JP2002235927A - 面状発熱体及び床暖房パネル - Google Patents
面状発熱体及び床暖房パネルInfo
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Abstract
加熱して暖房できるようにした面状発熱体を提供する。 【解決手段】 相互に重ね合わせて積層される表側均熱
板12及び裏側均熱板14と、両均熱板12、14の間
に介装されるヒータ線16とを備えた面状発熱体10に
おいて、前記ヒータ線16はその中心軸線16aがほぼ
表側均熱板12と裏側均熱板14の重ね合わせ面13を
通る面上に位置するように両均熱板12、14の間に介
装される。
Description
熱式床暖房に使用される面状発熱体及び床暖房パネルに
関するものである。
る面状発熱体として、図13に示すように、0.4〜
1.5mm程度の厚さを有する鉄板、アルミニウム板等
の金属薄板で出来た表側均熱板1の下面側に、両面に接
着剤の付いた接着テープ2を介してヒータ線3をジグザ
グ形状に布線し、更にその下側から、50μ程度の厚さ
を有するアルミニウム箔のような金属薄板で出来た裏側
均熱板4を前記ヒータ線3及び接着テープ2に押し当
て、該ヒータ線3の両側からこれを挟むように両均熱板
1、4を重ね合わせ、これらをヒータ線3と共に接着テ
ープ2で接着して積層させた面状発熱体が提案されてい
る。この面状発熱体において、前記ヒータ線3は、その
中心軸線が前記表側均熱板1の下面を通る面上に位置す
るように両均熱板1、4の間に介装されている。
うな面状発熱体では、ヒータ線3の外周面の大部分が裏
側均熱板4で覆われる構造になるため、ヒータ線3と表
側均熱板1の接触面積が、ヒータ線3と裏側均熱板4の
接触面積よりもかなり小さくなる。そうすると、ヒータ
線3を通電することにより発生した熱の大部分が裏側均
熱板4の方に伝わり、被加熱体、即ち、住宅、苗床等の
床面に近い表側均熱板1の方に熱が十分伝わらなくな
る。また、表側均熱板と裏側均熱板間には接触熱抵抗が
あって伝熱ロスが生じるので、裏側均熱板4から表側均
熱板1へ間接的に伝わる熱量には限度がある。このた
め、従来の前記面状発熱体では、表側均熱板を必要な高
温度に加熱する熱量が不足し、被加熱体である床面を効
率よく加熱して暖房することができないという問題があ
った。
熱板4の方を床面に近い方に配置することも考えられる
が、裏側均熱板4に比し、ヒータ線3との接触面積の大
幅に少ない表側均熱板1の均熱機能が弱くなるため、ヒ
ータ線3の全面から発生する熱を効率よく床面加熱暖房
に利用することが出来なくなり、面状発熱体の熱効率が
低下するという問題がある。
の熱効率を高め、床面を効率よく加熱して暖房できるよ
うにした面状発熱体を提供することを目的とする。
めに、本発明の請求項1に記載された面状発熱体は、相
互に重ね合わせて積層される表側均熱板及び裏側均熱板
と、両均熱板の間に介装されるヒータ線とを備えたもの
において、前記ヒータ線はその中心軸線がほぼ表側均熱
板と裏側均熱板の重ね合わせ面を通る面上に位置するよ
うに両均熱板の間に介装されるものである。
均熱板と裏側均熱板間の板厚方向のほぼ中央に位置する
ことになり、ヒータ線と表側均熱板の接触面積と、ヒー
タ線と裏側均熱板の接触面積がほぼ等しくなる。そうす
ると、ヒータ線から発生する熱が表側均熱板と裏側均熱
板へ均等に分散して伝わり、従来のものよりも、表側均
熱板に伝わる熱量が多くなって、表側均熱板を必要な高
温度に加熱することが可能になるほか、裏側均熱板に伝
わる熱も多くなって、従来のものよりも、その均熱効果
が高められる。その結果、面状発熱体の熱効率が上昇
し、被加熱体である床面を効率よく加熱して暖房するこ
とができるようになる。
ルは、請求項1に記載された面状発熱体と剛性ボードが
積層されて構成され、前記剛性ボードにおいて、前記面
状発熱体のヒータ線にコネクタを介して電力を供給する
側の端部に、前記コネクタを収納する凹溝が設けられ、
前記面状発熱体のヒータ線が介装されない部分の裏側均
熱板と剛性ボード間に空気断熱層が形成されるものであ
る。
を有するので、床面を効率よく暖房することができるほ
か、ヒータ線で加熱された面状発熱体の熱が、更に空気
断熱層で遮断されて剛性ボード側に伝わりにくくなり、
被加熱体である住宅、苗床等の床面を加熱する熱量が増
加し、床面が所定温度に上昇するまでに要する時間が短
くなって、床暖房パネルの立ち上がり特性が向上するほ
か、床暖房に要する消費電力も少なくなる。また、コネ
クタを介してヒータ線に電力が供給されるので、ヒータ
線と電源コードを接続する部品点数が減り、接続処理も
容易になる。更に、コネクタが剛性ボードの端部に形成
された凹溝に収納されるので、接続スペースが小さくな
り、床暖房パネルを安価に製造することが可能になる効
果が得られる。
ルは、請求項1に記載された面状発熱体と可撓性ボード
が積層されて構成され、前記面状発熱体は可撓性を有
し、前記可撓性ボードは、所定間隔を隔てて配置される
複数本の支持部材と、支持部材間に設けられる可撓性断
熱板と、支持部材と可撓性断熱板の下面に両者にわたっ
て貼り付けられて支持部材と可撓性断熱板を連結する裏
面シートとを備え、前記面状発熱体のヒータ線の介装さ
れている部分が可撓性ボードの可撓性断熱板の上に位置
し、面状発熱体のヒータ線の介装されていない部分が可
撓性ボードの支持部材の上に位置するように、面状発熱
体と可撓性ボードが積層されるものである。
を有するので、床面を効率よく暖房することができるほ
か、その床暖房パネルが可撓性を有し、これをこぶまき
状に巻回して占有スペースを小さくすることができる。
従って、床暖房パネルの施工時において、該パネルの施
工現場への輸送、運搬や現場での取り扱いが容易にな
り、施工作業の能率が向上する。また、床暖房パネルの
収納スペースが小さくなるので、その不使用時における
床暖房パネルの保管も容易になる効果が得られる。
1(イ)(ロ)により詳細に説明する。本発明の面状発
熱体10は、相互に重ね合わせて積層される表側均熱板
12及び裏側均熱板14と、両均熱板12、14の間に
介装されるヒータ線16とを備えている。
れぞれ熱伝導性の良好な金属薄板、例えば、50μ程度
の厚さのアルミニウム箔からなり、可撓性を有する。そ
して、片面にホットメルト接着剤等の接着剤が塗布等に
より設けられており、矩形状に形成されている。
より発熱するニクロム線等の発熱線の上に耐熱性塩化ビ
ニールからなる絶縁被覆を施して形成される。このヒー
タ線16は、所定布線形状、例えば、図1(イ)に示す
ように、ジグザグ(蛇行)形状及び迷路形状に布線され
る。なお、ヒータ線16の一方の端末にはリード線18
が接続される。また、ヒータ線16の他方の端末には、
複数個のサーモスタット20(過昇温防止装置)(少な
くとも1個はヒューズ付)がリード線22を介して直列
に接続される。このリード線22はヒータ線16のリー
ド線を兼用している。リード線18、22の先端は両均
熱板12、14の長手方向の一方の端部から外方へ飛び
出ている。
た面を対向させ、この際、図1(ロ)に示すように、ヒ
ータ線16はその中心軸線16aがほぼ表側均熱板12
と裏側均熱板14の重ね合わせ面13を通る面上に位置
するように、即ち、ヒータ線16が表側均熱板12と裏
側均熱板14間の板厚方向のほぼ中央に位置するよう
に、相互に重ね合わせ、熱融着等して積層される。な
お、24は両均熱板12、14を接地するために、表側
均熱板12又は裏側均熱板14の長手方向の一方の端部
に接続されたアース引出線である。アース引出線24の
先端も前記長手方向の端部から外方へ飛び出ている。
成されている。次に、この面状発熱体10の製造方法の
一例を図2乃至5により説明する。先ず、図2に示すよ
うに、ヒータ線布線治具26上にヒータ線16を所定の
布線形状に布線する。
具26に布線されたヒータ線16の上に、表側均熱板1
2を接着剤(図示せず)が設けられている面を下側(ヒ
ータ線側)にして載せ、その上から、押当面に耐熱性ゴ
ム材等からなるクッション材30の付いた加圧プレスの
ラム28を押し付け、表側均熱板12を温度約120℃
下で約12秒間加圧して、これをヒータ線16に熱融着
する。
圧プレスのラム28の押当面に取り付けられたクッショ
ン材30が柔らか過ぎると、ヒータ線16が表側均熱板
12中に埋没し、また、硬過ぎると、ヒータ線16が表
側均熱板12中に殆ど埋没せず、また、ラム28の加圧
力が大き過ぎると、ヒータ線16が押し潰されて損傷す
る恐れがある。そこで、クッション材30は、ヒータ線
16の中心軸線16aがほぼ表側均熱板12のヒータ線
側の面を通る面上に位置するように、換言すると、ヒー
タ線16が約半分ほど表側均熱板12内に埋没するよう
に、また、ヒータ線16が押し潰されないように、クッ
ション材30の硬さが適宜選定され、ラム28の加圧力
が調整されている。
均熱板12を、ヒータ線布線治具26から取り外して、
180度反転させ、表側均熱板12を下側にして、図4
に示すように、別の作業台32上に載せ、ヒータ線16
の一方の端末にリード線18を接続し、ヒータ線16の
他方の端末に複数個のサーモスタット20をそのリード
線22(ヒータ線のリード線を兼用)により直列に接続
し、更に、表側均熱板12の長手方向の一方の端部にア
ース引出線24を接続する等の機器配線、接続を行う。
なお、必要に応じ、リード線22の端末に、前記ヒータ
線16のリード線18を接続するようにしてもよい。
接続等の処理が施されたヒータ線16の上に、図5に示
すように、裏側均熱板14を接着剤が設けられている面
を下側(ヒータ線側)にして載せて、下側の表側均熱板
12に重ね合わせ、裏側均熱板14の上から、前記押当
面にクッション材30の付いた加圧プレスのラム28
(図示せず)を押し付け、前記と同様な条件で裏側均熱
板14をヒータ線16に熱融着して、両均熱板12、1
4を積層させることにより、両均熱板12、14の間に
ヒータ線16を介装させた面状発熱体10を製造する。
双方の片面に接着剤を設けて両均熱板12、14を積層
したが、いずれか一方の均熱板12又は14の片面に接
着剤を設けて両均熱板12、14を積層するようにして
もよい。更に、両均熱板12、14を熱融着せずに、粘
着性のある接着剤により接着するようにしてもよい。
パネルに適用する実施形態について図6乃至8を参照し
て説明する。この床暖房パネル34は、前記面状発熱体
10と剛性ボード36が積層されて構成され、図示する
ものでは、全体として矩形状に形成されている。面状発
熱体10と剛性ボード36の積層形成は、例えば、面状
発熱体10の裏側均熱板14側の両側縁部に、その長手
方向に沿って両面接着テープを貼り付け、その面状発熱
体10を剛性ボード36に押し付け、両面接着テープで
裏側均熱板14と剛性ボードを接着して貼り付けること
により行う。
ド、合板(集成材)、ファイバボード等で出来ており、
図示のものでは、面状発熱体10と同様に矩形状に形成
されており、断熱性を有するものが望ましい。この剛性
ボード36は、面状発熱体10をその中間部10aの箇
所で、表側均熱板12同士が重なり合う方向へ折り畳め
るように、2個の剛性ボード片を該中間部10aで接触
又は若干の隙間を設けて突き合わせ、面状発熱体10と
積層されている。剛性ボード36には、図7に示すよう
に、面状発熱体10のヒータ線16に接続されたサーモ
スタット20を収納する角形状の凹部38が形成されて
おり、その凹部38にサーモスタット20が収納され
る。
において、前記面状発熱体10のヒータ線16にコネク
タ42、43を介して電力を供給する側の端部は、面状
発熱体10の長手方向の一方の端部(リード線18、2
2の接続される側)より外方へ所定長さ延出している。
その延出した剛性ボード36の端部には、前記コネクタ
42を収納する略三角形状の凹溝40が設けられる。
末に接続されたリード線18に接続され、また、コネク
タ43は、ヒータ線16の他方の端末に接続されたサー
モスタット20のリード線22(ヒータ線16のリード
線を兼ねる)に接続され、これらコネクタ42、43は
凹溝40に収納される。また、前記表側均熱板12及び
裏側均熱板14に接続されて引き出されたアース引出線
24の先端に接続されるコネクタ44も凹溝40に収納
される。
に、ヒータ線16が表側均熱板12と裏側均熱板14間
の板厚方向のほぼ中央に位置するように、両均熱板1
2、14の間に介装されているので、裏側均熱板14の
表面は平滑ではなく、ヒータ線16の布線パターンに沿
って盛り上がっている。そこで、前記面状発熱体10の
ヒータ線16が介装されない部分の裏側均熱板14と剛
性ボード36間に空間部が出来て空気断熱層46が形成
される。この空気断熱層46により、面状発熱体10か
らの熱が剛性ボード36側に伝達されにくくなり、面状
発熱体10の熱を床面の加熱に有効に作用することがで
き、熱効率が向上する。
体10と剛性ボード36が積層された床暖房パネル34
において、面状発熱体10の一方の側縁部の表側均熱板
12上に、一部分が該パネルの幅方向(横方向)へ前記
面状発熱体10の一方の側縁部からはみ出るように、床
暖房パネル34の長手方向に沿って接着剤等により貼り
付けられた均熱テープである。
アルミニウム箔等で出来ている。均熱テープ48の幅
は、その面状発熱体10からはみ出た部分が、図9に示
すように、根太56を介して配設された隣接する床暖房
パネル34の側縁部にまたがって、該側縁部まで覆うこ
とが出来る広さになっている。このような均熱テープ4
8を使用すると、これが熱伝達媒体となって、隣接する
床暖房パネル34の面状発熱体10同士の熱伝達が良好
になり、床暖房パネル34の熱効率を高めることができ
るので望ましい。
所定間隔を隔てて該テープに開けられた複数個の円形状
の穴であり、この穴50に、接着剤を塗り、床暖房パネ
ル34の上に敷いた木質フローリング等の床材(図示せ
ず)と根太56とを接着して、該床材の浮き上がりを防
止するようにしている。
一方の端部における表側均熱板12上に、基端部が接着
剤等により貼り付けられた、例えば、ポリエステル樹脂
よりなるシートカバーである。このシートカバー52
は、コネクタ42、43、44の接続処理前は開いてお
き、接続処理が済んで、これらコネクタを前記凹溝40
に収納した後には閉じて凹溝40を密閉し、凹溝40内
に水やごみ等の異物が入り込まないようになっている。
また、シートカバー52の外面(凹溝40と反対側)に
は、床暖房パネル34の定格や施工要領等の文書が直接
印刷され、又は該文書の印刷されたラベルが貼り付けら
れるようになっている。
ば、住宅等の建物内の床面下に施工した状態の主要部を
示すものである。その床暖房パネル34の施工手順は下
記のとおりである。
の幅に応じた間隔を隔てて根太56を配設する。次に、
各根太56間の土台54上にグラスウール、発泡プラス
チック樹脂等の断熱板58を敷く。次に、根太56の長
手方向に所定間隔を隔てて、隣接する根太56間にまた
がって横架される受け金具60を取り付ける。なお、こ
の受け金具60は、長手方向の両端に根太56へ引掛け
るためのフックが取り付けられ、且つ、上面にクッショ
ン材が接着剤等により付けられている。次に、床暖房パ
ネル34を下側から受け金具60で支持しながら根太5
6間に敷かれた断熱板58上に載せる。次に、床暖房パ
ネル34の表側均熱板12上に折り重ねられた均熱テー
プ48を180度反転させて広げ、根太56をまたいで
隣接する床暖房パネル34の表側均熱板12上に接着剤
等で貼り付ける。次に、各床暖房パネル34のコネクタ
42、43、44と、ヒータ線16に電力を供給するア
ース線入り配線コード62から各床暖房パネル34用に
分岐されたアース線入り分岐線64とを接続する。次
に、上記接続処理の終了したコネクタ42、43、44
を凹溝40に収納し、その凹溝40をシートカバー52
で密閉する。その後は、各床暖房パネル34の上に木質
フローリング等の床材(図示せず)を敷き、床暖房パネ
ル34の基本的な施工を終了する。なお、66は配線コ
ード62と電源ケーブル68を接続する接続ボックス、
70は配線コード62を根太56に固定する止め具であ
る。
暖房パネル34とは別の床暖房パネルに適用する実施形
態について図10(イ)(ロ)乃至12を参照して説明
する。この床暖房パネル72は、図10(イ)、図11
に示すように、前記面状発熱体10と可撓性ボード74
が積層されて構成され、図示するものでは、全体として
矩形状に形成されている。
び裏側均熱板14が、それぞれ熱伝導性の良好なアルミ
ニウム箔等の金属薄板よりなり、可撓性を有する。ま
た、可撓性ボード74は、図11に示すように、所定間
隔を隔てて配置される複数本の支持部材76と、支持部
材76間に設けられる可撓性断熱板78と、支持部材7
6と可撓性断熱板78の下面に両者にわたって貼り付け
られて支持部材76と可撓性断熱板78を連結する裏面
シート80とを備えて構成される。支持部材76は断面
角形状の小根太等よりなる。可撓性断熱板78は、例え
ば、ポリエステル繊維で出来たフェルト材で出来てお
り、可撓性、クッション性及び高い断熱性を有し、矩形
状に形成されている。可撓性断熱板78はポリウレタン
発泡樹脂等の発泡材で構成するようにしてもよい。裏面
シート80は、例えば、ポリプロピレンで出来ており、
支持部材76と可撓性断熱板78の下面に接着剤等で貼
り付けられる。
78の上面がほぼ同一高さ位置になるように支持部材7
6と可撓性断熱板78が配置されていると、可撓性ボー
ド74と積層される面状発熱体10が支持部材76より
上方へ飛び出るので、面状発熱体10の上面に敷かれる
床材(図示せず)との接触状態が良好になり、面状発熱
体10からの熱を速やかに床面に伝達することができ、
床暖房パネルの立ち上がり特性が向上し、床暖房に要す
る消費電力を削減することができ、好ましい。また、可
撓性断熱板78を構成するものが前記フェルト材や発泡
材で出来ていると、高断熱性のほかにクッション性に優
れているので、面状発熱体10が上方へ飛び出て床材に
接触しても、面状発熱体10のヒータ線16が断線等の
ような損傷を受けて故障することが減少し、面状発熱体
10の寿命が向上し、保守が容易になり、好ましい。更
に、可撓性断熱板78がフェルト材で出来ている場合に
は、弾力性にも優れているので、面状発熱体10と床材
との接触状態が常時良好に維持され、床面への熱伝達性
が安定し、床暖房の信頼性を高めることが出来、好まし
い。
4は、前記面状発熱体10のヒータ線16の介装されて
いる部分が可撓性ボード74の可撓性断熱板78の上に
位置し、面状発熱体10のヒータ線16の介装されてい
ない部分が可撓性ボード74の支持部材76の上に位置
するように積層される。
形成は、例えば、図11に示すように、可撓性ボード7
4の支持部材76の上方両側縁部に、その長手方向に沿
って両面接着テープ82を貼り付ける。そして、その可
撓性ボード74の上に面状発熱体10を押し付け、両面
接着テープ82で、面状発熱体の裏側均熱板14と可撓
性ボード74の支持部材76の上面とを接着して貼り付
けると共に、支持部材76の側面と可撓性ボード74の
側面同士も接着して固定する。
76が位置する箇所の面状発熱体10の表側均熱板12
に、該支持部材76に沿って所定間隔を隔てて開けられ
た複数個の長円形状の穴であり、この穴86に接着剤を
塗り、床暖房パネル72の上に敷いた木質フローリング
等の床材(図示せず)と支持部材76とを接着して、該
床材の浮き上がりを防止するようにしている。88は面
状発熱体10において、各支持部材76の上を通るヒー
タ線16、そのリード線18又はヒータ線接続部等の上
から釘打ち等しないようにするために、その箇所の面状
発熱体10の表側均熱板12上に貼り付けられた注意書
きラベルである。
熱体10のヒータ線16に電力を供給する側、即ち、床
暖房パネル72の長手方向の一方の端部側に設けられた
上部が開口する配線通路である。この配線通路90は、
図10(イ)、12に示すように、床暖房パネル72の
長手方向の一方の端部に配置された支持部材76から更
に間隔を隔てて横外方に支配置された支持部材77と、
両支持部材76、77間の下面にまたがり前記床暖房パ
ネル72の前記端部から延出させた裏面シート80を両
下面に貼り付けることにより構成される。この配線通路
90内には図12に示すように、面状発熱体10のリー
ド線18、22及びアース引出線24が配線収納され
る。92は、配線通路90の開口を長手方向に沿って覆
うシートカバー、94は配線通路9内への水の侵入を防
止する水切り部材、96は、シートカバー92の上面に
貼り付けられる、床暖房パネル72の定格、施工要領等
の文書が印刷されたラベルである。
発熱体を有するので、床面を効率よく暖房することがで
きるほか、可撓性を有するので、こぶまき状に巻回して
占有スペースを小さくすることができ、輸送、保管及び
取り扱いが容易になる。
おいては、1枚の面状発熱体10と1枚の可撓性ボード
74を別々に製作しておき、これらが積層される構成の
ものについて説明したが、前記面状発熱体10及び可撓
性ボード74のいずれか一方又は双方を製作又は運搬、
施工等の都合で複数枚に分割して形成し、床暖房パネル
72の組立時につないで積層されるものでもよい。面状
発熱体10が複数枚に分割されている場合、これらの隣
接する端部の表側均熱板12を相互に重ね合わせるか、
或いは、別の均熱テープ(図示せず)で貼り合わせて接
続しておくと、面状発熱体間の熱の伝わりが良くなるの
で、熱効率がより向上し、好ましい。また、可撓性ボー
ド74が複数枚に分割される場合、これらの隣接する端
部の裏面シート80は、支持部材76その他の箇所で相
互に重ね合わせるか、或いは、支持部材76に突合せ又
は若干隙間を開けて接着等により貼り付けて固着するよ
うにしてもよい。
ボード74は、その積層前に、前記したような、複数本
の支持部材76と、支持部材76間に設けられる可撓性
断熱板78と、支持部材76と可撓性断熱板78の下面
に両者にわたって貼り付けられて支持部材76及び可撓
性断熱板78を連結する裏面シート80とを備えた構造
のボードである必要がない。例えば、面状発熱体10と
可撓性ボード74が積層された時点で前記構成の可撓性
ボード74になっていればよい。一例を挙げると、支持
部材76間に可撓性断熱板78を介在させた後、支持部
材76と可撓性断熱板78、支持部材76と面状発熱体
10を、それぞれ両面接着テープ82で貼り付けて固着
させ、その後、支持部材76及び可撓性断熱板78の下
面に両者にまたがり裏面シート80を貼り付けて固着す
ることにより、可撓性ボード74を形成すると同時に面
状発熱体10と可撓性ボード74の積層を完了するよう
にしてもよい。
に記載された面状発熱体は、相互に重ね合わせて積層さ
れる表側均熱板及び裏側均熱板と、両均熱板の間に介装
されるヒータ線とを備えたものにおいて、前記ヒータ線
はその中心軸線がほぼ表側均熱板と裏側均熱板の重ね合
わせ面を通る面上に位置するように両均熱板の間に介装
されるものであるから、ヒータ線から発生する熱が表側
均熱板と裏側均熱板へ均等に分散して伝わり、その結
果、面状発熱体の熱効率が上昇し、被加熱体である床面
を効率よく加熱して暖房することができる。
房パネルは、請求項1に記載された面状発熱体と剛性ボ
ードが積層されて構成され、前記剛性ボードにおいて、
前記面状発熱体のヒータ線にコネクタを介して電力を供
給する側の端部に、前記コネクタを収納する凹溝が設け
られ、前記面状発熱体のヒータ線が介装されない部分の
裏側均熱板と剛性ボード間に空気断熱層が形成されるも
のである。
を有するので、床面を効率よく暖房することができるほ
か、ヒータ線で加熱された面状発熱体の熱が、更に空気
断熱層で遮断されて剛性ボード側に伝わりにくくなるの
で、床暖房パネルの立ち上がり特性が向上し、床暖房に
要する消費電力も少なくて済み、また、ヒータ線と電源
コードを接続する部品点数が減り、接続処理も容易にな
る。更に、コネクタが剛性ボードの端部に形成された凹
溝に収納されるので、接続スペースが小さくなり、床暖
房パネルを安価に製造することが可能になる。
ルは、請求項1に記載された面状発熱体と可撓性ボード
が積層されて構成され、前記面状発熱体は可撓性を有
し、前記可撓性ボードは、所定間隔を隔てて配置される
複数本の支持部材と、支持部材間に設けられる可撓性断
熱板と、支持部材と可撓性断熱板の下面に両者にわたっ
て貼り付けられて支持部材と可撓性断熱板を連結する裏
面シートとを備え、前記面状発熱体のヒータ線の介装さ
れている部分が可撓性ボードの可撓性断熱板の上に位置
し、面状発熱体のヒータ線の介装されていない部分が可
撓性ボードの支持部材の上に位置するように、面状発熱
体と可撓性ボードが積層されるものである。
を有するので、床面を効率よく暖房することができるほ
か、その床暖房パネルが可撓性を有し、これをこぶまき
状に巻回して占有スペースを小さくすることができるの
で、床暖房パネルの施工時において、該パネルの施工現
場への輸送、運搬や現場での取り扱いが容易になり、施
工作業の能率が向上する。また、床暖房パネルの収納ス
ペースが小さくなるので、その不使用時における床暖房
パネルの保管も容易になる。
部を切除した平面図、(ロ)は(イ)のX−X線矢視断
面図である。
定の布線形状に布線している状態を示す図である。
押し当ててヒータ線に表側均熱板を熱融着している状態
を示す図である。
ータ線に機器を配線、接続等している状態を示す図であ
る。
裏側均熱板を重ね合わせて積層する状態を示す図であ
る。
実施形態を示す一部省略平面図である。
る。
した状態の主要部を示す斜視図である。
他の実施形態を示すもので、(イ)は一部省略平面図、
(ロ)は側面図である。
面図である。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 相互に重ね合わせて積層される表側均熱
板及び裏側均熱板と、両均熱板の間に介装されるヒータ
線とを備えた面状発熱体において、前記ヒータ線はその
中心軸線がほぼ表側均熱板と裏側均熱板の重ね合わせ面
を通る面上に位置するように両均熱板の間に介装される
ことを特徴とする面状発熱体。 - 【請求項2】 請求項1に記載された面状発熱体と剛性
ボードが積層されて構成され、前記剛性ボードにおい
て、前記面状発熱体のヒータ線にコネクタを介して電力
を供給する側の端部に、前記コネクタを収納する凹溝が
設けられ、前記面状発熱体のヒータ線が介装されない部
分の裏側均熱板と剛性ボード間に空気断熱層が形成され
ることを特徴とする床暖房パネル。 - 【請求項3】 請求項1に記載された面状発熱体と可撓
性ボードが積層されて構成され、前記面状発熱体は可撓
性を有し、前記可撓性ボードは、所定間隔を隔てて配置
される複数本の支持部材と、支持部材間に設けられる可
撓性断熱板と、支持部材と可撓性断熱板の下面に両者に
わたって貼り付けられて支持部材と可撓性断熱板を連結
する裏面シートとを備え、前記面状発熱体のヒータ線の
介装されている部分が可撓性ボードの可撓性断熱板の上
に位置し、面状発熱体のヒータ線の介装されていない部
分が可撓性ボードの支持部材の上に位置するように、面
状発熱体と可撓性ボードが積層されることを特徴とする
床暖房パネル。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001031054A JP4506000B2 (ja) | 2001-02-07 | 2001-02-07 | 床暖房パネル |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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---|---|
JP2002235927A true JP2002235927A (ja) | 2002-08-23 |
JP4506000B2 JP4506000B2 (ja) | 2010-07-21 |
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JP (1) | JP4506000B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014221634A (ja) * | 2011-04-06 | 2014-11-27 | ジェンサーム ゲーエムベーハー | 複雑に成形された面を加熱する装置 |
WO2023024172A1 (zh) * | 2021-08-25 | 2023-03-02 | 戚舒波 | 一种干式地暖及施工方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0182412U (ja) * | 1987-11-19 | 1989-06-01 | ||
JPH07133938A (ja) * | 1993-11-11 | 1995-05-23 | Bridgestone Corp | 床暖房用ヒ−タ−の構造 |
JPH08185959A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-16 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 発熱床材 |
-
2001
- 2001-02-07 JP JP2001031054A patent/JP4506000B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP4506000B2 (ja) | 2010-07-21 |
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