JP3141064B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP3141064B2
JP3141064B2 JP08035772A JP3577296A JP3141064B2 JP 3141064 B2 JP3141064 B2 JP 3141064B2 JP 08035772 A JP08035772 A JP 08035772A JP 3577296 A JP3577296 A JP 3577296A JP 3141064 B2 JP3141064 B2 JP 3141064B2
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film cartridge
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、デモンストレー
ション用フィルムカートリッジを使用可能なカメラに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルム給送に連動して一体的に動く円
盤上に、フィルムに関する情報を磁気情報として記録
し、フィルムの供給時にこの情報を読み取るようにした
カメラが特開昭55−22799号に提案されている。
また、実開昭58−183695号では、カセットテー
プのテープ巻き取りリールにバーコードにて該カセット
テープに関する情報を記録したものが提案されている
が、前述のフィルム情報をこのようにバーコードにて前
記円盤に記録しておくことも可能である。そして、フィ
ルムの給送開始時にフォトインタラプタなどの光学的手
段などにより読み取る様に構成することにより、自動的
にフィルム情報の設定が可能になる。
【0003】また、フィルムが未使用(未露光)か使用
済(露光済)かをフィルムカートリッジ内の供給スプー
ルの回転と連動して動く表示手段にて表示するフィルム
カートリッジが特開平2−114248号にて提案され
ている。カメラはこの表示手段による表示状態を識別す
ることで、撮影済フィルムが装填された場合でも、貴重
な撮影済の駒に対する多重露光を避けることが可能にな
る。この様な多重露光禁止手段を有効に機能させる為に
は、カメラ側ではフィルムの撮影終了後に前記表示手段
を使用済を示す位置にセットする必要がある。この様な
カメラについての提案は、本出願人による特開平4−3
01829号,特開平4−366933号などがある。
【0004】また、フィルム装填時の操作をより簡便な
ものにする為、従来のように使用者がフィルム先端部を
引き出して所定の位置にセットして装填動作を行うので
はなく、フィルムカートリッジリッジを所定の位置にセ
ットするだけで、モータなどを使用して該フィルムカー
トリッジのカメラへの引き込み動作を含めて自動化が行
われたカメラも考えられている。
【0005】前記の装填が自動化されたカメラを販売店
の店頭で購入予定者に展示する場合、自動装填動作をデ
モンストレーション(実演)するためには実際にフィル
ムカートリッジを装填しなければならない。しかしなが
ら、このようなデモンストレーションで未露光状態のフ
ィルムが入ったフィルムカートリッジを使用するのは、
装填後に撮影動作が行われてしまうと無駄な撮影が行わ
れてしまうことになり、また最終駒までの撮影が行われ
てしまうと自動的に巻き戻され、そのフィルムカートリ
ッジは撮影動作が禁止されてしまうので不経済である。
【0006】この為に、フィルムが入っていないフィル
ムカートリッジを店頭でデモンストレーション用のフィ
ルムカートリッジとして用意することが考えられてい
る。以後、この様なフィルムの無いフィルムカートリッ
ジのことを“デモ用フィルムカートリッジ”とも呼ぶ。
この様なデモ用フィルムカートリッジは、通常のフィル
ムカートリッジと区別する為に前記のバーコード情報に
よって通常のフィルムとは識別可能になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラでは、フ
ィルムカートリッジがカメラ内に装填されている時に
は、装填時に自動的に撮影可能位置まで給送を行うオー
トローディング動作や、レリーズ動作後の1駒巻き上げ
動作、及び、フィルムの巻き戻し動作などの給送動作時
に、フィルムのパーフォレーションを検出するなどの方
法で位置決めを行っている。カメラ内にフィルムカート
リッジが入っていない場合は、これを検出して給送動作
を行わなかったり、パーフォレーション検出を禁止する
などによって、異常の無い動作が可能であるが、しかし
ながらデモ用フィルムカートリッジの場合はフィルムカ
ートリッジとしては装填されているが、フィルムが内蔵
されていないという状態になる為、カメラはフィルムが
無いことを直ちに判別できず、給送動作中にいつまでも
パーフォレーションが検出できないとして故障と自己診
断して動作不可能状態になっていた。
【0008】また、前記フィルムの露光表示はフィルム
の全撮影が終了後は「露光済」状態となって、そのフィ
ルムを再び装填しても多重露光禁止の為に撮影動作が行
われなくなってしまうが、デモ用フィルムカートリッジ
の場合、店頭で繰り返し使用可能であることが望まし
く、この様な仕様は不便であるといった欠点があった。
この「露光済」状態を「未露光」状態の設定に戻す為に
は一般の使用者が通常フィルムの状態設定を簡単に変更
することができないよう特殊な工具を必要とするが、そ
のような工具を店頭にて用意することも不便であった。
【0009】 本出願人は、工場などの製造工程におい
て所定モードに設定することで、上記の様な撮影済フィ
ルムでも使用可能にする提案として、特開平6−111
740号が為されているが、これは工場の工程内などで
工具によってカメラ内部のEEPROMなどの不揮発性
記憶素子を書き換えて所定のモードに入れるもので、店
頭ではこの様な所定モードへの設定を行うことは困難で
あった。
【0010】又、前記フィルムの露光表示の設定は、露
光表示が供給スプールと一体的に回転する為に、通常フ
ィルムの巻き戻しの終了時に行われるのであるが、デモ
用フィルムカートリッジの場合はフィルムが無いので、
巻き戻しを行うことなくフィルムカートリッジの排出が
可能であり、その際に巻き戻し動作を行っていない為、
所定の露光表示に設定されていない場合があるという問
題があった。
【0011】さらに、店頭でのデモンストレーション
時、低ISO感度の設定になっているとストロボが発光
し易くなり、カメラの電池消耗が高くなるという問題も
あった。
【0012】更に、カメラに装填された後はデモ用フィ
ルムカートリッジと通常のフィルムカートリッジのどち
らが装填されているかを確認するのが難しいという問題
点もあった。
【0013】 (発明の目的) 本発明の第1の目的
は、デモンストレーション用フィルムカートリッジを使
用した撮影動作の際に、店頭でのデモンストレーション
効果を損なうことなくフィルム給送に基づく故障やエ
ラーが発生してしまうといった事態を無くすことがで
き、しかも、フィルム巻き戻し動作を行わずにデモンス
トレーション用フィルムカートリッジを排出しても、フ
ィルム露光状態表示部での表示を、繰り返し該デモンス
トレーション用フィルムカートリッジを使用可能とする
状態に確実に設定しておくことができるカメラを提供す
ることにある。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】 本発明の第2の目的は、上記第1の目的
を達成すると同時に、店頭でのデモンストレーション時
における電池の消耗を少なくすることのできるカメラを
提供することにある。
【0018】 本発明の第3の目的は、上記第1の目的
を達成すると同時に、装填されているフィルムカートリ
ッジが通常のものかデモンストレーション用のものかを
使用者に容易に知らせることのできるカメラを提供する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】 上記第1の目的を達成
するために、請求項記載の本発明は、フィルムの露光
状態を表示するフィルム露光状態表示部、及び、フィル
ムの入っていないデモンストレーション用フィルムカー
トリッジであるか否かを示すフィルムカートリッジ表示
部を具備したフィルムカートリッジを使用可能なカメラ
において、前記フィルムカートリッジ表示部より装填さ
れたフィルムカートリッジがフィルムの入っていないデ
モンストレーション用フィルムカートリッジであるか否
かを識別するフィルムカートリッジ識別手段と、前記フ
ィルム露光状態表示部の表示を設定するフィルム露光状
態設定手段と、前記フィルムカートリッジ識別手段によ
装填されたフィルムカートリッジがフィルムの入って
いないデモンストレーション用フィルムカートリッジで
あることが識別された場合は撮影動作は許容するがフ
ィルム送り動作を禁止すると共に、前記フィルム露光状
態表示部の表示を未露光の状態に設定するように前記フ
ィルム露光状態設定手段に指示する制御手段とを有する
ことを特徴とするものである。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】 上記第2の目的を達成するために、請求
記載の本発明は、請求項1記載のカメラにおいて、
前記制御手段が、前記フィルムカートリッジ識別手段に
より装填されたフィルムカートリッジがフィルムの入っ
ていないデモンストレーション用フィルムカートリッジ
であることが識別された場合は、フィルム感度を高感度
側に設定することを特徴とするものである
【0025】 上記第3の目的を達成するために、請求
記載の本発明は、請求項1記載のカメラにおいて、
情報表示手段と、前記フィルムカートリッジ識別手段に
より装填されたフィルムカートリッジがフィルムの入っ
ていないデモンストレーション用フィルムカートリッジ
であることが識別された場合は、前記情報表示手段での
表示を、通常のフィルムカートリッジが装填された場合
の表示とは異ならせる表示制御手段とを有することを特
徴とするものである
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は本発明の実施の一形態に係るカメラ
に使用されるフィルムカートリッジの上面図であり、1
はフィルムカートリッジ、2は前記フィルムカートリッ
ジ1の供給スプール、3a,3b,3c,3dは前記フ
ィルムカートリッジ1内のフィルムの露光状態を表す為
の表示用窓であり、供給スプール2と一体的に回転する
該フィルムカートリッジ1内の指標2aが供給スプール
2の停止位置に応じて、前記表示用窓3a,3b,3
c,3dのいずれかの窓から表示されるように構成され
ている。
【0028】表示用窓3a,3b,3c,3dは使用者
に対してフィルム露光状態を理解し易くする為に、図示
の様にそれぞれの形状を異ならせている。
【0029】図2は表示用窓3a〜3dのそれぞれに指
標2aが表示された場合を図示したものであり、図2
(a)は、表示用窓3aに指標2aが表示されている場
合を示し、フィルムが「未露光」状態であることを示し
ている。同様に図2(b)は、指標2aが表示用窓3b
に表示されている場合で、「途中露光」状態を示し、図
2(c)は、指標2aが表示用窓3cに表示されている
場合で、「露光済」状態を示し、図2(d)は、指標2
aが表示用窓3dに表示されている場合で、「現像済」
状態を示している。上記図1の場合は表示用窓3aから
指標2aが表示されている場合であるので、「未露光」
状態を表示していることになる。
【0030】図3は上記のフィルムカートリッジ1の斜
視図、図4は同じく該その下面図であり、図4に示す様
に、該フィルムカートリッジ1の下面に切り欠き部4a
及び4bが設けられていて、この切り欠き部4a,4b
には、供給スプール2と一体的に動作するバーコード円
盤5が表出している。
【0031】 図5は上記のバーコード円盤5の形状を
示す図であり、該バーコード円盤5上には、ほぼ半周に
渡って明,暗のバーコードが記されている。このバーコ
ードには明,暗ともに幅の広いバーと細いバーがあり、
これらの組み合わせによって、例えばフィルム駒数,I
SO感度,ネガポジか、カラーフィルムか白黒フィルム
かなどのフィルムの種類に関する情報等が記録されてい
る。そして、これらのバーコード情報は、図4に示した
切り欠き部4a及び4bから光学的に読み取ることがで
きる。
【0032】また、このフィルムカートリッジ1がデモ
用フィルムカートリッジであるか否かの情報もこのバー
コード部に記録されている。デモ用フィルムカートリッ
ジであるかどうかについて一例を挙げると、フィルムの
ISO感度情報を表す部分を用いて、バーコードで表現
された値が例えば「1」なら「ISO25」,「2」な
ら「ISO50」,「3」なら「ISO100」……と
いうように構成し、この値が「0」の時にはデモ用フィ
ルムカートリッジであることを示しているというように
定義することが可能である。
【0033】デモ用フィルムカートリッジであることを
バーコード部に記録しておく手法についてはこれに限定
されず、デモ用フィルムカートリッジであることを示す
専用のビットをバーコード情報の中に含めるようにして
も良い。また、デモ用フィルムカートリッジはフィルム
を内蔵していないので、ISO感度ではなく、駒数情報
部を用いて、前記のISO感度情報内にデモ用フィルム
カートリッジである情報を含めたのと同様にしてデモ用
フィルムカートリッジであることを表現しても良い。
【0034】バーコード円盤5のバーコードが記されて
いないほぼ半周の部分はバーコード情報を読み取る際の
基準位置検出や、指標2aによるフィルム露光状態の表
示を行う際の供給スプール2の位置決めのために使用さ
れる。
【0035】図6は本発明の実施の一形態に係るカメラ
の概略構成を示すブロック図である。
【0036】図6において、11はカメラ全体の動作を
司る、レジスタやRAM,ROMなどを有するマイクロ
コンピュータ等で構成される制御回路、12は被写体と
の距離を測定する測距回路や測光回路を含み、不図示の
撮影レンズの合焦動作及び被写体の輝度にしたがってフ
ィルムへの露光を制御するシャッタの開閉動作を行うA
F・AE制御回路、13は、調整用データなどを製造工
程にて書き込んだり、カメラの動作中にフィルムカウン
タの情報や動作状態を記録したりする為に使用される書
き込み可能な不揮発性メモリであるところのEEPRO
Mである。14,17は信号オン時のパルス幅によって
等価的にモータ電流を制御するPWM(Pulse Width M
odulation=パルス幅変調)信号を発生するPWM制御
回路であり、前記制御回路11からの指令によりデュー
ティー比を変更することができる。15,18はモータ
駆動回路、16はフィルムの給送,巻き戻し動作を行う
フィルム給送用モータ、19はフィルムカートリッジ1
の装填及び排出動作の為のフィルムカートリッジ用モー
タである。
【0037】前記モータ駆動回路15はPWM制御回路
14からのPWM信号によってフィルム給送用モータ1
6の回転制御を行い、前記モータ駆動回路18はPWM
制御回路17からのPWM信号によってフィルムカート
リッジ用モータ19の回転制御を行う。前記PWM信号
のデューティー比を可変することにより、フィルム給送
用モータ16,フィルムカートリッジ用モータ19の動
作速度を可変することができる。
【0038】20,22はそれぞれフォトリフレクタ制
御回路、21,23はバーコード円盤5上のバーコード
情報を読み出す為のフォトリフレクタである。
【0039】前記フォトリフレクタ制御回路20は、前
記フォトリフレクタ21を作動させ、回転するバーコー
ド円盤5に対して赤外光を投射すると共にその反射光を
検出し、検出レベルを適切なレベルでコンパレートする
ことでバーコード円盤5上のバーコード信号を明暗の二
値信号として検出する。前記フォトリフレクタ制御回路
22も、前記フォトリフレクタ23に対して同様の動作
を行わせる。前記フォトリフレクタ21はフィルムカー
トリッジ1の切り欠き部4aからバーコード円盤5上の
バーコード信号を検出し、前記フォトリフレクタ23は
同様にフィルムカートリッジ1の切り欠き部4bからバ
ーコード円盤5上のバーコード信号を検出する。
【0040】24はレリーズスイッチで、マニュアル操
作によりオンされることでカメラのレリーズ動作が開始
される。25は巻き戻しスイッチであり、オンされるこ
とによりフィルム巻き戻しが開始される。26はフィル
ムカートリッジ排出スイッチであり、フィルム巻き戻し
動作が終了した後に操作されると、フィルムカートリッ
ジ1がカメラから排出される。27はISO・フィルム
駒数表示スイッチであり、このスイッチがオンしている
間、外部表示である後述の液晶(LCD)表示装置29
にISO感度とフィルムの最大撮影可能駒数が表示され
る。29は外部表示装置であるLCD表示装置であり、
28は前記LCD表示装置29を制御回路11からの表
示信号に従って駆動するLCD駆動回路である。
【0041】前記LCD表示装置29には通常は現在撮
影可能な駒が何駒目であるかというフィルムカウンタ情
報が表示されていて、前記ISO・フィルム駒数表示ス
イッチ27が操作されている間は、前述した様に、フィ
ルムカウンタ情報の代わりに装填されているフィルムカ
ートリッジ1の最大撮影可能駒数が表示され、さらにI
SO感度情報も表示される。
【0042】 次に、前記制御回路11の動作を、図7
〜図9のフローチャートにしたがって説明する。なお、
この実施の形態におけるカメラは、フィルムカートリッ
ジ1のカートリッジ室内への引き込みや排出を行うもの
である。図7のステップS100からステップS114
までは、フィルムカートリッジ1の装填からローディン
グ(フィルム空送り)完了までの動作である。
【0043】まずステップS100においては、カメラ
にフィルムカートリッジ1がカートリッジ室に挿入され
ているかどうかの判別を行い、挿入されない間はこのス
テップS100を繰り返す。その後フィルムカートリッ
ジ1が挿入されると、ステップS101へ進む。
【0044】ステップS101においては、フィルムカ
ートリッジ1が所定の位置まで挿入されたので、PWM
制御回路17,モータ駆動回路18を介してフィルムカ
ートリッジ用モータ19を駆動し、フィルムカートリッ
ジ1をカートリッジ室内へ引き込む動作を行い、ステッ
プS102へ進む。
【0045】ステップS102においては、フィルムカ
ートリッジ1がカートリッジ室に引き込まれて装填が完
了すると該フィルムカートリッジ1の露光表示がどの状
態になっているかを判別するために、PWM制御回路1
4,モータ駆動回路15を介してフィルム給送用モータ
16をフィルム巻き戻し方向に動作させ、該フィルムカ
ートリッジ1に具備されたバーコード円盤5を回転さ
せ、ステップS103へ進む。
【0046】ステップS103においては、フィルムカ
ートリッジ1の露光情報(図2に示した何れの状態であ
るかの情報)の読み取りを行う。この読み取りは、バー
コード円盤5の回転と同時にフォトリフレクタ制御回路
20,22、フォトリフレクタ21,23を駆動し、バ
ーコード円盤5の回転初期状態においてそれぞれのフォ
トリフレクタ21,23からどのようなバーコードの信
号が出力されるかによって行われる。これにより、バー
コード円盤5がフィルムカートリッジ装填時にどの角度
位置に停止していたかを判別することができる。この判
別方法についての詳細は後述する。フィルムカートリッ
ジ1の露光情報の読み込みが終了するとステップS10
4へ進む。
【0047】ステップS104においては、バーコード
円盤5上のバーコード情報の読み取り及びそのデコード
を行う。この読み取りは、フォトリフレクタ制御回路2
0,22、フォトリフレクタ21,23を用い、バーコ
ード円盤5上の半周に渡る暗部分を検出し、その暗部分
を基準として次に来る明信号からの明暗のパターンをバ
ーコード情報とする。このバーコード情報をデコードす
ることで、フィルム駒数,ISO感度,フィルムの種
類,デモ用フィルムカートリッジであるかどうかなどの
情報が得られる。次にステップS105へ進む。
【0048】ステップS105においては、上記ステッ
プS104でデコードされたバーコード情報に基づい
て、装填されたフィルムカートリッジ1がデモ用フィル
ムカートリッジ(フローでは、デモ用カートリッジと略
記)であるか否かの判別を行う。この結果、デモ用フィ
ルムカートリッジである場合にはステップS115へ進
み、通常のフィルムカートリッジである場合にはステッ
プS106へ進む。
【0049】ここでは、通常のフィルムカートリッジが
装填されていたものとして、ステップS106へ進むも
のとする。
【0050】ステップS106においては、上記ステッ
プS103で読み取られたフィルムカートリッジ1の露
光情報や、上記ステップS104でデコードされたフィ
ルム駒数,ISO感度,フィルムの種類などの情報をE
EPROM13に書き込む。これは、フィルムカートリ
ッジ1の露光情報はバーコード円盤5を回転させないと
判別できないためで、一度露光情報を読み取った後はそ
の情報を不揮発性記憶素子に記憶させておき、電池電圧
の低下によって電池交換が行われた後などに対応可能と
するためである。フィルムの露光状態表示と異なり、バ
ーコードから得られるフィルム駒数,ISO感度などの
情報はバーコード情報を読み取ることによってフィルム
カートリッジ装填時でなくとも可能で有るが、フィルム
のローディングが行われた後は、駒位置位置出しなどの
都合によりフィルム給送中に自由にバーコードの読み取
りを行えないため、電池交換時などの事態を考慮してこ
れらの情報を不揮発性記憶素子に記憶させるようにして
いる。次にステップS107へ進む。
【0051】ステップS107においては、上記ステッ
プS103において読み取られたフィルムカートリッジ
1の露光状態が「露光済」か「現像済」かどうかを判別
する。「露光済」又は「現像済」のフィルムに対しては
カメラが撮影動作を行うことはできないので、装填され
たフィルムカートリッジ1がこれらの露光状態の場合
は、以降のフィルムローディング動作,撮影動作は行わ
ずに直ちに図8に示すステップS133へ進む。一方、
装填されたフィルムカートリッジ1がこれら以外の「未
露光」又は「途中露光」の場合はステップS108へ進
む。
【0052】ここでは、「未露光」又は「途中露光」の
フィルムカートリッジ1であるとしてステップS108
へ進むものとする。
【0053】このステップS108までの動作が進んだ
場合は、装填されたフィルムカートリッジ1からフィル
ムのローディング動作を行って良いため、上記ステップ
S102〜S107の各ステップではフィルム給送用モ
ータ16へは巻き戻し通電が行われていたが、それを停
止し、フィルムを送り出すために今度はPWM制御回路
14,モータ駆動回路15を介して前記フィルム給送用
モータ16をフィルムの巻き上げ方向に回転させ、ステ
ップS109へ進む。
【0054】ステップS109においては、上記ステッ
プS103において読み取られたフィルムカートリッジ
1の露光状態が「途中露光」か否かを判別する。もし
「途中露光」でない場合、つまり「未露光」である場合
はステップS110へ進む。
【0055】ステップS110においては、公知のフィ
ルムローディング動作によって1駒目が撮影可能位置に
セットされるまで該フィルムのローディング動作を行
う。そして、このローディング動作が完了したなら、巻
き上げ方向通電を停止し、LCD表示装置29のフィル
ムカウンタ部に「1」を表示し、ステップS111へ進
む。
【0056】ステップS111においては、内部のRA
Mに、装填されているフィルムカートリッジ1が「未露
光」状態であることを示すフラグをセットする。そし
て、ステップS114へ進む。
【0057】一方、上記ステップS109において、装
填されたフィルムカートリッジ1が「途中露光」と判別
した場合はステップS112へ進む。
【0058】ステップS112においては、未露光駒を
検出するまでフィルムローディング動作を行う。未露光
駒の検出は、例えばフィルム面上に記録されている磁気
記録の有無を検出することによって行われる。これはフ
ィルム面に磁性体が塗布されたフィルムに撮影時の各種
情報を一駒毎に記憶するもので、未露光駒にはこの情報
記録が行われていないため、磁気記録の有無を検知する
ことによって未露光駒を識別することが可能である。最
初の未露光駒が撮影可能位置にセットされるまでフィル
ムのローディング動作を行い、このローディング動作が
完了したなら、巻き上げ方向通電を停止し、その未露光
駒の駒数をLCD表示装置29のフィルムカウンタ部に
表示し、ステップS113に進む。
【0059】ステップS113においては、内部のRA
Mに、装填されているフィルムカートリッジ1が「途中
露光」状態であることを示すフラグをセットする。そし
て、ステップS114へ進む。
【0060】ステップS114においては、フィルムの
ローディング動作が終了後、現在セットされている駒数
やフィルムカートリッジ1の露光状態を示すフラグなど
の情報をEEPROM13に記憶する。
【0061】 以上の動作によりフィルムのローディン
グ動作は終了し、次に撮影動作や巻き戻し動作などを実
行する、図に示すステップS120〜S122へ進む
ことになる。
【0062】また、上記ステップS105において、装
填されたフィルムカートリッジ1がデモ用フィルムカー
トリッジであると判別した場合は、前述した様にステッ
プS105からステップS115へ進むことになる。
【0063】ステップS115においては、内部のRA
Mにデモ用フィルムカートリッジであることを示すデモ
用フィルムカートリッジ・フラグをセットし、ステップ
S116へ進む。上記デモ用フィルムカートリッジ・フ
ラグは、後のステップS124,ステップS129など
において、装填されているフィルムカートリッジ1がデ
モ用フィルムカートリッジであるかどうかの判別を行う
際に参照される。
【0064】ステップS116においては、内部のRA
Mに、装填されているフィルムカートリッジが「未露
光」状態であることを示すフラグをセットし、ステップ
S117へ進む。この様にデモ用フィルムカートリッジ
の場合は、このステップS116において、フィルムカ
ートリッジ1の露光状態表示の如何にかかわらず、制御
回路11は「未露光」状態であるとして内部的に処理を
行う。
【0065】ステップS117においては、デモ用フィ
ルムカートリッジが装填されているので、ISO800
のフィルムが装填されているものとして、以下のステッ
プS123の撮影動作などで使用されるフィルム感度を
ISO800にセットする。本実施の形態においては、
フィルム感度を表しているバーコード部分にデモ用フィ
ルムカートリッジであることを表す情報が記憶されてい
ることを想定している。すなわち、デモ用フィルムカー
トリッジはフィルム感度情報を有していない。これをI
SO800として処理するのは、使用頻度の高いフィル
ム感度(ISO100〜ISO400)より高めの感度
に設定することで、ストロボ発光を抑制し、カメラの電
池の消耗を低減させる為である。続いてステップS11
8へ進む。
【0066】ステップS118においては、LCD表示
装置29のフィルムカウンタ部に「0」を表示し、ステ
ップS119に進む。デモ用フィルムカートリッジはフ
ィルムが無いので、この様にフィルムカウンタ表示は常
に「0」を表示する。
【0067】 ステップS119においては、フィルム
の露光状態の表示の設定動作を行う。露光状態表示設定
動作については詳しくは後述する。上記ステップS11
6において「未露光」フラグがセットされているため、
このステップS119では「未露光」状態に露光状態の
表示を行う。以後は撮影動作や巻き戻し動作などを実行
する、図に示すステップS120〜S122へ進む。
【0068】ここで、デモ用フィルムカートリッジの場
合、「未露光」状態に表示設定を行ってしまうのは、後
述するようにデモ用フィルムカートリッジの場合はフィ
ルムが内蔵されていないので巻き上げ動作が行われず、
かつ撮影動作を行っても「未露光」状態から「途中露
光」,「露光済」には変化しないので、このステップS
119で露光状態表示設定を行うことが可能である。ま
た、このステップで露光状態表示を設定しておくこと
で、フィルムカートリッジ排出時も改めて露光状態表示
の設定動作を行う必要が無く、デモ用フィルムカートリ
ッジ使用時の操作感を改善する効果がある。
【0069】次の図8に示すステップS120〜S12
2は、使用者の操作を待つステップである。
【0070】ステップS120においては、レリーズス
イッチ24が押されたかどうかを判別し、レリーズスイ
ッチ24が押されていない場合にはステップS121へ
進む。
【0071】ステップS121においては、巻き戻しス
イッチ25が操作されたかどうかを判別し、巻き戻しス
イッチ25が操作された場合はステップS129へ進
む。一方、押されていない場合には、次のステップS1
22へ進む。
【0072】ステップS122においては、ISO・フ
ィルム駒数表示スイッチ27がオンされたかどうかを判
別し、該ISO・フィルム駒数表示スイッチ27がオン
された場合は図9のステップS150へ進み、オンされ
ていない場合にはステップS120へ戻り、ステップS
120〜S122を繰り返す。
【0073】一方、上記ステップS120において、レ
リーズスイッチ24が操作されるとステップS123に
進み、以下ステップS123〜S128において、撮影
動作に関する動作を行う。
【0074】ステップS123においては、AF・AE
制御回路12を制御することによって測距,測光,スト
ロボ充電,フォーカシング,シャッタ制御,ストロボ制
御など公知の撮影動作を実行し、フィルムに対する露光
を行う。そして、ステップS124へ進む。
【0075】ステップS124においては、内部のRA
M上のデモ用フィルムカートリッジ・フラグをチェック
し、現在装填されているフィルムカートリッジ1がデモ
用フィルムカートリッジであるかどうかの判別を行う。
デモ用フィルムカートリッジの場合には給送動作は不要
であるので直ちにステップS120に戻る。この動作に
より、デモ用フィルムカートリッジの場合は後述のステ
ップS126が実行されないため、フィルム巻き上げ動
作は行われず、フィルムカウンタは「0」のままであ
る。また、ステップS125やステップS130も実行
されないので、露光状態は「未露光」状態から変化しな
い。一方、デモ用フィルムカートリッジで無い場合は、
以下のステップS125〜S128へ進む。
【0076】ステップS125においては、内部のRA
Mに、装填されているフィルムカートリッジが「途中露
光」状態であることを示すフラグをセットする。これに
より、「未露光」フィルムは1駒でも撮影が実行される
と「途中露光」状態に露光状態が変化する。次にステッ
プS126へ進む。
【0077】ステップS126においては、フィルムの
1駒巻き上げ動作を行う。この際、撮影日時,ストロボ
使用の有無,撮影倍率,焦点距離,絞り,シャッタ速
度,撮影シーンの輝度,逆光か否かなどの撮影時の各種
情報がフィルム面上に磁気記録される。巻き上げ動作が
終了するとステップS127へ進む。
【0078】ステップS127においては、装填されて
いるフィルムの最大撮影駒数の撮影が終了したかを判定
する。これは、上記ステップS104で読み取られた装
填されているフィルムの駒数情報から最大撮影駒の撮影
が終了したことで判定しても良いし、上記ステップS1
26での巻き上げ動作中にフィルムの終端を示す指標を
検出するなどによって行っても良い。また、給送時の突
っ張りの発生で判定するなど公知の技術によって判定が
可能である。最大撮影駒数の撮影が終了していない場合
はステップS128へ進む。
【0079】ステップS128においては、最大撮影駒
数の撮影が終了していないので、新たな駒数を制御回路
11内のカウンタをセットすると共に、LCD表示装置
29にLCD駆動装置28を介して表示を行わせる。ま
た駒数情報と露光状態のフラグ(ここでは必ず「途中露
光」状態になっている)をEEPROM13に書き込
む。その後はステップS120に戻り、再びレリーズス
イッチ24の操作、または巻き戻しスイッチ25,IS
O・フィルム駒数表示スイッチ27の操作を待つ。
【0080】また、上記ステップS127において、最
大撮影駒数の撮影が終了したと判別した場合はステップ
S130へ進む。
【0081】ステップS130においては、全駒数の撮
影が終了しているため、内部のRAMに、装填されてい
るフィルムカートリッジが「露光済」状態であることを
示すフラグをセットする。そして、ステップS131へ
進む。
【0082】上記ステップS121において、巻き戻し
スイッチ25が操作されると、前述した様にステップS
129へ進む。
【0083】ステップS129においては、内部のRA
M上のデモ用フィルムカートリッジ・フラグをチェック
し、デモ用フィルムカートリッジであるかどうかの判別
を行う。この結果、デモ用フィルムカートリッジである
場合は、フィルムが内蔵されていないので後述のステッ
プS132の巻き戻し動作等をスキップして、ステップ
S133へ進むが、デモ用フィルムカートリッジで無い
場合は、以下のステップS131へ進む。
【0084】最大撮影駒数の撮影が終了する(ステップ
S127のYES)か、巻き戻しスイッチ25が操作さ
れ、かつ、装填されているフィルムカートリッジ1がデ
モ用フィルムカートリッジでない場合(ステップS12
1→S129のNO)には、前述した様にステップS1
31へ進む。
【0085】 ステップS131においては、巻き戻し
状態であることを示すフラグやフィルムの露光状態を示
すフラグEEPROM13に記憶する。これは、巻き
戻し動作途中に電源リセットが掛った場合に、巻き戻し
動作を再開させるため、巻き戻し動作途中であるという
情報を不揮発性の記憶媒体に記憶しておく必要があるた
めである。次にステップS132に進む。
【0086】ステップS132においては、フィルムの
巻き戻し動作を実行する。巻き戻し動作は、PWM制御
回路14,モータ駆動回路15を介してフィルム給送用
モータ16をフィルム巻き戻し方向に動作させることで
行われる。巻き戻しの終了は、フィルムがフィルムカー
トリッジ1内に巻き戻されたことを公知の手段、例えば
使用者の判断により、又は不図示の入力手段から信号が
入力される事や、フィルムの巻き戻しに所定の時間が経
過したことや、給送の経過を光電変換素子などで検出す
る方法などにより判別することで行われる。フィルム巻
き戻し動作が終了すると、ステップS133へ進む。
【0087】フィルムの巻き戻し動作が終了する(ステ
ップS132)か、装填時に「露光済」又は「現像済」
のフィルムカートリッジ1が装填された場合(ステップ
S107のYES)は、前述した様にステップS133
へ進む。
【0088】ステップS133においては、フィルムの
露光状態の表示の設定動作を行う。この動作については
詳しくは後述する。フィルム露光状態の表示設定動作が
終了すると、ステップS134へ進む。
【0089】ステップS134においては、フィルムカ
ートリッジ排出スイッチ26がオンしたかどうかの判別
を行い、該フィルムカートリッジ排出スイッチ26がオ
ンしていない間は、オンするまでこのステップS124
を繰り返す。このステップではレリーズスイッチ24の
検出は行われないので、巻き戻し終了状態又は露光済の
フィルムカートリッジ1が装填された場合などにレリー
ズが禁止されている。その後、前記フィルムカートリッ
ジ排出スイッチ26がオンすることにより、ステップS
135へ進む。
【0090】ステップS135においては、PWM制御
回路17,モータ駆動回路18を介してフィルムカート
リッジ用モータ19をフィルムカートリッジ排出方向に
駆動し、フィルムカートリッジ1をカメラ(カートリッ
ジ室)内より排出する。フィルムカートリッジ排出動作
が終了すると、ステップS136へ進む。
【0091】ステップS136においては、デモ用フィ
ルムカートリッジ・フラグをクリアし、次にデモ用フィ
ルムカートリッジでない通常の未露光フィルムカートリ
ッジが装填された場合でも、デモ用フィルムカートリッ
ジとしての動作を行わないようにする。
【0092】次に、図8のフローチャートから分岐する
ISO・フィルム駒数情報の表示動作について図9のフ
ローチャートにより説明すると共に、ISO・フィルム
駒数情報表示時のLCD装置装置29上の表示の様子に
ついて図10を用いて説明する。
【0093】 図8のステップS122において、IS
O・フィルム駒数表示スイッチ27がオンであった場合
は、前述した様に図のステップS150に進む。
【0094】 ステップS150においては、内部のR
AM上のデモ用フィルムカートリッジ・フラグをチェッ
クし、デモ用フィルムカートリッジであるかどうかの判
別を行う。この結果、デモ用フィルムカートリッジで無
い場合はステップS151に進む。
【0095】ステップS151においては、LCD表示
装置29に、図7のステップS104でバーコード円盤
5上のバーコードから読み取ったISO感度とフィルム
最大駒数の表示を行う。
【0096】図10は本実施の形態におけるISO・フ
ィルム駒数情報表示のLCD表示装置29での表示の様
子を示す図である。
【0097】図10(a)は、デモ用フィルムカートリ
ッジで無い通常フィルムカートリッジが装填されてい
て、かつ、ISO・フィルム駒数表示スイッチ27がオ
フ状態であって、現在のフィルムカウンタを表示してい
る状態を示している(ここでは次に撮影される駒が「1
2駒目」であることを示している)。
【0098】 上記図10(a)の状態でISO・フィ
ルム駒数表示スイッチ27がオンされると、図10
(b)の様に、ISO感度(ここでは「ISO20
0」)が表示され、又装填されているフィルムの最大撮
影可能駒数(ここでは「40駒」)がフィルムカウンタ
部に表示される。ISO感度を表示する部分は通常状態
(図10(a)の状態)では、例えば年月日や時間など
の別の情報を表示するようにしても良い。ISO感度,
フィルム駒数の表示を行った後は、ステップS151か
らステップS156へ進む。
【0099】上記ステップS150において、デモ用フ
ィルムカートリッジが装填されている場合は、ステップ
S152へ進む。
【0100】 ステップS152においては、ISO感
度を表示する部分に、図10(c),図10(d)に示
す様に、ISO感度情報の代りに「−−」が表示され
る。図7のステップS117においてデモ用フィルムカ
ートリッジの場合は、ISO800として露光制御が行
われることになっているが、ここで「800」という表
示を行わないのは、通常フィルムカートリッジが装填さ
れている場合と表示を変えることにより、使用者に装填
されているフィルムカートリッジ1がデモ用フィルムカ
ートリッジであることを識別させるためである。次にス
テップS153へ進む。
【0101】ステップS153においては、図7のステ
ップS104でバーコード円盤5上のバーコードにフィ
ルム最大駒数情報が設定されているかどうかをチェック
する。駒数設定有りの場合はステップS154へ進み、
駒数設定が無い場合にはステップS155へ進む。デモ
用フィルムカートリッジの場合にはフィルムが内蔵され
ていないため、通常のフィルムカートリッジと違い、最
大撮影可能駒数の表示は意味を持たないが、他のフィル
ムカートリッジとの互換性のために擬似的な最大撮影可
能駒数が設定されている場合もある。
【0102】上記ステップS153にて最大撮影可能駒
数が設定されている場合、ステップS154において、
LCD表示装置29のフィルムカウンタ部にその最大撮
影可能駒数を表示する。図10(c)は最大撮影可能駒
数が設定されている場合のデモ用フィルムカートリッジ
の表示を表している。ここにおいては、最大駒数として
「40駒」の設定がされている。
【0103】また、上記ステップS153にて最大撮影
可能駒数が設定されていない場合、ステップS155に
おいて、LCD表示装置29のフィルムカウンタ部に
「−−」を表示する。図10(d)は最大撮影可能駒数
が設定されていない場合のデモ用フィルムカートリッジ
の表示を表している。
【0104】上記ステップS154又はステップS15
5の動作を終了すると、以下のステップS156へ進
む。
【0105】ステップS156においては、ISO・フ
ィルム駒数表示スイッチ27がオフかどうか判別し、オ
フでなければオフされるまでこのステップS156を繰
り返す。その後、該ISO・フィルム駒数表示スイッチ
27がオフされると、ステップS157へ進む。
【0106】ステップS157においては、LCD表示
装置29上に表示されているISO感度,最大撮影可能
駒数を消して、フィルムカウンタ表示を復帰させる。そ
して、図8のステップS120に戻る。
【0107】以上で、ISO・フィルム駒数情報の表示
動作のフローを終了する。
【0108】 以上説明した動作により、デモ用フィル
ムカートリッジが装填された場合には、図7のステップ
106〜S114の動作はスキップされるため、給送
動作であるローディング動作は実行されない。さらに、
図8のステップS125〜S128の動作もスキップさ
れるため、撮影動作後の1駒巻き上げ動作も実行されな
い。更に、図8のステップS131〜S132の動作も
スキップされるため、巻き戻し動作も実行されない。こ
の様にフィルム給送に関係する動作は禁止される。一
方、ステップS123における撮影動作や、ステップS
135におけるフィルムカートリッジの排出動作などは
実行される。
【0109】また、デモ用フィルムカートリッジの場合
には、図7のステップS116において、同じく図7の
ステップS103で読み取られた露光状態表示に関係な
く、「未露光」として制御回路11内部で処理が行われ
る。このため、デモ用フィルムカートリッジの場合は、
「途中露光」,「露光済」,「現像済」に露光状態表示
が行われている場合でも、撮影動作が禁止されず、店頭
でのデモンストレーションに使用することが可能であ
る。
【0110】又、図7のステップS119において、デ
モ用フィルムカートリッジであることが識別された直後
に「未露光」状態に露光状態表示が設定される。このた
め、フィルムカートリッジが突然排出されることになっ
ても、露光状態表示が不正な状態で排出されることは無
い。
【0111】さらに、図7のステップS117におい
て、ISO感度は「800」に設定されるので、デモン
ストレーション時のストロボ発光は抑制され、無用な電
池の消耗が抑えられる。
【0112】更に、図9のステップS152にて説明し
た様に、デモ用フィルムカートリッジの場合には、LC
D表示装置29でのISO感度及びフィルム枚数の各表
示は通常とは異なったものとなる。このため、使用者は
カメラ内のフィルムカートリッジが通常フィルムカート
リッジかデモ用フィルムカートリッジかを、容易に識別
することが可能である。
【0113】デモ用フィルムカートリッジの際にISO
感度又は駒数設定が無い場合の駒数設定表示について
は、本実施の形態に限定されるものではない。通常フィ
ルムカートリッジと識別可能な表示であれば良い。本実
施の形態では7セグメントの液晶表示による例を示した
が、例えばドット表示が可能な液晶表示装置を用いて、
デモ用フィルムカートリッジの場合には例えば“DEM
O”というような表示を行うようにしても良い。
【0114】次に、図7のステップS103で実行され
るフィルムカートリッジ1の露光情報の読み取り動作に
ついて説明する。
【0115】図11は本発明において用いるフィルムカ
ートリッジ1の露光状態表示とバーコード円盤5の位置
関係の一例を示す図であり、ここでは理解がし易い様に
バーコード円盤5の全体が表出しているように図示して
ある。既に説明したようにフィルムの露光状態を外部表
示する指標2aとバーコード円盤5はそれぞれ供給スプ
ール2と一体的に回転するため、表示されている露光状
態とバーコード円盤5の停止位置関係は概略一定とな
る。
【0116】図11(a)は指標2aが「未露光」状態
を表示している場合のバーコード円盤5の位置を、図1
1(b)は指標2aが「途中露光」状態を表示している
場合のバーコード円盤5の位置を、図11(c)は「露
光済」を表示している場合のバーコード円盤5の位置
を、図11(d)は指標2aが「現像済」状態を表示し
ている場合のバーコード円盤5の位置を、それぞれ示し
ている。
【0117】図11(a)における回転方向を示す矢印
はフィルムの巻き戻し方向を表しており、露光情報の読
み取り時、及び、露光状態表示設定動作を行う際にはこ
の矢印方向にバーコード円盤5を回転させる。破線で示
されている切り欠き部4a,4bを指しているPR1,
PR2と書かれた三角形の印は、それぞれフォトリフレ
クタ21,23がバーコードを読む位置を示している。
また、バーコード円盤5上の半周に渡る暗部直後の明エ
ッジ5aは、バーコード情報を読み取るための基準エッ
ジとなる。
【0118】露出状態表示とバーコード円盤5の位置関
係が図11で示すものである場合、フィルムカートリッ
ジが表示していた露出状態の判定は以下のようにして行
われる。
【0119】図12は、前記制御回路11のフィルムカ
ートリッジの露光状態の読み取り時(ステップS10
3)の動作を示すフローチャートである。
【0120】このフローが実行される前に、先に説明し
た図7のステップS102において巻き戻し方向の通電
が行われている。
【0121】露光情報読み取り動作が開始されると、ス
テップS200からの動作を開始する。
【0122】ステップS200においては、バーコード
円盤5上の明,暗のバーコードのエッジ(明→暗、暗→
明の双方を含む)をカウントするためのカウンタを
「0」に初期化する。このカウンタは、制御回路11の
RAM上、又は制御回路11の周辺回路として内蔵され
ているイベントカウンタとして設けられている。このカ
ウンタはフォトリフレクタ21(図11ではPR1),
フォトリフレクタ23(図11ではPR2)用にそれぞ
れ別個のカウンタがある。初期化の後はステップS20
1へ進む。
【0123】ステップS201においては、フォトリフ
レクタ制御回路20,22及びフォトリフレクタ21,
23を駆動し、バーコード円盤5上のバーコードのエッ
ジの検出を開始する。それぞれのフォトリフレクタ2
1,23がバーコードのエッジをカウントする度にカウ
ンタに「1」が加算される。次にステップS202へ進
む。
【0124】ステップS202においては、バーコード
のエッジをカウントしながら、フォトリフレクタ23の
エッジカウンタが「1」になったかどうかをチェックす
る。もし「1」でない場合はバーコードのエッジのカウ
ントを継続しながらこのステップS202を繰り返す。
そして、「1」になることにより、ステップS203へ
進む。
【0125】ステップS203においては、フォトリフ
レクタ23のエッジカウンタが1になったときのフォト
リフレクタ21のエッジカウンタが所定値aより大かど
うかをチェックする。ここでの所定数aは、図11にお
けるバーコード円盤5とそれぞれの露光状態におけるバ
ーコード円盤5の位置関係が成り立っている場合は、例
えば「8」乃至「9」である。上記チェックの結果、大
である場合には、フィルムの露光状態「未露光」と判別
されステップS204に進む。
【0126】ステップS204においては、「未露光」
状態であると判別されたので、露光状態フラグを未露光
にセットする。そして露光情報読み取り動作を終了す
る。
【0127】また、上記ステップS203において、フ
ォトリフレクタ21のエッジカウンタが所定値aより大
でない場合はステップS205へ進む。
【0128】ステップS205においては、フォトリフ
レクタ21がバーコード円盤5上のバーコードの概略半
周に渡る暗部分の直後の基準エッジ5aを検出したかど
うかをチェックする。もし基準エッジ5aを検出できな
い場合は、検出できるまでこのステップS105を繰り
返す。基準エッジ5aの検出は、所定時間より長い暗検
出直後の「暗→明」のエッジを基準エッジとしたり、フ
ォトリフレクタ21が「暗→明」のエッジを検出する間
にフォトリフレクタ23でエッジがいくつカウントされ
たかをチェックし、所定数以上のエッジがカウントされ
たならその「暗→明」のエッジを基準エッジとする、な
どの方法によって検出できる。その後、基準エッジ5a
を検出した場合はステップS206へ進む。
【0129】ステップS206においては、巻き戻し通
電開始からフォトリフレクタ21で基準エッジ5aを検
出するまでにフォトリフレクタ23でエッジがいくつカ
ウントされたかをチェックする。この結果、フォトリフ
レクタ23で所定数bよりも多いエッジをカウントした
場合には「途中露光」と判別する。ここでの所定数b
は、図11におけるバーコード円盤5とそれぞれの露光
状態におけるバーコード円盤5の位置関係が成り立って
いる場合は、例えば「12」乃至「13」である。次に
ステップS207へ進む。
【0130】ステップS207においては、「途中露
光」状態であると判別されたので、露光状態フラグを途
中露光にセットする。そして露光情報読み取り動作を終
了する。
【0131】また、ステップS206においては、フォ
トリフレクタ23で所定数bよりも多いエッジがカウン
トされなかった場合には、ステップS208へ進む。
【0132】ステップS208においては、巻き戻し通
電開始からフォトリフレクタ21で基準エッジ5aを検
出するまでにフォトリフレクタ23でカウントされたエ
ッジが所定数cよりも多いかどうかをチェックする。こ
こでの所定数cは、図11におけるバーコード円盤5と
それぞれの露光状態におけるバーコード円盤5の位置関
係が成り立っている場合は、例えば「7」乃至「8」で
ある。尚、所定数bとcは「b>c」の関係がある。上
記のチャックの結果、多くなければ「現像済」と判別
し、ステップS209へ進む。
【0133】ステップS209においては、「現像済」
状態であると判別されたので、露光状態フラグを現像済
にセットする。そして露光情報読み取り動作を終了す
る。
【0134】また、ステップS208において、フォト
リフレクタ23でカウントされたエッジが所定数cより
も多い場合には「露光済」と判別し、ステップS210
に進む。
【0135】ステップS210においては、「露光済」
状態であると判別されたので、露光状態フラグを未露光
にセットする。そして露光情報読み取り動作を終了す
る。
【0136】以上で、露光情報読み取り動作が終了す
る。
【0137】次に、図7のステップS119や図8のス
テップS133で実行されるフィルムカートリッジの露
光状態表示設定動作について説明する。
【0138】露光状態の表示を行うためには、「未露
光」,「途中露光」,「露光済」,「現像済」のそれぞ
れに応じて、バーコード円盤5を、図11(a)〜
(d)に示す位置に停止させてやれば良い。
【0139】図13は、前記制御回路11のフィルムカ
ートリッジの露光状態設定時(ステップS119,S1
33)の動作を示すフローチャートである。
【0140】ステップS300においては、フィルム給
送用モータ16をフィルム巻き戻し方向に駆動し、ステ
ップS301へ進む。
【0141】ステップS301においては、フォトリフ
レクタ制御回路20,22及びフォトリフレクタ21,
23を駆動し、バーコード円盤5上のバーコードのエッ
ジの検出を開始する。それぞれのフォトリフレクタ2
1,23がバーコードのエッジをカウントする度にカウ
ントに「1」が加算する。そして、ステップS302へ
進む。
【0142】ステップS302においては、フォトリフ
レクタ21がバーコード円盤5上のバーコードの概略半
周に渡る暗部分の直後の基準エッジ5aを検出したかど
うかをチェックする。基準エッジ5aの検出について
は、図12のステップS205で説明したのと同一の方
法によって行われる。上記チェックの結果、基準エッジ
5aを検出できていない場合は検出できるまでこのステ
ップS302を繰り返す。その後、基準エッジ5aを検
出できることにより、以下のステップS303へ進む。
【0143】ステップS303においては、フォトリフ
レクタ21(図11ではPR1)用のエッジカウンタを
「0」に初期化する。そして、ステップS304へ進
む。
【0144】ステップS304においては、デモ用フィ
ルムカートリッジ・フラグを見て装填されているフィル
ムカートリッジ1がデモ用フィルムカートリッジである
か否かを判別し、デモ用フィルムカートリッジであった
場合は後述するステップS313へ進み、デモ用フィル
ムカートリッジでない場合は以下のステップS305へ
進む。
【0145】ステップS305においては、内部のRA
M上のフラグを参照して、表示すべき露光状態が「未露
光」であるかどうかをチェックし、「未露光」状態にセ
ットする場合は後述するステップS313へ進み、そう
でない場合はステップS306へ進む。
【0146】ステップS306においては、内部のRA
M上のフラグを参照して、表示すべき露光状態が「途中
露光」であるかどうかをチェックし、「途中露光」状態
にセットする場合は後述するステップS312へ進み、
そうでない場合は以下のステップS307に進む。
【0147】ステップS307においては、フォトリフ
レクタ23がバーコード円盤5上のバーコードの概略半
周に渡る暗部分の直後の基準エッジ5aを検出したかど
うかをチェックする。基準エッジ5aの検出について
は、図12のステップS205でフォトリフレクタ21
による基準エッジの検出で説明したのと同様な方法によ
って行われる。上記チャックの結果、基準エッジ5aが
検出できていない場合は、検出できるまでこのステップ
S307を繰り返す。その後、基準エッジ5aを検出で
きた場合は以下のステップS308に進む。
【0148】ステップS308においては、フォトリフ
レクタ23(図11ではPR2)用のエッジカウンタを
「0」に初期化する。そして、ステップS309へ進
む。
【0149】ステップS309においては、内部のRA
M上のフラグを参照して、表示すべき露光状態が「露光
済」であるかどうかをチェックし、「露光済」状態にセ
ットする場合は後述のステップS314へ進み、そうで
ない場合は「現像済」状態にセットする為に以下のステ
ップS310へ進む。
【0150】ステップS310においては、「現像済」
状態に露光状態表示を設定する。この設定は、フォトリ
フレクタ23でカウントされるバーコードのエッジが所
定数gになったかどうかの判別にて行う。従って、ここ
でのカウント値が所定数gに到達するまではこのステッ
プS310を繰り返し、その後所定数gに達することに
より、「現像済」状態に露光状態表示を設定できたとし
て、ステップS311へ進む。所定数gは図11(d)
におけるバーコード円盤5と「現像済」状態におけるバ
ーコード円盤5の位置関係が成り立っている場合は、例
えば「9」である。
【0151】ステップS311においては、バーコード
円盤5が所定の露光状態表示位置に到達しているので、
ここで上記フィルム給送用モータ16を停止させ、露光
状態表示設定動作を終了する。
【0152】上記ステップS306にて「途中露光」状
態にセットすると判別した場合は、前述した様にステッ
プS312へ進む。
【0153】ステップS312においては、「途中露
光」状態に露光状態表示を設定する。この設定は、フォ
トリフレクタ21でカウントされるバーコードのエッジ
が所定数eになったかどうかの判別にて行う。従って、
ここでのカウント値が所定数eに到達するまではこのス
テップS312を繰り返し、その後所定数eに達するこ
とにより、「途中露光」状態に露光状態表示を設定でき
たとして、ステップS311へ進む。所定数eは図11
(b)におけるバーコード円盤5と「途中露光」状態に
おけるバーコード円盤5の位置関係が成り立っている場
合は、例えば「14」である。
【0154】上記ステップS309にてデモ用フィルム
カートリッジであることが判別された場合や、ステップ
S305にて「未露光」状態にセットすると判別した場
合は、何れも前述した様にステップS313へ進む。
【0155】ステップS313においては、「未露光」
状態に露光状態表示を設定する。この設定は、フォトリ
フレクタ21でカウントされるバーコードのエッジが所
定数dになったかどうかの判別にて行う。従って、ここ
でのカウント値が所定数dに到達するまではこのステッ
プS313を繰り返し、その後所定数dに達することに
より、「未露光」状態に露光状態表示を設定できたとし
て、ステップS311へ進む。所定数dは図11(a)
におけるバーコード円盤5と「未露光」状態におけるバ
ーコード円盤5の位置関係が成り立っている場合は、例
えば「4」である。
【0156】上記ステップS309にて「露光済」状態
にセットすると判別した場合は、前述した様にステップ
S314へ進む。
【0157】ステップS314においては、「露光済」
状態に露光状態表示を設定する。この設定は、フォトリ
フレクタ23でカウントされるバーコードのエッジが所
定数fになったかどうかの判別にて行う。従って、ここ
でのカウント値が所定数fに到達するまではこのステッ
プS314を繰り返し、その後所定数fに達することに
より、「露光済」状態に露光状態表示を設定できたとし
て、ステップS311へ進む。所定数fは図11(c)
におけるバーコード円盤5と「途中露光」状態における
バーコード円盤5の位置関係が成り立っている場合は、
例えば「4」である。
【0158】上記の露光状態表示の設定が終了(ステッ
プS310,S312,S313,S314)すると、
前述した様にステップS311へ進む。
【0159】ステップS311においては、バーコード
円盤5が所定の露光状態表示位置に到達しているので、
ここで上記フィルム給送用モータ16を停止させ、露光
状態表示設定動作を終了する。
【0160】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、デモ用フィルムカートリッジの場合は、露光状態表
示設定動作の際に、必ず「未露光」状態にセットされる
ため、店頭でのデモンストレーション時にデモ用フィル
ムカートリッジを特別な工具無しに繰り返し使用可能で
ある。
【0161】なお、本実施の形態では、途中露光済フィ
ルムが装填された場合に、撮影可能となる駒まで巻き上
げる例を示した(図7のステップS109→S112)
が、例えば撮影が行われたか否かがフィルムに磁気記録
されているような場合に、廉価なカメラではフィルム上
の磁気記録を読み込む回路を持たないこともあり得る。
そのようなカメラでは「途中露光」のフィルムカートリ
ッジが装填された場合に、「途中露光」状態であること
はフィルムカートリッジ上のバーコード情報により識別
できても、未露光の駒の位置が検出できず、既に撮影さ
れている駒を二重露光させることなくフィルムのローデ
ィングが行えない。従って、このようなカメラにおいて
「途中露光」状態のフィルムカートリッジが扱えないこ
とを示すために、「途中露光」のフィルムカートリッジ
が装填された場合にはフィルムのローディングを行わ
ず、指標2aを「撮影済」に合せて排出したり、同様に
途中巻き戻しが行われた場合にも「撮影済」にセットす
るよう構成しても良い。
【0162】また、「現像済」状態のフィルムカートリ
ッジについても、カメラ自体が他の露光状態で装填され
たフィルムカートリッジの露光状態を「現像済」にセッ
トすることは無いため、カメラとしての取扱を「露光
済」状態のフィルムカートリッジと同様に扱っても良
い。
【0163】すなわち、この様な場合にはカメラ側でセ
ットする露光状態表示位置は、「未露光」か「露光済」
の二種類になる。
【0164】また、本実施の形態では、ISO感度やフ
ィルム駒数表示用のスイッチとして独立したスイッチが
設けられている例を示した(図6の27)が、ISO感
度及びフィルム駒数表示の手段はこれに限るものではな
い。
【0165】図示されないメインスイッチのオン又はオ
フとで機能の切り替わるようなスイッチ、例えばメイン
スイッチのオン時にストロボの使用,非使用などのモー
ド切替に使用されるスイッチを用い、メインスイッチの
オフ時にはこのスイッチが操作されると、ISO感度と
フィルム駒数の各表示が行われるように設定しても良
い。また、複数の別個の機能を有するスイッチを複数同
時に操作した場合に表示が行われるようにしても良い。
【0166】また、本実施の形態では、電気的にフィル
ムカートリッジを排出する例を示した(図8のステップ
S134→S135)が、これをマニュアル操作によっ
てカートリッジ室蓋を開閉し、手動で取り出す構成にし
た場合でも、本発明は適用可能である。この場合、デモ
用フィルムカートリッジは装填時に、図7のステップS
119にて「未露光」状態に設定表示がされているた
め、巻き戻しスイッチ25を操作しなくても、任意の状
況でカートリッジ室蓋を開いてデモ用フィルムカートリ
ッジを取り出して良く、操作感の向上に特に効果があ
る。
【0167】
【0168】 (発明と実施の形態の対応) 上記実施
の形態において、請求項におけるフィルムカートリッ
ジ識別手段は、フォトリフレクタ制御回路20,22、
フォトリフレクタ21,23、及び、制御回路11(ス
テップS104,S105,S115の動作を実行する
部分)である。
【0169】
【0170】
【0171】 また、請求項におけるフィルム露光状
態表示部は、フィルムカートリッジ1上の表示窓3a,
3b,3c,3d及び供給スプール2の指標2aであ
り、同じく請求項におけるフィルムカートリッジ表示
部は、フィルムカートリッジ1のバーコード円盤5上の
バーコードである。
【0172】
【0173】 また、請求項におけるフィルム露光状
態設定手段は、フォトリフレクタ制御回路20,22、
フォトリフレクタ21,23、PWM制御回路14、モ
ータ駆動回路15、及び、フィルム給送用モータ16、
及び、制御回路11(ステップS119,S133(こ
れらのステップを詳細に解説したステップS300〜
314)の動作を実行する部分)である。
【0174】 また、請求項1,2における制御手段
は、制御回路11のステップS105,S119,S1
23,S124の動作を実行する部分であり、請求項
における制御手段は、制御回路11のステップS117
の動作を実行する部分であり、請求項における表示
御手段は、制御回路11のステップS150,S152
〜S155の動作を実行する部分である。
【0175】 また、請求項における情報表示手段
は、LCD表示装置29である。
【0176】
【0177】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の
構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、
又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0178】
【発明の効果】 以上説明したように、請求項記載の
本発明によれば、デモンストレーション用フィルムカー
トリッジを使用した撮影動作の際に、店頭でのデモンス
トレーション効果を損なうことなくフィルム給送に基
づく故障やエラーが発生してしまうといった事態を無く
すことができ、しかも、フィルム巻き戻し動作を行わず
にデモンストレーション用フィルムカートリッジを排出
しても、フィルム露光状態表示部での表示を、繰り返し
該デモンストレーション用フィルムカートリッジを使用
可能とする状態に確実に設定しておくことができる。
【0179】
【0180】
【0181】
【0182】 また、請求項記載の本発明によれば、
さらに、店頭でのデモンストレーション時における電池
の消耗を少なくすることができる。
【0183】 また、請求項記載の本発明によれば、
さらに、装填されているフィルムカートリッジが通常の
ものかデモンストレーション用のものかを使用者に容易
に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るカメラに使用され
るフィルムカートリッジの上面図である。
【図2】図1のフィルムカートリッジの露光状態に応じ
た表示の様子を示す図である。
【図3】図1のフィルムカートリッジの斜視図である。
【図4】図1のフィルムカートリッジの下面図である。
【図5】図1のフィルムカートリッジに具備されたバー
コード円盤を示す図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係るカメラの電気的構
成の概略を示すブロック図である。
【図7】図6の制御回路での動作の一部を示すフローチ
ャートである。
【図8】図7の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図9】図8の動作の続きを示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の実施の一形態においてISO・フィ
ルム駒数情報の表示状態を示す図である。
【図11】図1のフィルムカートリッジの露光状態表示
とバーコード円盤の位置関係を示す図である。
【図12】図7のステップS103において実行される
動作の詳細を示すフローチャートである。
【図13】図7のステップS119,S133において
実行される動作の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フィルムカートリッジ 2 供給スプール 2a 指標 3a,3b,3c,3d 表示用窓 11 制御回路 14 PWM制御回路 15 モータ駆動回路 16 フィルム給送用モータ 20,22 フォトリフレクタ制御回路 21,23 フォトリフレクタ 27 ISO・フィルム駒数表示ス
イッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−263018(JP,A) 特開 平3−197935(JP,A) 特開 平3−120971(JP,A) 特開 平1−202727(JP,A) 特開 平7−287290(JP,A) 特開 平7−281272(JP,A) 特開 平8−22054(JP,A) 特開 昭61−183628(JP,A) 特開 昭52−127230(JP,A) 特開 昭60−118828(JP,A) 実開 昭60−172141(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 571 G03B 1/00 - 19/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの露光状態を表示するフィルム
    露光状態表示部、及び、フィルムの入っていないデモン
    ストレーション用フィルムカートリッジであるか否かを
    示すフィルムカートリッジ表示部を具備したフィルムカ
    ートリッジを使用可能なカメラにおいて、前記フィルム
    カートリッジ表示部より装填されたフィルムカートリッ
    ジがフィルムの入っていないデモンストレーション用フ
    ィルムカートリッジであるか否かを識別するフィルムカ
    ートリッジ識別手段と、前記フィルム露光状態表示部の
    表示を設定するフィルム露光状態設定手段と、前記フィ
    ルムカートリッジ識別手段により装填されたフィルムカ
    ートリッジがフィルムの入っていないデモンストレーシ
    ョン用フィルムカートリッジであることが識別された場
    合は撮影動作は許容するがフィルム送り動作を禁止す
    と共に、前記フィルム露光状態表示部の表示を未露光
    の状態に設定するように前記フィルム露光状態設定手段
    に指示する制御手段とを有することを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記フィルムカートリ
    ッジ識別手段により装填されたフィルムカートリッジが
    フィルムの入っていないデモンストレーション用フィル
    ムカートリッジであることが識別された場合は、前記フ
    ィルムカートリッジ装填後すぐに前記フィルム露光状態
    表示部の表示を未露光の状態に設定するように前記フィ
    ルム使用状態設定手段に指示することを特徴とする請求
    項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記フィルムカートリ
    ッジ識別手段により装填されたフィルムカートリッジが
    フィルムの入っていないデモンストレーション用フィル
    ムカートリッジであることが識別された場合は、フィル
    ム感度を高感度側に設定することを特徴とする請求項1
    記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 情報表示手段と、前記フィルムカートリ
    ッジ識別手段により装填されたフィルムカートリッジが
    フィルムの入っていないデモンストレーション用フィル
    ムカートリッジであることが識別された場合は、前記情
    報表示手段での表示を、通常のフィルムカートリッジが
    装填された場合の表示とは異ならせる表示制御手段とを
    有することを特徴とする請求項記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記情報表示手段の表示は、フィルム感
    度の表示であることを特徴とする請求項4記載のカメ
    ラ。
  6. 【請求項6】 前記情報表示手段の表示は、フィルム駒
    数の表示であることを特徴とする請求項4記載のカメ
    ラ。
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