JPH0819067A - データ中継装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 集中監視制御システムのシステム変更等に応
じたシミュレーション変更を容易とする。 【構成】 データ中継装置にシミュレーション機能部
と、シミュレーションを行う際に使用するモニタ付きマ
ンマシン装置とを設け、このマンマシン装置にてオンラ
インモードからシミュレーションモードへ切り替えたと
き、シミュレーションに必要なデータを情報処理部に出
力して処理し、データ中継装置にて、この処理データと
予め設定してある正しいシミュレーションデータとの比
較した結果をマンマシン装置に設けられたモニタに表示
させることによってシミュレーション結果を得るように
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、集中監視制御システム
に係り、特に遠方監視制御装置のシミュレーションに関
する。

【０００２】

【従来の技術】情報処理装置を中核とした集中監視制御
システムにおいて、遠方監視制御装置は、親局と子局か
ら成り、子局はその機能の一つとして被監視機器の状態
情報を親局へ伝送する機能を有した被監視制御所であ
り、親局は子局に対して被監視機器の選択制御情報等を
伝送する。

【０００３】また、情報処理装置は、子局によって伝送
される被監視機器からの情報をもとに定められた機能を
実現するために処理を行い、被監視制御所に対して選択
制御信号の送出、各種ログレポートの表示、印字出力及
び警報などを行う。

【０００４】このような集中監視制御システムにおいて
は、安全性を考えて子局や情報処理装置が正常に稼働す
るか否かを確認するためにシミュレーションをする必要
がある。

【０００５】図２にシステム全体の構成図を示す。

【０００６】集中監視制御システムは、情報処理装置と
１：Ｎのデータ中継装置２を親局側とし、被監視制御所
４を子局としている。なお、データ中継装置２は、情報
処理装置１との間を結ぶＬＡＮ５と、子局４間を結ぶＬ
ＡＮ６間に設けられている。３は、ＬＡＮ６と被監視制
御所４間に設けられた中継器である。

【０００７】７は、シミュレーション装置であり、この
シミュレーション装置７は、中継器３を介して、ＬＡＮ
６に接続されており、被監視機器の代わりにスイッチ等
で模擬をする。なお、他の方法としては、このシミュレ
ーション装置７を設置する代わりに情報処理装置１にシ
ミュレーション機能を付加する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】被監視機器の代わりと
してスイッチ等で模擬するシミュレーション装置を付加
する方法では、操作性、保守性、保守経費に問題があ
り、特にデータ形式が通常の被監視制御所である子局と
同様なことからシステム稼働中にシミュレーションを行
うと親局側であるデータ中継装置２がシミュレーション
のデータであることが分からずに集中監視制御を行って
いる情報処理装置１にデータを送り、情報処理装置１が
誤動作を行ってしまう危険性があった。

【０００９】後者の情報処理装置にシミュレータ機能を
付加する方法は、子局の機能等を情報処理装置１に実現
してシミュレーションをするため、情報処理装置１のシ
ステム固有の複雑かつ膨大なソフトウエアの製作に時間
がかかり、子局側の増減時のようにシステム変更時に
は、その対応が大変なものとなっている。

【００１０】また、シミュレーションのために、情報処
理装置１への付加が大きくなるため、集中監視制御シス
テムとして処理速度が遅くなる問題がある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】情報処理装置に伝送路を
介して複数のデータ中継装置を接続し、更に各データ中
継装置に伝送路を介して複数の被監視制御所を接続した
集中監視制御システムであって、各データ中継装置は、
シミュレーション機能部と、データ中継部と、シミュレ
ーションを行う際に使用するモニタ付きマンマシン装置
で構成される。データ中継部は、モニタ付きマンマシン
装置より入力された値によってオンラインモードとシミ
ュレーションモードに切り替える機能を有し、データ送
受信部と、伝送形態を揃えるために設けたデータ処理部
とからなり、シミュレーション機能部は、シミュレーシ
ョン用データを格納する格納部と、前記モニタ付きマン
マシン装置からシミュレーションモードに切り替えられ
た時にシミュレーション機能部を起動するシミュレーシ
ョン起動部と、前記情報処理装置からシミュレーション
結果のデータを格納し、予め設定された正しいシミュレ
ーションのデータと比較する照合判定部とからなる。

【００１２】

【作用】シミュレーション時には、モニタ付きマンマシ
ン装置よりデータ中継部に対してシミュレーションへ切
替信号を出力するとともに、シミュレーション起動部に
起動命令を与える。シミュレーション機能部は、シミュ
レーションに必要な各データをデータ中継部を介して情
報処理部の送出し、この処理部において所定のデータ処
理が行われた処理後の信号は、照合判定部に送出され
て、シミュレーション機能部より送出されたデータと比
較判定され、その結果はモニタ付きマンマシン装置のモ
ニタに表示される。

【００１３】

【実施例】本発明は、親局側である１：Ｎデータ中継装
置にシミュレーション機能を設けたもので、図２と同一
部分には、同一符号を付してその説明を省略する。

【００１４】図１において、２０は、１：Ｎのデータ中
継装置で（図では、１個のみを代表している）、このデ
ータ中継装置２０には、データ中継部２１とシミュレー
ション機能部２２とを備えている。

【００１５】データ中継部２１には、データの送受信部
２１ａと、データ処理部２１ｂとを有し、また、シミュ
レーション機能部２２には、シミュレーション起動部２
２ａと、照合判定部２２ｂ及びＳＶ（Ｓｕｐｅｒｖｉｓ
ｏｒｙ）状態変化データ、ＴＭ入力データ、選択応動デ
ータ、数値制御応動データの各データ格納部２２ｃ〜２
２ｆを有している。８は、モニタ付きマンマシン装置
で、ＳＶ状態変化データとＴＭ入力データは、このモニ
タ付きマンマシン装置８により被監視制御所の伝送フォ
ーマットまたは、情報処理装置１で認識する論理値で設
定される。なお、選択制御応動と数値制御応動は、デー
タ中継装置２０側にて自動的に発生させる。

【００１６】以上のように構成された本発明においてそ
の動作を説明する。

【００１７】通常は、データ中継装置２０と被監視制御
所４間においてデータの授受をしているが、シミュレー
ションを行うときには、データ中継装置２０に接続され
たモニタ付きマンマシン装置８によりオンラインモード
からシミュレーションモードに切り替える。この切り替
え信号を条件にモニタ付きマンマシン装置８は、データ
中継部２１に対して、情報処理装置１と被監視機器４と
の伝送ルートを遮断すると共に、シミュレーション起動
部２２ａに対して起動命令を与える。シミュレーション
機能部２２は、前もって設定されたＳＶ状変データ、Ｔ
Ｍ入力データ及び選択応動（選択完了応動、入／切制御
応動）データ、数値制御応動データとをデータ中継部２
１を介して情報処理部１に伝送する。

【００１８】情報処理部１は、入力されたデータをもと
に所定の処理を実施し、その結果をデータ中継部２１を
通して、照合判定部２２ｂに転送する。照合判定部２２
ｂでは、各データ格納部２２ｃ〜２２ｆにおいて予め設
定してある正しいシミュレーションデータを比較し、判
定結果をモニタ付きマンマシン装置に表示する。

【００１９】

【発明の効果】以上のように本発明は、各データ中継装
置にシミュレータ機能を付加したものであるから、シミ
ュレーション機能を分散させた形となり、当該データ中
継装置の受け持つ範囲に限定してシミュレーションがで
きて操作上の制約が少なくなった。このためシステム変
更等に応じたシミュレーション変更も容易となる。

【００２０】また、システムが稼働中であっても誤動作
する危険がなく、シミュレーションを行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明における集中監視制御システムの一実施
例を示した簡略図

【図２】従来における集中監視制御システムの簡略図

【符号の説明】

１ 情報処理装置 ３ 中継器 ４ 被監視制御所 ５ ＬＡＮ ６ ＬＡＮ ８ モニタ付きマンマシン装置 ２０ データ中継装置 ２１ データ中継部 ２１ａ データ送受信部 ２１ｂ データ処理部 ２２ シミュレーション機能部 ２２ａ シミュレーション起動部 ２２ｂ 照合判定部 ２２ｃ ＳＶ状変データ ２２ｄ ＴＭ入力データ ２２ｅ 選択応動データ ２２ｆ 数値制御応動データ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】情報処理装置に伝送路を介して複数のデー
   タ中継装置を接続し、更に各データ中継装置に伝送路を
   介して複数の被監視制御所を接続したものにおいて、 前記各データ中継装置にシミュレーション用データを格
   納する格納部、シミュレーション起動部及び格納部の格
   納データと前記情報処理装置での処理信号とを比較する
   照合判定部を有するシミュレーション機能部と、前記シ
   ミュレーション起動部に起動命令を、またデータ中継装
   置のデータ中継部に対して切り替え信号を出力し、照合
   判定部より照合結果を導入するモニタ付きマンマシン装
   置を設けたことを特徴とするデータ中継装置。
2. 【請求項２】格納部の格納データは、遠方監視機器の状
   態変化データと、遠方監視機器の計測入力データと、選
   択制御応動データと、数値制御応動データであることを
   特徴とする請求項１記載のデータ中継装置。