JPH0818425B2 - 反転機構付枚葉印刷機の位相切替装置 - Google Patents
反転機構付枚葉印刷機の位相切替装置Info
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- JPH0818425B2 JPH0818425B2 JP61116234A JP11623486A JPH0818425B2 JP H0818425 B2 JPH0818425 B2 JP H0818425B2 JP 61116234 A JP61116234 A JP 61116234A JP 11623486 A JP11623486 A JP 11623486A JP H0818425 B2 JPH0818425 B2 JP H0818425B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反転機構付枚葉印刷機において、片面刷から
両面刷、および両面刷から片面刷への移動時に反転胴と
倍径胴との位相ならびに倍径胴上の爪と吸着ヘツドとの
位相を切替える位相切替装置に関するものである。
両面刷、および両面刷から片面刷への移動時に反転胴と
倍径胴との位相ならびに倍径胴上の爪と吸着ヘツドとの
位相を切替える位相切替装置に関するものである。
印刷の多様化に伴ない、一台で片面刷と両面刷とに使
い分けることのできる各種の反転機構付枚葉印刷機が提
案されて実用化されており、この種の印刷機は、反転用
の胴として倍径の反転胴を備えた1本タイプのものと、
渡し胴および反転胴とその間の倍径胴とを備えた3本タ
イプのものとに大別される。
い分けることのできる各種の反転機構付枚葉印刷機が提
案されて実用化されており、この種の印刷機は、反転用
の胴として倍径の反転胴を備えた1本タイプのものと、
渡し胴および反転胴とその間の倍径胴とを備えた3本タ
イプのものとに大別される。
第11図および第12図はそれぞれ3本タイプの反転機構
付枚葉印刷機の印刷動作を説明するために示す胴配列図
であつて、第11図は片面刷の場合を示しており、第12図
は両面刷の場合を示している。そこでこの種印刷機の構
成と動作との概要を同図に基いて説明すると、図示しな
い版胴の下方においてこれと対接するゴム胴1の斜め下
方には、外周切欠き内に爪2と爪台3とからなる咥え爪
装置4(以下爪4と言う)を備えた圧胴5が周面を対接
させて設けられており、また、下流側の印刷ユニツトに
も版胴に対接するゴム胴6と、爪7と爪台8とからなる
咥え爪装置9(以下爪9と言う)を備え周面をゴム胴6
に対接させた圧胴10とが配設されている。そして、両方
の圧胴5,10間には、互に周面を対接させた渡し胴11と倍
径胴12および反転胴13の3本ローラからなる反転機構が
設けられている。このうち、渡し胴11は、爪14と爪台15
とからなる咥え爪装置16(以下爪16と言う)を外周切欠
き内に備えている。また倍径胴12は、渡し胴11等の倍径
を有していて、その外周部を2等分する位置には、爪17
と爪台18とからなる2組の咥え爪装置19,20(以下爪19,
20と言う)が設けられており、各爪19,20よりも胴の回
転方向へ所定角度先行する位置には、2組の吸着ヘツド
21,22が配設されている。そしてこの吸着ヘツド21,22
は、倍径胴12の外周部に軸線方向へ複数個並列している
とともに、円周方向へ移動自在に形成されており、爪1
9,20との円周方向へ移動自在に形成されており、爪19,2
0との円周方向への位相を調整できるように構成されて
いる。さらに反転胴13の外周切欠き内には、爪23と爪台
24とからなる咥え爪装置(A)25(以下爪(A)25と言
う)と爪26と爪台27とからなる咥え爪装置(B)28(以
下爪(B)28と言う)とが円周方向に隣接して配設され
ている。そして各胴1,5,11,12,13,10,6は互にギアで駆
動連結されており、このうち、反転胴13の端軸上には、
軸固定の固定ギアと回動自在な回動ギアとが互に固定、
固定解放自在に設けられていて、固定ギアは圧胴10のギ
アと噛合い、回動ギアは倍径胴のギアと噛合つている。
付枚葉印刷機の印刷動作を説明するために示す胴配列図
であつて、第11図は片面刷の場合を示しており、第12図
は両面刷の場合を示している。そこでこの種印刷機の構
成と動作との概要を同図に基いて説明すると、図示しな
い版胴の下方においてこれと対接するゴム胴1の斜め下
方には、外周切欠き内に爪2と爪台3とからなる咥え爪
装置4(以下爪4と言う)を備えた圧胴5が周面を対接
させて設けられており、また、下流側の印刷ユニツトに
も版胴に対接するゴム胴6と、爪7と爪台8とからなる
咥え爪装置9(以下爪9と言う)を備え周面をゴム胴6
に対接させた圧胴10とが配設されている。そして、両方
の圧胴5,10間には、互に周面を対接させた渡し胴11と倍
径胴12および反転胴13の3本ローラからなる反転機構が
設けられている。このうち、渡し胴11は、爪14と爪台15
とからなる咥え爪装置16(以下爪16と言う)を外周切欠
き内に備えている。また倍径胴12は、渡し胴11等の倍径
を有していて、その外周部を2等分する位置には、爪17
と爪台18とからなる2組の咥え爪装置19,20(以下爪19,
20と言う)が設けられており、各爪19,20よりも胴の回
転方向へ所定角度先行する位置には、2組の吸着ヘツド
21,22が配設されている。そしてこの吸着ヘツド21,22
は、倍径胴12の外周部に軸線方向へ複数個並列している
とともに、円周方向へ移動自在に形成されており、爪1
9,20との円周方向へ移動自在に形成されており、爪19,2
0との円周方向への位相を調整できるように構成されて
いる。さらに反転胴13の外周切欠き内には、爪23と爪台
24とからなる咥え爪装置(A)25(以下爪(A)25と言
う)と爪26と爪台27とからなる咥え爪装置(B)28(以
下爪(B)28と言う)とが円周方向に隣接して配設され
ている。そして各胴1,5,11,12,13,10,6は互にギアで駆
動連結されており、このうち、反転胴13の端軸上には、
軸固定の固定ギアと回動自在な回動ギアとが互に固定、
固定解放自在に設けられていて、固定ギアは圧胴10のギ
アと噛合い、回動ギアは倍径胴のギアと噛合つている。
このように構成されていることにより、第11図に示す
片面刷の場合、各胴が矢印方向に回転すると、給紙装置
からスイング装置を経て圧胴5の爪4に咥え替えられた
紙30は、さらに渡し胴11の爪16に咥え替えられて搬送さ
れ、この紙30には、ゴム胴1と圧胴5との間を通過する
ときに表面へ1色目の印刷が施される。この紙30は、渡
し胴11の爪16から倍径胴12の爪19(20)に咥えられて搬
送され、図示のように爪19と爪(A)25とが対向するこ
とにより爪(A)25に咥え替えられて搬送される。この
あとさらに圧胴10の爪9に咥え替えられて搬送され、ゴ
ム胴6と圧胴10との間を通過するときに、紙30には1色
目と同じ表面に2色目の印刷が施される。
片面刷の場合、各胴が矢印方向に回転すると、給紙装置
からスイング装置を経て圧胴5の爪4に咥え替えられた
紙30は、さらに渡し胴11の爪16に咥え替えられて搬送さ
れ、この紙30には、ゴム胴1と圧胴5との間を通過する
ときに表面へ1色目の印刷が施される。この紙30は、渡
し胴11の爪16から倍径胴12の爪19(20)に咥えられて搬
送され、図示のように爪19と爪(A)25とが対向するこ
とにより爪(A)25に咥え替えられて搬送される。この
あとさらに圧胴10の爪9に咥え替えられて搬送され、ゴ
ム胴6と圧胴10との間を通過するときに、紙30には1色
目と同じ表面に2色目の印刷が施される。
片面刷から両面刷に移行する場合には、第11図におい
て爪19と爪25とが対応している状態から、第12図に示す
吸着ヘツド21と爪(B)28とが対応する状態となるよう
に前記回動ギアを回動させて倍径胴12を含む上流側の胴
群を反転胴13に対して位相調整するとともに、倍径胴12
上の爪19,20と吸着ヘツド21,22との相対位相を調節して
紙サイズの変更に対応する。また、倍径胴12の爪19,20
が紙30の咥えを解放する位置が、片面刷と両面刷とで
は、ほゞ紙30の天地方向長さだけ変るので、紙放しカム
の作用位置を調節する。このようにして切替調整を行な
つたのち、各胴を回転させると、片面刷の場合と同様に
して表面に印刷が施された紙30は、倍径胴12の爪19(2
0)に咥えられるとともに紙尻を吸着ヘツド21(22)で
吸着されて搬送され、この紙30は、図に符号30Aで示す
ように紙尻が両胴12,13の対接点に達するまで搬送され
る。このとき、爪(B)28の開閉と吸着ヘツド21の吸着
解放とにより紙30Aの紙尻を咥えると同時に爪20が咥え
を解放し紙30Aが紙尻側を先行させて反転胴13で搬送さ
れる。この搬送途中で両方の爪(A)25,(B)28が一
瞬タイミングを違えて開閉し、紙30Aは爪(B)28から
爪(A)25に咥え替えられて搬送される。そして、爪
(A)25と圧胴10の爪9とが対向すると、紙30Aは爪9
に咥え替えられ、図に符号30Bで示すように搬送され
る。この紙30Bはゴム胴6と圧胴10との間を通過すると
きに裏面がゴム胴6に対接するので、裏面に印刷が施さ
れ、前記表面への印刷とで両面刷となつて排紙される。
て爪19と爪25とが対応している状態から、第12図に示す
吸着ヘツド21と爪(B)28とが対応する状態となるよう
に前記回動ギアを回動させて倍径胴12を含む上流側の胴
群を反転胴13に対して位相調整するとともに、倍径胴12
上の爪19,20と吸着ヘツド21,22との相対位相を調節して
紙サイズの変更に対応する。また、倍径胴12の爪19,20
が紙30の咥えを解放する位置が、片面刷と両面刷とで
は、ほゞ紙30の天地方向長さだけ変るので、紙放しカム
の作用位置を調節する。このようにして切替調整を行な
つたのち、各胴を回転させると、片面刷の場合と同様に
して表面に印刷が施された紙30は、倍径胴12の爪19(2
0)に咥えられるとともに紙尻を吸着ヘツド21(22)で
吸着されて搬送され、この紙30は、図に符号30Aで示す
ように紙尻が両胴12,13の対接点に達するまで搬送され
る。このとき、爪(B)28の開閉と吸着ヘツド21の吸着
解放とにより紙30Aの紙尻を咥えると同時に爪20が咥え
を解放し紙30Aが紙尻側を先行させて反転胴13で搬送さ
れる。この搬送途中で両方の爪(A)25,(B)28が一
瞬タイミングを違えて開閉し、紙30Aは爪(B)28から
爪(A)25に咥え替えられて搬送される。そして、爪
(A)25と圧胴10の爪9とが対向すると、紙30Aは爪9
に咥え替えられ、図に符号30Bで示すように搬送され
る。この紙30Bはゴム胴6と圧胴10との間を通過すると
きに裏面がゴム胴6に対接するので、裏面に印刷が施さ
れ、前記表面への印刷とで両面刷となつて排紙される。
このような反転機構付枚葉印刷機においては、前述し
たように片面刷と両面刷との切替時には、紙サイズの変
更にも併せて対応するように、倍径胴12と反転胴13との
間の位相調整ならびに倍径胴12における爪19,20と吸着
ヘツド21,22との位相調整を行なう必要がある。そこで
従来、種々の印刷切替装置が提案されている。
たように片面刷と両面刷との切替時には、紙サイズの変
更にも併せて対応するように、倍径胴12と反転胴13との
間の位相調整ならびに倍径胴12における爪19,20と吸着
ヘツド21,22との位相調整を行なう必要がある。そこで
従来、種々の印刷切替装置が提案されている。
しかしながら、従来における位相切替装置はいずれも
切替操作部がフレームの内側にあるために1色目の印刷
ユニツトと2色目の印刷ユニツトとの間のステツプを開
き、レバーを差込んで動かしたり、フツクで胴の位相調
節を行なわなければならないので、作業が面倒で多くの
労力と長時間を要するばかりでなく、両胴間の位相調節
と、吸着ヘツドの移動とをそれぞれ別々に行なわなけれ
ばならず、さらに作業が面倒で長時間を要するという問
題があつた。
切替操作部がフレームの内側にあるために1色目の印刷
ユニツトと2色目の印刷ユニツトとの間のステツプを開
き、レバーを差込んで動かしたり、フツクで胴の位相調
節を行なわなければならないので、作業が面倒で多くの
労力と長時間を要するばかりでなく、両胴間の位相調節
と、吸着ヘツドの移動とをそれぞれ別々に行なわなけれ
ばならず、さらに作業が面倒で長時間を要するという問
題があつた。
このような問題点を解決するために本発明では、両側
のフレームに軸支されフレーム外から回動操作可能なフ
ック軸と、このフック軸に固定されフック軸の回動両端
限において支持部材側の係合部材と選択的に係合し、係
合することにより倍径胴の胴本体の回動操作にかかわら
ず支持部材の回動を、吸着部材が片面刷基準位置と両面
刷基準位置とにそれぞれ位置するように規制する係合部
が設けられたフックと、このフックの回動を両回動端限
においてそれぞれ係止するクリック機構とを備えた。
のフレームに軸支されフレーム外から回動操作可能なフ
ック軸と、このフック軸に固定されフック軸の回動両端
限において支持部材側の係合部材と選択的に係合し、係
合することにより倍径胴の胴本体の回動操作にかかわら
ず支持部材の回動を、吸着部材が片面刷基準位置と両面
刷基準位置とにそれぞれ位置するように規制する係合部
が設けられたフックと、このフックの回動を両回動端限
においてそれぞれ係止するクリック機構とを備えた。
片面刷から両面刷への切替に際しては、先ずフック軸
をフレーム外から回動操作してフックを反対側へ傾動さ
せたのち、倍径胴側のギアと反転胴側のギアとの噛合を
解いて倍径胴側のギアを回動させると、倍径胴の胴本体
と支持部材とが一体となって回動し、支持部材側の係合
部材とフックの係合部とが係合すると、支持部材が両面
刷基準位置で停止し、吸着部材は最大紙両面刷位置を占
める。紙サイズが小さい場合はさらに倍径胴の回動を続
けると、支持部材を残して胴本体のみが回動し、爪と吸
着部材との位相が調節されて紙サイズに対応する。切替
後はフックを中立位置にして印刷を開始する。
をフレーム外から回動操作してフックを反対側へ傾動さ
せたのち、倍径胴側のギアと反転胴側のギアとの噛合を
解いて倍径胴側のギアを回動させると、倍径胴の胴本体
と支持部材とが一体となって回動し、支持部材側の係合
部材とフックの係合部とが係合すると、支持部材が両面
刷基準位置で停止し、吸着部材は最大紙両面刷位置を占
める。紙サイズが小さい場合はさらに倍径胴の回動を続
けると、支持部材を残して胴本体のみが回動し、爪と吸
着部材との位相が調節されて紙サイズに対応する。切替
後はフックを中立位置にして印刷を開始する。
両面刷から片面刷への切替に際しても、フックを片面
刷へ傾動させる他は、上記の動作に準じる。
刷へ傾動させる他は、上記の動作に準じる。
第1図ないし第10図は本発明に係る位相切替装置の実
施例を示し、第1図はその横断面図、第2図は第1図の
A視側面図、第3図は第1図のB視側面図、第4図は第
1図のCC断面図、第5図は第4図のDD断面図、第6図は
第1図のEE断面図、第7図は第1図のFF断面図、第8図
は位相切替装置の斜視図、第9図はフツク,フツク軸等
を除いて示す倍径胴,反転胴,圧胴の軸端部の展開平面
図、第10図は位相切替動作を説明するために示す胴配列
図である。なお、全体の胴配列ならびに片面刷,両面刷
動作は第11図,第12図に基いて説明したのでその説明を
省略するとともに、このあと必要あるときは同図を用い
て説明する。図において、前記倍径胴12と反転胴13およ
び2色目の圧胴10は、両側のフレーム31に軸受32,33,34
を介して軸支されており、これら各胴12,13,10のフレー
ム31外突出軸端部には、ギア35,36,37がそれぞれ軸着さ
れている。また、ギア36のボス上には、中間ギア38と手
廻しギア39とが隣接して回動自在に遊装されており、ギ
ア36とギア37、および中間ギア38とギア35がそれぞれ噛
合つている。反転胴13上の3個のギア36,38,39は、複数
個のボルト40を締めることにより、面圧が作用して一体
的に固定され、ボルト40を弛めることにより面圧が解け
るように構成されている。また、3個のギア36,38,39の
外周部に設けたピン孔には、ばね部材で挿入方向へ付勢
された片面刷基準ピン41が挿抜自在に挿入されており、
これを図示のように挿入することにより、3個のギア3
6,38,39が回転方向に一体化され、またこのピン41をば
ね部材の弾発力に抗し引張つてギア36のピン孔から抜い
たのち回動させることにより、ギア38,39が一体のまゝ
ギア36のボス上で回動可能となるように構成されてい
る。また、手廻しギア39には図示しないピニオンが噛合
つており、このピニオンを手廻し操作で回動させること
により、上記回動可能にされたギア38,39が回動し、固
定のギア36に対しギア35のみが回動して倍径胴12と反転
胴13との位相が調節されるように構成されている。
施例を示し、第1図はその横断面図、第2図は第1図の
A視側面図、第3図は第1図のB視側面図、第4図は第
1図のCC断面図、第5図は第4図のDD断面図、第6図は
第1図のEE断面図、第7図は第1図のFF断面図、第8図
は位相切替装置の斜視図、第9図はフツク,フツク軸等
を除いて示す倍径胴,反転胴,圧胴の軸端部の展開平面
図、第10図は位相切替動作を説明するために示す胴配列
図である。なお、全体の胴配列ならびに片面刷,両面刷
動作は第11図,第12図に基いて説明したのでその説明を
省略するとともに、このあと必要あるときは同図を用い
て説明する。図において、前記倍径胴12と反転胴13およ
び2色目の圧胴10は、両側のフレーム31に軸受32,33,34
を介して軸支されており、これら各胴12,13,10のフレー
ム31外突出軸端部には、ギア35,36,37がそれぞれ軸着さ
れている。また、ギア36のボス上には、中間ギア38と手
廻しギア39とが隣接して回動自在に遊装されており、ギ
ア36とギア37、および中間ギア38とギア35がそれぞれ噛
合つている。反転胴13上の3個のギア36,38,39は、複数
個のボルト40を締めることにより、面圧が作用して一体
的に固定され、ボルト40を弛めることにより面圧が解け
るように構成されている。また、3個のギア36,38,39の
外周部に設けたピン孔には、ばね部材で挿入方向へ付勢
された片面刷基準ピン41が挿抜自在に挿入されており、
これを図示のように挿入することにより、3個のギア3
6,38,39が回転方向に一体化され、またこのピン41をば
ね部材の弾発力に抗し引張つてギア36のピン孔から抜い
たのち回動させることにより、ギア38,39が一体のまゝ
ギア36のボス上で回動可能となるように構成されてい
る。また、手廻しギア39には図示しないピニオンが噛合
つており、このピニオンを手廻し操作で回動させること
により、上記回動可能にされたギア38,39が回動し、固
定のギア36に対しギア35のみが回動して倍径胴12と反転
胴13との位相が調節されるように構成されている。
倍径胴12は、左右の端軸42を備えた円筒状の胴本体43
と、その端面に添接して両側の端軸42上に回動自在に嵌
装された支持部材としてのちようちん形の側板44とを備
えており、胴本体43の外周部を円周方向へ2等分する位
置には、第11図,第12図で説明した複数個の爪19,20
(第9図では簡略化して図示)が外周切欠き内に軸方向
へ並列して設けられている。また左右の側板44間には、
他方の胴端部に設けられた図示しないロータリバルブを
介して吸引エア源と接続された吸気管45が、胴周空間部
内に支架されており、この吸気管45上には、中心のエア
孔を吸気管45の内孔と連通された吸着部材としての複数
個の吸着ヘツド21(22)が、吸口を胴本体43の周面に開
口させて軸方向に並設されている。この吸着ヘツド21
(22)は、胴本体43の外周壁に設けられて円周方向へ延
びる複数個の各溝47に係合されており、後述する位相切
替装置で側板44を回動させることにより溝47内で移動し
て爪19(20)との位相が調節されるように構成されてい
る。48は両側の端軸42に設けた直径方向の貫通孔49に挿
入されて両側の側板44に添接された左右一対の押え棒で
あつて、胴心部を前長にわたつて貫通する図示しない固
定軸の段部と係合しており、固定軸の一端ねじ部に螺合
されたねじ部材50をスパナ等で回動操作することによ
り、両側の押え棒48が側板44を胴本体43に圧接させ面圧
によつて倍径胴12が吸着ヘツド21(22)の位相調節後に
一体化されるように構成されている。
と、その端面に添接して両側の端軸42上に回動自在に嵌
装された支持部材としてのちようちん形の側板44とを備
えており、胴本体43の外周部を円周方向へ2等分する位
置には、第11図,第12図で説明した複数個の爪19,20
(第9図では簡略化して図示)が外周切欠き内に軸方向
へ並列して設けられている。また左右の側板44間には、
他方の胴端部に設けられた図示しないロータリバルブを
介して吸引エア源と接続された吸気管45が、胴周空間部
内に支架されており、この吸気管45上には、中心のエア
孔を吸気管45の内孔と連通された吸着部材としての複数
個の吸着ヘツド21(22)が、吸口を胴本体43の周面に開
口させて軸方向に並設されている。この吸着ヘツド21
(22)は、胴本体43の外周壁に設けられて円周方向へ延
びる複数個の各溝47に係合されており、後述する位相切
替装置で側板44を回動させることにより溝47内で移動し
て爪19(20)との位相が調節されるように構成されてい
る。48は両側の端軸42に設けた直径方向の貫通孔49に挿
入されて両側の側板44に添接された左右一対の押え棒で
あつて、胴心部を前長にわたつて貫通する図示しない固
定軸の段部と係合しており、固定軸の一端ねじ部に螺合
されたねじ部材50をスパナ等で回動操作することによ
り、両側の押え棒48が側板44を胴本体43に圧接させ面圧
によつて倍径胴12が吸着ヘツド21(22)の位相調節後に
一体化されるように構成されている。
そこで位相切替装置について説明する。両側のフレー
ム31には、全体を符号51で示すフツク軸が、倍径胴12の
周面に近接し胴軸と平行して軸架されており、このフツ
ク軸51は、両側の端軸52,53と、中間軸54とで形成され
ている。段状に形成された一方の端軸52は、フレーム31
にスライド軸受55で回動かつ摺動自在に軸支されてお
り、カラー56によつて外方への移動を規制されている。
また、他方の端軸53は、フレーム31に回動かつ摺動自在
に軸支されており、外端面にボルト止めされたストツパ
57によつて内方への移動を規制されている。さらに、中
間軸54の両端面取部54a,54bは、両端軸52,53の切欠部52
a,53aに係入されてノツクピン58で固定されており、中
間軸54は、止ねじ59で軸方向への移動を規制された円筒
状のカバー60によつて両端軸52,53からの離脱を規制さ
れている。操作側の端軸52にノツクピン61で固定された
長方形のレバー62とフレーム31の凹孔との間には、フツ
ク軸51をフレーム31外方へ付勢する圧縮コイルばね63が
介装されている。また、非操作側の端軸53にノツクピン
64で固定されたほゞ円形のストライカ65とフレーム31の
凹孔との間には、フツク軸51をフレーム31内方へ付勢す
る圧縮コイルばね66が介装されている。67はカラー56と
ストライカ65とにそれぞれ隣接して各端軸52,53にそれ
ぞれ固定された三角形状のフツクであつて、その両遊端
部には、下方へ向つて開口する一対の溝67a,67bがそれ
ぞれ設けられており、前記両側板44の両端部にそれぞれ
ホルダ68を介し植設されたピン69に対して左右の溝67a,
67bのいずれかが選択的に係合する傾動姿勢となつた
り、共に係合しない水平中立姿勢となつたりするように
構成されている。すなわち、前記レバー62の側方に位置
してフレーム31にスペーサ70を介しボルト止めされたブ
ロツク71先端部のピン孔71aには、レバー62に植設され
たピン72が挿抜自在に挿入されており、ピン72がピン孔
71aに挿入されたときにレバー62が水平姿勢となつてい
る。また、操作側端軸52の先端に形成された6角頭73に
スパナ等を挿入し、圧縮コイルばね63,66の弾発力に抗
しフツク軸51を押すことによりピン72がピン孔71aから
抜けてフツク67が傾動可能となるように構成されてい
る。74はレバー62の一端に球面軸受75を介して枢着され
たばね軸であつて、その他端は、フレーム31に固定され
たばね軸受76aの孔に球面軸受76を介して挿入されてお
り、ばね軸74の頭部と球面軸受76との間には、ばね軸74
を球面軸受75内で摺動させてレバー62側に付勢する圧縮
コイルばね77が介装されている。そして、レバー62を第
2図に鎖線62A,62Bで示すように傾動させると、両傾動
位置においてばね軸74が圧縮コイルばね77に弾発されて
レバー62が傾動位置を保持するように構成されている。
78,79はフレーム31に植設されレバー62の両傾動端を規
制するストツパである。そして、レバー62が符号62Aで
示す方向に傾動すると、フツク67が第6図、第7図に鎖
線67Bで示すように傾動してピン69が溝67bと係合し、ま
たレバー62が符号62Bで示す方向に傾動すると、フツク6
7が第6図,第7図に鎖線67Aで示すように傾動してピン
69が溝67aと係合するように構成されており、溝67aがピ
ン69と係合する位置が後述する片面刷基準位置であり、
また溝67bがピン69と係合する位置が両面刷基準位置で
ある。80はブロツク71の先端部にねじ止めされた指針で
あり、81,82,83はレバー62に刻印されて指針80と符合す
ることによりフツク67が片面刷基準位置、中立位置、両
面刷基準位置にあることを示す標識である。さらに前記
反操作側のストツパ57から突設されたピン84は、フツク
67が中立位置にあるときに、フレーム31に固定された溝
金具85の溝と係合してフツク軸51の回動を規制してお
り、フツク軸51を軸方向へ移動させることにより、ピン
84が溝金具85の溝から外れてフツク軸51の回動を許すよ
うに構成されている。また、前記反操作側のストライカ
65上方には、片面刷用のリミツトスイツチ86と両面刷用
のリミツトスイツチ87とが、フレーム31にボルト止めさ
れたブラケツト88に固定されて配設されており、ストラ
イカ65の周面には、これら両リミツトスイツチ86,87の
接点を共に開かせる面取部と、両リミツトスイツチ86,8
7の接点の片方を選択的に閉じさせる一対の円弧面とが
形成されている。こうすることにより、フツク67が中立
位置にあるときには両接点が開いて機械が運転可能とな
り、フツク67が両面刷位置または片面刷位置へ傾動して
いるときにはどちらかの接点が閉じて機械が運転不能と
なる。第1図において符号89で示すものは、胴本体43の
両端軸42と、これと嵌合する両側の側板44との間に介装
された軟制動部材であつて、圧縮コイルばね90とその弾
発力で端軸42周面に圧接されたこま91とで形成されてお
り、前記位相調節に際し端軸42をギア駆動で回動させる
と側板44が端軸42とともにつれ回りし、フツク67がピン
69で係止されると、このあと端軸42の回動を続けても端
軸42のみが回動するように構成されている。
ム31には、全体を符号51で示すフツク軸が、倍径胴12の
周面に近接し胴軸と平行して軸架されており、このフツ
ク軸51は、両側の端軸52,53と、中間軸54とで形成され
ている。段状に形成された一方の端軸52は、フレーム31
にスライド軸受55で回動かつ摺動自在に軸支されてお
り、カラー56によつて外方への移動を規制されている。
また、他方の端軸53は、フレーム31に回動かつ摺動自在
に軸支されており、外端面にボルト止めされたストツパ
57によつて内方への移動を規制されている。さらに、中
間軸54の両端面取部54a,54bは、両端軸52,53の切欠部52
a,53aに係入されてノツクピン58で固定されており、中
間軸54は、止ねじ59で軸方向への移動を規制された円筒
状のカバー60によつて両端軸52,53からの離脱を規制さ
れている。操作側の端軸52にノツクピン61で固定された
長方形のレバー62とフレーム31の凹孔との間には、フツ
ク軸51をフレーム31外方へ付勢する圧縮コイルばね63が
介装されている。また、非操作側の端軸53にノツクピン
64で固定されたほゞ円形のストライカ65とフレーム31の
凹孔との間には、フツク軸51をフレーム31内方へ付勢す
る圧縮コイルばね66が介装されている。67はカラー56と
ストライカ65とにそれぞれ隣接して各端軸52,53にそれ
ぞれ固定された三角形状のフツクであつて、その両遊端
部には、下方へ向つて開口する一対の溝67a,67bがそれ
ぞれ設けられており、前記両側板44の両端部にそれぞれ
ホルダ68を介し植設されたピン69に対して左右の溝67a,
67bのいずれかが選択的に係合する傾動姿勢となつた
り、共に係合しない水平中立姿勢となつたりするように
構成されている。すなわち、前記レバー62の側方に位置
してフレーム31にスペーサ70を介しボルト止めされたブ
ロツク71先端部のピン孔71aには、レバー62に植設され
たピン72が挿抜自在に挿入されており、ピン72がピン孔
71aに挿入されたときにレバー62が水平姿勢となつてい
る。また、操作側端軸52の先端に形成された6角頭73に
スパナ等を挿入し、圧縮コイルばね63,66の弾発力に抗
しフツク軸51を押すことによりピン72がピン孔71aから
抜けてフツク67が傾動可能となるように構成されてい
る。74はレバー62の一端に球面軸受75を介して枢着され
たばね軸であつて、その他端は、フレーム31に固定され
たばね軸受76aの孔に球面軸受76を介して挿入されてお
り、ばね軸74の頭部と球面軸受76との間には、ばね軸74
を球面軸受75内で摺動させてレバー62側に付勢する圧縮
コイルばね77が介装されている。そして、レバー62を第
2図に鎖線62A,62Bで示すように傾動させると、両傾動
位置においてばね軸74が圧縮コイルばね77に弾発されて
レバー62が傾動位置を保持するように構成されている。
78,79はフレーム31に植設されレバー62の両傾動端を規
制するストツパである。そして、レバー62が符号62Aで
示す方向に傾動すると、フツク67が第6図、第7図に鎖
線67Bで示すように傾動してピン69が溝67bと係合し、ま
たレバー62が符号62Bで示す方向に傾動すると、フツク6
7が第6図,第7図に鎖線67Aで示すように傾動してピン
69が溝67aと係合するように構成されており、溝67aがピ
ン69と係合する位置が後述する片面刷基準位置であり、
また溝67bがピン69と係合する位置が両面刷基準位置で
ある。80はブロツク71の先端部にねじ止めされた指針で
あり、81,82,83はレバー62に刻印されて指針80と符合す
ることによりフツク67が片面刷基準位置、中立位置、両
面刷基準位置にあることを示す標識である。さらに前記
反操作側のストツパ57から突設されたピン84は、フツク
67が中立位置にあるときに、フレーム31に固定された溝
金具85の溝と係合してフツク軸51の回動を規制してお
り、フツク軸51を軸方向へ移動させることにより、ピン
84が溝金具85の溝から外れてフツク軸51の回動を許すよ
うに構成されている。また、前記反操作側のストライカ
65上方には、片面刷用のリミツトスイツチ86と両面刷用
のリミツトスイツチ87とが、フレーム31にボルト止めさ
れたブラケツト88に固定されて配設されており、ストラ
イカ65の周面には、これら両リミツトスイツチ86,87の
接点を共に開かせる面取部と、両リミツトスイツチ86,8
7の接点の片方を選択的に閉じさせる一対の円弧面とが
形成されている。こうすることにより、フツク67が中立
位置にあるときには両接点が開いて機械が運転可能とな
り、フツク67が両面刷位置または片面刷位置へ傾動して
いるときにはどちらかの接点が閉じて機械が運転不能と
なる。第1図において符号89で示すものは、胴本体43の
両端軸42と、これと嵌合する両側の側板44との間に介装
された軟制動部材であつて、圧縮コイルばね90とその弾
発力で端軸42周面に圧接されたこま91とで形成されてお
り、前記位相調節に際し端軸42をギア駆動で回動させる
と側板44が端軸42とともにつれ回りし、フツク67がピン
69で係止されると、このあと端軸42の回動を続けても端
軸42のみが回動するように構成されている。
以上のように構成された位相切替装置の動作を説明す
る。先ず第12図において説明した両面刷状態において
は、倍径胴12の吸着ヘツド21(22)と反転胴13の爪
(B)28とが対向しており、第10図(a)もこの状態を
示している。この両面刷状態から片面刷状態へ切替える
場合、実際には第10図(b)に示すように倍径胴12の爪
20と圧胴11の爪16とが対向した位相で電気的に停止し、
この位置から切替操作を始める。第8図もこの状態を示
している。この状態で第9図に示すボルト40を弛めてギ
ア36,38,39間の面圧を解く。両面刷の場合、片面刷基準
ピン41は抜き出してあり、面圧を解くとギア38,39は一
体であるが、ギア38,39とギア36との間は回動自在とな
る。一方、両面刷状態で印刷中、第2図および第8図に
示すように、フツク67が水平姿勢であり、またレバー62
は中立状態であつてピン72がピン孔71aと係合してい
る。そこで、片面刷への切替に際しては、フツク軸51の
6角頭73にスパナ等を挿入してフツク軸51を圧縮コイル
ばね63,66の弾発力に抗して押すと、ピン72がピン孔71a
から抜けてフツク67が傾動可能となるので、フツク軸51
を押したまゝ図の時計方向へ回動させると、フツク67が
右傾する。このとき第2図に符号62Bで示すようにレバ
ー62が回動して圧縮コイルばね77によるクリツク作用に
より係止され、指針80が片面刷基準位置の標識81と符号
する。
る。先ず第12図において説明した両面刷状態において
は、倍径胴12の吸着ヘツド21(22)と反転胴13の爪
(B)28とが対向しており、第10図(a)もこの状態を
示している。この両面刷状態から片面刷状態へ切替える
場合、実際には第10図(b)に示すように倍径胴12の爪
20と圧胴11の爪16とが対向した位相で電気的に停止し、
この位置から切替操作を始める。第8図もこの状態を示
している。この状態で第9図に示すボルト40を弛めてギ
ア36,38,39間の面圧を解く。両面刷の場合、片面刷基準
ピン41は抜き出してあり、面圧を解くとギア38,39は一
体であるが、ギア38,39とギア36との間は回動自在とな
る。一方、両面刷状態で印刷中、第2図および第8図に
示すように、フツク67が水平姿勢であり、またレバー62
は中立状態であつてピン72がピン孔71aと係合してい
る。そこで、片面刷への切替に際しては、フツク軸51の
6角頭73にスパナ等を挿入してフツク軸51を圧縮コイル
ばね63,66の弾発力に抗して押すと、ピン72がピン孔71a
から抜けてフツク67が傾動可能となるので、フツク軸51
を押したまゝ図の時計方向へ回動させると、フツク67が
右傾する。このとき第2図に符号62Bで示すようにレバ
ー62が回動して圧縮コイルばね77によるクリツク作用に
より係止され、指針80が片面刷基準位置の標識81と符号
する。
このようにして準備したのち、図示しない手廻しハン
ドルによりピニオンを介して手廻しギア39を回動させる
と、ギア35が回動し、これと一体的に固定された倍径胴
12の胴本体43が倍径胴12よりも上流側の各胴と一体とな
つて図の時計方向に回動するとともに、胴本体43の両端
軸42との間を軟制動部材89で軟制動された両側の側板44
も胴本体43とともにつれ回りする。したがつて両側板44
に支持された吸着ヘツド21(22)もつれ回りする。こう
して回動させることにより、側板44のピン69が溝67aに
近づくと、フツク67を圧縮コイルばね77の弾発力に抗し
てわずかに回動させ、ピン69が溝67aに対向するとフツ
ク67が復帰してピン69と溝67aとが係合する。第10図
(c)はこの状態を示している。そして手廻しギア38を
回動し続けると、フツク67が係止されていることによ
り、側板44および吸着ヘツド21(22)を残して胴本体43
および爪19,20のみが回動し、手廻しギア39側に設けた
図示しない片面刷基準標識と指針とが合つたところで回
動を停止する。第10図(d)はこの状態を示しており、
第10図(c)よりも爪19,20が吸着ヘツド21,22に近づい
ている。そしてこのとき第9図に示す片面刷基準ピン41
がギア36のピン孔と合うので、このピン41をピン孔に挿
入してギア38,39とギア36とを円周方向に対して固定す
る。さらに、ボルト40を締めると、ギア36,38,39は面圧
によつて強固に固定される。第10図(e)は第10図
(d)の位置から各胴を回動させて爪19と爪(A)25と
を対向させたところを示しており、第11図と同じ状態で
ある。そこで、フツク軸51の6角頭73にスパナを挿入し
て押しながら回動させ、フツク67を中立状態にしたの
ち、機械の運転を開始すると、第11図に示すように片面
刷が行なわれる。なお、フツク67が水平になることによ
り、フツク軸51のストライカ65に形成した面取部がリミ
ツトスイツチ86,87の接点を押圧から解放するので、機
械の運転が可能である。また上記切替作業中はフツク67
の右傾によりストライカ65の円弧部がリミツトスイツチ
86の接点を押圧しているので、誤つてスイツチを入れて
も機械が運転されず安全である。
ドルによりピニオンを介して手廻しギア39を回動させる
と、ギア35が回動し、これと一体的に固定された倍径胴
12の胴本体43が倍径胴12よりも上流側の各胴と一体とな
つて図の時計方向に回動するとともに、胴本体43の両端
軸42との間を軟制動部材89で軟制動された両側の側板44
も胴本体43とともにつれ回りする。したがつて両側板44
に支持された吸着ヘツド21(22)もつれ回りする。こう
して回動させることにより、側板44のピン69が溝67aに
近づくと、フツク67を圧縮コイルばね77の弾発力に抗し
てわずかに回動させ、ピン69が溝67aに対向するとフツ
ク67が復帰してピン69と溝67aとが係合する。第10図
(c)はこの状態を示している。そして手廻しギア38を
回動し続けると、フツク67が係止されていることによ
り、側板44および吸着ヘツド21(22)を残して胴本体43
および爪19,20のみが回動し、手廻しギア39側に設けた
図示しない片面刷基準標識と指針とが合つたところで回
動を停止する。第10図(d)はこの状態を示しており、
第10図(c)よりも爪19,20が吸着ヘツド21,22に近づい
ている。そしてこのとき第9図に示す片面刷基準ピン41
がギア36のピン孔と合うので、このピン41をピン孔に挿
入してギア38,39とギア36とを円周方向に対して固定す
る。さらに、ボルト40を締めると、ギア36,38,39は面圧
によつて強固に固定される。第10図(e)は第10図
(d)の位置から各胴を回動させて爪19と爪(A)25と
を対向させたところを示しており、第11図と同じ状態で
ある。そこで、フツク軸51の6角頭73にスパナを挿入し
て押しながら回動させ、フツク67を中立状態にしたの
ち、機械の運転を開始すると、第11図に示すように片面
刷が行なわれる。なお、フツク67が水平になることによ
り、フツク軸51のストライカ65に形成した面取部がリミ
ツトスイツチ86,87の接点を押圧から解放するので、機
械の運転が可能である。また上記切替作業中はフツク67
の右傾によりストライカ65の円弧部がリミツトスイツチ
86の接点を押圧しているので、誤つてスイツチを入れて
も機械が運転されず安全である。
次に第10図(f)(第10図(e)と全く同じ)に示す
片面刷状態から第10図(k)(第10図(a)と全く同
じ)に示す両面刷状態に切替える場合には、同じように
してギア36,38,39の面圧を解き、片面刷基準ピン40を抜
き出すとともに、両面刷基準位置標識83と指針80とが合
うようにフツク67を左傾させる。このとき各胴は第10図
(g)に示す位相関係で電気的に停止しているので、手
廻しギア39を回動させると、胴本体43と側板44とが第10
図(g)の状態から反時計方向に回動し、ピン69がフツ
ク67の溝67bと係合して側板44のみが停止し第10図
(h)に示す状態になる。さらに手廻しギア39の回動を
続けると、胴本体43と爪19,20および倍径胴12を含むこ
れよりも上流側の胴が回動し、第10図(j)で示すよう
に爪20,16がほゞ対向した状態で停止する。なお、第10
図(h)は紙サイズが最大の場合であり、第10図(j)
は紙サイズが最小の場合であつて、中間のサイズの場合
は図示しない目盛にしたがい中間位置で停止させる。ま
た切替作業中リミツトスイツチ87が作動して機械が運転
不可能になることは、前記の場合と同じである。切替後
は片面刷基準ピン41を抜いたまゝボルト40でギア36,38,
39を固定し、フツク67を中立状態にしたのち運転を開始
すると、第12図に示すように両面刷が行なわれる。
片面刷状態から第10図(k)(第10図(a)と全く同
じ)に示す両面刷状態に切替える場合には、同じように
してギア36,38,39の面圧を解き、片面刷基準ピン40を抜
き出すとともに、両面刷基準位置標識83と指針80とが合
うようにフツク67を左傾させる。このとき各胴は第10図
(g)に示す位相関係で電気的に停止しているので、手
廻しギア39を回動させると、胴本体43と側板44とが第10
図(g)の状態から反時計方向に回動し、ピン69がフツ
ク67の溝67bと係合して側板44のみが停止し第10図
(h)に示す状態になる。さらに手廻しギア39の回動を
続けると、胴本体43と爪19,20および倍径胴12を含むこ
れよりも上流側の胴が回動し、第10図(j)で示すよう
に爪20,16がほゞ対向した状態で停止する。なお、第10
図(h)は紙サイズが最大の場合であり、第10図(j)
は紙サイズが最小の場合であつて、中間のサイズの場合
は図示しない目盛にしたがい中間位置で停止させる。ま
た切替作業中リミツトスイツチ87が作動して機械が運転
不可能になることは、前記の場合と同じである。切替後
は片面刷基準ピン41を抜いたまゝボルト40でギア36,38,
39を固定し、フツク67を中立状態にしたのち運転を開始
すると、第12図に示すように両面刷が行なわれる。
以上の説明により明らかなように、本発明によれば反
転機構付枚葉印刷機の印刷切替装置において、両側のフ
レームに軸支されフレーム外から回動操作可能なフック
軸と、このフック軸に固定されフック軸の回動両端限に
おいて支持部材側の係合部材と選択的に係合し、係合す
ることにより倍径胴の胴本体の回動操作にかかわらず支
持部材の回動を、吸着部材が片面刷基準位置と両面刷基
準位置とにそれぞれ位置するように規制する係合部が設
けられたフックと、このフックの回動を両回動端限にお
いてそれぞれ係止するクリック機構とを備えたことによ
り、フレーム外からフック軸を回動操作するとフックが
傾動して吸着部材を支持する支持部材の回動を片面刷基
準位置と両面刷基準位置とでそれぞれ固定することがで
きるので、従来、印刷ユニット間のステップを開いて切
替操作を行っていたのと比較して作業が大幅に簡素化さ
れ、労力の軽減と生産性の向上が計れるとともに、フッ
クの係合部と係合部材との係合により切替が確認でき、
切替精度が向上する。また倍径胴本体を回動操作する
と、回動の前半では爪と吸着部材とが一体的に移動して
倍径胴と反転胴との位相が調節され、フックで係止され
てからの後半では爪のみが移動して爪と吸着部材との位
相が調節されるので、連続操作で2つの調節が可能とな
り作業がより簡素化される。さらに、フック軸が両側の
フレーム間に軸架されていてこれにフックが固定されて
いるので、胴の右側と左側とで基準位置に差が生じるこ
とがなく、このため左右の位相精度が向上する。
転機構付枚葉印刷機の印刷切替装置において、両側のフ
レームに軸支されフレーム外から回動操作可能なフック
軸と、このフック軸に固定されフック軸の回動両端限に
おいて支持部材側の係合部材と選択的に係合し、係合す
ることにより倍径胴の胴本体の回動操作にかかわらず支
持部材の回動を、吸着部材が片面刷基準位置と両面刷基
準位置とにそれぞれ位置するように規制する係合部が設
けられたフックと、このフックの回動を両回動端限にお
いてそれぞれ係止するクリック機構とを備えたことによ
り、フレーム外からフック軸を回動操作するとフックが
傾動して吸着部材を支持する支持部材の回動を片面刷基
準位置と両面刷基準位置とでそれぞれ固定することがで
きるので、従来、印刷ユニット間のステップを開いて切
替操作を行っていたのと比較して作業が大幅に簡素化さ
れ、労力の軽減と生産性の向上が計れるとともに、フッ
クの係合部と係合部材との係合により切替が確認でき、
切替精度が向上する。また倍径胴本体を回動操作する
と、回動の前半では爪と吸着部材とが一体的に移動して
倍径胴と反転胴との位相が調節され、フックで係止され
てからの後半では爪のみが移動して爪と吸着部材との位
相が調節されるので、連続操作で2つの調節が可能とな
り作業がより簡素化される。さらに、フック軸が両側の
フレーム間に軸架されていてこれにフックが固定されて
いるので、胴の右側と左側とで基準位置に差が生じるこ
とがなく、このため左右の位相精度が向上する。
第1図ないし第10図は本発明に係る反転機構付枚葉印刷
機の位相切替装置の実施例を示し、第1図はその横断面
図、第2図は第1図のA視側面図、第3図は第1図のB
視側面図、第4図は第1図のCC断面図、第5図は第4図
のDD断面図、第6図は第1図のEE断面図、第7図は第1
図のFF断面図、第8図は位相切替装置の斜視図、第9図
はフツク,フツク軸等を除いて示す倍径胴、反転胴、圧
胴の軸端部の展開平面図、第10図は位相切替動作を説明
するために示す胴配列図、第11図は片面刷動作を説明す
るために示す胴配列図、第12図は両面刷動作を説明する
ために示す胴配列図である。 12……倍径胴、13……反転胴、19,20……爪、21,22……
吸着ヘツド、31……フレーム、35,36,37……ギア、39…
…手廻しギア、43……胴本体、44……側板、51……フツ
ク軸、67……フツク、67a,67b……溝、69……ピン、77
……圧縮コイルばね、89……軟制動部材。
機の位相切替装置の実施例を示し、第1図はその横断面
図、第2図は第1図のA視側面図、第3図は第1図のB
視側面図、第4図は第1図のCC断面図、第5図は第4図
のDD断面図、第6図は第1図のEE断面図、第7図は第1
図のFF断面図、第8図は位相切替装置の斜視図、第9図
はフツク,フツク軸等を除いて示す倍径胴、反転胴、圧
胴の軸端部の展開平面図、第10図は位相切替動作を説明
するために示す胴配列図、第11図は片面刷動作を説明す
るために示す胴配列図、第12図は両面刷動作を説明する
ために示す胴配列図である。 12……倍径胴、13……反転胴、19,20……爪、21,22……
吸着ヘツド、31……フレーム、35,36,37……ギア、39…
…手廻しギア、43……胴本体、44……側板、51……フツ
ク軸、67……フツク、67a,67b……溝、69……ピン、77
……圧縮コイルばね、89……軟制動部材。
Claims (1)
- 【請求項1】両側のフレームに軸支された倍径胴と反転
胴とを備え、前記倍径胴を、外周部に爪を備えた胴本体
と、吸着部材を支持し前記胴本体に対して円周方向へ位
相調節可能な両側の支持部材とで構成するとともに、反
転の切替に際して反転胴の回動を停止させ倍径胴の胴本
体と倍径胴の上流側の胴を回動操作することにより、前
記吸着部材と反転胴との位相を調節可能とした反転機構
付枚葉印刷機において、前記両側のフレームに軸支され
フレーム外から回動操作可能なフック軸と、このフック
軸に固定されフック軸の回動両端限において前記支持部
材側の係合部材と選択的に係合し、係合することにより
倍径胴の胴本体の回動操作にかかわらず支持部材の回動
を、前記吸着部材が片面刷基準位置と両面刷基準位置と
にそれぞれ位置するように規制する係合部が設けられた
フックと、このフックの回動を両回動端限においてそれ
ぞれ係止するクリック機構とを備えたことを特徴とする
反転機構付枚葉印刷機の位相切替装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116234A JPH0818425B2 (ja) | 1986-05-22 | 1986-05-22 | 反転機構付枚葉印刷機の位相切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61116234A JPH0818425B2 (ja) | 1986-05-22 | 1986-05-22 | 反転機構付枚葉印刷機の位相切替装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62273853A JPS62273853A (ja) | 1987-11-27 |
JPH0818425B2 true JPH0818425B2 (ja) | 1996-02-28 |
Family
ID=14682138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61116234A Expired - Fee Related JPH0818425B2 (ja) | 1986-05-22 | 1986-05-22 | 反転機構付枚葉印刷機の位相切替装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0818425B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2460503C3 (de) * | 1974-12-20 | 1979-05-03 | Heidelberger Druckmaschinen Ag, 6900 Heidelberg | Umstell- und Einstellvorrichtung einer Übergabetrommel zur Bogenüberführung |
-
1986
- 1986-05-22 JP JP61116234A patent/JPH0818425B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62273853A (ja) | 1987-11-27 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |