JPH08185959A - 発熱床材 - Google Patents

発熱床材

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JPH08185959A
JPH08185959A JP33933094A JP33933094A JPH08185959A JP H08185959 A JPH08185959 A JP H08185959A JP 33933094 A JP33933094 A JP 33933094A JP 33933094 A JP33933094 A JP 33933094A JP H08185959 A JPH08185959 A JP H08185959A
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heating
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和雅 吉田
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安祐 福満
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、発熱床板に設
けた配線用凹所側まで均熱板を延長することによって、
発熱体層からの熱の移動を均熱板の延長部分迄円滑に行
わせ、配線用凹所部分も含めて発熱床材の表面が均等に
加温されるようにすることにある。 【構成】 表面材(6)の裏面に床材本体(1)
が配設され、前記床材本体(1)に配線用凹所(9)が形成さ
れ、前記配線用凹所(9)を除く床材本体(1)と表面材(6)
との間に発熱体層(3)が配設され、且つ前記発熱体層(3)
の表面材(6)側に均熱板(5)が配設されている発熱床材
(A)において、均熱板(5)が配線用凹所(9)内まで延長さ
れている事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は発熱床材の改良に関し、
更に詳しくは発熱床材内に配設される均熱板や発熱体層
を工夫することによって発熱床板の表面温度が全体にわ
たって均一になるように改良する事に係るものである。
【0002】
【従来の技術】発熱床材は、内部に発熱体層が配設さ
れ、発熱体層からの発熱によって発熱床材の表面が加温
される仕組みになっているが、表面温度を全体として均
一にするために均熱板が発熱体層の上に設置されてい
る。均熱板としては一般的に熱伝導性に優れているアル
ミニウム箔やアルミニウム板又はステンレス板等が使用
されている。(実公平6−16463号公報)
【0003】しかしながら、従来の発熱床材にあって
は、前述の均熱板の作用により発熱体層が配設されてい
る部分の温度は均一に保持されるようになっているもの
の、発熱体層から導出したリード線を結線するための配
線用凹所側まで均熱板が延長しておらず、この部分には
熱が伝わらないのでこの部分の表面温度が他の部分より
低くなり、発熱床板全体として温度ムラがあるという問
題があった。
【0004】また、この配線用凹所は、表面材の下側に
形成された空間部にて構成されているために発熱体層が
設けてある部分に比べて耐荷重性が小さく、誤って釘を
打ち込むと凹所内の配線を切断したり傷を付けたりして
結線部の故障を生じやすいという問題があった。
【0005】その他、均熱板を床材本体に接着等によっ
て一体化する事も試みられたが通電時に均熱板と床材本
体との熱膨張差によって発熱床材が長辺又は短辺方向に
沿って反るという問題もある。
【0006】又、万が一の漏電の際に、人体に電流が流
れないようにするためにアース線を面状発熱体に取り付
け、漏電感知機能を設置する必要があるが、配線用凹所
内には面状発熱体から導出したリード線のみが引き出さ
れているだけで、均熱板が延長されておらずアース線の
設置は不可能であった。
【0007】又、従来の発熱床材にあっては、面状発熱
体のワット密度は全面において一定であったので、配線
用凹所部分での表面温度の低下を免れる事ができないの
で、配線用凹所近傍の面状発熱体のワット密度を高くす
る事が考えられるが、均熱板の凹所側への延長がなされ
いない場合には、高ワット部分からの凹所側への熱の移
動が円滑に行われず、高ワット部分が過熱する恐れがあ
り、温度コントロールが困難になるという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題の第
1は、均熱板を配線用凹所側まで延長することによっ
て、更には凹所近傍の面状発熱体のワット密度を高くす
る事により発熱体層からの熱の移動を円滑に行わせ、配
線用凹所部分も含めて発熱床材の表面が均等に加温され
るようにすることであり、第2には、均熱板の配線用凹
所内の延長部分によて配線用凹所部分の表面材の補強を
なし、釘打ち時に発生する問題点を避けるようにする事
であり、第3に均熱板を分割する事で、均熱板と床材本
体との熱膨張差を解消し、発熱床材の反り発生を防止す
る事であり、第4に均熱板の配線用凹所内に延長部分か
らアースを取り付ける事ができるようにして漏電防止を
行わせる事ができるようにする事である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1は『表面材(6)
の裏面に床材本体(1)が配設され、前記床材本体(1)に配
線用凹所(9)が形成され、前記配線用凹所(9)を除く床材
本体(1)と表面材(6)との間に発熱体層(3)が配設され、
且つ前記発熱体層(3)の表面材(6)側に均熱板(5)が配設
されている発熱床材(A)において、均熱板(5)が配線用凹
所(9)内まで延長されている』事を特徴とする。
【0010】これによれば、発熱体層(3)に通電して発
熱させると、この熱は均熱板(5)に移動し、更に均熱板
(5)の配線用凹所(9)内の延長部分(5イ)に熱が伝達され
る。その結果、均熱板(5)の全体がある程度均一に加温
され、そして表面材(6)の全体が配線用凹所(9)部分も含
めてほぼ均一に加温される事になる。
【0011】請求項2は『均熱板(5)が配線用凹所(9)の
近傍で分割されて凹所(9)側の均熱板(5a)と発熱体(3)側
の均熱板(5b)とで構成され、前記凹所側均熱板(5a)と発
熱体側均熱板(5b)とがその端部において重ね合わされて
いると共に凹所側均熱板(5a)が表面材(6)に固着されて
おり、発熱側均熱板(5b)が非固着状態である』事を特徴
とする。これによれば、発熱体層(3)を通電加熱すると
その熱で発熱側均熱板(5)が熱膨張するが、発熱側均熱
板(5b)が非固着状態であるために凹所側均熱板(5a)との
重ね合わせ部分でスライドする事ができ、その熱膨張量
を吸収する事ができ、発熱床板(A)の長手方向の反りを
防止する事ができる。
【0012】請求項3は『床材本体(1)の長手方向に沿
って複数の細幅均熱板(5s)が配設され、この細幅均熱板
(5s)にて発熱体層(3)を覆う均熱板(5)を形成している』
事を特徴とするもので、これによれば細幅均熱板(5s)間
の間隙(11)の部分で細幅均熱板(5s)の短辺側の熱膨張が
吸収でき、発熱床板(A)の短辺側の撓みを防止する事が
できる。
【0013】請求項4は『均熱板(5)の配線用凹所(9)の
近傍部が切欠されており、前記切欠部(5c)を通して表面
材(6)と床材本体(1)とが接続されている』事を特徴とす
るもので、これによれば、配線用凹所(9)の近傍部にお
いても切欠部(5c)を通して表面材(6)と床材本体(1)とが
接続されることになり、両者の接続強度を向上させるこ
とができる。
【0014】請求項5は『均熱板(5)の配線用凹所(9)側
の延長部(5イ)に発熱体層(3)用のアース線(4c)が接続さ
れている』事を特徴とするもので、これにより、発熱床
板(A)に漏電検知機能を付与する事ができる。
【0015】請求項6は『発熱体層(3)の配線用凹所(9)
の近傍部分(D)のワット密度を、前記凹所(9)から離間し
ている部分(E)より高く設定した』事を特徴とするもの
で、これによれば配線用凹所(9)の近傍部分(D)の温度が
前記凹所(9)から離間している部分(E)より高くなり、こ
の過剰の熱が均熱板(5)の延長部分(5イ)に伝達し、延長
部分(5イ)を加熱する事になる。その結果、均熱板(5)全
体の温度が均一となり、凹所(9)が形成されている部分
を含めて発熱床板(A)の表面温度が均一になる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1〜4に従っ
て詳述するが、これによって本発明が限定されるもので
はない。発熱床材(A)は、大別して表面材(6)、均熱板
(5)、発熱体層(3)、発熱体層(3)を制御するための制御
機器(4)並びに床材本体(1)とで構成されており、床材本
体(1)は、枠材(2a)(2b)及び(2c)、断熱材(7)、裏面材
(8)構成されている。
【0017】図3は発熱床材(A)の端部の拡大断面で、
最上層が表面材(6)で、本実施例では表面材(6)の端部下
面に配線用凹所(9)が形成されるようになっている。表
面材(6)は、表層として突板貼合板やWPC処理化粧
材、塩ビシートやメラミンシートのプリント板等の化粧
材(6a)を積層したもので構成されている。一方、裏面材
(8)は、合板等の木質板、ケイカル板等無機質板、メラ
ミン板やフェノール板等の合成樹脂板で構成されてい
る。
【0018】表面材(6)の短辺側端部には実加工がなさ
れた外枠材(2a)が配設されており、これに平行に内枠材
(2b)が配設されており、この間で配線用凹所(9)が構成
されている。更に、表面材(6)の長辺側端部には実加工
がなされた長辺側枠材(2c)が配設されている。これら枠
材(2a)(2b)並びに(2c)は一般的に木、合板等木質材で構
成されている。
【0019】長辺側枠材(2c)と内枠材(2b)とで構成され
る空間内に断熱材(7)が充填されている。この断熱材(7)
は、インシュレーションボード、グラスウール、石綿シ
ート、ロックウールボード、発泡ウレタン、発泡フェノ
ール等木質材、無機質材又は発泡合成樹脂体が用いられ
ている。
【0020】断熱材(7)の表面材側面には発熱体層(3)が
設置されている。発熱体層(3)は、ワイヤ式発熱体(外
周が絶縁材で被覆された発熱ワイヤをアルミニウム箔(3
a)上で蛇行させて配設したもので、本実施例ではこれが
使用されている。)や、フィルム状発熱体(エッチング
により、フィルムに発熱体を蛇行状に形成し、その表裏
に樹脂層を積層して防水処理したもの)で構成されてい
る。尚、上記ワイヤ式発熱体のアルミニウム箔(3a)側を
上方にして均熱板(5)としても良い。発熱体層(3)と表面
材(6)との間には均熱板(5)が配設されており、表面材
(6)と発熱体層(3)とに接触しており、発熱体層(3)の熱
を表面材(6)に伝達するようになっている。更に、断熱
材(7)の下面側には裏面材(8)が配設されている。
【0021】発熱体層(3)からはリード線(4a)が引き出
されており、配線用凹所(9)内に導入されている。その
他発熱体層(3)の制御に必要な制御機器(4)は床材本体
(1)『又は配線用凹所(9)』内に収納されている。本実施
例に使用される制御機器(4)としては、サーミスタ、ヒ
ューズなどでリード線(4c)で接続されており、床材本体
(1)の内部に収納されている。また、均熱板(5)の配線用
凹所(9)側の延長部(5イ)には発熱体層(3)用のアース線(4
c)が接続されており、発熱床板(A)の漏電検知を行うよ
うになっている。
【0022】本実施例の凹所(9)は方形で、発熱床材(A)
の外枠材(2a)、長辺側枠材(2c)に溝部(10)が形成されて
いてリード線(4a)がいずれの方向にも導出できるように
なっているが、勿論これに限られず、底面を裏面材(8)
で閉塞し、外枠材(2a)、長辺側枠材(2c)のいずれかに溝
部(10)を形成し、1乃至複数箇所からリード線(4a)を導
出するようにする事も可能である。
【0023】溝部(10)の形状は、本実施例では外枠材(2
a)では凹所(9)側に広がるように形成されている。長辺
側枠材(2c)に設けられた溝部(10)は幅広で、若干凹所
(9)側に広がるように形成されている。又、配線用凹所
(9)は本実施例では、発熱床材(A)の両端に設けられてい
るが、勿論これに限られず、一方の端部のみに設けても
よいし、逆に中央部に設けてもよい。溝部(10)をテーパ
状に形成しておくことで、結線後にリード線(4c)を凹所
(9)内に押し込んで収納する場合にテーパ面に沿って挿
入されるので、裏面側に突出して折れ曲がることもなく
都合がよいが勿論テーパ状でなく、平行溝でもよい。
【0024】又、溝部(10)の位置は必ずしも外枠材(2a)
の中央部に限るものでなく、連接する発熱床材(A)の溝
部(10)と対応する位置に設けることは言うまでもない。
図1の実施例では、溝部(10)が凹所(9)の短辺部及び両
側部の3カ所に設けられているが、前述のようにこれに
限られることはない。このように、発熱床材(A)の裏面
側端部は、凹所(9)並びに溝部(10)を除き、枠材(2a)(2
b)(2c)で支持されているので、端部に荷重が加わっても
表面材(6)が撓むようなことはない。又、外枠材(2a)及
び長辺側枠材(2c)には雌雄の実加工がなされているの
で、連接する発熱床材(A)との間に段差が生じない。
【0025】均熱板(5)は、図4に示すように外枠材(2
a)と長辺側枠材(2c)とで囲まれる空間に配設されるもの
で、これによれば発熱体層(3)の部分を越えて配線用凹
所(9)内まで延長している。均熱板(5)は例えば0.01
〜2.0mmの厚みを持つアルミニウム箔や鉄板、ステ
ンレス板又はアルミニウム板などの金属板で構成されて
おり、アース線(4c)が凹所(9)部分で均熱板(5)に接続さ
れ、漏電感知機能を持たせるようにしている。均熱板
(5)は、熱膨張の関係から表面材(6)に接着せず、フリー
にしておくことが好ましいが、両端部で表面材(6)から
浮いて表面材(6)との間で隙間が出来るような場合に
は、点接着等で部分固定をするようにしてもよい。
【0026】しかして、隣接せる発熱床板(A)のリード
線(4a)同士を接続した後、この結線部を配線用凹所(9)
に収納し、コンクリートスラブや合板等の床下地材(12)
上に直接施工する。発熱床板(A)をコンクリートスラブ
に直貼りする場合、発泡プラスチック等のクシツヨン材
を下面に積層する事でコンクリートスラブ(12)への馴染
み性と断熱性が更に向上する。
【0027】このように発熱床板(A)を施工した後、発
熱体層(3)に通電して発熱させると、発生した熱の大半
は均熱板(5)の発熱体側の部分(5b)を通って発熱体層(3)
の直上の表面材(6)を加熱する。そして、発生した熱の
残部は熱伝導によって延長部分(5イ)側に移動し、表面材
(6)の凹所(9)に一致する部分を加熱する。これにより、
凹所(9)に一致した部分の表面温度が上昇し、発熱床板
(A)の表面全体の温度がほぼ均一となって極端な温度ム
ラを生じることがない。
【0028】次に、本発明の第2実施例を図5、6に従
って説明する。第1実施例と同一部分の説明は省略す
る。この場合は、均熱板(5)が配線用凹所(9)の近傍で分
割されて凹所(9)側の均熱板(5a)と発熱体(3)側の均熱板
(5b)とに別れており、凹所側均熱板(5a)と発熱体側均熱
板(5b)とがその端部において重ね合わされている。そし
て凹所側均熱板(5a)が表面材(6)に例えば接着剤で固着
されており、発熱側均熱板(5b)が非固着状態で保持され
ている例である。
【0029】この場合は、発熱体層(3)を通電加熱した
場合、その熱で熱側均熱板(5)が熱膨張するが、発熱側
均熱板(5b)が非固着状態であるために凹所側均熱板(5a)
との重ね合わせ部分でスライドする事ができ、その熱膨
張量を吸収する事ができ、発熱床板(A)の長手方向の反
りを防止する事ができる。そして、発熱体層(3)からの
熱は重ね合わせ部分を通って凹所側均熱板(5a)に伝わ
り、この場合でも表面材(6)の凹所(9)に一致する部分の
加温が行われ、発熱床板(A)の表面全面の均熱化が図ら
れることになる。尚、後述する均熱板スライド溝(13)を
内枠材(2b)に設けておいて、凹所側均熱板(5a)の熱膨張
を吸収するようにしてもよい。
【0030】本発明の第3実施例は図7に示すように、
床材本体(1)の長手方向に沿って複数の細幅均熱板(5s)
を配設し、この細幅均熱板(5s)にて発熱体層(3)を覆う
均熱板(5)を形成している。細幅均熱板(5s)間には間隙
(11)が形成されており、この部分で加熱時の細幅均熱板
(5s)の短辺側の熱膨張が吸収でき、発熱床板(A)の短辺
側の撓みを防止する事ができる。更に内枠材(2b)には細
幅均熱板(5s)に一致する部分が浅く切除されていて均熱
板スライド溝(13)が形成されており、この均熱板スライ
ド溝(13)に細幅均熱板(5s)の端部が挿通されており、細
幅均熱板(5s)の長手方向の熱膨張に対応する事が出来る
ようになっている。従って、発熱床板(A)の長手方向の
反りに対しても均熱板スライド溝(13)が有効に作用する
事になる。
【0031】その他、前述のように、内枠材(2b)には細
幅均熱板(5s)に一致する部分が浅く切除されていて均熱
板スライド溝(13)が形成されているが、均熱板スライド
溝(13)が形成されていない部分(この部分を接着部分(1
4)とする。)は細幅均熱板(5s)の間隙(11)を通って表面
材(6)の下面に接着される事になり、配線用凹所(9)近傍
部分の強度向上が図られることになる。
【0032】本発明の第4実施例の第1例は図8の通り
で、均熱板(5)の両端部を櫛歯状に切欠した例で、前記
切欠部(5c)は配線用凹所(9)から内枠材(2b)を越えて発
熱体層(3)側迄切欠されており、前記切欠部(5c)を通し
て表面材(6)の下面に内枠材(2b)の接着部分(14)が接着
される事になる。また、櫛歯状に形成された延長部分(5
イ)も内枠材(2b)の均熱板スライド溝(13)にスライド自在
に嵌め込まれており、加熱時の均熱板(5)の熱膨張を吸
収するようになっている。
【0033】本発明の第4実施例の第2例は図9の通り
で、均熱板(5)の両端部に内枠材(2b)に合わせて切欠窓
部(5d)を切欠した例で、前記切欠窓部(5d)を通して表面
材(6)の下面に内枠材(2b)の接着部分(14)が接着される
事になる。また、切欠窓部(5d)に隣接する部分(5d)も内
枠材(2b)の均熱板スライド溝(13)にスライド自在に嵌め
込まれており、前述同様に加熱時の均熱板(5)の熱膨張
を吸収するようになっている。
【0034】本発明の第4実施例の第3例は図10の通
りで、均熱板(5)の端部が内枠材(2b)の近傍で分割され
て凹所均熱板(5a)と発熱体均熱板(5b)とに別れており、
更に凹所側均熱板(5a)に櫛歯状の切欠部(5c)が形成され
ている。前記切欠部(5c)は、凹所側均熱板(5a)の内側に
形成されており、この切欠部(5c)の隣接部分(5d)が発熱
体側均熱板(5b)の端部と重なり合っている。凹所側均熱
板(5a)は図5、6の場合と同様に表面材(6)に例えば接
着剤で固着されており、発熱側均熱板(5b)が非固着状態
で保持されている。そして、前記切欠部(5c)に一致する
部分において、前記同様表面材(6)の下面に内枠材(2b)
の接着部分(14)が接着されており、更に切欠窓部(5d)に
隣接する部分(5d)も内枠材(2b)の均熱板スライド溝(13)
にスライド自在に嵌め込まれており、前述同様に加熱時
の均熱板(5)の熱膨張を吸収するようになっている。熱
伝導は切欠窓部(5d)に隣接する部分(5d)と発熱体側均熱
板(5b)の端部との重なり合っている部分を通じて行われ
る。
【0035】本発明の第4実施例の第4例は図11の通
りで、この場合は凹所側均熱板(5a)が短冊状の部材で構
成されており、短冊状の凹所側均熱板(5a)が凹所(9)に
おいて表面材(6)に接着されており、更にその内側の端
部が発熱体均熱板(5b)の端部に重なって加熱時の均熱板
(5)の熱膨張を吸収するようになっている。短冊状の凹
所側均熱板(5a)の間において、内枠材(2b)の接着部分(1
4)が表面材(6)の下面に接着剤で固着されており、発熱
側均熱板(5b)が前記同様非固着状態で保持されている。
そして、前記短冊状の凹所側均熱板(5a)が内枠材(2b)の
均熱板スライド溝(13)に嵌め込まれている。
【0036】本発明の第5実施例は、発熱体層(3)がワ
イヤ式で構成されており、図12に示すように配線用凹
所(9)の近傍部分(D)の配線密度を高くしてこの部分(D)
のワット密度を、前記凹所(9)から離間している部分(E)
より高く設定するものである。これによれば発熱体層
(3)に通電して加熱した場合、配線用凹所(9)の近傍部分
(D)の温度が前記凹所(9)から離間している部分(E)より
高くなり、この過剰の熱が均熱板(5)の延長部分(5イ)に
伝達し、延長部分(5イ)を加熱する事になる。その結果、
均熱板(5)全体の温度が均一となり、凹所(9)が形成され
ている部分を含めて発熱床板(A)の表面温度が均一にな
る。尚、配線用凹所(9)の均熱板(5)の延長部分(5イ)の下
面又は上面又は両面に合成樹脂含浸シートやFRPなど
の電気絶縁層を貼着して防水性を上げたり、結線後に配
線用凹所(9)を断熱材やキャップで閉塞しても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明の発熱床材によれば、発熱床板
の表面材全体の温度が配線用凹所部分も含めてほぼ均一
に加温される。発熱体層の通電加熱によって発生する
発熱側均熱板の熱膨張が重ね合わせ部分で吸収され、発
熱床板の長手方向の反りを防止する事ができる。発熱
体層を複数の細幅均熱板で構成する事により、細幅均熱
板間の間隙の部分で細幅均熱板の短辺側の熱膨張が吸収
でき、発熱床板の短辺側の撓みを防止する事ができる。
均熱板の配線用凹所の近傍に設けられた切欠部を通し
て表面材と床材本体とを接続する事により両者の接続強
度を向上させることができる。均熱板を配線用凹所ま
で延ばすことにより、該延長部に発熱体層用のアース線
を接続する事が出来、発熱床板に漏電検知機能を付与す
る事ができる。発熱体層の配線用凹所の近傍部分のワ
ット密度をより高く設定する事により、この部分の過剰
の熱が均熱板の延長部分に伝達することになり、発熱床
板の表面材の均一加熱を達成するという種々の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発熱床材の裏面側から見た斜視図
【図2】本発明の発熱床材の表面側から見た斜視図
【図3】本発明の第1実施例の端部拡大断面図
【図4】本発明の第1実施例において、表面材を取り外
した場合の平面図
【図5】本発明の第2実施例の端部拡大断面図
【図6】本発明の第2実施例において、表面材を取り外
した場合の平面図
【図7】本発明の第3実施例において、表面材を取り外
した場合の平面図
【図8】本発明の第4実施例の第1例において、表面材
を取り外した場合の平面図
【図9】本発明の第4実施例の第2例において、表面材
を取り外した場合の平面図
【図10】本発明の第4実施例の第3例において、表面
材を取り外した場合の平面図
【図11】本発明の第4実施例の第4例において、表面
材を取り外した場合の平面図
【図12】本発明の第5実施例において、均熱板を取り
外した場合の平面図
【符号の説明】
(A)…発熱床板 (1)…床材本体 (3)…発熱体層 (5)…均熱板 (6)…表面材 (7)…断熱材 (8)…裏面材 (9)…配線用凹所

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面材の裏面に床材本体が配設さ
    れ、前記床材本体に配線用凹所が形成され、前記配線用
    凹所を除く床材本体と表面材との間に発熱体層が配設さ
    れ、且つ前記発熱体層の表面材側に均熱板が配設されて
    いる発熱床材において、 均熱板が配線用凹所内まで延長されている事を特徴とす
    る発熱床材。
  2. 【請求項2】 均熱板が配線用凹所の近傍で分割さ
    れて凹所側の均熱板と発熱体側の均熱板とで構成され、
    前記凹所側均熱板と発熱体側均熱板とがその端部におい
    て重ね合わされていると共に凹所側均熱板が表面材に固
    着されており、発熱側均熱板が非固着状態である事を特
    徴とする請求項1に記載の発熱床材。
  3. 【請求項3】 床材本体の長手方向に沿って複数の
    細幅均熱板が配設され、この細幅均熱板にて発熱体層を
    覆う均熱板を形成している事を特徴とする請求項1又は
    2のいずれかに記載の発熱床材。
  4. 【請求項4】 均熱板の配線用凹所近傍部が切欠さ
    れており、前記切欠部を通して表面材と床材本体とが接
    続されている事を特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の発熱床材。
  5. 【請求項5】 均熱板の配線用凹所側の延長部に発
    熱体層用のアース線が接続されている事を特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の発熱床材。
  6. 【請求項6】 発熱体層の配線用凹所の近傍部分の
    ワット密度を、前記凹所から離間している部分より高く
    設定した事を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の発熱床材。
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