JPH0818790B2 - 貨物トラック用荷役装置の姿勢調整機構 - Google Patents

貨物トラック用荷役装置の姿勢調整機構

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JPH0818790B2
JPH0818790B2 JP23574889A JP23574889A JPH0818790B2 JP H0818790 B2 JPH0818790 B2 JP H0818790B2 JP 23574889 A JP23574889 A JP 23574889A JP 23574889 A JP23574889 A JP 23574889A JP H0818790 B2 JPH0818790 B2 JP H0818790B2
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謙郎 元田
大祐 磯江
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元田電子工業株式会社
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主として、荷台式の貨物トラックに装備され
る荷役装置の姿勢調整機構に関するものである。
〔従来の技術〕
荷台タイプの貨物トラックに於て、クレーン式の荷役
装置を装備したものは公知である。また、荷台の後側板
が水平な姿勢で昇降をするように構成されたリフト式の
荷役装置を具備したものも公知である。
しかし、上記従来の荷役装置には様々な難点があるこ
とに鑑み、本発明の発明者は先に貨物トラックに装備し
て有用な荷役装置を実願昭63−106030号として提案し
た。
先に提案した装置は、貨物トラックにおける運転席キ
ャビンの外部後面側の上部に、前記キャビンの正面幅内
にほぼ収まる長さの第一腕部材を、当該腕部材の後端に
おいて垂直な軸を以て旋回自在に取付けると共に、この
第一腕部材の先端に第二腕部材を旋回自在に接続し、こ
の第二腕部材の先端に巻上機構を取付けそこから巻上
げ,巻下げされるベルト等により索部材を吊下し、この
索部材の下端に荷物の支持部を形成したものである。
また、本発明の発明者は、この荷役装置の取付フレー
ムとして貨物トラックの荷台にポール等の支柱部材を立
設したものを実願昭63−168767号として提案し、更に、
上記荷役装置の巻上機構を第二腕部材の後端側に配設し
た貨物トラック用の荷役装置を実願平1−7021号として
提案している。
これらの荷役装置は、その主要構成メンバーである腕
部材が、運転席キャビンの後面外部に、その腕部材の後
端において垂直な軸の回りに旋回自在に取付けられるこ
とにより形成されているので、この荷役装置を設けても
トラックの荷台を狭ばめてしまうことはほとんどないと
いう固有の利点を持ち、また、不使用時には、腕部材が
運転席キャビンの後面上部に、当該キャビンの幅内にお
いてそのキャビンと平行に収納されるので、邪魔になる
ことがないという特徴がある。
特に、実願平1−7021号として提案した荷役装置は、
貨物トラック荷台の左右に関し、荷重バランスが良好で
ある。また、傾斜センサを設けているため、第一腕部材
を、当該部材の後端において支柱部材の上端に取付ける
垂直な軸(取付軸)の荷台の左,右に関して傾斜したこ
とを検出することができると共に、この傾斜センサから
の傾斜信号に基づき支柱部材を荷台に立設する支柱取付
ベース内に設けられた揺動機構を作動させて支柱部材を
左右に傾動することができるので、荷台が左,右に傾い
ても取付軸は傾斜しないようにすることができ、荷台の
左右の傾きによって荷役装置の腕部材が左,右に動いて
しまうアーム流れ現象を防止することができるという特
有の効果がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この荷役装置にも更に、解決すべき課
題がある。
即ち、実願平1−7021号として提案した荷役装置は、
貨物トラックの荷台が左,右に傾斜した場合に取付軸の
傾斜を矯正するだけで、荷台が前,後に傾斜した場合の
取付軸の傾斜を矯正する構成を具備しないため、荷台が
その前後方向において傾斜していると荷物を吊下げた腕
部材が荷台の前,後方向において動いてしまうアーム流
れ現象を回避できない。
特に、積荷を順次下していく作業、或は、荷物を順次
積載する作業の過程や、坂道等に停止して荷積卸し作業
時には、荷台が徐々に前,後に傾斜したり、当初から傾
斜しているため、アームが荷台の前後に関して流れるこ
とが生じる。
また、荷台がその左,右に関し、傾斜した場合に傾斜
センサの信号に基づき、取付軸の傾斜を矯正することが
できるといっても、荷積み、或は荷下しの作業中に矯正
操作を行うことは煩わしい面があった。
本発明は貨物トラック用の水平な旋回アームを有する
荷役装置に関し、上記のような現象が生じないか乃至は
生じ難い荷役装置とするため、新たな貨物トラック用荷
役装置の姿勢調整機構、並びに、この機構の作動に使用
する鉛直度センサを提供することをその課題とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、
その構成の一つは、貨物トラックの荷台に垂直に立設し
たポール等の支柱部材の上端部であって運転席キャビン
より上方に、垂直軸の回りに旋回可能にして前記垂直軸
に直交した水平な腕部材を取付け、かつ、該腕部材の先
端からフック等の荷物支持部を昇降自在に吊下して成る
荷役装置を取付けて成る貨物トラック用の荷役装置に於
て、上記支柱部材の上端部に荷台の前後,左右の揺動可
能な取付部材を介して垂直軸を前記腕部材の旋回軸とし
て立設すると共に、該旋回軸の同軸上にこの旋回軸の鉛
直度を計測する鉛直度センサを設けて成り、該センサに
得られる信号に基づき前記取付部材を前記荷台の前後及
び左右のいずれかに揺動させて固定することにより、前
記旋回軸を鉛直方向に関し所要角度に制御できるように
設けたことを特徴とするものであり、また、別の構成の
一つは、貨物トラックの後部荷台に垂直に立設した支柱
部材の上端部であって運転席キャビンより上方に、前記
荷台の前後方向に延びた支持ブラケットを設け、このブ
ラケットの上面側に、荷台の長さ方向及び荷台の幅方向
に平行な軸により取付部材を前後及び左右に傾斜可能に
取付けると共に、先端から巻上げ,巻下げされて繰出さ
れるベルト等による索部材を吊下するようにした荷役装
置の腕部材を、この腕部材の後端側において前記取付部
材に垂直な向きの旋回軸を介して旋回自在に取付ける一
方、前記取付部材を取付けた水平な軸に関し前後及び左
右に傾斜させるアクチェータを当該取付部材に対して設
けると共に、前記腕部材の旋回軸の同軸上に前記旋回軸
の鉛直度を計測する鉛直度センサを設け、該センサに得
られる信号に基づき前記アクチェータの駆動を制御して
前記取付部材を支持ブラケットに対し前後及び左右に傾
動させるようにしたことを特徴とするものである。
〔作 用〕
本発明姿勢調整機構では、荷役装置の腕部材を、支柱
部材の上端部に設けた支持ブラケットの先端において、
前,後、左,右に傾動可能に取付けた取付部材に垂直な
旋回軸により取付け、該旋回軸の傾斜を鉛直度センサに
より検出し、当該旋回軸が取付けられている取付部材を
支持ブラケットに対し前後,左右に傾動させることによ
り、旋回軸を鉛直に矯正する。
従って、上記旋回軸を介して支柱部材に取付けられて
いる荷役装置の腕部材は、荷台の左右,前後の傾斜に対
し、自動的にその姿勢を調整し、水平な姿勢での旋回を
確保できる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例について図に拠り説明する。
第1図は本発明姿勢調整機構の一例を具備した荷役装
置を取付けた貨物トラックを後方から見た斜視図、第2
図はその荷役装置の上部の側面図、第3図は本発明調整
機構の要部の一部を切開した正面図、第4図は本発明調
整機構に於て用いられる鉛直度センサの一例の一部を切
開した斜視図、第5図は鉛直度センサにおける重錘とセ
ンサの関係を示す斜視図、第6図は本発明調整機構の電
源回路の一例を示すブロック図、第7図は本発明調整機
構における傾動機構の別例の斜視図、第8図はその正断
面図、第9図は同じく他の例の正断面図、第10図は同じ
く別の例の正断面図、第11図は同じく別の他の例の斜視
図、第12図は同じく別例の斜視図、第13図は荷役装置の
別例の斜視図である。
第1図乃至は第5図に於て、1は貨物トラックの運転
席キャビン、2は該キャビン1の後方に設けられた箱型
の荷台、3はポール等の支柱部材で、ここではパイプ材
により形成されている。
4は、支柱部材3を荷台2に垂直に立設して取付けた
めの支柱部材取付ベースで、ここでは支柱部材3がキャ
ビン1の後面の略中央部に立設されている。立設される
支柱部材3は、例えば、テペスコープ構造で伸縮自在に
し、その高さを変更できるようにしたものを用いること
もある。
5は上記支柱部材3の上端に取付けてキャビン1の上
面側へ延設させた支持ブラケット、6は、適宜厚みを有
する鋼板等から成る平面略形状をなす取付部材で、前記
支持ブラケット5の先端部において、この取付部材6の
先端部が、一例として自在継手8を介して連結され、当
該部材6は支持ブラケット5に対し前後,左右方向に傾
動自在にされている。
7は取付部材6の手前側中央部6aの上面に垂直に取付
けられている旋回軸で後述する荷役装置9の第一腕部材
9aの後端部が取付けられる。
9は構成アームが平面内で旋回するタイプの荷役装置
で、9aはこの荷役装置9の第一腕部材であり、その後端
が旋回用のヒンジ9bに形成され、このヒンジ9bにおいて
当該第一腕部材9aは旋回軸となる垂直な軸7に旋回自在
に取付けられている。9cは荷役装置9の第二腕部材で、
第一腕部材9aの先端に垂直軸9dを介して接続されてい
る。
9eは第二腕部材9cの先端から吊下された索部材となる
ベルト、9fは索部材9eの下端に設けた荷物支持部材の一
例としてのフック、9gは索部材たるベルト9eを巻上げ、
巻下げするため、第二腕部材9cの後端側に配設されてい
る巻上機構で、モータ,減速機,巻上ラムなどから形成
されている。
上記の荷役装置9は、2本の腕部材9a,9cにより構成
したが、腕部材は1本又は3本以上であってもよい。ま
た、腕部材は、例えばテレスコープ構造にし、伸縮でき
る構造のものとしてもよい。伸縮できる腕部材は、荷物
の平面移動範囲をその伸縮範囲において任意に拡縮でき
るので、荷物の取扱上便利である。
而して、取付部材6は支持ブラケット5の先端部にお
ける自在継手8の作用により前後,左右に傾動可能であ
るため、旋回軸7は鉛直な向きに対し前後,左右に傾斜
できることとなり、これによって荷役装置9の姿勢も任
意に調整できることとなる。このことは、荷台2がその
前後又は左右に関し傾斜すると、支柱部材3が鉛直な向
きから前後又は左右に傾斜するので、このような場合、
取付部材6の姿勢を水平に、換言すれば、旋回軸7を鉛
直に調整,保持することにより、荷役装置9の姿勢が傾
くことはないことを意味する。
本発明調整機構は上記視点から構成されたもので、以
下、第2図〜第5図によりその構成の一例を詳細に説明
する。
10,11は、そのロッド10a,11aがストローク動作をする
モータシリンダでこれらシリンダ10,11の下端部は支柱
部材3の中程において左,右側に延設した支持部材12,1
3上に立設されており、ロッド10a,11aの先端は取付部材
6の手前側部材の左右下面に自在ジョイント10b,11bを
介して取付けられている。尚、10c,11cはモータ、10d,1
1dは送りネジ、10e,11eはロッドのナット部である。
而して、モータシリンダ10,11のロッド10a,11aを同時
に同量に昇降させると、取付部材6は自在継手8の横向
きの水平軸8aを中心に上,下揺動し、また、ロッド10a,
11aを夫々に上昇及び下降/又は、下降及び上昇させる
ことにより、取付部材6を自在継手8の縦向きの水平軸
8bを中心に支持部材3に対し左右揺動させる。
上記において、モータシリンダ10,11に代え、自在継
手8の軸8a,8bをモータ(図示せず)のような回転アク
チェータ回転出力により直接角回転させるようにしても
よい。
このように、本発明においては、取付部材6を荷台2
の前後,左右に傾動させることによって、旋回軸7の鉛
直度を調整する。
而して、旋回軸7の鉛直度は、この軸7の同軸上に設
けた鉛直度センサ14により計測し、このセンサ14の出力
によって上記モータシリンダ10,11の駆動を制御する。
第4図において、14は鉛直度センサで、この実施例で
は取付部材6の手前側中央部における旋回軸7上にそれ
と同軸的に取付けられているが、取付位置は取付部材6
の傾動と一体連動する位置であればどこでもよい。
15は鉛直度センサ14における筒状ハウジングとなる円
筒体、16は円筒体15の上端中央から支杆17で吊下げられ
ている円柱状の重錘、18は支杆17をその上端部において
円筒体15の上端中央に自由に吊下保持する支持バー、第
5図において19は円筒体の下端部に取付けられている左
側接触スイッチ、20は同じく右側接触スイッチ、21は前
側接触スイッチ、22は後側接触スイッチである。
これらの各接触スイッチ19〜22の接触面S1,S2,S3及び
S4は、円筒体15の内側面から突出させ、重錘16の側面に
対し、円筒体15が鉛直方向にあるとき、1mm〜3mm程度の
間隔を保持して対峙させられており、円筒体15が左右、
或は、前後等に傾斜した時に重錘16の側面が接触面S1,S
2,S3,S4のいずれかに接触してスイッチ19〜22のいずれ
かを作動させ、傾斜信号を発する。
従って、鉛直度センサ14は、取付部材6の傾斜方向を
確実に検出できる。
ここで、取付部材6は、支持ブラケット5に自在継手
8を介して支柱部材3の上端に対し前後,左右傾動可能
に取付けられていると共に、この取付部材6の左,右端
部が夫々モータシリンダ10,11のロッド10a,11aに取付け
られているから、モータシリンダ10,11の作動を、上記
鉛直度センサ14からの傾斜信号に基づき制御することに
より、取付部材6の左右方向、及び、前後方向の傾斜、
並びに、これらが組合わさった方向の傾斜に対し、当該
部材6を水平に、つまり、旋回軸7を常に鉛直に矯正す
ることができる。
従って、取付部材6にこれと垂直に取付けられている
旋回軸7は、常に鉛直方向に保持できることとなり、荷
役装置9の腕部材9a,9cの水平姿勢が傾くことを防止す
ることができる。
上記実施例において、接触スイッチ19〜22の型式は他
の形式でもよく、このこは、光,磁気等によって信号を
出力する光センサ、磁気センサ等を接触スイッチに代え
て使用してもよい。
第6図は、本発明調整機構の電源回路の一例を示すブ
ロック図で、モータシリンダ10,11のモータ10c,11cと鉛
直度センサ14に取付けられている接触スイッチ19〜22、
及び、車載バッテリ23,スイッチ24を含む制御回路との
接続関係を示している。第6図において、25aはモータ1
0cの正転回路、25bは同じく逆転回路、25cはモータ11c
の正転回路、25dは同じく逆転回路、25e,25fは切換回路
である。
モータ10cとモータ11cは、左側接触スイッチ19、或
は、右側接触スイッチ20の作動で互いに逆回転するよう
になっていると共に、スイッチ21の作動でモータ10c,11
cが同時に逆回転(シリンダのロッド10a,11aを後退させ
る)し、スイッチ22の作動でモータ10c,11cが同時に正
回転(ロッド10a,11aを進出させる)されるようになっ
ている。
尚、荷台2の傾きが、前後,左右を複合した傾きであ
り、従って、同時に隣接する2つのスイッチ19〜21のい
ずれかが作動したときは、それらの出力は予め定めた優
先順位によって処理されてモータ10c,11cの回転制御に
利用される。
24は電源スイッチであり、荷役装置9を使用しない場
合は、当該スイッチ24を切っておく。ここで、荷役装置
9の巻上機構9gのモータの駆動電源も車載バッテリ23を
使用するが、他の電源を使用してもよい。また、腕部材
9cの先端には、荷物支持部(フック9f)を照明するた
め、投光器(図示せず)を取付け、この投光器の電源回
路を前記バッテリ23からとるようにすることが、夜間の
荷役作業を行う上で望ましい。
本発明に於て、旋回軸7を常に鉛直に調整するための
傾動機構は、第1図〜第3図により説明したもののほ
か、第7図〜第12図に示したような構成としてもよい。
而して、第7図,第8図に示す機構は、平面略形の
取付部材61を、支柱3の上端の上向きピボット81に全方
向揺動可能に載架し、形取付部材の先端側と支柱3と
の間にストロークアクチェータ10,11を架設して成るも
ので、このアクチェータ10,11のロッド10a,11aの進退作
動によって旋回軸7の鉛直軸に対する傾きを調整できる
ようにしたものである。ここで、第1図〜第3図の符号
と同一部材は同一符号を示している。
第9図に示す機構は、第7図,第8図の機構における
平面型をなす取付部材を、2枚の板状部材82,83に分
け、この2枚の板状部材を、支柱3の上端において、水
平な軸8a,8bにより支柱3と連結し、且つ、板状部材82
を支柱3に対し軸8bを中心に揺動させるためアクチェー
タ10′を設けると共に、板状部材83を板状部材82に対し
軸8aを中心に揺動させるためアクチェータ11′を設けた
ものである。この第9図に示す機構は、第11図に示すよ
うな構造とすることもできる。第9図,第11図におい
て、先の実施例と同一部材は同一符号で示している。
第10図に示す機構は、支柱3の上端に互いに遊嵌され
る2個の環体又は冒体状をなすリング状の取付部材84,8
5を被嵌すると共に、リング状取付部材84は支柱3に軸8
4aにより軸着し、リング状取付部材85はリング部材84に
軸85bにより軸着し、更に、リング部材84に関してはそ
の部材84と支柱3の間にアクチェータ10″を、また、リ
ング部材85に関してはその部材85と支柱3の間にアクチ
ェータ11″を架設して、両リング部材84,85を個々に軸8
4a,85aに関し首振可能とすることにより、リング状取付
部材85の上面に設けた旋回軸7の鉛直軸に対する傾きを
調整できるようにしたものである。
上記の第9図,第10図により説明した傾動機構におい
ても、それらの傾動アクチェータ10′,10″、同11′,1
1″に代え、傾動する軸8a,8b、同84a,85bを、モータ等
の回転アクチェータの回転出力によって直接的に角回転
させるようにしてもよい。
第12図は第10図で説明した機構のリング状取付部材8
4,85に代えて、軸受状の取付部材84′,85′を、その軸8
4a′,85b′を交叉させて支柱3に支持ブラケット5′を
介して取付け、夫々の軸84a′,85b′をギアドモータ10
m,11mにより角回転させ、取付部材85′上の旋回軸7の
鉛直度を調整するための傾動機構の一例である。
第13図は、第二腕部材9cが伸縮,固定自在構造であ
り、また支柱3もその下部側でテレコープ式に伸縮,固
定自在とした貨物トラック用荷役装置に本発明機構を具
備した別例を後方からの斜視図で表わしたものである。
第13図において、9c′は伸縮腕部材、3′は伸縮支柱部
であり、その他の符号は第1図の実施例と同一符号を用
いている。
〔発明の効果〕
本発明の姿勢調整機構は、以上の通りであって平面内
で自由に旋回できるアームを有する荷役装置を取付ける
旋回軸の鉛直度に対する傾斜を、鉛直度センサにより検
出し、検出した傾斜信号に基づき当該旋回軸が立設され
た取付部材を、モータやモータシリンダ等の回転又はス
トロークのアクチェータの駆動制御をして水平に矯正す
ることにより旋回軸を鉛直に矯正し、荷役装置の腕部材
の旋回を貨物トラックの荷台が前後,左右に傾斜しても
常に水平に維持することができるようにしたから、水平
面内のあらゆる方向でのいわゆるアーム流れ現像を防ぐ
ことができる。
特に本発明機構によって自動的に荷役装置の姿勢の傾
きを矯正することができるから、荷物の積上げ、積下し
作業の前後における荷台の荷重バランスの変化に対して
も適確に応答し、作業途中において荷役装置の水平姿勢
を矯正しなければならないという煩しい作業をする必要
がなくなり、作業能率を著しく改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明姿勢調整機構の一例を具備した荷役装置
を取付けた貨物トラックを後方から見た斜視図、第2図
はその荷役装置の上部の側面図、第3図は本発明調整機
構の要部の一部を切開した正面図、第4図は本発明調整
機構に於て用いられる鉛直度センサの一例の一部を切開
した斜視図、第5図は鉛直度センサにおける重錘とセン
サの関係を示す斜視図、第6図は本発明調整機構の電源
回路の一例を示すブロック図、第7図は本発明調整機構
における傾動機構の別例の斜視図、第8図はその正断面
図、第9図は同じく他の例の正断面図、第10図は同じく
別の例の正断面図、第11図は同じく別の他の例の斜視
図、第12図は同じく別例の斜視図、第13図は荷役装置の
別例の斜視図である。 1……運転席キャビン、2……荷台、3……支柱部材、
4……支柱部材取付ベース、5……支持ブラケット、6
……取付部材、7……旋回軸、8……自在継手、9……
荷役装置、10,11……モータシリンダ、10a,11a……ロッ
ド、10c,11c……モータ、12,13……支持部材、14……鉛
直度センサ、15……円筒体、16……重錘、17……ワイ
ヤ、18……支持杆、19〜22……接触スイッチ、23……車
載バッテリ、24……電源スイッチ、25……制御回路、
S1,S2,S3,S4……各スイッチの接触面

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貨物トラックの荷台に垂直に立設したポー
    ル等の支柱部材の上端部であって運転席キャビンより上
    方に、垂直軸の回りに旋回可能にして前記垂直軸に直交
    した水平な腕部材を取付け、かつ、該腕部材の先端から
    フック等の荷物支持部を昇降自在に吊下して成る荷役装
    置を取付けて成る貨物トラック用の荷役装置に於て、上
    記支柱部材の上端部に荷台の前後,左右の揺動可能な取
    付部材を介して垂直軸を前記腕部材の旋回軸として立設
    すると共に、該旋回軸の同軸上にこの旋回軸の鉛直度を
    計測する鉛直度センサを設けて成り、該センサに得られ
    る信号に基づき前記取付部材を前記荷台の前後及び左右
    のいずれかに揺動させて固定することにより、前記旋回
    軸を鉛直方向に関し所要角度に制御できるように設けた
    ことを特徴とする貨物トラック用荷役装置の姿勢調整機
    構。
  2. 【請求項2】腕部材の旋回軸は、該軸の取付部材を貨物
    トラック荷台の幅方向及び長さ方向に平行な水平軸に関
    し角回転可能にして支柱部材を設け、鉛直軸に関して前
    後及び左右に揺動,固定できるようにした請求項1に記
    載した貨物トラック用荷役装置の姿勢調整機構。
  3. 【請求項3】貨物トラックの後部荷台に垂直に立設した
    支柱部材の上端部であって運転席キャビンより上方に、
    前記荷台の前後方向に延びた支持ブラケットを設け、こ
    のブラケットの上面側に、荷台の長さ方向及び荷台の幅
    方向に平行な軸により取付部材を前後及び左右に傾斜可
    能に取付けると共に、先端から巻上げ,巻下げされて繰
    出されるベルト等による索部材を吊下するようにした荷
    役装置の腕部材を、この腕部材の後端側において前記取
    付部材に垂直な向きの旋回軸を介して旋回自在に取付け
    る一方、前記取付部材を取付けた水平な軸に関し前後及
    び左右に傾斜させるアクチェータを当該取付部材に対し
    て設けると共に、前記腕部材の旋回軸の同軸上に前記旋
    回軸の鉛直度を計測する鉛直度センサを設け、該センサ
    に得られる信号に基づき前記アクチェータの駆動を制御
    して前記取付部材を支持ブラケットに対し前後及び左右
    に傾動させるようにしたことを特徴とする貨物トラック
    用荷役装置の姿勢調整機構。
  4. 【請求項4】荷役装置は、その腕部材が後端において垂
    直な旋回軸を介して取付部材に取付けられた第一腕部材
    と、この第一腕部材の先端に垂直軸を介して後端側が接
    続され、且つ、前端から繰出し吊下される索部材の巻上
    機構を後端側に配設した第二腕部材とから成る請求項1
    〜3のいずれかに記載した貨物トラック用荷役装置の姿
    勢調整機構。
  5. 【請求項5】支柱部材は伸縮構造として高さを変更でき
    るようにした請求項1〜4のいずれかに記載した貨物ト
    ラック用荷役装置の姿勢調整機構。
  6. 【請求項6】荷役装置の腕部材は伸縮構造として長さを
    変更できるようにした請求項1〜5のいずれかに記載し
    た貨物トラック用荷役装置の姿勢調整機構。
  7. 【請求項7】荷役装置の腕部材において、索部材が繰出
    し吊下される部位に、照明用光源を設けた請求項1〜6
    のいずれかに記載した貨物トラック用荷役装置の姿勢調
    整機構。
  8. 【請求項8】鉛直度センサは、前記取付部材に取付けら
    れた腕部材の旋回軸に平行な軸上において取付けられる
    中空の筒体と、該筒体の上端中央から少なくとも平面ク
    ロス方向において自由揺動可能に吊下され、該筒体の下
    部内側の前後左右に取付けた接触スイッチ等の検出セン
    サに対峙する重錘部材とから成る請求項1〜7のいずれ
    かに記載の貨物トラック用荷役装置の姿勢調整機構。
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