JPH08328135A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH08328135A
JPH08328135A JP13545595A JP13545595A JPH08328135A JP H08328135 A JPH08328135 A JP H08328135A JP 13545595 A JP13545595 A JP 13545595A JP 13545595 A JP13545595 A JP 13545595A JP H08328135 A JPH08328135 A JP H08328135A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cartridge
opening
lid
closing
film
Prior art date
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Pending
Application number
JP13545595A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Kitani
一成 木谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤操作でカートリッジ蓋が電動開閉されるの
を防止できるカメラを提供する。 【構成】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を電動
開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過すると該
開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカートリ
ッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカート
リッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開閉手
段、該電動装填手段、および該電動排出手段を制御する
制御手段とを有し、該制御手段は、フィルムカートリッ
ジが装填されている場合に、巻き戻しが完了状態にある
と、所定の操作部材の操作で該蓋開閉手段により該開閉
蓋を開動作させると共に、該電動排出手段によりフィル
ムカートリッジの排出動作を行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラに係り、特にフィ
ルムを収納しているカートリッジのカメラへの装填、排
出に関するもので、フィルムの先端をカートリッジケー
ス内に全て収納する形式のフィルムカートリッジ(以下
カートリッジと略す)のカメラへの電動装填、電動排出
の際の動作シーケンスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フィルムカートリッジを軸方向に
沿って装填・排出させることによって、カメラに収納さ
せる構成を持つものは多く提案されている。更に、装填
・排出をモーター等の動力によって電動で行うものが以
下に挙げられる。
【0003】(1) カートリッジ保持部材を送りネジ
によって昇降させカートリッジの装填・排出を行うカメ
ラ(特開平5-210163号)。
【0004】(2) ネジによって昇降するカートリッ
ジ保持部材で、カートリッジ凹部に係合可能な係合部材
を設けたり、カートリッジ室略中央に設けた回転ローラ
ーの回転力によって、カートリッジの装填・排出を行う
カメラ。
【0005】また、これらの電動装填機構を有するカメ
ラにおいては、操作性を向上させるために、カートリッ
ジを収納するカートリッジ室を遮蔽するカートリッジ蓋
も電動で駆動させるものも提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】カートリッジ室の蓋の
開閉を電動制御しようとした場合、カートリッジからフ
ィルムが引き出されている状態で、カートリッジ室の蓋
の開閉操作部材の操作を受け付けて、開閉動作を行う
と、フィルムの引き出されている部分が露光してしまう
という問題がある。
【0007】また逆にカートリッジからフィルムが引き
出された状態での撮影中に、フィルムを途中で巻き戻
し、排出を行いたい場合には、(1)フィルム途中巻き
戻し操作部材の操作、(2)途中巻き戻し動作、(3)
カートリッジ室の蓋開閉操作部材の操作、(4)カート
リッジの排出動作、という操作、および動作完了待ちが
必要となり、急いでフィルムを交換したい場合などは非
常に不便であった。
【0008】一方で容易な操作でフィルムの途中巻き戻
し、カートリッジの排出動作を受け付けてしまうと、誤
操作により操作部材に触れてしまった場合等に使用者の
意に反してカートリッジを排出してしまうことが生じや
すくなり、操作性に非常な問題を抱えてしまう。
【0009】また、カートリッジを排出した際に、カー
トリッジがカートリッジ室から完全にフリーになるもの
では、カメラの使用状況、カートリッジ室の方向等によ
っては、排出と同時に、脱落、落下してしまい、紛失、
破損、露光してしまうといった可能性がある。
【0010】また、使用不可能なカートリッジがカメラ
に装填された場合にはカートリッジを強制的に排出しま
うと、使用者はカートリッジが使用可能なものであると
勘違いしていた場合などには、カートリッジ挿入後、既
に撮影状態に入り、カメラを構えているかもしれず、こ
のときにカートリッジの排出動作を行うようなことにな
ると、先に述べたように、カートリッジが落下したりし
て、カートリッジの紛失、破損、といった問題が生じや
すい。
【0011】また使用不可能なカートリッジがカメラに
装填された場合に、カートリッジを排出しない場合に
は、その旨を使用者に積極的に知らせなくては、使用可
能なカートリッジであると勘違いしている使用者は、カ
メラが壊れているのか、判断できない。
【0012】さらに、このときにカメラの表示手段に表
示されている結果が、フィルムの巻き戻し動作完了時の
表示と同じ表示であると、使用者はまったく判断できな
いという問題が生じる。
【0013】またカートリッジ室が空の状態から、カー
トリッジ室の蓋の開動作を行った後、フィルムカートリ
ッジが装填されない場合に、いつまでもカートリッジ室
の蓋を開けたままにしておくと、カートリッジ室内にゴ
ミ、異物等が侵入しやすくなり、カメラの故障等の原因
となり、信頼性を損なう虞がある。
【0014】またカートリッジが取り出された後、直ち
にカートリッジ蓋の閉じ動作を行うと、そのあとすぐに
次のフィルムカートリッジを装填しようとした場合に
は、再度カートリッジ室の蓋開操作部材を操作しなくて
はならず、操作性が非常によくないという問題があっ
た。
【0015】またカートリッジ室にカートリッジが装填
されている状態から、カートリッジ室の蓋の開動作を行
った後、カートリッジを排出した状態、すなわちカメラ
のカートリッジ室から、カートリッジの一部が露出した
状態で長い時間放置しておくと、カートリッジに衝撃等
を受けると、カートリッジ、カメラ本体ともに破損する
虞がある。
【0016】またカートリッジが取り出された後、所定
時間経過後にカートリッジの蓋を閉じるという動作を行
うだけのものでは、カートリッジ取り出しの後、今度は
次のフィルムを装填しないで、ケース等に収納しようと
する場合に、カートリッジ室の蓋が閉じるのを待たねば
ならず、やはり操作性に難があった。
【0017】本出願に係る第1の発明の目的は、誤操作
でカートリッジ蓋が電動開閉されるのを防止できるカメ
ラを提供する。
【0018】本出願に係る第2の発明の目的は、撮影途
中にカートリッジ蓋の開動作が指示されても、フィルム
がカートリッジ内に全て収納されないと、カートリッジ
蓋が開くのを防止する。
【0019】本出願に係る第3の発明の目的は、巻き戻
し途中にカートリッジ蓋の開動作が指示されても、フィ
ルムがカートリッジ内に全て収納されないと、カートリ
ッジ蓋が開くのを防止する。
【0020】本出願に係る第4の発明の目的は、使用者
の意に反して、途中巻き戻し動作を行ってしまうといっ
た問題を解消できるとともに、正しい操作を行うことに
より、優れた操作性を提供する。
【0021】本出願に係る第5の発明の目的は、カート
リッジの排出動作を行った場合であっても、カメラの向
き等によって、カートリッジが落下することによる紛
失、破損等を防止する。
【0022】本出願に係る第6の発明の目的は、使用者
の意に反して、装填したカートリッジが強制的に排出さ
れ、カートリッジの落下等を防止するとともに、使用者
に対して、装填したカートリッジが不適切であることを
知らせる。
【0023】本出願に係る第7の発明の目的は、使用者
に対して、装填したカートリッジが不適切であることを
知らせることが可能なカメラを提供する。
【0024】本出願に係る第8の発明の目的は、カート
リッジ室の蓋が開いたままになることを防ぐカメラを提
供する。
【0025】本出願に係る第9の発明の目的は、排出動
作完了後にも、カ−トリッジ室の蓋が開いたままになる
ことを防ぐカメラを提供する。
【0026】本出願に係る第10の発明の目的は、カ−
トリッジ室の蓋が開いたままになることを防ぐカメラを
提供する。
【0027】本出願に係る第11の発明の目的は、排出
動作完了後にも、カ−トリッジ室の蓋が開いたままにな
ることを防ぐカメラを提供する。
【0028】本出願に係る第12の発明の目的は、排出
動作完了後にも、カ−トリッジ室の蓋が開いたままにな
ることを防ぐカメラを提供する。
【0029】本出願に係る第13の発明の目的は、カー
トリッジの交換時の優れた操作性を有するカメラを提供
する。
【0030】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、請求項1記載の本発明は、フィルムカート
リッジ挿入部の開閉蓋を電動開閉可能とすると共に、蓋
開後に所定時間経過すると該開閉蓋を閉動作させる蓋開
閉手段と、フィルムカートリッジを電動装填させる電動
装填手段と、フィルムカートリッジを電動排出させる電
動排出手段と、該蓋開閉手段、該電動装填手段、および
該電動排出手段を制御する制御手段とを有し、該制御手
段は、フィルムカートリッジが装填されている場合に、
巻き戻しが完了状態にあると、所定の操作部材の操作で
該蓋開閉手段により該開閉蓋を開動作させると共に、該
電動排出手段によりフィルムカートリッジの排出動作を
行うことを特徴とするカメラにある。
【0031】この構成では、フィルムをカートリッジ内
に巻き込んだ状態の場合に限り、所定の操作部材を操作
されることによりフィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
を開き、カートリッジ排出動作を可能としている。
【0032】したがって、カートリッジ内にフィルムが
巻き戻されている場合のみしかカートリッジ室の蓋の開
閉操作部材の操作は受け付けられなくなるため、フィル
ムが露光してしまうといった問題は生じず、安心して使
用することが可能となる。
【0033】また上記目的を達成するために、請求項2
記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開
閉手段、該電動装填手段、該電動排出手段、およびフィ
ルム給送手段を制御する制御手段とを有し、該制御手段
は、フィルムカートリッジが装填されている場合に、撮
影途中の状態で該開閉蓋を開く動作を行わせるための操
作部材が操作されると、該フィルム給送手段により巻き
戻し動作を開始し、所定の巻き戻し動作が完了すると該
蓋開閉手段により該開閉蓋を開き、カートリッジ排出動
作を可能とすることを特徴とするカメラにある。
【0034】この構成では、フィルムカートリッジを装
填し、撮影途中の状態において、カートリッジ蓋を開く
動作を行わせるための操作部材が操作された場合には、
巻き戻し動作を開始し、所定の巻き戻し動作が完了した
時点でカートリッジ蓋を開き、カートリッジ排出動作を
可能としている。
【0035】したがって、カートリッジ室の蓋開閉操作
部材の操作のみで、フィルムの途中巻き戻し、およびカ
ートリッジの排出動作が可能となり、優れた操作性を提
供することが可能となる。また途中巻き戻し操作部材が
必要なくなり、部品点数の削減が可能となる。
【0036】また上記目的を達成するために、請求項3
記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開
閉手段、該電動装填手段、該電動排出手段、およびフィ
ルム給送手段を制御する制御手段、フィルムの途中巻き
戻しのための途中巻き戻し操作部材とを備え、該制御手
段は、該途中巻き戻し操作部材の操作あるいはフィルム
の規定枚数の撮影の完了後の巻き戻し動作が指示される
と、該フィルム給送手段を駆動してフィルムの巻き戻し
動作を開始し、該巻き戻し動作途中において、カートリ
ッジ蓋を開く動作を行わせるための操作部材が操作され
た場合、所定の巻き戻し動作が完了を待って該蓋開閉手
段を駆動してカートリッジ蓋を開き、カートリッジ排出
動作を可能とすることを特徴とするカメラにある。
【0037】この構成では、途中巻き戻し操作部材によ
り、フィルムの巻き戻し動作が開始され、該巻き戻し動
作途中において、あるいはフィルムの規定撮影枚数の撮
影の完了後の巻き戻し動作途中において、カートリッジ
蓋を開く動作を行わせるための操作部材が操作された場
合には、所定の巻き戻し動作が完了した時点でカートリ
ッジ蓋を開き、カートリッジ排出動作を可能としてい
る。
【0038】したがって、フィルム巻き戻し途中であっ
ても、カートリッジ室の蓋の開閉操作部材を受け付ける
ことで、巻き戻し動作完了後直ちにカートリッジの排出
動作を行うことが可能となり、優れた操作性を提供する
ことが可能となる。
【0039】また上記目的を達成するために、請求項4
記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開
閉手段、該電動装填手段、該電動排出手段を制御する制
御手段とを備え、 制御手段はフィルムの巻き戻し動作
完了以前に、カートリッジ挿入部の蓋を開くための操作
部材が操作された場合と、フィルムの巻き戻し完了後
に、カートリッジ蓋挿入部の蓋を開くための操作部材が
操作された場合とは、異なる動作を行わせることを特徴
とするカメラにある。
【0040】この構成では、フィルムの巻き戻し動作完
了以前の、カートリッジ挿入部の蓋を開くための操作部
材の操作は、フィルムの巻き戻し完了後に行うカートリ
ッジ蓋挿入部の蓋を開くための操作部材の操作とは異な
る操作としている。
【0041】したがって、カートリッジ室の蓋の操作部
材の誤操作により、使用者の意に反して、途中巻き戻し
動作を行ってしまうといった問題を解消できるととも
に、正しい操作を行うことにより、優れた操作性を提供
することが可能となる。
【0042】また上記目的を達成するために、請求項5
記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該電動
排出手段で所定位置まで排出されたカートリッジを手動
取り出しができかつ自重落下を防ぐ保持力でフィルムカ
ートリッジを保持する保持部材とを有することを特徴と
するカメラにある。
【0043】この構成では、カートリッジ排出動作によ
り排出されたカートリッジは、自重で落下せぬよう、か
つ容易に取り出せるようカートリッジ室内の保持部材に
より、例えば前記カートリッジの一部を保持するものと
している。
【0044】したがって、カートリッジの排出動作を行
った場合であっても、カメラの向き等によって、カート
リッジが落下することによる紛失、破損等を防止するこ
とが可能となる。
【0045】また上記目的を達成するために、請求項6
記載の本発明は、請求項1ないし請求項5のいずれかに
おいて、表示手段と、カートリッジの使用状況を判別す
る使用状況判別手段を有し、カートリッジ使用状況判別
手段は装填されたカートリッジが撮影不可能であると判
断すると、撮影動作およびカートリッジの排出動作を行
うことなく、該表示手段に該当する表示を行わすことを
特徴とするカメラにある。
【0046】この構成では、電動装填されたカートリッ
ジが、カートリッジ使用状況判別手段により、撮影不可
能なカートリッジであると判断した場合には、撮影動作
およびカートリッジの排出動作を行わずに、表示手段に
該当する表示を行うようにしている。
【0047】したがって、使用者の意に反して、装填し
たカートリッジが強制的に排出され、カートリッジの落
下等を防止するとともに、使用者に対して、装填したカ
ートリッジが不適切であることを知らせることが可能と
なる。
【0048】また上記目的を達成するために、請求項7
記載の本発明は、請求項6において、カートリッジ使用
状況判別手段が撮影不可能なカートリッジと判断した場
合の表示手段への表示と、撮影可能なカートリッジを使
用した場合の巻き戻し動作完了時の表示とは異なる表示
であることを特徴とするカメラにある。
【0049】この構成では、電動装填されたカートリッ
ジが、カートリッジ使用状況判別手段により、撮影不可
能なカートリッジであると判断した場合の表示は、撮影
可能なカートリッジを使用した場合の巻き戻し動作完了
時の表示とは異なる表示としている。
【0050】したがって、使用者に対して、装填したカ
ートリッジが不適切であることを知らせることが可能と
なるとともに、巻き戻し動作が完了した場合とは異な
り、使用者に対し警告表示を行うことが可能となる。
【0051】また上記目的を達成するために、請求項8
記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該開閉
蓋の開閉操作部材と、カートリッジ室の蓋が完全に開い
たことを検出する蓋開検出手段と、フィルムカートリッ
ジが挿入されたことを検出するカートリッジ挿入検出手
段を備え、該蓋開閉手段は、カートリッジ非装填で、該
開閉蓋が閉じている場合には、該開閉操作部材の操作に
より、該開閉蓋の開動作を行い、該蓋開検出手段により
該開閉蓋が開いたことを検出した後、第1の所定時間内
に該カートリッジ挿入検出手段がカートリッジ挿入を検
出しないと、該開閉蓋の閉動作を行うことを特徴とする
カメラにある。
【0052】この構成では、カートリッジ室にカートリ
ッジが装填されてなく、カートリッジ室の蓋が閉じてい
る状態で、カートリッジ室開閉操作部材が操作により、
カートリッジ室の蓋の開動作を行い、カートリッジ室の
蓋が開いたことを検出した後、第1の所定時間内にカー
トリッジが挿入されたことを検出しない場合には、カー
トリッジ室の蓋の閉動作を行うようにしている。
【0053】したがって、カートリッジ室の蓋が開いた
ままになることを防ぎ、カメラ内部へのゴミ、異物の侵
入を防止し、カメラの損傷等を防止することが可能とな
る。また上記目的を達成するために、請求項9記載の本
発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を電動開
閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過すると該開
閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカートリッ
ジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカートリ
ッジを電動排出させる電動排出手段と、フィルムカート
リッジがカートリッジ室内から完全に抜き取られたこと
を検出する抜き取り検出手段を備え、該蓋開閉制御手段
は、フィルムカートリッジの排出動作の完了後、第2の
所定時間内に抜き取り検出手段によりフィルムカートリ
ッジが取り出されたと判断した場合、カートリッジが抜
き取られたことを検出した後第3の所定時間経過後に該
開閉蓋の閉じ動作を行うことを特徴とするカメラにあ
る。
【0054】この構成では、カートリッジ排出動作を完
了したあと、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によ
り、カートリッジが取り出されたと判断した場合には、
カートリッジが抜き取られたことを検出した後第3の所
定時間経過後にカートリッジ室の蓋の閉じ動作を行うよ
うにしている。
【0055】したがって、排出動作完了後にも、カ−ト
リッジ室の蓋が開いたままになることを防ぎ、カメラ内
部へのゴミ、異物の侵入を防止し、カメラの損傷等を防
止することが可能となる。
【0056】また上記目的を達成するために、請求項1
0記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉
蓋を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過
すると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルム
カートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィル
ムカートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィ
ルムカートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取
られたことを検出する抜き取り検出手段を備え、該蓋開
閉手段は、カートリッジ排出動作を完了したあと、第2
の所定時間内に抜き取り検出手段によりカートリッジが
取り出されていないと判断した場合、前記第2の所定時
間経過後に、再度カートリッジを電動装填、および開閉
蓋の閉じ動作を行うことを特徴とするカメラにある。
【0057】この構成では、カートリッジ排出動作を完
了したあと、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によ
り、カートリッジが取り出されていないと判断した場合
には、前記第2の所定時間経過後に、再度カートリッジ
を電動装填、およびカートリッジ室の蓋の閉じ動作を行
うようにしている。
【0058】したがって、カ−トリッジ室の蓋が開いた
ままになることを防ぎ、カメラ内部へのゴミ、異物の侵
入を防止するとともに、フィルムカートリッジ、および
カメラ本体のの損傷等を防止することが可能となる。
【0059】また上記目的を達成するために、請求項1
1記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉
蓋を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過
すると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルム
カートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィル
ムカートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィ
ルムカートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取
られたことを検出する抜き取り検出手段を備え、該蓋開
閉手段は、フィルムカートリッジの排出動作の完了後、
第2の所定時間内に該抜き取り検出手段によりカートリ
ッジが取り出され、抜き取られたことを検出した後、第
3の所定時間経過以前に、再度カートリッジが挿入され
たと判断した場合には、判断直後に再度フィルムカート
リッジを電動装填、および開閉蓋の閉じ動作を行うこと
を特徴とするカメラにある。
【0060】この構成では、カートリッジ排出動作を完
了したあと、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によ
り、カートリッジが取り出され、抜き取られたことを検
出した後、第3の所定時間経過以前に、再度カートリッ
ジが挿入されたと判断した場合には、判断直後に再度カ
ートリッジを電動装填、およびカートリッジ室の蓋の閉
じ動作を行うようにしている。
【0061】したがって、排出動作完了後にも、カ−ト
リッジ室の蓋が開いたままになることを防ぎ、カメラ内
部へのゴミ、異物の侵入を防止し、カメラの損傷等を防
止することが可能となるとともに、フィルムカートリッ
ジを取り出した後、直ちにカメラを収納するような場合
にも操作性の向上を可能にするものである。
【0062】また上記目的を達成するために、請求項1
2記載の本発明は、フィルムカートリッジ挿入部の開閉
蓋を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過
すると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルム
カートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィル
ムカートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィ
ルムカートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取
られたことを検出する抜き取り検出手段を備え、該蓋開
閉手段は、フィルムカートリッジの排出動作の完了後、
第2の所定時間内に抜き取り検出手段によりフィルムカ
ートリッジが取り出されたと判断した場合に、フィルム
カートリッジカートリッジが抜き取られたことを検出し
た後第3の所定時間経過以前に該開閉蓋を閉じる操作が
なされた場合には、前記所定時間内であっても、開閉蓋
の閉じ動作を行うことを特徴とするカメラにある。
【0063】この構成では、カートリッジ排出動作を完
了したあと、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によ
り、カートリッジが取り出されたと判断した場合に、カ
ートリッジが抜き取られたことを検出した後第3の所定
時間経過以前にカートリッジ室の蓋を閉じる操作がなさ
れた場合には、前記所定時間内であっても、カートリッ
ジ室の蓋の閉じ動作を行うようにしている。
【0064】したがって、排出動作完了後にも、カ−ト
リッジ室の蓋が開いたままになることを防ぎ、カメラ内
部へのゴミ、異物の侵入を防止し、カメラの損傷等を防
止することが可能となるとともに、フィルムカートリッ
ジを取り出した後、直ちにカメラを収納するような場合
にも操作性の向上を可能にするものである。
【0065】また上記目的を達成するために、請求項1
3記載の本発明は、請求項9、11または12におい
て、第3の所定時間は、第1の所定時間に比べて、等し
いか、あるいは長い時間であることを特徴とするカメラ
にある。
【0066】この構成では、前記第3の所定時間は、前
記第1の所定時間に比べて、等しいか、あるいは長い時
間であるものとしている。
【0067】したがって、カートリッジの装填されてい
ないカメラに、カートリッジを装填する場合に比べ、カ
ートリッジが装填されているカメラから、カートリッジ
を抜き取った場合のほうが、カートリッジ挿入待ち時間
が長くなるため、特にカートリッジの交換時には優れた
操作性を提供することができる。
【0068】
【実施例】図1は本発明によるカメラの一実施例を示す
フィルムカートリッジ室の概略構成を示す断面図であ
る。
【0069】本実施例のカメラに使用されるフィルムカ
ートリッジは、カートリッジケース内にすべてのフィル
ムが収納され、装填されるとフィルムの先端が該ケース
の出入り口から押し出される。また、フィルムの巻き取
り軸にはバーコード円盤が一体に形成されフィルム情報
がカメラに読み込まれるようになっており、さらに未使
用のフィルムか、使用済みのフィルムか、使用途中のフ
ィルムかといった使用状況についても表示できる。ま
た、フィルムには磁気記憶部が形成され、記録されたフ
レームナンバーを読み出すことにより、使用途中で一旦
カートリッジ内にフィルムを収納しても、その後再装填
すると撮影フレームの次のフレームまでのオートローデ
ィング動作が行われる。
【0070】不図示のフィルムカートリッジは装填方向
に開口したカートリッジ室2に収納され、スライド蓋3
が矢印の方向に移動することによって、カートリッジ室
の開口部を遮蔽する。カートリッジ室2の壁面の一部の
開口部に臨むようにカートリッジ室2内に突出した状態
で回転ローラー4が配置され、装填モーター6によって
正逆両方向に回転する。回転ローラー4の突出量は、カ
ートリッジに接触し所定の摩擦力を発生させるだけの量
である。スライド蓋3も同様に開閉モーター5の駆動力
を受け開方向、閉方向に移動する。なお、9はフィルム
カートリッジにの巻き上げ、巻き戻しの駆動力を伝達す
るフォークギアである。
【0071】カートリッジ室2の周辺には、スイッチS
W1〜SW7が配置され、各スイッチ(SW1〜SW
7)は以下の構成をとる。
【0072】スライド蓋3が開いたことを検出する開き
スイッチ(SW1)10と、閉じたことを検出する閉じ
スイッチ(SW2)11とがそれぞれ両端にある。
【0073】カートリッジ1がカートリッジ室2にある
程度挿入されて、回転ローラー4と接触する直前を検出
する装填駆動開始スイッチ(SW3)12がカートリッ
ジ室2の中程にあり、カートリッジがカートリッジ室2
に完全に収納されたことを検出する装填完了スイッチ
(SW4)13がカートリッジ室2の上部にある。
【0074】さらに、カートリッジ1の位置検出スイッ
チとして排出駆動停止スイッチ(SW5)14があっ
て、装填方向に沿って回転ローラー4を境に装填駆動開
始スイッチ(SW3)12の反対側の図中上部にある。
カートリッジ室2の開口部分の口元に抜き取り検出スイ
ッチ(SW6)15を設けてある。スライド蓋3の開閉
は不図示のカートリッジ蓋開閉操作スイッチ(SW7)
8によって行い、以下に説明する各制御をマイコン7が
行う。
【0075】図2に本実施例のカメラの電気回路のブロ
ック図を示す。
【0076】同図において、7はマイクロコンピュー
タ、8、10〜15は図1で示したものと同一番号を付
したスイッチ、21は図1に不図示のフィルム給送制御
ブロック、22は図1に不図示の露出制御ブロック、2
3は図1に不図示のバーコード検出ブロック、24は図
1に不図示の表示ブロックである。
【0077】以上の構成のカメラの動作において、カー
トリッジの装填、排出動作を図3に示すフローチャート
に基づいて説明する。
【0078】まず最初にカートリッジ室2が空の状態の
場合に、カートリッジを装填する場合の処理を説明す
る。
【0079】フィルムカートリッジの装填前の時点でカ
ートリッジ蓋3は閉じている。ここで使用者がカートリ
ッジ蓋開閉操作スイッチ(SW7)11を操作すると
(S301)、カートリッジ蓋3を開けるためにカート
リッジ蓋駆動モータ5を駆動する(S302)。カート
リッジ蓋開検出スイッチ(SW1)11がオンした時点
で(S303)、モータ5の駆動通電を停止し(S30
4)、タイマーT1をカウントするためのカウンタをス
タートさせ(S305)、カートリッジ抜き取り検出ス
イッチ(SW6)15がオンするのを待つ。
【0080】カートリッジ蓋3を開けたままの状態で長
時間いることはゴミ、異物侵入のおそれがあるため、こ
こで所定時間T1のタイマー時間内にカートリッジ抜き
取り検出スイッチ15がオンしない場合には(S30
7,308)、カウンタをリセットし(309)、カー
トリッジの蓋の閉じ動作を行う(S310)。
【0081】そして、再度カートリッジ蓋閉検出スイッ
チ(SW2)11がオンするまでカートリッジ蓋駆動モ
ータ5に通電し(S311,312)、カートリッジ蓋
3を閉じ、再度カートリッジ蓋開閉操作スイッチ8が操
作されるのを待つ。
【0082】一方、フィルムカートリッジが挿入され、
カートリッジ抜き取り検出スイッチ15がオンし、さら
に挿入されて、装填駆動開始スイッチ(SW3)12が
オンすると(S314)、装填駆動開始スイッチ(SW
3)12がオンする位置までカートリッジがカートリッ
ジ室2に装填されていれば、回転ローラー4にカートリ
ッジが接触可能な位置、つまり電動装填可能な位置にあ
るとみなす。
【0083】装填モーター6によって回転ローラー4を
装填方向に回転させ(S315)、カートリッジをカー
トリッジ室2に装填させる。そして、装填完了スイッチ
(SW4)13がオンすると(S319)、カートリッ
ジがカートリッジ室2に完全に装填されたので、装填モ
ーター6を停止する(S320)。
【0084】この時点でカートリッジが正しくカートリ
ッジ室内に装填されたものとして、スライド蓋3によ
り、カートリッジ室2の遮蔽を開始し(S318)、閉
じスイッチ(SW2)11がオンすると(S319)、
開閉モーター5への通電を停止し(S320)、スライ
ド蓋3を閉じる。
【0085】この後不図示のバーコード検出ブロック2
3により、カートリッジの固有の情報を検出する(S3
21)。
【0086】S322において、バーコード検出ブロッ
ク23により、挿入されたカートリッジが全コマ撮影完
了、もしくは現像済みであると判断された場合には撮影
不可とし、給送動作には移らず、S325において、表
示ブロック24に巻き戻し完了のカートリッジが装填さ
れていることを表示する。この場合には、不図示のレリ
ーズスイッチを押されても露出制御ブロック22は動作
しない。カメラはこの後、カートリッジ蓋開閉操作スイ
ッチ8が操作されるのを待つ(S326)。
【0087】一方、S322において、ここでバーコー
ド検出ブロック23により、挿入されたカートリッジが
部分撮影済みであると判断された場合には、途中巻き戻
しフィルムの再装填(MRI)に対応したカメラであれ
ば撮影済みのコマの次のコマまで、給送動作動作を行い
(S323)、そこで撮影待機状態となる(S32
4)。なお、MRIに対応していないカメラにおいて
は、この部分撮影済みのカートリッジも、給送動作には
入らず、先の場合と同様の処理を行う。
【0088】また、S322において、撮影不可能なカ
ートリッジが挿入された場合には、バーコード検出手段
23にて、撮影不可能なカートリッジであると判断した
時点で、強制的に排出することも可能であるが、使用者
は撮影可能なカートリッジだと思って、カートリッジを
挿入したかもしれず、カートリッジ挿入後、カートリッ
ジ蓋3が閉じた時点で、撮影しようとしてカメラを構え
ていることがあるかもしれない。この場合に強制的にカ
ートリッジを排出すると、カートリッジ室2の開口方向
によっては、カートリッジが落下したりするおそれがあ
る。
【0089】したがって、撮影不可能なカートリッジが
挿入された場合にも、カートリッジ蓋3の開動作は、所
定のカートリッジ蓋開閉操作スイッチ8が操作されるま
で、開かない方が安全である。またこの場合に、撮影不
可能なカートリッジであることを使用者に明確に知らせ
るために本実施例では、S325において、レリーズ動
作を禁止するとともに、表示手段24に表示するように
し、排出待機状態とする(S326)。なお、S325
において、この場合はより積極的に警告の表示を行うた
めにも、表示のみに限らず、ブザー等の音等の手段を用
いることが有効であるのはもちろんである。
【0090】次にバーコード検出ブロック23により、
挿入されたカートリッジが撮影可能なものであると判断
され、給送動作を行った後、所定のコマ数の撮影が完了
した場合、あるいは不図示の途中巻き戻しスイッチに相
当する操作部材により巻き戻し動作が行われた場合の動
作を図4に示すフローチャートに示す。
【0091】最終コマの撮影が完了すると(S40
1)、カメラはオートリターン動作に入り(S40
2)、フィルムの巻き戻しを始める。そして、S403
において、開閉蓋操作スイッチフラグFSW7を、FS
W7=0(非操作)とし、S404において、巻き戻し
動作が正常に完了すると、S408で途中巻き戻しフラ
グを調べ、途中巻き戻しでなければ、S409において
カメラは巻き戻し完了のカートリッジが装填されている
ことを表示手段24に表示し、カートリッジ蓋開閉操作
スイッチ8が操作されるのを待つ。
【0092】また、最終コマの撮影が完了する以前に、
不図示の途中巻き戻しスイッチが操作された場合も同様
の動作を行う。この場合にも、フィルムの巻き戻しが完
了した時点で、必ずしもフィルムを入れ替える、あるい
は取り出すといった動作を使用者が行うとは限らないた
め、次にカートリッジ蓋開閉操作スイッチ8が操作され
るまで、カートリッジ蓋3の開動作、排出動作は行わな
い。
【0093】ただし、S404において、途中巻き戻し
操作部材により、巻き戻し動作に入った場合、あるいは
所定のコマ数の撮影を完了し巻き戻し動作に入った場合
に、巻き戻し動作途中でカートリッジ蓋開閉操作スイッ
チが操作された場合には(S405)、S406でフラ
グFSW7=1とし、巻き戻し動作の完了を待ち、カー
トリッジ蓋開動作を行い、S408でフラグFSW7を
調べる。ここではFSW7=1なので、S411に進
み、カートリッジ排出動作に移る。
【0094】途中巻き戻しスイッチが操作されて、その
まま排出動作を行う場合のフローチャートを図5に示
す。
【0095】S501において、途中巻き戻しスイッチ
がオンされると、巻き戻し通電を行い(S502)、巻
き戻しが完了すると(S503)、巻き戻し通電をを停
止し(S504)、排出動作を行う(S505)。
【0096】すなわち、図5の動作は、途中巻き戻しス
イッチが操作された場合には、使用者がフィルムを取り
出そうとする意志が明らかと考えられるため、この場合
に限り、カートリッジ蓋開閉操作スイッチのオン、オフ
によらず、巻き戻し動作の完了後そのまま、カートリッ
ジ蓋の開動作を行い、カートリッジの排出動作に進むよ
うにしている。
【0097】また、途中巻き戻しスイッチの代わりに、
カートリッジ蓋開操作スイッチが操作された場合には、
フィルムの指定枚数の撮影が完了していない場合であっ
ても、直ちにフィルムを巻き戻し、巻き戻し動作完了後
すぐに、カートリッジ蓋開動作を行い、カートリッジ排
出動作に移ることも考えられる。
【0098】すなわち、この場合には、途中巻き戻し操
作部材を、カートリッジ開操作スイッチが兼用できるこ
とになり、操作部材の削減の効果がある。
【0099】ただしこの場合には、フィルム巻上完了後
のカートリッジ蓋開閉操作スイッチの操作と同様に容易
に受け付けられると、使用者の意に反して途中巻き戻し
を開始するおそれもあるため、使用者に再確認する意味
で、通常のフィルム巻上完了後のカートリッジ蓋開操作
とは異なる動作にて受け付けるように設定することが望
ましい。例えば、通常のフィルム巻上完後のカートリッ
ジ蓋開操作は、該操作スイッチが押されたことを検出し
カートリッジ蓋の開動作を行うが、フィルムが巻き上げ
られていない状態で、フィルムを途中で巻き戻し、その
ままカートリッジ蓋開動作を行わせるためには、該操作
スイッチを所定時間以上押された場合にのみ受け付ける
といった配慮が必要となる。
【0100】この場合のフローチャートを図6に示す。
ここではカートリッジ開閉蓋操作スイッチ(SW7)8
がT3のタイマー時間以上オンしていなければ、巻き戻
し、排出動作は行わない。
【0101】S601で、撮影の途中で蓋開閉操作スイ
ッチがオンすると、カウンターをスタートさせ(S60
2)、カートリッジ蓋開閉操作スイッチ8がタイマー時
間T3の間オンであると(S603,S604)、カウ
ンタのリセットを行い(S604)、巻き戻し通電を行
い、巻き戻し完了を検知すると(S606)、巻き戻し
通電を停止し(S607)、排出動作を行う。また、S
603において、カートリッジ開閉蓋操作スイッチ8が
タイマー時間T3以内でオフされると、カウンターをリ
セットし(S609)、撮影待機状態とする(S61
0)。
【0102】なお、フィルムの規定枚数の最終コマの撮
影を完了した後の、オートリターン動作中にもカートリ
ッジ蓋開閉操作スイッチを受け付け、前記操作スイッチ
が操作された場合には、使用者が巻き戻し動作完了後に
カートリッジを取り出そうとする意志が明確であると判
断し、巻き戻し動作完了後に、直ちに排出動作を行うよ
うにしてもよい。
【0103】また先に述べた、撮影不可能なカートリッ
ジが挿入された場合と、全コマの撮影が完了し、フィル
ムの巻き戻しが完了した時点では、どちらも、巻き戻し
完了のカートリッジが装填されていることに変わりはな
いため、同じ表示動作を行ってもかまわないが、全コマ
撮影が完了した場合は正常なシーケンスであるが、撮影
不可能なカートリッジが挿入された場合は、使用者はそ
のカートリッジを用いてこれから撮影しようと考えてい
るのであり、使用方法が誤っていることを積極的に示す
ためにも、撮影不可能なカートリッジが挿入された場合
と、撮影完了し、巻き戻しが終了した場合とで、その表
示方法、警告手段等を異なるものにするようにしてもよ
く、この処理は非常に有効である。
【0104】以上述べてきたように、カートリッジ蓋の
開閉操作スイッチを受け付ける場合には大きく2つの場
合が考えられる。
【0105】すなわちフィルムをカートリッジ内に巻き
込んでいる状態、例えば巻き戻し動作完了後、あるいは
撮影不可能なカートリッジが装填された場合、あるいは
カートリッジが装填されていない場合等のときのみ、カ
ートリッジ蓋の開閉操作スイッチを受け付ける場合であ
る。この場合は最も安全にカートリッジの蓋の開動作を
行うことが可能となる。
【0106】次に、任意のタイミングでカートリッジ蓋
の開閉操作スイッチを受け付ける場合である。
【0107】この場合は操作スイッチの操作方法を、先
に述べた場合と異なる方法とすることで、安全で、なお
かつ操作部材の削減、さらに快適な操作性を提供するこ
とが可能である。
【0108】この2種類の方式を、例えばカメラの使用
者層によって切り替えることにより、初心者には安全な
カメラを提供することが可能となり、使用方法に慣れた
使用者にはより快適な操作性を提供することが可能とな
る。
【0109】つぎに巻き戻し完了したカートリッジを取
り出す排出動作を図7に示すフローチャートに基づいて
説明する。なお、ここではまずカートリッジは巻き戻し
が完了しているものとして処理を行う。
【0110】カートリッジ蓋開操作スイッチ8が操作さ
れるのを待っている状態で(S701)、このスイッチ
が操作されると(S702)、カートリッジ蓋開通電を
行って開閉モーター5を回転させ(S703)、スライ
ド蓋3の開き動作を行い、カートリッジ蓋開閉操作スイ
ッチ(SW1)10がオンするまで開くと(S70
4)、カートリッジ蓋開通電を停止する(S705)。
【0111】続いて、カートリッジを排出するために、
ローラー排出通電を行って(S706)、装填モーター
6により回転ローラー4を排出方向に回転させる。
【0112】そして、これまでオンしていた排出駆動停
止スイッチ(SW5)14がオフすると(S707)、
装填モーター6を停止し(S708)、カウンタをスタ
ートさせる(S709)。この段階では、カートリッジ
1は回転ローラー4に接触している状態である。
【0113】この状態で回転ローラーを停止させること
により、カートリッジは回転ローラーに接触しているた
め、この摩擦により、カートリッジはカートリッジ室の
開口方向が下に向いていても、その自重で落下すること
はなくなり、使用者によって抜き取られない限りこの位
置に保持される。
【0114】より確実なものとするために、例えば回転
ローラー4そのものをバネ等を用いて、カートリッジ室
方向へ付勢させることも有効である。
【0115】一方以下に述べるよう、回転ローラー4と
接触しているため、この位置から回転ローラー4が再
度、カートリッジを装填方向に引き込む方向に駆動した
場合には、そのままカートリッジの再装填が可能であ
る。
【0116】S710において、フィルムカートリッジ
を抜き取り、カートリッジ抜き取り検出スイッチ(SW
6)15がオフすると、カウンタをリセットし、図3の
S305に進む。
【0117】一方、S710において、カートリッジ抜
き取り検出スイッチ(SW6)15がオンし、所定のタ
イマー時間T2以内に(S713)、カートリッジ蓋開
閉操作スイッチ8が操作されると(S712)、カウン
タをリセットし(S714)、ローラー装填のための通
電を行い(S715)、装填完了スイッチ14がオンす
ると(S716)、ローラー装填の通電を停止し(S7
17)、カートリッジ蓋の閉通電を開始する(S71
9)。そして、閉じスイッチ11がオンすると(S71
9)、カートリッジ蓋の閉通電を停止し(S720)、
レリーズ禁止および表示ブロック24に表示を行い(S
721)、S702に戻る。
【0118】S710において、この状態で、使用者が
カートリッジをカートリッジ室2から抜き取ったか否か
を検出する。カートリッジが抜き取らることによって、
装填駆動開始スイッチ(SW3)12、そしてカートリ
ッジ抜き取り検出スイッチ(SW6)15がオフする。
【0119】先にも述べたようにカートリッジ蓋を開け
たままの状態で長時間放置しておくのは望ましくないた
め、カートリッジ蓋開検出スイッチ10がオンした後、
所定の時間内にカートリッジが抜き取られない場合、す
なわちS710においてSW6がオンの場合には、先に
述べたように、再度カートリッジを装填する動作を行
う。このときカートリッジが絶対に他のカートリッジと
替っていないと判断できれば、バーコード検出ブロック
23を動作させることもなく先に述べた撮影不可能なカ
ートリッジが挿入された場合と同一の表示を行い(S7
21)、再度カートリッジ蓋開操作スイッチが操作され
るのを待つことになる(S702)。
【0120】もちろんこの場合には新しいカートリッジ
が挿入されたものとしてシーケンスを進めても構わな
い。この場合には先に述べた撮影不可能なカートリッジ
が挿入された場合のシーケンスが進むため、やはり同じ
結果となる。
【0121】次に、カートリッジが抜き取られた場合、
すなわち、S710でカートリッジ抜き取り検出スイッ
チ15がオフし、カートリッジが抜き取られたと判断し
た場合には、次に別のカートリッジが挿入される場合
と、そのまま空のままでカートリッジ蓋を閉じる場合が
ある。
【0122】従って、先ず、カートリッジ抜き取り検出
スイッチ15がオフした後、図3のS306→S307
→S308→S306のルーチンを繰り返す所定時間T
1はカートリッジ蓋3を開にしたままで、別のカートリ
ッジが挿入されるのを待つ。この時間内に再度カートリ
ッジ抜き取り検出スイッチ15がオンしない場合には、
今回は次のカートリッジが挿入されることはないと判断
し、S309以降でカートリッジ蓋閉じ動作を行う。
【0123】さらに明確には、前期所定の待ち時間T1
の経過以前に、カートリッジ蓋開閉操作スイッチ8が操
作された場合にはその時点でカートリッジ蓋閉動作を行
う。一方で前期所定の待ち時間経過以前に別のカートリ
ッジが挿入された場合には、同様にその時点で、カート
リッジ装填動作に入る。以下のシーケンスは先に述べた
とおりである。
【0124】ここで、カートリッジが挿入されていな
い、空の状態のカメラにカートリッジを装填するため
に、カートリッジ蓋開閉操作スイッチ8が操作された場
合も、カートリッジ蓋開検出スイッチ10がオンしてか
ら、所定時間内にカートリッジ抜き取り検出スイッチ1
5がオンしない場合には、カートリッジ蓋3を閉じるよ
うにしていたが、この場合の待ち時間と(フローチャー
トではT1)、カートリッジを抜き取るためにカートリ
ッジ蓋3を開けた場合の待ち時間は異なる設定の方が有
効であることが予想される。
【0125】すなわち、カートリッジが空の状態から、
カートリッジ蓋3の開操作がなされた場合には、使用者
は、カートリッジを入れるためだけに開けたのであり、
装填されるカートリッジは、既に用意してあるものと考
えられる。
【0126】しかしながらカートリッジが入っている状
態からカートリッジ蓋の開操作がなされた場合には、カ
ートリッジを抜き出し、抜き出したカートリッジをしま
い、その後別のカートリッジを挿入することが考えられ
る。
【0127】すなわちこの場合に、カートリッジが空の
場合の待ち時間と同じ待ち時間にてカートリッジ蓋3を
閉じるような設定になっていると、次の別のカートリッ
ジを挿入しようとした場合には、既にカートリッジ蓋は
閉まっており、再度カートリッジ蓋開閉操作スイッチ8
を操作しなくてはならなくなり、非常に使いづらいもの
となる。
【0128】従って、カートリッジが入っている状態か
らカートリッジ蓋開閉操作スイッチ8が操作されて、カ
ートリッジ蓋開検出スイッチ10がオンした後、カート
リッジ蓋閉までの時間は、カートリッジが空の場合の同
じ操作が行われた場合に比べて、長い時間に設定するこ
とが望ましい。
【0129】図7のフローチャートでは、抜き取られる
までの待ち時間をT2とし、さらに抜き取られてから再
度カートリッジ蓋を閉じるまでの待ち時間を、カートリ
ッジ室が空のときの待ち時間T1とし、合計(T1+T
2)の時間だけ待つことにしている。
【0130】また、本発明は、フィルム以外の画像記録
媒体であっても適用できる。
【0131】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ、ビデオカメラ等種々の形態のカメラ、
さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらに
はそれらのカメラや光学機器やその他の装置、さらには
それらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装
置または、これらを構成する要素に対しても適用でき
る。
【0132】また、本発明は、特許請求の範囲または実
施例の構成の全体若しくは一部が、一つの装置を形成す
るようなものであって、他の装置との結合するようなも
のであってもよく、装置を構成する要素のようなもので
あってもよい。
【0133】(特許請求の範囲と実施例との対応関係)
図4に示す実施例のフローチャートにおいて、S404
で巻き戻し完了を検出後、S408でのフラグFSW7
がFSW7=0であると、S409での表示後、S41
0での排出待機状態で、開閉蓋操作スイッチ(SW7)
8がオンすると、カートリッジの排出動作を行わせる一
連の動作は、請求項1において、該制御手段が、フィル
ムカートリッジが装填されている場合に、巻き戻しが完
了状態にあると、所定の操作部材の操作で該蓋開閉手段
により該開閉蓋を開動作させると共に、該電動排出手段
によりフィルムカートリッジの排出動作を行うのに相当
する。
【0134】図5に示す実施例のフローチャートにおい
て、S501〜S505の一連の動作は、請求項2にお
いて、制御手段が、フィルムカートリッジが装填されて
いる場合に、撮影途中の状態で該開閉蓋を開く動作を行
わせるための操作部材が操作されると、該フィルム給送
手段により巻き戻し動作を開始し、所定の巻き戻し動作
が完了すると該蓋開閉手段により該開閉蓋を開き、カー
トリッジ排出動作を可能とする動作に相当する。
【0135】図4に示す実施例のフローチャートにおい
て、S404の巻き戻し未完の状態で、開閉蓋操作スイ
ッチ(SW7)8が操作され(S405)、S406で
フラグSWF7=1とし、S408でフラグFSW7=
1から、排出動作(S411)を行わせるのは、請求項
3において、途中巻き戻し操作部材の操作あるいはフィ
ルムの規定枚数の撮影の完了後の巻き戻し動作が指示さ
れると、該フィルム給送手段を駆動してフィルムの巻き
戻し動作を開始し、該巻き戻し動作途中において、カー
トリッジ蓋を開く動作を行わせるための操作部材が操作
された場合、所定の巻き戻し動作が完了を待って該蓋開
閉手段を駆動してカートリッジ蓋を開き、カートリッジ
排出動作を可能とする動作に相当する。
【0136】図4に示す実施例のフローチャートにおい
て、S405で開閉蓋操作スイッチ(SW7)8を操作
したときと、S410で開閉蓋操作スイッチ(SW7)
8を操作したときでは異なる動作を行わせているのは、
請求項4において、制御手段が、フィルムの巻き戻し動
作完了以前に、カートリッジ挿入部の蓋を開くための操
作部材が操作された場合と、フィルムの巻き戻し完了後
に、カートリッジ蓋挿入部の蓋を開くための操作部材が
操作された場合とは、異なる動作を行わせるのに相当す
る。
【0137】図1に示すローラ4が請求項5における保
持手段に相当する。
【0138】図3に示す実施例のフローチャートにおい
て、S322での判別で撮影不可と判断後、S325で
の表示等、S326での排出待機動作が、請求項6にお
けるカートリッジ使用状況判断手段に相当する。
【0139】図3に示す実施例のフローチャートにおい
て、S301〜S306、S307〜S312の動作
が、請求項8における蓋開閉手段に相当する。
【0140】図7に示す実施例のフローチャートにおけ
るS71以降の動作と、S711以降の図3の実施例の
フローチャートS305以降の動作が、請求項9におけ
る蓋開閉手段に相当する。
【0141】図7に示す実施例のフローチャートのS7
10、S712、S713の動作後に、S711以降の
動作が請求項10における蓋開閉手段に相当する。
【0142】図7に示す実施例のフローチャートのS7
10およびS711の動作後、図3のフローチャートの
S306でオンを検知し、S313以降の動作に進む処
理は、請求項11における蓋開閉手段に相当する。
【0143】図7に示す実施例のフローチャートのS7
10およびS711の動作後、図3のフローチャートの
S306からS307以降の動作に進む処理は、請求項
12の蓋開閉手段に相当する。
【0144】以上が実施例の構成と本発明の構成の対応
関係であるが、本発明は、これら実施例の構成に限られ
るものではなく、請求項で示した機能、または、実施例
の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのような
ものであってもよいことは言うまでもない。
【0145】
【発明の効果】本出願に係る第1の発明によれば、カー
トリッジ内にフィルムが巻き戻されている場合のみしか
カートリッジ室の蓋の開閉操作部材の操作は受け付けら
れなくなるため、フィルムが露光してしまうといった問
題は生じず、安心して使用することが可能となる。
【0146】本出願に係る第2の発明によれば、カート
リッジ室の蓋開閉操作部材の操作のみで、フィルムの途
中巻き戻し、およびカートリッジの排出動作が可能とな
り、優れた操作性を提供することが可能となる。また途
中巻き戻し操作部材が必要なくなり、部品点数の削減が
可能となる。
【0147】本出願に係る第3の発明によれば、フィル
ム巻き戻し途中であっても、カートリッジ室の蓋の開閉
操作部材を受け付けることで、巻き戻し動作完了後直ち
にカートリッジの排出動作を行うことが可能となり、、
優れた操作性を提供することが可能となる。
【0148】本出願に係る第4の発明によれば、カート
リッジ室の蓋の操作部材の誤操作により、使用者の意に
反して、途中巻き戻し動作を行ってしまうといった問題
を解消できるとともに、正しい操作を行うことにより、
優れた操作性を提供することが可能となる。
【0149】本出願に係る第5の発明によれば、カート
リッジの排出動作を行った場合であっても、カメラの向
き等によって、カートリッジが落下することによる紛
失、破損等を防止することが可能となる。
【0150】本出願に係る第6の発明によれば、使用者
の意に反して、装填したカートリッジが強制的に排出さ
れ、カートリッジの落下等を防止するとともに、使用者
に対して、装填したカートリッジが不適切であることを
知らせることが可能となる。本出願に係る第7の発明に
よれば、使用者に対して、装填したカートリッジが不適
切であることを知らせることが可能となるとともに、巻
き戻し動作が完了した場合とは異なり、使用者に対し警
告表示を行うことが可能となる。
【0151】本出願に係る第8の発明によれば、カート
リッジ室の蓋が開いたままになることを防ぎ、カメラ内
部へのゴミ、異物の侵入を防止し、カメラの損傷等を防
止することが可能となる。
【0152】本出願に係る第9の発明によれば、排出動
作完了後にも、カ−トリッジ室の蓋が開いたままになる
ことを防ぎ、カメラ内部へのゴミ、異物の侵入を防止
し、カメラの損傷等を防止することが可能となる。
【0153】本出願に係る第10の発明によれば、カ−
トリッジ室の蓋が開いたままになることを防ぎ、カメラ
内部へのゴミ、異物の侵入を防止するとともに、フィル
ムカートリッジ、およびカメラ本体のの損傷等を防止す
ることが可能となる。
【0154】本出願に係る第11の発明によれば、排出
動作完了後にも、カ−トリッジ室の蓋が開いたままにな
ることを防ぎ、カメラ内部へのゴミ、異物の侵入を防止
し、カメラの損傷等を防止することが可能となるととも
に、フィルムカートリッジ交換時の操作性の向上を可能
にするものである。
【0155】本出願に係る第12の発明によれば、排出
動作完了後にも、カ−トリッジ室の蓋が開いたままにな
ることを防ぎ、カメラ内部へのゴミ、異物の侵入を防止
し、カメラの損傷等を防止することが可能となるととも
に、フィルムカートリッジを取り出した後、直ちにカメ
ラを収納するような場合にも操作性の向上を可能にする
ものである。
【0156】本出願に係る第13の発明によれば、カー
トリッジの装填されていないカメラに、カートリッジを
装填する場合に比べ、カートリッジが装填されているカ
メラから、カートリッジを抜き取った場合のほうが、カ
ートリッジ挿入待ち時間が長くなるため、特にカートリ
ッジの交換時には優れた操作性を提供することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるカメラの一実施例を示すカート
リッジ室の概略断面図。
【図2】本発明におけるカメラの一実施例の電気回路の
ブロック図。
【図3】図2のカメラの動作を示すカートリッジ装填時
のフローチャート。
【図4】図2のカメラの動作を示す最終コマ撮影完了後
のフローチャート。
【図5】図2のカメラの動作を示す途中巻き戻し操作部
材が操作された場合のフローチャート。
【図6】図2のカメラの動作を示す途中コマでカートリ
ッジ室の蓋の開操作部材が操作された場合のフローチャ
ート。
【図7】図2のカメラの動作を示すカートリッジ排出時
のフローチャート。
【符号の説明】
2 カートリッジ室 3 カートリッジ室の蓋 4 カートリッジの装填、排出動作を行う回転ローラ 5 カートリッジ室の蓋の開閉動作用モータ 6 回転ローラを駆動するモータ 7 マイクロコンピュータ 8 カートリッジ室の蓋の開閉操作スイッチ 9 フィルム巻き戻しフォーク 10 カートリッジ室の蓋の開き検出スイッチ 11 カートリッジ室の蓋の閉じ検出スイッチ 12 カートリッジ装填駆動開始検出スイッチ 13 カートリッジ装填駆動完了検出スイッチ 14 カートリッジ排出駆動完了検出スイッチ 15 カートリッジ抜き取り完了検出スイッチ 21 フィルム給送制御ブロック 22 露出制御ブロック 23 バーコード検出ブロック 24 表示ブロック 25 回転ローラ駆動用モータドライバ 26 カートリッジ室の蓋駆動用モータドライバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開閉
    手段、該電動装填手段、および該電動排出手段を制御す
    る制御手段とを有し、該制御手段は、フィルムカートリ
    ッジが装填されている場合に、巻き戻しが完了状態にあ
    ると、所定の操作部材の操作で該蓋開閉手段により該開
    閉蓋を開動作させると共に、該電動排出手段によりフィ
    ルムカートリッジの排出動作を行うことを特徴とするカ
    メラ。
  2. 【請求項2】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開閉
    手段、該電動装填手段、該電動排出手段、およびフィル
    ム給送手段を制御する制御手段とを有し、 該制御手段は、フィルムカートリッジが装填されている
    場合に、撮影途中の状態で該開閉蓋を開く動作を行わせ
    るための操作部材が操作されると、該フィルム給送手段
    により巻き戻し動作を開始し、所定の巻き戻し動作が完
    了すると該蓋開閉手段により該開閉蓋を開き、カートリ
    ッジ排出動作を可能とすることを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開閉
    手段、該電動装填手段、該電動排出手段、およびフィル
    ム給送手段を制御する制御手段、フィルムの途中巻き戻
    しのための途中巻き戻し操作部材とを備え、 該制御手段は、該途中巻き戻し操作部材の操作あるいは
    フィルムの規定枚数の撮影の完了後の巻き戻し動作が指
    示されると、該フィルム給送手段を駆動してフィルムの
    巻き戻し動作を開始し、該巻き戻し動作途中において、
    カートリッジ蓋を開く動作を行わせるための操作部材が
    操作された場合、所定の巻き戻し動作の完了を待って該
    蓋開閉手段を駆動してカートリッジ蓋を開き、カートリ
    ッジ排出動作を可能とすることを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該蓋開閉
    手段、該電動装填手段、該電動排出手段を制御する制御
    手段とを備え、 制御手段はフィルムの巻き戻し動作完了以前に、カート
    リッジ挿入部の蓋を開くための操作部材が操作された場
    合と、フィルムの巻き戻し完了後に、カートリッジ蓋挿
    入部の蓋を開くための操作部材が操作された場合とは、
    異なる動作を行わせることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該電動排
    出手段で所定位置まで排出されたカートリッジを手動取
    り出しができかつ自重落下を防ぐ保持力でフィルムカー
    トリッジを保持する保持部材とを有することを特徴とす
    るカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかにお
    いて、表示手段と、カートリッジの使用状況を判別する
    使用状況判別手段を有し、カートリッジ使用状況判別手
    段は装填されたカートリッジが撮影不可能であると判断
    すると、撮影動作およびカートリッジの排出動作を行う
    ことなく、該表示手段に該当する表示を行わすことを特
    徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、カートリッジ使用状
    況判別手段が撮影不可能なカートリッジと判断した場合
    の表示手段への表示と、撮影可能なカートリッジを使用
    した場合の巻き戻し動作完了時の表示とは異なる表示で
    あることを特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、該開閉蓋
    の開閉操作部材と、カートリッジ室の蓋が完全に開いた
    ことを検出する蓋開検出手段と、フィルムカートリッジ
    が挿入されたことを検出するカートリッジ挿入検出手段
    を備え、 該蓋開閉手段は、カートリッジ非装填で、該開閉蓋が閉
    じている場合には、該開閉操作部材の操作により、該開
    閉蓋の開動作を行い、該蓋開検出手段により該開閉蓋が
    開いたことを検出した後、第1の所定時間内に該カート
    リッジ挿入検出手段がカートリッジ挿入を検出しない
    と、該開閉蓋の閉動作を行うことを特徴とするカメラ。
  9. 【請求項9】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋を
    電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過する
    と該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカー
    トリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィルム
    カートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取られ
    たことを検出する抜き取り検出手段を備え、 該蓋開閉手段は、フィルムカートリッジの排出動作の完
    了後、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によりフィ
    ルムカートリッジが取り出されたと判断した場合、カー
    トリッジが抜き取られたことを検出した後第3の所定時
    間経過後に該開閉蓋の閉じ動作を行うことを特徴とする
    カメラ。
  10. 【請求項10】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
    を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
    ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
    カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィル
    ムカートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取ら
    れたことを検出する抜き取り検出手段を備え、 該蓋開閉手段は、カートリッジ排出動作を完了したあ
    と、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によりカート
    リッジが取り出されていないと判断した場合、前記第2
    の所定時間経過後に、再度カートリッジを電動装填、お
    よび開閉蓋の閉じ動作を行うことを特徴とするカメラ。
  11. 【請求項11】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
    を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
    ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
    カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィル
    ムカートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取ら
    れたことを検出する抜き取り検出手段を備え、 該蓋開閉手段は、フィルムカートリッジの排出動作の完
    了後、第2の所定時間内に該抜き取り検出手段によりカ
    ートリッジが取り出され、抜き取られたことを検出した
    後、第3の所定時間経過以前に、再度カートリッジが挿
    入されたと判断した場合には、判断直後に再度フィルム
    カートリッジを電動装填、および開閉蓋の閉じ動作を行
    うことを特徴とするカメラ。
  12. 【請求項12】 フィルムカートリッジ挿入部の開閉蓋
    を電動開閉可能とすると共に、蓋開後に所定時間経過す
    ると該開閉蓋を閉動作させる蓋開閉手段と、フィルムカ
    ートリッジを電動装填させる電動装填手段と、フィルム
    カートリッジを電動排出させる電動排出手段と、フィル
    ムカートリッジがカートリッジ室内から完全に抜き取ら
    れたことを検出する抜き取り検出手段を備え、 該蓋開閉手段は、フィルムカートリッジの排出動作の完
    了後、第2の所定時間内に抜き取り検出手段によりフィ
    ルムカートリッジが取り出されたと判断した場合に、フ
    ィルムカートリッジカートリッジが抜き取られたことを
    検出した後第3の所定時間経過以前に該開閉蓋を閉じる
    操作がなされた場合には、前記所定時間内であっても、
    開閉蓋の閉じ動作を行うことを特徴とするカメラ。
  13. 【請求項13】 請求項9、11または12において、
    第3の所定時間は、第1の所定時間に比べて、等しい
    か、あるいは長い時間であることを特徴とするカメラ。
JP13545595A 1995-06-01 1995-06-01 カメラ Pending JPH08328135A (ja)

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