JP2002326682A - エアゾール噴射装置 - Google Patents

エアゾール噴射装置

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JP2002326682A
JP2002326682A JP2001131551A JP2001131551A JP2002326682A JP 2002326682 A JP2002326682 A JP 2002326682A JP 2001131551 A JP2001131551 A JP 2001131551A JP 2001131551 A JP2001131551 A JP 2001131551A JP 2002326682 A JP2002326682 A JP 2002326682A
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liquid
button
injection
variable capacity
nozzle
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JP2001131551A
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English (en)
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Haruhisa Uenoyama
晴久 上野山
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Kyowa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】噴射後のアフタードローをなくし、あるいは減
少させることによって、綺麗な霧を噴射することのでき
るエアゾール噴射装置を提供せんとする。 【解決手段】被噴射液を収納した収納容器と、この収納
容器に設けられたノズル11と、このノズル先端に設けら
れた噴射ボタン2とを備え、噴射ボタン2を押圧すること
によって、ノズル11から吐出した収納容器内の被噴射液
が噴射ボタン2に設けられた吐出経路を経て噴射孔7から
噴射される。噴射後に噴射ボタン2の吐出経路に残留す
る被噴射液を、噴射ボタン2内に保持するようにした内
部保持手段を設ける。内部保持手段は、容量可変室101
と、この容量可変室101と噴射ボタン2の吐出経路との間
に設けられた通液孔102からなり、噴射ボタン2の押圧を
解除することにより容量可変室101への被噴射液の流れ
が生じ、被噴射液が内部保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、エアゾール噴射
装置、特に、噴射ガスによるガス圧によって収納容器か
ら被噴射液を噴射するエアゾール装置の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】気化ガスを噴射ガスとし、この噴射ガス
のガス圧によって収納容器から被噴射液を噴射するエア
ゾール製品の噴射機構としては、例えば図9に示すもの
が一般的である。このものは、収納容器Aと、噴射ボタ
ンBとを備え、噴射ボタンBを収納容器AのノズルA1
の先端部に嵌合するノズル嵌合孔Cと、噴射孔Dと、ノ
ズル嵌合孔Cと噴射孔Dとの間にこれらを連通する吐出
経路Eとを備え、そして、収納容器AのノズルA1の先
端部に嵌合させた噴射ボタンBを下方に押圧することに
よって収納容器A内の被噴射液がノズルA1から吐出経
路Eを通って噴射孔Dから噴射できるようにしたもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のエアゾール噴
射装置における長年の未解決問題として、アフタードロ
ーの問題がある。このアフタードローとは、噴霧した
後、最後に飛ばなかった液被噴射液)が、大きめの液滴
となって噴射ボタンの噴射孔に残るものであり、噴射ボ
タンBの押圧を停止して噴射を停止した際に、噴射孔D
からの被噴射液の漏洩を言う。このアフタードローが生
じた状態で、もう一度噴射すると、先の残ったアフター
ドロー分の液滴が、霧状にならずに、大きな粒となって
飛んでしまう。この大きな粒は、噴射後の塗面を汚く
し、また、肌に付いた時は霧でなく水滴が飛んでくるの
で、不快感を与えてしまい、被噴射液や噴射ガスの条件
によっては、このアフタードローの問題によって、製品
化を諦めざるを得ない場合も生ずる。このようなアフタ
ードローの問題は、窒素、酸素、炭酸ガスのような圧縮
ガスを噴射用ガスとした場合や、液化ガスを用いても液
化ガスの使用量が極端に少ない製品例えば、ガラスクリ
ーナーや洗濯糊)や、また、噴射ボタン内に調圧機構や
流量調整機構を内蔵した製品に、顕著に発生する場合が
多いが、何れのエアゾール製品にあっても、多かれ少な
かれ発生する。本願発明は、噴射後のアフタードローを
なくし、あるいは減少させることによって、綺麗な霧を
噴射することのできるエアゾール噴射装置を提供せんと
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、被
噴射液を収納した収納容器1と、この収納容器1に設けら
れたノズル11と、このノズル先端に設けられた噴射ボタ
ン2とを備え、噴射ボタン2を押圧することによって、ノ
ズル11から吐出した収納容器1内の被噴射液が噴射ボタ
ン2に設けられた吐出経路を経て噴射孔7から噴射される
ようにしたエアゾール噴射装置において、噴射後に噴射
ボタン2の吐出経路に残留する被噴射液を、噴射ボタン2
内に保持するようにした内部保持手段が備えられたこと
を特徴とするエアゾール噴射装置を提供することによっ
て上記の課題を解決する。本願の第2の発明は、第1の
発明に係るエアゾール噴射装置において、内部保持手段
が、噴射ボタン2と収納容器1との間に設けられた容量可
変室101と、この容量可変室101と噴射ボタン2の吐出経
路との間に設けられた通液孔102からなり、容量可変室1
01の容量はバルブに設けられているノズル11の外部に突
出するストロークの差によってが変わるものであり、噴
射ボタン2を押圧することによって容量可変室101の容量
が小さくなった後、噴射ボタン2の押圧を解除すること
により容量可変室101への被噴射液の流れが生じること
によって、被噴射液が内部保持されることを特徴とする
ものを提供する。本願の第3の発明は、第2の発明に係
るエアゾール噴射装置において、噴射ボタン2を押圧す
ることによって容量可変室101の容量が小さくなった
後、噴射ボタン2の押圧を解除することによって容量可
変室101の容量が大きくなる際に、吐出経路に残留する
被噴射液が通液孔102を経て容量可変室101側に吸引され
ることにより、被噴射液が内部保持されることを特徴と
するものを提供する。本願の第4の発明は、第2の発明
に係るエアゾール噴射装置において、噴射ボタン2を押
圧することによって容量可変室101の容量が小さくなっ
た後、噴射ボタン2の押圧を解除した際、吐出経路にお
ける噴射孔7からの吐出抵抗に比して容量可変室101への
流入抵抗が小さくなることによって、吐出経路に残留す
る被噴射液が通液孔102を経て容量可変室101側に流入す
ることにより、被噴射液が内部保持されることを特徴と
するものを提供するものである。本願の第5の発明は、
第1〜4の何れかの発明に係るエアゾール噴射装置にお
いて、噴射ボタン2がレギュレータ−機能を持ったこと
を特徴とするものを提供する。本願の第6の発明は、第
1〜5の何れかの発明に係るエアゾール噴射装置におい
て、内部保持手段が、密閉機能を持つことを特徴とする
ものを提供する。本願の第7の発明は、第1〜6の何れ
かの発明に係るエアゾール噴射装置において、保持手段
形成部材106が、収納容器1に対する固定部107を有する
ことを特徴とするものを提供する。尚、本願発明に言う
内部保持手段とは、吐出経路から噴射孔外へ漏れ出さん
とする被噴射液の少なくとも一部に対して、吐出経路又
はこれに導通する容量可変室内に留めるように作用す
る、流体の流れを形成する手段を言う。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本願発明
の実施形態について説明する。図1は、本願発明の第1
の実施の形態に係るエアゾール噴射装置の要部拡大断面
図であり、図2は、同エアゾール噴射装置の噴射ボタン
を押し下げた状態の要部拡大断面図であり、図3は、本
願発明の特徴を説明するための本願発明の第1の実施の
形態に係るエアゾール噴射装置の要部拡大断面図であ
り、図4は、本願発明の特徴を説明するための同エアゾ
ール噴射装置の噴射ボタンを押し下げた状態の要部拡大
断面図である。
【0006】本願発明のエアゾール製品の噴射機構は、
収納容器1の上端中央部に設けられたノズル11を有す
るバルブハウジング13と、このノズル11に取り付け
られた噴射ボタン2とから構成されている。そして、本
願発明は、噴射後に噴射ボタン2の吐出経路に残留する
被噴射液を吸引する吸引手段100番台の符号を付した
構造)を設けたことが最大の特徴であるが、説明の都合
上、吸引手段以外の構造について、図1、図2を参照し
て説明する。
【0007】この実施形態におけるノズル11は、この
ノズル11を下方に押圧すると下方に下がってノズル孔
12から被噴射液が排出され、押圧を止めるとノズル1
1に付設されたコイルスプリング16等の付勢手段によ
って押し上げられ被噴射液の送り出しを止めるように形
成されたものである。
【0008】収納容器1は、従来と同様のもので、内部
には医薬品、医薬部外品、化粧品などの薬剤、芳香剤、
殺虫剤、塗料等の各種の被噴射液とともに、空気,二酸
化炭素,窒素,笑気ガス,酸素、ヘリウム等の噴射ガス
として気相及び/又は液相のガス剤が封入されている。
この収納容器1の上端中央部にはバルブハウジング13
が設けられ、このバルブハウジング13にノズル孔12
を有する筒状のノズル11が備えられている。バルブハ
ウジング13の下端部には、筒状の連結部14が形成さ
れ、この連結部14にチューブ15が連結されている。
収納容器1内の被噴射液は、このチューブ15から連結
部14を通過してノズル11のノズル孔12へと被噴射
液を送り込むことができる。
【0009】ノズル11は、有底の筒状体から形成さ
れ、その壁面の適宜位置に、連通孔17が穿設されてお
り、ノズル11の下端部とバルブハウジング13の内部
底面との間にコイルスプリング16が介装され、ノズル
11が下方に押圧されることにより、連通孔17を介し
てノズル孔12とバルブハウジング13の内部の吐出経
路20とが連通され、これによりチューブ15とノズル
孔12とが連通するように構成されている。尚、図示は
省略するが、バルブハウジング13の壁面に、所謂ベー
パータップと言われる小孔を設けてもよい。
【0010】噴射ボタン2は、本体部10と、レギュレ
ーター機構部と、噴射孔7を有する噴射部材70とから
構成されている。本体部10の下方中心部にはノズル嵌
合孔3が形成され、このノズル嵌合孔3にはノズルの先
端が嵌入され、噴射ボタン2を下方に押すことによって
ノズル11を下方に押圧操作することができる。
【0011】レギュレーター機構部は、噴射ボタン2の
中央部に形成された略円筒形の空間部4内に、ノズル1
1の軸方向図中上下方向)に摺動できるように配設され
た摺動部材5と、この摺動部材5を常時ノズル11図中
下方向)側に付勢する付勢手段6とを備える。この実施
形態においては、付勢手段6として円筒コイルバネを使
用している。付勢手段6の上方には、上蓋8が本体部1
0に固定した状態にて、配位されている。摺動部材5
は、その上方部に仕切部51を有する筒形状のものから
なり、この仕切部51が区画壁となる。また摺動部材5
は、その仕切部51の中心部から下方に向かって延長す
る突出片54を有し、この突出片54の先端部に形成さ
れる遮蔽部52とから構成されている。
【0012】本体部10の下方中心部内に設けられたノ
ズル嵌合孔3の上方にはノズル用開口部41が形成さ
れ、摺動部材5の仕切部51の下方部には貯溜室44が
形成され、これらノズル用開口部41と貯溜室44とを
連通する接続孔43が設けられている。この実施形態で
は接続孔43を、ノズル用開口部41の上に、本体部1
0の下方中心部の内壁の内径をノズル用開口部41の内
径よりも小さくすることによって形成している。これに
よりノズル用開口部41との境界に段部が形成されるこ
ととなる。
【0013】摺動部材5の筒状外周部53の上方外周面
には、環状の溝部を設け、この溝部内に密閉手段として
のリング状の密閉部材51aを備える。この筒状外周部
53の上方外周面が摺動部材5の摺動面となる。摺動部
材5の筒状外周部53の下端部と空間部4の内壁面との
間にも貯溜室45が円環状に形成されている。このよう
に摺動部材5と空間部4の内壁面との間に形成された貯
溜室44、45は、密閉部材51aが摺動部材5と空間
部4の内壁面との間を機密に塞ぐことによって付勢手段
配設室42と完全に分離され、貯留室44、45に入っ
た収納容器1内の被噴射液が付勢手段配設室42に漏れ
ることがなく、収納容器1のノズル11から適宜圧で送
り出される被噴射液を一時的に貯留できる。又、当然の
こととしてこれらの貯留室44、45同士の間、及びこ
の貯留室45と噴射部材70との間には両者を連通する
連通路が設けられている。
【0014】これらの連通路は、狭い通路から形成され
ており、貯留室44、45内の内圧が所定の圧力にまで
良好に上昇するように、貯留室44、45内に被噴射液
及びガスが良好に保持されると共に、その所定内圧で貯
留室44、45に入り込んだ被噴射液を噴射部材70に
送るためのものである。この実施形態ではこれらの連通
路を、摺動部材5と空間部4の内壁面との間隔を狭く形
成することによって、上記効果を発揮させている。貯溜
室45から噴射部材70へと連通する吐出経路は、連通
孔73を通過して噴射部材70へと連通する。
【0015】突出片54は、丸棒状のものからなり、そ
の軸径がノズル用開口部41と貯溜室44との間に形成
される上記接続孔43より小径に形成され、先端側が接
続孔43を貫通してノズル用開口部41内に延長してい
る。突出片54の先端の遮蔽部52は、ノズル用開口部
41内に配設され、鍔部52aと、遮蔽部材52bとか
らなる。鍔部52aは、上面の外周径が接続孔43の径
より大きく、ノズル用開口部41の径より小さく形成さ
れ、又、下面は平面状に形成され、ノズル11の軸方向
に対し下面全体が直交するように形成され、ノズル孔1
2から送り出される収納容器1内の被噴射液及びガスが
この下面に当たるように形成されている。
【0016】他方、遮蔽部材52bは、弾性力を有する
シーリング用のOリングから成り、鍔部52a上部で突
出片54に巻回されて配設されている。又、この遮蔽部
材52bの外周径は、突出片54に巻回された状態で接
続孔43の径より大きく、接続孔43を密閉することが
できるものである。付勢手段6としては、この実施形態
では円筒コイルバネが使用され、下端が摺動部材5の仕
切部51上面に、上端が上蓋8下面に夫々当接するよう
に仕切部51と上蓋8間にセットされて付勢手段配設室
42内に配設されている。図1に示すように貯留室4
4、45内にノズル11からの被噴射液及びガスが送り
込まれていない不使用時においては、連通孔73は密閉
部材51aによって封鎖された状態となっている。尚、
密閉部材51aは、上記不使用時において、連通孔73
を塞ぐ位置でなく、連通孔73を開放する位置、即ち連
通孔73の少し上方位置に設けてもよい。
【0017】噴射孔7は、この実施形態では、本体部1
0と別体のものからなる噴射部材70に設けられ、この
噴射部材70は噴射ボタン2の本体部10の連通孔73
の部位に取り付けられているが、本体部10に直接形成
することもできる。この噴射部材70は、図中左側に噴
射孔7を有する有底筒状のものからなる噴射部本体75
と、この噴射部本体75の内部に配設される筒状のもの
からなる噴射用チップ74とから形成されている。この
噴射用チップ74には、その中心部に小さい貯溜部76
が設けられ、その外周部に導通路71が形成されてい
る。この導通路71は、後に詳説するが、噴射部本体7
5の内周面と噴射用チップ74の外周面に形成された複
数条の溝部によって形成された幅狭の隙間から形成され
ている。
【0018】連通孔73から送り込まれる被噴射液は、
一時この貯溜部76に溜まり、その後幅狭の導通路71
を通過して噴射孔7から外部に噴射されうる。噴射孔7
は、小孔とされ、導通路71から押し出されてくる被噴
射液を、この噴射孔7によって噴霧状に噴射する。そし
て、この噴射部材70が、噴射ボタン2の外壁に設けら
れた噴射部材嵌合孔2aに嵌合されることによって本体
部10の連通孔73と導通路71とが連通されるが、導
通路71が、幅狭に形成されるとともに、噴射孔7が小
孔に形成されているため、連通孔73を通過して噴射孔
7から噴射されるまでの間、貯溜部76内に送り込まれ
た被噴射液及びガスの送り出しが制限され、上述の貯溜
室44と貯溜室45との吐出経路、或いは、貯溜室45
と連通孔73との吐出経路と同様の機能を果たす。
【0019】次にこの噴射機構の作動について説明す
る。先ず、噴射ボタン2のノズル嵌合孔3に収納容器1
のノズル11を嵌合させ、収納容器1のノズル11に噴
射ボタン2を取り付ける。この取り付け状態において
は、図1に示すように摺動部材5が付勢手段6によって
下方に付勢され、摺動部材5の筒状外周部53の密閉部
材51aが連通孔73を閉鎖した状態となり、遮蔽部5
2が、ノズル用開口部41の略中央部に位置し、接続孔
43を開口状態にしている。次に、噴射ボタン2の上面
を指で下方に押圧する。これにより、ノズル11がノズ
ル嵌合孔3のノズル上端面当接部31によって下方に押
し下げられ、これに伴い収納容器1内部の被噴射液が収
納容器1内の気化ガスの圧力によってノズル孔12より
噴出される。
【0020】噴出された被噴射液は、遮蔽部52の下面
に当たって上方向の圧力W3を負荷するとともに、遮蔽
部52の外周とノズル用開口部41内周との間隙から開
口状態の接続孔43を通って貯留室44内に流入する。
貯留室44内にある程度の量の被噴射液及び気化ガスが
入り込むと、気化ガスによって押し出された被噴射液に
より、貯留室44内の内圧W2が上昇する。その際、貯
留室44内に入り込んだ被噴射液は、狭い吐出経路を通
って2つ目の貯溜室45内にも流れ込む。このようにし
て貯溜室44、45内の内圧W2が更に上昇して、貯留
室44、45の上方に位置する摺動部材5にかかる内圧
W2と上記遮蔽部52の下面にかかる圧力W3との総和
の圧力W2+W3が、付勢手段6によって摺動部材5を
下方に付勢する付勢力W1より大きくなると、摺動部材
5が上方に押し上げられる。
【0021】摺動部材5が上方に押し上げられると連通
孔73が開口して、被噴射液は噴射用チップ74の貯溜
部76内に送り込まれ、この貯溜部76の内圧も上昇し
て、導通路71を通過して噴射孔7から外部に被噴射液
の噴射が開始される。この噴射の状態が維持されて、貯
溜室44、45及び貯溜部76の内圧が所定内圧以上と
なると、即ち、円筒コイルバネとしての付勢手段6の付
勢圧力W1以上になると、摺動部材5は更に上昇する。
摺動部材5が更に押し上げられると、遮蔽部52の鍔部
52aが、接続孔43を下方から塞いで閉口状態にして
しまう。従って、貯留室44、45、76内は、それ以
上内圧W2が上がることなく、その内圧W2で噴射孔7
から被噴射液が噴射される。
【0022】被噴射液がある程度噴射されると、貯留室
76、45、44内の内圧W2は徐々に下がり始め、上
記総和圧W2+W3が付勢手段6の付勢力W1より小さ
くなる。すると摺動部材5が下方に下降する。摺動部材
5が下降すると、噴射部材70への被噴射液及び気化ガ
スの送りが制限されるとともに、接続孔43が再び開口
状態になる。そして、再び、貯留室44、45内に被噴
射液が入り込み、総和圧W2+W3が上昇して貯留室4
4、45内の被噴射液が連通孔73から噴射部材70に
送り込まれ、つまり噴射部材70の貯溜部76内にも被
噴射液が送り込まれ、噴射が促進されて所定圧力の噴射
が継続される。以上の動作を瞬時に繰り返すことによ
り、常時内圧W2で被噴射液が噴射孔7から噴霧状に噴
射されるのである。
【0023】従って、使用当初から使用終了まで常時W
2の一定圧で被噴射液を送り出すことができ、一定の噴
射状態及び噴霧状態を維持できることとなる。又、付勢
力の異なる種々の付勢手段6を使用することによって、
必要に応じて容易に所望の噴射圧力に調整することがで
きるのである。
【0024】尚、本実施形態においては、付勢手段6と
して円筒コイルバネを使用しているが、これに限らず、
適宜他の付勢手段を使用することができる。また、付勢
手段6の配設位置についても、摺動部材5の仕切部51
の上面に限らず、例えばノズル用開口部41内におい
て、遮蔽部52の上面と、接続孔43の段部との間に配
設したり、或いは、貯留室44の部分に、即ち摺動部材
5の仕切部51の下面と、本体部10の空間部4の内壁
との間に、仕切部51を下方に引き下げるような付勢手
段を配設する等、適宜変更できるものである。
【0025】図5は、上記実施形態に係る噴射機構で使
用された密閉部材51aを図示しており、そのA)がそ
の平面図、そのB)が前図のS−S断面図である。この
密閉部材51aは、柔軟な弾力性に富む合成ゴム、エラ
ストマー、或いは合成樹脂等からなるリング状のパッキ
ンである。この断面形状は、図4B)の断面図から解る
通り、逆V字形状又は逆U字形状に形成され、下方に2
本の脚部51bを有し、脚部間に空間部51cを有する
ものである。この形状を採用することにより、上記空間
部51cを持たない通常のシーリング用パッキンに見ら
れるように、膨潤によって円滑性が損なわれるという問
題が回避されうるのである。またこの密閉部材51aを
使用することにより、摺動部材5と空間部4の内壁との
密閉度が向上するため、アフタードローの防止にも効果
がある。
【0026】本願発明は、上記のような密閉部材51a
と併用しても、あるいは併用せずに通常のシーリング用
パッキンを用いた場合にあっても、より確実にアフター
ドローを防止する手段を提供するもので、以下、その構
造及び作動状態について、図3、図4を参照して説明す
る。
【0027】本願発明は、アフタードローを防止する手
段として、噴射後に噴射ボタン2の吐出経路この実施の
形態では、噴射ボタン2のノズル用開口部41から噴射
孔7に至るまでの経路)に残留する被噴射液を吸引する
吸引手段を設けたものである。この吸引手段は、噴射ボ
タン2と収納容器1との間に設けられた容量可変室10
1と、この容量可変室101と噴射ボタン2の吐出経路
との間に設けられた通液孔102として実施されてい
る。この容量可変室101は、噴射ボタン2を押圧する
ことによって容量が小さくなった後、噴射ボタン2の押
圧を解除すると、再び容量が大きくなる方に働く。ここ
で容量可変室101は負圧傾向となるので、吐出経路に
残留する被噴射液が通液孔102を経て容量可変室内に
流入する。この流入する原理理由の第1は、吐出経路に
残留する残圧を持った被噴射液が、噴射孔7を通過して
外部に噴出する時の抵抗より、通液孔102を通って容
量可変室101に入りこむ時の抵抗の方が小さい力で済
む為に、吐出経路に残留する被噴射液が容易に容量可変
室101に流入し、噴射孔7にアフタードローとなる被
噴射液を送りこまない事となるからである。第2の原理
理由は、本願発明の実施の形態を説明するために図示し
た場合ように、ピストン部105を有する保持手段形成
部材106が、下端に固定部107を有し、収納容器1
と固着する場合には、噴射ボタン2の押圧を解除する
と、ピストン部105が収納容器1に固定されている状
態で、コイルスプリング16によってシリンダ部103
が強制的に持ち上げられることとなるので、この時の容
量可変室101は負圧を生じながら大きくなる。この負
圧により、吐出経路に残留する被噴射液が通液孔102
を経て容量可変室101に、極めて早く、より確実に吸
引流入される事となる。これらの理由により、噴射孔7
からのアフタードローの発生がより確実に防止緩和され
る。
【0028】より具体的に説明すると、まず、噴射ボタ
ン2側に、シリンダ部103を設ける。より詳しくは、
噴射ボタン2の下端に下方に開口する空間部分を形成
し、この空間部分をシリンダ部103とする。このシリ
ンダ部103は、この例では、平面視環状の凹部として
実施しているが、その形状は、次に述べるピストン部1
05との関係でシリンダとして機能することを条件に、
適宜変更し得る。このシリンダ部103と、吐出経路の
適宜箇所との間に、シリンダ部103より小径の通液孔
102を形成する。この例では、貯溜室45に導通させ
たが、連通孔73やノズル用開口部41とする等、その
箇所を変更でき、また、複数箇所に導通させてもよい。
尚、このシリンダ部103には、その開口端に、Oリン
グ等のシーリング材104が設けられ、ピストン部10
5との間の気密性を高めているが、これは、ピストン部
105側に設けてもよく、設けずに実施してもよい。
【0029】他方、収納容器1側には、シリンダ部10
3内に摺動可能に嵌入するピストン部105を設ける。
このピストン部105は、収納容器1の上端に固定され
た保持手段形成部材106の上端に設けられている。こ
の保持手段形成部材106は、合成樹脂等の適宜素材で
形成され、下端に固定部107を有する。この例では、
固定部107はバルブハウジング13を収納した収納容
器1の突出部18に嵌合して固定されているが、その固
定方法や固定位置は適宜変更し得る。
【0030】次に、この吸引手段の作動状態について説
明する。まず、図3に示すように、噴射ボタン2が押圧
されていない吐出前の段階では、ピストン部105がシ
リンダ部103内に浅く嵌入しており、シリンダ部10
3内の空間、即ち容量可変室101の容量は、大きな状
態となっている。
【0031】次に図4に示すように、噴射ボタン2を押
し下げて、前述の要領で被噴射液の噴霧を行う。これに
より、ピストン部105がシリンダ部103内に深く嵌
入し、シリンダ部103内の空間、即ち容量可変室10
1の容量が小さくなる。
【0032】次に、噴射ボタン2を押すのをやめると、
図3の状態に戻り、噴射ボタン2及びノズル11がコイ
ルスプリング16によって押し戻され、収納容器1から
の被噴射剤の流出は停止する。ただし、この実施の形態
では、摺動部材5を初めとするレギュレーター機構部の
作用によって、被噴射剤が噴射孔7から徐々に排出され
ており、残圧を有しつつ噴射を続けようとする。ところ
が、噴射ボタン2の上昇により噴射ボタン2が押圧され
ていない吐出前の状態となり、容量可変室101の容量
が大きな状態に戻る。この容量可変室101の容量拡大
に伴い、その内部が負圧となる。そして、この負圧によ
り、吐出経路に残留する被噴射液が通液孔102を経て
容量可変室内に流入・吸引され、これにより、アフター
ドローの発生が防止され、綺麗な噴霧のまま、噴射が終
わる。
【0033】最後に、再度噴射ボタン2を押圧して噴射
を行う状態を説明する。再度噴射ボタン2を押すと、容
量可変室101の容量が小さくなる。その際、上記のよ
うにして容量可変室101内に流入・吸引保留されてい
た空気や被噴射液等は、通液孔102を通って、吐出経
路この例では貯溜室45)に戻るが、ノズル11から吐
出されてきた収納容器1内の被噴射剤等と混合して、前
述の要領で一定圧に達したところで、噴射孔7から噴霧
されるため、綺麗な霧の状態での噴射が可能である。こ
のように、この噴射装置は、アフタードローの発生を防
止緩和し、綺麗な噴霧を実現することができるものであ
る。尚、図1〜図5を用いて説明してきた本願発明の実
施の形態のエアゾール噴射装置に用いた噴射ボタン2は
レギュレーター機構付きのものであり、さらに本レギュ
レーター機構付きの噴射ボタンは前述してきたように、
未使用時(噴射ボタン2を押さない状態の時)には、図
1に示すように摺動部材5が付勢手段6によって下方に
付勢され、摺動部材5の筒状外周部53の密閉部材51
aが連通孔73を閉鎖した状態である。然るに容量可変
室101に取り込まれた状態の空気や被噴射液等は、結
果的に次の噴射時まで密閉状態で保存することとなるの
で衛生的である。
【0034】次に、図6を参照して、他の実施の形態に
ついて説明する。先の実施の形態において説明した第1
の原理理由によれば、保持手段形成部材106が下端に
固定部107を有さない場合でも、アフタードローの発
生が防止緩和され得る。即ち、本願発明の実施に当っ
て、保持手段形成部材106が収納容器1に固定される
こと(保持手段形成部材106が下端に固定部107を
有すること)は、絶対的条件ではなく、この図6の実施
の形態では、保持手段形成部材106が収納容器1に固
定されていない例を説明する。但し、先の実施の形態の
ように、保持手段形成部材106の下端に固定部107
を設け、収納容器1に固着させる事で極めて早く、より
確実にアフタードローの原因を抑えることが出来る。
【0035】図6に示す実施の形態にあっては、保持手
段形成部材106が、先の例と異なり、固定部107を
備えておらず、収納容器1に対する当接部109を備え
る。他の構成は、先の例と同様である。
【0036】使用に際しては、噴射ボタン2を押し下げ
て、前述の要領で被噴射液の噴霧を行う。この時、保持
手段形成部材106の当接部109が収納容器1に当接
するため、保持手段形成部材106のピストン部105
がシリンダ部103内に深く嵌入し、シリンダ部103
内の空間、即ち容量可変室101の容量が小さくなる。
次に、噴射ボタン2を押すのをやめると、噴射ボタン2
及びノズル11がコイルスプリング16によって押し戻
され、収納容器1からの被噴射剤の流出は停止する。た
だし、この実施の形態では、摺動部材5を初めとするレ
ギュレーター機構部の作用によって、被噴射剤が噴射孔
7から徐々に排出されており、残圧を有しつつ噴射を続
けようとする。この噴射ボタン2の上昇に伴い、収納容
器1に固定されていない保持手段形成部材106並びに
これに設けられたピストン部105は、シリンダ部10
3と共に上昇して、収納容器1から離れる。この状態に
あっては、このピストン部105はシリンダ部103に
対して摺動可能であるため、通液孔102からの容量可
変室101への流入抵抗は比較的小さい。他方、吐出経
路における噴射孔7からの吐出抵抗は、経路が細く入り
組んでいるため、上記の流入抵抗よりも大きくなる。そ
の結果、吐出経路に残留する被噴射液は、残圧によっ
て、通液孔102を経て容量可変室101側に流入せん
とする。これにより、被噴射液が内部保持され、アフタ
ードローの防止あるいは減少を実現する。再度噴射ボタ
ン2を押圧して噴射を行うと、容量可変室101は、そ
の容量が小さくなる(望ましくは実質的にゼロになる)
結果、流入していた被噴射液は通液孔102から吐出経
路に戻り、ノズル11からの被噴射液と合流して噴射さ
れる。そして、噴射ボタン2を押圧している間は、保持
手段形成部材106の当接部109が収納容器1に当接
して、その容量の拡大を許さないため、被噴射剤が容量
可変室101内に多量に流入することはない。
【0037】次に、図7及び図8を参照して、さらに他
の実施の形態について説明する。この、実施の形態のエ
アゾール噴射装置は、噴射ガスとしてLPG等の液化ガ
スを用いた製品に広く採用されている形式のもので、被
噴射液を収納した収納容器1と、この収納容器に設けら
れたノズル11と、このノズル先端に設けられた噴射ボ
タン2とを備え、噴射ボタン2を押圧することによっ
て、ノズル11から吐出した収納容器1内の被噴射液が
噴射ボタン2に設けられた吐出経路を経て噴射孔7から
噴射されるものである。バルブハウジング等の収納容器
1内の構成は、先の実施の形態と実質的に同一でありそ
の説明は省略する。噴射ボタン2は、本体部10と、噴
射孔7を有する噴射部材70とから構成されている。レ
ギュレーター機構部は、この例では、設けられていない
が、設けて実施することもできる。噴射ボタン2の本体
部10には、ノズル嵌合孔3が形成され、このノズル嵌
合孔3にはノズル11の先端が嵌入され、噴射ボタン2
を下方に押すことによってノズル11を下方に押圧操作
することができる。ノズル嵌合孔3の上方には、縦孔2
01が形成され、この縦孔201からは、横孔202が
噴射部材70に向けて伸び、噴射孔7に連通している。
この縦孔201および横孔202から噴射孔7に至る経
路が、噴射ボタン2の吐出経路を構成する。
【0038】この実施の形態においても、アフタードロ
ーを防止する手段として、吸引手段が形成されている。
この吸引手段も、先の実施の形態と実質的に同一であ
り、噴射後に噴射ボタン2の吐出経路に残留する被噴射
液を吸引する。より具体的には、噴射ボタン2と収納容
器1との間に設けられた容量可変室101と、この容量
可変室101と噴射ボタン2の吐出経路この例では、横
孔202としているが、縦孔201でも可能)との間に
設けられた通液孔102とを設ける。容量可変室101
の構造は先の例と同様であり、噴射ボタン2側に設けら
れたシリンダ部103と、収納容器1側の保持手段形成
部材106に形成されたシリンダ部103とを備える。
尚、先の例でも同様であるが、シリンダ部103内に摺
動可能に嵌入するピストン部105を設ける。Oリング
等のシーリング材104は、この例では、シリンダ部1
03とピストン部105との双方に設けられているが、
ピストン部105側にのみ設ける、もしくはシリンダ部
側のみ設けるなどと、この位置は適宜変更できる。これ
は前述の例に於いても同様である。保持手段形成部材1
06は、下端に固定部107を有するが、この例では、
固定部107はバルブハウジング13を収納した収納容
器1の突出部18に固定されるのではなく、収納容器の
巻き締め部1aに嵌合して固定されている。このように
固定部107の構成は、両実施の形態の何れのものを採
用してもよい。
【0039】吸引手段の作動状態についても先の例と実
質的に同じであり、図8のように、噴射ボタン2の押圧
に伴い、噴霧がなされると共に、容量可変室101の容
量が小さくなる。噴射ボタン2を押すのをやめると、図
7の状態に戻り、噴霧が停止すると共に、容量可変室1
01の容量が大きくなる。この容量可変室101の容量
拡大に伴い、その内部が負圧となり、吐出経路に残留す
る被噴射液が通液孔102を経て容量可変室内に吸引さ
れ、これにより、アフタードローの発生が防止される。
再度噴射ボタン2を押すと、容量可変室101の容量が
小さくなり、容量可変室101内の空気や被噴射液等
は、通液孔102を通って、吐出経路に戻り、ノズル1
1から吐出されてきた収納容器1内の被噴射剤等と混合
して、通常の綺麗な霧の状態で噴射される。尚、図7、
図8を用いて説明してきた本願発明の実施の形態のエア
ゾール噴射装置に用いた噴射ボタン2はレギュレーター
機能を持たない一般のブレークアップ式噴射ボタンのも
のである。したがって図1〜図5を用いて説明してきた
場合と異なり、図1に示すように摺動部材5が無く、勢
連通孔73は開口した状態であるので、この場合には、
容量可変室101に取り込まれた状態の空気や被噴射液
等は、結果的に次の噴射時まで開放状態で保存されるこ
ととなる。
【0040】以上の実施の形態の他、本願発明は種々変
更して実施可能であり、例えば、容量可変室を、シリン
ダとピストンで形成せずに、容量可変の柔軟な袋や、ベ
ローズを備えた伸縮可能な容器で形成してもよい。この
場合、これらの容量可変容器を噴射ボタン2側に設け、
この容量可変容器を押圧する部材を、収納容器1側の保
持手段形成部材106に形成すればよい。また、上記の
吸引手段に加えて、噴射孔7の近辺、特に、噴射孔7の
周辺の外壁に、アフタードローを吸着する手段、例え
ば、吸液性を有する紙、不織布、多孔質体、細毛状の植
毛を設けるようにして実施してもよい。これにより、万
が一、アフタードローが生じても、次の噴射の前に、こ
れを吸着して、噴射孔7から除くことによって、霧の状
態をよくすることかできる。
【0041】
【発明の効果】以上、本願発明は、長年の課題であっ
た、噴射後のアフタードローをなくし、あるいは減少さ
せることによって、連続的に噴射ボタンを押した場合で
も、綺麗な霧を噴射することができる。また、噴射ボタ
ン2がレギュレータ−機能を持ったものであっても、噴
射ボタンを押すと、即噴射を始め、噴射ボタンを放す
と、即噴射を停止する、動作の切れの良い、且つ、使用
感の良いエアゾール噴射装置を提供することができたも
のであり、エアゾール製品の用途をさらに広げることも
可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態に係るエアゾール
噴射装置の要部拡大断面図である。
【図2】同エアゾール噴射装置の噴射ボタンを押し下げ
た状態の要部拡大断面図である。
【図3】本願発明の特徴を説明するための本願発明の第
1の実施の形態に係るエアゾール噴射装置の要部拡大断
面図である。
【図4】本願発明の特徴を説明するための同エアゾール
噴射装置の噴射ボタンを押し下げた状態の要部拡大断面
図である。
【図5】本願発明の実施形態に使用された噴射用チップ
を示し、そのA)が平面図、そのB)が前図のS−S断
面図である。
【図6】本願発明の他の実施の形態に係るエアゾール噴
射装置の要部拡大断面図である。
【図7】本願発明のさらに他の実施の形態に係るエアゾ
ール噴射装置の要部拡大断面図である。
【図8】同エアゾール噴射装置の噴射ボタンを押し下げ
た状態の要部拡大断面図である。
【図9】従来例の断面説明図である。
【符号の説明】
1…収納容器、2…噴射ボタン、4…空間部、5…摺動
部材、6…付勢手段、7…噴射孔、11…ノズル、12
…ノズル孔、13…バルブハウジング、17…連通孔、
18…小孔ベーパータップ)、44、45…貯溜室、5
1…仕切部、51a…密閉部材、52…遮蔽部、52b
…遮蔽部材、54…突出片、70…噴射部材、74…噴
射用チップ、76…貯溜部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被噴射液を収納した収納容器(1) と、この
    収納容器(1) に設けられたノズル(11)と、このノズル先
    端に設けられた噴射ボタン(2) とを備え、噴射ボタン
    (2) を押圧することによって、ノズル(11)から吐出した
    収納容器(1) 内の被噴射液が噴射ボタン(2) に設けられ
    た吐出経路を経て噴射孔(7) から噴射されるようにした
    エアゾール噴射装置において、噴射後に噴射ボタン(2)
    の吐出経路に残留する被噴射液を、噴射ボタン(2) 内に
    保持するようにした内部保持手段が備えられたことを特
    徴とするエアゾール噴射装置。
  2. 【請求項2】内部保持手段が、噴射ボタン(2) と収納容
    器(1) との間に設けられた容量可変室(101)と、この容
    量可変室(101)と噴射ボタン(2) の吐出経路との間に設
    けられた通液孔(102)からなり、容量可変室(101)の容量
    はバルブに設けられているノズル(11)の外部に突出する
    ストロークの差によってが変わるものであり、噴射ボタ
    ン(2) を押圧することによって容量可変室(101)の容量
    が小さくなった後、噴射ボタン(2) の押圧を解除するこ
    とにより容量可変室(101)への被噴射液の流れが生じる
    ことによって、被噴射液が内部保持されることを特徴と
    する請求項1記載のエアゾール噴射装置。
  3. 【請求項3】噴射ボタン(2) を押圧することによって容
    量可変室(101)の容量が小さくなった後、噴射ボタン(2)
    の押圧を解除することによって容量可変室(101)の容量
    が大きくなる際に、吐出経路に残留する被噴射液が通液
    孔(102)を経て容量可変室(101)側に吸引されることによ
    り、被噴射液が内部保持されることを特徴とする請求項
    2記載のエアゾール噴射装置。
  4. 【請求項4】噴射ボタン(2) を押圧することによって容
    量可変室(101)の容量が小さくなった後、噴射ボタン(2)
    の押圧を解除した際、吐出経路における噴射孔(7) か
    らの吐出抵抗に比して容量可変室(101)への流入抵抗が
    小さくなることによって、吐出経路に残留する被噴射液
    が通液孔(102)を経て容量可変室(101)側に流入すること
    により、被噴射液が内部保持されることを特徴とする請
    求項2記載のエアゾール噴射装置。
  5. 【請求項5】噴射ボタン(2) がレギュレータ−機能を持
    ったことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の
    エアゾール噴射装置。
  6. 【請求項6】内部保持手段が、密閉機能を持つことを特
    徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のエアゾール噴
    射装置。
  7. 【請求項7】保持手段形成部材(106)が、収納容器(1)
    に対する固定部107)を有することを特徴とする請求項1
    乃至6の何れかに記載のエアゾール噴射装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4974175B2 (ja) * 2005-09-26 2012-07-11 株式会社三谷バルブ 流量レギュレータユニットおよびこの流量レギュレータユニットを備えたエアゾール式製品
WO2022176793A1 (ja) * 2021-02-17 2022-08-25 株式会社スリーボンド エアゾール組成物およびこれを含むエアゾール缶

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