JPH08185716A - 集合線 - Google Patents

集合線

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JPH08185716A
JPH08185716A JP32891794A JP32891794A JPH08185716A JP H08185716 A JPH08185716 A JP H08185716A JP 32891794 A JP32891794 A JP 32891794A JP 32891794 A JP32891794 A JP 32891794A JP H08185716 A JPH08185716 A JP H08185716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive layer
wire
temperature
coil
enamel
Prior art date
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Pending
Application number
JP32891794A
Other languages
English (en)
Inventor
Michinori Hatada
道則 畑田
Sueji Chabata
末治 茶畑
Keiji Nakano
恵司 中野
Akira Tanaka
明 田中
Tokuichi Suzuki
篤一 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ISHIZUE DENSEN KK
Fujikura Ltd
Original Assignee
ISHIZUE DENSEN KK
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by ISHIZUE DENSEN KK, Fujikura Ltd filed Critical ISHIZUE DENSEN KK
Priority to JP32891794A priority Critical patent/JPH08185716A/ja
Publication of JPH08185716A publication Critical patent/JPH08185716A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏向ヨークコイルなどに用いられる集合線に
おいて、コイル成形時に撚りのばらけが生ずることがな
く、コンバージェンス特性等が良好な偏向ヨークコイル
が得られるようにする。 【構成】 集合線を構成する複数の接着層を有するエナ
メル線のうち、中心線となるものの接着層上に接着温度
がこの接着層よりも低い低温接着層を設け、この低温接
着層によって各エナメル線を接着し、撚り、束ねのばら
けを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラーブラウン管な
どの陰極線管の偏向ヨークコイルなどに用いられる集合
線に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータディスプレイなどの高解像
度陰極線管(CRT)では、高周波偏向を行い、解像度
を高めるようにしている。このため、これらの偏向ヨー
クコイルをなすマグネットワイヤーには高周波特性の良
好なリッツ線が用いられており、偏向ヨークコイルの発
熱を抑えるようになっている。さらに、リッツ線の高周
波特性を改良したものとして集合タイプのものも検討さ
れている。
【0003】図2は、このようなリッツ線の一例を示す
ものである。このリッツ線1は、7本のエナメル線2…
を撚り合せたもので、1本の中心エナメル線2aの周囲
に6本の外側エナメル線2b…が撚り合わされている。
エナメル線2は、導体3上に絶縁層4が設けられ、この
絶縁層4上に接着層5が設けられてなるものである。こ
のようなリッツ線1から偏向ヨークコイルを作成するに
は、コイル成形したのち、これを加熱し、各エナメル線
2の接着層5を溶融し、各線間および各ターン間を接
着、固化し、一体化した偏向ヨークコイルを得るように
している。
【0004】しかしながら、上述のようなリッツ線で
は、コイル巻き以前の状態では各エナメル線2間が接着
されていないため、コイル巻きした時点で部分的に撚り
がばらけることがある。撚りがばらけたままのリッツ線
1をそのまま接着、固化すると、得られる偏向ヨークコ
イルでは磁界の分布に乱れが生じ、陰極線管内の電子線
の焦点が狂い、コンバージェンス特性が低下する不都合
が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、コイル成形の際に撚りや束ねなどの集合状
態がばらけることのない集合を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、中心エナ
メル線の接着層の外側にこの接着層よりも低温で接着す
る低温接着層を設け、この中心エナメル線の低温接着層
で他の外側エナメル線を接合しておき、コイル成形時の
撚りや束ねのばらけを防止することで解決される。
【0007】以下、発明を詳しく説明する。図1は、こ
の発明の集合線の一例を示すもので、この例の集合線が
図2に示した従来のリッツ線と異るところは、中心エナ
メル線2aの接着層5の外側に低温接着層6が設けられ
ている点である。この低温接着層6は、接着層5に比べ
て低温で接着するものである。接着層5および低温接着
層6をなす材料としては、ポリアミド、ポリビニルブチ
ラール、ポリスルホン、ポリエステル、フエノキシ樹脂
などの熱可塑性樹脂やこれらにイソシアネート化合物、
アミン系化合物、酸無水物などに添加し、熱硬化性樹脂
としたものが接着層5との関係で選定され、これらの材
料の接着温度に応じ製造条件を考慮し、接着層5と低温
接着層6との組合せを決定することができる。
【0008】この接着層5と低温接着層6との具体的な
組合せ例としては、例えば接着層5としてポリアミドを
用いた場合には、低温接着層6としてはポリエステル、
ポリビニルブチラール、フエノキシ樹脂などが、また接
着層5としてフエノキシ樹脂を用いた場合には低温接着
層6としてはポリエステルなどが用いられ、両層の接着
温度の差が30℃以上である組合せが好ましい。この程
度の温度差をつけることが低温接着層6による仮接着に
必要となる。低温接着層6の厚みは、特に限定されない
が、通常2〜16μm程度とされる。
【0009】絶縁層4を構成する材料としては、ポリウ
レタン、ポリアミド、ポリエステルアミドイミトなど従
来用いられているものが使用できる。
【0010】このような集合線1では、撚り合せまたは
束ねた後にこれを軽く加熱して中心エナメル線2aの低
温接着層6を溶融させて中心エナメル線2aとこれ以外
の外側エナメル線2b…とを予め接着させておく。つい
で、この状態でコイルに巻回し、コイル成形を行ったの
ち、コイル全体を接着層5が接着する温度以上に加熱
し、各エナメル線間及び各ターン間を接着し、固化させ
る。
【0011】また、本発明においては、中心エナメル線
2aと外側エナメル線2bとの接着層5をなす材料は必
ずしも同一である必要はなく、異っていてもよいが、低
温接着層6の接着温度よりも高い接着温度を有している
ものを選択する必要がある。
【0012】以下、実施例を示して具体的に説明する。 (実施例)径0.15mmの導体上にポリエステルイミ
ドからなる厚さ20μmの絶縁層を塗布、焼付して形成
し、エナメル線とした。このエナメル線に表1に示す組
合せの接着層と低温接着層とを設けて、中心エナメル線
を作成した。接着層の厚さはいずれも7μm、低温接着
層の厚さはいずれも5μmとした。また、同時に上記エ
ナメル線に表1に示す接着層(厚さ7.5μm)を設け
て外側エナメル線を作成した。このようにして得られた
中心エナメル線1本と外側エナメル線6本を用い、それ
ぞれの接着層をなす樹脂材料が同一となる組合せで撚り
合せ、250〜350℃で加熱して本発明の集合線を得
た。
【0013】この集合線を用いて常法により偏向ヨーク
コイルを製造したのち、コイルをなす集合線の撚り、束
ねのばらけ、コイルのコンバージェンス特性を調べた。
撚り、束ねのばらけは目視により行い、コンバージェン
ス特性は偏向ヨークコイルを陰極線管に組み込み、目視
で画面のちらつき具合を見て判定した。結果を表1に併
せて示す。比較として、低温接着層を有しない中心エナ
メル線を用いたリッツ線についても同様の評価を行っ
た。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果から明らかなようなに、この発
明の集合線においては、撚り、束ねのばらつきがなく、
コンバージェンス特性も良好であることがわかる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の集合線
は、最外層に接着層が設けられたエナメル線を複数本撚
り合せてなる集合線において、中心のエナメル線には、
前記接着層の外側にこの接着層よりも低温で接着する低
温接着層が設けられて、この低温接着層によって各エナ
メル線が接着されているものであるので、コイル成形時
に撚り,束ねのばらけがなくなり、コンバージェンス特
性の良い偏向ヨークコイルなどを製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集合線の一例を示す断面図である。
【図2】 従来の集合線を示す断面図である。
【符号の説明】
1…集合線、2a…中心エナメル線、5…接着層、6…
低温接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 恵司 静岡県沼津市双葉町9番1号 株式会社フ ジクラ沼津工場内 (72)発明者 田中 明 東京都葛飾区四つ木三丁目八番六号 礎電 線株式会社内 (72)発明者 鈴木 篤一 東京都葛飾区四つ木三丁目八番六号 礎電 線株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外層に接着層が設けられたエナメル線
    を複数本集合してなる集合線において、 中心のエナメル線には、少なくとも最外層に接着層より
    も低温で接着する低温接着層が設けられ、この低温接着
    層によって各エナメル線が接着されていることを特徴と
    する集合線。
JP32891794A 1994-12-28 1994-12-28 集合線 Pending JPH08185716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32891794A JPH08185716A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 集合線

Applications Claiming Priority (1)

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JP32891794A JPH08185716A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 集合線

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Publication Number Publication Date
JPH08185716A true JPH08185716A (ja) 1996-07-16

Family

ID=18215543

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JP32891794A Pending JPH08185716A (ja) 1994-12-28 1994-12-28 集合線

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JP (1) JPH08185716A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109756598A (zh) * 2018-12-21 2019-05-14 北京珠穆朗玛移动通信有限公司 一种低温珐琅移动终端装饰件及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109756598A (zh) * 2018-12-21 2019-05-14 北京珠穆朗玛移动通信有限公司 一种低温珐琅移动终端装饰件及其制备方法

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