部材を示す。
【符号の説明】
３・・・バルブ、４・・・本体、５・・・チャンバー、
６・・・第一開口部、７・・・ノズルステム部材、８・
・・第一円筒部、９・・・第二円筒部、１０・・・環状
ストップ部、１１ａ、１１ｂ・・・噴射通路、１２・・
・静止シール、１３・・・弾性復元手段、１４・・・第
二開口部、１５・・・可動環状シール、Ａ・・・第一区
分、Ｂ・・・第二区分、Ｃ・・・一時的な連通の手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 生成物を取り込むための第一開口部
    （６）を備えたチャンバー（５）を形成し、環状ストッ
    プ部（１０）を形成する第一円筒部（８）と第二円筒部
    （９）とを備えたノズルステム部材（７）が内部に摺動
    自在に装着された本体（４）と、 バルブ（３）の本体（４）の内部に連通させてノズルス
    テム部材（７）の外部を配置させるために第一円筒部
    （８）に設けられた噴射通路（１１ａ、１１ｂ）とを具
    備し、 ノズルステム部材（７）は、バルブ本体（４）の上部に
    取り付けられ、噴射通路（１１ａ、１１ｂ）の横断面よ
    り大きい厚みを有する静止シール（１２）の開口部の内
    側を移動可能とされ、かつ環状ストップ部（１０）が静
    止シール（１２）に当接し、噴射通路（１１ａ、１１
    ｂ）が静止シール（１２）の厚みの内側に位置するよう
    な、第一の休止位置に、弾性復元手段（１３）によって
    付勢され、 さらに、バルブ（３）の本体（４）に設けられ、噴射ガ
    スを供給する更なるガス取り込み口とされた第二開口部
    と、 休止位置で第二開口部（１４）を遮断し、チャンバー
    （５）を第一区分（Ａ）と第二区分（Ｂ）とに分割す
    る、第二円筒部（９）の周りに配された可動環状シール
    （１５）とを備えた、加圧下で噴射ガスにより生成物を
    噴射する噴射用のバルブにおいて、 ノズルステム部材（７）が、第二の位置に部分的に押し
    下げられたときに、第一区分（Ａ）とノズルステム部材
    （７）の噴射通路（１１ａ、１１ｂ）を介して外部に噴
    射ガスが通過すべく第二開口部（１４）と外部との間が
    連通され、かつ第一区分（Ａ）と第二区分（Ｂ）とが分
    割されるように、バルブ本体（４）の内部とノズルステ
    ム部材（７）とが配置され、 バルブ（３）の本体（４）の内側に一時的な連通の手段
    （Ｃ）が設けられ、該手段は、ノズルステム部材（７）
    の第一及び第二の位置では非作動で、第一区分（Ａ）と
    第二区分（Ｂ）とを連通させ、生成物とガスとの混合物
    を噴射するためにノズルステム部材（７）が第三の位置
    に最大に押し下げられたときに作動することを特徴とす
    るバルブ。
  2. 【請求項２】 一時的な連通のための手段（Ｃ）が、ノ
    ズルステム部材（７）が第三の位置にあるときに、第一
    区分（Ａ）と第二区分（Ｂ）における可動環状シール
    （１５）の両側に現れる、バルブ（３）の本体（４）の
    内壁に設けられた少なくとも一つの縦および／または円
    形の溝（３１）からなることを特徴とする請求項１記載
    のバルブ。
  3. 【請求項３】 環状シール（１５）が、Ｏリングである
    ことを特徴とする請求項１または２に記載のバルブ。
  4. 【請求項４】 環状シール（１５）が、ノズルステム部
    材（７）の成形の際に一体に形成された円筒状ビードで
    あることを特徴とする請求項１または２に記載のバル
    ブ。
  5. 【請求項５】 弾性復元手段（１３）がコイルバネから
    なることを特徴とする請求項１ないし４のいずれか１項
    に記載のバルブ。
  6. 【請求項６】 噴射スプレーノズル（１８）が設けら
    れ、作動用プッシュボタン（１７）を備えたバルブ
    （３）を保持する窪んだ固定部（２）によって閉じられ
    た生成物のタンク（２０）を備え、 該バルブ（３）が、 第一開口部（６）を介して生成物と連通するチャンバー
    （５）を形成し、環状ストップ部（１０）を形成する第
    一円筒部（８）と第二円筒部（９）とを備えたノズルス
    テム部材（７）が摺動自在に装着された本体（４）と、 バルブ（３）の本体（４）の内部に連通させてノズルス
    テム部材（７）の外部を配置させるために第一円筒部
    （８）に設けられた噴射通路（１１ａ、１１ｂ）とを具
    備し、 ノズルステム部材（７）は、バルブ本体（４）の上部に
    取り付けられ、噴射通路（１１ａ、１１ｂ）の横断面よ
    り大きい厚みを有する静止シール（１２）の開口部の内
    側を移動可能とされ、かつ環状ストップ部（１０）が静
    止シール（１２）に当接し、噴射通路（１１ａ、１１
    ｂ）が静止シール（１２）の厚みの内側に位置するよう
    な、第一の休止位置に、弾性復元手段（１３）によって
    付勢され、 さらに噴射ガスが入れられたタンク（２０）の内部とチ
    ャンバー（５）を連通させるために、バルブ（３）の本
    体（４）に設けられた更なるガス取り込み口となる第二
    開口部と、 休止位置で第二開口部（１４）を遮断し、チャンバー
    （５）を第一区分（Ａ）と第二区分（Ｂ）とに分割す
    る、第二円筒部（９）の周りに配された可動環状シール
    （１５）とを備えた、加圧下で噴射ガスにより生成物を
    噴射する噴射装置（１）において、 ノズルステム部材（７）が、第二の位置に部分的に押し
    下げられたときに、第一区分（Ａ）とノズルステム部材
    （７）の噴射通路（１１ａ、１１ｂ）を介して外部に噴
    射ガスが通過すべく第二開口部（１４）と外部との間が
    連通され、かつ第一区分（Ａ）と第二区分（Ｂ）とが分
    割されるように、バルブ本体（４）の内部とノズルステ
    ム部材（７）とが配置され、 バルブ（３）の本体（４）の内側に一時的な連通の手段
    （Ｃ）が設けられ、該手段は、ノズルステム部材（７）
    の第一及び第二の位置では非作動で、第一区分（Ａ）と
    第二区分（Ｂ）とを連通させ、生成物とガスとの混合物
    を噴射するためにノズルステム部材（７）が第三の位置
    に最大に押し下げられたときに作動することを特徴とす
    る噴射装置。
  7. 【請求項７】 一時的な連通のための手段（Ｃ）が、ノ
    ズルステム部材（７）が第三の位置にあるときに、第一
    区分（Ａ）と第二区分（Ｂ）における可動環状シール
    （１５）の両側に現れる、バルブ（３）の本体（４）の
    内壁に設けられた少なくとも一つの縦および／または円
    形の溝（３１）からなることを特徴とする請求項６記載
    の噴射装置。
  8. 【請求項８】 弾性復元手段（１３）がコイルバネから
    なることを特徴とする請求項６または７に記載の噴射装
    置。
  9. 【請求項９】 静止シール（１２）が、チャンバー
    （５）と窪んだ固定部（２）との間のバルブ本体（４）
    の上部に位置することを特徴とする請求項６ないし７の
    いずれか１項に記載の噴射装置。
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