JPH08192685A - シャッター式スライド蓋 - Google Patents

シャッター式スライド蓋

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JPH08192685A
JPH08192685A JP2474695A JP2474695A JPH08192685A JP H08192685 A JPH08192685 A JP H08192685A JP 2474695 A JP2474695 A JP 2474695A JP 2474695 A JP2474695 A JP 2474695A JP H08192685 A JPH08192685 A JP H08192685A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉操作性及び剛性に優れ、しかもデザイン
上の自由度が極めて高い上、比較的安価に構成すること
ができるシャッター式のスライド蓋を得る。 【構成】 可撓性を有する略平板状基板4の内面に多数
の補強リブ6を互いに所定間隔ずつ離間した状態で該基
板4の幅方向に沿って一体に突設した合成樹脂製の芯材
と、軟質性の合成樹脂により形成され、上記芯材2の外
面に該外面を被覆するように取り付けられた表皮材3と
の二部品でシャッター式スライド蓋1を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のコンソールボ
ックスなど、各種収納部の開口部にスライド可能に取り
付けられ、開方向にスライドすることにより、上記収納
部に隣接して設けられた蓋格納部内に巻き込まれながら
格納されるシャッター式のスライド蓋に関し、更に詳述
すると、取扱い性及び剛性に優れ、しかもデザイン上の
自由度が極めて高いシャッター式スライド蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図5に示したように、自動車
のセンターコンソールaに設けた小物入れbの開口部を
開閉する蓋として、シャッター式のスライド蓋cを用い
ることが知られており(特開昭54−33442号公報
等)、このスライド蓋cは、つまみ部dをつかんで開方
向(図中、矢印方向)にスライドさせることにより、小
物入れbの後側に隣接して設けられた蓋格納部(図示せ
ず)内に巻き込まれなが格納されるようになっている。
【0003】従来、このようなスライド蓋としては、図
6(A),(B)に示した構成のものが一般に用いられ
ている。即ち、図6(A)に示したように、平板状基板
eに、断面台形状の多数の厚肉部fを互いに所定間隔ず
つ離間した状態で幅方向に沿って一体に形成すると共
に、該厚肉部fの上面及び基板eの下面に半球状の突起
gを一体に突設してスライド時の摩擦抵抗を低減化した
合成樹脂一体成形型のスライド蓋hや、図6(B)に示
したように、周壁の一部を軸方向に沿って破断させた多
数の楕円管iを互いの周壁を破断部から内部に挿入した
状態に連結したスライド蓋jなどが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ライド蓋hは、樹脂一体成形物であるため、巻き込み時
の丸まり易さを考慮して比較的軟らかい材料で形成する
と、図6(A)中矢印C方向の荷重により容易に変形し
てしまい、一方剛性を考慮して剛性の高い材料を選択す
ると巻き込み時に丸まり難くなり、開閉操作性が極めて
悪くなる。また、成形材料の選定時にはスライド操作性
も考慮して摩擦抵抗の少ない材料を選択する必要があ
り、更に形状も摩擦抵抗を考慮して決定しなければなら
ず、デザイン上の自由度が極めて低くなる。
【0005】更に、上記スライド蓋hは、スライド時の
摩擦抵抗を低減化するために厚肉部fの上面及び基板e
の下面に半球状の突起gを突設しているので、蓋格納部
のスペースが小さく、巻き込み半径が非常に小さくなる
ような場合には、スライド蓋hの厚さ(図6(A)中の
D寸法)を小さくして対応しなければならず、デザイン
上の自由度が更に少なくなる上、図6中矢印C方向の荷
重に対する剛性が更に低くなる。
【0006】また、上記スライド蓋j(図6(B))
は、多数の楕円管iを連結した構造であるため、ガタツ
キが生じ易く、また上記樹脂一体成形型のものに比べて
製造コストが非常に高くなるという問題点を有する。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、開閉操作性及び剛性に優れ、しかもデザイン上の自
由度が極めて高い上、比較的安価に構成することができ
るシャッター式のスライド蓋を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、各種収納部の開口部にスライド可能に取り
付けられ、開方向にスライドすることにより、上記収納
部に隣接して設けられた蓋格納部内に巻き込まれながら
格納されるシャッター式スライド蓋であって、可撓性を
有する略平板状基板の内面に多数の補強リブを互いに所
定間隔ずつ離間した状態で該基板の幅方向に沿って一体
に突設した合成樹脂製の芯材と、軟質性の合成樹脂によ
り形成され、上記芯材の外面に該外面を被覆するように
取り付けられた表皮材とを具備してなることを特徴とす
るシャッター式スライド蓋を提供する。
【0009】また、本発明は、上記シャッター式スライ
ド蓋の好適な実施態様として、芯材の両側縁部に多数の
ガイド突起を設け、該ガイド突起を収納部に設けたガイ
ド溝内に摺動可能に嵌挿して、収納部の開口部にスライ
ド可能に取り付けるように構成したシャッター式スライ
ド蓋、及び、芯材に設けられた各補強リブの両端部に、
蓋のスライド方向に一体に延出する反り防止片を設け、
該反り防止片を収納部の内側面に摺動可能に当接させる
ことにより、幅方向の反りを防止するように構成したシ
ャッター式スライド蓋を提供する。
【0010】
【作用】本発明のシャッター式スライド蓋は、上述のよ
うに、各種収納部の開口部にスライド可能に取り付けら
れ、開方向にスライドすることにより、上記収納部に隣
接して設けられた蓋格納部内に巻き込まれながら格納さ
れるものであり、この場合本発明のシャッター式スライ
ド蓋は、上記のように、収納部の開口部にスライド可能
に取り付けられる合成樹脂製の芯材と、該芯材の表面に
取り付けられる合成樹脂製の表皮材とから構成されてい
るので、上記芯材で十分な剛性及び良好な取扱い性を確
保し、かつ上記表皮材で自由なデザイン性を得ることが
できるものである。
【0011】即ち、上記芯材は上記表皮材に被覆されて
外部に露出しないので、剛性、摺動性、巻き込み性等の
機能を考慮して比較的自由な材料で自由な形状に形成す
ることができ、本発明では基板の下面に多数の補強リブ
を形成して芯材を構成してあるので、該補強リブにより
十分な強度を確保し得、かつこの補強リブは所定間隔ず
つ離間した状態で幅方向に沿って形成され、この補強リ
ブが比較的薄肉の基板で連結された形状となっているの
で、良好な巻き込み性も確保されるものである。このよ
うに、この芯材は良好な剛性と巻き込み性が得られる形
状に形成されているので、可撓性及び摺動性(摩擦抵
抗)等を考慮して自由な材料で形成することができる。
【0012】また、この芯材でシャッター式スライド蓋
の機能的要件が満たされるので、上記表皮材は機能に関
する要件が不要となり、比較的自由な材料を用いて自由
なデザインに形成することができるものである。
【0013】しかも、本発明のシャッター式スライド蓋
は、合成樹脂で形成された芯材と表皮材とからなる2部
品構成であり、上記芯材の表面に表皮材を取り付けるだ
けで簡単に構成することができ、上述した連結タイプの
シャッター式スライド蓋j(図6(B)参照)に比べて
構成部品点数が遥かに少なく、また組立も極めて簡単で
あるため、安価に製造することができる上、上記芯材は
合成樹脂で一体成形されたものであるから、ガタツキ等
の不都合を生じることもない。
【0014】このように、本発明のシャッター式スライ
ド蓋は、開閉操作性,剛性に優れ、しかもデザイン上の
自由度が極めて高い上、大幅なコスト高を招くことなく
安価に構成することができるものである。
【0015】また、芯材の両側縁部に多数のガイド突起
を設け、該ガイド突起を収納部に設けたガイド溝内に摺
動可能に嵌挿して、収納部の開口部にスライド可能に取
り付けるように構成することにより、上記ガイド突起が
収納部のガイド溝内を摺動するため、上記従来のスライ
ド蓋h(図6(A)参照)のように摺動性を良好にする
ための突起gを設ける必要がなく、従ってたとえ蓋格納
部のスペースが小さくてもデザイン上の制約を生じるこ
となく、良好に対応することができる。
【0016】更に、芯材に設けられた各補強リブの両端
部に、蓋のスライド方向に一体に延出する反り防止片を
設け、該反り防止片を収納部の内側面に摺動可能に当接
させるように構成することにより、スライド蓋に垂直方
向の荷重がかかった場合に該スライド蓋に軸方向に沿っ
た反りが生じるのを極めて効果的に防止することができ
る。即ち、スライド蓋上に垂直方向の荷重がかかると、
各補強リブの中間部が下方へと撓んで凹状に湾曲し各補
強リブの両端面が上方へ向こうとするが、このとき各補
強リブの両端に設けられた上記反り防止片が収納部の内
側面に当接しているので、各補強リブの両端面が上方へ
向くことが確実に阻止され、これにより補強リブに反り
が生じるのが防止されて、蓋全体の反りも効果的に防止
されるものである。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。図1〜4は、本発明の一実施例にかかるシャ
ッター式スライド蓋1を用いた収納容器を示すもので、
この収納容器は、図5に示したセンターコンソールaに
組み込んで、小物入れbを構成するものである。
【0018】この収納容器は、図1,2に示されている
ように、上端面が開放した四角箱型の容器本体k(収納
部)の上端開口部を本発明の一実施例にかかるシャッタ
ー式スライド蓋1で開閉可能に閉塞すると共に、上記容
器本体kの後部(図1中、右側)に略円弧状に湾曲した
後壁nと一対の側壁o(図では、一方の側壁しか図示し
ていない)とからなるカバーmを取り付け、該カバーm
と容器本体k後壁との間に蓋格納部pを形成したもので
ある。
【0019】上記シャッター式スライド蓋1は、図1,
2に示されているように、POM(ポリオキシメチレ
ン)等の比較的剛性の高い合成樹脂で形成された芯材2
と、各種エラストマー等の比較的軟質の合成樹脂で形成
された表皮材2とから構成されている。
【0020】上記芯材2は、図3に示されているよう
に、四角形の貫通穴5が長さ方向(図中、左右方向)に
沿って多数形成された平板状の基板4の下面に、多数の
補強リブ6を互いに所定間隔ずつ離間した状態で幅方向
(図3(A)中、上下方向)に沿って一体に突設したも
のである。ここで、上記補強リブ6は、上下方向に厚肉
に形成された角材状のもので、上記各貫通穴5を挟むよ
うにして設けられている。
【0021】上記各補強リブ6は、その両端部が基板4
の両側縁部から外側方に延出しており、その延出部は下
部に基板4の長さ方向(スライド方向)に沿って一体に
延出形成された反り防止片7が設けられていると共に、
該各補強リブ6両端部の上部が基板4の上面から上方へ
と突出し、該突出上部から外側方に向けて小円柱状のガ
イド突起8が一体に突設されている。また、上記基板4
の両側縁部には上記各補強リブ6の間に存して外側方に
延出形成された半円状の取付片9と上方に突出した鈎状
の取付爪10とが交互に設けられており、上記取付片9
には楕円形の取付孔11が設けられている。更に、図
1,2に示されているように、この基板4の上面長さ方
向一端部(図1中,左側端部)には断面略逆U字状のつ
まみ部12が上方に突出するように一体に形成されてお
り、このつまみ部12は、図1に示されているように、
その基端が一の補強リブ6’と一体化していると共に、
先端側は一の貫通穴5’を通って基板4の内面側へと延
出して更に前方へと屈曲し、その先端には鈎状のロック
爪13が形成されている。
【0022】また、上記表皮材3は、図4に示されてい
るように、上面に断面台形状の多数の突条14が互いに
所定間隔ずつ離間した状態で幅方向に沿って形成された
略平板状のもので、その両側縁には多数の四角形の固定
片15が互いに所定間隔ずつ離間した状態で一体に延出
形成されており、各固定片15には四角形の固定穴16
と下面に突設された小円柱状の固定突起17とが交互に
設けられている。また、該表皮材3の一端部幅方向中央
部には、図1,2に示されているように、上方に向けて
袋状に膨出したつまみ被覆部18が形成されている。
【0023】本実施例の収納容器に用いられているシャ
ッター式スライド蓋1は、上記芯材2の上面に上記表皮
材3を被覆するように取り付けたものであり、特に図示
していないが、上記芯材2の上面に上記表皮材3を被
せ、芯材2の上記各取付爪10(図3参照)を表皮材3
の固定穴16(図4参照)に挿入して係合させると共
に、表皮材3の固定突起17(図4参照)を芯材2の取
付孔11に挿入して係合させることにより、表皮材3が
芯材2に固定されている。また、この場合図1,2に示
されているように、芯材2の上記つまみ部12は表皮材
3の上記つまみ被覆部18内に挿入された状態となって
いる。
【0024】このシャッター式スライド蓋1は、図2に
示されているように、上記芯材2の両側部に設けられた
ガイド突起8が、容器本体kの開口部両側内面にそれぞ
れ前後方向に沿って形成されたガイド溝19,19内に
摺動可能に嵌挿されて、容器本体kの開口部にスライド
可能に取り付けられている。このとき、図1に示されて
いるように、スライド蓋1の前端部(図1中、左側端
部)は容器本体kの開口部前端縁内面に形成された凹溝
20内に嵌入すると共に、上記つまみ部12先端のロッ
ク爪13が容器本体kの開口部前端縁部に上記凹溝20
の下方に存して形成されたロック孔21内に挿入係合し
て閉状態となり、この閉状態において、スライド蓋1の
後端部(図1中、右側端部)は上記蓋格納部p内に挿入
された状態となる。また、図2に示されているように、
上記反り防止片7は、容器本体kの両側壁内面上端部に
それぞれ上記ガイド溝19,19の下方に存して前後方
向に沿って形成された段差部22,22に当接し、各反
り防止片7の側端面が該段差部22,22の側面に、各
反り防止片7の下端面が段差部22,22の底面に、そ
れぞれ摺動可能に当接している。
【0025】次に、上記シャッター式スライド蓋1の開
閉動作について説明する。上記スライド蓋1を、図1に
示された閉状態から開状態へと移行させて、容器本体k
の開口部を開放する場合は、まず上記芯材2のつまみ部
12を上記表皮材3のつまみ被覆部18の上から指でつ
まみ、該つまみ部12を弾性変形させる。これにより、
つまみ部12が図1中矢印F,F方向に押圧されて撓
み、該つまみ部12の先端側が下方へと移動する。これ
により、つまみ部12先端部のロック爪13と容器本体
kに設けられたロック孔21との係合状態が解除され
る。
【0026】この状態で、つまみ部12をつまんだまま
スライド蓋1を後方(図1中、右側)へとスライドさせ
る。これにより、つまみ部12の先端部が上記ロック孔
21から抜け出ると共に、スライド蓋1が後方へと移動
して上記蓋格納部p内に押し込められ、スライド蓋1の
後端部が上記カバーmの後壁nに当接し、該後壁nにガ
イドされてスライド蓋1が巻き込まれ、この蓋格納部p
内にスライド蓋1が巻き込まれた状態で格納される。そ
して、容器本体1の上端開口部が開放状態となる。
【0027】この開状態から再び閉状態とする場合は、
上記つまみ部12に指を掛けてスライド蓋1を前方へと
スライドさせて蓋格納部pから引き出すと共に、該スラ
イド蓋1で容器本体kの開口部を閉塞する。これによ
り、芯材2の前端部及び上記つまみ部12の先端部がそ
れぞれ容器本体kの凹溝20及びロック孔21内に挿入
され、つまみ部12の上記ロック爪13がロック孔21
と係合して、スライド蓋1が閉状態でロックされる。
【0028】なお、上記スライド蓋1の開閉スライド時
には、上記芯材2のガイド突起8が容器本体kの上記ガ
イド溝19内を摺動し、これによりスライド蓋1が安定
姿勢でスライド運動し、またこのとき芯材2の上記反り
防止片7は容器本体kの上記段差部22に当接した状態
で摺動する。
【0029】このように、本実施例の収納容器に用いた
シャッター式スライド蓋1は、容器本体kの開口部にス
ライド可能に取り付けられる合成樹脂製の芯材2と、該
芯材2の表面に取り付けられる合成樹脂製の表皮材3と
から構成されているので、上記芯材2で十分な剛性及び
良好な取扱い性を確保し、かつ上記表皮材3で自由なデ
ザイン性を得ることができるものである。
【0030】即ち、上記芯材2は上記表皮材2に被覆さ
れて外部に露出しないので、剛性、摺動性、巻き込み性
等の機能を考慮して比較的自由な材料で自由な形状に形
成することができ、本実施例では基板4の下面に多数の
補強リブ6を形成して芯材2を構成してあるので、該補
強リブ6により十分な強度を確保し得、かつこの補強リ
ブ6は所定間隔ずつ離間した状態で幅方向に沿って形成
され、この補強リブ6が比較的薄肉の基板4で連結され
た形状となっているので、良好な巻き込み性も確保され
るものである。このように、この芯材2は良好な剛性と
巻き込み性が得られる形状に形成されているので、可撓
性及び摺動性(摩擦抵抗)等を考慮してPOM等の材料
で良好に形成することができる。
【0031】また、この芯材2でシャッター式スライド
蓋1の機能的要件が満たされるので、上記表皮材3は機
能に関する要件が不要となり、各種エラストマー等の軟
質材料を用い自由なデザインに形成することができるも
のである。
【0032】しかも、本実施例のシャッター式スライド
蓋1は、合成樹脂で形成された芯材2と表皮材3とから
なる二部品構成であり、上記芯材2の表面に表皮材3を
取り付けるだけで簡単に構成することができ、上述した
連結タイプのシャッター式スライド蓋j(図6(B)参
照)に比べて構成部品が遥かに少なく、また組立も極め
て簡単であるため、安価に製造することができる上、上
記芯材2は合成樹脂で一体成形されたものであるから、
ガタツキ等の不都合を生じることもない。
【0033】このように、本実施例のシャッター式スラ
イド蓋1は、開閉操作性,剛性に優れ、しかもデザイン
上の自由度が極めて高い上、大幅なコスト高を招くこと
なく安価に構成することができるものである。
【0034】また、本実施例では、芯材2の両側縁部に
多数のガイド突起8を設け、該ガイド突起8を容器本体
kに設けたガイド溝19内に摺動可能に嵌挿して、容器
本体kの開口部にスライド可能に取り付け、上記ガイド
突起8が容器本体kのガイド溝19内を摺動するように
構成してあるので、上記従来のスライド蓋h(図6
(A)参照)のように摺動性を良好にするための突起g
を設ける必要がなく、従って蓋格納部pのスペースが小
さい場合でも、デザイン上の制約を生じることなく、良
好に対応することができる。
【0035】更に、本実施例では、芯材2に設けられた
各補強リブ6の両端部に、スライド蓋1のスライド方向
に一体に延出する反り防止片7を設け、該反り防止片7
を容器本体kの内側面に形成した段差部22に摺動可能
に当接させるように構成したので、スライド蓋1に垂直
方向の荷重(図1,2中、矢印C方向)がかかった場合
に該スライド蓋1に幅方向に沿った反り(図2中、矢印
G方向の反り)が生じるのを極めて効果的に防止するこ
とができる。即ち、スライド蓋1上に垂直方向の荷重C
がかかると、矢印Gで示したように、各補強リブ6の中
間部が下方へと撓んで凹状に湾曲し、各補強リブ6の両
端面が上方へ向こうとするが、このとき各補強リブ6の
両端に設けられた上記反り防止片7が容器本体kの段差
部22の内面に当接しているので、各補強リブ6の両端
面が上方へ向くことが確実に阻止され、これにより補強
リブ6に反りが生じるのが防止されて、蓋1全体の反り
も効果的に防止されるものである。
【0036】なお、本発明のシャッター式スライド蓋
は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば芯材
2を構成する基板4や補強リブ6に設けた反り防止片
7,ガイド突起8などの形状、スライド蓋1を閉状態で
ロックするための機構などは適宜変更することができ、
また表皮材3の形状も種々のデザインに変更することが
できる。更に、容器本体kや蓋格納部pなども適宜に変
更することができ、また用途も自動車のセンターコンソ
ール用収納容器のスライド蓋に限定されるものではな
く、種々の収納部の開口部を開閉可能に閉塞するシャッ
ター式のスライド蓋として使用することができ、更にま
たその他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない限
り適宜変更して差し支えない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャッタ
ー式スライド蓋は、開閉操作性,剛性に優れ、しかもデ
ザイン上の自由度が極めて高い上、比較的安価に構成す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるシャッター式スライ
ド蓋を用いた収納容器の一例を示す縦断面図である。
【図2】同収納容器を示す図1のE−E線に沿った断面
図である。
【図3】同収納容器に用いた本発明のシャッター式スラ
イド蓋を構成する芯材を示すもので、(A)は部分拡大
平面図、(B)は部分拡大側面図である。
【図4】同シャッター式スライド蓋を構成する表皮材を
示すもので、(A)は部分拡大平面図、(B)は部分拡
大側面図である。
【図5】シャッター式スライド蓋を自動車のセンターコ
ンソールに設けられた収納部の蓋として用いた一例を示
す斜視図である。
【図6】(A),(B)それぞれ異なる従来のシャッタ
ー式スライド蓋を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明のシャッター式スライド蓋 2 芯材 3 表皮材 4 基板 6 補強リブ 7 反り防止片 8 ガイド突起 18 ガイド溝 k 容器本体(収納部) p 蓋格納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種収納部の開口部にスライド可能に取
    り付けられ、開方向にスライドすることにより、上記収
    納部に隣接して設けられた蓋格納部内に巻き込まれなが
    ら格納されるシャッター式スライド蓋であって、可撓性
    を有する略平板状基板の内面に多数の補強リブを互いに
    所定間隔ずつ離間した状態で該基板の幅方向に沿って一
    体に突設した合成樹脂製の芯材と、軟質性の合成樹脂に
    より形成され、上記芯材の外面に該外面を被覆するよう
    に取り付けられた表皮材とを具備してなることを特徴と
    するシャッター式スライド蓋。
  2. 【請求項2】 芯材の両側縁部に多数のガイド突起を設
    け、該ガイド突起を収納部に設けたガイド溝内に摺動可
    能に嵌挿して、収納部の開口部にスライド可能に取り付
    けるように構成した請求項1記載のシャッター式スライ
    ド蓋。
  3. 【請求項3】 芯材に設けられた各補強リブの両端部
    に、蓋のスライド方向に一体に延出する反り防止片を設
    け、該反り防止片を収納部の内側面に摺動可能に当接さ
    せることにより、幅方向の反りを防止するように構成し
    た請求項1又は2記載のシャッター式スライド蓋。
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Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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