JPH08192610A - タイヤの滑り止め装置 - Google Patents
タイヤの滑り止め装置Info
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- JPH08192610A JPH08192610A JP2601595A JP2601595A JPH08192610A JP H08192610 A JPH08192610 A JP H08192610A JP 2601595 A JP2601595 A JP 2601595A JP 2601595 A JP2601595 A JP 2601595A JP H08192610 A JPH08192610 A JP H08192610A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 氷雪路におけるタイヤの滑り止め装置に関
し、装脱が簡単で、ジャッキアップを必要とせず、一種
類のもので各種の寸法のタイヤに適応でき、しかもずれ
ることがない分割型の滑り止め装置を得ることを課題と
している。 【構成】 略矩形の周縁部を形成する2条の側縁部材
2、2および端縁部材3、3を含む全体として略矩形で
少なくともその両端部分が網状構造である合成ゴム一体
成形品からなる本体1と、この本体1の四隅部に係止し
て本体をタイヤに装着するための2本ないし4本の索条
14とを備え、本体1は略矩形の四隅部に設けたフック
孔4と、このフック孔から所定間隔内側の側縁部材2に
設けた補助フック孔5と、両側縁の対向する補助フック
孔5相互を繋ぐように設けた端縁部材3と同形の補助端
縁部材6とを備える。幅の狭いタイヤに使用するとき
は、補助端縁部材6の外側部分を切除して、補助フック
孔5に索条14を連結する。
し、装脱が簡単で、ジャッキアップを必要とせず、一種
類のもので各種の寸法のタイヤに適応でき、しかもずれ
ることがない分割型の滑り止め装置を得ることを課題と
している。 【構成】 略矩形の周縁部を形成する2条の側縁部材
2、2および端縁部材3、3を含む全体として略矩形で
少なくともその両端部分が網状構造である合成ゴム一体
成形品からなる本体1と、この本体1の四隅部に係止し
て本体をタイヤに装着するための2本ないし4本の索条
14とを備え、本体1は略矩形の四隅部に設けたフック
孔4と、このフック孔から所定間隔内側の側縁部材2に
設けた補助フック孔5と、両側縁の対向する補助フック
孔5相互を繋ぐように設けた端縁部材3と同形の補助端
縁部材6とを備える。幅の狭いタイヤに使用するとき
は、補助端縁部材6の外側部分を切除して、補助フック
孔5に索条14を連結する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、氷雪路における自動
車のタイヤの滑り止め装置に関するもので、タイヤの幅
方向に長い略矩形形状をした分割型の滑り止め装置に関
するものである。
車のタイヤの滑り止め装置に関するもので、タイヤの幅
方向に長い略矩形形状をした分割型の滑り止め装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】氷雪路における自動車のタイヤの滑り止
め装置として、縄梯子状に形成した鋼鉄製のタイヤチェ
ーンが古くから用いられており、またその材質を合成ゴ
ムや合成繊維にしたものも実用化されている。この種の
滑り止め装置は、タイヤの周面全体を覆う構造であり、
滑り止め装置を長期間装着したままにしておかなければ
ならない寒冷地では有効であるが、タイヤへの装脱が非
常に面倒で、タイヤをジャッキアップする必要があった
り、作業手順が煩雑で装脱に手間がかかるという欠点が
ある。
め装置として、縄梯子状に形成した鋼鉄製のタイヤチェ
ーンが古くから用いられており、またその材質を合成ゴ
ムや合成繊維にしたものも実用化されている。この種の
滑り止め装置は、タイヤの周面全体を覆う構造であり、
滑り止め装置を長期間装着したままにしておかなければ
ならない寒冷地では有効であるが、タイヤへの装脱が非
常に面倒で、タイヤをジャッキアップする必要があった
り、作業手順が煩雑で装脱に手間がかかるという欠点が
ある。
【0003】近時は道路の除雪装置や融雪装置が広く普
及しており、よほどの寒冷地や山間地でなければ滑り止
め装置を常時装着しておかなければならない場合は少な
い。そのため通常はスノータイヤやスタッドレスタイヤ
で走行し、山道に差し掛かってスリップした場合などの
緊急時に滑り止め具を使用するという例が多くなってい
る。そこでこのような緊急時に一時的に使用するための
滑り止め装置が提供されている。この種の滑り止め装置
は、タイヤの周面の一部に装着する構造で、タイヤの幅
方向に長い可撓性を備えた板状ないし網状で、通常両端
をホイルキャップ等に引っ掛けて各タイヤに1個ないし
複数個装着する。この種の滑り止め装置も種々の構造の
ものが提唱されており、例を挙げれば、特開昭60−1
89612号公報、特開昭63−251307号公報、
実開平6−20104号公報、実開平6−50909号
公報記載のものなどがある。
及しており、よほどの寒冷地や山間地でなければ滑り止
め装置を常時装着しておかなければならない場合は少な
い。そのため通常はスノータイヤやスタッドレスタイヤ
で走行し、山道に差し掛かってスリップした場合などの
緊急時に滑り止め具を使用するという例が多くなってい
る。そこでこのような緊急時に一時的に使用するための
滑り止め装置が提供されている。この種の滑り止め装置
は、タイヤの周面の一部に装着する構造で、タイヤの幅
方向に長い可撓性を備えた板状ないし網状で、通常両端
をホイルキャップ等に引っ掛けて各タイヤに1個ないし
複数個装着する。この種の滑り止め装置も種々の構造の
ものが提唱されており、例を挙げれば、特開昭60−1
89612号公報、特開昭63−251307号公報、
実開平6−20104号公報、実開平6−50909号
公報記載のものなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにタイヤ
の滑り止め装置は、道路が山道に差し掛かって突然雪道
になった場合などに緊急に装着される場合が多い。この
ような場合、タイヤの全周を覆う構造のタイヤチェーン
などは、坂道であるためにジャッキが使えなかったり、
不慣れな作業であるために非常に時間がかかったりし
て、大きな交通渋滞の原因となる。特に無雪地からスキ
ー場等に向かう道路においては、山道に入ったときに突
然雪道になり、滑り止め具の装着に不慣れなドライバー
が殆どであり、かつ坂道であるためにジャッキも使うこ
とができないなどの悪条件が重なって、大きな渋滞を引
き起こすことがある。
の滑り止め装置は、道路が山道に差し掛かって突然雪道
になった場合などに緊急に装着される場合が多い。この
ような場合、タイヤの全周を覆う構造のタイヤチェーン
などは、坂道であるためにジャッキが使えなかったり、
不慣れな作業であるために非常に時間がかかったりし
て、大きな交通渋滞の原因となる。特に無雪地からスキ
ー場等に向かう道路においては、山道に入ったときに突
然雪道になり、滑り止め具の装着に不慣れなドライバー
が殆どであり、かつ坂道であるためにジャッキも使うこ
とができないなどの悪条件が重なって、大きな渋滞を引
き起こすことがある。
【0005】このような場合に前述した分割型の滑り止
め装置は緊急に脱出する場合には便利であるが、大きな
駆動力や制動力が加わったときに、タイヤ周面でずれ
て、充分な滑り止め作用が発揮されなかったり、長距離
を走行することが困難であったりするという問題があっ
た。
め装置は緊急に脱出する場合には便利であるが、大きな
駆動力や制動力が加わったときに、タイヤ周面でずれ
て、充分な滑り止め作用が発揮されなかったり、長距離
を走行することが困難であったりするという問題があっ
た。
【0006】さらに従来のこの種の滑り止め装置は、タ
イヤの大きさに合った寸法のものを装着しなければなら
ず、タイヤには径と幅寸法の異なる各種各様のものがあ
るため、メーカは寸法の異なる多種類のものを提供しな
ければならないためにコストが高くなり、またユーザは
寸法が違うために購入したものを装着することができな
かったりするという問題があった。またタイヤホイール
に滑り止め具を装着するための特別の係止具を設ける構
造のもの(実開平6−20104号公報参照)は、その
ようなホイールを備えた車両にしか装着することができ
ず、装着できる車両が限定されてしまうという問題があ
る。
イヤの大きさに合った寸法のものを装着しなければなら
ず、タイヤには径と幅寸法の異なる各種各様のものがあ
るため、メーカは寸法の異なる多種類のものを提供しな
ければならないためにコストが高くなり、またユーザは
寸法が違うために購入したものを装着することができな
かったりするという問題があった。またタイヤホイール
に滑り止め具を装着するための特別の係止具を設ける構
造のもの(実開平6−20104号公報参照)は、その
ようなホイールを備えた車両にしか装着することができ
ず、装着できる車両が限定されてしまうという問題があ
る。
【0007】この発明は上述のような種々の問題に鑑み
てなされたもので、装脱が簡単であり、装脱時にタイヤ
のジャッキアップを必要とせず、一種類のものであらゆ
る寸法のタイヤに装着することが可能で、タイヤ周面上
でずれることがなく、ホイールに特殊な係止具を設ける
ことなく装着することが可能な、分割型の滑り止め装置
を得ることを課題としている。
てなされたもので、装脱が簡単であり、装脱時にタイヤ
のジャッキアップを必要とせず、一種類のものであらゆ
る寸法のタイヤに装着することが可能で、タイヤ周面上
でずれることがなく、ホイールに特殊な係止具を設ける
ことなく装着することが可能な、分割型の滑り止め装置
を得ることを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動車のタ
イヤの滑り止め装置は、略矩形の周縁部を形成する2条
の側縁部材2、2および端縁部材3、3を含む全体とし
て略矩形で少なくともその両端部分が網状構造である、
合成ゴム一体成形品からなる本体1と、この本体1の四
隅部に係止して本体をタイヤに装着するための2本ない
し4本の索条14とを備え、本体1は略矩形の四隅部に
設けたフック孔4と、このフック孔から所定間隔内側の
側縁に設けた補助フック孔5と、両側縁の対向する補助
フック孔5相互を繋ぐように設けた端縁部材3と同形の
補助端縁部材6とを備えていることを特徴とするもので
ある。
イヤの滑り止め装置は、略矩形の周縁部を形成する2条
の側縁部材2、2および端縁部材3、3を含む全体とし
て略矩形で少なくともその両端部分が網状構造である、
合成ゴム一体成形品からなる本体1と、この本体1の四
隅部に係止して本体をタイヤに装着するための2本ない
し4本の索条14とを備え、本体1は略矩形の四隅部に
設けたフック孔4と、このフック孔から所定間隔内側の
側縁に設けた補助フック孔5と、両側縁の対向する補助
フック孔5相互を繋ぐように設けた端縁部材3と同形の
補助端縁部材6とを備えていることを特徴とするもので
ある。
【0009】前記装置において、端縁部材3および補助
端縁部材6を中凹状に湾曲した形状で、両側縁のフック
孔4および補助フック孔5が繋がっている構造とするこ
とができる。更に、索条14を両端にフック13を設け
た合成ゴム製のものとし、各索条には長手方向に移動自
在にタイヤホイールの孔の縁に当てる当具16を挿通
し、索条14の長さを調整する調整具21を設けること
ができる。また、索条の長さ調整具として、折り曲げて
2本にした索条を挿通することが可能なリング21と、
索条の折り曲げ端25とタイヤホイールの孔17とに引
っ掛けられる二つの曲がり部を備えた両曲がりフック2
2とからなるものを用いることができる。更に、滑り止
め本体1の中央部を網構造とし、その網を構成する杆状
の部材8、9に表面に滑り止め突起11を設けた金属プ
レート12を当該杆状部材を抱き込むようにして装着す
ることができる。
端縁部材6を中凹状に湾曲した形状で、両側縁のフック
孔4および補助フック孔5が繋がっている構造とするこ
とができる。更に、索条14を両端にフック13を設け
た合成ゴム製のものとし、各索条には長手方向に移動自
在にタイヤホイールの孔の縁に当てる当具16を挿通
し、索条14の長さを調整する調整具21を設けること
ができる。また、索条の長さ調整具として、折り曲げて
2本にした索条を挿通することが可能なリング21と、
索条の折り曲げ端25とタイヤホイールの孔17とに引
っ掛けられる二つの曲がり部を備えた両曲がりフック2
2とからなるものを用いることができる。更に、滑り止
め本体1の中央部を網構造とし、その網を構成する杆状
の部材8、9に表面に滑り止め突起11を設けた金属プ
レート12を当該杆状部材を抱き込むようにして装着す
ることができる。
【0010】
【作用】この発明の滑り止め装置の滑り止め本体1に
は、その四隅部にフック孔4が設けられている。索条1
4の端部のフック13をこのフック孔に引っ掛け、一方
の側縁のフック孔に引っ掛けた索条14aと、他方の側
縁のフック孔に引っ掛けた索条14bとを端縁部材3に
引張力が加わる方向にタイヤホイールの互いに異なる孔
17に挿通するか引っ掛けて、滑り止め本体1をタイヤ
15の周面に固定する。このとき滑り止め本体1の両端
部分は、タイヤの側面に沿うように屈曲してタイヤを抱
持し、かつ両側のフック孔4、4に引っ掛けた2本の索
条14a、14bが互いに引っ張り合う方向に滑り止め
本体1の端部を引っ張って、滑り止め本体1をタイヤ1
5の周面に固定しているので、滑り止め本体1にタイヤ
接線方向の大きな力が加わっても滑り止め本体1がタイ
ヤ周面上でずれることがない。すなわち滑り止め本体1
に接線力が加わったとき、その接線力と反対の方向に延
びる索条が滑り止め本体1のずれを阻止する。
は、その四隅部にフック孔4が設けられている。索条1
4の端部のフック13をこのフック孔に引っ掛け、一方
の側縁のフック孔に引っ掛けた索条14aと、他方の側
縁のフック孔に引っ掛けた索条14bとを端縁部材3に
引張力が加わる方向にタイヤホイールの互いに異なる孔
17に挿通するか引っ掛けて、滑り止め本体1をタイヤ
15の周面に固定する。このとき滑り止め本体1の両端
部分は、タイヤの側面に沿うように屈曲してタイヤを抱
持し、かつ両側のフック孔4、4に引っ掛けた2本の索
条14a、14bが互いに引っ張り合う方向に滑り止め
本体1の端部を引っ張って、滑り止め本体1をタイヤ1
5の周面に固定しているので、滑り止め本体1にタイヤ
接線方向の大きな力が加わっても滑り止め本体1がタイ
ヤ周面上でずれることがない。すなわち滑り止め本体1
に接線力が加わったとき、その接線力と反対の方向に延
びる索条が滑り止め本体1のずれを阻止する。
【0011】この発明の滑り止め装置の滑り止め本体1
は、そのタイヤ幅方向の長さを使用されるタイヤの最大
寸法のものに合わせて製作される。これを幅の狭いタイ
ヤに使用するときは、補助端縁部材6の外側部分で当該
補助端縁部材6より外側にある部分を切除して、補助フ
ック孔5をフック孔4に、補助端縁部材6を端縁部材3
にして使用する。補助フック孔5および補助端縁部材6
を滑り止め本体1の両端部分に複数個ずつ設けて、滑り
止め本体1の両端部分をこれらの複数の補助端縁部材を
要素として含む網目構造にしておけば、滑り止め本体1
を各種寸法のタイヤに合った寸法に切断して使用するこ
とができるから、最大寸法のタイヤに合わせた寸法のも
ののみ提供すれば、ユーザが自分の車のタイヤ寸法に合
わせて使用することができる。
は、そのタイヤ幅方向の長さを使用されるタイヤの最大
寸法のものに合わせて製作される。これを幅の狭いタイ
ヤに使用するときは、補助端縁部材6の外側部分で当該
補助端縁部材6より外側にある部分を切除して、補助フ
ック孔5をフック孔4に、補助端縁部材6を端縁部材3
にして使用する。補助フック孔5および補助端縁部材6
を滑り止め本体1の両端部分に複数個ずつ設けて、滑り
止め本体1の両端部分をこれらの複数の補助端縁部材を
要素として含む網目構造にしておけば、滑り止め本体1
を各種寸法のタイヤに合った寸法に切断して使用するこ
とができるから、最大寸法のタイヤに合わせた寸法のも
ののみ提供すれば、ユーザが自分の車のタイヤ寸法に合
わせて使用することができる。
【0012】滑り止め本体のフック孔4に引っ掛けるフ
ック13を両端に設けた合成ゴム製の索条14は、一方
のフックをタイヤの内側に位置するフック孔に引っ掛け
た後、タイヤホイールの孔17に挿通して外側に引き出
し、引き出した端部のフック13をタイヤに添設した滑
り止め本体の外側のフック孔4に引っ掛けて滑り止め本
体1を固定する。タイヤの寸法およびタイヤホイールの
孔の位置の相違による索条14の必要長さの上端は、長
さ調整具21、22で調整する。索条14に挿通した当
具16は、タイヤホイールの孔の位置に当たるように位
置させ、索条14が直接タイヤホイールの孔17の縁に
当たらないようにする。
ック13を両端に設けた合成ゴム製の索条14は、一方
のフックをタイヤの内側に位置するフック孔に引っ掛け
た後、タイヤホイールの孔17に挿通して外側に引き出
し、引き出した端部のフック13をタイヤに添設した滑
り止め本体の外側のフック孔4に引っ掛けて滑り止め本
体1を固定する。タイヤの寸法およびタイヤホイールの
孔の位置の相違による索条14の必要長さの上端は、長
さ調整具21、22で調整する。索条14に挿通した当
具16は、タイヤホイールの孔の位置に当たるように位
置させ、索条14が直接タイヤホイールの孔17の縁に
当たらないようにする。
【0013】長さ調整具としてリング21と両曲がりフ
ック22を用いたものは、索条の余分長さの部分を折り
曲げてリング21に挿通し、その折り曲げ端25に両曲
がりフック22を引っ掛け、当該フックを索条を引き延
ばした状態で、離れた位置にあるタイヤホイールの孔1
7に引っ掛けることにより、種々の寸法のタイヤおよび
ホイールキャップの一定長さの索条を適合させることが
できる。また構造も極めて簡単であり、走行中に緩む虞
もない。
ック22を用いたものは、索条の余分長さの部分を折り
曲げてリング21に挿通し、その折り曲げ端25に両曲
がりフック22を引っ掛け、当該フックを索条を引き延
ばした状態で、離れた位置にあるタイヤホイールの孔1
7に引っ掛けることにより、種々の寸法のタイヤおよび
ホイールキャップの一定長さの索条を適合させることが
できる。また構造も極めて簡単であり、走行中に緩む虞
もない。
【0014】滑り止め本体1の中央部を網構造として、
その網を構成する杆状部材8、9に板金製の滑り止めプ
レート12を装着した構造は、特に道路が凍結している
場合に、簡単な構造で滑り止め効果を大幅に向上させる
ことができる。
その網を構成する杆状部材8、9に板金製の滑り止めプ
レート12を装着した構造は、特に道路が凍結している
場合に、簡単な構造で滑り止め効果を大幅に向上させる
ことができる。
【0015】
【実施例】図はこの発明の実施例を示した図で、図1は
好ましい構造の滑り止め本体の平面図である。図示実施
例の滑り止め本体1は、全体が網構造の矩形形状であ
れ、その両端縁は中凹状に屈曲している。滑り止め本体
1は矩形の四辺を形成する2本の側縁部材2、2と2本
の端縁部材3、3とを備えており、端縁部材3は弓形に
屈曲している。矩形の四隅すなわち側縁部材2と端縁部
材3とが連接する部分には、フック孔4が設けられてい
る。このフック孔4は長円形状で、その短径が斜め外側
に向く方向にして設けられている。側縁部材2に沿って
フック孔4の内側に各2個の補助フック孔5が設けられ
ており、両側の補助フック孔5を繋ぐように端縁部材3
と同様に弓形に屈曲した形状の補助端縁部材6が設けら
れて両側の側縁部材2、2相互を繋いでいる。端縁部材
3と補助端縁部材6および補助端縁部材6相互の中間部
は長手方向部材7で連結されている。
好ましい構造の滑り止め本体の平面図である。図示実施
例の滑り止め本体1は、全体が網構造の矩形形状であ
れ、その両端縁は中凹状に屈曲している。滑り止め本体
1は矩形の四辺を形成する2本の側縁部材2、2と2本
の端縁部材3、3とを備えており、端縁部材3は弓形に
屈曲している。矩形の四隅すなわち側縁部材2と端縁部
材3とが連接する部分には、フック孔4が設けられてい
る。このフック孔4は長円形状で、その短径が斜め外側
に向く方向にして設けられている。側縁部材2に沿って
フック孔4の内側に各2個の補助フック孔5が設けられ
ており、両側の補助フック孔5を繋ぐように端縁部材3
と同様に弓形に屈曲した形状の補助端縁部材6が設けら
れて両側の側縁部材2、2相互を繋いでいる。端縁部材
3と補助端縁部材6および補助端縁部材6相互の中間部
は長手方向部材7で連結されている。
【0016】滑り止め本体1の中央部の網構造は、中央
部に4本の杆状部材8で小さな矩形が形成され、その四
隅から外側へ斜めに延びる杆状部材8が一番内側の補助
フック孔5の位置で側縁部材2および補助端縁部材6に
繋がっている。
部に4本の杆状部材8で小さな矩形が形成され、その四
隅から外側へ斜めに延びる杆状部材8が一番内側の補助
フック孔5の位置で側縁部材2および補助端縁部材6に
繋がっている。
【0017】この網目構造の滑り止め本体は、伸縮性が
小さくかつ耐候性および耐摩耗性に優れた合成ゴムで一
体成形されており、その中央部の小さな矩形をなす杆状
部材およびその四隅から斜めに延びる杆状部材9に、図
2に示すように外表面に滑り止め突起11を形成した金
属板製のプレート12が、全体をC字状に屈曲してそれ
ぞれの杆状部材8、9を抱くように締結されて装着され
ている。
小さくかつ耐候性および耐摩耗性に優れた合成ゴムで一
体成形されており、その中央部の小さな矩形をなす杆状
部材およびその四隅から斜めに延びる杆状部材9に、図
2に示すように外表面に滑り止め突起11を形成した金
属板製のプレート12が、全体をC字状に屈曲してそれ
ぞれの杆状部材8、9を抱くように締結されて装着され
ている。
【0018】上記構造の滑り止め本体1は、図3ないし
5に示すように、先端にフック13、13を装着した索
条14により、タイヤ15の周面の一部に装着される。
索条には長手方向に移動自在な金属製の当具が挿通され
ている。すなわち索条のフック13を滑り止め本体1の
隅部のフック孔4に引っ掛けて、他端をタイヤホイール
の孔17の縁に引っ掛けるか、あるいはタイヤホイール
の孔17に挿通して滑り止め本体1の反対側の隅部にあ
るフック孔4に引っ掛けて、索条14の張力により滑り
止め本体1をタイヤ15の周面に強く添着する。この際
当具はタイヤホイールの孔の縁に当接して索条が直接タ
イヤホイールに当たるようにしている。
5に示すように、先端にフック13、13を装着した索
条14により、タイヤ15の周面の一部に装着される。
索条には長手方向に移動自在な金属製の当具が挿通され
ている。すなわち索条のフック13を滑り止め本体1の
隅部のフック孔4に引っ掛けて、他端をタイヤホイール
の孔17の縁に引っ掛けるか、あるいはタイヤホイール
の孔17に挿通して滑り止め本体1の反対側の隅部にあ
るフック孔4に引っ掛けて、索条14の張力により滑り
止め本体1をタイヤ15の周面に強く添着する。この際
当具はタイヤホイールの孔の縁に当接して索条が直接タ
イヤホイールに当たるようにしている。
【0019】この場合滑り止め本体1の一方の側縁に繋
いだ索条14aと、他方の側縁に繋いだ索条14bと
は、滑り止め本体1の装着位置の両側にあるホイール孔
17にそれぞれ挿通して、滑り止め本体1の四隅が外側
にすなわち端縁部材3に張力がかかる方向に引っ張られ
るようにする。
いだ索条14aと、他方の側縁に繋いだ索条14bと
は、滑り止め本体1の装着位置の両側にあるホイール孔
17にそれぞれ挿通して、滑り止め本体1の四隅が外側
にすなわち端縁部材3に張力がかかる方向に引っ張られ
るようにする。
【0020】索条14は図10に示すように、長さ調整
可能なバックル18で繋ぐようにしてもよいが、図6な
いし8に示すように、長さの一定な1本の合成ゴム製の
索条14の両端にフック13を設け、リング21と両曲
がりフック22とを用いて索条14の実質長さを調整で
きるようにするのが簡単であり、緩みや外れの心配もな
い。すなわち1本のゴム索条14の一端のフック13
を、タイヤに添設した滑り止め本体の内側のフック孔4
に引っ掛け、先端にキャッチャ23を有する通し棒24
を外側からホイール孔17に挿通して、キャッチャ23
で他端のフックを把持し、通し棒24を手前に引くこと
によって、ゴム索条14をホイール孔17に内側から外
側へと挿通し、外側の端部を滑り止め本体1の外側のフ
ック孔4に引っ掛けた後、索条14の余長部分を折り曲
げて、その折り曲げた部分にリング21を挿通し、図8
に示すような両曲がりフック22をその折り曲げ端25
に引っ掛けて、ゴム索条14に張力を掛けて引き延ば
し、適当な位置にあるホイール孔17の縁に両曲がりフ
ック22の他端を引っ掛けて、滑り止め本体1を締着す
るのである。必要があれば、両曲がりフック22を二つ
使って図9に示すように索条14の余長部を三角形状に
して締めることもできる。
可能なバックル18で繋ぐようにしてもよいが、図6な
いし8に示すように、長さの一定な1本の合成ゴム製の
索条14の両端にフック13を設け、リング21と両曲
がりフック22とを用いて索条14の実質長さを調整で
きるようにするのが簡単であり、緩みや外れの心配もな
い。すなわち1本のゴム索条14の一端のフック13
を、タイヤに添設した滑り止め本体の内側のフック孔4
に引っ掛け、先端にキャッチャ23を有する通し棒24
を外側からホイール孔17に挿通して、キャッチャ23
で他端のフックを把持し、通し棒24を手前に引くこと
によって、ゴム索条14をホイール孔17に内側から外
側へと挿通し、外側の端部を滑り止め本体1の外側のフ
ック孔4に引っ掛けた後、索条14の余長部分を折り曲
げて、その折り曲げた部分にリング21を挿通し、図8
に示すような両曲がりフック22をその折り曲げ端25
に引っ掛けて、ゴム索条14に張力を掛けて引き延ば
し、適当な位置にあるホイール孔17の縁に両曲がりフ
ック22の他端を引っ掛けて、滑り止め本体1を締着す
るのである。必要があれば、両曲がりフック22を二つ
使って図9に示すように索条14の余長部を三角形状に
して締めることもできる。
【0021】車両が坂道でスリップして停止してしまっ
た場合など、タイヤの周面一箇所に滑り止め本体1を装
着してやれば、緊急に脱出することができる。もし氷結
路が続くために滑り止め本体を装着したまま走行するの
であれば、1本のタイヤに3個程度の滑り止め本体を装
着して走行する。
た場合など、タイヤの周面一箇所に滑り止め本体1を装
着してやれば、緊急に脱出することができる。もし氷結
路が続くために滑り止め本体を装着したまま走行するの
であれば、1本のタイヤに3個程度の滑り止め本体を装
着して走行する。
【0022】タイヤ寸法が小さいときは、図1で点線で
示す位置にタイヤの寸法に合わせて補助端縁部材6の直
ぐ外側の位置で、側縁部材2および長手方向部材7を切
断して、全体長さを短くして使用する。この場合切断し
たところの補助フック孔5および補助端縁部材6が前述
した取付構造におけるフック孔4および端縁部材3とし
て機能する。なお端縁部材3を中凹状に屈曲した形状と
することにより、滑り止め本体1をタイヤの側面に沿う
ように折り曲げたときに、端縁部材3の中央部がタイヤ
側面から浮き上がることがなく、タイヤと滑り止め本体
1との良好な密着状態が保たれる。
示す位置にタイヤの寸法に合わせて補助端縁部材6の直
ぐ外側の位置で、側縁部材2および長手方向部材7を切
断して、全体長さを短くして使用する。この場合切断し
たところの補助フック孔5および補助端縁部材6が前述
した取付構造におけるフック孔4および端縁部材3とし
て機能する。なお端縁部材3を中凹状に屈曲した形状と
することにより、滑り止め本体1をタイヤの側面に沿う
ように折り曲げたときに、端縁部材3の中央部がタイヤ
側面から浮き上がることがなく、タイヤと滑り止め本体
1との良好な密着状態が保たれる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したこの発明により、一種類の
大きさの滑り止め本体で各種寸法のタイヤに装着するこ
とができ、ジャッキ等を用いることなく、坂道等におい
ても簡単迅速に装着することができ、走行中にタイヤ周
面でずれることがなく、従って始動時および制動時にお
いても滑り止め機能が損なわれることのない自動車のタ
イヤの滑り止め装置を得ることができるという効果があ
る。
大きさの滑り止め本体で各種寸法のタイヤに装着するこ
とができ、ジャッキ等を用いることなく、坂道等におい
ても簡単迅速に装着することができ、走行中にタイヤ周
面でずれることがなく、従って始動時および制動時にお
いても滑り止め機能が損なわれることのない自動車のタ
イヤの滑り止め装置を得ることができるという効果があ
る。
【図1】本発明の滑り止め本体の平面図
【図2】滑り止め本体の中央部に装着する金属プレート
の斜視図
の斜視図
【図3】滑り止め本体の装着状態を示す斜視図
【図4】滑り止め本体の装着状態を示す側面図
【図5】滑り止め本体を装着するのに使用する索条の斜
視図
視図
【図6】索条の長さ調整具の斜視図
【図7】索条挿通方法を示す断面図
【図8】調整具を用いた索条の装架方法を示す側面図
【図9】調整具を用いた索条の他の装架方法を示す側面
図
図
【図10】タイヤの寸法に合わせて滑り止め本体を切断
した状態の平面図
した状態の平面図
1 滑り止め本体 2 側縁部材 3 端縁部材 4 フック孔 5 補助フック孔 6 補助端縁部材 8 杆状部材 9 杆状部材 11 滑り止め突起 12 金属プレート 13 フック 14 索条 17 ホイール孔 21 リング 22 両曲がりフック 25 折り曲げ端
Claims (5)
- 【請求項1】 略矩形の周縁部を形成する2条の側縁部
材(2,2) および端縁部材(3,3) を含む全体として略矩形
で少なくともその両端部分が網状構造である、合成ゴム
一体成形品からなる本体(1) と、この本体(1) の四隅部
に係止して本体をタイヤに装着する2本ないし4本の索
条(14)とを備え、本体(1) は略矩形の四隅部に設けたフ
ック孔(4) と、このフック孔から所定間隔内側の側縁部
に設けた補助フック孔(5) と、両側縁の対向する補助フ
ック孔(5) 相互を繋ぐように設けた端縁部材(3) と同形
の補助端縁部材(6) とを備えていることを特徴とする、
自動車のタイヤの滑り止め装置。 - 【請求項2】 端縁部材(3) および補助端縁部材(6) が
中凹状に湾曲した形状で両側縁のフック孔(4) および補
助フック孔(5) を繋いでいる、請求項1記載の自動車の
タイヤの滑り止め装置。 - 【請求項3】 索条(14)が両端にフック(13)を設けた合
成ゴム製の索条であり、各索条には長手方向に移動自在
にタイヤホイールの孔の縁に当てる当具(16)が挿通され
ており、索条(14)の長さを調整する調整具(21)が設けら
れている、請求項1または2記載の自動車のタイヤの滑
り止め装置。 - 【請求項4】 索条の長さ調整具が折り曲げて2本にし
た索条を挿通可能なリング(21)と、索条の折り曲げ端(2
5)とタイヤホイールの孔(17)とに引っ掛けられる二つの
曲がり部を備えた両曲がりフック(22)とである、請求項
3記載の自動車のタイヤの滑り止め装置。 - 【請求項5】 滑り止め本体(1) の中央部が網構造であ
り、その網を構成する杆状の部材(8,9) に表面に滑り止
め突起(11)を設けた金属プレート(12)が当該杆状部材を
抱き込むようにして装着されている、請求項1、2、3
または4記載の自動車のタイヤの滑り止め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2601595A JPH08192610A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | タイヤの滑り止め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2601595A JPH08192610A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | タイヤの滑り止め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08192610A true JPH08192610A (ja) | 1996-07-30 |
Family
ID=12181877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2601595A Pending JPH08192610A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | タイヤの滑り止め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08192610A (ja) |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP2601595A patent/JPH08192610A/ja active Pending
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