JPH0876177A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH0876177A
JPH0876177A JP6208924A JP20892494A JPH0876177A JP H0876177 A JPH0876177 A JP H0876177A JP 6208924 A JP6208924 A JP 6208924A JP 20892494 A JP20892494 A JP 20892494A JP H0876177 A JPH0876177 A JP H0876177A
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JP
Japan
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film
exposure
camera
frames
cartridge
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Withdrawn
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JP6208924A
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English (en)
Inventor
Yuji Imai
右二 今井
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH0876177A publication Critical patent/JPH0876177A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な構成で、装填されるフィルムの露光状態
如何によらず、有効にフィルムを使用できるカメラを提
供することを目的とする。 【構成】カメラに、内蔵するフィルム固有の特性に関す
る第1の情報を表示する表示手段と該フィルムの露光状
況に応じた第2の情報を表示する露出状態指示器とを備
えたフィルムカートリッジが装填された際、該フィルム
カートリッジにおける露出状態指示器に設定された上記
第2の情報と記憶手段に記憶された最終露光駒数とに基
づいて、フィルムの初期空送り終了後、所定の駒まで駒
送りすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、内
蔵するフィルムが未露光であるか、部分露光であるか、
全露光であるかによって3つの状態に変化し得る露光状
態指示器を有するフィルムカートリッジを用いるカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、JIS135型35mmロールフ
ィルム用のフィルムカートリッジは、フィルムを完全に
露光した後に、該フィルムカートリッジ内のスプールを
巻取り方向へ回転させてフィルムリーダ部をフィルムカ
ートリッジ内に巻戻すようになっていた。そして、この
巻戻しの後は、該フィルムリーダ部をフィルムカートリ
ッジ外へ排出させることができないため、このことが、
フィルムの完全露光を表示する役目を果たしていた。
【0003】これに対し、USP4423943,US
P4947197等に開示されているフィルムカートリ
ッジでは、フィルムリーダ部は、フィルムカートリッジ
中のスプールを巻出し方向へ回転させることにより、フ
ィルムカートリッジより自動的に延出させることができ
る。これはフィルムが未露光であろうと、完全露光であ
ろうと、部分的に露光された状態であろうと同じであ
る。したがって、フィルムリーダ部がフィルムカートリ
ッジ内にあるか、フィルムカートリッジ外にあるかによ
って、フィルムの露光状態に対する表示を提供できな
い。
【0004】このため、上記USP4423943,U
SP4947197では、これらの露光状態を可視表示
するための露光状態表示器を有するフィルムカートリッ
ジと一緒に使用できるカメラを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフィルムカートリッジを使用するカメラにおいて、
部分的に露光されたフィルムカートリッジをカメラに再
装填した場合の取り扱いが問題となる。
【0006】すなわち、上記USP4947197で
は、部分露光のフィルムカートリッジについても、その
露光状態表示器を部分露光位置にせずに、全露光位置に
設定してしまう。また、上記USP5138350で
は、部分露光のフィルムカートリッジを装填した場合に
は、全露光の場合と同じで、フィルムの送り出しを禁止
するものである。
【0007】したがって、上記USP4947197,
USP5138350のどちらの場合においても、部分
露光のフィルムは再装填しても使用はできない。このた
め、部分露光のフィルムカートリッジを装填して間違っ
て先頭駒より再び露光してしまうという事故は防げる
が、逆に1枚でも撮影したフィルムカートリッジは1度
巻戻しをすると2度と使えなくなってしまうので非経済
的である。
【0008】このような不具合を解消するために、使用
中のフィルムを途中で巻戻す際には、該フィルム上に露
出駒数情報を磁気記録手段等により記録し、次に当該フ
ィルムカートリッジを再び装填した際は、該フィルム上
に記録された磁気情報を読み取り、露出駒数を判読し、
その露出駒数分だけ空送りする技術手段が考えられる。
【0009】このような技術手段によれば、撮影者が撮
影中に一時的に別の種類のフィルムを使用するような状
況において、使用中のフィルムを途中で巻戻し、一時的
に別の種類のフィルムを装填し、再び元のフィルムを装
填したとしても、上述した磁気記録等に基づいて自動的
に必要な駒数だけ空送するので、不自由なく撮影途中で
フィルムの交換ができる。
【0010】しかし、これを実現するためには、フィル
ムに対して露出駒数に対応した情報を書き込む手段およ
びフィルムに書かれた前記の情報を読み出す手段がカメ
ラ側に必要になり、カメラがコスト高になるため実現が
難しい。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、簡単な構成で、装填されるフィルムの露光状
態如何によらず、有効にフィルムを使用できるカメラを
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による第1のカメラは、内蔵するフィルム固
有の特性に関する第1の情報を表示する表示手段と該フ
ィルムの露光状況に応じた第2の情報を表示する露出状
態指示器とを備えたフィルムカートリッジを使用可能な
カメラにおいて、当該カメラに装填されたフィルムカー
トリッジにおけるフィルムの初期空送り動作、所定数の
駒送り動作および未露光駒の有無に拘らないフィルムの
巻戻し動作が可能なフィルム給送手段と、当該カメラに
装填されたフィルムカートリッジの露出状態指示器の状
態を検出する露出状態指示器検出手段と、当該カメラに
装填されたフィルムを巻戻した際、装填されたフィルム
カートリッジにおける露出状態指示器を、該フィルムの
露光状況に応じた第2の情報を表示するように設定する
露出状態指示器設定手段と、当該カメラに装填されたフ
ィルムを巻戻した際、最終露光駒数を記憶する記憶手段
とを具備し、当該カメラに上記フィルムカートリッジが
装填された際、該フィルムカートリッジにおける露出状
態指示器に設定された上記第2の情報と上記記憶手段に
記憶された最終露光駒数とに基づいて、フィルムの初期
空送り終了後、所定の駒まで駒送りすることを特徴とす
る。
【0013】上記の目的を達成するために本発明による
第2のカメラは、未露光、部分露光、または全露光の露
光状態によって3つの状態に変化する露光状態指示器を
有するフィルムカートリッジが使用可能なカメラにおい
て、装填されたフィルムカートリッジの種別を判定し、
フィルム種別データを出力する種別判定手段と、手動操
作に応答して撮影途中のフィルムを巻き戻すための途中
巻き戻し信号を発生する途中巻き戻し開始手段と、上記
途中巻き戻し信号に応答してフィルムの巻き戻しを行う
巻き戻し手段と、上記途中巻き戻し信号が出力された後
に、上記露光状態指示器の状態を部分露光位置に設定す
るための露光状態指示器設定手段と、上記途中巻き戻し
信号が出力された後、上記フィルム種別データと、露光
済み駒数とを記憶する記憶手段と、上記露光状態指示器
の状態を検出する検出手段と、この検出手段の出力信号
に応じて、上記フィルムカートリッジ内のフィルムが未
露光または部分露光のときはフィルムの空送りを行い、
全露光のときはフィルムの空送りを禁止する空送り制御
機構とを具備し、上記検出手段の出力が部分露光である
とき、上記記憶手段からフィルム種別データと駒数とを
読み出し、そのフィルム種別データと上記種別判定手段
の出力とが一致するときに限り空送り終了後に読み出さ
れた駒数に対応した駒送りを行うことを特徴とする。
【0014】上記の目的を達成するために本発明による
第3のカメラは、未露光、部分露光、または全露光の露
光状態によって3つの状態に変化する露光状態指示器を
有するフィルムカートリッジが使用可能なカメラにおい
て、手動操作に応答して撮影途中のフィルムを巻き戻す
ための途中巻き戻し信号を発生する途中巻き戻し開始手
段と、上記途中巻き戻し信号に応答してフィルムの巻き
戻しを行う巻き戻し手段と、上記途中巻き戻し信号が出
力された後に、上記露光状態指示器の状態を、露光済み
駒数が、所定のM駒以上のとき全露光位置に、M駒未満
のとき部分露光位置に、それぞれ設定する露光状態指示
器設定手段と、上記露光状態指示器の状態を検出する検
出手段とを具備し、上記フィルムカートリッジ装填時
に、上記検出手段の出力信号に応じてフィルムカートリ
ッジ内のフィルムが部分露光のときは、空送り終了後に
所定のM−1駒だけ駒送りすることを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明による第1のカメラは、当該カメラに上
記フィルムカートリッジが装填された際、該フィルムカ
ートリッジにおける露出状態指示器に設定された上記第
2の情報と上記記憶手段に記憶された最終露光駒数とに
基づいて、フィルムの初期空送り終了後、所定の駒まで
駒送りする。
【0016】本発明による第2のカメラは、当該カメラ
に上記フィルムカートリッジが装填された際、上記検出
手段の出力が部分露光であるとき、上記記憶手段からフ
ィルム種別データと駒数とを読み出し、そのフィルム種
別データと上記種別判定手段の出力とが一致するときに
限り空送り終了後に読み出された駒数に対応した駒送り
を行う。
【0017】本発明による第3のカメラは、当該カメラ
に上記フィルムカートリッジが装填された際、上記検出
手段の出力信号に応じて、該フィルムカートリッジ内の
フィルムが部分露光のときは空送り終了後に所定のM−
1駒だけ駒送りする。
【0018】
【実施例】まず、本発明の実施例の説明に先だって、本
発明のカメラで使用するフィルムカートリッジについて
説明する。
【0019】図5は、このフィルムカートリッジを示し
た外観斜視図であり、(a)は、情報記録円盤を上面に
したときの状態、(b)は、露光状態指示板を上面にし
たときの状態をそれぞれ示している。また、図6は、該
フィルムカートリッジの要部断面図である。さらに、図
7は、該フィルムカートリッジからフィルムを引き出し
た際の様子を示した正面図である。
【0020】このフィルムカートリッジは、その内部中
央部に配設されたスプールと一体に回転し、収納された
フィルムに関する情報を記号化して記録している記録円
盤を有するものである。該フィルムカートリッジは、フ
ィルムケース1の内部にスプール2に巻回されたフィル
ム6(図6参照)を収納している。このスプール2は、
その上端部が上記フィルムケース1の上方に突出してお
り、フィルムカートリッジがカメラ本体に装填された際
に、カメラ側に設けられたフォークと係合するようにな
っている。
【0021】また、上記フィルムケース1の上部には、
収納されたフィルムに関する情報がバーコード情報とし
て記録されている情報記録円盤3が配設されている。こ
のバーコード情報として記録されるのは、フィルム感
度、撮影可能駒数等である。上記情報記録円盤3は、フ
ィルムカートリッジ内のスプール2上部においてフラン
ジ状に一体に形成されている。また、上記情報記録円盤
3の上面に設けられたバーコードの中には、図に示すよ
うにスタートビット4が配設されており、他のバーコー
ドパターンに比べて幅広になっている。また、上記フィ
ルムケース1の一端には、フィルム6を送り出すための
送出口5が形成されている。
【0022】また図5(b)に示すように、符号7は露
光状態指示板を示し、その表面には図示するような黒白
のパターンが設けられており、この露光状態指示板7の
回転位置によって、内部のフィルムの露光状態が区別で
きるようになっている。
【0023】上記露光状態指示板7は、図6によればフ
ィルムカートリッジ内のスプール2の下部において、フ
ランジ状に一体に形成されている。
【0024】図7は、上記フィルムカートリッジ内より
フィルム先端部を引き出した状態を示す正面図である。
【0025】この図において、符号13,14,15
は、それぞれ上記フィルム6上における先頭駒、第2
駒、第3駒に対応した露光部である。また、フィルム6
の上端部には、上記各駒に対応した露光部をカメラ側で
所定の位置に位置決めするためにフィルム上に設けられ
た角孔10,11,12が穿設されている。また、図
中、符号16はフィルム先端部であり、さらに符号17
は先頭駒の先頭の縁である。なお、該フィルム先端部1
6と先頭駒の先頭の縁17との間は所定の距離Lとなる
ように定められている。
【0026】以下、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0027】図1は、本発明の第1実施例であるカメラ
の構成を示したブロック図である。
【0028】この第1実施例のカメラは、撮影者によっ
て操作される図示しない手動操作部に連動して、カメラ
に装填されている撮影途中のフィルムの巻戻しを開始さ
せる途中巻戻し開始手段100と、該途中巻戻し開始手
段100からの出力信号に応答して上記フィルムの巻戻
し動作を行なう巻戻し手段101と、上記途中巻戻し開
始手段100からの出力信号が出力された後に、フィル
ムカートリッジ104上の露光状態指示器105の状態
を部分露光位置に設定するための露光状態指示器設定手
段102と、上記途中巻戻し開始手段100からの出力
信号が出力された後に、露光済の露出駒数を記憶するメ
モリー手段103と、上記フィルムカートリッジ104
上に設けられた露光状態指示器105の状態を検出する
ための検出手段107と、上記フィルムカートリッジ1
04がカメラに装填された際に動作する検出手段107
からの出力信号によりフィルムカートリッジ104に内
蔵されているフィルムが未露光又は部分露光の際は該フ
ィルムの空送りを行ない、全露光の際は同フィルムの空
送りを禁止するフィルム空送り制御機構108と、上記
検出手段107からの出力信号により、フィルムカート
リッジ104に内蔵されているフィルムが部分露光の際
は、メモリー手段103より露出駒数を読み出し、上記
検出手段107の動作終了後に、該メモリー手段103
より読み出された露出駒数分だけ駒送りを行なうための
駒送り手段106とを具備している。
【0029】上記第1実施例のカメラでは、まず、撮影
者により上記手動操作部が操作されると、該手動操作部
の動作に連動して、上記途中巻戻し開始手段100,巻
戻し手段101によりカメラに装填されたフィルムの巻
戻しが開始される。この後、上記露光状態指示器設定手
段102でフィルムカートリッジ104上の露光状態指
示器105の状態を部分露光位置に設定するとともに、
メモリー手段103に露光済の露出駒数を記憶する。
【0030】この後、撮影者によりカメラ本体から取り
出された上記フィルムカートリッジ104が再びカメラ
本体に装填されると、上記検出手段107で上記フィル
ムカートリッジ104上に設けられた露光状態指示器1
05の状態を検出し、該検出手段107からの出力信号
に基づいて、フィルム空送り制御機構108でフィルム
カートリッジ104に内蔵されているフィルムが未露光
又は部分露光の際は該フィルムの空送りを行ない、全露
光の際は同フィルムの空送りを禁止する。
【0031】さらに、上記検出手段107からの出力信
号に基づいて、駒送り手段106でフィルムカートリッ
ジ104に内蔵されているフィルムが部分露光の際は、
メモリー手段103より露出駒数を読み出し、上記検出
手段107の動作終了後に、該メモリー手段103より
読み出された露出駒数分だけ駒送りを行なう。
【0032】図2は、上記第1実施例のカメラの主要部
構成をカメラ本体の後面より見た説明図である。また、
図3は、該カメラにおけるフィルム情報読取装置の主要
部を上面から見た図である。
【0033】カメラ本体内における、上記フィルムカー
トリッジ104が装填される収納室には、該フィルムカ
ートリッジ104のスプール2の上端部と係合するフォ
ーク20が配設されている。また、上記情報記録円盤3
の上方近傍には、該情報記録円盤3上に記録されたバー
コードを読み取るためのフォトリフレクタ21が配設さ
れている。
【0034】一方、カメラ本体の撮影光軸後方には、ア
パーチャ27が形成されており、該アパーチャ27を挟
んで上記収納室の反対側には、撮影済のフィルムを巻取
るためのスプール22が配設されている。上記アパーチ
ャ27の上方には、フィルム6の給送の動力源となる、
上記巻戻し手段101を構成するフィルム給送モータ2
3が配設されている。そして、該フィルム給送モータ2
3からの駆動力は、切換機構24によってその伝達方向
が同フィルム給送モータ23の回転方向に応じて切換え
られるようになっている。
【0035】また、上記切換機構24によって切換えら
れた駆動力は、伝達機構25,26を介してそれぞれ上
記フォーク20、上記スプール22に伝達されるように
なっている。以下、フィルム給送動作について簡単に説
明する。
【0036】上記フィルム給送モータ23が第1の方向
に回転すると、上記切換機構24および伝達機構25,
26の働きにより、フォーク20およびカメラ内のスプ
ール22を、上方から見て、CW方向(時計回り)に回
転させる。すなわち、上記収納室にフィルムカートリッ
ジが装填された状態で、該フィルム給送モータ23を第
1の方向に回転させると、まず、フォーク20のCW方
向への回転により、フィルムカートリッジよりフィルム
6を送り出す。そして、該フィルム6の先端がカメラ内
のスプール22に巻付くと、該スプール22のCW方向
への回転によりさらにフィルム6が同スプール22に巻
付く。
【0037】なお、上記スプール22の回転によるフィ
ルム巻取りスピードは、フォーク20の回転力によるフ
ィルム送り出しスピードより速くなるように上記切換機
構24、伝達機構25,26が設定されている。したが
って、フィルム6がカメラ内のスプール22に巻付いた
後は、該フィルム6によってフォーク20および伝達機
構25が引っぱられるが、該伝達機構25はCW回転方
向へは空転できるようになっており、両者のフィルム給
送スピードの差を吸収するようになっている。
【0038】一方、フィルム給送モータ23を第1の方
向と反対の第2の方向に回転させると、上記機構24〜
26の働きにより、フォーク20はCCW方向(反時計
回り)に回転する。上記スプール22は自由に空転でき
る状態になっており、該スプール22に巻取られたフィ
ルム6をフィルムカートリッジ内に巻戻すことができ
る。
【0039】なお、図中、符号27は、上記フィルム6
上における上記アパーチャに相当する部位である。ま
た、符号13は、フィルム上で先頭駒の露光される部分
に相当する部位である。
【0040】上記フィルム6面上における上記角孔10
の給送路に対向する位置には、該フィルム6の給送の際
に、1駒分だけ該フィルム6を送るために同フィルム6
の給送量を検出するフォトインタラプタ30が配設され
ている。そして、フィルム装填後のオートロードの際
や、撮影後の巻上げ後には該フィルム6を必要量だけ給
送し、上記角孔10〜12の先頭側のエッヂがフォトイ
ンタラプタ30の正面にきたところで、フィルム給送モ
ータ23の駆動を止めるようになっている。なお、上記
フォトインタラプタ30は、図3に示すように、その発
光部30aと受光部30bとがフィルム6を挟むように
配設されている。
【0041】さらに、上記フィルムカートリッジ104
の底面には、上記露光状態指示器105に相当する露光
状態指示板7が配設されている(図4参照)。また、カ
メラ本体における、上記露光状態指示板7に対向する位
置には、同露光状態指示板7の情報を読み取るためのフ
ォトリフレクタ31,32(上記検出手段107に相当
する)が配設されている。
【0042】図4は、上記フィルムカートリッジ104
を底面側より見た底面図であり、(a)未露光位置、
(b)部分露光位置、(c)全露光位置をそれぞれ示し
ている。
【0043】この図4に示す状態は、該フィルムカート
リッジ104がカメラ内に装填された状態であり、まだ
フィルムが該フィルムカートリッジ104より引き出さ
れていない状態を示している。
【0044】そして、未使用のフィルムがカメラに装填
された場合は、上記露光状態指示板7は、図4(a)に
示すような未露光位置になっている。このとき、上記フ
ォトリフレクタ31,32に対向する部位は、それぞれ
黒・白のパターンとなっている。
【0045】また、部分的に露光されたフィルムがカメ
ラに装填された場合は、上記露光状態指示板7は、図4
(b)に示すような部分露光位置になっている。このと
き、上記フォトリフレクタ31,32に対向する部位
は、それぞれ黒・黒のパターンになっている。
【0046】さらに、完全に露光済のフィルムがカメラ
に装填された場合には、上記露光状態指示板7は、図4
(c)に示すような全露光位置になっている。このと
き、上記フォトリフレクタ31,32に対向する部位
は、それぞれ白・黒のパターンになっている。
【0047】図8は、上記第1実施例における制御回路
を示した電気回路図である。以下、信号の流れに沿って
該制御回路を説明する。
【0048】電源電池50の電源電圧は、昇圧回路52
により所定の定電圧に昇圧され、フィルム情報読取装置
全体の制御を司るマイクロコンピュータ(CPU)51
等に印加される。該CPU51には複数の入出力端子C
1〜C12が設けられている。入力端子C1には、図示
しない後蓋の開閉を検出するための後蓋検出スイッチ6
3が接続されている。なお、上記後蓋は、不図示である
が本実施例のカメラ本体において上記フィルムカートリ
ッジの装脱を行なう蓋である。上記後蓋検出スイッチ6
3は該後蓋が開状態ではオンし、同後蓋が閉状態ではオ
フするようになっている。なお、図中、符号53はプル
アップ抵抗であり、入力端子C1は、該抵抗53を介し
てプルアップされている。
【0049】上記CPU51の出力端子C2および入力
端子C3には、フィルムカートリッジにおける上記情報
記録円盤3上に設けられたバーコードを読み取るため
の、上記フォトリフレクタ21が接続されている。該フ
ォトリフレクタ21内の発光ダイオード64は、そのア
ノード側が電流制限抵抗54を介して上記出力端子C2
に接続され、また、フォトトランジスタ65は、そのコ
レクタが入力端子C3に接続されている。なお、図中、
符号55はプルアップ抵抗である。
【0050】上記CPU51の出力端子C4および入力
端子C5には、フィルム給送量を検知するための上記フ
ォトインタラプタ30が接続されている。該フォトイン
タラプタ30内の発光ダイオード66は、そのアノード
側が電流制限抵抗56を介して上記出力端子C4に接続
され、また、フォトトランジスタ67は、そのコレクタ
が入力端子C5に接続されている。なお、図中、符号5
7はプルアップ抵抗である。
【0051】また、上記CPU51の端子C6,C7お
よび端子C8,C9には、上記露光状態指示板7からの
情報を読み取るためのフォトリフレクタ31,32が接
続されている。図中、符号68,70はそれぞれ上記フ
ォトリフレクタ31,32の発光ダイオードであり、ま
た、符号58,60はそれぞれ該フォトリフレクタ3
1,32の電流制限抵抗である。さらに、符号69,7
1はそれぞれ同フォトリフレクタ31,32のフォトト
ランジスタ、符号59,61はそれぞれ同フォトリフレ
クタ31,32のプルアップ抵抗である。
【0052】上記フォトリフレクタ31,32は、それ
ぞれ対向する露光状態指示板7の反射率が白の場合は、
それぞれのフォトトランジスタ69,71がオン状態と
なり、入力端子C7またはC9には“L”レベルが入力
されるようになっている。また、上記フォトリフレクタ
31,32は、それぞれ対向する露光状態指示板7の反
射率が黒の場合はそれぞれのフォトトランジスタ69,
71がオフ状態となり、入力端子C7またはC9には
“H”レベルが入力されるようになっている。
【0053】上記CPU51の入力端子C10には、途
中巻き戻しスイッチ72が接続されており、符号62は
プルアップ抵抗である。
【0054】また、図中、符号75は、上記フィルム給
送モータ23を駆動するためのモータードライバであ
る。該モータードライバ72は、出力端子M4,M5が
フィルム給送モーター23の両端子に接続されている。
また、端子M3,M6はそれぞれ電源電池50の+側端
子、−側端子に接続されている。また、入力端子M1,
M2は上記CPU51の出力端子C11,C12に接続
されている。なお、該CPU51は、該出力端子C1
1,C12から上記モータードライバ72を制御するた
めの信号を出力するようになっている。
【0055】ここで上記出力端子C11,C12の電圧
レベル(LまたはH)とフィルム給送モータ23の制御
状態とは、表1に示すように決められている。
【0056】
【表1】 上記CPU51には、フィルムの途中巻戻しを行なった
際に該フィルムの撮影駒数を記憶するメモリー73(上
記メモリー手段103に相当する)が接続されている。
なお、本実施例では、該メモリー73としてEEPRO
M(電気的に書き込み可能な不揮発性メモリー)を採用
しており、上記電源電池50が取り外されても記憶内容
が消えることはない。
【0057】さらに、上記CPU51には、カメラ本体
の外装部に設置され、後述するような警告表示等を行う
表示素子74が接続されている。
【0058】次に、本第1実施例の動作を、図9,図1
0に示すフローチャートを参照して説明する。
【0059】図9,図10は、撮影者がカメラの後蓋を
開けてフィルムカートリッジを装填し、その後、該後蓋
を閉じてから、同フィルムカートリッジの情報を読み取
りオートロードを終了するまでの動作を示している。
【0060】まず、図9に示すステップS1において、
CPU51は入力端子C1の入力信号をモニタし、
“L”レベルから“H”レベルに切換った場合には、後
蓋が閉じられたと判断しステップS2に進む。また、
“L”レベルから“H”レベルに切換らなければ、ステ
ップS1の判断を繰り返す。
【0061】ステップS2では、CPU51は、出力端
子C6,C8の出力レベルをともに“H”レベルにして
上記発光ダイオード68,70を動作状態にする。これ
により、上記フォトリフレクタ31,32が動作状態と
なり、フィルムカートリッジ104における露光状態指
示板7の情報読み取りが可能となる。
【0062】次にステップS3において、CPU51
は、入力端子C7およびC9の状態をモニタし、C7=
“L”,C9=“H”であるならば、上記露光状態指示
板7の位置は、図4(c)に示す位置、すなわち全露光
位置であると判断し、ステップS23に進む。そして、
出力端子C6,C8の出力レベルをともに“L”レベル
にして、発光ダイオード68,70、すなわちフォトリ
フレクタ31,32をオフ状態にする。
【0063】この後、ステップS24においてCPU5
1は、上記表示素子74に対して制御信号を送り、該表
示素子74上に警告表示“EXPOSED”の表示を行
なう。次にステップS25に進み、CPU51は、入力
端子C1をモニタし、“H”レベルから“L”レベルに
切換ったなら、後蓋が開けられたと判断し、次にステッ
プS26に進み、上述した表示素子74における警告表
示“EXPOSED”をオフし、ステップS1に戻る。
なお、上記ステップS25において、入力端子C1の状
態が“H”レベル→“L”レベルに切換らなければ、ス
テップS25の判断を繰り返す。
【0064】上記ステップS3において、C7=
“L”、C9=“H”でなければ、次にステップS4に
おいて、C7=“H”、C9=“H”であるか否かを判
定し、ともに“H”レベルであれば、上記露光状態指示
板7の位置は、図4(b)に示す位置、すなわち部分露
光位置と判断し、ステップS6においてEフラグをセッ
トしてステップS7に進む。
【0065】また、上記ステップS4において、C7=
“H”、C9=“H”でない場合、すなわち、C7=
“H”、C9=“L”であるときは、上記CPU51
は、上記露光状態指示板7の位置は図4(a)に示すよ
うな未露光位置と判断し、ステップS5に進みEフラグ
をリセットし、次にステップS7に進む。このステップ
S7では、出力端子C6およびC8の出力レベルをとも
に“L”レベルにして、発光ダイオード68,70をオ
フ状態にする。
【0066】この後、ステップS8に進み、CPU51
は、出力端子C11,C12の出力レベルをそれぞれ
“L”,“H”レベルにして上記モータドライバ75を
制御し、上記フィルム給送モータ23を第1方向へ回転
させるように駆動を開始させる。
【0067】次にステップS9において、CPU51
は、出力端子C2より“H”レベルの信号を出力して上
記発光ダイオード64をオン状態にさせる。これによ
り、上記フィルムカートリッジ104における情報記録
円盤3(バーコード)の読み取りを可能にし、次にステ
ップS10において該バーコードの読み取りを行なう。
なお、該バーコードの読み取りの動作の詳細は省略す
る。
【0068】次にステップS11において、CPU51
は、出力端子C2の出力レベルを“L”レベルにして上
記発光ダイオード64をオフ状態にする。次にステップ
S12において出力端子C4の出力レベルを“H”レベ
ルにして上記発光ダイオード66を動作状態にし、フォ
トインタラプタ30による先頭駒の位置に対応した角孔
10のエッヂを検出可能にする。
【0069】次にステップS13において、CPU51
は、入力端子C5の状態をモニタし、“H”レベルから
“L”レベルに切換ったならば、先頭駒の位置に対応し
た角孔10のエッヂを検出したと判断する。
【0070】次に、図10に移行し、CPU51は、ス
テップS14においてEフラグの状態をチェックし、E
フラグ=1(セット状態)であるならば、次にステップ
S15において上記表示素子74に対して制御信号を送
り、部分露光されたフィルムカートリッジが装填された
ことを表示する警告表示“PARTIAL”を表示させ
る。
【0071】次に、上記CPU51は上記メモリー73
と通信し、該メモリー73に記憶された露出駒数に対応
したデータMMDを読み取り、同CPU51内のカウン
タIにMMDの値をセットする。次にステップS17に
おいて、CPU51は該メモリー73と通信し、メモリ
ー73に記憶されたデータMMDをリセットし“0”に
する。
【0072】次にステップS18において、CPU51
は入力端子C5の状態をモニタし、“H”レベルから
“L”レベルに切換ったならば、次にステップS19に
おいて上記カウンタIの値を1だけ減算し、次にステッ
プS20において該カウンタIの値が0ならばステップ
S21に進み、同カウンタIの値が0でなければステッ
プS18に戻る。
【0073】上記ステップS21において、CPU51
は出力端子C11,C12の出力レベルをともに“L”
レベルにして上記フィルム給送モータ23にショートブ
レーキをかける。なお、該ステップS21では、このシ
ョートブレーキの状態を100msecの期間だけ継続した
後に、出力端子C11,C12の出力レベルをともに
“H”レベルにして、該モータ23をオフ状態にする。
【0074】次にステップS22において、出力端子C
4の出力レベルを“L”レベルにして、発光ダイオード
66をオフ状態にしてリターンする。
【0075】ここで、上記ステップS14〜ステップS
22のシーケンスは、上記MMDデータに相当する駒数
だけ駒送りをするシーケンスである。また、上記ステッ
プS14において、Eフラグ=0(リセット状態)なら
ば、次にステップS21に進む。この場合は通常の空送
りでシーケンスを終了する。
【0076】次に、図11に示すフローチャートを参照
して、フィルムの巻戻し開始から、巻戻し終了までの動
作を説明する。なお、フィルム巻戻し動作は、以下に示
すように2つのモードがある。
【0077】1)フィルムカートリッジに規定された撮
影可能駒数を撮影後に自動的に巻戻しに入る、自動巻戻
しモード。
【0078】2)撮影途中において、マニュアル操作に
より巻戻しモードに入る、途中巻戻しモード。
【0079】本実施例においては、上記何れかのモード
において、図11に示す巻戻し動作が開始される。
【0080】まず、ステップS51において、上記CP
U51は出力端子C4の出力レベルを“H”レベルにし
て上記発光ダイオード66を動作状態にし、フィルム上
に設けられた角孔の検出を可能にする。
【0081】次にステップS52において、CPU51
は出力端子C11,C12の出力レベルをそれぞれ
“H”,“L”レベルにして上記モータドライバ75を
制御し、上記フィルム給送モータ23を第2方向へ回転
させるように駆動を開始させる。
【0082】次にステップS53において、タイマTM
1をリセットしスタートする。次にステップS54にお
いて入力端子C5の状態をモニタし“H”レベルから
“L”レベルに切換ったならば、ステップS53に戻
り、切換らなければ次にステップS55において上記タ
イマTM1のカウント値が所定の値TM11と比較しT
M1<TM11ならばステップS54に戻り、TM1≧
TM11ならばステップS56に進む。
【0083】なお、上記ステップS53〜ステップS5
5は巻き戻しの終端検出のシーケンスである。すなわ
ち、巻き戻し中は、定期的に上記フォトインタラプタ3
0は、角孔のエッヂを検出するが巻き戻しが、終了する
と、角孔のエッヂが検出されなくなるため、ステップS
55からステップS56に進む。
【0084】ステップS56においてCPU51は、出
力端子C4の出力レベルを“L”レベルにして発光ダイ
オード66をオフ状態にする。該CPU51は、次にス
テップS57において、出力端子C6,C8の出力レベ
ルをともに“H”レベルにして発光ダイオード68,7
0を動作状態にする。これにより、上記フォトリフレク
タ31,32による上記露光状態指示板7の情報読み取
り動作が可能となる。
【0085】次にステップS58において、CPU51
はフィルム途中巻戻しモードであるか否かを判定し、フ
ィルム途中巻戻しモードであると判断した場合はステッ
プS59に進み、そうでなければステップS67に進
む。
【0086】このステップS59において露出駒数が
“0”であるならば、ステップS60において入力端子
C7,C9の状態が“H”,“L”になるまで上記フィ
ルム給送モータ23を第2方向に回転させる。そして、
上記入力端子C7,C9の状態が“H”,“L”になっ
た時点で、ステップS61に進み、モータショートブレ
ーキ動作を行ない、次にステップS62において、出力
端子C6,C8の出力レベルをともに“L”レベルにし
て、発光ダイオード68,70をオフ状態にしてリター
ンする。
【0087】なお、上記ステップS58〜ステップS6
2のシーケンスは、上記露光状態指示板7を未露光位置
に設定するシーケンスである。
【0088】上記ステップS58において、フィルム途
中巻戻しモードでない場合は、CPU51は自動巻戻し
モードであると判断し、ステップS67に進み、入力端
子C7,C9の状態が“L”,“H”の状態になるま
で、すなわち、上記露光状態指示板7が全露光位置に位
置するまでフィルム給送モータ23を駆動し、次にステ
ップS61に進む。
【0089】上記ステップS59において露出駒数が
“0”でない場合、ステップS63に進み、CPU51
は、露出駒数が所定のN値以上か未満かの判断を行な
う。ここで該N値は、フィルムカートリッジに固有の規
定撮影駒数によって決定される値である。規定撮影可能
駒数は、表2に示すように3種類あり、それぞれに対応
したN値も該表2に示す通りである。
【0090】
【表2】 ここで上記規定撮影可能駒数の情報は、上述したフィル
ムカートリッジ上の情報記録円盤3においてバーコード
で記録されており、CPU51は、上記ステップS10
(図9参照)におけるバーコード読み取りのシーケンス
で読み取っている。
【0091】上記ステップS63において露出駒数がN
以上であるならば、ステップS67に進み、その後は自
動巻戻しのモードの場合と同一のシーケンスを行なう。
【0092】また該ステップS63において、露出駒数
がN未満であるならば、次にステップS64に進み、C
PU51はメモリー73と通信を行ない、すでに撮影駒
数に対応したデータMMDを読み出し、MMD=0なら
ばステップS65に進む。
【0093】ステップS65において、CPU51は、
入力端子C7,C9の状態がともに“H”レベルになる
まで、すなわち、上記露光状態指示板7が部分露光位置
に位置するまで、フィルム給送モータ23を駆動した
後、次にステップS66に進み、CPU51はメモリー
73と通信し、フィルムの途中巻戻しを開始する前の露
出駒数をメモリーデータMMDとして記憶し、ステップ
S61に進む。
【0094】上記ステップS64において、メモリーデ
ータMMD≠0である場合は、それ以前にフィルム途中
巻戻しが行なわれたことになり、混乱を防ぐためにステ
ップS67に進み、自動巻き戻しの時と同じシーケンス
を行ない、露光状態指示板7を全露光位置に設定する。
【0095】次に、上述したステップS64,ステップ
S65,ステップS67で示すシーケンスを行なう理由
を図12に示すタイミングチャートを参照して説明す
る。
【0096】まず、撮影者がフィルムAをカメラに装填
して、1〜10駒目まで撮影したと仮定する。該撮影者
は、この状態で上記フィルムAを途中で巻戻し、たとえ
ばISO感度の異なるフィルムBを新たにカメラに装填
し、同様に1〜10駒目まで撮影したとする。
【0097】次に、該撮影者は、該フィルムBを途中で
巻戻し、さらにISO感度の異なるフィルムCを装填し
て、1〜40駒目まで撮影する。そして、該撮影者は、
この後、該フィルムを自動巻戻しにより巻き戻したとす
る。
【0098】この後、撮影者は、再度上記フィルムAを
装填し、11駒目から撮影したとする。このとき撮影者
は、上記フィルムA,フィルムBの、2本のフィルムを
続けて途中で巻戻したことになる。この場合、双方のフ
ィルムA,Bにおいて撮影駒数をメモリー73に記憶し
たとすると、上記メモリー73が2データ以上の撮影駒
数データを分別して記憶できるような構成をとらない限
り、部分露光済の上記フィルムAを再装填した際に、フ
ィルムA,Bのどちらの撮影駒数データに対して駒送り
をすべきか判断できなくなる虞が生じる。
【0099】本第1実施例においてはかかる事情に鑑
み、最初のフィルムAを途中で巻戻した際は、該フィル
ムAの露光状態指示板を部分露光位置に設定し、撮影駒
数をメモリー73に記憶し、次に、フィルムBを途中で
巻戻した際は、該フィルムBの露光状態指示板を全露光
位置に設定し、撮影駒数をメモリー73に記憶しないよ
うにしている。これにより、上述した混乱を回避するよ
うになっている。
【0100】このように、本第1実施例のカメラによる
と、撮影した駒数に対応した情報を特別にフィルム上に
書き込むことなく、撮影途中に一時的にフィルムを交換
することができるという効果を奏する。さらに、途中巻
戻しを行なった撮影途中のフィルムを装填した際には、
自動的に必要な駒数だけ駒送りをすることができるとい
う利点も備えている。
【0101】次に、本発明の第2実施例のカメラについ
て説明する。
【0102】この第2実施例のカメラは、上記第1実施
例のカメラをさらに使いやすくした実施例であり、続け
て2本以上の複数のフィルムを途中で巻戻し、該複数の
フィルムを再利用できるようにしたものである。この第
2実施例のカメラの構成は、上記第1実施例とほぼ同一
であり、上記メモリー73の内部に記憶できるデータの
種類および量を異にしているのみである。したがってこ
こでは、その差異のみを説明し、その他の構成,作用の
説明は省略する。
【0103】本第2実施例では、4本のフィルムまで
は、撮影途中で巻戻しを行い、カメラ本体より取り出し
ての一時保管を可能としており、該4本のフィルムに対
応するフィルム種別データおよび露出駒数データを記憶
できるようになっている。なお、上記フィルム種別デー
タとしては、ISO感度、規定撮影可能駒数、ラチチュ
ード、ポジ・ネガの区別等のデータが挙げられ、フィル
ムカートリッジのバーコード上に記録されている情報で
ある。
【0104】また、本第2実施例におけるメモリー73
の内部の構成は表3に示すようになっており、0〜3ま
での4つのアドレスがあり、それぞれ上位8ビットはフ
ィルム種別データFDATA0 〜FDATA3 が、下位
8ビットには露出駒数データEDATA0 〜EDATA
3 が全てバイナリーデータとして、記憶できるようにな
っている。
【0105】
【表3】 次に、本第2実施例の動作を図13ないし図16に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0106】図13は、本第2実施例におけるオートロ
ードのシーケンスを示すフローチャートである。なお、
本第2実施例において、図13に示すステップS1〜ス
テップS14およびステップS21〜ステップS26の
シーケンスは上記第1実施例(図9,図10参照)と同
等であるので、ここでの説明は省略する。
【0107】図13に示すように上記第1実施例と異な
るのは、ステップS101に示す“部分光処理1”のサ
ブルーチンのみである。ここで、該“部分露光処理1”
のサブルーチンの詳細について、図14に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0108】図14に示すように、まずCPU51は、
ステップS102においてループカウンタHを“0”に
設定する。次にステップS103において、現在カメラ
に装填されているフィルムのフィルム種別データFDA
TAとメモリー73内部に記憶されているフィルム種別
データFDATAH とを比較し一致していなければ、次
にステップS104において、ループカウンタHを1だ
け加算し、次にステップS105におてH≠0ならばス
テップS103に戻り、H=0ならばステップS106
に進む。
【0109】このステップS106に進む条件は、部分
露光状態のフィルムがカメラに装填された際に、該装填
されたフィルムと同一のフィルム種別データの露出駒数
データがメモリー73内部に記憶されていない場合であ
る。この場合は、装填されたフィルムの露出駒数が不明
であるので露出駒数に対応した駒送りができず、CPU
51は、ステップS106において、上記表示素子74
に警告表示“PARTIAL”を表示させた後にリター
ンする。
【0110】また、上記ステップS103において、F
DATA=FDATAH の場合には、装填されたフィル
ムのフィルム種別データに対応した露出駒数データがメ
モリー73内部に存在することになるので、CPU51
は、ステップS107において、表示素子74に警告表
示“PARTIAL”をさせた後に、アドレスHの露出
駒数データEDATAH をCPU51内部のカウンタI
に転送する。
【0111】CPU51は、次にステップS109にお
いて、アドレスHのデータFDATAH およびEDAT
AH をクリヤーし“0”にする。そしてステップS11
0〜ステップS112のシーケンスを実行し、露出駒数
データEDATAH に対応した駒数だけ駒送りする。な
お、上記ステップS110〜ステップS112は、上記
第1実施例におけるステップS18〜ステップS20
(図10参照)と同等であるので、ここでの説明は省略
する。
【0112】次に、本第2実施例におけるフィルム巻戻
しのシーケンスを図15に示すフローチャートを参照し
て説明する。なお、本第2実施例において、図15に示
すステップS51〜ステップS63およびステップS6
7のシーケンスは上記第1実施例(図11参照)と同等
であるので、ここでの説明は省略する。
【0113】すなわち、図15に示すように、本第2実
施例におけるステップS151“部分露光処理2”のサ
ブルーチンは、上記第1実施例におけるステップS64
〜ステップS66のシーケンス(図11参照)を置き換
えたものである。ここで、該“部分露光処理2”のサブ
ルーチンの詳細について、図16に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0114】図16に示すように、CPU51は、ま
ず、ステップS152においてループカウンタJの値を
初期化し“0”にする。次にステップS153におい
て、メモリー73内のアドレスJのフィルム種別データ
FDATAが“0”であるか否かを判断し、“0”でな
ければ、ステップS154において、ループカウンタJ
を1だけ加算し、次にステップS155において、J≠
4の場合は、ステップS153に戻り、J=0の場合
は、図15に示すステップS67に進む。
【0115】上記ステップS155において、J=0と
なる条件は、メモリー73内部にデータの空き領域がな
い場合である。すなわち、すでに途中で巻戻したフィル
ム4本分のデータが記憶されており、新たにデータを記
憶できない場合である。したがって、ステップS67に
進み、自動巻戻しをした場合と同じ扱いとする。
【0116】上記ステップS153において、FDAT
AJ =0の場合は、アドレスJに対応したデータ領域が
空き領域であるので、次にステップS156においてル
ープカウンタKの値を初期化して“0”とし、次にステ
ップS157において、現在カメラに装填されているフ
ィルムのフィルム種別データFDATAと、メモリー7
3内のアドレスに記憶されたフィルム種別データFDA
TAK とを比較する。
【0117】このステップS157において、FDAT
A=FDATAK の場合には、現在装填されているフィ
ルムと同一種別のフィルムに対応したデータがすでにメ
モリー73内に記憶されていることになるため、次にこ
れらのフィルムが装填された場合の混乱を避けるため
に、図15に示すステップS67に進み、自動巻戻しを
行ったときと同じ扱いとする。
【0118】上記ステップS157において、FDAT
A≠FDATAK の場合は、ステップS158に進み、
ループカウンタKを1だけを加算し、次にステップS1
59に進。このステップS159において、K≠4のと
きは、ステップS157に戻り、一方K=4のときは、
現在カメラに装填されているフィルムと同一種別のフィ
ルムに対応したデータがメモリー73内部には記憶され
ていないので、次にステップS160,ステップS16
1においてメモリー73内部のアドレスJの領域FDA
TAJ およびEDATAJ に対して現在装填されている
フィルムのフィルム種別データFDATAおよび露出駒
数データEDATAを記憶する。
【0119】次にステップS162において、CPU5
1は、入力端子C7,C9の状態がともに“H”レベル
になったならば、露光状態指示板7の状態が部分露光位
置にとなったと判断し、リターンしてステップS61に
おいてフィルム給送モータ23の駆動に対してショート
ブレーキをかける。
【0120】このように本第2実施例のカメラによる
と、上記第1実施例と同様に、撮影した駒数に対応した
情報を特別にフィルム上に書き込むことなく、撮影途中
に一時的にフィルムを交換することができるという効果
を奏する。さらに、途中巻戻しを行なった撮影途中のフ
ィルムを装填した際には、自動的に必要な駒数だけ駒送
りをすることができるという利点も備えている。
【0121】さらに、上述した第1実施例の効果に加
え、続けて4本までの複数のフィルムを途中で巻戻し、
該フィルムを再利用できるという効果を奏する。
【0122】次に、本発明の第3実施例のカメラについ
て説明する。
【0123】この第3実施例のカメラの構成は、上記第
1,第2実施例とほぼ同一であり、上記メモリー73を
省略している点のみを異にしている。したがってここで
は、その差異のみを説明し、その他の構成,作用の説明
は省略する。
【0124】次に、本第3実施例の動作について、図1
7ないし図19に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0125】図17,図18は、本第3実施例のカメラ
におけるオートロードのシーケンスを示すフローチャー
トである。なお、図17に示す、ステップS1〜ステッ
プS13およびステップS23〜ステップS26のシー
ケンスは、上記第1実施例と同等(図9参照)であるの
で、ここでの説明は省略する。
【0126】本第3実施例におけるCPU51は、上記
ステップS13(図17参照)の後、図18に示すよう
に、ステップS201において、Eフラグ=1(セット
状態)ならば、ステップS202において表示素子74
に警告表示“PARTIAL”を表示させ、次にステッ
プS203においてM値を決定する。なお、該M値は、
表4に示すように、フィルム固有の撮影可能駒数に対し
て決定される値である。
【0127】
【表4】 CPU51は、その後、ステップS204〜ステップS
209に示すシーケンスにしたがってM−1駒だけ駒送
りする。すなわち、部分露光状態のフィルムが装填され
た場合は、全てM−1駒だけ駒送りするようになってい
る。ここでM値は、規定撮影可能駒数に対して、ほぼ1
/2になるように決められている。なお、該規定撮影可
能駒数は、上記ステップS10(図17参照)のシーケ
ンスでバーコードよりすでに読み取っている。
【0128】上記ステップS201においてEフラグ=
0(リセット状態)ならば、次にステップS208に進
み、駒送りはしない。
【0129】次に、本第3実施例におけるフィルム巻戻
し動作を、図19に示すフローチャートを参照して説明
する。なお、図19に示すステップS51〜ステップS
62,ステップS65,ステップS67のシーケンス
は、上記第1実施例における同一番号のシーケンス(図
11参照)と同一であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0130】本第3実施例においては、CPU51はス
テップS59において、露出駒数が“0”でなければ、
ステップS251に進む。このステップS251におい
て、CPU51は、露出駒数≧Mの場合はステップS6
7に進み、露出状態指示板7を全露光位置に設定する。
また、上記ステップS251において、露出駒数<Mの
場合は、ステップS65に進み、CPU51は、上記露
光状態指示板7を部分露光位置に設定する。
【0131】本第3実施例のカメラによれば、より低コ
ストで上記第1,第2実施例と同様の効果を実現するこ
とができる。
【0132】[付記]以上詳述した如き本発明の実施態様
によれば、以下の如き構成を得ることができる。即ち、 (1)未露光、部分露光、または全露光の露光状態によ
って3つの状態に変化する露光状態指示器を有するフィ
ルムカートリッジが使用可能なカメラにおいて、手動操
作に応答して撮影途中のフィルムを巻き戻すための途中
巻き戻し信号を発生する途中巻き戻し開始手段と、上記
途中巻き戻し信号に応答してフィルムの巻き戻しを行う
巻き戻し手段と、上記途中巻き戻し信号が出力された後
に、フィルムカートリッジの露光状態指示器の状態を部
分露光位置に設定するための露光状態指示器設定手段
と、上記途中巻き戻し信号が出力された後に、露光済み
駒数を記憶する記憶手段と、フィルムカートリッジの露
光状態指示器の状態を検出する検出手段と、フィルムカ
ートリッジのカメラへの装填に応答して上記検出手段を
動作させ、その出力信号に応じてカートリッジ内のフィ
ルムが未露光または部分露光のときはフィルムの空送り
を行い、全露光のときはフィルムの空送りを禁止する空
送り制御機構と、を具備し、上記検出手段の出力が部分
露光であるとき、上記記憶手段から駒数を読み出し、空
送り終了後に読み出された駒数に対応した駒送りを行う
カメラ。
【0133】(2)前記途中巻き戻し手段の動作終了に
応答して前記露光状態指示器設定手段を動作させると
き、すでに前記記憶手段に露出駒数データが記憶されて
いるときは、露光状態指示器を全露光位置に設定し、記
憶手段が保持しているデータを変更しない、上記(1)
に記載のカメラ。
【0134】(3)前記駒送り手段の動作後は前記記憶
手段のデータを初期化するためのデータ初期化手段を有
する、上記(1)に記載のカメラ。
【0135】(4)所定のフィルム情報が表示された情
報表示器を備えたフィルムカートリッジが使用可能で、
該フィルムの途中巻戻しが可能なカメラにおいて、上記
情報指示器の検出と、フィルム巻戻し開始時の条件に応
じた内容の設定とが可能な情報指示器アクセス手段と、
当該カメラに装填されたフィルムを途中で巻戻した際、
撮影済み駒数を記憶する記憶手段と、を具備し、当該カ
メラに上記フィルムカートリッジが装填された際、該フ
ィルムカートリッジにおける情報指示器に設定されたフ
ィルム情報と上記記憶手段に記憶された撮影済み駒数と
に基づいて、所定の駒まで駒送りするカメラ。
【0136】(5)当該カメラに装填されたフィルムを
途中で巻戻した後、2回連続して未露光のフィルムカー
トリッジが装填されたときは上記記憶手段を初期化す
る、上記(4)に記載のカメラ。
【0137】(6)未露光、部分露光、または全露光の
露光状態によって3つの状態に変化する露光状態指示器
を有するフィルムカートリッジが使用可能なカメラにお
いて、手動操作に応答して撮影途中のフィルムを巻き戻
すための途中巻き戻し信号を発生する途中巻き戻し開始
手段と、上記途中巻き戻し信号に応答してフィルムの巻
き戻しを行う巻き戻し手段と、上記途中巻き戻し信号が
出力された後に、フィルムカートリッジの露光状態指示
器の状態を、露光済み駒数が、所定のM駒以上のとき全
露光位置に、1以上かつM駒未満のとき部分露光位置
に、0のとき未露光位置に、それぞれ設定する露光状態
指示器設定手段と、フィルムカートリッジの露光状態指
示器の状態を検出する検出手段と、フィルムカートリッ
ジ装填時に、上記検出手段の出力信号に応じてカートリ
ッジ内のフィルムが部分露光のときは空送り終了後に所
定のM−1駒だけ駒送りするカメラ。
【0138】(7)前記所定のM駒はフィルムカートリ
ッジに固有の撮影可能駒数の約半分に設定された、上記
(6)に記載のカメラ。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構成で、装填されるフィルムの露光状態如何によら
ず、有効にフィルムを使用できるカメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるカメラの構成を示し
たブロック図である。
【図2】上記第1実施例のカメラの主要部構成をカメラ
本体の後面より見た説明図である。
【図3】上記第1実施例カメラにおけるフィルム情報読
取装置の主要部を上面から見た図である。
【図4】上記第1実施例のカメラに使用するフィルムカ
ートリッジを底面側より見た底面図であり、(a)未露
光位置、(b)部分露光位置、(c)全露光位置をそれ
ぞれ示している。
【図5】上記第1実施例のカメラに使用するフィルムカ
ートリッジを示した外観斜視図であり、(a)は、情報
記録円盤を上面にしたときの状態、(b)は、露光状態
指示板を上面にしたときの状態をそれぞれ示している。
【図6】上記第1実施例のカメラに使用するフィルムカ
ートリッジの要部断面図である。
【図7】上記第1実施例のカメラに使用するフィルムカ
ートリッジからフィルムを引き出した際の様子を示した
正面図である。
【図8】上記第1実施例のカメラにおける制御回路を示
した電気回路図である。
【図9】上記第1実施例のカメラにおいて、撮影者がカ
メラの後蓋を開けてフィルムカートリッジを装填し、そ
の後、該後蓋を閉じてから、同フィルムカートリッジの
情報を読み取りオートロードを終了するまでの動作を示
したフローチャートである。
【図10】上記第1実施例のカメラにおいて、撮影者が
カメラの後蓋を開けてフィルムカートリッジを装填し、
その後、該後蓋を閉じてから、同フィルムカートリッジ
の情報を読み取りオートロードを終了するまでの動作を
示したフローチャートである。
【図11】上記第1実施例のカメラにおいて、フィルム
の巻戻し開始から、巻戻し終了までの動作を示したフロ
ーチャートである。
【図12】上記第1実施例のカメラにおいて、部分露光
または未露光フィルムが連続して装填された際の動作を
説明するタイミングチャートである。
【図13】本発明の第2実施例のカメラにおけるオート
ロードのシーケンスを示すフローチャートである。
【図14】上記第2実施例のカメラにおける、部分露光
処理1のサブルーチンの詳細を示したフローチャートで
ある。
【図15】上記第2実施例のカメラにおいて、フィルム
の巻戻し開始から、巻戻し終了までの動作を示したフロ
ーチャートである。
【図16】上記第2実施例のカメラにおける、部分露光
処理2のサブルーチンの詳細を示したフローチャートで
ある。
【図17】本発明の第3実施例のカメラにおけるオート
ロードのシーケンスを示すフローチャートである。
【図18】上記第3実施例のカメラにおけるオートロー
ドのシーケンスを示すフローチャートである。
【図19】上記第3実施例のカメラにおいて、フィルム
の巻戻し開始から、巻戻し終了までの動作を示したフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…フィルムケース 2…スプール 3…情報記録円盤 4…バーコード 6…フィルム 7…露光状態指示板 31,32…フォトリフレクタ 23…フィルム給送モータ 100…途中巻戻し開始手段 101…巻戻し手段 102…露光状態指示器設定手段 103…メモリー手段 104…フィルムカートリッジ 105…露光状態指示器 106…駒送り手段 107…検出手段 108…空送り制御機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内蔵するフィルム固有の特性に関する第1
    の情報を表示する表示手段と、 該フィルムの露光状況に応じた第2の情報を表示する露
    出状態指示器と、 を備えたフィルムカートリッジを使用可能なカメラにお
    いて、 当該カメラに装填されたフィルムカートリッジにおける
    フィルムの初期空送り動作、所定数の駒送り動作および
    未露光駒の有無に拘らないフィルムの巻戻し動作が可能
    なフィルム給送手段と、 当該カメラに装填されたフィルムカートリッジの露出状
    態指示器の状態を検出する露出状態指示器検出手段と、 当該カメラに装填されたフィルムを巻戻した際、装填さ
    れたフィルムカートリッジにおける露出状態指示器を、
    該フィルムの露光状況に応じた第2の情報を表示するよ
    うに設定する露出状態指示器設定手段と、 当該カメラに装填されたフィルムを巻戻した際、最終露
    光駒数を記憶する記憶手段と、 を具備し、当該カメラに上記フィルムカートリッジが装
    填された際、該フィルムカートリッジにおける露出状態
    指示器に設定された上記第2の情報と上記記憶手段に記
    憶された最終露光駒数とに基づいて、フィルムの初期空
    送り終了後、所定の駒まで駒送りすることを特徴とする
    カメラ。
  2. 【請求項2】未露光、部分露光、または全露光の露光状
    態によって3つの状態に変化する露光状態指示器を有す
    るフィルムカートリッジが使用可能なカメラにおいて、 装填されたフィルムカートリッジの種別を判定し、フィ
    ルム種別データを出力する種別判定手段と、 手動操作に応答して撮影途中のフィルムを巻き戻すため
    の途中巻き戻し信号を発生する途中巻き戻し開始手段
    と、 上記途中巻き戻し信号に応答してフィルムの巻き戻しを
    行う巻き戻し手段と、 上記途中巻き戻し信号が出力された後に、上記露光状態
    指示器の状態を部分露光位置に設定するための露光状態
    指示器設定手段と、 上記途中巻き戻し信号が出力された後、上記フィルム種
    別データと、露光済み駒数とを記憶する記憶手段と、 上記露光状態指示器の状態を検出する検出手段と、 この検出手段の出力信号に応じて、上記フィルムカート
    リッジ内のフィルムが未露光または部分露光のときはフ
    ィルムの空送りを行い、全露光のときはフィルムの空送
    りを禁止する空送り制御機構と、 を具備し、上記検出手段の出力が部分露光であるとき、
    上記記憶手段からフィルム種別データと駒数とを読み出
    し、そのフィルム種別データと上記種別判定手段の出力
    とが一致するときに限り空送り終了後に読み出された駒
    数に対応した駒送りを行うことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】未露光、部分露光、または全露光の露光状
    態によって3つの状態に変化する露光状態指示器を有す
    るフィルムカートリッジが使用可能なカメラにおいて、 手動操作に応答して撮影途中のフィルムを巻き戻すため
    の途中巻き戻し信号を発生する途中巻き戻し開始手段
    と、 上記途中巻き戻し信号に応答してフィルムの巻き戻しを
    行う巻き戻し手段と、 上記途中巻き戻し信号が出力された後に、上記露光状態
    指示器の状態を、露光済み駒数が、所定のM駒以上のと
    き全露光位置に、M駒未満のとき部分露光位置に、それ
    ぞれ設定する露光状態指示器設定手段と、 上記露光状態指示器の状態を検出する検出手段と、 を具備し、上記フィルムカートリッジ装填時に、上記検
    出手段の出力信号に応じてフィルムカートリッジ内のフ
    ィルムが部分露光のときは、空送り終了後に所定のM−
    1駒だけ駒送りすることを特徴とするカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905750B2 (en) 1998-06-22 2005-06-14 Target Technology Company, Llc Metal alloys for the reflective or the semi-reflective layer of an optical storage medium

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6905750B2 (en) 1998-06-22 2005-06-14 Target Technology Company, Llc Metal alloys for the reflective or the semi-reflective layer of an optical storage medium

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