JPH08184897A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH08184897A
JPH08184897A JP32809794A JP32809794A JPH08184897A JP H08184897 A JPH08184897 A JP H08184897A JP 32809794 A JP32809794 A JP 32809794A JP 32809794 A JP32809794 A JP 32809794A JP H08184897 A JPH08184897 A JP H08184897A
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JP
Japan
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cartridge
camera
drive
cartridge chamber
chamber lid
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Withdrawn
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JP32809794A
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English (en)
Inventor
Ryoji Okuno
良治 奥野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像記録媒体出入り用カバーを有する画像記
録媒体カートリッジ等のカートリッジのカメラに対する
装填及び取り出しの少なくともいずれか一方の動作が容
易且つ適切に行われるようにする。 【構成】 画像記録媒体出入り用カバーを有する画像記
録媒体カートリッジ等のカートリッジのカメラに対する
装填及び取り出しの少なくともいずれか一方を行うため
の作動手段と、前記作動手段の動作状態を時間によって
判定するための判定手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ等の動力を用い
て可動遮光扉付フィルムカートリッジ等のカートリッジ
を自動的に装填または取り出すようにするカメラの改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来フィルムカートリッジをカメラに装
填する際のほとんどが、図17に示すような背蓋52を
カメラから後ろに開放させ、開放部に現れるカートリッ
ジ室58にカートリッジ57を装填させる方法であっ
た。しかしながら、この方法では、開放部がカメラ内部
の様々な機構までカメラ使用者に見せてしまうことによ
り、カメラに不慣れな人には不安を覚えさせたり、ま
た、カートリッジの装填がカメラ各々で微妙に異なるた
め、装填が複雑になったり、何度もカメラやカートリッ
ジを持ち替えたりしなければならなくなり、カートリッ
ジ装填の失敗やカメラ使用者にカートリッジ装填に対し
て、煩わしさを引き起こしていた。
【0003】そこで、本出願人よりカートリッジの新し
い装填方法を特願平5−119320号公報により提案
している。これは、カメラ内でスライド開閉するカート
リッジ室蓋があり、カートリッジ室蓋が開放状態にある
時は、カートリッジを挿入すればカメラ内に設けられた
電動ローラによりカートリッジが引き込まれ、人の手の
力を使わずに完全に装填され、逆に、カートリッジを取
り出す際には、電動でカートリッジ室蓋が開き、カート
リッジが取り出し易い位置まで電動ローラにより送り出
されるカメラである。これは、従来の装填方法に比べ、
内部機構がカメラ使用者の目に触れるような部分も少な
く、装填が極めて簡単に行えるので、初心者にも安心し
て装填が行える優れたものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この新
しい装填方法の場合、カートリッジ室蓋及びカートリッ
ジの運搬のそれぞれの駆動を電動化したことで、以下に
示すような問題点が出てきた。 カートリッジ室挿入口に指等のカートリッジ以外のも
のがカートリッジ室蓋により挟み込まれた際、永久に押
し続けてしまい、異物やカートリッジ室蓋駆動手段に高
負荷をかけてしまう。また、カートリッジの引き込み、
または送り出しに何らかの不具合が生じ、カートリッジ
を運搬できなくなった場合、やはりカートリッジ運搬手
段に高負荷をかけてしまう。 カートリッジ室蓋が開放状態のまま放置され続ける
と、カメラ内にゴミが進入し好ましくない。 カートリッジ室蓋の開閉動作、及びカートリッジの引
き込みもしくは、送り出し動作が不完全な時、各駆動手
段に高負荷を長時間かけてしまうのみならず、動作シー
ケンス上、不完全動作を打開するまで戻らない。また不
完全動作がカメラ使用者にわからない時がある。
【0005】本発明の目的は、画像記録媒体出入り用カ
バーを有する画像記録媒体カートリッジ等のカートリッ
ジを使用するカメラにおいて、前記カメラに対する前記
カートリッジの装填及び取り出しの少なくともいずれか
一方の動作が容易且つ適切に行われるようにしようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】前記目的を達成
するために、本発明は、画像記録媒体出入り用カバーを
有する画像記録媒体カートリッジ等のカートリッジを使
用するカメラにおいて、前記カメラに対する前記カート
リッジの装填及び取り出しの少なくともいずれか一方を
行うための作動手段と、前記作動手段の動作状態を時間
によって判定するための判定手段とを備え、前記カメラ
に対する前記カートリッジの装填及び取り出しの少なく
ともいずれか一方の動作を時間によって制御するもので
ある。
【0007】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0008】図1は本発明の第1の実施例を構成するカ
メラの断面図である。図1において、1はカメラ本体、
2はラック部2aを有し、カートリッジ室18を開閉す
るカートリッジ室蓋、3はラック部2aと係合し、カー
トリッジ室蓋に動力を伝達するギア列、4はカートリッ
ジ室蓋に動力を伝達するモータ、5aはカートリッジ室
蓋閉完了検知スイッチ、5bはカートリッジ室蓋開完了
検知スイッチ、6はカートリッジ運搬用の弾性ローラ部
を有したギア、7はカートリッジ運搬用の自由に回転可
能な従属ローラ、8はギア6に動力を伝達するギアを有
したモータ、9aはカートリッジ引き込み開始検知スイ
ッチ、9bはカートリッジ送り出し終了検知スイッチ、
10はカートリッジ装填完了検知スイッチ、11はカー
トリッジ内スプールと係合し、フィルムを駆動させるた
めのフォーク部を有したフォークギア、12はカメラの
フィルム給送機構に動力を与えるモータで、不図示のギ
ア列を介して前述のフォークギア11と、スプール部を
有したスプールギア13に動力を分配している。14は
メインスイッチ、15aはカートリッジ室蓋開スイッ
チ、15bはカートリッジ室蓋閉スイッチ、16はフィ
ルム強制巻き戻しスイッチ、17はカートリッジ、18
はカートリッジ室、19はカメラの動きを制御するマイ
コン、20はマイコン内に内蔵された時間制御回路、2
1はカートリッジエジェクトスイッチ、22はカートリ
ッジが具備しているフィルム出入口を遮光するための扉
を開閉させるためのドライバ、23a、23bは該ドラ
イバ22の開、閉位置を検知するスイッチ、26は該ド
ライバ22を駆動させるためのモータ、27は警告音を
鳴らすベルである。
【0009】本実施例で使われるカートリッジ17は、
特開平3−75637号公報に開示されているような、
フィルムが未露光の初期状態では、全てカートリッジ内
に遮光状態で収納されているものである。フィルムをカ
ートリッジから引き出したい時は、フィルム出入口遮光
扉と連動する操作部を駆動し、フィルム出入口遮光扉を
開放させねばならない。もし、カートリッジを従来のフ
ィルム出入り口にテレンプ等を用いて遮光を行うタイプ
を使う場合、勿論ドライバ22、ドライバ位置検知スイ
ッチ23a、23b、ドライバ駆動用モータ26は必要
なく、かわりにフィルムがカートリッジから出ているこ
とを検知する例えばフィルム圧板に設けられたフォトリ
フレクタや、磁気層を持ったフィルムならば磁気検知ヘ
ッド等が必要となる。
【0010】次に本実施例の主な動きを説明する。図1
において、カートリッジ17がカートリッジ室18に未
装填の状態でカートリッジ室蓋2を開ける時には、カー
トリッジ室開スイッチ15aを押圧し、マイコン19に
伝達する。マイコン19は、カートリッジ室蓋駆動用モ
ータ4に通電し、ギア列3を介してカートリッジ室蓋2
を閉位置から開位置へと駆動させる。カートリッジ室蓋
2の端面が開完了位置検知スイッチ5bを押圧し、マイ
コン19へと伝達され、モータ4の駆動が停止される。
カートリッジ室18が開放状態で、カートリッジ17が
カートリッジ室18に進入してくると、カートリッジ引
き込み開始検知スイッチ9aが押圧し、マイコン19へ
と伝達される。
【0011】次に、カートリッジ運搬用モータ8がカー
トリッジ引き込み駆動を開始し、ローラ6が回転を始め
る。カートリッジ17がカートリッジ室18に進入して
くると、カートリッジ側面がローラ6、7に挟み込ま
れ、ローラ6の回転力によりカメラ内部へとカートリッ
ジ17が引き込まれる。更にカートリッジ17が引き込
まれ、カートリッジ17内のスプールの一端がフォーク
ギア11に、カートリッジフィルム出入口遮光蓋操作部
がドライバ22と完全係合し、カートリッジ17の端面
がカートリッジ装填完了検知手段10を押圧すると、こ
れがマイコンに伝達され、カートリッジ運搬用モータ8
の駆動が停止される。この時、自動でもしくはカートリ
ッジ室蓋閉スイッチ15bにより、カートリッジ室蓋2
を閉じる。つまり、マイコン19により、モータ4が前
述と逆通電を開始し、カートリッジ室蓋2が閉駆動を初
め、カートリッジ室閉完位置検知スイッチ5aを押圧し
たところで、マイコン19によりモータ4の通電が止め
られる。これにより、装填されたカートリッジ17がカ
メラ内で遮光された状態となると、マイコン19により
ドライバモータ26がフィルム出入り口遮光扉開放駆動
を始め、ドライバ22が回転し、ドライバ開位置検知ス
イッチ23aを押圧したところでマイコン19によりモ
ータ26が止められる。
【0012】次に、マイコン19により、フィルム給送
用モータ12がフィルム巻き上げ駆動され、不図示の給
送ギアによりフォークギア11が回り、係合しているカ
ートリッジ17内のスプールを回転させ、フィルムをフ
ィルムカートリッジ17のフィルム出入口からスラスト
送りし、不図示のアパチャーと圧板の間を通し、スプー
ル12に巻き取られ、フィルムを撮影可能位置まで送
る。
【0013】次に、カートリッジ装填時のカートリッジ
室蓋開動作を説明する。まず、カートリッジ室開スイッ
チ15aを押圧し、マイコン19に伝達する。マイコン
19はフィルム巻戻し完了後ドライバ22がカートリッ
ジ17のフィルム出入口遮光扉を閉成して、カートリッ
ジが遮光にあることを検知スイッチ23bにより確認し
た後、カートリッジ室蓋駆動用モータ4に通電して、カ
ートリッジ室蓋2を閉位置から開位置へ動かす。カート
リッジ室蓋2の端部がカートリッジ室開完了検知スイッ
チ5bを押圧するとマイコン19に伝達され、モータ4
の駆動を止め、次にカートリッジエジェクトスイッチ2
1が押圧されると、カートリッジ運搬用モータ8をカー
トリッジ送り出し方向に通電開始する。カートリッジ1
7はフォークギア11及びドライバ22との係合から離
れてカートリッジ送り出し完了スイッチ9bを押圧しな
い位置まで送られるとマイコン19に伝達され、モータ
8の通電を止める。この際、カートリッジ17の挿入部
は、ローラ6、7に挟まれた位置で止められているの
で、ローラ6、7の弾性力により、カートリッジ17が
そのまま外へ放り出されることはない。
【0014】また、ローラ6及び7と、カートリッジ1
7の表面摩擦力はカメラを逆さまにしてカートリッジ1
7が落ちない程度になっているので、2のローラ6、7
間に挟まれたカートリッジ17は人の力によって簡単に
カートリッジ室から抜き取ることができる。カートリッ
ジ17が引き抜かれることにより、カートリッジ引き込
み開始検知スイッチ9aが押圧されなくなり、これをマ
イコン19が検知して、或いはカートリッジ室閉スイッ
チ15bが押圧されると、カートリッジ室蓋2を自動で
閉動作させるために、モータ4を閉駆動させる。
【0015】カートリッジ室蓋2の端部がカートリッジ
室閉位置検知スイッチ5aを押圧し、マイコン19がモ
ータ4の通電を止める。
【0016】図2は図1のカメラの回路ブロック図であ
り、19は前記カメラの制御を行うマイコンで、内部に
前記時間制御回路20も合わせ持っている。14は前記
メインスイッチ、30は撮影のためのレリーズスイッ
チ、15bは前記カートリッジ室蓋閉スイッチ、15a
は前記カートリッジ室蓋開スイッチ、21は前記カート
リッジエジェクトスイッチ、16は前記フィルム強制巻
き戻しスイッチ、31は自動測距回路であるが、固定焦
点の場合必要ない。32は焦点調節の為の撮影レンズの
繰り出し、繰込み、ストロボ発光、AE、シャッタ絞り
等を駆動させる撮影回路、33はフィルムを自動で巻き
上げ、巻き戻しするための前記モータ12を駆動するフ
ィルム給送回路、34はカートリッジ室蓋2を開閉する
ための前記モータ4を駆動するカートリッジ室蓋開閉回
路で、図1において蓋2は、スライドする形式のものを
用いたが、形式は問わない。
【0017】35はカートリッジ室蓋2が開または閉完
了位置にきているか否かを検知するための前記検知スイ
ッチ5a、5bを含むカートリッジ室蓋位置検知回路、
36は前記ローラ6、7にカートリッジを挟み込むなり
してカメラ内に引き込みまたは送り出すための前記モー
タ8を駆動するカートリッジ運搬回路であり、モータを
用いてカートリッジを運搬する機構であれば形式は問わ
ない。37はカートリッジのカメラ内への進入、装填完
了、カートリッジの送り出し完了をそれぞれ検知する前
記検知スイッチ9a、10、9bを含むカートリッジ装
填位置検知回路、38はカートリッジのフィルム出入口
遮光扉を開閉するための前記モータ26を駆動するカー
トリッジ遮光回路で、もしフィルム出入口遮光扉でなく
テレンプ等でカートリッジに巻かれたフィルムが遮光可
能ならば必要はない。39はカートリッジの遮光扉の開
閉位置を検知するための前記検知スイッチ23a、23
bを含むカートリッジ遮光検知回路、40はカメラ使用
者に音、光、表示等を用いて警告を行うための前記ベル
27を含む警告回路である。
【0018】次に、以上の構成のカートリッジ室蓋開ス
イッチ15aを押圧する時のメインシーケンスを、図3
に示すマイコン19のフローチャートに従って説明す
る。メインスイッチ14がONされ(S300)、マイ
コン19が起動状態になり(S301)、この後、カー
トリッジ室蓋開スイッチ15aが押され、マイコンに伝
達される(S302)。尚、カートリッジ室蓋開スイッ
チ15aが押圧されることでマイコン19が起動するよ
うに、S302をS300としても良い。次に、カメラ
内にカートリッジが存在するのか否か確かめるため、カ
ートリッジ装填位置検知回路37のカートリッジ装填完
了検知スイッチ10によりカートリッジ装填完了検知を
行い(S303)、カートリッジ17が有る場合と、無
い場合とに分ける。
【0019】まず、カートリッジ17が存在しない場合
は、即後述するカートリッジ室蓋2の開駆動サブルーチ
ンへ進み、カートリッジ室蓋2の開駆動を始める(S3
04)。そしてカートリッジ室蓋開駆動が完了した場合
が4bで、何らかのトラブルでカートリッジ室蓋2が開
駆動の途中で止まってしまった場合が4cである。初期
状態でカメラ内にカートリッジ17が無く、カートリッ
ジ室蓋2が開放されたということはカートリッジを外部
から装填すると考えられるので、カートリッジ室蓋2の
開放が完了した際(4b)には、即カートリッジ17の
引き込み駆動サブルーチンへ進み、カートリッジ17の
カートリッジ室18への引き込み駆動を始める(S30
5)。カートリッジが装填されなかった場合(S30
5:6d)、更に、上記S304において何らかのトラ
ブルでカートリッジ室蓋2が開けられない場合(S30
4:4c)、カートリッジ室蓋2の開け放しを防ぐため
に、カートリッジ室蓋2の閉駆動サブルーチン(S31
8)へと移り、カートリッジ室蓋2の閉駆動を行う。カ
メラにカートリッジ17が無い状態で、カートリッジ室
蓋2の閉じが完了した時(S318:5b)、カートリ
ッジ室蓋2の閉じ駆動が不完全の時(S318:5
c)、いずれの場合も、シーケンスを終える。カートリ
ッジ17が完全にカメラ内に装填された場合(S30
5:6c)は、カートリッジ室蓋2の閉駆動サブルーチ
ン(S306)へと移り、カートリッジ室蓋2の閉じが
完了した際にはカートリッジ遮光回路38によりカート
リッジ14のフィルム出入口遮光扉の開放駆動を行い
(S307)、フィルム給送回路33によりカートリッ
ジ17内のフィルムを撮影可能位置まで送ってやる(S
308)。一方、S305において、カートリッジ17
は装填されたが、その引き込み駆動途中で止まってしま
った場合(S305:6b)と、S306においてカー
トリッジ室蓋2の閉じ駆動が途中で止まった場合(S3
06:5c)はそのまま図3のメインシーケンスを終了
する(S318)。
【0020】次に、S303でカートリッジ室18内に
カートリッジ17が存在した場合(S303:YE
S)、全駒撮影終了後の自動巻き戻し、或いは強制巻き
戻しスイッチ16による強制巻き戻しで、カートリッジ
17内にフィルムが完全に巻き戻され、フィルム出入口
遮光扉が閉じられてカートリッジ17の遮光がなされて
いるかをカートリッジ遮光検知回路39により検知す
る。カートリッジ17の遮光が完了していれば(S30
9:Y)、後述するカートリッジ室蓋開駆動サブルーチ
ンへと進み、カートリッジ室蓋2の開駆動を行う(S3
10)が、カートリッジ17の遮光が完了していない時
は(S309:NO)、カートリッジ室蓋2を開けると
フィルムが感光するので、カートリッジ室蓋2の開放動
作はカートリッジ17の遮光扉が閉じられるまで行わな
い。S310でカートリッジ室蓋2の開放が完了した時
は、4bに進み開放途中で止まってしまった場合は4c
に進む。初期状態でカメラ内にカートリッジ17が存在
し、カートリッジ室蓋2が開放されたということは、カ
ートリッジ装填状態を確認する、もしくはカートリッジ
を送り出して、新しいカートリッジを入れ替えると考え
られるので、まずマイコン19内のタイマT1 をスター
トし(S311)、T0 秒間だけ外部からカートリッジ
エジェクトスイッチ21が押圧されるのを待つ(S31
3)。T0 秒内にカートリッジエジェクトスイッチ21
が押圧されるとS312:YES、タイマT1 をリセッ
トし(S315)、後述するカートリッジ送り出し駆動
サブルーチンへ進み、カートリッジ17のカートリッジ
室18からの送り出し駆動を始める(S316)。因
に、このエジェクトスイッチ21はカートリッジ室蓋2
の開完了状態でないと受け付けない。S316でカート
リッジ17の送り出しが終了し、カートリッジ17がカ
ートリッジ室18から抜き取られるか、または、後述す
るように再度カートリッジ17がカートリッジ室18に
完全に装填された場合(S316:7b)、及び、S3
10でカートリッジ室蓋2が開駆動途中で止まってしま
った場合(S310:4c)、S313でカートリッジ
室18は開放されたが、T0 秒間内にカートリッジエジ
ェクトスイッチ12が押圧されなかった場合、いずれ
も、カートリッジ室蓋18が開き放しとなるのを防ぐた
めに後述するカートリッジ室蓋閉駆動サブルーチンへ進
み、カートリッジ室蓋2の閉駆動を始める(S31
7)。そして、その閉駆動が完了した場合がS317:
5b、閉駆動途中でトラブルにより止まってしまった場
合がS317:5cである。
【0021】以上、カートリッジ室蓋2が完全に閉じて
いる状態がS318、S308、S317:5b、カー
トリッジ17を挿入したままの状態でカートリッジ室蓋
2が開放されているのがS305:6b、S316:7
c、カートリッジ室蓋が閉じきらない位置にとまってい
るのがS318:5c、S306:5c、S317:5
cである。
【0022】図3に示したカートリッジ室開駆動シーケ
ンスを用いると、カートリッジ室蓋2の開閉駆動やカー
トリッジ17の運搬駆動がトラブル無く動けば、カート
リッジ室蓋閉駆動スイッチ15bを使うことなくカート
リッジ室18を開放してから遮蔽するまでを行うことが
できることがわかる。
【0023】次に、カートリッジ室蓋の閉じスイッチ1
5bを押圧した時のメインシーケンスを、図8に示すマ
イコン19のフローチャートに従って説明する。このシ
ーケンスは、図3で先に示したカートリッジ室蓋開放の
シーケンス途中、何らかのトラブルでカートリッジ室が
開放され放しになっている時や、シーケンス途中で強制
的にカートリッジ室蓋を閉じようとする時に用いられる
ものである。メインスイッチ14がONされ(S80
0)、マイコンが起動状態になり(S801)、カート
リッジ室蓋閉スイッチ15bが押され、マイコンに伝達
される(S802)。尚、カートリッジ室蓋閉スイッチ
15bが押圧されることでマイコン19が起動するよう
にS802をS800としても良い。
【0024】次にカートリッジ室蓋2の状態の如何にか
かわらず、後述するカートリッジ室蓋閉駆動サブルーチ
ンへ進み、カートリッジ室蓋2の閉駆動を始める(S8
03)。それによって、カートリッジ室蓋2の閉駆動が
完了した場合がS803:5bで、未完了の場合がS8
03:5cである。完了した場合は、カートリッジ17
がカメラ内に完全に装填されているか、または全く存在
しないかを確かめるために、カートリッジ装填位置検知
回路37のカートリッジ装填完了検知スイッチ10の検
知を行い(S804)、カートリッジ17が存在する時
には(S804:YES)、カートリッジ遮光回路26
によりカートリッジ17のフィルム出入口遮光扉を開放
して(S805)、フィルム給送回路33により撮影可
能位置までフィルムを送る(S806)。
【0025】また、S803でカートリッジ室蓋2は閉
完了しているが、カメラ内にカートリッジ17が存在し
ない場合(S804:NO)はこのまま動作を終了もす
る。S803でカートリッジ室蓋2が閉まり切らない時
は(S803:5c)、逆に後述のカートリッジ室蓋開
駆動サブルーチンへ進み、カートリッジ室蓋2の閉駆動
を行い(S809)、その駆動の完了、未完了にかかわ
らず、図8のメインシーケンスを終了する。
【0026】図3、図8で示したものがカートリッジ室
蓋開スイッチ15a、カートリッジ室蓋閉スイッチ15
bを押圧した際のメインシーケンスである。
【0027】次に、以上のカートリッジ室蓋開スイッチ
15a、閉スイッチ15bを押圧した際のメインシーケ
ンスにおけるカートリッジ室蓋開、閉駆動と、カートリ
ッジ引き込み、送り出し駆動を実際に行うサブルーチ
ン、そして、動作不完全の場合、繰り返し駆動を行うサ
ブルーチンを説明する。図4は図3におけるS304、
S310、図8におけるS809に示されるカートリッ
ジ室蓋開駆動サブルーチンである。まず、カートリッジ
室蓋開閉回路33によりカートリッジ室蓋駆動用モータ
4の駆動を開始する(S400)。予め設定しておいた
カートリッジ閉完了位置から開完了位置までトラブル無
く動くに充分な時間T0 秒を計時するマイコン19内の
タイマT1 をスタートさせる(S401)。このT0
間内でカートリッジ室蓋位置検知回路35により、カー
トリッジ室蓋2の開完了検知がなされなければ、何らか
のトラブルによりカートリッジ室蓋2が動いていないと
いうことになり、このタイマT1 がトラブル検知手段と
なる。タイマT1 がT0 秒になるまで(S405)の
間、繰り返しカートリッジ室蓋2の開完了検知を行い
(S402)、T0 秒になるまでにカートリッジ室蓋2
が開完了されれば(S402:YES)、後述するS4
08の繰り返し駆動サブルーチンのカウントNをリセッ
トし(S410)、タイマT1 をリセットし(S40
3)、カートリッジ室蓋2の開駆動を止め(S40
4)、このサブルーチンから抜ける(4b)。
【0028】また、T0 秒になるまでカートリッジ室蓋
2の開完了検知がされない場合は(S405:YE
S)、タイマT1 をリセットし(S406)、カートリ
ッジ室蓋開駆動を一旦中止し(S407)、再度カート
リッジ室蓋2を開駆動させてやるための後述する繰り返
し駆動サブルーチンに入る(S408)。この繰り返し
駆動サブルーチンを所定回数行って(S408:9
c)、なおもカートリッジ室蓋が開け切らない時は(S
408:9b)、警告回路40により音や液晶等による
表示、光の明減等によりカメラ使用者にカートリッジ室
蓋開動作が完了しなかったことをTC 秒間警告して(S
409)、このサブルーチンから抜ける(4c)。尚、
繰り返し動作サブルーチンによりカートリッジ室蓋2が
開完了した場合(S408:9cよりS402:YE
S)は前述と同様に4bへとたどる。
【0029】図5は図3におけるS306、S317、
S318、図8におけるS803に示されるカートリッ
ジ室蓋閉駆動サブルーチンである。まず、カートリッジ
室蓋開閉回路33によりカートリッジ室蓋駆動用モータ
4の駆動を開始する(S500)。予め設定しておいた
カートリッジ開完了位置から閉完了位置までトラブル無
く動くに充分な時間T0 秒を計時するマイコン19内の
タイマT2 をスタートさせる(S501)。このT0
間内でカートリッジ室蓋位置検知回路35によりカート
リッジ室蓋閉完了検知がなされなければ、指などをカー
トリッジ挿入口にカートリッジ室蓋2が挟み込んでしま
っている等のトラブルによりカートリッジ室蓋2が動い
ていないことになり、このタイマT2 がカートリッジ室
18内への異物進入検知手段にもなっている。タイマT
2 がT0 秒になるまで(S505)の間、繰り返しカー
トリッジ室蓋2の閉完了検知を行い(S502)、T0
秒になるまでにカートリッジ室蓋2が閉完了されれば
(S502:YES)、後述するS508の繰り返し駆
動サブルーチンのカウントNをリセットし(S51
0)、タイマT2 をリセットし(S503)、カートリ
ッジ室蓋閉駆動を止め(S504)、このサブルーチン
から抜ける(5b)。
【0030】また、T0 秒間内にカートリッジ室蓋2の
閉完了検知がされない場合は(S505:YES)、タ
イマT2 をリセットし(S506)、カートリッジ室蓋
閉駆動を一旦中止し(S507)、再度カートリッジ室
蓋2を閉駆動させてやるための後述する繰り返し駆動サ
ブルーチンに入る(S508:9a)。この繰り返しサ
ブルーチンを所定回数行って(S508:9c)、なお
もカートリッジ室蓋が開け切らない時は(S508:9
b)、警告回路40により音や液晶などによる表示、光
の明減等によりカメラ使用者にカートリッジ室蓋閉動作
が完了しなかったことをTC 秒間警告して(S50
9)、このサブルーチンから抜ける(5c)。尚、繰り
返し動作サブルーチンによりカートリッジ室蓋2が閉完
了した場合(S508:9cよりS502:YES)は
前述と同様に5bへとたどる。
【0031】図6は図3におけるS305に示されるカ
ートリッジ引き込み駆動サブルーチンである。まず、カ
ートリッジ装填待ち限度時間TA 秒を計時するマイコン
19内のタイマT3 をスタートさせる(S600)。こ
のTA 秒間内でカートリッジ17のカートリッジ室18
内への進入がカートリッジ装填位置検知回路37のカー
トリッジ引き込み開始検知スイッチ9aにより検知され
なければカメラ使用者がカートリッジ17を装填する意
志が無いものとして(S601:NO、S618:YE
S)タイマT3 をリセットし(S619)、このサブル
ーチンから抜ける(6d)。また、TA 秒間内にカート
リッジの進入が検知されると(S601:YES)、タ
イマT3 をリセットし(S602)、カートリッジ運搬
回路36によりカートリッジの引き込み駆動用モータ8
を駆動し(S603)、カートリッジ運搬ローラ6を引
き込み駆動させ、同時に予め設定しておいたカートリッ
ジが進入位置から装填完了されるに充分な時間TB 秒を
計時するマイコン19内のタイマT3 をスタートさせる
(S604)。カートリッジ引き込み待時間TB 秒の間
(S606)、カートリッジ11が引き込みローラ6、
7に挟み込まれ、ローラ6の回転力により引き込まれて
装填が完了したか否かをカートリッジ装填位置検知回路
37のカートリッジ装填完了検知スイッチ10により繰
り返し検知する(S605)。TB 秒間内にカートリッ
ジ17の装填完了が検知されると(S605:YE
S)、後述するS609の繰り返し駆動サブルーチンの
カウントNをリセットし(S629)、タイマT3 をリ
セットし(S620)、カートリッジ引き込み駆動を終
了し(S621)、このサブルーチンから抜ける(6
c)。
【0032】一方、TB 秒間内にカートリッジ17の装
填が検知されなければ(S606:YES)、タイマT
3 をリセットし(S607)、カートリッジ引き込み駆
動を一旦中止し(S608)、再度カートリッジの引き
込み駆動をさせるための後述する繰り返し駆動サブルー
チンに入る(S609)。この繰り返し駆動サブルーチ
ンを所定回数行って(S609:9c)、なおもカート
リッジ装填が完了しない時は(S609:9b)、警告
回路40により音や液晶などによる表示、光の明減など
により、カメラの使用者にカートリッジ引き込み動作が
完了しなかったことをTC 秒間警告して(S610)、
今度はカートリッジ運搬回路36により完全に装填され
ていないと思われるカートリッジ17のカートリッジ室
18からの送り出し駆動を開始する(S611)。
【0033】一方、繰り返し駆動サブルーチンによりカ
ートリッジ装填完了した場合(S609:9cよりS6
05:YES)は前述と同様に6cへとたどる。
【0034】一方、S611でカートリッジ17の送り
出し駆動が開始されると同時に予め設定しておいたカー
トリッジの装填完了位置から送り出し位置まで、トラブ
ルなしで充分送り出し駆動できる時間TA 秒を計時する
マイコン内のタイマT3 のカウントを始める(S61
2)。カートリッジ装填位置検知回路35のカートリッ
ジ送り出し終了検知スイッチ9bにより、カートリッジ
送り出し完了検知がTA秒間に繰り返し行われ(S61
3)、TA 秒間内に検知されなければ、カートリッジ1
7がカートリッジ室18に未完了で装填されたまま引き
込みも送りだしもできない状態でいると想定され、その
ままタイマT3 をリセットし(S615)、カートリッ
ジ送り出し駆動を中止し(S616)、警告回路40に
より音、表示、光等でカメラ使用者にカートリッジ引き
込み駆動が完了しなかったことをTC 秒間警告して(S
617)、このサブルーチンから抜ける(6b)。
【0035】一方、カートリッジ17が装填され、引き
込まれたにもかかわらず、装填未完了で逆に手で抜き取
ることのできる位置まで送り出された場合(S613:
YES)、タイマT3 をリセットし(S622)、カー
トリッジ送り出し駆動を終了し(S623)、予め設定
しておいたカートリッジを人が抜き取るまでの待ち限度
時間TB 秒を計時するタイマT3 がカウントを始める
(S624)。カートリッジ装填位置検知回路35のカ
ートリッジ引き込み開始検知スイッチ9bによりタイマ
3 がTB 秒になるまでの間、カートリッジ17が抜き
取られたか否かを繰り返し検知し(S625)、抜き取
り検知されれば(S625:YES)タイマT3 をリセ
ットし(S628)、カートリッジ室18が空でかつ開
放の状態でこのサブルーチンを抜け(6d)、検知され
なければ(S626:YES)タイマT3 をリセットし
(S627)、カートリッジ室にカートリッジが指で抜
き取れる進入状態でカートリッジ室蓋2が開放されたま
まで、カートリッジ引き込み駆動が完了しなかったこと
を警告回路により、音、表示、光等でカメラ使用者にT
C 秒間警告し、このサブルーチンから抜ける(6b)。
【0036】図7は図3におけるS316で示されるカ
ートリッジ送り出し駆動サブルーチンである。まず、カ
ートリッジ運搬回路36によりカートリッジ送り出し駆
動用モータ8の駆動を開始し(S700)、カートリッ
ジ運搬用ローラ6を送り出し駆動され、同時に予め設定
しておいたカートリッジが装填完了位置から送り出し完
了位置までトラブル無しで充分送り出し駆動できる時間
A 秒を計時するマイコン19内のタイマT4 のカウン
トを始める(S701)。タイマT4 がTA 秒になるま
での間(S712)、カートリッジ装填位置検知回路3
7のカートリッジ送り出し終了検知スイッチ9bにより
繰り返しカートリッジ送り出し完了検知が行われ(S7
02)、TA 秒時間内に送り出し完了が検知されればカ
ートリッジ17が装填されていなかった場合も含め(S
702:YES)、後述するS715の繰り返し駆動サ
ブルーチンのカウントNをリセットし(S725)、タ
イマT4 をリセットし(S703)、カートリッジ送り
出し駆動を終了する(S704)。
【0037】逆にTA 秒時間内に送り出し検知がされな
い場合(S712:YES)、タイマT4 をリセットし
(S713)、カートリッジ送り出し駆動を一旦中止し
(S714)、再度繰り返し送り出し動作を行う。後述
の繰り返し駆動サブルーチンへ入る(S715)。この
繰り返し駆動サブルーチンを所定回数行うまでに(S7
15:9c)、送り出し完了を検知すると(S702:
YES)、前述のS704まで進む。また繰り返し動作
サブルーチンを所定回数行ったにもかかわらず、なおも
送り出し完了が検知されない場合(S715:9b)、
警告回路40によりカートリッジ送り出し駆動が完了し
なかったことをカメラ使用者に音、表示、光等を用いて
C 秒間警告を与える(S716)。そして、カートリ
ッジ装填位置検知回路37のカートリッジ装填完了検知
スイッチ10によりカートリッジ17が全く動かなかっ
たのか、少しは送り出されているのかを検知し(S71
7)、全く動かない場合は(S717:YES)、この
サブルーチンを抜け(7b)、少しは送り出されている
場合は(S717:NO)、カートリッジ運搬回路36
により、もう一度引き込み動作を行う(S718)。
【0038】一方、S704で、カートリッジ17の送
り出しが完了し、カートリッジ17の送り出し駆動が終
了すると、予め設定しておいた人がカートリッジを抜き
取るまでの待ち限度時間TB 秒を計時するタイマT4
カウントを始める(S705)。所定時間TB 秒までの
間(S707)、カートリッジ装填位置検知回路35の
カートリッジ引き込み開始検知スイッチ9aによりカー
トリッジ17の抜き取り完了検知が繰り返し行われ(S
706)、所定時間TB 秒内にカートリッジが抜き取り
完了が検知されると(S706:YES)、タイマT4
はリセットされて(S725)、このサブルーチンから
抜ける(7b)。
【0039】また、所定時間TB 秒内に抜き取り完了が
検知されなければ(S707:YES)、タイマT4
リセットし(S708)、カートリッジが抜き取られな
いままになっていることをカメラ使用者に伝えるため
に、警告回路40により、音、表示、光等でTC 秒間警
告を与え(S709)、抜き取られないままになってい
るカートリッジ17を逆にカメラ内へと引き込む動作を
始める。カートリッジ運搬回路36により、カートリッ
ジ引き込み駆動用モータ8の駆動を開始し(S71
8)、カートリッジ運搬用ローラ6を引き込み駆動させ
る。この際、S709、S717:NOの流れとも、カ
ートリッジ17がローラ6、7に挟まれた状態にあるの
で、そのまま引き込み駆動されることになる。同時に予
め設定しておいたカートリッジ進入位置から、カートリ
ッジ装填完了位置にトラブル無しで充分運搬可能な時間
B 秒間までを計時するタイマT4 のカウントを開始す
る(S719)。所定時間TB の間(S721)、カー
トリッジ装填位置検知回路37のカートリッジ装填完了
検知スイッチ10により、繰り返しカートリッジ装填完
了検知を行い(S720)、所定時間TB 秒内に装填完
了が検知されれば(S720:YES)、タイマT4
リセットし(S710)、カートリッジの引き込み駆動
を終了し(S711)、このサブルーチンから抜ける
(7b)。
【0040】また所定時間TB 秒内に装填完了の検知が
なされない場合(S721:YES)、タイマT4 をリ
セットし(S722)、カートリッジ引き込み駆動を直
ちに中止させ(S723)、警告回路40によりカート
リッジ装填が完了しなかったことをカメラ使用者に、
音、表示、光等を用いてTC 秒間警告を与え(S72
4)、このサブルーチンから抜ける(7c)。
【0041】図9は、図4のS408、図5のS50
8、図6のS609、図7のS715に示される繰り返
し駆動を行うためのサブルーチンである。この繰り返し
駆動は、カートリッジ室蓋開閉駆動やカートリッジ送り
出し引き込み駆動が不完全な状態で終わった時、再度同
じ動作を自動で試みるために設定されたもので、始めて
の所望の駆動が不完全に終わった後に行うステップとし
て位置づけられている。所望の駆動が不完全に終了した
後に、再度同一駆動を試みるので、所望の駆動を中止
後、タイマT2 をスタートさせ(S900)、予め設定
しておいた休止時間Ta 秒間所望の駆動を行わず休ませ
る。タイマT2 が設定時間Ta 秒を計時すると(S90
1)、タイマT2 をリセットし(S902)、繰り返し
回数Nをカウントしはじめ(S903)、回数Nが予め
設定した回数Na になるまで、再度同一駆動を始めから
行うループに入るようにする(S904:NO)。
【0042】そして、1回の所望の駆動が不完全であっ
たことをカメラ使用者に知らせるため、警告回路40に
より、音、表示、光等によりTC 秒間警告を与えた後、
所望の駆動の初期ループへと戻り(S905)、このサ
ブルーチンを抜ける(9c)。そして、繰り返し動作回
数Nが所定のNa 回まで所望の駆動が完了しない時には
(S904:YES)、カウントNをリセットし、この
サブルーチンから抜ける(9c)。もし、メインシーケ
ンス図3、図8中のサブルーチン図4、図5、図6、図
7で繰り返し動作はいらないとした時は、図9のサブル
ーチンそのものを省いてもよいし、繰り返し設定回数N
a =1にしておけば、繰り返しループ(S904:N
O)に入ることなく、次のシーケンスへと進める。
【0043】以上説明したように、本発明の第1の実施
例を用いれば、以下のような効果が得られる。
【0044】(1)電動でカートリッジ室蓋の開閉駆動
もしくはカートリッジ引き込み送り出し駆動をするカメ
ラで、各々の駆動上のトラブル発生をタイマを用いるだ
けで検知することができる。特に、カートリッジ室蓋閉
じ駆動の場合、指などがカートリッジ室に挟み込まれた
ことを検知する「異物挟み込み検知手段」にもなる。ま
た、トラブル状態が短時間で止まるので、内部機構も破
壊されない。
【0045】(2)カートリッジ室蓋の開閉駆動もしく
はカートリッジ引き込み送り出し駆動のいずれかの所望
の駆動を行う時、一度失敗しても、再度複数回同一駆動
を試みることができる。また、所望の駆動が失敗してい
ることをカメラ使用者に知らせる警告手段がある。
【0046】(3)カートリッジ室蓋の開閉駆動もしく
はカートリッジ引き込み送り出し駆動のいずれか所望の
駆動が不完全な場合、逆動作を試み、トラブル状態から
の回避と初期状態への復帰を行うことができる。
【0047】(4)カートリッジ室蓋の開放させ放しに
よるゴミ等のカートリッジ室への進入を防ぐために、タ
イマ等を用いて、設定時間内にもしくは所望動作終了
後、即カートリッジ室蓋を閉じるようにしてある。
【0048】尚、第1の実施例において、電動によるカ
ートリッジ室蓋の開閉駆動もしくはカートリッジ引き込
み送り出し駆動のトラブルを検知するタイマは、所望の
駆動後にスタートするようになっているが、勿論前であ
っても構わない。また、各タイマが計時する時間は、必
要に応じてそれぞれ所望の時間に設定できることは言う
までもない。図1における時間制御回路20は、マイコ
ン19の外部にあっても構わない。また第1の実施例に
おいて、カートリッジ室蓋の開閉駆動もしくはカートリ
ッジの引き込み送り出し駆動は全て電動となっている
が、一駆動のみが電動となっていても構わない。
【0049】図10は本発明の第2の実施例を構成する
カメラの断面図であり、前述図1と共通する番号の部品
は、同一のもので、同一の駆動目的で設置されている。
図10において、24bは、カートリッジ室蓋2の駆動
速さを間接的に知るために駆動ギア3を介して、該駆動
ギアの一部の表面に具備されたパルス板で、24aはパ
ルス板のパルスを読むフォトインタラプタである。25
bはカートリッジ運搬速さを間接的に知るために駆動ギ
アの一部に具備されたパルス板で、25aはパルス板の
パルスを読むフォトインタラプタである。カートリッジ
室蓋開閉駆動及びカートリッジ運搬駆動の主たる動作
は、前述図1の説明に準ずる。
【0050】図11は図10のカメラの回路ブロック図
であり、第1の実施例に加え、図10のカートリッジ室
蓋2の移動速さ検出のためのフォトインタラプタ24a
やパルス板24bなどを含むカートリッジ室蓋移動速さ
検知回路41と、前記カートリッジ運搬の速さを検出す
るためのフォトインタラプタ25aやパルス板25bな
どを含むカートリッジ運搬速さ検知回路42が更に設け
られている。尚、本実施例においては、パルス板とフォ
トセンサの組み合わせにより駆動物体の速さを間接的に
検知するようにしているが、この他にも連続的にフォト
センサ等を並べて移動物体の速さを直接的に検知する
等、その速さを検知するための手段は問わない。
【0051】次に、以上の本実施例の構成のシーケンス
を説明するが、カートリッジ室蓋開スイッチ15aを押
圧した場合のメインシーケンス及びカートリッジ室蓋閉
スイッチ15bを押圧した場合のメインシーケンスは、
第1の実施例の図3及び図8のメインシーケンスと全く
同じであるので、それらを援用するものとして説明を省
略する。
【0052】図12は図3におけるS304、S31
0、図8におけるS809に示されるカートリッジ室蓋
開駆動サブルーチンである。まず、カートリッジ室蓋開
閉回路33によりカートリッジ室蓋開駆動用モータの駆
動を開始する(S1100)。次にカートリッジ室蓋移
動速さ検知回路41によりカートリッジ室蓋2の速さを
検出しながら(S1103)、カートリッジ室蓋位置検
知回路35により、カートリッジ室蓋2の開完了検知を
繰り返し行う(S1101)。カートリッジ室蓋2の速
さに特別な遅延も見られず、カートリッジ室蓋2が開完
了した場合は(S1101:YES)、カートリッジ室
蓋開駆動を終了し(S1102)、後述するS1105
の繰り返し駆動サブルーチンのカウントNをリセットし
(S1107)、このサブルーチンから抜ける(4
b)。
【0053】また、カートリッジ室蓋2の速さに遅延が
認められた場合には(S1103:YES)、即座にカ
ートリッジ室蓋2の開駆動を中止し(S1104)、前
述の繰り返し駆動サブルーチンに入る(S1105)。
この繰り返し駆動サブルーチンによって、カートリッジ
室蓋2の開放が検知されれば(S1105:9cからS
1101:YES)4bへたどり、一方この繰り返し駆
動サブルーチンを行ってもカートリッジ室蓋開駆動が不
完全な場合には、カメラ使用者に所望の駆動が不完全で
あることを知らせるために、警告回路40により、音、
表示、光等を用いてT 秒間警告を行い(S110
6)、このサブルーチンから抜ける(4c)。
【0054】図13は図3におけるS318、S30
6、S317、図8におけるS803に示されるカート
リッジ室蓋閉駆動サブルーチンである。まず、カートリ
ッジ室蓋開閉回路33により、カートリッジ室蓋閉駆動
用モータ4の駆動を開始する(S1200)。次に、カ
ートリッジ室蓋移動速さ検知回路41によりカートリッ
ジ室蓋2の速さを検出しながら(S1203)、カート
リッジ室蓋の閉完了検知を繰り返し行う(S120
1)。カートリッジ室蓋2の速さに特別な遅延も見られ
ず、カートリッジ室蓋2が閉完了した場合は(S120
1:YES)、カートリッジ室蓋開駆動を終了し(12
02)、繰り返しサブルーチンで用いたカウントNをリ
セットし(S1207)、このサブルーチンから抜ける
(5b)。
【0055】また、カートリッジ室蓋2の速さに遅延が
認められた場合には(S1203:YES)、即座にカ
ートリッジ室蓋2の閉駆動を中止し(S1204)、前
述の繰り返し駆動サブルーチンに入る(S1205)。
この繰り返し駆動サブルーチンによって、カートリッジ
室蓋2の開放が検知されれば(S1205:9cからS
1201:YES)、5bへたどり、一方この繰り返し
駆動サブルーチンを行ってもカートリッジ室蓋閉駆動が
不完全な場合には、カメラ使用者に所望の駆動が不完全
であることを知らせるために、警告回路40により、
音、表示、光等を用いてT 秒間警告を行い(S12
06)、このサブルーチンから抜ける(5c)。
【0056】図14は図3におけるS305に示される
カートリッジ引き込み駆動サブルーチンである。まず、
予め設定しておいたカートリッジ装填待ち限度時間T
秒を計時するマイコン19内のタイマT をスター
トさせる(S1300)。このT 秒間内でカートリ
ッジ17のカートリッジ室内への進入がカートリッジ装
填位置検知回路37のカートリッジ引き込み開始検知ス
イッチ9aにより検知されなければ(S1301:N
O、S1317:YES)、カメラ使用者がカートリッ
ジ17を装填する意志が無いものとして、タイマT
をリセットし(S1318)、このサブルーチンを抜け
る(6d)。
【0057】また、T 秒間内にカートリッジの進入
が検知されると(S1301:YES)、タイマT
をリセットし(S1302)、カートリッジ運搬回路3
6によりカートリッジの引き込み駆動用モータ8を駆動
し(S1303)、カートリッジ運搬用ローラ6を引き
込み駆動させる。この時、カートリッジ進入検知はされ
たが、いたずらなどで、いつまでも引き込みローラにカ
ートリッジが挟み込まれない場合が想定されるので、予
め設定しておいたカートリッジが進入してから装填完了
検知位置にくるまでトラブルなしで充分に運搬可能な時
間T 秒までタイマT をカウントし始める(S1
304)。所定時間のT 秒まで(S1306)は、
カートリッジ装填位置検知回路37のカートリッジ装填
完了検知スイッチ10により、カートリッジ装填完了検
知を行い(S1305)、且つカートリッジの引き込み
速さに遅延が生じてないか、カートリッジ運搬速さ検知
回路42によって検出し(S1307)、もし所定時間
秒内で装填完了が検知されれば(S1305:Y
ES)、後述するS1309の繰り返し駆動サブルーチ
ンのカウントNをリセットし(S1327)、タイマT
をリセットし(S1319)、カートリッジ引き込
み駆動を終了し(S1320)、このサブルーチンから
抜ける(6c)。
【0058】また、所定時間T 秒内で、カートリッ
ジ引き込み駆動に遅延が検出されれば(S1307:Y
ES)、直ちにカートリッジ引き込み駆動を中止し(S
1308)、前述の繰り返し駆動サブルーチンへ入る
(S1309)。この繰り返し駆動サブルーチンを所定
回数行うまでにカートリッジ装填完了検知がなされれば
(S1309:9cよりS1305:YES)、6cへ
と進む。
【0059】また一方、カートリッジ引き込み駆動サブ
ルーチンを繰り返すうちに、所定の時間T 秒になっ
てしまった時(S1306:YES)及び繰り返し駆動
サブルーチンの所定回数中に引き込み駆動を完了できな
かった時(S1309:9b)は、タイマT をリセ
ットし(S1310)、T 秒間内で終了できなかっ
た場合は、S1309の繰り返し駆動サブルーチンのカ
ウントNをリセットし(S1328)、カメラ使用者に
カートリッジ装填駆動が不完全であることを知らせるた
めに、警告回路40により音や表示、光等を用いてT
秒間警告を与える(S1311)。そして、カートリ
ッジ17がカートリッジ室18にまだ装填されている場
合も想定できるので、カートリッジ17をカメラ使用者
が抜き取ることができる位置まで運ぶために、カートリ
ッジ運搬回路36によりカートリッジ17の送り出し駆
動を始める(S1312)。
【0060】つまり、カートリッジ運搬回路36は、カ
ートリッジ送り出し駆動モータ8に通電を開始し、カー
トリッジ運搬用ローラ6を送り出し回転させる。カート
リッジ17がカメラ使用者によって抜き取られる位置に
あるのかどうかを、カートリッジ装填位置検知回路35
のカートリッジ送り出し終了検知スイッチ9bによって
検出する(S1313)。もしカートリッジ17がまだ
抜き取れない位置にあるのであれば、抜き取り可能位置
にくるまで送り出し駆動を続け、合わせて送り出し駆動
に遅れがないかカートリッジ運搬速さ検知回路41を用
いて検出する(S1314)。そして、送り出し駆動に
遅延が検出されれば、何らかのトラブルでカートリッジ
が止まってしまったことになるから直ちに送り出し駆動
を中止し(S1315)、カメラ使用者にカートリッジ
送り出し駆動が不完全であったことを警告回路40によ
り、音、表示、光等でT 秒間警告(S1316)
し、このサブルーチンを抜ける(6b)。
【0061】一方、カートリッジ17をカメラ使用者が
抜き取れる位置に送り出し完了した時(S1313:Y
ES)は、カートリッジ17の送り出し駆動を終了し
(S1321)、予め設定しておいたカメラ使用者がカ
ートリッジを抜き出すまでの待ち限度時間TB 秒まで、
タイマT3 をカウントし始める(S1322)。所定時
間TB 秒になるまでの間(S1324)、カートリッジ
17がカメラから抜き取られたか否かを繰り返し検出し
(S1323)、所定時間TB 秒までに抜き取られなか
った場合(S1324:YES)は、タイマT3 をリセ
ットし、カメラ使用者にカートリッジの抜き取りがされ
なかったことを、警告回路40により、音、表示、光な
どを用いてTC 秒間警告し(S1316)、このサブル
ーチンを抜ける(6b)。一方、所定時間TB 秒内でカ
メラからカートリッジ17が抜き取られたことを検知し
た時(S1323:YES)は、タイマT3 をリセット
し(S1326)、このサブルーチンから抜ける(6
d)。
【0062】図15は図3におけるS316で示される
カートリッジ送り出し駆動サブルーチンである。まず、
カートリッジ運搬回路36によりカートリッジ送り出し
駆動用モータ8の駆動を開始し(S1400)、カート
リッジ運搬用ローラ6を送り出し回転させ、同時にカー
トリッジがカートリッジ室内のどの位置にあるのかを検
知するために、カートリッジ装填位置検知回路37のカ
ートリッジ送り出し終了検知スイッチ9bにより送り出
し完了検出を始める(S1401)。もしも、カートリ
ッジが全く装填されていない場合や、既にカメラ使用者
で抜き取られる位置にある時は(S1401:YE
S)、後述するS1412の繰り返し駆動サブルーチン
のカウントNをリセットし(S1420)、カートリッ
ジ送り出し駆動を終了し(S1402)、予め設定して
おいたカートリッジをカメラ使用者が抜き取るまでの待
ち限度時間TB 秒になるまでタイマT4 をカウントし始
める(S1403)。この所定時間T4 秒間でカートリ
ッジが抜き取られれば、もしくは始めからカートリッジ
が装填されてなければ(S1404:YES)、カート
リッジ装填位置検知回路35のカートリッジ引き込み開
始スイッチはOFFとなり(S1404)、タイマT4
をリセットして(S1408)、このサブルーチンを抜
ける(7b)。
【0063】また、所定時間TB 秒内でカートリッジ1
7が抜き取られないでいるならば(S1406:YE
S)、タイマT4 をリセットし(S1406)、カメラ
使用者にカートリッジの抜き取りがされていないこと
を、警告回路40により、音、表示、光等でTC 秒間警
告を与える(S1407)。
【0064】一方、カートリッジを送り出し駆動する初
期状態で、カートリッジがカメラ使用者に抜き取れない
位置に装填されている場合(S1401:NO)には、
そのまま送り出し駆動を続け、カートリッジ運搬速さ検
知回路41に遅延が検出されない限り(S1410)、
繰り返し送り出し検知が行われる。もし、カートリッジ
運搬速さ検知回路42に遅延を検出した時には(S14
10:YES)、即カートリッジ送り出し駆動を中止し
(S1411)、前述の繰り返し駆動サブルーチンへ入
る(S1412:9a)。この繰り返し駆動サブルーチ
ンを行って、カートリッジ送り出し完了が検知されれば
(S1412:9cからS1401:YES)、S14
02へと続き、一方、繰り返し駆動にもかからわらず送
り出し完了が検知されない場合(S1412:9b)
は、カメラ使用者にカートリッジ送り出し駆動が不完全
であることを警告回路40により、音、表示、光等を用
いてT 秒間警告を与える(S1413)。そして、
カートリッジ装填位置検知回路37のカートリッジ装填
完了検知スイッチ10によりカートリッジがカートリッ
ジ室に装填完了されたまま動いていないのか、少しはカ
ートリッジ室の外へ動いているのかを検知し(S141
4)、完全に装填されたままであれば(S1414:Y
ES)、このサブルーチンから抜ける(7b)。
【0065】また、中途半端に送り出された状態である
なら(S1414:NO)、逆にカートリッジ17をカ
メラ内へ再び引き込んでやるように、カートリッジ運搬
回路36によりカートリッジ引き込み駆動モータ8の駆
動を開始し、運搬ローラ6に引き込み回転させる(S1
415)。そしてカートリッジ装填位置検知回路37の
カートリッジ装填完了検知スイッチ10により引き込み
完了を検知した時(S1416:YES)は、カートリ
ッジ引き込み駆動を終了し(S1409)、このサブル
ーチンを抜ける(7b)。
【0066】また、カートリッジが動かず、引き込み駆
動も行えず、カートリッジ運搬速さ検知回路42に遅延
が検出された場合(S1417:YES)、カートリッ
ジを不完全装填した状態でカートリッジ引き込み駆動を
中止し(S1418)、カートリッジ引き込み駆動が不
完全であることを警告回路40によりカメラ使用者に、
音、表示、光等を用いTC 秒間警告を与え(S141
8)、このサブルーチンから抜ける(7c)。
【0067】尚、本実施例で用いられている繰り返し駆
動サブルーチンは、第1の実施例の図9の繰り返し駆動
サブルーチンを援用するものとする。
【0068】図16は本実施例におけるパルス板とフォ
トセンサを用いたカートリッジ室蓋における一部の検出
例である。パルス板は、図10に示したように、カート
リッジ室蓋2のラック部2aを介した駆動ギア列に微少
のバックラッシを含めて精度良く、連動回転するので、
パルス波の波形はカートリッジ室蓋の速さとリニアであ
ると言って良い。
【0069】例えば、本実施例における図8のカートリ
ッジ室蓋の閉動作の一部を例にして説明する。図8にお
いて、カートリッジ室蓋閉駆動開始後(S800〜S8
03)、カートリッジ駆動が完了検知され、閉駆動を停
止させる(S803:5b)までを示したのが図16の
Aである。カートリッジ室蓋閉駆動が始まるまでは、カ
ートリッジ室蓋位置検知手段により開位置検知をしてい
るが、一旦閉じ駆動を始めると、カートリッジ室蓋位置
信号はなくなり、駆動手段の動きに合わせてパルスが刻
まれる。このパルスを単位時間内カウントしておき、パ
ルス数が単位時間当たり一定数あれば、カートリッジ室
蓋駆動に遅れは無いものとして、そのまま駆動を続け、
カートリッジ室蓋が閉駆動完了スイッチ5aを押圧した
際に、モータ駆動を終了してパルスも止まる。
【0070】図8において、カートリッジ室蓋閉駆動開
始後(S800〜S803)、カートリッジ室蓋閉駆動
途中でカートリッジ室蓋駆動速さ検知パルスに遅延を検
知し(S1203:YES)、駆動を中止し(S120
4)、もう一回のカートリッジ室蓋閉じ駆動にもかかわ
らずやはり動かなく再度遅延を検知し(S1205:9
b)、逆カートリッジ室蓋駆動により初期位置まで復帰
する(S1100〜S1102)までを示したのが図1
5のBである。
【0071】カートリッジ室閉駆動を始めるまでは、カ
ートリッジ室蓋2は開完了位置検出スイッチ5bを押圧
しており、カートリッジ室蓋2が駆動を始めると、カー
トリッジ室蓋の位置検出信号はなくなり、パルスを刻み
始める。しかし、カートリッジ室蓋の動きが順調であれ
ばパルス波は一定以上の単位時間当たりの波数を刻む
が、何らかのトラブルで動きにくくなったり、止まって
しまった場合は、単位時間当たりのパルス数が極端に減
ってしまったり、図のようになくなってしまったりす
る。この時、単位時間当たりのパルス数が予め定めてお
いたパルス閾値を下回り、カートリッジ室蓋移動速さ遅
延となり、即駆動を中止する。
【0072】繰り返し駆動サブルーチン中の待機時間休
止し、もう1度同じカートリッジ室蓋閉駆動を試みるが
全く動かず、パルスも刻まず、遅延検知となり即駆動を
中止する。中途半端なカートリッジ室の開放を防ぐた
め、逆カートリッジ室蓋駆動がなされ、再度パルスを刻
み始め、カートリッジ室蓋が再度開完了検知スイッチを
押圧することで、カートリッジ室蓋開駆動を終了し、パ
ルスも止まる。カートリッジ室蓋2の開、閉駆動、カー
トリッジの引き込み送り出し駆動の駆動速さをパルスの
刻みで検出する場合は図16で示したのと同様な検出形
態となる。
【0073】以上説明したように、本発明の第2の実施
例を用いれば、第1の実施例の効果に加えて、更に以下
のような効果が得られる。
【0074】電動でカートリッジ室蓋の開閉駆動もしく
はカートリッジ引き込み送り出し駆動をするカメラなの
で、該各々の駆動上のトラブル発生を駆動速さ検知手段
を用いることで、第1の実施例で示したタイマのみを使
うものよりも、より速く正確に知ることができる。ま
た、短時間でトラブル発生を検知できるために、短時間
でトラブル状態を止めることができ、カメラの内部機構
も、より破壊されないものとなる。
【0075】尚、本発明は、以上の明細書記載以外の形
態の可動遮光扉またはそのようなものを備えたカートリ
ッジを使用するものに対しても適用できるものである。
【0076】また、本発明は、フィルム以外の画像記録
媒体であっても適用できるものである。
【0077】また、本発明は、明細書記載のカートリッ
ジ以外の形式のカートリッジやフィルム以外の画像記録
媒体を有するカートリッジ、さらにはその他の種類のカ
ートリッジやカートリッジ以外の装填物を使用するもの
に対しても適用できるものである。
【0078】また、本発明は、以上の各実施例または、
それらの技術要素を必要に応じて組み合わせるようにし
てもよい。
【0079】また、本発明は、クレームまたは実施例の
構成の全体若しくは一部が一つの装置を形成するような
ものであっても、他の装置と結合するようなものであっ
ても、装置を構成する要素となるようなものであっても
よい。
【0080】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、
さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、更には
それらのカメラや光学機器やその他の装置に適用される
装置または、これらを構成する要素に対しても適用でき
るものである。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像記録媒体出入り用カバーを有する画像記録媒体カー
トリッジ等のカートリッジを使用するカメラにおいて、
前記カメラに対する前記カートリッジの装填及び取り出
しの少なくともいずれか一方の動作が容易且つ適切に行
えるものである。
【0082】つまり、本発明によれば、カメラ初心者に
も手軽に行える円滑なカートリッジ装填と、カートリッ
ジ装填時、または取り出し時における安価なトラブル発
生の検知が行える。
【0083】また、カートリッジ室開放させ放しによる
ゴミ進入の防止ができ、更にいつまでも取り出されない
カートリッジをカメラ内に再度装填することで、カメラ
の携帯性を高めることができる。
【0084】また、不完全なカートリッジ室蓋の開閉動
作及びカートリッジ運搬動作による駆動系の破損を防ぐ
ことができる。
【0085】また、カートリッジ装填、取り出しに伴う
駆動の不良をカメラ使用者に迅速に知らせ、カメラ使用
者に無理な動作をさせカメラが壊れることを防ぐことが
できる。
【0086】また、カートリッジ室蓋の異物挟み込み時
の迅速な回避動作をとることができるばかりでなく、逆
動作を行うことで各種作動部の喰い付きが解除され、カ
メラ構成部品による動作不良が解消されることができ
る。
【0087】また、所望の駆動を完了するまで所望の回
数繰り返すことができるので、所望の動きが完了する可
能性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るカメラの断面図で
ある。
【図2】図1のカメラの回路ブロック図である。
【図3】図1のカメラのカートリッジ室蓋開スイッチ押
圧メインシーケンスを示すフローチャートである。
【図4】図1のカメラのカートリッジ室蓋開駆動サブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図5】図1のカメラのカートリッジ室蓋閉駆動サブル
ーチンを示すフローチャートである。
【図6】図1のカメラのカートリッジ引き込み駆動サブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図1のカメラのカートリッジ送り出し駆動サブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図1のカメラのカートリッジ室蓋閉スイッチ押
圧メインシーケンスを示すフローチャートである。
【図9】図1のカメラの繰り返し駆動サブルーチンを示
すフローチャートである。
【図10】本発明第2の実施例に係るカメラの断面図で
ある。
【図11】図10のカメラの回路ブロック図である。
【図12】図10のカメラのカートリッジ室蓋開駆動サ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】図10のカメラのカートリッジ室蓋閉駆動サ
ブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】図10のカメラのカートリッジ引き込み駆動
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】図10のカメラのカートリッジ送り出し駆動
サブルーチンを示すフローチャートである。
【図16】図10のカメラのカートリッジ室蓋送り速さ
検知の図である。
【図17】従来からあるカメラのカートリッジ装填方法
を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 カートリッジ室蓋 3 カートリッジ室蓋駆動ギア 4 カートリッジ室蓋駆動用モータ 5a、5b カートリッジ室蓋位置検知スイッチ 6 カートリッジ運搬用駆動ローラ 7 カートリッジ運搬用ローラ 8 カートリッジ運搬用駆動モータ 9a、9b カートリッジ進入、送り出し検知スイッチ 10 カートリッジ装填完了検知スイッチ 11 フォークギア 12 フィルム給送用モータ 13 スプールギア 14 メインスイッチ 15a カートリッジ室蓋開スイッチ 15b カートリッジ室蓋閉スイッチ 16 矯正巻き戻しスイッチ 17 カートリッジ 18 カートリッジ室 19 マイコン 20 時間制御手段 21 エジェクトスイッチ 22 カートリッジフィルム出入口遮光蓋駆動用ドライ
バ 23a、23b カートリッジフィルム出入口遮光蓋開
閉位置検知スイッチ 24a カートリッジ室蓋速さ検出用フォトセンサ 24b カートリッジ室蓋速さ検出用パルス板 25a カートリッジ運搬速さ検出用フォトセンサ 25b カートリッジ運搬速さ検出用パルス板 26 カートリッジフィルム出入口遮光蓋駆動用モータ 27 警告装置

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録媒体出入り用カバーを有する画
    像記録媒体カートリッジを使用するカメラにおいて、前
    記カメラに対する前記カートリッジの装填及び取り出し
    の少なくともいずれか一方を行うための作動手段と、前
    記作動手段の動作状態を時間によって判定するための判
    定手段とを有することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記画像記録媒体は、フィルムを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 クレーム1のカメラにおいて、 前記カートリッジの前記カバーは、遮光のための手段を
    有することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記作動手段は、前記カメラに対する前
    記カートリッジの装填及び取り出しの少なくともいずれ
    か一方を許容するためのカバーを有することを特徴とす
    る請求項1記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記作動手段は、前記カメラに対する前
    記カートリッジの引き込み及び送り出しの少なくともい
    ずれか一方の動作を行うための手段を有することを特徴
    とする請求項1または4記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、前記作動手段の動作速
    度を判定するための手段を有することを特徴とする請求
    項1記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記判定手段は、前記作動手段による前
    記カートリッジの装填動作が不適切であると判定するこ
    とに応答して、前記カートリッジの前記カバーを開かな
    いようにするための手段を有することを特徴とする請求
    項1記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記作動手段は、電動駆動装置を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記作動手段は、モータを有することを
    特徴とする請求項1記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記判定手段は、前記作動手段の動作
    状態を不適切であると判定するに応答して、前記作動手
    段の動作を一旦止めた後、該作動手段を再度動作させる
    ための手段を有することを特徴とする請求項1記載のカ
    メラ。
  11. 【請求項11】 前記判定手段は、前記作動手段の再度
    の動作が所定回数となるまで該作動手段に動作を繰り返
    させるための手段を有することを特徴とする請求項10
    記載のカメラ。
  12. 【請求項12】 前記判定手段は、前記作動手段の動作
    状態を不適切であると判定しなくなるまで該作動手段に
    動作を繰り返させるための手段を有することを特徴とす
    る請求項10または11記載のカメラ。
  13. 【請求項13】 前記カメラは、前記判定手段が前記作
    動手段の動作状態を不適切であると判定するに応答し
    て、そのことを使用者に知らせるための手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  14. 【請求項14】 前記判定手段は、前記作動手段の動作
    状態を不適切であると判定するに応答して、前記作動手
    段に逆の動作を行わせるための手段を有することを特徴
    とする請求項1記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 前記判定手段は、前記作動手段の所定
    の動作終了後、前記カメラに対する前記カートリッジの
    装填及び取り出しの少なくともいずれか一方を許容する
    ためのカバーを閉鎖させるための手段を有することを特
    徴とする請求項1記載のカメラ。
  16. 【請求項16】 前記作動手段は、前記カートリッジの
    前記カバーの開閉の少なくともいずれか一方を行うため
    の手段を有し、前記判定手段は、前記作動手段の装填及
    び取り出しの少なくともいずれか一方の動作と前記カー
    トリッジの前記カバーの開閉の少なくともいずれか一方
    の動作の順序関係を崩さないようにするための手段を有
    することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  17. 【請求項17】 前記作動手段は、前記カメラに対する
    前記カートリッジの装填及び取り出しの少なくともいず
    れか一方を許容するためのカバーの動作を行うための手
    段を有することを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  18. 【請求項18】 前記判定手段は、前記カメラに対する
    前記カートリッジの装填及び取り出しの少なくともいず
    れか一方を許容するためのカバーを所定時間後に閉じる
    ための手段を有することを特徴とする請求項1記載のカ
    メラ。
  19. 【請求項19】 遮光開閉部を有する画像記録媒体カー
    トリッジを使用するカメラにおいて、前記カメラに対す
    る前記カートリッジの装填及び取り出しの少なくともい
    ずれか一方を行うための作動手段と、前記作動手段の動
    作状態を時間によって判定するための判定手段とを有す
    ることを特徴とするカメラ。
JP32809794A 1994-12-28 1994-12-28 カメラ Withdrawn JPH08184897A (ja)

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