JP2016094729A - 融雪ヒータ - Google Patents

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Abstract

【課題】線状ヒータ30からの熱を面方向の全域に容易かつ確実に伝達することができ、それにより、降る雪が融雪されずに屋根などにそのまま積雪として残ってしまうのを確実に阻止することのできる融雪ヒータA1〜A4を提供する。【解決手段】線状ヒータ30を備えた融雪ヒータA1であって、所要面積を持つ伝熱性金属薄板10の上に、適数本の伝熱性金属材からなる線状ヒータ収容部材20が間隔を置いて配置されており、線状ヒータ30は線状ヒータ収容部材20の内面および伝熱性金属薄板10の上面に接した状態で線状ヒータ収容部材20内に収容されている。【選択図】図4

Description

本発明は、融雪ヒータに関する。
降雪地帯では、屋根の上に面状の融雪ヒータを敷設して融雪を行い、雪下ろし作業の低減とともに、雪庇やつららが形成されるのを防止して、それらの落下による危険を回避している。
面状の融雪ヒータの一例として、特許文献1には、フレキシブル性のある素材で形成された表面シートと裏面シートの間にフレキシブル性のある線状ヒータを適当な間隔をあけて配置した構成の屋根用融雪シートが記載されている。表面シートと裏面シートを構成するフレキシブル性のある素材としては、合成樹脂、不織布、織布などが例示されている。
特許文献2には、面状の融雪ヒータの他の例として、融雪すのこが記載されている。この融雪すのこは、PTC素子を備える線状ヒータが、両側へ突出するフランジ部を有する伝熱カバー内に、当該伝熱カバーの内側面に当接した姿勢で収容されており、さらに、伝熱カバーと交差するように適数本の伝熱性の梁材が配設されていて、前記フランジ部の側面が前記梁材に面接触した姿勢で位置決め固定されている。伝熱カバーおよび梁材の素材には、アルミニウムやステンレス、鉄などの伝熱性能に優れた素材が用いられている。
また、面状の融雪ヒータなどで用いる線状ヒータとして、PTC素子を用いた線状ヒータが知られており、その一例が、特許文献3、4に記載されている。
特開平8−28094号公報 特許第4805753号公報 特開2005−273406号公報 特開2014−164878号公報
特許文献1に記載の屋根用融雪シートは、フレキシブル性のある線状ヒータを上下から挟み込む表面シートと裏面シートとして、合成樹脂、不織布、織布などであるフレキシブル性の材料が用いられているが、これらの材料は伝熱性に乏しく、線状ヒータの熱が屋根用融雪シートの面方向に伝わり難い欠点がある。
特許文献2に記載の融雪すのこは、伝熱カバーおよび梁材に伝熱性能に優れた素材を用いており、さらに、両側へ突出するフランジ部を有する伝熱カバー内に、PTC素子を備える線状ヒータが、伝熱カバーの内側面に当接した姿勢で収容されているので、線状ヒータの熱は伝熱カバーに容易に伝達される。また、伝熱カバーの熱はそのフランジ部を介して梁材に伝達されるので、融雪すのこの全体にわたって線状ヒータの熱が容易かつ確実に伝達される利点がある。しかし、特許文献2に記載の融雪すのこは、適数本の伝熱カバーと適数本の梁材とが格子状に組み合わされた形状となっており、格子間の隙間が大きい場合には、その隙間に降りそそぐ雪に対しての伝熱性が不十分となり、融雪されずにそのまま積雪として残ってしまうことが起こりうる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、融雪ヒータであって、線状ヒータからの熱を面方向の全域に容易かつ確実に伝達することができ、それにより、降る雪が融雪されずに屋根などにそのまま積雪として残ってしまうのを確実に阻止することのできる融雪ヒータを提供することを課題とする。
本発明による融雪ヒータの第1の形態は、線状ヒータを備えた融雪ヒータであって、所要面積を持つ伝熱性金属薄板の上に、適数本の伝熱性金属材からなる線状ヒータ収容部材が間隔を置いて配置されており、前記線状ヒータは前記線状ヒータ収容部材の内面および伝熱性金属薄板の上面の双方または少なくとも一方に直接または適宜の伝熱性材料を介して接した状態で線状ヒータ収容部材内に収容されていることを特徴とする。
本発明による融雪ヒータの第2の形態は、線状ヒータを備えた融雪ヒータであって、所要面積を持つ伝熱性金属薄板の上に、伝熱性金属材からなり適数本の線状ヒータ収容部が一体成形された伝熱カバー材が配置されており、前記線状ヒータは前記線状ヒータ収容部の内面および伝熱性金属薄板の上面の双方または少なくとも一方に直接または適宜の伝熱性材料を介して接した状態で前記伝熱カバー材の前記線状ヒータ収容部内に収容されていることを特徴とする。
上記第1の形態の本発明による融雪ヒータは、所要面積を持つ伝熱性金属薄板を備え、その上に、伝熱性金属材からなる線状ヒータ収容部材が間隔を置いて配置された構成を備え、かつ、線状ヒータは線状ヒータ収容部材の内面および伝熱性金属薄板の上面の双方または少なくとも一方に直接または適宜の伝熱性材料を介して接した状態で線状ヒータ収容部材内に収容されている。そのために、線状ヒータが発する熱は、線状ヒータ収容部材の全表面および伝熱性金属薄板の全表面に容易にかつ確実に伝達されるようになり、線状ヒータ収容部材の上に降る雪はもちろん、隣接する線状ヒータ収容部材の間の隙間に降る雪も、伝熱性金属薄板に伝達された熱によって、例えその間隔が広い場合であっても確実に融雪されるようになり、融雪ヒータの上に降る雪は確実に融雪される。なお、上記の「適宜の伝熱性材料」としては、アルミ箔のような薄い伝熱性材料を例示できる。
上記第2の形態の本発明による融雪ヒータでは、所要面積を持つ伝熱性金属薄板の表面は前記伝熱カバー材によってほぼ覆われる。そして、線状ヒータは、第1の形態の融雪ヒータと同じように、線状ヒータ収容部の内面および伝熱性金属薄板の上面の双方または少なくとも一方に直接または適宜の伝熱性材料を介して接した状態で線状ヒータ収容部内に収容されている。そのために、第2の形態による本発明による融雪ヒータにおいても、線状ヒータが発する熱は、伝熱カバー材の全表面および伝熱性金属薄板の全表面に容易にかつ確実に伝達されるようになり、伝熱カバー材の上に降る雪、すなわち融雪ヒータの上に降る雪は確実に融雪される。ここでも、上記の「適宜の伝熱性材料」としては、アルミ箔のような薄い伝熱性材料を例示できる。
第1の形態である本発明による融雪ヒータでは、融雪ヒータに所要の機械的強度を持たせるために、線状ヒータ収容部材は所要の剛性を備える必要があり、そのために伝熱性金属薄板と比較して厚みの厚い材料が用いられるが、適数本の線状ヒータ収容部材を間隔を置いて配置するようにしたことにより、線状ヒータ収容部材全体に必要な素材の量を低減することができ、低コスト化と軽量化が可能となる。
第2の形態である本発明による融雪ヒータでは、適数本の線状ヒータ収容部が一体成形された伝熱カバー材を用いており、第1の形態の融雪ヒータと比較して伝熱カバー材に係る材料費が高くなりまた重いものとなるが、伝熱性金属薄板に対する伝熱カバー材の組み付けが容易となる利点がある。
本発明において、伝熱性金属薄板、線状ヒータ収容部材および伝熱カバー材の素材としては、アルミニウム、ステンレス、鉄などの伝熱性能に優れた素材を例示できるが、コストと軽量性の観点から、アルミニウム材は最も好適である。
一般に、融雪ヒータにおいて、高い融雪効率を上げるためには、それを屋根の上などに設置したときに、融雪ヒータの持つ熱が設置体側、すなわち屋根側に逃げてしまわないことが望ましい。そのために、本発明による融雪ヒータの一態様では、前記伝熱性金属薄板の裏面側に前記伝熱性金属薄板よりも熱伝導性の小さい材料からなる断熱層が積層されていることを特徴とする。
この態様では、断熱層によって伝熱性金属薄板の保有する熱が設置体側に逃げていくのを阻止することができるので、高い融雪効果を上げることができる。断熱層の素材としては、例として、合成樹脂発泡体などが挙げられる。
本発明による融雪ヒータにおいて、低コスト化および軽量化のために、伝熱性金属薄板は線状ヒータ収容部材および伝熱カバー材と比較して、厚みの薄いものを用いることが推奨される。その場合、融雪ヒータ全体としての剛性が不十分となる恐れがあり、設置環境によっては、屋根等への設置作業が容易に行えないことが起こりうる。そのために、本発明による融雪ヒータの一態様では、前記伝熱性金属薄板の裏面側に前記伝熱性金属薄板よりも剛性が高くかつ熱伝導性の小さい材料からなる裏打ち材が積層されていることを特徴とする。
この態様では、裏打ち材によって融雪ヒータに所要の剛性が備えられるので、設置環境の如何を問わず、設置作業が容易化する。また、裏打ち材の熱伝導性は伝熱性金属薄板よりも小さいので、裏打ち材を通して熱が屋根等に逃げるのを回避でき、融雪ヒータとしての融雪効率が低下することもない。裏打ち材は、伝熱性金属薄板の裏面に直接積層するか、伝熱性金属薄板の裏面に断熱層が積層される場合には、前記断熱層の裏面側に積層する。裏打ち材の素材としては、非発泡樹脂板、低発泡樹脂板、板材などを例示できる。
本発明による融雪ヒータにおいて、発熱源となる線状ヒータには特に制限はなく、従来知られた任意の線状ヒータを用いることができる。好ましくは、上記した特開2005−273406号公報あるいは特開2014−164878号公報に記載されているPTC素子(Positive Temperature Coefficient)を用いた線状ヒータであり、この形態の線状ヒータは、一定温度の安定した熱平衡状態を保つことができ、かかる温度制御に際してセンサや制御コントローラ等を組み込む必要がないことから、好適である。
本発明によれば、線状ヒータからの熱を面方向の全域に容易かつ確実に伝達することができ、それにより、降る雪が融雪されずに屋根などにそのまま積雪として残ってしまうのを確実阻止することのできる融雪ヒータが提供される。
第1の形態の融雪ヒータを示す平面図。 第1の形態の融雪ヒータの側面図。 第1の形態の融雪ヒータから部品の一部を除去した状態の平面図。 第1の形態の融雪ヒータの要部を説明するための断面斜視図。 線状ヒータの曲がり部を説明するための斜視図。 第2の形態の融雪ヒータを示す平面図。 第2の形態の融雪ヒータの要部を説明するための断面斜視図。 第1の形態の融雪ヒータの第1の変形例を説明するための図4に相当する断面斜視図。 第1の形態の融雪ヒータの第2の変形例を説明するための図4に相当する断面斜視図。
以下、図面を参照して、本発明による融雪ヒータの幾つかの実施の形態を説明する。
[第1の形態]
図1〜図5は、本発明による融雪ヒータの第1の形態を示している。この融雪ヒータA1は、矩形状である伝熱性金属薄板10と、その上に配置される伝熱性金属材からなる線状ヒータ収容部材20と、該線状ヒータ収容部材20に収容される線状ヒータ30とを基本的に備える。
この例において、伝熱性金属薄板10には厚さ1mmのアルミニウムの平板を用いており、その大きさは約1800×650mmである。線状ヒータ収容部材20には厚さ2mmのアルミニウム材を用いている。
図示の例において、9本の線状ヒータ収容部材20が、互いに平行にかつ所要の間隔を置いて、伝熱性金属薄板10の上に適宜の固定手段により固定配置されている。各線状ヒータ収容部材20は、図4によく示すように、両側壁21と天板22と、両側壁21の底辺から両側に水平方向の広がるフランジ部23とで構成される。
各線状ヒータ収容部材20の長さは、伝熱性金属薄板10の長手方向の幅とほぼ同じである。その横幅P、すなわち、左右のフランジ部23、23の外端の間の幅Pは、図4に示すように、この例では9本の線状ヒータ収容部材20を伝熱性金属薄板10の上に配置したときに、隣接する線状ヒータ収容部材20、20の間に、隙間Sが形成されるような横幅Pとされている。したがって、隙間Sの領域には伝熱性金属薄板10の表面が露出しており、伝熱性金属薄板10の全面を線状ヒータ収容部材20によって覆うようにする場合と比較して、フランジ部23の横幅を小さくすることができ、材料費の低減となる。
線状ヒータ30は、この例においては、基本的に、前記した特許文献3、4に記載されるPTC素子を用いた線状ヒータを用いている。具体的には、図4に示すように、中心に熱源となるPTC素子31が配設されており、その両端に導体32、32が接続端子を介して接続されており、それらを柔軟性のある合成樹脂からなる絶縁体33で被覆して成形されている。
この例において、線状ヒータ30は断面扁平な形状をなしており、図4に示すように、それが断面矩形状である線状ヒータ収容部材20内に収容された状態で、その周面が線状ヒータ収容部材20の内周面と伝熱性金属薄板10の上面に接した状態となるように、大きさが設定されている。すなわち、線状ヒータ30の上面は線状ヒータ収容部材20の天板22の裏面に密接し、下面は天板22の裏面に対向する伝熱性金属薄板10の上面に密接し、両側面は線状ヒータ収容部材20の両側壁21の内面に密接するようにされている。既存の線状ヒータ30を用いる場合には、上記のような密接状態が得られるように、線状ヒータ収容部材20の形状と大きさを設定する。
なお、線状ヒータ30が線状ヒータ収容部材20の内周面と伝熱性金属薄板10の上面の双方に接していることは伝熱性の向上の観点から望ましい態様であるが、そのいずれか一方にのみ接していても、所要の伝熱性は確保することができ、所期の目的は達成可能である。また、線状ヒータ30が線状ヒータ収容部材20の内周面と伝熱性金属薄板10の上面に接する態様は、図示のもののように直接的に接触する態様であってもよく、図示しないが、アルミ箔のような薄い伝熱性材料を介して接する態様であっても、所期の目的は達成可能である。
線状ヒータ30は、図3に示すように、すべての線状ヒータ収容部材20内を蛇行しながら通過するようにして、融雪ヒータA1に取り付けられる。その際に、各線状ヒータ収容部材20の両端部には線状ヒータ30の屈曲部34が生じることとなり、図5に示すように、該屈曲部34は、線状ヒータ30が断面扁平形状であることから、上方に迫り出した姿勢となる。
融雪ヒータにおいて、線状ヒータ30の屈曲部34を外部に露出した状態にしておいても、所期の目的はほぼ達成できる。しかし、図示の例では、屈曲部34から発生する熱も融雪に有効に利用するため、また融雪ヒータの構造的安定性を高くするために、その部分を外側からカバーすることのできる伝熱カバー40をさらに備えている。そして、該伝熱カバー40の大きさと形状は、線状ヒータ30の屈曲部34ができるだけ大きな面積で伝熱カバー40の内側面に接することができるような大きさと形状とされている。線状ヒータ30と伝熱カバー40との接触も、直接的な接触であってもよく、アルミ箔のような薄い伝熱性材料を介して接する態様であってもよい。
上記の融雪ヒータA1は、融雪の目的で、例えば建物の屋根の上に設置される。線状ヒータ30に通電することにより、線状ヒータ30は発熱する。発熱した熱は、線状ヒータ30が密接している領域を介して線状ヒータ収容部材20および伝熱性金属薄板10に伝達する。さらに、線状ヒータ収容部材20のフランジ部23を介して、線状ヒータ収容部材20から伝熱性金属薄板10に伝達する。それにより、伝熱性金属薄板10はその全面が効果的に熱せられる。線状ヒータ収容部材20の部分に降ってくる雪は、線状ヒータ収容部材20が加熱されていることで、直ちに溶けて水となる。また、隣接する線状ヒータ収容部材20、20の間に降ってくる雪も、伝熱性金属薄板10はその全面が加熱されていることから、その場で直ちに溶けて水となる。融雪ヒータA1はその全面に伝熱性金属薄板10が位置しており、融雪ヒータA1の上に降りそそぐ雪が融雪ヒータA1を設置した屋根に達することはない。そのために、屋根における融雪ヒータA1を設置した領域においては、ほぼ完全に融雪が進行し、雪下ろし作業を大きく省力化することができる。また、軒先に雪庇やつららが形成されるのも阻止することができるので、それらの落下による危険も防止することができる。
[第2の形態]
図6および図7を参照して、本発明による融雪ヒータの第2の形態を説明する。第2の形態の融雪ヒータA2は、上記した適数本の線状ヒータ収容部材20に変えて、所要面積を持つ伝熱性金属薄板10の上に、伝熱性金属材からなり適数本の線状ヒータ収容部20Aが一体成形された伝熱カバー材50が配置されている点で、第1の形態の融雪ヒータA1と相違している。他の構成は、実質的に第1の形態の融雪ヒータA1と同じであり、同じ部材には同じ符号を付すことで詳細な説明は省略する。
融雪ヒータA2において、前記伝熱カバー材50の横幅と長さは、伝熱性金属薄板10の横幅と長さにほぼ等しい。伝熱カバー材50には、その長手方向に沿って、適数本(図示の例では9本)の線状ヒータ収容部20Aが、互いに平行に、一体成形されている。線状ヒータ収容部20Aは断面矩形状であり、その中に断面扁平な線状ヒータ30が収容される。線状ヒータ収容部20Aの断面形状と大きさは、第1の形態の融雪ヒータA1における線状ヒータ収容部材20の両側壁21と天板22がなす形状と大きさが同じであり、それにより、線状ヒータ収容部20A内に収容された状態では、第1の形態の融雪ヒータA1と同様に、線状ヒータ30の外周面は線状ヒータ収容部20Aの内面および伝熱性金属薄板10の上面に密接した状態となっている。
なお、融雪ヒータA2においても、線状ヒータ30は線状ヒータ収容部20Aの内面および伝熱性金属薄板10の上面との双方に接触していてもよく、いずれか一方にのみ接触していてもよい。また、接触は、直接的な接触であってもよく、アルミ箔のような薄い伝熱性材料を介して接する態様であってもよい。
融雪ヒータA2では、隣接する線状ヒータ収容部20Aの間のスペースは、伝熱性金属薄板10と伝熱カバー材50との2重構造となっており、双方に線状ヒータ30からの熱が伝達されることで、その領域での融雪効率はさらに高いものとなる。また、融雪ヒータA2の全面が伝熱カバー材50で覆われていることで、融雪ヒータA2は第1の形態の融雪ヒータA1と比較して、より剛性の高いものとなり、設置作業等が容易となる利点もある。
[第1の形態の融雪ヒータの第1の変形例]
図8を参照して、第1の形態の融雪ヒータの第1の変形例を説明する。この融雪ヒータA3は、図1〜図5に基づき説明した融雪ヒータA1における伝熱性金属薄板10の裏面に適宜の断熱材からなる断熱層60が積層されている点で相違している。他の構成は融雪ヒータA1と同じであってよく、同じ符号を付すことで、詳細な説明は省略する。
融雪ヒータA3では断熱層60を備えることにより、伝熱性金属薄板10の保有する熱が屋根等の設置体側に逃げていくのを阻止することができる。それにより、融雪ヒータA1と比較して、より高い融雪効果を上げることができる。断熱層の素材としては、限定されないが、発泡ポリスチレンシートのような発泡樹脂シートを例として挙げることができる。図示しないが、図6および図7を参照して説明した融雪ヒータA2における伝熱性金属薄板10の裏面に、上記のような断熱層60を積層することもでき、同様な作用効果が得られる。
[第1の形態の融雪ヒータの第2の変形例]
図9を参照して、第1の形態の融雪ヒータの第2の変形例を説明する。この融雪ヒータA4は、図1〜図5に基づき説明した融雪ヒータA1における伝熱性金属薄板10の裏面に適宜の断熱材からなる断熱層60が積層され、該断熱層60の裏面に、さらに、伝熱性金属薄板10よりも剛性が高い材料からなる裏打ち材70が積層されている点で相違している。他の構成は融雪ヒータA1と同じであってよく、同じ符号を付すことで、詳細な説明は省略する。
融雪ヒータA4では断熱層60を備えることにより、伝熱性金属薄板10の保有する熱が屋根等の設置体側に逃げていくのを阻止することができることに加え、裏打ち材70によって融雪ヒータA4に所要の剛性が備えられるので、屋根上などに設置するときの作業が容易となる利点がある。裏打ち材70の素材としては、非発泡樹脂板、低発泡樹脂板、板材などを例示できる。図示しないが、図6および図7を参照して説明した融雪ヒータA2における伝熱性金属薄板10の裏面に、上記のような断熱層60と裏打ち材70とを積層することもでき、同様な作用効果が得られる。
[第1の形態の融雪ヒータの第3の変形例]
図示しないが、第1の形態の融雪ヒータの第3の変形例では、図1〜図5に基づき説明した融雪ヒータA1における伝熱性金属薄板10の裏面に、伝熱性金属薄板10よりも剛性が高くかつ熱伝導性の小さい材料からなる裏打ち材70が、直接に積層されている。この態様の融雪ヒータでは、裏打ち材70によって融雪ヒータに所要の剛性が備えられるので設置作業が容易化する。また、裏打ち材70の熱伝導性は伝熱性金属薄板10よりも小さいので、裏打ち材70を通して熱が屋根等に逃げるのは回避でき、融雪ヒータとしての融雪効率が低下することもない。図示しないが、図6および図7を参照して説明した融雪ヒータA2における伝熱性金属薄板10の裏面に、直接、伝熱性金属薄板10よりも剛性が高くかつ熱伝導性の小さい材料からなる裏打ち材70を積層してもよく、この場合でも、同様な作用効果が得られる。
A1〜A4…融雪ヒータ、
10…伝熱性金属薄板
20…線状ヒータ収容部材、
20A…線状ヒータ収容部
21…両側壁、
22…天板、
23…フランジ部、
30…線状ヒータ、
31…PTC素子、
32…導体、
33…絶縁体、
34…線状ヒータの屈曲部、
40…伝熱カバー、
50…伝熱カバー材、
60…断熱層、
70…裏打ち材。

Claims (4)

  1. 線状ヒータを備えた融雪ヒータであって、所要面積を持つ伝熱性金属薄板の上に、適数本の伝熱性金属材からなる線状ヒータ収容部材が間隔を置いて配置されており、前記線状ヒータは前記線状ヒータ収容部材の内面および伝熱性金属薄板の上面の双方または少なくとも一方に直接または適宜の伝熱性材料を介して接した状態で線状ヒータ収容部材内に収容されていることを特徴とする融雪ヒータ。
  2. 線状ヒータを備えた融雪ヒータであって、所要面積を持つ伝熱性金属薄板の上に、伝熱性金属材からなり適数本の線状ヒータ収容部が一体成形された伝熱カバー材が配置されており、前記線状ヒータは前記線状ヒータ収容部の内面および伝熱性金属薄板の上面の双方または少なくとも一方に直接または適宜の伝熱性材料を介して接した状態で前記伝熱カバー材の前記線状ヒータ収容部内に収容されていることを特徴とする融雪ヒータ。
  3. 前記伝熱性金属薄板の裏面側に前記伝熱性金属薄板よりも熱伝導性の小さい材料からなる断熱層が積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の融雪ヒータ。
  4. 前記伝熱性金属薄板の裏面側に前記伝熱性金属薄板よりも剛性が高くかつ熱伝導性の小さい材料からなる裏打ち材が積層されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の融雪ヒータ。
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